JPH0631747U - 注射針保護キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 注射をする際に針保護キャップを取り外す必
要がなく、使用済み注射針に刺されるのを確実に防止で
きる注射針保護キャップを提供することである。 【構成】 その中空スリーブ状のキャップ３一端に形成
された開口部３０を、注射器の外筒１または針把持チュ
ーブ２などの注射筒結合端部に嵌着させて注射針４を被
覆保護する注射針保護キャップにおいて、上記キャップ
開口部３０と注射筒結合端部に凹凸嵌合による位置決め
係合手段を設けると共に、該キャップ３他端部に通孔３
１を穿設して、未使用前は該キャップ３を上記注射筒結
合端部外周面に移動可能に遊嵌し、使用する時は該キャ
ップ３を注射器後端向きに移動させて注射針４を該通孔
３１より伸出させ、さらに使用後は該キャップ３を該注
射筒結合端部に移動させて上記位置決め係合手段により
互いに嵌合させるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は注射器における針保護キャップに関し、特に医療員が使用済み注射針 に刺されて病毒に感染されるのを防止する注射針保護キャップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、不注意から使用済み注射針に刺されて病毒を感染されるのを防止するた めに、注射針に保護キャップを被せた注射器があるが、この種注射針の保護キャ ップは、注射をしようとする時にまず注射針から保護キャップをはずし、注射し たあとすぐに保護キャップを被らせてもどすのであり、注射する過程において完 全に注射針に刺される機会が無くなったわけではなく、なおも医療員が注射をし 終わって保護キャップを被り返す際に、不注意から注射針に刺されて病毒を感染 されたことがあり、かつ使用済みの注射器を廃棄するに当たり、うっかり子供に 拾われて弄ばれ、針キャップをはずして刺され、病毒を感染されたこともあると 聞く。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような問題点を解決するため、注射をする際に保護キャップを 取り外す必要がなく、使用済み注射針に刺されるのを確実に防止できる注射針保 護キャップを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、その中空スリーブ状のキャップ一端に形 成された開口部を、注射器の外筒または針把持チューブなどの注射筒結合端部に 嵌着させて注射針を被覆保護する注射針保護キャップにおいて、 上記キャップ開口部と注射筒結合端部に凹凸嵌合による位置決め係合手段を設 けると共に、該キャップ他端部に通孔を穿設して、使用前の未使用時には該キャ ップを上記注射筒結合端部外周面に移動可能に遊嵌し、使用する時は該キャップ を注射器後端向きに移動させて注射針を該通孔より前方に伸出させ、さらに使用 後は該キャップを該注射筒結合端部に移動させて上記位置決め係合手段により互 いに嵌合させるように構成される。

【０００５】 上記開口部内周壁にガイド凸起を形成し、これに対応して上記注射筒結合端部 外周面に軸心線沿いガイド溝を設けて、該ガイド凸起を該ガイド溝内に滑り移動 可能に取付けたり、上記キャップ外周面部の適当な位置に押耳部を設けて、上記 注射筒結合端部における軸心向き移動をより簡便に行なえるようにしたり、上記 通孔に封膜を設けたり、または、上記キャップを上キャップと下キャップとの二 段伸縮接ぎで形成して、該上キャップおよび該下キャップの開口部と該下キャッ プ及び上記注射筒結合部との間に、それぞれの係合手段を設けたり、その外周面 一部を平面状に形成したり、若しくは、その外周部を長方形状に設けてみたり、 または、上記キャップ開口部の端縁内周壁に互いに相対する両係着ブロックを設 けて、該針把持チューブ外周壁に軸向きにほぼ７字形状に連接するスロット及び 横スロットを開設して、該横スロット内に係止突起を形成し、かつ上記係着ブロ ックを上記スロット内に嵌入して滑動できるようにすると共に、該キャップを注 射針先端に滑り移動させて該係着ブロックが該スロット端部に至れば、該キャッ プを回動して該係着ブロックを該横スロット内に係合固定させるようにしたり、 或いは、上記キャップ内周壁に軸向きの滑り溝を凹設して、該滑り溝の該キャッ プ開口に臨む端部に係合ブロックを設け、並びに該針把持チューブ先端縁にも該 滑り溝内に嵌入して滑り移動でき且つ該係合ブロックに対応する凸縁を形成して 、該凸縁に係着窪みを設けて該係合ブロックと係合固定できるようにしたりする と一層好ましくなる。

