JPH0631797Y2 - 受話増幅回路 - Google Patents

受話増幅回路

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JPH0631797Y2
JPH0631797Y2 JP13944888U JP13944888U JPH0631797Y2 JP H0631797 Y2 JPH0631797 Y2 JP H0631797Y2 JP 13944888 U JP13944888 U JP 13944888U JP 13944888 U JP13944888 U JP 13944888U JP H0631797 Y2 JPH0631797 Y2 JP H0631797Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、受話増幅回路に関し、詳しくは、電話機に
おける回線歪みと側音歪みを低減することができるよう
な受話増幅回路に関する。
[従来の技術] 電話機に内蔵されるスピーチネットワーク回路は、通
常、送話回路と受話回路とで構成されているが、特に、
セラミックスピーカ等の大きな電圧で駆動することが必
要とされるスピーカを接続するような受話回路では、受
話出力に大きなダイナミックレンジが要求され、それを
実現するために、受話増幅回路の電源が電話回線の電源
ライン側から採られている。
[解決しようとする課題] このように、受話増幅回路の電源を電話回線から直接採
るようなものでは、電話回線に大きな振幅の信号が生じ
たとき、或いは受話増幅回路の出力の振幅が大きくなっ
た場合に、受話増幅回路のメインアンプが飽和して、電
話回線の電源ラインの電圧が変動し、回線からみた電話
機のインピーダンスが変化してしまうため、側音抑制回
路としてのブリッジがアンバランスとなって側音が歪み
を生じる。また、回線の信号にも歪みが生じる。その結
果、受話側もその相手方の送話側も音声が聞き採り難く
なる。
この考案は、このような従来技術の問題点を解決するも
のであって、回線歪みと側音歪みを低減して聞き採り易
い受話信号が得られる受話増幅回路を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するためのこの発明の受話増幅回
路は、電話回線の電源側から電力の供給を受けて電話機
の受話信号を増幅する増幅回路と、この増幅回路の電源
電圧或いは前記電源側の電圧とこの増幅回路の出力信号
の電圧との電位差が所定値以下となったことを検出する
検出回路とを備えていて、所定値が増幅回路の増幅動作
が飽和する付近又は飽和しない範囲に設定され、増幅回
路の出力側の電圧が前記所定値以上になるように検出回
路の検出信号に応じて増幅回路を制御するものである。
[作用] このように、増幅回路の電源電圧或いは前記電源側の電
圧と増幅回路の出力電圧とを監視して、これらの差が増
幅回路の増幅動作が飽和するような一定値以下の電位差
とならないようにフィードバック制御することで、増幅
回路のメインアンプにおいて、出力負荷を駆動する電流
源の両端の電圧が駆動飽和しないような範囲で増幅動作
をさせることができる。
その結果、電話回線の電源ラインの電圧の変動と回線が
みた電話機のインピーダンスの変化を抑制でき、側音抑
制回路としてのブリッジがアンバランスとなずに済むた
め、大きな振幅の送話信号が入力されても側音歪みの発
生が少く、また、大きな振幅の受話信号や送話信号が入
力されても回線歪の発生が少くなるため通話性能を向上
させることができる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例について図面を参照して詳細
に説明する。
第1図は、この考案の受話増幅回路を適用した一実施例
の電話機におけるスピーチネットワーク回路のブロック
図であり、第2図は、その受話回路の具体例の回路図で
ある。
第1図において、10は、スピーチネットワーク回路で
あり、1はその送話回路、2はその受話回路である。
受話回路2は、オペアンプ(OP)、差動アンプ等で構
成される増幅回路3を有していて、その電源端子3aが
電話回線の電源ラインに接続された端子VLに接続され
ている。また、その接地端子3bは接地(GND)に接
続され、増幅回路3の(−)位相側入力INは、側音抑
制回路であるブリッジ回路を経て相手方から送られて来
る受話信号が入力され、その(+)位相側入力は、バイ
アス回路のバイアス出力端子VBに抵抗を介して接続さ
れている。
受話回路2の端子VLと接地間には、抵抗Rとコンデン
サCからなる平滑回路4が接続されていて、これにより
回線側から得る電力が平滑され、それが受話回路2の他
の電源となる電源端子VCCに供給される。また、受話回
路2の端子Pは、増幅回路3の出力に接続された出力
端子であって、この端子Pにセラミックスピーカ5が
接続されている。
6は、増幅回路3の飽和抑制回路であって、増幅回路3
の出力と端子VLとの間に接続され、電話回線の電源ラ
インの電圧と増幅回路3の出力電圧との差を検出し、そ
れが増幅回路の増幅動作を飽和させるような一定値以下
となるときに、増幅回路3の基準側の(+)位相側入力
にフィードバックをかけ、増幅回路3の出力電圧と電源
ラインの電圧とが一定値以下に下がらないように制御
し、増幅回路3が飽和動作しないように抑制する。
第2図は、増幅回路3と飽和抑制回路6の具体的な回路
を示していて、増幅回路3は、PNPトランジスタ
,Qと、電流ミラー回路等で構成される定電流源
回路Iとからなる差動アンプであり、これらトランジ
スタの負荷としてダイオード接続されたNPNトランジ
スタQ,Qがそのそれぞれのコレクタ側に挿入され
ている。
トランジスタQは、NPNトランジスタQと電流ミ
ラー接続され、増幅回路3の出力段となっていて、その
コレクタ側の出力が端子Pに接続されている。また、
