JPH06322610A - ポリオレフィン系繊維の製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系繊維の製造方法

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JPH06322610A
JPH06322610A JP13522593A JP13522593A JPH06322610A JP H06322610 A JPH06322610 A JP H06322610A JP 13522593 A JP13522593 A JP 13522593A JP 13522593 A JP13522593 A JP 13522593A JP H06322610 A JPH06322610 A JP H06322610A
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fine particles
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polyolefin fiber
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JP13522593A
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Shinichi Okuya
真一 奥谷
Atsushi Taniguchi
敦 谷口
Tadayuki Matsumoto
忠之 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】繊維中に蛋白質系天然微粒子が良好にブレンド
され、高強度を有し、かつ、吸湿性に優れ、新規な質感
を有するポリオレフィン系繊維を提供する。 【構成】オレフィン系ポリマ原液に蛋白質系天然微粒子
とジスルフィド結合開裂剤を添加混合後、紡糸する。オ
レフィン系ポリマ原液に蛋白質系天然微粒子と界面活性
剤を添加混合後、紡糸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛋白質系天然微粒子が
良好にブレンドされたポリオレフィン系繊維の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より合成繊維を羊毛や絹、木綿等の
天然繊維の吸湿性や質感に近づけようとする改良が試み
られている。その改良手段の一つとして合成繊維に天然
微粒子をブレンドすることが特開平3ー213506号
公報、特開平3ー213507号公報で開示されてい
る。合成繊維の中でも高強度を有し、主として産業資材
用繊維として用いられているポリオレフィン系繊維に、
吸湿性や天然繊維の質感を付与することにより、該繊維
が衣料用繊維としても幅広く使用される期待がある。し
かしながら、蛋白質系天然微粒子、なかでもウール微粒
子をはじめとするケラチン蛋白質系天然微粒子は、ポリ
マ原液中で塊状で存在するなどのため、ポリオレフィン
系繊維内での分散性が悪く紡糸時に糸切れしやすく、繊
維化しても強度が弱い等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、蛋白質系天
然微粒子の繊維中の分散性を向上させ上記の問題点を解
決すると共に、従来のポリオレフィン系繊維に対し、優
れた吸湿性を備えると共に新規な質感を有するポリオレ
フィン系繊維を製造する方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は次のいずれかの構成を有する。すなわち、
オレフィン系ポリマ原液に蛋白質系天然微粒子とジスル
フィド結合開裂剤を添加混合後紡糸することを特徴とす
るポリオレフィン系繊維の製造方法、または、オレフィ
ン系ポリマ原液に蛋白質系天然微粒子と界面活性剤を添
加混合後紡糸することを特徴とするポリオレフィン系繊
維の製造方法である。
【0005】本発明で用いられるオレフィン系ポリマと
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1お
よびポリ(4−メチルペンテン−1)などに代表される
ポリマを意味するが、これらの混合物あるいはこれらの
モノマの2種以上の構成単位からなる共重合ポリマであ
ってもよい。あるいはこれらのモノマを主成分とし他の
非オレフィン系モノマを少量共重合したポリマ、化学処
理されたポリオレフィンであってもよく、これらポリマ
の混合物であってもよい。また上記オレフィン系ポリマ
の溶媒としては該ポリマを溶解するものであればよく、
例えばデカリン、キシレン、テトラリン、ノナン、デカ
ン、n−パラフィン、灯油、石油系ソルベント、パラフ
