JPH0632003A

JPH0632003A - 印字装置

Info

Publication number: JPH0632003A
Application number: JP19050692A
Authority: JP
Inventors: Satoru Ozawa; 悟小沢; Atsushi Kadoya; 厚志門屋; Satoyuki Hirose; 智行廣瀬
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1992-07-17
Filing date: 1992-07-17
Publication date: 1994-02-08

Abstract

(57)【要約】【目的】外観形状に何ら制限を受けることなく且つオペ
レータの視認性も良好な構成としながらも印字時の良好
な印字用紙保持機能と円滑な紙送りガイド機能とを得る
ことのできる印字装置を提供する。【構成】印字用紙をプラテンローラに押し付けて印字時
の印字用紙保持機能と印字用紙の紙送りガイド機能とを
得るガイド板を、印字用紙を円滑に紙送りできる有効ガ
イド範囲全体をガバーできる長さとする。このガイド板
を、キャリッジユニットに摺動自在に係合させ、且つキ
ャリッジユニットが左右の何れの方向に対しても所定距
離摺動した後に一体移動される係着機構を介在して該キ
ャリッジユニットに取着する。ガイド板がキャリッジユ
ニットに対し移動距離が小さくなって長さ寸法が長くな
っても支障無く移動できる。紙送り用補助ガイド機構を
一切必要としないので、任意の外観形状にでき、且つオ
ペレータの視覚を遮るものが無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主として電子タイプラ
イタやディジーホィールプリンタ等の印字装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】斯かるこの種の印字装置は、図４に示す
ように、プラテンローラ（１）に沿った印字方向に実線
位置から１点鎖線位置までの移動距離（Ｌ）の範囲内を
往復動するキャリッジユニット（２）に、ディジーホィ
ール等の印字ヘッドが搭載され、キャリッジユニット
（２）の一文字分に相当する所定距離の節動毎にプラテ
ンローラ（１）で支持されている印字用紙（３）を印字
ヘッドで叩打して印字用紙（３）に順次印字されていく
ようになっている。そして、キャリッジユニット（２）
が同図に１点鎖線で示す位置まで移動した行方向の印字
終了時点、または印字終了後にキャリッジユニット
（２）が実線で示す初期位置にリターンした時点でプラ
テンローラ（１）が所定角度回転して印字用紙（３）が
Ａ矢印方向に紙送りされ、同様の動作を繰り返して印字
用紙（３）に印字されていく。また、キャリッジユニッ
ト（２）には、プラテンローラ（１）の周面と同じ曲率
に湾曲された形状を有するるガイド板（４）が、印字用
紙（３）をプラテンローラ（１）に押し付ける状態に固
着されており、このガイド板（４）により、印字ヘッド
により印字用紙（３）に印字する時に印字用紙（３）を
妄動することなく保持するとともに、紙送り時に印字用
紙（３）を円滑に紙送りするようガイドするようになっ
ている。尚、印字動作は、ガイド板（４）に穿設された
印字用孔（図示せず）を通じ印字ヘッドが印字用紙
（３）を叩打することにより行なわれる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、印字動作時
のガイド板（４）による印字用紙（３）の保持を印字ヘ
ッドの周囲の印字エリア内で行なう必要があることか
ら、前述のようにガイド板（４）がキャリッジベース
（２）に固着されて一体に移動するようになっているた
め、キャリッジユニット（２）と一体に移動するガイド
板（４）は、プラテンローラ（１）の左右に位置してこ
れを支持するキャビネット（５）と、キャリッジユニッ
ト（２）の移動距離（Ｌ）の関係から、印字方向への長
さサイズが自ずと制限され、図４に示すように、印字用
紙（３）に対する紙送り有効ガイド範囲（Ｄ）に対しそ
の１／２以下の範囲（ｄ）でのみ紙送り時の印字用紙
（３）をガイドする長さになっている。従って、（Ｄ）
−（ｄ）の範囲をガイドするための補助ガイド機構を必
要となる。

