JPH06322730A - 近自然護岸のための擁壁造成工法 - Google Patents

近自然護岸のための擁壁造成工法

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JPH06322730A
JPH06322730A JP13935593A JP13935593A JPH06322730A JP H06322730 A JPH06322730 A JP H06322730A JP 13935593 A JP13935593 A JP 13935593A JP 13935593 A JP13935593 A JP 13935593A JP H06322730 A JPH06322730 A JP H06322730A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 河川の護岸用の擁壁として、自然の石積みに
近似した景観を有し、施工能率が高くかつズレを生じる
ことなく、しかも冠水時には空気溜りとなりかつ植物成
育の基盤となる間隙・空隙・空洞を有し水質浄化や生態
系の維持が達成できるという新規な近自然護岸のための
擁壁造成工法を開発すること。 【構成】 伸縮性袋体に生コンクリートを充填してなる
造成用部材を、種々の形状・大きさに造って、これらを
施工面に連設すると共にこの造成用部材同志や施工面と
の間に任意形状の固形物を介在させながら擁壁に造成す
る。なお、袋体に非伸縮性部を設けたり、中和剤、種
子、肥料等を装着させたり、砂や砕石片を仮付着或は内
蔵させたり、また植生基材となる素材などを造成用部材
間に混在させたり、生コンクリートを透水性或は凝集状
態などにしたり、有機材料を混入したり等の付加技術を
併用することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は河川などに護岸の目的で
構築される擁壁の造成工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、河川堤防に構築される擁壁は水流
に対する強度を優先させること、及び作業性向上を計る
ことを目的として開発・改良が進められて来ており、従
って、全面コンクリート張りや画一的なブロック積みと
なって、施工地周辺の自然環境は無視された構築物にな
っている。
【0003】このような構築物は、景観を損なうだけで
はなく、コンクリートやブロックで密閉された擁壁であ
るため植物が成育しないので、植物による河川の水質浄
化や小動物や微生物等の生息が期待できず、水質の悪化
や現地周辺の生態系の破壊の原因となっている。
【0004】自然の川の生成を観察すると、先ず水が流
れることにより水に侵食される土砂が流下し、土砂に混
在していた石が洗い出される。やがて洗い出された大小
様々な石が表面ヘ露出し、それが自然の擁壁になるので
ある。その自然の営みを真似して我々の祖先は石積みを
行い川の水路を人為的に変えたり、また増水時の洪水を
防止していたのである。
【0005】この石積みは、河川流域の地山と河川を遮
断することなく植物の侵入を可能とし、積み石の間に草
木が成立して自然の景観を損なうことなく、また水の清
浄化や周辺の生態系の維持にも役立っているのである。
【0006】しかしながら石積みは、石の採取に限界が
あるばかりではなく、大きさや形の異なった石を積み重
ねる技術が難しく技術的な点からも施工が困難なものと
なっている。その結果、素人にも積み重ねやすいブロッ
クが使用されるようになり、強度や遮水性の改良も施さ
れて来たのである。
【0007】さらに強度を優先させる考え方は、構築す
るブロックを結合させるようになり河床や堤体の土砂侵
食に対する追従性がなくなったことから構造物裏側の洗
堀を防止するため密閉するようになり、植物の侵入が期
待できない護岸方法が採用されるようになって来たので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】作業性や強度のみを優
先させ開発されて来た従来の密閉型の護岸擁壁は、今
日、環境破壊の大きな原因の一つであることが指摘さ
れ、この護岸方法を改善することが重要な課題となって
