JPH06318278A - 移動体管理システム及び移動機 - Google Patents

移動体管理システム及び移動機

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Publication number
JPH06318278A
JPH06318278A JP5105719A JP10571993A JPH06318278A JP H06318278 A JPH06318278 A JP H06318278A JP 5105719 A JP5105719 A JP 5105719A JP 10571993 A JP10571993 A JP 10571993A JP H06318278 A JPH06318278 A JP H06318278A
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JP
Japan
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signal
wireless
mobile
timer
mobile device
Prior art date
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Pending
Application number
JP5105719A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyokame Sakamoto
精亀 坂本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Filing date
Publication date
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  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々の移動体について人手を介さずに正確か
つきめ細かな走行時間の計測ができ、しかも個々の移動
体が計測結果および到着順位を迅速に知ることができる
移動体管理システム及び移動機を提供する。 【構成】 スタート地点で、各移動機D1〜Dmは、無線
送信機Aが送出する無線信号を受信したタイミングでタ
イマの計時動作を開始し、各中間地点で、各移動機D1
〜Dmは、無線送信機B1〜Bn-1が送出する無線信号を
受信したタイミングで各中間地点の位置コードとこのと
きのタイマ計時値とを記録し、ゴール地点で、各移動機
1〜Dmは、無線送信機Bnが送出する無線信号を受信
したタイミングでタイマの計時動作を停止すると共に、
自身の固有コードを送出し、さらに無線送受信機Cは、
各移動機D1〜Dmから送出される固有コードの受信順に
より到着順位を決定し、これを各移動機D1〜Dmに通知
するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マラソンやラリーな
どの競技等において所定のコースを移動する個々の移動
体の移動時間の計時や到着順位の決定等を行うことがで
きる移動体管理システム及び移動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マラソンやラリー等において走行
者や自動車等(以下、移動体と称する)の走破時間およ
び走行途中の経過時間を計測し、その結果や到着順位を
記録する場合、一般に下記の何れかの方法によって行っ
ていた。 (1)第1の方法:人為的に外部から時間計測と記録と
を行う。 (2)第2の方法:時間計測については、個々の移動体
に時計を持たせて人為的に計時開始と計時終了とを指示
することにより走破時間を計測する。 (3)第3の方法:時間計測については、個々の移動体
に発信器を取り付け、ゴール地点に設置した計測器がそ
れぞれの移動体がゴールした時にその発信信号を受信す
ることにより該ゴールを認識して、予め設定したスター
ト時間との差によって走破時間を計測する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1の
方法では、以下のような欠点がある。 外部から個々の移動体について計測を行うため、多く
の人手と設備とを要する。 個々の移動体についての計測結果等の情報記録に多く
の時間がかかる。 記録した情報を収集するのに多くの時間がかかる。 個々の移動体について到着順位を人為的に決定するの
で、誤りが生じ易く、特に移動体の数が多くなると、各
移動体が到着順位を知るまでに多くの時間がかかる。 相当数の移動体が走行する場合、スタートのタイミン
グが一斉とならないため、計測結果が実際の走破時間に
対してズレが生じてしまう。
【0004】また、上記第2の方法では、以下のような
欠点がある。 移動体自身が計時開始あるいは計時終了の操作をし忘
れると計測ができなくなる。 個々の移動体の計測結果を各種データ処理機器へ入力
する場合、そのデータ入力に手間がかかる。 個々の移動体について到着順位を人為的に決定するの
で、誤りが生じ易く、特に移動体の数が多くなると、各
移動体が到着順位を知るまでに多くの時間がかかる。
【0005】さらに、上記第3の方法では、以下のよう
な欠点がある。 走行途中の各地点おける経過時間を計測することがで
きない。 ゴール地点に設置する計測器のスタート時間を正確に
合わせる必要がある。 個々の移動体が自身の計測結果をリアルタイムに知る
ことができない。 個々の移動体について到着順位を人為的に決定するの
で、誤りが生じ易く、特に移動体の数が多くなると、各
移動体が到着順位を知るまでに多くの時間がかかる。 相当数の移動体が走行する場合、スタートのタイミン
グが一斉とならないため、計測結果が実際の走破時間に
対してズレが生じてしまう。
【0006】結局、従来の方法では、計測や記録作業に
人手を介する等のことから、移動体の走行時間を正確に
かつきめ細かく計測することが容易でなく、また、個々
の移動体が計測結果および到着順位を迅速に知ることが
できないという問題があった。
【0007】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、個々の移動体について人手を介さずに正確か