【０００６】

【作用】

本考案は、上記のように、その中空状の筒体キャップ一端に形成された開口部 と注射筒結合端部とに凹凸嵌合による位置決め係合手段を形成していることから 、いざ注射する場合、該キャップを注射器後端向きに移動させると注射針が該通 孔より伸出して注射を行うことができ、また、注射後は該キャップを該注射筒結 合端部に移動させると、該位置決め係合手段が嵌合固定して使用済みの注射針を 針キャップ内に収容して、針保護キャップが取外せないようにすることができる 。

【０００７】 そして、上記キャップ開口部内周壁の適当な位置にガイド凸起を形成し、これ に対応して上記注射筒結合端部外周面に軸心線沿いにガイド溝を設けて、該ガイ ド凸起を該ガイド溝内に移動可能に取付けると、該注射筒結合端部外周面におけ る移動にガイド作用がともなうことになり、その外周面部の適当な位置に押耳部 を設けて、上記注射筒結合端部外周面における軸心向き移動をより簡便に行なえ るようにすると、その移動がよりスムースになり、上記通孔に封膜を設けると、 塵埃の侵入を防止することができ、或いは、上記キャップを上キャップと下キャ ップとで二段伸縮接ぎに形成して、該上キャップと該下キャップおよび該下キャ ップと注射筒結合端部との間に、それぞれ上記位置決め係合手段により嵌合固定 させるようにすると、比較的注射針が短い場合に適用することができ、若しくは 、その外周面一部を平面状に形成したり、または、その外周部を長方形状に設け ると、傾斜向き注射を行う際に、上記押耳部が皮膚に突っかかるようなことが生 じなくなり、または、上記キャップ開口部の端縁内周壁に互いに相対する両係着 ブロックを設けて、該針把持チューブ外周壁に軸向きにほぼ７字形状に連接する スロット及び横スロットを開設して、該横スロット内に係止突起を形成し、かつ 上記係着ブロックを上記スロット内に嵌入して滑動できるようにすると共に、該 キャップを注射針先端に滑り移動させて該係着ブロックが該スロット端部に至れ ば、該キャップを回動して該係着ブロックを該横スロット内に係合固定させるよ うにしたり、或いは、上記キャップ内周壁に軸向きの滑り溝を凹設して、該滑り 溝の該キャップ開口に臨む端部に係合ブロックを設け、並びに該針把持チューブ 先端縁にも該滑り溝内に嵌入して滑り移動でき且つ該係合ブロックに対応する凸 縁を形成して、該凸縁に係着窪みを設けて該係合ブロックと係合固定できるよう にしたりすると、使用済みの注射針に対する被覆保護がより確実になる。

【０００８】

【実施例】 この考案の上記またはその他の目的、特徴および利点は、図面を参照しての以 下の実施例の詳細な説明から一層あきらかとなろう。 図１，２に示す如く、本考案の注射針保護キャップ３は、結合端部とする注射 器外筒１前端の針把持チューブ２に外嵌して注射針４を保護被覆するもので、該 キャップ３は軸向きに長い中空状のスリーブを呈して、その一端を開口部３０に 形成し他端に通孔３１を穿つとともに、該開口部３０内周壁前端縁に係合突起３ ０１を設け、並びに該針把持チューブ２外周面前端近くの適当な位置に係合溝２ ０を形成し、かつ該針把持チューブ２の係合溝２０先端に差込み取付けを容易に するために先細のテーパ面２１を設けて注射筒の結合端部とし、さらに該キャッ プ３の通孔３１に封膜３１１を取付けてもよく、及び該キャップ３外周壁の適当 な部位に出っ張り押耳部３２を設ける。即ち、注射器に取付けられた注射針４を 、図２に示すような状態に、該キャップ３を該針把持チューブ２に外嵌して保持 するのである。

【０００９】 図３，４に本考案の第１の実施例を示す。図３に示すように、本考案を装着し た注射器を使用する時は、該キャップ３の押耳部３２を注射針４根元向きに押し て移動させると、注射針４が該キャップ３の通孔３１に取付けた封膜３１１を突 き破って該通孔３１から伸出することになり、注射を行うことができる。逆に、 図４に示す如く、注射を済ませた後は、該キャップ３を反対向きの針先方向に押 動して、該キャップ３の係合突起３０１を該針把持チューブ２の係合溝２０内に 嵌合させれば、該キャップ３をロックして容易に取外すことができなくなり、こ のように、注射針４をキャップ３内に引っ込ませると共に、該キャップ３を該針 把持チューブ２に嵌合固定させて、医務人員の不注意による注射針に刺されて病 毒を感染されるのを防止し、或いは他人が使用済みの注射器の針保護キャップ３ を何気無く外して注射針４に刺されるようなことを防止することができて、使用 済みの注射器を放棄しても廃棄物回収人員が注射針４に刺されて病毒を感染され る心配がない。

