JPH06319268A - インバータ駆動制御装置 - Google Patents

インバータ駆動制御装置

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JPH06319268A
JPH06319268A JP5104501A JP10450193A JPH06319268A JP H06319268 A JPH06319268 A JP H06319268A JP 5104501 A JP5104501 A JP 5104501A JP 10450193 A JP10450193 A JP 10450193A JP H06319268 A JPH06319268 A JP H06319268A
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JP
Japan
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signal
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JP5104501A
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Nobuhiro Kurio
信広 栗尾
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GTOサイリスタ等のスイッチング素子から
なるインバータ回路における短絡電流遮断時の誤動作防
止。 【構成】 スナバ回路8aが並列接続されたGTOサイ
リスタ7aの複数をブリッジ接続した直流スイッチ2付
インバータの駆動制御装置で、直流過電流検出判定回路
31にスナバ回路8aの充電電流を過電流と判定しない
ようにしたマスキング回路32を付設し、制御回路20
からの制御信号がマスキング回路32のマスキング時間
内でオフするタイミングをマスキング時間経過以降まで
遅らせるオフタイミングコントロール回路24をインタ
ーフェイス回路21に付設する。ブリッジ回路14に短
絡電流が流れて、マスキング時間内で制御回路20の制
御信号がオフになっても、オフタイミングコントロール
回路24でGTOサイリスタ7aがオフに向うのを防止
し、GTOサイリスタ7aの破壊を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、GTO(ゲートター
ンオフ)サイリスタやパワートランジスタ等のスイッチ
ング素子の複数をブリッジ型に接続した単相あるいは多
相のインバータ回路の駆動制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5にGTOサイリスタのスイッチング
素子を使用した単相の直流スイッチ付インバータ回路を
示す。図5のインバータ回路は、第1〜第4の電力変換
用GTOサイリスタ7a〜7dをブリッジ型に接続した
ブリッジ回路14と、その直流電源1と、直流電源1か
らブリッジ回路14への給電路中に挿入接続された直流
スイッチ2、及び、短絡時の直流電流上昇率抑制用の限
流リアクトル5を備える。
【0003】ブリッジ回路14は、例えば一対の第1と
第2のGTOサイリスタ7a、7bの直列回路と、一対
の第3と第4のGTOサイリスタ7c、7dの直列回路
を並列接続し、その各直列回路のGTOサイリスタ接続
点間に負荷13を接続して構成される。各GTOサイリ
スタ7a〜7dには、それぞれにスナバ回路8a〜8d
が並列接続され、還流ダイオード9a〜9dが逆並列接
続される。各スナバ回路8a〜8dは、例えばスナバコ
ンデンサ10a〜10dとダイオード11a〜11dを
直列接続し、各ダイオード11a〜11dに抵抗12a
〜12dを並列接続して構成される。なお、図5のLa
〜Ldは、各GTOサイリスタ7a〜7dのアノードリ
アクトルである。
【0004】直流スイッチ2はGTOサイリスタで、こ
れにもスナバ回路3が並列接続され、還流ダイオード4