つきめ細かな走行時間の計測ができ、しかも個々の移動
体が計測結果および到着順位を迅速に知ることができる
移動体管理システム及び移動機を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、スタート地点とゴール
地点とを結ぶルートに沿って移動する複数の移動機と、
前記スタート地点に設置した無線送信機と、前記ゴール
地点に設置した無線送受信機とから構成され、各移動機
と、前記無線送信機および前記無線送受信機との間で所
定の無線信号を送受信することにより、前記各移動機に
対して各々の前記ゴール地点への到着順位を通知する移
動体管理システムであって、(a)前記スタート地点に
おいて、前記無線送信機は、該スタート地点を前記各移
動機に識別させる第1の無線信号を送出し、前記各移動
機は、前記第1の無線信号を受信したタイミングで、自
身に内蔵するタイマの計時動作を開始し、(b)前記ゴ
ール地点において、前記無線送受信機は、該ゴール地点
を前記各移動機に識別させる第2の無線信号を送出し、
前記各移動機は、前記第2の無線信号を受信したタイミ
ングで、前記タイマの計時動作を停止すると共に、自身
の固有情報を含む第3の無線信号を前記無線送受信機へ
送出し、前記無線送受信機は、前記各移動機からそれぞ
れ送出される前記第3の無線信号の受信順位によって各
々の移動機の前記ゴール地点への到着順位を決定すると
共に、該到着順位を表す情報をそれぞれの移動機の固有
情報に付加して、これを第4の無線信号として送出し、
前記各移動機は、前記第4の無線信号を受信して自身の
固有情報を識別し、該到着順位を表す情報と前記タイマ
の停止時点の計時値とを出力することを特徴ととしてい
る。
【0009】また、請求項2記載の発明は、スタート地
点とゴール地点とを結ぶルートに沿って移動する複数の
移動機と、前記スタート地点および前記ルート上の各中
間地点にそれぞれ設置した複数の無線送信機と、前記ゴ
ール地点に設置した無線送受信機とから構成され、各移
動機と、前記複数の無線送信機および前記無線送受信機
との間で所定の無線信号を送受信することにより、前記
各移動機が前記各中間地点における所定の通過情報を記
録すると共に、該各移動機に対して各々の前記ゴール地
点への到着順位を通知する移動体管理システムであっ
て、(a)前記スタート地点において、該スタート地点
に設置した無線送信機は、該スタート地点を前記各移動
機に識別させる第1の無線信号を送出し、前記各移動機
は、前記第1の無線信号を受信したタイミングで、自身
に内蔵するタイマの計時動作を開始し、(b)前記各中
間地点において、各中間地点に設置した無線送信機は、
各々の中間地点を前記各移動機に識別させる第2の無線
信号を送出し、前記各移動機は、前記第2の無線信号を
受信したタイミングで、各中間地点の識別情報と該中間
地点におけるタイマの計時値とを記録し、(c)前記ゴ
ール地点において、前記無線送受信機は、該ゴール地点
を前記各移動機に識別させる第3の無線信号を送出し、
前記各移動機は、前記第3の無線信号を受信したタイミ
ングで、前記タイマの計時動作を停止すると共に、自身
の固有情報を含む第4の無線信号を前記無線送受信機へ
送出し、前記無線送受信機は、前記各移動機からそれぞ
れ送出される前記第4の無線信号の受信順位によって各
々の移動機の前記ゴール地点への到着順位を決定すると
共に、該到着順位を表す情報をそれぞれの移動機の固有
情報に付加して、これを第5の無線信号として送出し、
前記各移動機は、前記第5の無線信号を受信して自身の
到着順位を識別し、該到着順位、前記各中間地点の識別
情報と該中間地点におけるタイマの計時値、および前記
タイマの停止時点の計時値とを出力することを特徴とし
ている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、前記スタート地点に
おいて、該スタート地点に設置した無線送信機は、所定
のスタート指示信号が供給されたタイミングで前記各移
動機に無線信号を送出し、前記各移動機は、前記無線信
号を受信したタイミングで各々に内蔵するタイマの計時
動作を一斉に開始することを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、無線信号の
送受信部、タイマ、メモリ、表示部およびこれらを制御
する制御部を備えた携帯型の移動機であって、前記制御
部は、前記送受信部で受信した信号を識別する信号判別
手段と前記表示部の表示制御手段とを有し、前記信号判
別手段の判別結果に基づいて、前記送受信部にタイマ開
始信号を受信したときには前記タイマの計時動作を開始
させ、前記送受信部に外部の無線送信機から所定の識別
情報を含む無線信号を受信したときには該識別情報と当
該無線信号の受信時のタイマ計時値を前記メモリに記録
し、前記送受信部にタイマ停止信号を受信したときには
前記タイマの計時動作を停止させ、該停止時のタイマ計
時値を前記メモリに記録するとともに、前記メモリに記
録されている自身の固有情報を前記送受信部から無線信
号として送出し、該固有情報の送出後、前記送受信部で
該固有情報と到着順位情報とを受信したときには該到着
順位情報を前記メモリに記録し、さらに、前記表示制御
手段へ供給される操作信号に基づいて、前記メモリに記
録された情報を前記表示部に表示することを特徴として
いる。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明において、所定の信号をバーコード表示信号に
変換するバーコード変換回路を備え、該バーコード変換
回路により前記メモリに記録された情報をバーコードに
変換して前記表示部に表示することを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、各移動機は、人
手を介することなく、スタート地点において各々のスタ
ートのタイミングでタイマの計時動作を開始し、ゴール
地点においてタイマの計時動作を停止する。これによ
り、各移動機は、それぞれの実走行時間を自動的に計測
することができる。さらに、各移動機は、自身の到着順
位をゴール地点において無線を介して即座に通知され、
その到着順位と計測した走行時間とを出力する。
