JPH063172A - 発熱抵抗式空気流量計 - Google Patents

発熱抵抗式空気流量計

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Publication number
JPH063172A
JPH063172A JP4157792A JP15779292A JPH063172A JP H063172 A JPH063172 A JP H063172A JP 4157792 A JP4157792 A JP 4157792A JP 15779292 A JP15779292 A JP 15779292A JP H063172 A JPH063172 A JP H063172A
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Application number
JP4157792A
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English (en)
Inventor
Nobukatsu Arai
信勝 荒井
Shinya Igarashi
信弥 五十嵐
Hiroshi Hirayama
平山  宏
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】主通路3を貫通するステー10の内部に計測副
通路7を回路ユニット2側へ、主通路3の軸中心から偏
心して設ける。ステー上流端10aに成形された溝を板
状部材11で部分的にカバーして四個の副通路入り口4
a,4b,4c,4dを主通路3の軸中心周辺に形成す
る。四つの流れを合流させる半径方向の集約通路6を軸
方向の計測副通路7の上流に設ける。集約通路6の入り
口部に山形の流れ案内31を、計測副通路7との接続部
の外側隅部に切り欠き溝32を設ける。 【効果】多様な流速分布に対し、複数の片寄らない流れ
(動圧,静圧)が取り込め、かつ、十分な合流により、
計測副通路で平均流速に比例した流速情報がえられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱抵抗式空気流量計
に係り、特に、自動車エンジンの吸気系を構成して、そ
の吸入空気量を検出し、燃料噴射量を制御するのに適す
る発熱抵抗式空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】主通路の中心に対し偏心した副通路に発
熱抵抗体を配置した構成で、流量計上流の気流が大きく
偏向している場合にも測定誤差を小さくすることを狙っ
た従来の技術は、実開昭61−195418号公報のように複数
の副通路を設けて、かつこれらの副通路に各々発熱抵抗
体を配したものがある。このように構成することによ
り、副通路上流の複数の流れの平均流速に比例する出力
情報が得られ、上流に偏流がある場合に対して、副通路
が1個の場合に比べれば計測精度は向上する。しかし、
全副通路の入り口開口を主通路の外周部に設けたこの開
示例では、上流の流れの流速の全体的な平均流速に相当
する出力を得ることは不可能で、偏流形態の多様な複数
の吸気ダクト系の間では、かなりの出力変化を生じる。
また、発熱抵抗体を複数個用いると共に電気回路も複雑
になり、ボディ構造も複雑でコスト高になるという欠点
がある。
【0003】一方、特開昭63−281016号公報のように、
発熱抵抗体を配する計測用副通路は1個だが、副通路の
入り口を複数設けて上流の複数の流れを取り込んでこれ
らの流れを計測用副通路(集約通路)で合流させる構成
が開示されている。このように構成し、合流を理想的に
達成すれば、上流の複数の流れの平均流速に比例した出
力情報が得られ、上流に偏流がある場合に対して、副通
路入り口が1個の場合に比べれば計測精度は向上する。
しかし、計測用副通路を合流(集約)通路とするこの開
示例のような構成では、集約通路の入り口から発熱抵抗
体までの通路長を長く形成しないと「理想的な合流=流
速の平均化」は達成されない。また、開示例のような構
成では前例と同様、副通路の入り口が主通路の外周部に
しか形成できず、上流の流れの流速の全体的な平均流速
を取り込むことは不可能である。また、この開示例で
は、合流部の形状についてはなんの考慮もしておらず、
2次元の空気流シュミレーションにより低ノイズが得ら
