JPH06321966A - シリコーン組成物 - Google Patents

シリコーン組成物

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Publication number
JPH06321966A
JPH06321966A JP10662893A JP10662893A JPH06321966A JP H06321966 A JPH06321966 A JP H06321966A JP 10662893 A JP10662893 A JP 10662893A JP 10662893 A JP10662893 A JP 10662893A JP H06321966 A JPH06321966 A JP H06321966A
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JP
Japan
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group
organopolysiloxane
molecular weight
general formula
low molecular
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Application number
JP10662893A
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English (en)
Inventor
Motohiko Hirai
元彦 平井
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明はトナー分散剤、化粧品用溶剤、フ
ロン代替洗浄剤などに用いられる揮発性低分子量オルガ
ノポリシロキサンの電気接点障害性を改良したシリコー
ン組成物の提供を目的とするものである。 【構成】 本発明のシリコーン組成物は、A)一般式
(I) 【化14】 (ここにR1 は同一または異種の非置換または置換の1
価の有機基、nは0〜10の整数)で示される直鎖状オル
ガノポリシロキサン、または一般式(II) 【化15】 (ここにR1 は上記に同じ、mは3〜7の整数)で示さ
れる環状オルガノポリシロキサンから選ばれる少なくと
も1種の低分子量オルガノポリシロキサン 100重量部
と、B)一般式(III) R2 −C≡CH [ここにR2 は 【化16】 (R3 は炭素数1〜4のアルキル基、R4 はCl、NH
2 基、OH基、トリクロロシロキシ基から選択される原
子または基)またはアリール基]で示されるアセチレン
誘導体 0.5〜20重量部、とからなることを特徴とするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコーン組成物、特に
はトナー分散剤、化粧品用溶剤、フロン代替洗浄剤など
に用いられる揮発性低分子量オルガノポリシロキサンの
電気接点障害性を改良したシリコーン組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ジメチルポリシロキサンで代表されるシ
リコーンオイルは耐熱性、耐寒性、耐候性にすぐれてお
り、安定した電気特性を備えているということから、各
種家電製品、事務用機器からコンピューター機器に至る
各種の分野での防湿材、絶縁材、冷却材、潤滑材などに
広く使用されており、これはまたこれらの電子、電子機
器に高信頼性、高機能性を与える不可欠な材料とされて
いる。
【0003】しかし、これらの電子、電気機器の高機能
化、小型化に伴なってスイッチ、リレーなどの接触圧、
開閉負荷エネルギーの低下傾向が強くなり、その結果、
これらには作動停止、誤動作などが発生するようになっ
てきているが、これはスイッチ、リレー、モーター、コ
ロトロンなどの部品における種々の電気接点不良に原因
があるものとされ、この電気接点不良はシリコーンオイ
ル中に含まれている低分子量シロキサンに起因するケー
スのあることが判明している。
【0004】また、このシリコーンオイルについてはそ
の安全性の点から、化粧品用溶剤、PPC関連のトナー
分散剤、フロン代替洗浄剤などに使用されるシリコーン
オイルとしてオクタメチルテトラシロキサン、デカメチ
ルペンタシロキサン、ヘキサメチルジシロキサンなどの
揮発性低分子量のシロキサンが使用され始められている
が、これらの物質は電気接点不良を引き起こすシロキサ
ンであるためにその改良が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、この低分子
量オルガノポリシロキサンによる電気接点不良を解決す
る手段としては 1)高分子量オルガノポリシロキサン中の微量低分子量
シロキサンを高温、減圧下で除去する方法、 2)電圧と電流の負荷条件を限定した範囲とする方法
(特開昭61-209266 号公報参照)、 3)シロキサンにフッ化有機化合物、芳香族アミン化合
物、金属に配位可能な有機化合物などを共存させる方法
(特開昭63-116316 号、特開昭64-49053号、特開昭64-7
0772号、特開平1-104656号、特開平1-109615号、特開平