【0014】また、請求項2記載の発明によれば、各移
動機は、人手を介することなく、スタート地点において
各々のスタートのタイミングでタイマの計時動作を開始
し、各中間地点においてその通過時間を記録し、さらに
ゴール地点においてタイマの計時動作を停止する。これ
により、各移動機は、それぞれの実走行時間および各中
間地点の通過時間を自動的に計測することができる。さ
らに、各移動機は、自身の到着順位をゴール地点におい
て無線を介して即座に通知され、その到着順位、計測し
た走行時間および各中間地点の通過時間を出力する。
【0015】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または請求項2記載の発明による作用に加え、各移
動機が、スタート地点において一斉にタイマの計時動作
を開始する。これにより、全ての移動機について同一の
スタートのタイミングに基づく走行時間の計測を行うこ
とができる。
【0016】また、請求項4記載の発明によれば、無線
信号の送受信が可能な移動機において、制御部は、信号
判別手段の判別結果に基づいて、送受信部にタイマ開始
信号を受信したときにはタイマの計時動作を開始させ、
送受信部に外部の無線送信機から所定の識別情報を含む
無線信号を受信したときには該識別情報と当該無線信号
の受信時のタイマ計時値を前記メモリに記録し、送受信
部にタイマ停止信号を受信したときにはタイマの計時動
作を停止させ、該停止時のタイマ計時値を前記メモリに
記録するとともに、メモリに記録されている自身の固有
情報を送受信部から無線信号として送出し、該固有情報
の送出後、送受信部で該固有情報と到着順位情報とを受
信したときには該到着順位情報をメモリに記録し、さら
に、表示制御手段へ供給される操作信号に基づいて、メ
モリに記録された情報を前記表示部に表示する。これに
より、人手を介さず自動的に、所定ルートの移動時間や
所定地点における経過時間等を計測し記録することがで
きると共に、これらの記録情報と、自身が送信する固有
情報に基づいて外部から通知される到着順位とを表示す
ることができる。
【0017】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項4記載の発明による作用に加え、記録結果等の情報を
バーコード表示することができるので、バーコードセン
サの使用によりパーソナルコンピュータ等の各種処理機
器へのデータの取り込みを迅速かつ容易に行うことがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。 (1)全体構成 図1はこの発明の一実施例による移動体管理システムの
全体構成を示すブロック図である。なお、この実施例で
は、マラソンにおいて各ランナーの走行時間を計測する
場合を例として説明を進めることとする。
【0019】図1において、このシステムは、所定のマ
ラソンコースのスタート地点に設置される無線送信機
A、該コースの途中に設けられた各中間地点に設置され
る無線送信機B1〜Bn-1、該コースのゴール地点に設置
される無線送信機Bn、該ゴール地点に設置される無線
送受信機C、該コースに沿って走行する各ランナーが保
持あるいは装着する移動機D1〜Dm、各移動機D1〜Dm
が表示するバーコードを読み取るバーコードセンサ1
1、およびバーコードセンサ11によって読み取られた
データを収集し処理するパーソナルコンピュータ12か
ら構成されている。以下、このシステムを構成する各機
器の詳細について説明する。
【0020】(2)無線送信機Aの構成及び動作 図2は、無線送信機Aの構成を示すブロック図である。
この図に示すように、無線送信機Aは、スタート地点に
固有の送信コードが記憶される固有情報コードメモリ1
aと、各移動機D1〜Dmへ送信コードを無線送信する送
信機2aおよび無線信号送信アンテナ3aと、固有情報
コードメモリ1aおよび送信機2aを制御する制御回路
4aとから構成されている。
【0021】固有情報コードメモリ1aに記憶される送
信コードは、このシステムに固有の識別情報であるID
コードと、各移動機D1〜Dmのリセットとスタートとを
制御するスタート地点に固有の情報(すなわちリセット
コードおよびタイマONコード)とからなっている。ま
た、制御回路4aには、外部よりスタート指示信号が供
給される入力端子が設けられており、このスタート指示
信号によって無線信号の送信が指示される。
【0022】次に、図3に示すフローチャートを参照
し、無線送信機Aの動作について説明する。まず電源が
投入されると、制御回路4aは、スタートを指示するス
タート指示信号の入力待ち状態となる(ステップSa
1)。そして、スタート指示信号が入力されると、制御
回路4aは、固有情報コードメモリ1aから送信コード
を読み出し(ステップSa2)、これを送信機2aへ供
給する(ステップSa3)。送信機2aは、この送信コ
ードを無線信号送信アンテナ3aから無線信号として送
出する(ステップSa4)。
【0023】この無線信号は、例えば図4に示すよう
に、信号の開始を示すSTコード、このシステムのID
コード、各移動機D1〜Dmのタイマとメモリ(後述す
る)をリセットするリセットコード、各移動機D1〜Dm
のタイマに計時を開始させるタイマONコード、および
信号の終わりを示すENコードからなる信号フォーマッ
トによって送信される。これにより、各移動機D1〜Dm
へスタートが合図される。
【0024】(3)無線送信機B1〜Bnの構成及び動作 次に、コースの各中間地点とゴール地点に設置される無
線送信機B1〜Bnの構成について説明する。図5は任意
の無線送信機Bkの構成を示すブロック図である。この
図に示すように、無線送信機Bkは、各中間地点あるい
はゴール地点に固有の送信コードが記憶される固有情報
コードメモリ1bと、各移動機D1〜Dmへ送信コードを
無線送信する送信機2bおよび無線信号送信アンテナ3
bと、固有情報コードメモリ1bおよび送信機2bを制
御する制御回路4bとから構成されている。
【0025】各中間地点に設置される無線送信機B1
n-1の固有情報コードメモリ1bには、このシステム
のIDコードと、各中間地点に固有の情報(すなわち位