トランジスタQのベースは、この差動アンプの(+)
側入力としてバイアス端子VBから所定の電圧が抵抗R
を介して供給されていて、トランジスタQのベース
に抵抗Rを介して受話信号が入力信号として供給され
る。
端子Pに接続された増幅回路3の出力側は、トランジ
スタQのベースに抵抗Rを介してフィードバックさ
れ、この端子Pに接続された出力側と端子VLとの間
には、電流ミラー回路等で構成される定電流源回路I
が挿入されている。
飽和抑制回路6は、PNPトランジスタQとNPNト
ランジスタQ,Qとにより構成され、トランジスタ
のエミッタが端子VLに接続され、そのベースが抵
抗Rを介して増幅回路3の出力側(端子Pに接続さ
れた側)に接続されている。この接続によりトランジス
タQがこれらの間の電位差を検出することができ、端
子VLの電圧と増幅回路3の出力側の電圧の差に応じた
検出信号がそのコレクタ側に得られる。トランジスタQ
のコレクタは、抵抗Rを介してトランジスタQ
ベースに接続されて、前記の検出信号に応じてこのトラ
ンジスタQを駆動する。
トランジスタQとQとは2段に接続された回路であ
り、論理を反転するためにトランジスタQのコレクタ
側がトランジスタQのベースに接続され、トランジス
タQのコレクタがトランジスタQのベースに接続さ
れて、その電圧を制御するようにフィードバックされて
いる。なお、トランジスタQのベースは、端子VCC
から抵抗Rを介してバイアスされ、トランジスタ
,Qのそれぞれのエミッタ側は接地されている。
次に、その動作について説明すると、従来では、送話回
路1等の出力が大きくなることにより定電流源回路I
が飽和して端子VL又は端子Pの変化に応じて、或い
は増幅回路3の出力電圧が大きくなることにより端子V
L又は端子P電圧が変化してしまい、その変化に応じ
て、端子VLからみた電話機のインピーダンスが変動し
てしまい、側音歪みを発生する。また、端子VLの電圧
が低下したり、或いは端子Pの電圧が所定値以上に上
昇すると、端子P又は端子VLの一方の電圧が他方の
電圧によりクランプされて受話信号も送話信号も歪む
(回路歪発生)。
しかし、前記のような飽和抑制回路6を付加した回路構
成を採ることにより、定電流源回路Iが飽和する状態
に近くなり、例えば、端子VL−端子P間の電圧が、
0.6V以下になると、トランジスタQが“OFF”状
態へと移行し、トランジスタQが“OFF”状態に移
行する。そこで、トランジスタQが“ON”状態にな
って、トランジスタQのベースの(+)位相側の入力
側の電圧を接地電位側に落として、その電圧を低下させ
る。
その結果、トランジスタQのコレクタ側の電流が増加
して、トランジスタQ,Qにそれに応じた電流が流
れて、端子VL−端子P間の電圧を0.6V以上に戻す
ように増幅回路3が動作し、0.6V或いはそれ以上に保
方向にフィードバックがかかる。したがって、定電流源
回路Iが飽和することが抑制され、端子VLからみた
電話機のインピーダンスが変動しなくなり、側音の歪み
を低減できる。また、端子VLの電圧が必要以上に低下
したり、或いは端子Pが必要以上に上昇しないため、
端子P又は端子VLの電圧がクランプされず、受話信
号も送話信号も歪みが発生し難い。
なお、飽和抑制回路6は、以上のような飽和付近で動作
するのみならず、端子VL−端子P間の電位差に応じ
てある程度のフィードバックがかかるようになっている
が、この考案は、増幅回路の増幅動作が飽和状態になっ
たときに、前記のような動作をさせるだけでもよい。要
するに、飽和抑制回路の検出動作は、増幅回路の増幅動
作が飽和する付近(飽和の前後を含めて)又は飽和しな
い範囲に設定されていて、その設定値付近の状態が検出
されたときに、飽和しない方向に制御するように動作す
ればよい。
[考案の効果] 以上の説明から理解できるように、この考案にあって
は、増幅回路の電源電圧或いは前記電源側の電圧と増幅
回路の出力電圧とを監視して、これらの差が増幅回路の
増幅動作が飽和するような一定値以下の電位差とならな
いようにフィードバック制御することで、増幅回路のメ
インアンプにおいて、出力負荷を駆動する電流源の両端
の電圧が飽和しないような範囲で増幅動作をさせること
ができる。
その結果、電話回線の電源ラインの電圧の変動と電話機
のインピーダンスの変化を抑制でき、側音抑制回路とし
てのブリッジがアンバランスとなずに済むため、大きな
振幅の受話信号が入力されても側音歪みの発生が少く、
また、回線歪も少くなるため通話性能を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の受話増幅回路を適用した一実施例
の電話機におけるスピーチネットワーク回路のブロック
図、第2図は、その受話回路の具体例のブロック図であ
る。 1……送話回路、2……受話回路、 3……増幅回路、4……平滑回路、 5……セラミックスピーカ、 6……飽和抑制回路、10……スピーチネットワーク回
路、VL……電話回線の電源ラインに接続される端子、
……受話回路の出力端子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話回線の電源側から電力の供給を受けて
    電話機の受話信号を増幅する増幅回路と、この増幅回路
    の電源電圧或いは前記電源側の電圧とこの増幅回路の出
    力信号の電圧との電位差が所定値以下となったことを検
    出する検出回路とを備え、前記所定値は、前記増幅回路
    の増幅動作が飽和する付近又は飽和しない範囲に設定さ
    れ、前記増幅回路の出力側の電圧が前記所定値以上にな
    るように前記検出回路の検出信号に応じて前記増幅回路
    を制御することを特徴とする受話増幅回路。
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