ィンオイル及びこれら2種以上の混合物などが挙げられ
る。
【0006】本発明で用いられる蛋白質系天然微粒子と
は、アルブミン、グロブリン、ヘモグロビン、カゼイ
ン、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、フィブロイン
等の天然蛋白質を含有する1種または2種以上の天然物
を化学的処理及び/または機械的処理により粉砕したも
のである。なかでもケラチン蛋白質を含有する動物の上
皮及び毛、爪、ヒヅメ、ツノ、ウロコ、羽毛等の蛋白質
系天然微粒子については、ジスルフィド結合開裂剤の添
加で繊維中の分散性が著しく向上するので好ましい。ま
た、ケラチン蛋白質の含有量が少ない蛋白質系天然微粒
子は界面活性剤の添加で繊維中の分散性が向上するので
好ましい。
【0007】該蛋白質系天然微粒子の粒径は、好ましく
は目的とする繊維径の1/10以下である。また該天然
微粒子の平均粒径をaミクロンとしたとき4aミクロン
以上のものを予め濾過等により除去したものを用いるこ
とが好ましい。蛋白質系天然微粒子の添加量は、製糸性
を損なわない範囲で添加することができる。吸湿性、質
感などを良好とし、一方、繊維物性低下を防ぐ観点から
好ましくはオレフィン系ポリマに対して0.5重量%以
上40重量%以下さらに好ましくは5重量%以上30重
量%以下である。
【0008】本発明で用いられるジスルフィド結合開裂
剤とは、蛋白質内のジスルフィド結合を化学的に開裂す
るものであり、具体的には過酢酸、過ギ酸、過酸化水素
等の酸化剤または2−メルカプトエタノール、チオグリ
コール酸、硫化ナトリウム、ジチオスレイトール、ジチ
オエリスリトール等の還元剤等が挙げられ、1種または
2種以上を併用してもよい。なかでもオレフィン系ポリ
マの溶剤との親和性及び安全性等から、2−メルカプト
エタノールやチオグリコール酸が好ましい。
【0009】本発明においてジスルフィド結合開裂剤を
添加する場合のジスルフィド結合開裂剤の添加量は、好
ましくは蛋白質系天然微粒子に対して0.1重量%以上
30重量%以下であり、より好ましくは5重量%以上2
0重量%以下である。0.1重量%より少ない添加量で
は天然微粒子中の繊維中分散性改善効果が小さく、また
30重量%より多い添加量では過剰のジスルフィド結合
開裂剤が繊維中に残存し易く、時として強度等の繊維物
性が低下したり、製品となった後でブリードアウトした
りする怖れがあるからである。
【0010】本発明においてジスルフィド結合開裂剤を
添加する場合は、上記したオレフィン系ポリマ原液に、
上記した蛋白質系天然微粒子およびジスルフィド結合開
裂剤を添加混合する。添加混合する時期は、紡糸する前
の任意の時点であればよい。添加混合に当っては、予め
蛋白質系天然微粒子及び/またはジスルフィド結合開裂
剤をポリマの溶媒自体に、または該溶媒で希釈したポリ
マ原液に、または予め少量のポリマ原液と混合後、ポリ
マ原液に添加混合してもよいし、蛋白質系天然微粒子、
ジスルフィド結合開裂剤およびポリマ原液を同時に混合
してもよい。混合する装置は、撹拌翼付混合装置、静的
混合機、管内混合機、ロール、バンバリミキサー、加圧
ニーダー、スクリュウ式混練押出機、ロータ式混練機等
公知のものを用いることができる。
【0011】本発明で用いられる界面活性剤としては、
ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルスルフォン酸ナトリ
ウム、ドデシル−N−サルコシン酸ナトリウム、コール
酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム等の陰イオ
ン性界面活性剤、セチルトリメチルアンモニウムブロマ
イド、ドデシルピリジニウムクロライド、等の陽イオン
性界面活性剤、3−[(コールアミドプロピル)ジメチ
ルアンモニオ]−1−ブロバンスルフォン酸、パルミト
イルリゾレシチン、ドデシル−β−アラニン等の両性界
面活性剤、オクチルグリコシド、オクチルチオグリコシ
ド、ヘブチルチオグリコシド、デカノイル−N−メチル
グルカミド、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポ
リオキシエチレン1−オクチルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトー
ルエステル等の非イオン性界面活性剤が挙げられるが、
なかでも蛋白質微粒子や溶媒と異物を形成することが少
ない点から非イオン性界面活性剤を用いることが好まし
い。
【0012】上記した界面活性剤を添加する場合の添加
量は、好ましくは蛋白質系天然微粒子に対して0.05
重量%以上10重量%以下であり、より好ましくは0.