置コード)とが記憶されている。また、ゴール地点に設
置される無線送信機Bnの固有情報コードメモリ1bに
は、上記IDコードと、各移動機D1〜Dmの計時動作の
停止を制御するゴール地点に固有の情報(すなわちタイ
マOFFコード)とが記憶されている。
【0026】次に、図6に示すフローチャートを参照
し、無線送信機Bkの動作について説明する。まず電源
が投入されると、制御回路4bは、固有情報コードメモ
リ1bから送信コードを読み出し(ステップSb1)、
これを送信機2bへ供給する(ステップSb2)。送信
機2bは、この送信コードを無線信号送信アンテナ3b
から無線信号として送出する(ステップSb3)。
【0027】この無線信号は、無線送信機Bkが各中間
地点に設置される無線送信機B1〜Bn-1である場合、例
えば図7に示すように、信号の開始を示すSTコード、
システムのIDコード、各々の中間地点に固有の位置コ
ード、および信号の終わりを示すENコードからなる信
号フォーマットによって送信される。これにより、各中
間地点では、各移動機D1〜Dmがそれぞれの中間地点を
識別するための情報が送信される。
【0028】一方、無線送信機Bkがゴール地点に設置
される無線送信機Bnである場合、無線信号は、例えば
図8に示すように、信号の開始を示すSTコード、シス
テムのIDコード、各移動機D1〜Dmのタイマに計時を
停止させるタイマOFFコード、および信号の終わりを
示すENコードからなる信号フォーマットによって送信
される。これにより、ゴール地点では、各移動機D1
mに計時動作の停止が指示される。
【0029】(4)移動機D1〜Dmの構成及び動作 次に、移動機D1〜Dmの構成について説明する。図9は
任意の移動機Dkの構成を示すブロック図である。この
図に示すように、移動機Dkは、制御部1d、タイマ2
d、メモリ部3dおよび表示部4dから構成されてい
る。制御部1dは、無線信号受信アンテナ11dを介し
て無線信号を受信する受信機(フィルタを含む)12
d、受信信号を識別する信号識別回路13d、メモリ部
3dの記録内容に基づいてバーコードを作成するバーコ
ード作成回路14d、移動機各部を制御する制御回路1
5d、および無線信号送信アンテナ16dから無線信号
を送信する送信機17dから構成されている。
【0030】タイマ2dは、ランナーの走行時間を計時
するものであり、タイマONコードが供給されると計時
動作を開始し、タイマOFFコードが供給されると計時
動作を停止する。また、メモリ部3dは、メモリ31d
と固有情報コードメモリ32dとから構成されている。
メモリ31dには、タイマ2dによって計時された各中
間地点における通過時間とコース全体の走破時間、各無
線送信機B1〜Bn-1から受信した各々の地点の識別情報
(位置コード等)、および無線送受信機Cから受信した
到着順位が記録される。また、固有情報コードメモリ3
2dには、このシステムのIDコードと各々の移動機D
kの固有コードとが記憶される。
【0031】さらに、表示部4dは、タイマ2dの計時
結果、到着順位および各々の移動機Dkの固有コードを
表示するデジタル表示部41dと、バーコード作成回路
14dによって作成された各種情報のバーコードを表示
するバーコード表示部42dとから構成されている。
【0032】次に、図10〜図12に示すフローチャー
トを参照し、移動機Dkの動作について説明する。まず
電源が投入されると(図10参照)、各々の移動機k
固有コードを、例えば図18(a)に示すように、デジ
タル表示部41dとバーコード表示部42dの双方に表
示する(ステップSc1)。そして、スタート地点にお
いて無線送受信機Aから無線信号を受信すると(ステッ
プSc2)、この受信信号を信号識別回路13dによっ
て識別する(ステップSc3)。次に、受信信号に含ま
れるIDコードと固有情報コードメモリ32dに記憶し
てあるIDコードとが一致している否かを判断する(ス
テップSc4)。ここで、もし両者が一致していなけれ
ば、このシステムの無線信号ではないので、受信信号の
取り込みは行わない。
【0033】この場合、両者のIDコードが一致するの
で、ステップSc4の判断結果が「Yes」となり、ス
テップSc5に進む。ステップSc5では、当該受信信
号を取り込み、上記ステップSc1で表示した固有コー
ドを消去する。そして、受信信号にリセットコードおよ
びタイマONコードが含まれているか否かを判断する
(ステップSc6)。
【0034】この場合、無線送受信機Aの送信信号には
リセットコードおよびタイマONコードが含まれている
ので、ステップSc6の判断結果が「Yes」となり、
ステップSc7に進む。ステップSc7では、さらにこ
れら受信したコードと同一のコードがメモリ31dに既
に記憶されているか否か、すなわち当該受信信号が初め
て受信されたものでないか否かを判断する。ここで、受
信信号が初めて受信されたものでなければ、この受信信
号を破棄する(ステップSc23)。
【0035】この場合、当該受信信号が初めて受信され
たものであるとすると、ステップSc7の判断結果が
「No」となって、この受信信号に含まれるリセットコ
ードおよびタイマONコードをメモリ31dに記憶させ
る(ステップSc8)。そして、リセットコードによっ
てタイマ2dとメモリ31dとをリセットすると共に
(ステップSc9)、同一信号の受信を回避するため受
信機12dをディスエーブルする。さらに、タイマON
コードによってタイマ2dの計時動作を開始させる(ス
テップSc10)。
【0036】次に、ランナーがコース上の最初の中間地
点に達し、該ランナーの移動機Dkが無線送信機B1に所
定距離以内まで接近すると、再び前述のステップSc2
(図10参照)において、無線送信機B1から送出され
る無線信号を受信する。この受信信号を信号識別回路1
3dによって識別し(ステップSc3)、当該受信信号
に含まれるIDコードと固有情報コードメモリ32dに
記憶してあるIDコードとが一致していれば(ステップ
Sc4)、この受信信号を取り込む。以上は、前述のス
タート地点における動作と同様である。
【0037】そして、この場合、無線送信機B1にはリ
セットコードおよびタイマONコードが含まれていない
ので、ステップSc6の判断結果が「No」となり、ス