が逆並列接続される。直流スイッチ2は、ブリッジ回路
14に短絡電流が流れたときにオフ動作をして、ブリッ
ジ回路14を保護する。直流リアクトル5は、ブリッジ
回路14に流れる短絡電流の上昇率を低く抑えて、短絡
電流の遮断が安全なレベルで行えるようにするもので、
これには還流ダイオード6が逆並列接続される。
【0005】ブリッジ回路14の第1と第2のGTOサ
イリスタ7a、7bが交互にオンオフし、第3と第4の
GTOサイリスタ7c、7dが交互にオンオフするよう
に、各GTOサイリスタ7a〜7dをスイッチングさせ
ることにより、負荷13に交流電力が供給される。各G
TOサイリスタ7a〜7dのスイッチングによる電力変
換動作は周知ゆえ、詳細な説明は省略する。
【0006】各GTOサイリスタ7a〜7dが正常にオ
ンするときには、その各々のスナバ回路8a〜8dの充
電電流が、半波状の過電流として急激に流れ、同時に正
常な通常スイッチング電流が流れる。また、インバータ
回路のインバータ動作時に、何らかの原因で、例えば一
対のGTOサイリスタ7a、7bが同時オンすると急激
な立ち上がりで短絡電流(過電流)が流れる。かかる充
電電流や短絡電流の過電流に対してインバータ回路を保
護した経済的設備のインバータ駆動制御装置として、本
発明者は図6に示すインバータ駆動制御装置を先に開発
した。
【0007】図6の装置は、外部の制御回路20からの
制御信号に基づいて各GTOサイリスタ7a〜7dをオ
ンオフ駆動させるインターフェイス回路21と、各GT
Oサイリスタ7a〜7dと直流スイッチ2に対応するド
ライブ回路22と、インバータ回路に流れる過電流を検
出してインターフェイス回路21を制御する直流過電流
検出装置23を備える。インターフェイス回路21は、
制御回路20からの制御信号をパルス整形などして各G
TOサイリスタ7a〜7dと直流スイッチ2のゲートに
オンオフ駆動信号を出力するもので、第1と第2のGT
Oサイリスタ7a、7b、及び、第3と第4のGTOサ
イリスタ7c、7dの同時オンを避けるためのデッドタ
イム形成回路25と、直流スイッチ2のスイッチゲート
パルス形成回路26と、各スイッチング素子のゲートブ
ロック回路27と、全GTOサイリスタ7a〜7dを同
時にオンさせるための全点弧パルス形成回路28を有す
る。
【0008】直流過電流検出装置23は、直流電流検出
器30、直流過電流検出判定回路31、マスキング回路
32、ラッチ回路33を備える。直流電流検出器30
は、ブリッジ回路14に流れる電流を逐一検出して直流
過電流検出判定回路31に出力する。直流過電流検出判
定回路31は、直流電流検出器30で検出された電流が
所定レベル以上の過電流と判定すると、図7(b)の過
電流信号をマスキング回路32に出力する。マスキング
回路32は、各GTOサイリスタ7a〜7dのスナバ回
路8a〜8dの充電時間に相当する一定時間(以下、マ
スキング時間と称する)Tmだけ直流過電流検出判定回
路31の出力を遮断する。直流過電流検出判定回路31
の過電流信号がマスキング時間Tmの経過後も出力され
ると、マスキング時間Tmを経過した時点の過電流信号
がインターフェイス回路21の全点弧パルス形成回路2
8に全点弧指令信号として出力され、また、ラッチ回路
33でラッチされてゲートブロック回路27に直流スイ
ッチ2のオフ指令信号として出力される。
【0009】図7は、各GTOサイリスタ7a〜7dが
正常にオンオフ動作するときのタイムチャートが示され
る。図7(a)の制御回路20からの制御信号で例えば
GTOサイリスタ7aが正常にオンすると、図7(g)
に示される半波状の充電電流I1が流れると同時に、正
常な通常スイッチング電流I2が流れる。充電電流I
1は、スナバ回路8aのスナバコンデンサ10bと直流
回路のインダクタンスで決まる時定数で流れ、そのピー
ク値は通常スイッチング電流I2のピーク値より数段に
大きく、GTOサイリスタ7aの可制御電流値(トラン
ジスタにおけるコレクタ電流の最大定格値に相当)A2
に近いか、それを超える場合もある。充電電流I1と通