3-56564 号各公報参照) が提案されているが、この1)の方法は実用化されてい
るもののコスト高となるし、揮発性低分子量オルガノポ
リシロキサンが主剤の場合は使用することができず、
2)の方法も同じ理由から使用が難しく、したがってこ
れには3)の方法が最も効果的であるが、これには添加
剤が高価であり、その効果も比較的小さいという問題点
がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不
利、問題点を解決したシリコーン組成物に関するもので
あり、これはA)一般式(I)
【化4】 (ここにR1 は同一または異種の非置換または置換の1
価有機基、nは0〜10の整数)で示される直鎖状オルガ
ノポリシロキサン、または一般式(II)
【化5】 (ここにR1 は上記に同じ、mは3〜7の整数)で示さ
れる環状オルガノポリシロキサンから選ばれる少なくと
も1種の低分子量オルガノポリシロキサン 100重量部、
B)一般式(III) R2 −C≡CH…(III) [ここにR2
【化6】 (R3 は炭素数1〜4のアルキル基、R4 はCl、NH
2 、OH基、トリメチルシロキシ基から選択される原子
または基)またはアリール基]で示されるアセチレン誘
導体 0.5〜20重量部、とからなることを特徴とするもの
である。
【0007】すなわち、本発明者らは電気部分と共存し
た場合に、これらの部品を長寿命化し、その信頼性を向
上させるシリコーン組成物を開発すべく種々検討した結
果、直鎖状または環状の低分子量オルガノポリシロキサ
ンに上記した一般式(III) で示されるアセチレン誘導体
を添加するとこの低分子量ポリシロキサンの電気接点障
害を低下させることができることを見出し、したがって
これによればこのシリコーン組成物を使用した電子、電
気部品が長寿命化され、その信頼性が向上されることを
確認して本発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述
する。
【0008】
【作用】本発明はシリコーン組成物に関するものであ
り、これは前記したA)一般式(I)で示される直鎖状
オルガノポリシロキサン、一般式(II)で示される環状
オルガノポリシロキサンから選択される少なくとも1種
の低分子量オルガノポリシロキサン 100重量部と、B)
一般式(III) で示されるアセチレン誘導体 0.5〜20重量
部、とからなることを特徴とするものであり、このシリ
コーン組成物は主剤が低分子量オルガノポリシロキサン
であることからトナー分散剤、化粧用溶剤、フロン代替
洗浄剤などとして用いられるが、これを電子、電子部品
に用いたときにはその電気接点障害が防止されるので、
これを用いた電子、電子部品にはそれが長寿命化され、
信頼性が向上するという有利性が与えられる。
【0009】本発明のシリコーン組成物は上記したよう
に低分子量オルガノポリシロキサンを主剤とするもので
あるが、この低分子量オルガノポリシロキサンA)は前
記した一般式(I)または一般式(II)で示されるもの
とされる。この一般式(I)
【化7】 で示される直鎖状のオルガノポリシロキサンは、このR
1 がメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの
アルキル基、フェニル基、トリル基などのような非置換
の1価炭化水素基、トリフルオロプロピル基、アミノプ
ロピル基などのような置換の1価炭化水素などで例示さ
れる非置換または置換の1価有機基であるが、これは安
全性、コストの面からはメチル基が好ましいものとされ
るものであり、このnはこれが低分子量のものであるこ
とから0〜10の整数とされるものであるが、この直鎖状
オルガノポリシロキサンとしてはヘキサメチルジシロキ
サン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラ
シロキサンなどが例示される。
【0010】この低分子量オルガノポリシロキサンとし
ては一般式(II)
【化8】 で示される環状オルガノポリシロキサンであってもよ
く、このR1 は上記と同じもので、このmは3〜7の整
数であるものとされるが、これにはオクタメチルテトラ
シロキサン、デカメチルペンタシロキサンなどが例示さ
れる。
【0011】また、この低分子量オルガノポリシロキサ
ンに添加されるアセチレン誘導体は一般式(III) として
のR2 −C≡CHで示されるもので、このR2 は式
【化9】 で示される基で、このR3 はメチル基、エチル基、イソ
ブチル基などのアルキル基、XはCl、NH2 基、OH
基またはトリメチルシロキシ基であるもの、またはフェ
ニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などのアリ
ール基とされるものであり、これには式
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】 で示されるものが例示されるが、これらは単独で使用し
ても併用して使用してもよい。
【0012】また、このアセチレン誘導体の添加量は前
記した低分子量オルガノポリシロキサン 100重量部に対
して 0.5重量部未満では小量すぎて電気接点障害改良効
果がなく、20重量部を超えると主剤としてのオルガノポ