れるとしているが、流体工学的な見地からみれば、通路
接合部の角部下流には必ず渦が発生するし、合流部の主
流に対して上流の壁面上には死水域(流れが衝突して流
れが不安定になる部分)が発生し、合流後の流れは不安
定で、低ノイズとは考えにくい。さらに、これらの開示
例では、副通路全体が主通路の外周壁を構成する流量計
ボディの内部に形成され、主通路の空気が副通路の周囲
を流れるような構成でないため、副通路の空気温度はボ
ディ温度の影響を受け易く、ボディ温度の変化による測
定誤差が大きいという欠点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、エアクリ
ーナやダクト等の流量計上流に配置される吸気管路系の
形状の相違による流量計上流の偏流パターン(流速分
布)の相違、あるいはこれら形状や取付けのばらつきに
よる偏流パターンの変化に対して出力変化を低減するた
めの一定の考慮がなされているが、いまだ数々の問題が
ある。本発明の目的は、前述のような流量計上流の多様
な偏流下で出力変動を最小化するばかりでなく、ボディ
温度による出力誤差、脈動流下での出力誤差がなく、且
つ、汚損による経年変化や機関のバックファイアに強
く、また低コストに生産可能な発熱抵抗式空気流量計を
提供することである。これにより、電子制御燃料噴射シ
ステムに正確な吸入空気量情報があたえられ、機関の低
燃費,排気ガス浄化を達成すると共に、多種の車での流
量計の共用化,エアクリーナやダクトの形状および取付
けばらつきの許容,吸気管路系の設計変更に対する流量
計出力の再調整の不要化などが可能となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の発熱抵抗式空気流量計は、計量空気の大部
分を流通させる主通路と、前記主通路の空気がその周囲
を全体的に流れるように前記主通路中に配置された部材
の内部に、計量空気の一部を流通させる副通路を形成す
ると共に、前記副通路の入り口開口を複数設け、発熱抵
抗体を配置する計測用副通路の中心軸を主通路の中心軸
に並行かつ偏心して構成した発熱抵抗式空気流量計にお
いて、複数の副通路入り口開口を主通路の中心周辺に配
置すると共に、複数の入り口開口から取り込んだ空気流
を合流させる半径方向に形成された集約用副通路を、計
測用副通路の上流に設ける。
【0006】
【作用】複数の副通路入り口開口を主通路中心周辺に配
置することにより、流量計上流で発生する多様な流速分
布を持つ流れに対し、管路中央や壁ぎわの片寄った流速
ではない、流速分布を代表する流速の流れを複数取り込
むことができる。計測用副通路の上流に集約通路を設け
たことにより、複数の入り口開口から取り込んだ異なる
流速の流れの合流が十分達成され、計測副通路に配置さ
れた発熱抵抗素子の位置では、取り込んだ複数の流れの
動圧および静圧の平均値に比例した流速の流れが得られ
る。その結果、多様な流速分布(偏流パターン)を持つ
多種の吸気管路系に適用しても出力変化の小さな発熱抵
抗式空気流量計が実現する。
【0007】副通路を幾つかのベンド部のある主通路に
比べて長い通路に構成したのは、副通路の流通抵抗を増
大させ、機関からのバックファイアや吹き戻しの副通路
への侵入低減,ダストの副通路内への侵入低減,脈動流
の脈動振幅の減衰を達成するためである。また、副通路
全体が内部に形成された部材を主通路中に、主通路の空
気がその周囲を流れるように配置することにより、主流
空気と副通路形成部材との熱交換が良好となる。これに
より、副通路を流れる空気温度は常に主流空気温度に近
く保たれ、ボディ温度の変化による発熱抵抗体出力変化
を小さくできる。これらの作用により、流量計としての
基本要件である、経年安定性,計測精度保証等が達成さ
れる。
【0008】
【実施例】図1および図2に本発明の第一の実施例を示
す。流量計ボディ1はエンジンの吸気管路の一部を構成
し、内部に主通路3を形成する。吸入空気は図1の左側
から流入し、右側下流にはエンジンが接続される。ボデ
ィ1と一体に成形された突出部材(ステー)10が、流
量信号を出力する回路ユニット2が取付けられる側のボ
ディ壁1aと対向するボディ壁1bをつなぐステー状
に、主通路3を貫通して形成されている。従って、主通
路3を流れる主空気流は、ステー10に接してその両側
を流れる。ステー10の内部には、その中心軸を主通路