【００１０】 図５に示すのは、本考案における第２の実施例であり、図示のように、通常弾 力変形できる剛性樹脂製であることから、上記キャップ３内周壁に、軸心線と平 行してほぼ等間隔に複数のスロット３７を設けて（本実施例では４つのスロット を設ける）、該キャップ３の弾性をより増加させれば、該キャップ３の内径をよ りフイットに形成することができて針把持チューブ２に強く嵌合することができ る。

【００１１】 図６に示すのは、本考案における第３の実施例で、該キャップ３を上キャップ ３５と下キャップ３６とで二段伸縮接ぎに形成して、該上，下キャップ３５，３ ６にそれぞれ上記キャップ３の開口部３０と針把持チューブ２結合端部と同様な 係合手段を備えさせるようにすると、注射針４が短い時に、該針把持チューブ２ に該キャップ３を嵌着して、その上，下キャップ３５，３６を適宜に移動させて 、該注射針４を伸出させ又は収縮させることができる。

【００１２】 図７は本考案における第４の実施例表示図で、図示のように、該針端チューブ ２前端及び後端周面の適当な位置にそれぞれリング状凹溝２２，２３を設けると 、注射をしようとする時に、まず該キャップ３を後端のリング状凹溝２３に移動 嵌着させて固定させ、並びに注射針４を該キャップ３前端より伸出させて注射を 行い、そして、注射が済めば、該キャップ３を前端のリング状凹溝２２に移動嵌 着して固定することができる。

【００１３】 図８に示すのは、本考案の第５の実施例で、該キャップ３の開口部内周壁にガ イド凸起３３を形成して、それに対応して該針把持チューブ２外周面に軸心向き のガイド溝２４を設け、そして、該ガイド凸起３３を該ガイド溝２４内に移動可 能に装着して、該キャップ３の該針把持チューブ２周面における移動に案内作用 を持たせることができる。また、該針把持チューブ２外周壁に若干のリング状窪 み２５を設けて、該キャップ３の該針把持チューブ２周面における移動に若干の 係着位置を持たせるようにすることもできる。

【００１４】 図９に示すのは、本考案における第６の実施例で、上記針把持チューブ２外周 壁前端縁に係合突起３０１を設けて、該キャップ３の開口部３０の内周壁端縁に 係合溝２０を係合しても、同様に該キャップ３を該針把持チューブ２に外嵌し並 びに固定させることができる。

【００１５】 図１０（ａ），（ｂ）に示すのは、本発明における第７の実施例で、普通、注 射器を使用する時は、直立向き注射及び傾斜向き注射の２種の態様があって、本 考案を使用して傾斜向き注射をする場合、上記実施例の情況のもとでは該キャッ プ３が皮膚に突っかかることもあって、注射の妨げになる。したがって、本実施 例は、該キャップ３を偏心状に設計して、該キャップ３一部周面を平面に形成し 、かつ該針把持チューブ２の注射針挿着孔２９を該平面に近接させて、注射する 際に該平面を皮膚に近付かせるようにすると、該キャップ３が皮膚に突っかかる ようなことが生じなくなる。

【００１６】 図１１（ａ），（ｂ）に示すのは、本考案における第８の実施例で、上記第８ の実施例で説明した、キャップ３の皮膚に突っかかる問題を解決するために、キ ャップ３を長方形状に設けてもよく、同様にキャップ３が皮膚に突っかからない ようになる。

【００１７】 図１２（ａ），（ｂ）に示すのは、本考案の第９の実施例で、該キャップ３の 中空内部を軸心向きにややアーク状に湾曲させて、該キャップ３を靱性を備えた プラスチック材料で造り、並びに該針把持チューブ２の注射針挿着孔２９中心線 をやや偏心させるように設けて、該針把持チューブ２が該キャップ３の中空内部 を移動する際に、該針把持チューブ２が該キャップ３のアーク状にやや湾曲した 中空内部の強制的な案内から、その注射針４が該キャップ３の通孔３１の封膜３ １１を突き破って伸出するようにすると、該注射針４をやや偏心傾斜を保たせて 使用することができ、該キャップ３を皮膚に突っかかせないことができる。