来ている。本発明は河川護岸の原点に立ち、従来の擁壁
構築の工法を大幅に改善し、川辺生態系の保存を図るこ
とを目的としてなされたものであり、自然の営みの中で
造り出された石積み護岸に近い形の擁壁を素人でも構築
することができ、しかも、ズレ防止が完全であり確実な
空隙形成が行われ強度的にも従来に劣らないという新規
な近自然護岸のための擁壁造成工法を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】ところで、従来よりフレ
コン土のうと称しポリプロピレン織布製袋に生コンクリ
ートを充填し積み重ねる緊急の場合の擁壁構築法はあっ
たが、あくまでもこの方法は応急的なもので、周辺と違
和感であったり、また川辺の生態系を保存できるもので
はなかったのである。本発明は、このフレコン土のう方
式を改善することにより上記の目的を達成するべく鋭意
研究した結果、生コンクリートを伸縮性のある袋体に充
填して、これを施工面に沿って積み重ねたり又は敷設す
ると共に、上下の造成用部材間のズレ防止や、施工面と
造成用部材とのズレ防止、或は造成用部材の下側に空隙
形成などを目的として、これらの間に任意形状の固形物
を介在させる様にすれば、非常に好適な結果が得られる
ことを見い出したのである。
【0010】すなわち本発明は、伸縮性袋体に生コンク
リートを充填してなる造成用部材を、急斜面や緩斜面な
どの施工面に沿って連設すると共に、前記造成用部材と
施工面との間や前記造成用部材間に、ズレ防止や空隙形
成のための任意の形状をした固形物を介在させることを
特徴とする近自然護岸のための擁壁造成工法を要旨とす
るものであり、これに付加する技術として、伸縮性袋体
の形状・大きさに変化を持たせたり、非伸縮性部を部分
的に設けたり、又この袋体に各種のものを装着・内蔵さ
せたり、さらには生コンクリートに各種の材料を混入し
たり、また施工面との間に連続気泡を有したマットを介
在・接続させたり、通気・排水用のパイプや種根及び枝
などを擁壁外面まで貫通させて埋設したりすれば、非常
に好適な工法になることを知見したのである。
【0011】本発明を図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1は本発明に用いる伸縮性袋体の1実施例の斜視
図で、一部を切欠き状断面で示したものである。この図
の様に伸縮性袋体(1)は、底部が閉じられた袋で上部
の注入口(2)から生コンクリートを注入してこの上部
を閉じ紐(3)にて閉塞するようになっている。
【0012】この伸縮性袋体(1)は、例えばメリヤス
生地のような伸縮性布やゴム製などの伸縮性材料で形成
されており、その形状・大きさは例えば直径8〜20c
m、長さ25〜70cm位のチューブ形状のものが好適で
ある。なお、この伸縮性袋体(1)の形状・大きさは1
種類だけでも良いが、好適には大小様々なものを数種類
併用することが望ましい。
【0013】図2は本発明における造成用部材(4)す
なわち伸縮性袋体(1)に生コンクリート(5)を充填
させて閉塞した部材の1実施例の斜視図で、一部を切欠
き状断面で示したものである。この図のように、図1に
示した様なチューブ型の伸縮性袋体(1)に流動性のあ
る生コンクリート(5)を充填させると、袋体が伸縮性
であるため丸みのある自然石のような形状の造成用部材
(4)になるのである。
【0014】本発明は、上記のような造成用部材(4)
を急斜面から緩斜面にかけての種々なる傾斜の施工面に
対して連設するもの、つまり造成用部材(4)を急斜面
であれば積み重ね、緩斜面では敷設するものである。図
3は本発明工法の1実施例の施工断面図である。この図
のように、本発明においては仮設したガイド枠(11)
に沿って、造成用部材(4)を連設するのであるが、こ
の造成用部材(4)間や施工面と造成用部材(4)との
間に、任意の形状をした固形物(6)を介在させて施工
するのである。この固形物(6)としては、例えば円板
の表裏に突起物を設けた形状が好ましく、このような固
形物を介在させることにより、ズレ防止という作用効果
が得られると共に、造成用部材(4)の下側に凹状の空
隙(14)が形成されるので、護岸冠水時にも植物の根