3の中心軸に並行にして、且つ、回路ユニット側へ偏心
させた構成で計測副通路7が形成されている。ステー1
0に接続するボディ壁1aには、外部より計測副通路7
に貫通する孔が設けられており、ここに回路ユニット2
と一体のモールド部2cを差し込んで、発熱抵抗体2a
および温度補償素子2bが計測副通路7に配置されてい
る。回路ユニット2は、ねじ部材21,22により、ボ
ディ1に固定されている。なお、回路の信号は、コネク
タ2dよりエンジンの制御ユニット(図示無し)に出力
される。
【0009】ステー10の上流端10aの部分には、主
通路3の中心周辺に配置された4個の副通路の入り口4
a,4b,4c,4dが形成されている。これら副通路
入り口4a〜4dおよび集約副通路6および導入副通路
5a,5b,5c,5dは、ステー上流端10aの一面
内に成形された溝を、一部を残して板状部材11により
カバーすることにより形成されている。板状部材11に
よりカバーされた導入副通路5a,5b,5c,5dお
よび集約副通路6の部分は、図2に破線で示されてい
る。なお、この板状部材11はねじ部材23等によりス
テー上流端10aに固定されている。
【0010】副通路入り口4a〜4dから取り込まれた
副空気流は、各々その導入通路5a,5b,5c,5d
を通り、主通路の半径方向に形成された集約通路6の手
前で合流し、集約通路6中で合流を完了、すなわち、取
り込んだ複数の流れそれぞれが持っていた動圧および静
圧が平均化された流れとなり、計測用副通路7に流入す
る。なお、合流を理想的に達成するために、集約通路6
の入り口部には山形の流れ案内31が設けられている。
また、集約通路6と計測用副通路7の結合部のベンド形
通路の外側隅部には、そこで発生する渦を閉じこめるた
めの切り欠き溝32が設けられ、渦の計測用副通路への
流入を阻止して、不用なノイズの発生を防止している。
計測用副通路7では流れの整流がさらに進み、結果とし
て、取り込んだ複数の流れの状態量に比例した流速を持
つ流れが、発熱抵抗体の位置で得られる。従って、流量
計上流の多様な流速分布に対しても、出力変化の小さな
流量計が実現する。
【0011】しかし、流量計を適用しようとする吸気管
路系の種類が数十種類にも及ぶ場合には、本実施例にも
示されているように、ハニカム状の整流部材13を副通
路入り口4A〜4dの上流に設けることも重要である。
また、コストが許すならハニカム13の上流に、一定の
距離を置いて、メッシュ部材などの別の整流部材を設け
るのも有効である。
【0012】計測用副通路7の下流には、再び半径方向
に形成された下流副通路8が設けられており、その最終
端が副通路全体の出口9である。下流副通路8および副
通路出口9は、ステー10の下流端10bに成形された
溝を、出口部分9を残して板状部材12でカバーするこ
とにより形成されている。板状部材12はねじ部材24
等で、ステー下流端10bに固定されている。計測用副
通路7と下流副通路8との接続部は、再びベンド形通路
となっているが、このように構成したことで、逆流に対
しても副通路の流体抵抗が増大し、エンジンからのバッ
クファイアや吹き戻し流れの副通路への侵入を低減し、
計測素子2a,2bの損傷が防止される。
【0013】ステー10の上流端10aの下方には薄肉
のリブ10cが設けられている。このように形成したの
は、主流の圧力損失を極力小さくするためと、ボディ1
をダイキャストで成形する場合に湯流れを良くするため
である。
【0014】図3および図4に本発明の第二の実施例を
示す。本実施例の軸方向断面図は第一の実施例の図1と
ほぼ同等であるので省略し、図1のI−I断面図に相当
するのが図3である。流量計ボディ41は内部に主通路
43を形成している。ボディ41と一体に成形されたス
テー50が、主通路43を貫通して形成され、ステー5
0の内部には計測副通路47が、第一の実施例と同様な
構成で形成されている。また、回路ユニット2の装着も
同様な方法によっている。
【0015】ステー50の上流端50aの部分には、主
通路43の中心周辺に配置された2個の副通路入り口4
4a,44bが設けられている。これら副通路入り口4
4a,44bおよび集約副通路46および導入副通路4
5a,45bは、ステー上流端50aに成形された溝
を、入り口部分44a,44bを残して板状部材51に
よりカバーすることにより形成されている。副通路入り