テップSc11(図11参照)に進む。ステップSc1
1では、受信信号に位置コードが含まれているか否かを
判断する。この場合、無線送信機B1の無線信号には位
置コードが含まれているので、ここでの判断結果が「Y
es」となり、ステップSc12に進む。ステップSc
12では、受信したコードと同一のコードがメモリ31
dに既に記憶されているか否か、すなわちこの受信信号
が初めて受信されたものでないか否かを判断する。ここ
で、当該受信信号が初めて受信されたものでなければ、
この受信信号を破棄する(ステップSc24)。
【0038】この場合、当該受信信号が初めて受信され
たものであるとすると、当該受信したコードをメモリ3
1dに記憶させると共に(ステップSc13)、この受
信コードに含まれる位置コードとこのときのタイマ2d
の計時値とを対応づけしてメモリ31dに記憶させる
(ステップSc14)。また、例えば図18(b)に示
すように、このときのタイマ2dの計時値がデジタル表
示部41dに表示される。
【0039】こうして、移動機Dkは、以後の各中間地
点に達する毎に上述した最初の中間地点のときと同様の
動作を繰り返し、各中間地点で受信する位置コードと各
中間地点を通過する時のタイマ2dの計時値とをメモリ
31dに順次記憶させる。
【0040】そして、ランナーがコース上のゴール地点
に達し、該ランナーの移動機Dkが無線送信機Bnに所定
距離以内まで接近すると、再び前述のステップSc2
(図10参照)において、無線送信機BnからタイマO
FFコードを含む無線信号を受信する。そして、ステッ
プSc3〜Sc6,Sc11を経た後、ステップSc1
5に進む(図11参照)。ステップSc15では、受信
信号にタイマOFFコードが含まれているか否かを判断
する。この場合、ステップSc15の判断結果が「Ye
s」となり、ステップSc16に進む。ステップSc1
6では、受信したコードと同一のコードがメモリ31d
に既に記憶されているか否か、すなわちこの受信信号が
初めて受信されたものでないか否かを判断する。ここ
で、当該受信信号が初めて受信されたものでなければ、
この受信信号を破棄する(ステップSc25)。
【0041】この場合、当該受信信号が初めて受信され
たものであるとすると、受信したコードをメモリ31d
に記憶させると共に(ステップSc13)、固有情報コ
ードメモリ32dに記憶してあるシステムのIDコード
と当該移動機Dkの固有コードとを読み出す(ステップ
Sc17)。そして、この読み出したコードを送信機1
7dへ供給し(ステップSc18)、該送信機17dか
ら無線送信アンテナ16dを介して送出する(ステップ
Sc19)。
【0042】このときの無線信号は、例えば図13に示
すように、信号の開始を示すSTコード、システムのI
Dコード、当該移動機Dkの固有コード、および信号の
終わりを示すENコードからなる信号フォーマットによ
って送信される。これにより、各移動機D1〜Dmに固有
の識別情報が無線送受信機Cへ送信される。
【0043】そして、タイマOFFコードによってタイ
マ2dの計時動作を停止させ(ステップSc20)、こ
のときの計時値をメモリ2dに記憶させると共に(ステ
ップSc21)、同一信号の受信を回避するため受信機
12dをディスエーブルする(ステップSc22)。
【0044】次に、操作者が所定の表示部制御スイッチ
を操作すると、移動機Dkは、図12(a)に示す手動
指示操作処理を行う。すなわち、この操作に応じて表示
指示信号が供給されると、制御回路15dは、まず受信
機12dがディスエーブル状態にあるか否かを判断する
(ステップSc31)。そして、受信機12dがディス
エーブル状態にあることが確認されると、メモリ2dに
記憶してある到着順位(無線送受信機Cから受信して得
られる)と走破時間とを、例えば図18(c)に示すよ
うに、デジタル表示部41dとバーコード表示部42d
の双方に表示する。さらに、各中間地点の位置コードと
通過時間とを、例えば図18(d)に示すように、順次
バーコード表示部42dにバーコード表示する(ステッ
プSc32)。
【0045】次に、操作者が所定のリセットスイッチを
操作すると、移動機Dkは、図12(b)に示す手動リ
セット処理を行う。すなわち、この操作に応じてリセッ
ト信号が供給されると、制御回路15dは、まず上記手
動指示操作処理が既になされており、かつ受信機12d
がディスエーブル状態にあるか否かを判断する(ステッ
プSc41)。そして、手動指示操作処理が既になさ
れ、かつ受信機12dがディスエーブル状態にあること
が確認されると、受信機12dのディスエーブル状態を
解除した後、メモリ2dをリセットする(ステップSc
42)。そして、移動機Dkの電源がオフされる。
【0046】(5)無線送受信機Cの構成及び動作 次に、コースのゴール地点に設置される無線送受信機C
の構成について説明する。図14は無線送受信機Cの構
成を示すブロック図である。この図に示すように、無線
送受信機Cは、ゴール地点において各移動機D1〜Dm
ら無線信号を受信する無線信号受信アンテナ1cおよび
受信機2cと、受信信号を識別する信号識別回路3c
と、受信信号の受信順位を決定する信号処理回路4c
と、各移動機D1〜Dmに対して順位を通知するための順
位コードを生成する信号生成回路5cと、システムのI
Dコードが記憶される固有情報コードメモリ6cと、受
信信号が記憶されるメモリ7cと、各移動機D1〜Dm
送信コードを無線送信する送信機8cおよび無線信号送
信アンテナ9cと、上記各部を制御する制御回路10c
とから構成されている。
【0047】次に、図15に示すフローチャートを参照
し、無線送受信機Cの動作について説明する。まず電源
が投入されると、各移動機D1〜Dmから送信される無線
信号を受信し(ステップSd1)、これら受信信号を信
号識別回路13dによって識別する(ステップSd
2)。次に、それぞれの受信信号に含まれるIDコード
と固有情報コードメモリ6cに記憶してあるIDコード
とが一致している否かを判断する(ステップSd3)。
ここで、もし両者が一致していなければ、このシステム
の無線信号ではないので、その受信信号の取り込みは行
わない。
【0048】この場合、両者のIDコードが一致するの