に空気を供給することのできる空気溜りを造ることが可
能となるのである。
【0015】なお、施工面と造成用部材(4)との間
に、例えば水中で空気を保有することのできるウレタン
マットのような連続気泡を有するマット(10)を介在
または接続させておくと、通気や排水に有効なものとな
る。更に、造成用部材(4)間に植生基材(12)を介
在させておいても良いし、通気・排水パイプ(13)を
適宜に埋設して擁壁外面へ貫通させておくと、一層好ま
しい結果が得られる。この通気・排水パイプ(13)の
代わりに種根や枝などを使用しても良い。
【0016】図4は造成用部材を急斜面に積み重ねた場
合の1実施例の正面図である。この図の様に本発明では
その造成用部材(4)を大小様々に造ることができるの
で景観によく合致した積層ができ、また流動性のある生
コンクリートを充填しかつ袋体が伸縮性であるため、先
に積んだ造成用部材(4)に後で積んだものが馴みよく
重なり合い、その状態で硬化するのである。なお、この
図4にも植生基材(12)や通気・排水パイプ(13)
が造成用部材(4)間に介在している様子が示されてい
る。
【0017】また、前記の様にして形成された空隙(1
4)の外にも相互に重なり合ったり隣り合ったりした造
成用部材(4)同志の間には適宜の間隙が形成され通気
や通水を可能にし、植物の根の伸長が期待できるなど地
山との遮断が防止できるし、さらに場所によっては不規
則な角度で重なり合うように造成すれば変化に富んだ地
山の形状に追従でき、その形のまま安定化するのであ
る。さらに、積み方を故意に不規則にすることにより、
表面に露出する形が多様化し、より自然に近い状態を再
現することも可能である。
【0018】図5は本発明の他の施工法の実施例を示し
た斜視略図であり、図6は図5の実施例の部分断面図で
ある。これらの図の様に、本発明工法を緩斜面に実施す
る場合は、固形物(6)として金網(7)とアンカー
(8)を組み合わせたものを用いると非常に好適な結果
が得られるのである。つまり、金網(7)の交差部に適
宜にアンカー(8)を組込んだものを固形物(6)とし
て使用すると緩斜面施工に非常に有効なものとなる。な
お、図5では金網(7)はマット(10)の下に隠れて
見えないが、金網なしのアンカー(8)だけでも良いも
のである。
【0019】図7及び図8は、本発明における伸縮性袋
体と造成用部材の他の実施例を示した断面図であり、図
9及び図10は更に異なった実施例の伸縮性袋体と造成
用部材の断面図である。これらの図の様に伸縮性袋体
(1)の伸縮性が全体ではなく、部分的に非伸縮性部を
有するように設計すると、生コンクリート(5)を充填
したとき変形状の造成用部材(4)が得られるのであ
る。
【0020】例えば図7の如く袋体の片側を伸縮性シー
トで形成し他方側を非伸縮性シート(9)で形成すれ
ば、図8のような弧形型の造成用部材(4)になるし、
図9の如く袋体の中央周囲に帯状に非伸縮性シート
(9)を設けておくと図10の様にひょうたん型の造成
用部材(4)が得られるのである。
【0021】この様に屈曲したりクビレを有する形状の
造成用部材(4)を使用して、積み重ねたり敷設したり
すると、地山の変形に追従しやすい安定した擁壁を得る
ことができる。またこの様に不規則な形状に積み重ねら
れた造成用部材(4)は、複雑に交叉し絡むような形で
硬化し、前記固形物(6)の介入による空隙の外にも、
各所に大小様々な空隙を形成させるのである。
【0022】この空隙群は擁壁が冠水した時には空気を
保ち、またこの中への土砂の堆積により植物の生育基盤
を形成する場所ともなるのである。このように本発明で
は上記の変形型の造成用部材(4)は勿論のこと、前述
の丸み形状の造成用部材(4)であっても、その連設間
には空隙が必ず形成され、河川流域の地山とは遮断され
ないので、この擁壁には現地周辺より飛来した草木種子
が発芽生育することが充分に期待できるのである。
【0023】この植物の発芽生育を、より確実に或は希
望する植物の導入を計るため、希望する植物の種子や肥
料を予め伸縮性袋体に装着させておくこともできるし、
コンクリートのアルカリ性を中和する薬剤も同時に装着
させておくと非常に好適なものとなる。