常スイッチング電流I2が直流電流検出器30で検出さ
れ、直流過電流検出判定回路31の過電流設定電流値A
1と比較されて過電流か否かが判定される。
【0010】直流過電流検出判定回路31の過電流設定
電流値A1は、後述する理由で充電電流I1のピーク値よ
り十分に小さく、通常スイッチング電流I2のピーク値
の110〜120%程度に設定される。したがって、充
電電流I1が過電流設定電流値A1を超える時間帯で、直
流過電流検出判定回路31から図7(b)に示す過電流
信号が出力される。この過電流信号の立ち上がりでマス
キング回路32が作動して、図7(d)に示すマスキン
グ信号で一定のマスキング時間Tmだけ直流過電流検出
判定回路31の出力を遮断する。ここで過電流信号のオ
ン時間がマスキング時間Tmより小さいので、結果的に
過電流信号はラッチ回路33とインターフェイス回路2
1に出力されず、図6の装置は充電電流I1により動作
することは無い。
【0011】なお、GTOサイリスタ7a〜7dに逆並
列接続された還流ダイオード9a〜9dには、GTOサ
イリスタ7a〜7dのオン時に瞬間的にリカバリー電流
が流れるが、このリカバリー電流はスナバ回路8a〜8
dの充電電流I1に含まれ、充電電流I1と同様にマスキ
ング回路32でマスキング処理されて問題とならない。
【0012】図8は、ブリッジ回路14に図8(g)に
示す短絡電流I3がマスキング時間Tmを超えて流れた
ときのタイムチャートが示される。この場合、充電電流
1と短絡電流I3で図8(b)の過電流信号が出力さ
れ、マスキング時間Tmを経過した時点の過電流信号
が、インターフェイス回路21の全点弧パルス形成回路
28に図8(e)の全点弧指令信号として出力され、ま
た、ラッチ回路33を介してゲートブロック回路27に
図8(f)の直流スイッチオフ指令信号として出力され
る。その結果、ブリッジ回路14の各GTOサイリスタ
7a〜7dがオンに向かい、直流スイッチ2がオフに向
って動作して、インバータ回路が短絡電流I3から保護
される。
【0013】以上のように直流過電流検出判定回路31
の出力側にマスキング回路32を付設することで、過電
流設定電流値A1を充電電流I1のピーク値に関係無くG
TOサイリスタ7a〜7dの通常スイッチング電流I2
に近いレベルまで低くすることができる。その結果、ブ
リッジ回路14の各GTOサイリスタ7a〜7dとその
スナバ回路8a〜8dに可電流制御値A2、電流遮断能
力の小さい、小形で低コストのものが使用できるように
なる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6装置に
おいては、制御回路20の誤動作などでブリッジ回路1
4に短絡電流I3が流れて、マスキング回路32がマス
キング動作している間に、制御回路20の制御信号がオ
フになると、各GTOサイリスタ7a〜7dが破壊され
ることがある。これを図9のタイムチャートを参照して
説明する。
【0015】図9(g)に示すようにブリッジ回路14
に充電電流I1と短絡電流I3が流れ、直流過電流検出判
定回路31が図9(b)の過電流信号を出力し、その出
力をマスキング回路32の図9(d)のマスキング信号
で一定のマスキング時間Tmだけ遮断している間に、図
9(a)の制御信号がノイズなどでオフ(この場合は誤
信号)になったとする。すると図9(e)の全点弧指令
信号や図9(f)のスイッチオフ指令信号が出力される
前に、図9(a)の誤制御信号のオフで対応するGTO
サイリスタ7a〜7dがオフ動作に向う。しかし、この
オフ時の短絡電流I3が可制御電流値A2を超えている
と、図9(g)の×印のところでGTOサイリスタ7a
〜7dが短絡電流I3の遮断に失敗して破壊されること
がある。
【0016】それ故に、この発明の目的は、GTOサイ
リスタやパワートランジスタ等のスイッチング素子から
なる直流スイッチ付インバータの保護対策をより確実に
し、設備の経済性を高めたインバータ駆動制御装置を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、それぞれに