口44a,44bから取り込まれた副空気流は、各々そ
の導入副通路45a,45bを通り、山形の流れ案内6
1がその手前に設けられた集約副通路46中で合流を完
了し、計測用副通路47に流入する。導入通路45a,
45bの底面65a,65bは、図示のように傾けて形
成されており、これは、この通路部分の圧力損失をやや
低減するためである。集約副通路46と計測副通路47
との結合部のベンド形通路の外側隅部には、第一の実施
例と同様に切り欠き溝62が、また、計測副通路47の
下流には、下流副通路48が形成されている。ステー上
流端50aの副通路入り口形成部裏面から下流端50b
に向かって、肉薄のリブ50a,50bが、成形時の湯
流れを良くするために設けられている。
【0016】図5および図6に本発明の第三の実施例を
示す。樹脂材で成形された流量計ボディ71は内部に主
通路73を形成している。ボディ71と一体に成形され
たステー80が、主通路73を貫通して形成され、ステ
ー80の内部には計測副通路77が、第一の実施例と同
様な構成で形成され、また回路ユニット2の装着も同様
な方法によっている。
【0017】ステー80の上流端80aの部分には、主
通路73の中心周辺に配置された3個の副通路入り口7
4a,74b,74cが設けられている。これら副通路
入り口74,74b,74cおよび集約副通路76およ
び導入副通路75a,75b,75cは、ステー上流端
80aに形成された溝を、入り口部分74a,74b,
74cを残して樹脂材の板状部材81によりカバーする
ことにより形成されている。板状部材81は、ステー上
流端80aの部分に溶着により固定されている。副通路
入り口74a,74b,74cから取り込まれた副空気
流は、各々その導入副通路75a,75b,75cを通
り、集約副通路76の手前で合流し、集約副通路76中
で合流を完了し、計測副通路77に流入する。集約副通
路76の底面93は図示のように傾斜して形成され、副
通路全体の圧力損失をやや低減させている。集約副通路
76と計測副通路77との結合部のベンド形通路の外部
隅部には、第一の実施例と同様に切り欠き溝92が、ま
た、計測副通路77の下流には、下流副通路78が形成
されている。下流副通路78は、ステー80の下流端8
0bに設けられた溝を、樹脂材の板状部材82でカバー
して形成している。板状部材82も、溶着により固定さ
れている。
【0018】図7に本発明の第四の実施例を示す。流量
計ボディ101は内部に主通路103を形成している。ボ
ディ101と一体に成形されたステー110が、主通路
103を貫通して形成され、ステー110の内部には計測
副通路107が、第一の実施例と同様な構成で形成さ
れ、また、回路ユニット2の装着も同様な方法によって
いる。
【0019】一定幅のステー110の上流端には、主通
路の中心周辺に配置された2個の副通路入り口104
a,104bが設けられている。これら副通路入り口1
04a,104bは、板状部材111に設けられた穴で
ある。この板状部材111は、ステー110の上流端に
形成された溝をカバーし、導入副通路105a,105bおよび
集約副通路106a,106bをも形成する。ステー1
10を一定幅で形成したことにより、主通路103の中
心から副通路入り口104a,104bの距離に制約が
あるが、ステー110の主通路103中の占有面積が小
さくできるので、第一から第三の実施例に比べ主通路1
03の圧力損失を低減させられる。
【0020】副通路入り口104a,104bから流入
した副空気流は、導入通路105a,105bを通って
合流し、集約副通路105a,106bに再分岐する。
その後、再び、計測副通路107の手前で合流する。こ
の構成では、計測副通路107の入り口で合流が生じる
が、手前の集約通路105a,105bですでに一度合
流しているため、理想的な合流を達成するのに、計測副
通路107の短い距離で可能である。下流副通路等の構
成は、第一の実施例とほぼ同様である。
【0021】図8に本発明の第五の実施例を示す。流量
計ボディ121は内部に主通路123を形成している。ボ
ディ121と一体に形成されたステー130が、主通路
123を貫通して形成され、ステー130の内部には計測
用副通路127が、第一の実施例と同様な構成で形成さ
れ、また、回路ユニット2の装着も同様な方法によって
いる。
【0022】一定幅のステー130の上流端には、主通