【0024】また、前述した様に植生基材となる素材、
又はそれらに種子・種根・肥料などを混入したもの、或
はこれらを収納した袋などを、造成用部材(4)の連設
に際してその間隙に混在させるようにしても良いもので
ある。この様にして施工混在された生育基盤材が、仮に
流水により侵食されたとしても、生育基盤を挾んだ形で
硬化した生コンクリートは崩壊することなく安定に存在
するので、空洞として残り、その空洞には何れ土砂など
が堆積し、植物や小動物さらには微生物などの生育基盤
となるのである。
【0025】また本発明においては、上記空隙形成を促
進させることを目的として、伸縮性袋体(1)に砂や砕
石片を仮付着させたり内蔵したりしておくと一層好まし
い結果が得られるのである。さらに空洞形成を積極的に
促進させるために、伸縮性袋体(1)に充填する生コン
クリートに予め大きい目の骨材や有機材料を混入し、通
水及び通気性を持たせる様にしても良いし、また生コン
クリートとして透水性のものを使用したり、生コンクリ
ートに凝集剤を混入して凝集状態にさせたものにしてお
くことも可能である。
【0026】
【実施例】
実施例1 チユーブ状のメリヤス布地を使用して下記2種類の大き
さの伸縮性袋体を準備した。(片方の端部を結んで閉塞
し、他方は開口部とした。) (a)直径10cm、長さ30cm (b)直径15cm、長さ50cm
【0027】各々の伸縮性袋体に開口部から生コンクリ
ートを注入し充填して上部開口部を結び紐にて閉塞し
た。その結果、下記の2種類の造成用部材が得られた。 (a)直径30cm、高さ15cm (b)直径50cm、高さ25cm なお、この大きさは平面に静置した場合であり、この形
状・大きさは適宜に変形し得るものであった。
【0028】一方、擁壁施工面に対して45度の傾斜と
なるよう土砂にて成形し、この土砂面に対して厚さ20
mmの水抜きシートを敷設した。また、この傾斜面から5
0cm離してガイド枠を斜面と平行に仮設した。
【0029】ついで、前記の2種類の造成用部材を大小
不規則にガイド枠に沿って、各々の間に下記の固形物を
介在させながら積み重ねた。 固形物…直径20cm、厚さ2cmの円板に高さ8cmの突起
を表裏に設けてなるコマ状物体 つまり上下の造成用部材間のズレ防止および空気溜りを
造ることを目的として上記の固形物を造成用部材の連設
間に介在させたのである。なお、小さい造成用部材は幅
を狭く奥の土砂面へ届くよう、また大きな造成用部材は
幅を広く、さらに出来るだけ不規則に積み重ねるため、
1段積みの箇所や一度に2段に積み重ねる箇所などを設
け、より自然の石積みの状態を再現するよう努力した。
【0030】そして1週間放置したところ生コンクリー
トは完全に硬化し、ガイド枠を外してやると全くズレを
生じることなく自然の石積みに近い護岸のための擁壁が
造成されていた。この造成用部材間には適度な隙間・空
隙・空洞等が形成されており、冠水時の空気溜りは間違
いなく形成され、かつ土砂等が侵入堆積すれば確実に植
物の成育が期待できるものと観察された。
【0031】実施例2 実施例1にて準備した2種類の大きさの造成用部材を用
いると共に、下記のように固形物を緩斜面に設置した。
つまり、この実施例は緩斜面を対象としたもので、この
緩斜面を整地したのち菱形金網を全面に敷設し、この金
網の交差部の任意の箇所にアンカーを施工面に対して打
ち込み、約15cm突出させ固形物としたのである。
【0032】そして、前記2種類の造成用部材を出来る
だけ不規則に一重に敷設した。その結果、全くズレを生
じることなく安定した擁壁が自然に近い景観で完成さ
れ、適当な空洞・空隙を有し冠水時の空気溜りは勿論の
こと植物成育にも非常に好適な擁壁となった。
【0033】
【発明の効果】本発明の効果を箇条書にまとめて列挙す
ると下記の通りである。 (イ)自然の石積み擁壁に近似した景観のすぐれた擁壁
が全くズレを生じることなく造成できる。 (ロ)この擁壁には間隙・空隙・空洞等が確実に形成さ
れるので、冠水時の空気溜りは間違いなく造られるし、
これらが植物成育の基盤にもなる。 (ハ)植物成育により、水の浄化や周辺の生態系が維持
できる。 (ニ)したがってこの擁壁は自然環境を保護するもので