スナバ回路、及び又は、還流ダイオードが並列接続され
た電力変換用スイッチング素子の複数を接続したブリッ
ジ回路と、このブリッジ回路のスイッチング素子接続点
間に接続された負荷と、前記ブリッジ回路に接続された
直流電源と、この直流電源からブリッジ回路への給電路
中に挿入接続された半導体の短絡電流遮断用直流スイッ
チとを有するインバータ回路の駆動制御装置であって、
外部の制御回路からの制御信号をスイッチング素子と直
流スイッチのオンオフ駆動信号に変換するインターフェ
イス回路と、ブロック回路に流れる電流を検出する直流
電流検出器と、この直流電流検出器で検出した電流がス
イッチング素子の正常なときの通常スイッチング電流を
超える所定レベル以上のときに過電流信号を、インター
フェイス回路に全スイッチング素子を同時オンさせる全
点弧信号、及び、直流スイッチをオフさせるスイッチオ
フ信号として出力する直流過電流検出判定回路と、この
直流過電流検出判定回路が過電流を検出した時点から直
流過電流検出判定回路の出力を、スイッチング素子がオ
ンしたときのスイッチング素子のスナバ回路の充電時間
に相当する一定時間だけ遮断するマスキング回路とを備
える。
【0018】この発明の特徴とするところは、インター
フェイス回路に、マスキング回路が作動する一定時間内
で制御回路の制御信号がオフするタイミングを、実質上
にマスキング回路の作動する一定時間経過以降まで遅ら
せるオフタイミングコントロール回路を付設したことで
ある。
【0019】
【作用】スイッチング素子のスナバ回路の充電時間相当
だけ直流過電流検出判定回路の出力を遮断するマスキン
グ回路の付設で、充電電流などの正常時の過電流検出値
に達する電流に関係無くして過電流検出レベルが低く設
定され、また、マスキング回路が作動しているマスキン
グ時間内で、制御回路の制御信号が誤ってオフとなって
も、このオフタイミングをインターフェイス回路のオフ
タイミングコントロール回路が遅らせて、マスキング時
間内でブリッジ回路のスイッチング素子がその可制御電
流値を超える短絡電流を遮断するオフ動作に移行するの
を防止し、スイッチング素子の破壊を防止する。
【0020】また、ブリッジ回路に短絡電流が流れて全
スイッチング素子がオンに向うときにオフして短絡電流
を遮断する直流スイッチには、短絡電流を遮断できる可
制御電流値の大きなものが使用されるが、直流スイッチ
は常時スイッチング動作をしないので、スナバコンデン
サ容量を大きくでき、可制御電流値の大きなものでも安
価なものが使用できる。また、直流スイッチの可制御電
流値を十分に大きく設定し、その最終遮断電流値を上げ
ると、短絡電流の上昇率を抑制する限流リアクトルにイ
ンダクタンスの小さな小形で安価のものが使用でき、直
流回路のインダクタンスを適切に設定すれば場合によっ
ては限流リアクトルが省略できる。
【0021】
【実施例】以下、一実施例について図1乃至図4を参照
して説明する。図1のインバータ駆動制御装置は、図6
の装置に適用したもので、図6と同一、または、相当部
分には同一符号が付してある。
【0022】図1のインバータ駆動制御装置は、インタ
ーフェイス回路21の入力側に次のオフタイミングコン
トロール回路24を追加付設したことを特徴とする。オ
フタイミングコントロール回路24は、制御回路20の
制御信号がマスキング回路32のマスキング時間Tm内
でオフするタイミングを、実質上にマスキング回路32
の作動するマスキング時間Tm以上に遅らせる回路であ
る。換言すると、オフタイミングコントロール回路24
は、直流過電流検出判定回路31から過電流信号が出力
され、マスキング回路32が作動しているタイミングで
GTOサイリスタ7a〜7dがオフ動作するのを防止す
る回路である。
【0023】オフタイミングコントロール回路24の具
体例を図2に示し説明すると、これはGTOサイリスタ
7a〜7dに対応した複数の回路で、それぞれにラッチ
回路34とオア回路35を備える。ラッチ回路34のS