路の中心周辺に配置された4個の副通路入り口124
a,124b,124c,124dが設けられている。
これら副通路の入り口および導入副通路125a,12
5b,125c,125dおよび集約副通路126は、
ステー130の上流端に設けられた溝を、入り口124a〜
124dに対応した部分を切り欠いた板状部材131で
カバーして形成されている。そのため、本実施例におけ
る副通路入り口124a〜124dは、これまでの実施
例とはやや違い、主空気流に対してむしろ平行に形成さ
れている。すなわち、副空気流はステー130の上流端
側面から吸引される形態をとる。ステー130が一定幅
なので、前実施例と同様、主空気流の圧力損失低減には
有利である。
【0023】副通路入り口124a,124b,124
c,124dから流入した副空気流は、各々の導入副通
路125a,125b,125c,125dを通り、山
形の流れ案内部材132のある導入副通路126の入り
口部で合流し、集約副通路126中で合流を完了した
後、計測副通路127に流入する。下流副通路等の構成
は、第一の実施例とほぼ同様である。
【0024】図9および図10に本発明の第六の実施例
を示す。樹脂材料で成形された流量計ボディ141は内
部に主通路143を形成し、ボディ141と一体に成形
された一定幅のステー150が主通路143を貫通して
形成されている。ステー150の計測用副通路147が、
第一の実施例と同様な構成で形成され、また、回路ユニ
ット2の装着も同様な方法によっている。
【0025】ステー150の上流端部150aには、や
はり樹脂材料で成形された副通路入り口ピース151が
溶着により固定されている。入り口ピース151には、
2個の副通路の入り口144a,144bおよび導入副
通路145a,145bが設けられている。2個の副通
路入り口144a,144bは、主通路の中心をはさん
だステー150の上流の位置に配置されるように構成さ
れている。導入副通路145a,145bは、各々主通
路143の中心に向かって傾斜して形成されており、入
り口144a,144bから取り込まれた副空気流は、
主通路143の中心位置で合流する。合流孔161は、
ステー上流端150aに形成された半径方向の溝である
集約副通路146と主通路143の中心位置で接続する
ように構成されている。
【0026】集約副通路146と計測副通路147の接
合部であるベンド形通路の外側隅部には、円弧状の流れ
案内162が入り口ピース151の一部として形成され
ている。これにより、集約副通路146から計測副通路
147に、流れが乱されることなく流入する。本実施例
のこれまでの実施例との相違は、導入副通路145a,
145bと集約副通路146が半径方向での同一面内に
ないことである。下流副通路148等の構成は、第一の
実施例とほぼ同様である。
【0027】図11および図12に本発明の第七の実施
例を示す。流量計ボディ171はエンジンの吸気管路の
一部を構成し、内部に主通路173を形成する。回路基
板201および計測副通路177,下流副通路178,
副通路出口179等の副通路全体および発熱抵抗素子1
72aと温度補償素子172b等を収納した回路ユニッ
ト172が、信号を制御ユニットに出力するコネクタ部
172dだけをボディ171の外部に残して、主通路1
73を貫通して装着されている。回路ユニット172の
主通路173への挿入部分は、第四,五,六の実施例の
ように、ほぼ一定幅のステー状に形成されており、例え
ば、樹脂材の成形部材を左右から合わせ、シーム線20
2の位置で接合して製作されている。
【0028】4個の副通路の入り口174a,174
b,174c,174dが回路ユニット上流端172c
に、主通路173の中心の周辺に配置されるよう形成さ
れている。また、導入副通路175a,175b,17
5c,175dおよび集約副通路176は第五の実施例
(図8)と類似した形態で、入り口174a,174
b,174c,174dと同一面内に形成されている。
但し、第五の実施例と違うのは、各通路に相当する溝
が、板状部材等の付加なく、内部成形されている点と計
測副通路177が、ボディ171に対しコネクタ172
dの反対位置に形成されている点である。これは、計測
副通路177に配置される発熱抵抗体172aおよび温
度補償素子172bと回路基板201およびコネクタ1
72dとの接続の関係による。