1重量%以上5重量%以下である。0.05重量%より
少ない添加量では天然微粒子中の繊維中分散性改善効果
が小さく、また10重量%より多い添加量では過剰の界
面活性剤が繊維中に残存し易く、時として強度等の繊維
物性が低下したり、製品となった後でブリードアウトし
たりする怖れがあるからである。
【0013】本発明において界面活性剤を添加する場合
は、上記したオレフィン系ポリマ原液に、上記した蛋白
質系天然微粒子および界面活性剤を添加混合する。添加
混合する時期は、紡糸する前の任意の時点であればよ
い。添加混合に当っては、予め蛋白質系天然微粒子及び
/または界面活性剤をポリマの溶媒自体に、または該溶
媒で希釈したポリマ原液に、または予め少量のポリマ原
液と混合後、ポリマ原液に添加混合してもよいし、蛋白
質系天然微粒子、界面活性剤およびポリマ原液を同時に
混合してもよい。
【0014】本発明は添加混合した後該ポリマ原液の紡
糸を行い、ポリオレフィン系繊維を得る。上記したポリ
マ原液を用いた繊維化の手法には公知の紡糸法が適用で
きる。紡糸口金から吐出糸条を凝固浴中へ直接導入(湿
式紡糸)してもよいし、口金を紡糸浴液面上約2〜20
mmの位置に設け、その口金孔から吐出された該紡糸原
液を紡糸口金孔と紡糸浴液面との間の微小空間を走行さ
せた後、紡糸浴中に導入する方法でもよい。紡糸浴とし
ては、例えば塩化メチレン、四塩化炭素、クロロホル
ム、三塩化三フッ化エタン、四塩化二フッ化エタンおよ
びこれらの混合物が挙げられる。本発明で得られるポリ
オレフィン系繊維に着色剤、顔料その他公知の添加剤を
添加することは任意である。
【0015】
【作用】ジスルフィド結合開裂剤が蛋白質系天然微粒
子、とりわけケラチン蛋白質を含有する蛋白質系天然微
粒子の分散性向上に有効な理由は明確ではないが、蛋白
質の特定部位に作用し、蛋白質が一部溶媒中に溶解する
ことにより微粒子間の凝集が防がれ、微粒子中の繊維中
分散性が向上するものと推定される。界面活性剤が蛋白
質系天然微粒子、とりわけケラチン蛋白質の含有量が少
ない蛋白質系天然微粒子の分散性向上に有効な理由は明
確ではないが、界面活性剤の疎水性領域が蛋白質の疎水
性領域を覆うことにより、微粒子間の凝集が防がれ、微
粒子中の繊維中分散性が向上するのではないかと推定さ
れる。
【0016】以下、実施例について説明する。なお、得
られた繊維中の粒子分散性についたは、平均粒径aミク
ロンの蛋白質系天然微粒子を添加した際に存在する全粒
子のうち4aミクロン以上の粒径をもつ粒子数の割合
(%)を繊維断面の顕微鏡観察により行った。また、繊
維の強度、吸湿率はJIS−L−1013に従い、それ
ぞれ引張強度(g/d)、温度20±2℃で相対湿度6
5±2%の平衡水分率(%)を求めた。
【0017】
【実施例1】重量平均分子量が100万の直鎖状高密度
ポリエチレンを灯油に溶解し、5.0重量%溶液を調整
した。この溶液1000gに、予め灯油50gにウール
微粒子(平均粒径0.5ミクロン、2ミクロン以上のも
のを除去してある。)10g及び2−メルカプトエタノ
ール1gを混合しておいたものを添加混合する。紡糸浴
として三塩化三フッ化エタンを用い、公知の乾湿式紡糸
法により紡糸及び延伸を行い、単糸繊度5デニールのポ
リエチレン系繊維を得た。得られた繊維中に2ミクロン
以上の粒子は観察されなかった。強度は12g/d、吸
湿率は3.6%であった。また、該繊維は従来のポリエ
チレン繊維にはない新規な質感を有していた。
【0018】〔比較例1〕ウール微粒子及び2−メルカ
プトエタノールを添加しなかったこと以外は実施例1と
同様に行い、単糸繊度5デニールの繊維を得た。強度は
24g/dと高いが、吸湿率は0.1%以下と低かっ
た。 〔比較例2〕2−メルカプトエタノールを添加しなかっ
たこと以外は実施例1と同様に行い、単糸繊度5デニー
ルの繊維を得た。紡糸中に糸切れが多発し、得られた繊
維中の粒子分散性は、2ミクロン以上が25%と悪く、