入力端子に制御回路20からの制御信号が入力され、R
入力端子にNOR回路35の出力が接続される。NOR
回路35に制御回路20の制御信号と直流過電流検出判
定回路31からの過電流信号が入力される。ラッチ回路
34のQ出力端子がデッドタイム形成回路25に接続さ
れる。したがって、オフタイミングコントロール回路2
4の出力信号は、図3(c)又は図4(c)に示すよう
になって、後述のように短絡電流遮断動作を安全確実に
行わしめる。
【0024】図3は、インバータ回路が正常にスイッチ
ング動作しているときのタイムチャートが示される。こ
の場合、図3(a)の正常な制御信号で例えばGTOサ
イリスタ7aがオンして充電電流I1が流れ、直流過電
流検出判定回路31が図3(b)の過電流信号を出力
し、マスキング回路32が図3(d)のマスキング信号
を一定のマスキング時間Tmだけ出力する。マスキング
時間Tm内で過電流信号がオフするため、制御回路20
の制御信号はそのままオフタイミングコントロール回路
24の出力となってデッドタイム形成回路25に入力さ
れる。つまり、通常スイッチング動作時のオフタイミン
グコントロール回路24は、不応動状態と同等に置かれ
て各種信号に何ら影響を及ぼさない。
【0025】図4はインバータ回路に短絡電流I3が流
れた場合のタイムチャートが示される。短絡電流I3
図4(b)の過電流信号が図4(d)のマスキング信号
のマスキング時間Tm以上の時間帯で出力され、図4
(a)の制御信号がマスキング時間Tm内でオフとなる
誤信号のとき、この誤信号がオフとなるタイミングでオ
フタイミングコントロール回路24のラッチ回路34が
制御信号をラッチして、図4(c)のオフタイミングコ
ントロール信号がデッドタイム形成回路25に送られ
る。図4(c)のオフタイミングコントロール信号は、
図4(a)の誤制御信号のオフタイミングを図4(b)
の過電流信号がオフするまで遅らせたものである。
【0026】したがって、マスキング時間Tm内で制御
信号がオフとなっても、インターフェイス回路21が各
GTOサイリスタ7a〜7dをオフに向わせる誤動作を
する心配が皆無となる。図4の場合、マスキング時間T
mが経過した時点で、図4(b)の過電流信号でインタ
ーフェイス回路21に図4(e)の全点弧指令信号と図
4(f)のスイッチオフ指令信号が出力されて、各サイ
リスタ7a〜7dがオンし、直流スイッチ2がオフして
短絡電流I3の遮断が行われる。
【0027】短絡電流I3を遮断する直流スイッチ2
は、通常においてスイッチング動作を行わないので、そ
の可制御電流値を変換用GTOサイリスタ7a〜7dの
可制御電流値A2より十分に大きく設定してもコスト
的、設備的に問題無い。したがって、直流スイッチ2に
可制御電流値の大きな、最終遮断電流値を大きくとれる
ものを使用すると、短絡電流I3の上昇率を抑制する限
流リアクトル5にはインダクタンスの小さい電流上昇抑
制率の小さな、小形で安価のものを使用することができ
るようになる。また、場合によっては、インバータ直流
回路の配線のインダクタンスを配線設計すれば、限流リ
アクトル5とこれに付随する還流ダイオード6が省略で
きる。
【0028】なお、この発明は、GTOサイリスタ以外
のパワートランジスタなどのスイッチング素子を使用し
たインバータ回路の駆動制御装置にも適用できる。例え
ばパワートランジスタをスイッチング素子に使用したイ
ンバータ回路においては、パワートランジスタに逆並列
接続されている還流ダイオードに瞬間的に流れるリカバ
リー電流が、上記GTOサイリスタの充電電流と同じよ
うな問題を引き起こすが、この問題が上記実施例と同様
のマスキング動作やオフタイミングコントロール動作で
解決される。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、ブリッジ回路に短絡
電流が流れてマスキング回路が作動しているマスキング
時間内で、制御回路の制御信号が誤ってオフとなって
も、このオフタイミングをインターフェイス回路のオフ