【０００４】その補助ガイド機構としては、図６に示す
ようなガイドローラ（６）を備えた紙送り補助バー
（７）または図６および図７に示すような紙送り補助リ
ブ（１１）が設けられている。これらの図において、図
４と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してあ
り、前述のように、ガイド板（４）には、ディジーホィ
ールからなる印字ヘッド（１０）で印字用紙（３）に印
字できるように印字用孔（９）が穿設されている。

【０００５】そして、紙送り補助バー（７）は、左右の
支持フレーム（８）間に架け渡して支持され、その支持
フレーム（８）に間欠的に配設されたガイドローラ
（６）が印字用紙（３）にこれをプラテンローラ（１）
に押し付けるよう当接されている。一方、紙送り補助リ
ブ（１１）は、図７に示すようにヒンジ部（１３）によ
りキャビネット（５）に開閉自在に取着された透明のプ
リンタカバー（１１）の内面におけるプラテンローラ
（１）の上方位置に一定間隔で取り付けられ、図７に示
すように、プラテンローラ（１）とピンチローラ（図示
せず）とにより上方に送出される印字用紙（３）を用紙
排出口（１４）に導くようになっている。

【０００６】然し乍ら、前述の何れの補助ガイド機構も
プラテンローラ（１）の上方位置における装置の左右方
向全体に渡り配設されているので、外観形状に制限を受
けることから、体裁が良く且つ特徴を有する任意のデザ
イン形状とすることができない問題がある。また、図７
に（Ｉ）で示す印字部分へのオプレータの視線が、紙送
り補助リブ（１１）が遮るために、視認性が悪くなって
良好な操作性を得られない問題もある。

【０００７】そこで本発明は、外観形状に何ら制限を受
けることなく且つオペレータの視認性も良い構成としな
がらも極めて良好な印字時の印字用紙保持機能と円滑な
紙送りガイド機能とを得ることのできる印字装置を提供
することを技術的課題とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を達成するための技術的手段として、印字装置を次のよ
うに構成した。即ち、プラテンローラに沿った印字方向
に対し往復動するキャリッジユニットに搭載された印字
ヘッドにより、前記プラテンローラに支持された印字用
紙に印字し、前記プラテンローラの回転により印字用紙
が印字方向に対し直交方向に紙送りされる印字装置にお
いて、前記プラテンローラの周面と同じ曲率に湾曲され
て前記印字用紙を前記プラテンローラに押し付けて印字
時における前記印字用紙の保持機能と紙送り時における
前記印字用紙の紙送りガイド機能とを備えたガイド板
を、前記印字用紙に対しこれを円滑に紙送りできる紙送
り有効ガイド範囲全体にわたり対向できる長さに形成す
るとともに、このガイド板を前記キャリッジユニットに
印字方向に対し摺動自在に係合させ、且つ該ガイド板と
該キャリッジユニットとに、該キャリッジユニットが左
右何れの方向に対しても所定距離移動した後に該ガイド
板を一体に移動させる係着機構を介設したことを特徴と
として構成されている。