また強度も2.0g/dと低かった。
【0019】
【実施例2】ウール微粒子の代わりにコラーゲン微粒子
(平均粒径0.5ミクロン、2ミクロン以上のものは除
去してある。)を用いたこと以外は実施例1と同様に行
い、単糸繊度7デニールのポリエチレン系繊維を得た。
得られた繊維中に2ミクロン以上の粒子は観察されなか
った。強度は12g/d、吸湿率は3.1%であった。
また、該繊維は従来のポリエチレン繊維にはない新規な
質感を有していた。
【0020】
【実施例3〜8】ウール微粒子の添加量を変更したこと
以外は実施例1と同様に行い、単糸繊度5デニールのポ
リエチレン系繊維を得た。得られた繊維の粒子分散性、
強度、吸湿性を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【実施例9】2−メルカプトエタノールの代わりにチオ
グリコール酸を用いたこと以外は実施例1と同様に行
い、単糸繊度5デニールのポリエチレン系繊維を得た。
得られた繊維中に2ミクロン以上の粒子は観察されなか
った。強度は12g/d、吸湿率は3.6%であった。
また、該繊維は従来のポリエチレン繊維にはない新規な
質感を有していた。
【0023】
【実施例10〜15】2−メルカプトエタノールの添加
量を変更したこと以外は実施例1と同様に行い、単糸繊
度5デニールのポリエチレン系繊維を得た。得られた繊
維の粒子分散性、強度、吸湿性を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【実施例16】重量平均分子量が100万の直鎖状高密
度ポリエチレンを灯油に溶解し、5.0重量%溶液を調
整した。この溶液1000gに、予め灯油50gにシル
ク微粒子(平均粒径0.5ミクロン、2ミクロン以上の
ものを除去してある。)10g及びポリオキシエチレン
i−オクチルフェニルエーテル0.1gを混合しておい
たものを添加混合する。紡糸浴として三塩化三フッ化エ
タンを用い、乾湿式紡糸装置により紡糸及び延伸を行
い、単糸繊度5デニールのポリエチレン系繊維を得た。
得られた繊維中に2ミクロン以上の粒子は観察されなか
った。強度は12g/d、吸湿率は3.2%であった。
また、該繊維は従来のポリエチレン繊維にはない新規な
質感を有していた。
【0026】〔比較例3〕シルク微粒子及びポリオキシ
エチレンi−オクチルフェニルエーテルを添加しなかっ
たこと以外は実施例16と同様に行い、単糸繊度5デニ
ールの繊維を得た。強度は24g/dと高いが、吸湿率
は0.1%以下と低かった。 〔比較例4〕ポリオキシエチレンi−オクチルフェニル
エーテルを添加しなかったこと以外は実施例16と同様
に行い、単糸繊度5デニールの繊維を得た。紡糸中に糸
切れが多発し、得られた繊維中の粒子分散性は、2ミク
ロン以上が25%と悪く、また強度も2.2g/dと低
かった。
【0027】
【実施例17】シルク微粒子の代わりにコラーゲン微粒
子(平均粒径0.5ミクロン、2ミクロン以上のものは
除去してある)を用いたこと以外は実施例16と同様に
行い、単糸繊度7デニールのポリエチレン系繊維を得
た。得られた繊維中に2ミクロン以上の粒子は観察され
なかった。強度は11.5g/d、吸湿率は3.3%で
あった。また該繊維は従来のポリエチレン繊維にはない
新規な質感を有していた。
【0028】
【実施例18〜23】シルク微粒子の添加量を変更した
こと以外は実施例16と同様に行い、単糸繊度5デニー
ルのポリエチレン系繊維を得た。得られた繊維の粒子分
散性、強度、吸湿性を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】
【実施例24〜27】界面活性剤の種類を変更したこと
以外は実施例16と同様に行い、単糸繊度5デニールの
ポリエチレン系繊維を得た。得られた繊維の粒子分散
性、強度、吸湿性を表4に示す。
【0031】