で、ステップSd3の判断結果が「Yes」となり、ス
テップSd4に進む。ステップSd4では、受信したコ
ードと同一のコードがメモリ9cに既に記憶されている
か否か、すなわち当該受信信号が初めて受信されたもの
でないか否かを判断する。ここで、当該受信信号が初め
て受信されたものでなければ、受信信号を破棄する(ス
テップSd10)。
【0049】この場合、当該受信信号が初めて受信され
たものであるとすると、ステップSd4の判断結果が
「No」となって、受信信号を信号処理回路4cに取り
込み、各移動機D1〜Dmからの受信信号に対して受信順
位を決定する(ステップSd5)。そして、各受信信号
をその受信順位と共にメモリ7cに記憶させる(ステッ
プSd6)。次に、信号生成回路5cにおいて、受信信
号に含まれる各移動機D1〜Dmの固有コードに受信順位
を示す情報を付加し(ステップSd7)、これを送信コ
ードとして送信機8cへ送出する(ステップSd8)。
そして、この送信コードを無線送信アンテナ9cから各
移動機D1〜Dmへ無線送信する(ステップSd9)。
【0050】このときの無線信号は、例えば図16に示
すように、信号の開始を示すSTコード、システムのI
Dコード、各々の移動機Dkの固有コード、受信順位を
示す順位コード、および信号の終わりを示すENコード
からなる信号フォーマットによって送信される。これに
より、各移動機D1〜Dmへ受信順位すなわちゴール地点
への到着順位が通知される。
【0051】(6)全体動作 次に、このシステムの全体動作について説明する。ま
ず、スタート地点において、無線送信機Aは、スタート
を指示するスタート指示信号が供給されると、リセット
コードおよびタイマONコードを含む無線信号を送信す
る。このとき、各ランナーが走行を開始すると共に、各
移動機D1〜Dmは、無線送信機Aから送信される無線信
号を受信し、これにより一斉に各々に内蔵するタイマ2
dの計時動作を開始する。
【0052】この場合、各ランナーがスタート地点のス
タートラインを通過するタイミングで、各移動機D1
mが無線送信機Aから送信される無線信号を受信する
ようにすれば、それぞれのスタートのタイミングに応じ
て計時を開始させることも可能である。このように、ス
タート地点でタイミングよく無線信号を受信するための
方法については、後述する各中間地点およびゴール地点
の場合と同様、後に詳細に説明する。
【0053】さて、各ランナーが走行を開始し、コース
の途中にある最初の中間地点に設置された無線送信機B
1の前を通過すると(すなわち所定距離以内に近づく
と)、各移動機D1〜Dmは、無線送信機B1が送出する
位置コードを含む無線信号を受信し、この位置コードと
このときのタイマ2dの計時値とを対応づけて記録す
る。
【0054】こうして、以後の各中間地点において、移
動機D1〜Dmは、上述した最初の中間地点と同様の動作
を繰り返し、各無線送信機B1〜Bn-1が送出する位置コ
ードとこれらの前を通過するときのタイマ2dの計時値
とを順次記録していく。
【0055】そして、各ランナーがゴール地点に達し、
ゴール地点に設置された無線送信機Bnの前を通過する
と(すなわち所定距離以内に近づくと)、移動機D1
mは、無線送信機Bnが送出するタイマOFFコードを
含む無線信号を受信し、タイマ2dの計時動作を停止さ
せる。そして、このときのタイマ2dの計時値を走破時
間として記録する。
【0056】次に、各移動機D1〜Dmは、自身の固有コ
ードを含む無線信号を無線送受信機Cへ送出する。無線
送受信機Cは、これを受信し、この受信順序によって各
移動機D1〜Dmのゴール地点への到着順位を決定する。
そして、無線送受信機Cは、各移動機D1〜Dmの到着順
位とこれらの固有コードとを対にして無線信号により送
出する。各移動機D1〜Dmは、この無線信号を受信する
ことにより自身の到着順位を識別し、この到着順位を上
記記録してある走破時間と共に表示部4dに表示する。
【0057】さらに、各移動機D1〜Dmは、操作者によ
る所定のボタン操作に応じて、各々の記録内容を順次バ
ーコード表示する。そして、このバーコードがバーコー
ドセンサ11によって順次読み取られ、各移動機D1
mの記録内容がパーソナルコンピュータ12によって
収集され、各種のデータ処理が施される。
【0058】(7)各無線送信機による無線送信の態様 この実施例においては、例えば以下に示す方法を採用す
ることにより、各移動機D1〜Dmが、スタート地点、各
中間地点およびゴール地点を通過する際に各無線送信機
の無線信号をタイミングよく受信することができる。 各無線送信機が送信する無線信号を微弱電波として、
各移動機D1〜Dmが各々の無線送信機の無線送信アンテ
ナの前を通過したときのみ検出可能なようにする。 図17に示すように、各無線送信機の無線送信アンテ
ナを鋭い指向性を持つ送信アンテナ21で構成すると共
に、ランナーがそれぞれの通過地点に達する前に移動機
kが電波を受信しないよう電波の遮蔽物31を設け
る。 各通過地点にフォトカプラ等を設置して各移動機D1
〜Dmの通過を検知するようにし、この検知結果に応じ
て各無線送信機が電波の発射のオン・オフを制御する。 また、スタート地点において、無線送信機Aが電波の
発射方向を変えられるようにすれば、各移動機D1〜Dm
による計時を一斉にスタートさせたり、あるいはそれぞ
れの移動機D1〜Dmがスタート地点を通過するタイミン
グでスタートさせたりすることを選択できる。
【0059】(8)この実施例の効果 以上説明したように、この実施例によれば、以下の効果
が得られる。 a)スタート時における計時開始とゴール時における計
時停止とを、無線信号によって制御するので、ランナー
が計時操作を行う必要がない。これにより、計時のし忘
れを防止でき、確実に走行時間を計測することができ
る。 b)個々のランナーがスタート地点を通過するタイミン
グで計時開始を行うことができるので、個々のランナー
の実際の走行開始と同じタイミングで計時が開始され、
実際の走破時間に対してズレのない正確な実走行時間を
計測することができる。 c)各ランナーは、人手を介することなく、ゴールした
時点で即座に自身の到着順位を知ることができる。
【0060】d)コースの各中間地点における通過時間