【０００９】

【作用】キャリッジユニットの右左の何れの方向、即ち
印字方向または反印字方向への何れの移動時にも、係着
機構によりキャリッジユニットが所定距離を移動し終え
るまではガイド板に対し摺動してガイド板が原位置に保
持され、所定距離の移動後にガイド板がキャリッジユニ
ットに一体に移動される。従って、ガイド板の移動範囲
がキャリッジユニットの移動範囲に比し格段に小さくな
ることから、ガイド板が、既存のものに比し印字方向に
格段に長い寸法、即ち印字用紙の紙送り有効ガイド範囲
全体をカバーできる長さ寸法になっているので、従来の
紙送り補助バーや紙送り補助リブといった紙送り補助ガ
イド機構を全く設けなくても、印字用紙を円滑に紙送り
することができる。このように紙送り補助ガイド機構を
全く必要としないので、外観形状の自由度が格段に向上
して体裁の良い特徴のある外観形状とすることができる
とともに、オペレータの印字部分への視線を遮るものが
存在しないことから視認性が良くなって操作性が著しく
向上する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について図面
を参照しながら詳述する。図１は本発明の一実施例の要
部の分解斜視図を示し、キャリッジユニット（２０）に
おけるガイド板（２１）の取付板部（２２）に、該キャ
リッジユニット（２０）の移動方向つまり印字方向への
ガイド長孔（２３）が穿設されている。一方、ガイド板
（２１）は、印字方向への長さが印字用紙（３）に対し
図４で示した紙送り有効ガイド範囲（Ｄ）全体をカバー
できる寸法を有しており、１点鎖線矢印で示すように、
キャリッジユニット（２０）の取付板部（２３）を上下
から挟持して該取付板部（２３）に印字方向に対し摺動
自在に係着される二対の係合レール部（２４），（２
５）が固設されているとともに、中央部に、ガイド長孔
（２３）内に摺接自在に挿入する２個のガイドピン（２
６），（２７）が突設されている。また、印字方向への
長さ寸法が長くなっているのに伴って印字用孔（２８）
が長く形成されている。尚、ガイド長孔（２３）および
ガイドピン（２６），（２８）の寸法関係については図
２および図３の説明図を参照しながら説明する。

【００１１】この図２および図３では、理解を容易にす
るために、プラテンローラ（１）とガイド板（２１）と
を離間して図示してあり、これらの図において図４乃至
図７と同一若しくは同等のものは同一の符号を付してあ
る。そして、図２には、キャリッジユニット（２０）が
実線で示す印字方向の初期位置にある場合を示してあ
り、ガイド長孔（２３）の右端孔縁部に右方のガイドピ
ン（２７）が当接してガイド板（２１）が左方に移動さ
れ、ガイド板（２１）がその左端部を初期側ストッパー
（２９）に接触して位置決めされている。この状態から
印字動作が行なわれるのに伴いキャリッジユニット（２
０）が右方に節動されながら移動するが、キャリッジユ
ニット（２０）が１点鎖線で示す位置まで移動してガイ
ド長孔（２３）の左端孔縁部が左方のガイドピン（２
６）に当接するまでは、キャリッジユニット（２０）の
取付板部（２２）がガイド板（２１）の各ガイドレール
部（２４），（２５）に対し摺動するとともに各ガイド
ピン（２６），（２７）がガイド長孔（２３）に摺接し
て原位置を保持することにより、ガイド板（２１）は初
期側ストッパー（２９）に接触した初期位置に止まって
いる。

【００１２】キャリッジユニット（２０）が図２の１点
鎖線位置から更に移動すると、ガイド長孔（２３）の左
端孔縁部に当接するガイドピン（２６）が右方に押圧さ
れてガイド板（２１）がキャリッジユニット（２０）と
一体に右方に移動される。このキャリッジユニット（２
０）が図２の実線位置から１点鎖線位置に移動する時、
キャリッジユニット（２０）に搭載されている図５乃至
図７で示したと同様の印字ヘッドが、ガイド板（２１）
の長孔状の印字用孔（２８）内の左側部分から右側部分
に変位して印字用孔（２８）内に対向し、印字ヘッドに
よる印字動作が支障無く行なわれる。

【００１３】次に、キャリッジユニット（２０）が図３
の実線で示すように行方向の印字終了位置まで移動する
と、ガイド板（２１）の右端が終了側ストッパー（３
０）に接触して位置決めされる。従って、ガイド板（２
１）の移動距離（ｌ）はキャリッジユニット（２０）の
移動距離（Ｌ）に比較して格段に短いため、ガイド板
（２１）を、印字用紙（３）に対しこれの紙送り有効ガ
イド範囲（Ｄ）全体をカバーできる長さとしながらも所
定の移動距離（Ｌ）内を往復動するキャリッジユニット
（２０）によって支障無く作動させることができととも
に、ガイド板（２１）により印字用紙（３）における移
動する印字ヘッドの周囲の印字エリア部分を常にプラテ
ンローラ（１）に押し付けて安定に保持できる。