【表4】 注 (A):ドデシル硫酸ナトリウム (B):セチルトリメチルアンモニウムブロマイド (C):バルミトイルリゾレシチン (D):ポリオキシエチレンソルビトールエーテル
【0032】
【実施例28〜33】ポリオキシエチレンi−オクチル
フェニルエーテルの添加量を変更したこと以外は実施例
16と同様に行い、単糸繊度5デニールのポリエチレン
系繊維を得た。得られた繊維の粒子分散性、強度、吸湿
性を表5に示す。
【0033】
【表5】 注 POE:ポリオキシエチレンi−オクチルフェニル
エーテル
【0034】
【発明の効果】上述の実施例から明らかなように、本発
明によればポリオレフィン系繊維中に蛋白質系天然微粒
子が良好に分散することにより、糸切れが少なく、かつ
強度等繊維物性の低下が小さく、また吸湿性に優れ、従
来のポリオレフィン系繊維にはない新規な質感を有する
ポリオレフィン系繊維が得られる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系ポリマ原液に蛋白質系天然微
    粒子とジスルフィド結合開裂剤を添加混合後紡糸するこ
    とを特徴とするポリオレフィン系繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】蛋白質系天然微粒子が、ケラチン蛋白質を
    含有する蛋白質系天然微粒子である請求項1記載のポリ
    オレフィン系繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】蛋白質系天然微粒子の添加量が、オレフィ
    ン系ポリマに対して0.5重量%以上40重量%以下で
    ある請求項1記載のポリオレフィン系繊維の製造方法。
  4. 【請求項4】ジスルフィド結合開裂剤が、2−メルカプ
    トエタノールまたはチオグリコール酸である請求項1記
    載のポリオレフィン系繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】ジスルフィド結合開裂剤の添加量が、蛋白
    質系天然微粒子に対して0.1重量%以上30重量%以
    下である請求項1記載のポリオレフィン系繊維の製造方
    法。
  6. 【請求項6】オレフィン系ポリマ原液に蛋白質系天然微
    粒子と界面活性剤を添加混合後紡糸することを特徴とす
    るポリオレフィン系繊維の製造方法。
  7. 【請求項7】蛋白質系天然微粒子の添加量が、オレフィ
    ン系ポリマに対して0.5重量%以上40重量%以下で
    ある請求項6記載のポリオレフィン系繊維の製造方法。
  8. 【請求項8】界面活性剤が、非イオン性界面活性剤であ
    る請求項6記載のポリオレフィン系繊維の製造方法。
  9. 【請求項9】界面活性剤の添加量が蛋白質系天然微粒子
    に対して0.05重量%以上10重量%以下である請求
    項6記載のポリオレフィン系繊維の製造方法。
JP13522593A 1993-05-14 1993-05-14 ポリオレフィン系繊維の製造方法 Pending JPH06322610A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146684A (ja) * 1999-11-24 2001-05-29 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法
WO2003100144A1 (fr) * 2002-05-23 2003-12-04 National Institute Of Agrobiological Sciences Fibre composite ame-gaine biocompatible, fibre synthetique biocompatible et procede de production

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