が記録されるので、各ランナーは、コース全体の走破時
間のみならず、走行途中の各地点における通過時間をも
知ることができる。 e)コースの各中間地点における通過時間を各ランナー
の移動機が記録するので、これら記録結果を各地点から
収集するために特別の伝送路等を設ける必要がない。 f)各地点の無線送信機の無線送信に微弱電波を用いる
ことにより、他との干渉を回避することができる。
【0061】g)バーコード表示させた記録情報をバー
コードセンサ11で読み取ることにより、パーソナルコ
ンピュータ12への記録情報の入力を迅速かつ容易に行
うことができる。 h)各ランナーについての記録結果をパーソナルコンピ
ュータ12に迅速に取り込めるので、全ランナーについ
ての記録結果および到着順位を短時間で知ることができ
る。 i)各ランナーの固有コードをバーコードセンサ11で
迅速に読み取ることができるので、競技開始前の登録等
の受付業務を効率的に行うことができる。
【0062】j)表示すべきデータを変更することによ
り、容易にバーコード表示を変更できる。 k)手動操作で表示情報を消去することができるので、
各ランナーについて秘密保持を行うことができる。 l)各地点での無線信号の受信を1回のみとすることが
できるので、誤受信を防止することができる。
【0063】(9)応用例 なお、既述した実施例では、マラソンに適用した場合を
例としているが、これに限らず、例えば駅伝競争、自動
車のラリー、トライアスロン、オリエンテーリング、ス
キーのノルディック競技などその他の各種競技にも適用
可能である。また、こうした競技以外に、例えば会社等
における入退出や来訪者、見学者等の管理にも適用する
こともできる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、以下の効果が得られる。 (1)スタート地点における計時開始とゴール地点にお
ける計時停止とを、無線信号によって制御するので、人
間が計時操作を行う必要がない。これにより、計時のし
忘れを防止でき、確実に走行時間を計測することができ
る。 (2)個々の移動機がスタート地点を通過するタイミン
グで計時開始を行うことができるので、個々の移動機の
実際の走行開始と同じタイミングで計時が開始され、実
際の走破時間に対してズレのない正確な実走行時間を計
測することができる。 (3)各移動機に対し、人手を介することなく、ゴール
した時点で即座に到着順位を通知することができる。 (4)コースの各中間地点における通過時間が記録され
るので、コース全体の走破時間のみならず、走行途中の
各地点における通過時間をも知ることができる。 (5)各移動機がスタート地点において一斉にタイマの
計時動作を開始することもできるので、全ての移動機に
ついて同一のスタートのタイミングに基づく走行時間の
計測を行うことができる。 (6)各移動機の記録情報をバーコード表示できるの
で、これをバーコードセンサで読み取ることにより、パ
ーソナルコンピュータ等への記録情報の入力を迅速かつ
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による移動体管理システ
ムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例において、スタート地点に設置され
る無線送信機の構成を示すブロック図である。
【図3】 同実施例において、スタート地点に設置され
る無線送信機の動作を示すフローチャートである。
【図4】 同実施例において、スタート地点に設置され
る無線送信機が送出する無線信号の信号フォーマットを
示す図である。
【図5】 同実施例において、各中間地点およびゴール
地点に設置される任意の無線送信機の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】 同実施例において、各中間地点およびゴール
地点に設置される任意の無線送信機の動作を示すフロー
チャートである。
【図7】 同実施例において、各中間地点に設置される
任意の無線送信機が送出する無線信号の信号フォーマッ
トを示す図である。
【図8】 同実施例において、ゴール地点に設置される
無線送信機が送出する無線信号の信号フォーマットを示
す図である。
【図9】 同実施例において、任意の移動機の構成を示
すブロック図である。
【図10】 同実施例において、移動機の動作を示すフ
ローチャートである(ただし、一部)。
【図11】 同実施例において、移動機の動作を示すフ
ローチャートである(ただし、一部)。
【図12】 同実施例において、移動機の動作を示すフ
ローチャートであり、(a)は手動指示操作処理を、
(b)は手動リセット処理をそれぞれ示している。
【図13】 同実施例において、移動機が送出する無線
信号の信号フォーマットを示す図である。
【図14】 同実施例において、ゴール地点に設置され
る無線送受信機の構成を示すブロック図である。
【図15】 同実施例において、ゴール地点に設置され
る無線送受信機の動作を示すフローチャートである。
【図16】 同実施例において、ゴール地点に設置され
る無線送受信機が送出する無線信号の信号フォーマット
を示す図である。
【図17】 同実施例において、各無線送信機による無
線送信の一態様を示す図である。
【図18】 同実施例において、移動機の表示部による
表示例を示す図であり、(a)は電源投入時、(b)は
各中間地点の通過時、(c),(d)はゴール地点到達
時の表示内容をそれぞれ示している。
【符号の説明】
11 バーコードセンサ 12 パーソナルコンピュータ 1a,1b,6c,32d 固有情報コードメモリ 1c,11d 無線信号受信アンテナ 1d 制御部 2a,2b,8c,17d 送信機 2d タイマ 2c,12d 受信機 3a,3b,9c,16d 無線信号送信アンテナ 3c,13d 信号識別回路 3d メモリ部 4a,4b,10c,15d 制御回路 4d 表示部 7c,31d メモリ 14d バーコード作成回路 41d デジタル表示部 42d バーコード表示部 A スタート地点に設置される無線送信機 B1〜Bn 各中継地点およびゴール地点に設置される無