リシロキサンの有している本来の特性に悪影響が生ずる
ので、 0.5〜20重量部の範囲とする必要があるが、この
好ましい範囲は1〜10重量部とされる。
【0013】なお、このアセチレン誘導体の添加がこの
低分子量オルガノポリシロキサンの電気接点障害性を改
良する理由は、モーターのブラシ表面などの電気接点を
アセチレン誘電体が吸着コーティングするために、低分
子量オルガノポリシロキサンが電気エネルギーによって
シリカに変化するのが防止されるためと推定される。
【0014】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例をあげるが、
例中における電気接点障害防止の評価はつぎの方法によ
る結果を示したものである。 (電気接点障害防止性の評価方法)環状ジメチルポリシ
ロキサンであるデカメチルペンタシロキサン(以下D5
と略記する)または直鎖状ジメチルポリシロキサンであ
るヘキサメチルジシロキサン(以下M2 と略記する)の
各1g を50ccのビーカーに秤量し、これに対して各種の
アセチレン誘導体の1、2、10、50重量%を正確に秤量
後、25℃の恒温室中の体積5リットルの容器中にてマイ
クロモーター[東京パーツ工業(株)製]と共存実装試
験を行ない、マイクロモーターが完全に停止するまでの
時間を測定した。
【0015】実施例1〜12、比較例1〜8 低分子量オルガノポリシロキサンとしてD5 を使用し、
これにアセチレン誘導体としての5−クロロ−1−ペン
チン、5−アミノ−1−ペンチン、5−ヒドロキシ−1
−ペンチン、フェニルアセチレンを表1に示した量で添
加し、これを用いて電気接点障害防止性の評価をしたと
ころ、表1に示したとおりの結果が得られた。また、比
較のためにこのアセチレン誘導体を添加しない場合、お
よびアセチレン誘導体に代えてアセト酢酸エチル、リン
酸トリエチル、オキシパーフルオロアルキレンオリゴマ
ー、トリフルオロクロロエチレンオリゴマー、n−デシ
ルアミン、(C4H9)3Nを表1に示した量で添加したものに
ついての電気接点障害防止性を評価したところ、表1に
示したとおりの結果が得られた。
【0016】
【表1】
【0017】実施例13〜20、比較例9〜15 低分子量オルガノポリシロキサンとしてM2 を使用した
ほかは実施例1〜12、比較例1〜8と同一の条件で処理
し、このものの電気接点障害防止性を評価したところ、
表2に示したとおりの結果が得られた。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明はシリコーン組成物に関するもの
であり、これは前記したA)一般式(I)で示される直
鎖状オルガノポリシロキサンまたは一般式(II)で示さ
れる環状オルガノポリシロキサンから選ばれた少なくと
も1種の低分子量オルガノポリシロキサン 100重量部
と、B)一般式(III) R2 −C≡CHで示されるアセチ
レン誘導体 0.5〜20重量部、とからなることを特徴とす
るものであるが、このものは上記式で示されるアセチレ
ン誘導体が添加されていることからこの低分子量シロキ
サンをモーター、リレー、スイッチ、コロトロンなどの
電子、電気機器と共存した場合に、これらの部品を長寿
命化し、信頼性を向上させるという有利性を与えるもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 40:14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)一般式(I) 【化1】 (ここにR1 は同一または異種の非置換または置換の1
    価の有機基、nは0〜10の整数)で示される直鎖状オル
    ガノポリシロキサン、または一般式(II) 【化2】 (ここにR1 は上記に同じ、mは3〜7の整数)で示さ
    れる環状オルガノポリシロキサンから選ばれる少なくと
    も1種の低分子量オルガノポリシロキサン 100重量部、 B)一般式(III) R2 −C≡CH…(III) [ここにR2 は 【化3】 (R3 は炭素数1〜4のアルキル基、R4 はCl、NH
    2 基、OH基、トリメチルシロキシ基から選択される原
    子または基)またはアリール基]で示されるアセチレン
    誘導体
    0.5〜20重量部、とからなることを特徴とするシリコー
    ン組成物。
JP10662893A 1993-05-07 1993-05-07 シリコーン組成物 Pending JPH06321966A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092106A (ja) * 1998-10-27 2012-05-17 Evonik Degussa Gmbh アミノプロピル官能性シロキサンオリゴマー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092106A (ja) * 1998-10-27 2012-05-17 Evonik Degussa Gmbh アミノプロピル官能性シロキサンオリゴマー

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