【００１８】 図１３に示すのは、本考案における第１０の実施例で、本考案のキャップ３を 直接注射器外筒１に滑動可能に嵌着して、注射針４を該キャップ３の通孔３１か ら伸出させ又は収縮させるようにしてもよい。

【００１９】 図１４，１５，１６に示すのは、本考案における第１１の実施例であって、該 キャップ３の開口端縁内周壁３Ｋに互いに相対する両係着ブロック３０１Ｋを設 け、並びに該針把持チューブ２外周壁に軸向きにほぼ７字形状に連接するスロッ ト２Ｋ及び横スロット２０Ｋを開設して、該横スロット２０Ｋ内に係止突起２１ Ｋを形成する。そして、組立てる時に上記係着ブロック３０１Ｋを上記スロット ２Ｋ内に係合させて滑動できるようにすると共に、該キャップ３を注射針４先端 に滑り移動させて、該係着ブロック３０１Ｋがスロット２Ｋ端部に至りかつ横ス ロット２０Ｋに隣接対応した際に、該キャップ３を回動して該係着ブロック３０ １Ｋが該係止突起２１Ｋを滑り越して該横スロット２０Ｋ内に係合し、かつ該キ ャップ３を逆に回動しても該係着ブロック３０１Ｋが該係止突起２１Ｋを滑り越 えないようにする。したがって、該キャップ３を取り外すことができなくなり、 確定的に注射針４をキャップ３内に被覆保護することができる。

【００２０】 図１７は、本考案における第１２の実施例表示図で、図示の如く、該キャップ ３内周壁に軸向きの滑り溝３１１を凹設して、該滑り溝３１１の該キャップ３開 口に臨む端部に係合ブロック３０１１を設け、並びに該針把持チューブ２先端縁 にも該滑り溝３１１内に嵌入して滑り移動でき且つ該係合ブロック３０１１に対 応する凸縁２１１を形成して、該凸縁２１１に係着窪み２０１を設けて該係合ブ ロック３０１１と係合固着できるようにし、そして該針把持チューブ２とキャッ プ３を組合せた時に、該凸縁２１１が該滑り溝３１１内で滑動し、該キャップ３ を注射針４先端方向に引張り移動させて、該係合ブロック３０１１を該係着窪み ２０１に係合させると離脱できなくなり、したがって、確実に注射針４をキャッ プ３内に保護することができる。

【００２１】

【考案の効果】

上記のように構成された、本考案は、注射器を使用する時に針保護キャップを 取外す必要がなく、該針保護キャップを移動させて注射針をその通孔から伸出さ せれば注射を行うことがてき、また、注射した後は、該針保護キャップを注射器 前端向きに移動して、その係合突起を係合溝に嵌合固定させると、該針保護キャ ップは注射針を保護被覆したまま取外せなくなり、したがって、医療員が注射針 に刺されて病毒を感染される機会がまったく無くなると共に、使用済みの注射器 を放棄して万一他人が拾っても、針保護キャップを取外せないので注射針に刺さ れて病毒を感染される心配がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の注射器における針保護キャップの立体
分解図である。

【図２】該針保護キャップの組立側断面図である。

【図３】本考案における第１実施例による注射器の使用
時の針保護キャップの側断面図である。

【図４】第１実施例による注射器使用後の針保護キャッ
プの側断面図である。

【図５】第２実施例の針保護キャップの横断面図であ
る。

【図６】第３実施例の側断面図である。

【図７】第４実施例の側断面図である。

【図８】第５実施例の側断面図である。

【図９】第６実施例の側断面図である。

【図１０】第７実施例を示し、図１０（ａ）はその側断
面図、図１０（ｂ）はその横断面図である。

【図１１】第８実施例を示し、図１１（ａ）はその側断
面図、図１１（ｂ）はその横断面図である。

【図１２】第９実施例を示し、図１２（ａ）はその側断
面図、図１２（ｂ）はその横断面図である。

【図１３】第１０実施例の側面図である。

【図１４】第１１実施例の立体斜視図である。

【図１５】第１１実施例の側断面図である。

【図１６】第１１実施例の横断面図である。

【図１７】第１２実施例の側断面図である。

【符号の説明】

１…外筒 ２…針把持チューブ ２０…係合溝 ２４…ガイド溝 ３…針保護キャップ ３０…開口部 ３０１…係合突起 ３１…通孔 ３１１…封膜 ３２…押耳部 ３３…ガイド凸起 ３５…上キャップ ３６…下キャップ ４…注射針