線送信機 C ゴール地点に設置される無線送受信機 D1〜Dm 移動機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタート地点とゴール地点とを結ぶルー
    トに沿って移動する複数の移動機と、前記スタート地点
    に設置した無線送信機と、前記ゴール地点に設置した無
    線送受信機とから構成され、各移動機と、前記無線送信
    機および前記無線送受信機との間で所定の無線信号を送
    受信することにより、前記各移動機に対して各々の前記
    ゴール地点への到着順位を通知する移動体管理システム
    であって、(a)前記スタート地点において、 前記無線送信機は、該スタート地点を前記各移動機に識
    別させる第1の無線信号を送出し、 前記各移動機は、前記第1の無線信号を受信したタイミ
    ングで、自身に内蔵するタイマの計時動作を開始し、
    (b)前記ゴール地点において、 前記無線送受信機は、該ゴール地点を前記各移動機に識
    別させる第2の無線信号を送出し、 前記各移動機は、前記第2の無線信号を受信したタイミ
    ングで、前記タイマの計時動作を停止すると共に、自身
    の固有情報を含む第3の無線信号を前記無線送受信機へ
    送出し、 前記無線送受信機は、前記各移動機からそれぞれ送出さ
    れる前記第3の無線信号の受信順位によって各々の移動
    機の前記ゴール地点への到着順位を決定すると共に、該
    到着順位を表す情報をそれぞれの移動機の固有情報に付
    加して、これを第4の無線信号として送出し、 前記各移動機は、前記第4の無線信号を受信して自身の
    固有情報を識別し、該到着順位を表す情報と前記タイマ
    の停止時点の計時値とを出力することを特徴とする移動
    体管理システム。
  2. 【請求項2】 スタート地点とゴール地点とを結ぶルー
    トに沿って移動する複数の移動機と、前記スタート地点
    および前記ルート上の各中間地点にそれぞれ設置した複
    数の無線送信機と、前記ゴール地点に設置した無線送受
    信機とから構成され、各移動機と、前記複数の無線送信
    機および前記無線送受信機との間で所定の無線信号を送
    受信することにより、前記各移動機が前記各中間地点に
    おける所定の通過情報を記録すると共に、該各移動機に
    対して各々の前記ゴール地点への到着順位を通知する移
    動体管理システムであって、(a)前記スタート地点に
    おいて、 該スタート地点に設置した無線送信機は、該スタート地
    点を前記各移動機に識別させる第1の無線信号を送出
    し、 前記各移動機は、前記第1の無線信号を受信したタイミ
    ングで、自身に内蔵するタイマの計時動作を開始し、
    (b)前記各中間地点において、 各中間地点に設置した無線送信機は、各々の中間地点を
    前記各移動機に識別させる第2の無線信号を送出し、 前記各移動機は、前記第2の無線信号を受信したタイミ
    ングで、各中間地点の識別情報と該中間地点におけるタ
    イマの計時値とを記録し、(c)前記ゴール地点におい
    て、 前記無線送受信機は、該ゴール地点を前記各移動機に識
    別させる第3の無線信号を送出し、 前記各移動機は、前記第3の無線信号を受信したタイミ
    ングで、前記タイマの計時動作を停止すると共に、自身
    の固有情報を含む第4の無線信号を前記無線送受信機へ
    送出し、 前記無線送受信機は、前記各移動機からそれぞれ送出さ
    れる前記第4の無線信号の受信順位によって各々の移動
    機の前記ゴール地点への到着順位を決定すると共に、該
    到着順位を表す情報をそれぞれの移動機の固有情報に付
    加して、これを第5の無線信号として送出し、 前記各移動機は、前記第5の無線信号を受信して自身の
    到着順位を識別し、該到着順位、前記各中間地点の識別
    情報と該中間地点におけるタイマの計時値、および前記
    タイマの停止時点の計時値とを出力することを特徴とす
    る移動体管理システム。
  3. 【請求項3】 前記スタート地点において、 該スタート地点に設置した無線送信機は、所定のスター
    ト指示信号が供給されたタイミングで前記各移動機に無
    線信号を送出し、 前記各移動機は、前記無線信号を受信したタイミングで
    各々に内蔵するタイマの計時動作を一斉に開始すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の移動体管理
    システム。
  4. 【請求項4】 無線信号の送受信部、タイマ、メモリ、
    表示部およびこれらを制御する制御部を備えた携帯型の
    移動機であって、 前記制御部は、 前記送受信部で受信した信号を識別する信号判別手段と
    前記表示部の表示制御手段とを有し、 前記信号判別手段の判別結果に基づいて、 前記送受信部にタイマ開始信号を受信したときには前記
    タイマの計時動作を開始させ、 前記送受信部に外部の無線送信機から所定の識別情報を
    含む無線信号を受信したときには該識別情報と当該無線
    信号の受信時のタイマ計時値を前記メモリに記録し、 前記送受信部にタイマ停止信号を受信したときには前記
    タイマの計時動作を停止させ、該停止時のタイマ計時値
    を前記メモリに記録するとともに、前記メモリに記録さ
    れている自身の固有情報を前記送受信部から無線信号と
    して送出し、該固有情報の送出後、前記送受信部で該固
    有情報と到着順位情報とを受信したときには該到着順位
    情報を前記メモリに記録し、 さらに、前記表示制御手段へ供給される操作信号に基づ
    いて、前記メモリに記録された情報を前記表示部に表示
    することを特徴とする移動機。
  5. 【請求項5】 所定の信号をバーコード表示信号に変換
    するバーコード変換回路を備え、該バーコード変換回路
    により前記メモリに記録された情報をバーコードに変換
    して前記表示部に表示することを特徴とする請求項4記
    載の移動機。
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