タイミングコントロール回路がマスキング時間以降まで
遅らせるので、マスキング時間内でブリッジ回路のスイ
ッチング素子がその可制御電流値を超える短絡電流を遮
断するオフ動作に移行せず、誤動作による短絡電流に対
するスイッチング素子の安全対策に優れた、高信頼性の
インバータ駆動制御装置が提供できる。
【0030】また、ブリッジ回路に流れる短絡電流を遮
断する直流スイッチに、大きな短絡電流を遮断できる可
制御電流値の大きなものを使用してもコスト的に問題無
く、このような可制御電流値の大きな直流スイッチの使
用で、ブリッジ回路での短絡電流の上昇率を抑制する限
流リアクトルに低インダクタンスの小形で安価のものが
使用でき、場合によっては限流リアクトルやその付属品
が省略できて、インバータの低コスト化、小形化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のインバータ駆動制御装置
のブロック図である。
【図2】図1装置におけるオフタイミングコントロール
回路の具体例を示すブロック図である。
【図3】図1装置の通常スイッチング時のタイムチャー
トである。
【図4】図1装置の短絡電流遮断時のタイムチャートで
ある。
【図5】GTOサイリスタをスイッチング素子に使用し
た直流スイッチ付インバータの回路図である。
【図6】この発明の前提となるインバータ駆動制御装置
のブロック図である。
【図7】図6装置の通常スイッチング時のタイムチャー
トである。
【図8】図6装置の短絡電流遮断時のタイムチャートで
ある。
【図9】図6装置の誤動作時のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 直流電源 2 直流スイッチ 7a〜7d スイッチング素子(GTOサイリスタ) 8a〜8d スナバ回路 9a〜9d 還流ダイオード 13 負荷 14 ブリッジ回路 20 制御回路 21 インターフェイス回路 24 オフタイミングコントロール回路 30 直流電流検出器 31 直流過電流検出判定回路 32 マスキング回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれにスナバ回路、及び又は、還流
    ダイオードが並列接続された電力変換用スイッチング素
    子の複数を接続したブリッジ回路と、このブリッジ回路
    のスイッチング素子接続点間に接続された負荷と、前記
    ブリッジ回路に接続された直流電源と、この直流電源か
    らブリッジ回路への給電路中に挿入接続された半導体の
    短絡電流遮断用直流スイッチとを有するインバータ回路
    の駆動制御装置であって、 外部の制御回路からの制御信号を前記スイッチング素子
    と直流スイッチのオンオフ駆動信号に変換するインター
    フェイス回路と、 前記ブロック回路に流れる電流を検出する直流電流検出
    器と、 この直流電流検出器で検出した電流がスイッチング素子
    の正常なときの通常スイッチング電流を超える所定レベ
    ル以上のときに過電流信号を、前記インターフェイス回
    路に全スイッチング素子を同時オンさせる全点弧信号と
    して、かつ、直流スイッチをオフさせるスイッチオフ信
    号として出力する直流過電流検出判定回路と、 この直流過電流検出判定回路が過電流を検出した時点か
    ら直流過電流検出判定回路の出力を、スイッチング素子
    がオンしたときのスイッチング素子のスナバ回路の充電
    時間に相当する一定時間だけ遮断するマスキング回路と
    を備え、 前記インターフェイス回路は、前記マスキング回路が作
    動する一定時間内で制御回路の制御信号がオフするタイ
    ミングを、実質上にマスキング回路の作動が終了する一
    定時間経過以降まで遅らせるオフタイミングコントロー
    ル回路を有することを特徴とするインバータ駆動制御装
    置。
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