ある。
【0034】(ホ)素人でも簡単に作業できるし、地山
の変形にも対応しやすく、また形状や大きさを任意に設
計できるので構築能率が極めて大きく向上する。 (ヘ)コンクリート製であるため強度的にも何ら問題が
ない。 以上の様に本発明は種々なる優れた効果を奏し、河川の
護岸のための擁壁造成工法として極めて高度な有用性を
発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる伸縮性袋体の1実施例の斜視図
で一部を切欠き状断面で示したものである。
【図2】本発明における伸縮性袋体に生コンクリートを
充填してなる造成用部材の1実施例の斜視図で、一部を
切欠き状断面で示したものである。
【図3】本発明工法の1実施例の施工断面図である。
【図4】造成用部材を急斜面に積み重ねた場合の1実施
例の正面図である。
【図5】本発明の他の施工実施例を示した斜視略図であ
る。
【図6】図5の実施例の部分断面図である。
【図7】本発明における伸縮性袋体の他の実施例の断面
図である。
【図8】図7の伸縮性袋体から得られる造成用部材の断
面図である。
【図9】本発明における伸縮性袋体のさらに異なった実
施例の断面図である。
【図10】図9の伸縮性袋体から得られる造成用部材の
断面図である。
【符号の説明】
(1) 伸縮性袋体 (2) 注入口 (3) 閉じ紐 (4) 造成用部材 (5) 生コンクリート (6) 固形物 (7) 金網 (8) アンカー (9) 非伸縮性シート (10) 連続気泡を有するマット (11) ガイド枠 (12) 植生基材 (13) 通気・排水パイプ (14) 空隙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性袋体に生コンクリートを充填して
    なる造成用部材を、急斜面や緩斜面等の施工面に沿って
    連設すると共に、前記造成用部材と施工面との間や前記
    造成用部材間に、ズレ防止や空隙形成のための任意の形
    状をした固形物を介在させることを特徴とする近自然護
    岸のための擁壁造成工法。
  2. 【請求項2】 伸縮性袋体の形状・大きさが数種類のも
    のを用いる請求項1記載の近自然護岸のための擁壁造成
    工法。
  3. 【請求項3】 伸縮性袋体が、部分的に非伸縮性部を有
    する請求項1、又は請求項2記載の近自然護岸のための
    擁壁造成工法。
  4. 【請求項4】 伸縮性袋体に、アルカリ中和剤、種子、
    肥料等を装着させた請求項1、請求項2、又は請求項3
    記載の近自然護岸のための擁壁造成工法。
  5. 【請求項5】 伸縮性袋体に、砂や砕石片を仮付着或は
    内蔵させた請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項
    4記載の近自然護岸のための擁壁造成工法。
  6. 【請求項6】 造成用部材を連設するに際して、植生基
    材となる素材、この素材に種子・種根・肥料を混入した
    もの、又はこれらを収納した袋を前記造成用部材間に混
    在させる様にした請求項1記載の近自然護岸のための擁
    壁造成工法。
  7. 【請求項7】 生コンクリートが透水性を有するもので
    ある請求項1記載の近自然護岸のための擁壁造成工法。
  8. 【請求項8】 生コンクリートが、凝集剤混入により凝
    集状態にしたものである請求項1、又は請求項7記載の
    近自然護岸のための擁壁造成工法。
  9. 【請求項9】 生コンクリートに有機材料を混入して伸
    縮性袋体に充填する請求項1、請求項7、又は請求項8
    記載の近自然護岸のための擁壁造成工法。
  10. 【請求項10】 造成用部材と施工面との間に、連続気
    泡を有したマットを介在させるか、又は前記マットと接
    続させ、通気及び排水パイプや種根及び枝などを擁壁外
    面まで貫通させて埋設した請求項1〜請求項8、又は請
    求項9記載の近自然護岸のための擁壁造成工法。
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