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 その中空スリーブ状のキャップ（３）一
   端に形成された開口部（３０）を、注射器の外筒（１）
   または針把持チューブ（２）などの注射筒結合端部に嵌
   着させて注射針（４）を被覆保護する注射針保護キャッ
   プにおいて、 上記キャップ開口部（３０）と注射筒結合端部に凹凸嵌
   合による位置決め係合手段を設けると共に、該キャップ
   （３）他端部に通孔（３１）を穿設して、使用前の未使
   用時には該キャップ（３）を上記注射筒結合端部外周面
   に移動可能に遊嵌し、使用する時は該キャップ（３）を
   注射器後端向きに移動させて注射針（４）を該通孔（３
   １）より前方に伸出させ、さらに使用後は該キャップ
   （３）を該注射筒結合端部に移動させて上記位置決め係
   合手段により互いに嵌合させるようにしてなる注射針保
   護キャップ。
2. 【請求項２】 上記開口部（３０）内周壁にガイド凸起
   （３３）を形成し、これに対応して上記注射筒結合端部
   外周面に軸心線沿いガイド溝（２４）を設けて、該ガイ
   ド凸起（３３）を該ガイド溝（２４）内に滑り移動可能
   に取付けてなる請求項１記載の注射針保護キャップ。
3. 【請求項３】 上記キャップ（３）外周面部の適当な位
   置に押耳部（３２）を設けて、上記注射筒結合端部にお
   ける軸心向き移動をより簡便に行なえるようにしてなる
   請求項１または２記載の注射針保護キャップ。
4. 【請求項４】 上記通孔（３１）に封膜（３１１）を設
   けてなる請求項１ないし３の何れかに記載の注射針保護
   キャップ。
5. 【請求項５】 上記キャップ（３）を上キャップ（３
   ５）と下キャップ（３６）との二段伸縮接ぎで形成し
   て、該上キャップ（３５）および該下キャップ（３６）
   の開口部と該下キャップ（３６）及び上記注射筒結合部
   との間に、それぞれの係合手段を設けてなる請求項１及
   び３ないし４の何れかに記載の注射針保護キャップ。
6. 【請求項６】 その外周面一部を平面状に形成してなる
   請求項３に記載の注射針保護キャップ。
7. 【請求項７】 その外周部を長方形状に設けてなる請求
   項６に記載の注射針保護キャップ。
8. 【請求項８】 上記キャップ開口部（３０）の端縁内周
   壁（３Ｋ）に互いに相対する両係着ブロック（３０１
   Ｋ）を設けて、該針把持チューブ（２）外周壁に軸向き
   にほぼ７字形状に連接するスロット（２Ｋ）及び横スロ
   ット（２０Ｋ）を開設して、該横スロット（２０Ｋ）内
   に係止突起（２１Ｋ）を形成し、かつ上記係着ブロック
   （３０１Ｋ）を上記スロット（２Ｋ）内に嵌入して滑動
   できるようにすると共に、該キャップ（３）を注射針
   （４）先端に滑り移動させて該係着ブロック（３０１
   Ｋ）が該スロット（２Ｋ）端部に至れば、該キャップ
   （３）を回動して該係着ブロック（３０１Ｋ）を該横ス
   ロット（２０Ｋ）内に係合固定させるようにしてなる請
   求項１記載の注射針保護キャップ。
9. 【請求項９】 上記キャップ（３）内周壁に軸向きの滑
   り溝（３１１）を凹設して、該滑り溝（３１１）の該キ
   ャップ（３）開口に臨む端部に係合ブロック（３０１
   １）を設け、並びに該針把持チューブ（２）先端縁にも
   該滑り溝（３１１）内に嵌入して滑り移動でき且つ該係
   合ブロック（３０１１）に対応する凸縁（２１１）を形
   成して、該凸縁（２１１）に係着窪み（２０１）を設け
   て該係合ブロック（３０１１）と係合固定できるように
   してなる請求項１記載の注射針保護キャップ。