【００１４】そして、キャリッジユニット（２０）が図
２に実線で示す印字初期位置または図３に実線で示す印
字終了位置の何れに位置した場合も、ガイド板（２１）
が、初期側ストッパー（２９）または終了側ストッパー
（３０）に当接して図２または図３の各々の実線で示す
位置に位置決めされ、ガイド板（２１）が、印字用紙
（３）に対しこれの紙送り有効ガイド範囲（Ｄ）全体を
カバーするので、行方向の印字終了時または印字初期位
置へのリターン時の何れの時点においても印字用紙
（３）を円滑に紙送りすることができる。

【００１５】尚、前記実施例では、キャリッジユニット
（２０）が左右の何れの方向に対しても一定距離だけ移
動した後にガイド板（２１）を一体に移動させる係着機
構として、ガイド長孔（２３）とガイドピン（２６），
（２７）とを例示したが、機能を同じくする他の構成に
置換してもよい。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明の印字装置による
と、キャリッジユニットの右左の何れの方向への移動時
にも、係着機構によりキャリッジユニットが所定距離を
移動し終えるまではガイド板に対し摺動してガイド板を
原位置に保持させ、所定距離の移動後にガイド板をキャ
リッジユニットに一体に移動させるようにして、ガイド
板の移動範囲をキャリッジユニットの移動範囲に比し格
段に小さくすることにより、ガイド板を、印字用紙の紙
送り有効ガイド範囲全体をカバーできる長さ寸法に形成
する構成としたので、従来の紙送り補助バーや紙送り補
助リブといった紙送り補助ガイド機構を全く設けなくて
も、印字用紙を円滑に紙送りすることができ、且つ印字
動作時に印字用紙の印字エリア部分を安定に保持するこ
とができる。従って、従来の紙送り補助ガイド機構を全
く必要としないことから、外観形状の自由度が格段に向
上して体裁が良く特徴のある任意の外観形状にデザイン
化して商品価値を高めることができるとともに、オペレ
ータの印字部分への視線を遮るものが存在しないことか
ら、オペレータの視認性が非常に良くなって操作性が著
しく向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の要部の分解斜視図である。

【図２】同上、印字初期状態の説明図である。

【図３】同上、行方向の印字終了状態の説明図である。

【図４】従来の印字装置の用紙保持機能と紙送りガイド
機能の説明図である。

【図５】従来装置の紙送り補助ガイド機構の斜視図であ
る。

【図６】従来装置の他の紙送り補助ガイド機構の斜視図
である。

【図７】同上、切断側面図である。

【符号の説明】

１プラテンローラ３印字用紙２０キャリッジユニット２１ガイド板２３ガイド長孔（係着機構）２４，２５摺動機構２６，２７ガイドピン（係着機構）Ｄ紙送り有効ガイド機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プラテンローラに沿った印字方向に対し
往復動するキャリッジユニットに搭載された印字ヘッド
により、前記プラテンローラに支持された印字用紙に印
字し、前記プラテンローラの回転により印字用紙が印字
方向に対し直交方向に紙送りされる印字装置において、
前記プラテンローラの周面と同じ曲率に湾曲されて前記
印字用紙を前記プラテンローラに押し付けて印字時にお
ける前記印字用紙の保持機能と紙送り時における前記印
字用紙の紙送りガイド機能とを備えたガイド板を、前記
印字用紙に対しこれを円滑に紙送りできる紙送り有効ガ
イド範囲全体にわたり対向できる長さに形成するととも
に、このガイド板を前記キャリッジユニットに印字方向
に対し摺動自在に係合させ、且つ該ガイド板と該キャリ
ッジユニットとに、該キャリッジユニットが左右何れの
方向に対しても所定距離移動した後に該ガイド板を一体
に移動させる係着機構を介設したことを特徴とする印字
装置。