【0029】副空気流および主空気流の流れは基本的に
はこれまでの実施例と同様である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、流量計上流で発生する
多様な流速分布(偏流パターン)を持つ多種の吸気ダク
ト系に適用した場合にも、出力変化の小さな発熱抵抗式
空気流量計が実現される。また、流量計としての基本要
件である、脈動流の平均流量計測や環境温度変化に対す
る計測精度の確保,ダスト付着等の汚損を防止した経年
計測精度の確保,機関のバックファイアや吹き戻しに対
する計測素子の損傷防止も同時に達成される。従って、
本発明の発熱抵抗式空気流量計を用いることにより、機
関を制御する電子燃料噴射システムに正確な吸入空気量
情報が与えられ、機関の低燃費と排気ガス浄化が得られ
ると共に、吸気ダクト系の違う多種の機関に対し、機関
ごとに回路ユニットを調整することなしに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の軸方向の断面図。
【図2】図1のI−I線矢視断面図。
【図3】本発明の第二の実施例の図2相当部の断面図。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図。
【図5】本発明の第三の実施例の軸方向の断面図。
【図6】図5のV−V線矢視断面図。
【図7】本発明の第四の実施例の図2相当部の断面図。
【図8】本発明の第五の実施例の図2相当部の断面図。
【図9】本発明の第六の実施例の軸方向の断面図。
【図10】図9のVI−VI線矢視断面図。
【図11】本発明の第七の実施例の軸方向の断面図。
【図12】図11のX−X線矢視断面図。
【符号の説明】
1…流量計ボディ、2…回路ユニット、3…主通路、4
…副通路入り口、6…集約副通路、7…計測副通路、8
…下流副通路、10…ステー(突出部材)、11,12
…板状部材、31…山形の流れ案内、32…切り欠き
溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 信弥 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 3 日立オートモティブエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 平山 宏 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 3 日立オートモティブエンジニアリング 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計量空気の大部分を流通させる主通路と、
    前記主通路中に配置された部材内部に形成された前記計
    量空気の一部を流通させる副通路から成り、前記副通路
    は複数の入り口開口と前記主通路の中心軸に並行でかつ
    偏心した中心軸を持つ内部に発熱抵抗素子が配置された
    計測副通路を有する発熱抵抗式空気流量計において、前
    記複数の入り口開口を前記主通路の軸中心周囲に配置す
    ると共に、前記計測副通路の上流に半径方向に形成され
    た集約副通路を設けたことを特徴とする発熱抵抗式空気
    流量計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004514897A (ja) * 2000-11-30 2004-05-20 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 流れ媒体の少なくとも1つのパラメータを規定するための装置
EP4134635A1 (de) * 2021-08-11 2023-02-15 Sick Ag Bestimmung des durchflusses eines strömenden fluids

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DE102021120883A1 (de) 2021-08-11 2023-02-16 Sick Ag Bestimmung des Durchflusses eines strömenden Fluids

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