JPH06316910A - スイーパ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細な刈草も逃がさず回収できる点で好都合
な目合いの細いフィルターを、目詰まりの生じにくい状
態で実現させて作業能率を改善させる。 【構成】 地面上の刈芝を掻きあげる回転ブラシ７とブ
ロワ９とで刈芝を掻上げ吸上移送する刈草収集部ａと、
吸引風と共に送られてくる刈芝を、吸引風を排風部１２
から排出する排風と集草容器１０に回収する刈草とに分
離する分離部ｂとを備え、分離部ｂにおける円筒形状の
フィルター１６を回転駆動するとともにフィルター外周
に作用する固定ブラシ１９を設けて成るフィルター１６
掃除用のクリーニング機構１１を備えて、乗用型の自走
式スイーパを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、芝刈機等で刈取られた
刈草を収集するスイーパに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のスイーパは、例えば、特開平４−
３１４６４７号公報に示されたもののように、モーアで
刈取られた刈草を、モーア側に装着されたブロワで風力
移送して集草容器に送り込むようにするのが一般的であ
り、集草容器には風力移送による排風を排出するための
排風部を設けてある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記構成では、排風部
には搬送風のみを通して排出するためのフィルターが装
備されている。このフィルターの目合いを細かくすれ
ば、微細な刈草も逃がさず回収できる点は良いが目詰ま
りし易い傾向にあり、逆に目合いを大きくすれば目詰ま
りし難い点は良いが細かな刈草は排出されてしまう傾向
にある。刈草回収の点からはフィルターの目合いを細か
くするのが望ましいが、実際では目詰まりが激しいため
にフィルターの掃除あるいは交換の時期が早く、そのた
めに作業能率が芳しくないものであった。本発明の目的
は、フィルターの目合いを細かくしながら早期に目詰ま
りし難いようにして、優れた回収性能を持ちながら作業
能率も改善されるスイーパを実現させる点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、刈草を掻上げて吸上げ移送する刈草収集部
と、この刈草収集部から吸引風と共に送られてくる刈草
を、吸引風を排風部から排出する排風と集草容器に回収
する刈草とに分離する分離部とを備えるとともに、この
分離部における刈草分離用のフィルターに付着した刈草
を掻落として掃除する駆動クリーニング機構を備えてス
イーパを構成することを特徴とする。

【０００５】

【作用】つまり、フィルターに付着したものを駆動クリ
ーニング機構によって積極的に落とすものであり、これ
によって目合いを細かくして微細な刈草やゴミを機外排
出しないようにでき、かつ、目詰まりもし難くなる。こ
の掃除作用は機械的に行われるものであるから、草刈り
作業中はフィルターを目詰まりしない状態に維持するこ
とが可能であり、回収作業の連続稼働時間を長くするこ
とができる。

【０００６】

【発明の効果】従って、目合いの細かいフィルターによ
って極力刈草やゴミを漏れなく回収できる優れた回収性
能が発揮できるようにしながら、目詰まりなく長時間回
収作業を続けられる作業能率の向上したスイーパを提供
することができた。

【０００７】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図１に自走式のスイーパが示され、１はエンジ
ン、２は前輪、３は後輪、４は操縦部、５は走行機体で
ある。このスイーパは、芝刈機で刈取られて地面上に撒
かれた刈芝を吸上げて集草容器１０に収集するものであ
る。

【０００８】このスイーパは、刈芝を掻上げて吸上げ移
送する刈草収集部ａと、この刈草収集部ａから吸引風と
共に送られてくる刈芝を、吸引風を排風部１２から排出
する排風と集草容器１０に回収する刈芝とに分離する分
離部ｂとを備えるとともに、この分離部ｂにおける刈草
分離用のフィルター１６に付着した刈芝やゴミを掻落と
して掃除する駆動クリーニング機構１１を備えて構成さ
れている。

【０００９】刈草収集部ａは、駆動回転ブラシ７によっ
て地面上の刈芝を掻き上げる掻上げ機構６と、掻き上げ
られた刈芝をダクト８を通して吸上げ移送するブロワ９
とで構成されている。分離部ｂは、図１、図２に示すよ
うに、円筒状のフィルター１６を刈芝の搬送経路Ｗに横
置き配置して構成され、刈芝はフィルター１６に衝突し
て集草容器１０内に落下し、吸引風はフィルター１６を
通り抜けて左右の開口部分１６ａ，１６ａから容器上部
に配置された網目１３を通る屈曲した排出経路を経て排
風部１２から排出される。図２に示すように、フィルタ
ー１６の濾過面積を有効に活かすため、フィルター１６
の外周に沿った周状濾過室１４と、左右一対のリング状
の通風室１５とを形成する隔壁１７を設けてある。

【００１０】駆動クリーニング機構１１は、駆動部１８
によってフィルター１６を左右向きの回転軸心Ｐ回りで
図１中反時計回り方向に駆動回転させるとともに、フィ
ルター１６の外周面に作用するブラシ１９を集草容器１
０の天井面に固定して構成されている。つまり、ブラシ
１９がフィルター１６の回転に伴ってその外周面に付着
した刈芝やゴミを順次掻き落として行き、目詰まりを防
止するのである。図中、太い中抜き矢印は吸引風と刈芝
による吸込み風の経路を、細い中抜き矢印は吸引風の経
路を、破線の矢印は刈芝の経路を夫々示している。

【００１１】〔別実施例〕フィルター１６を固定配置
し、ブラシ１９を移動させる駆動部１８を設けて駆動ク
リーニング機構１１とするものや、吸引風と反対向きの
掃除風を定期的にフィルター１６の裏面から作用させる
エアーブロー手段で目詰まりを防ぐようにしたものでも
良い。

【００１２】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】自走式スイーパの構造を示す一部切欠きの全体
側面図

【図２】フィルター部分の構造を示す断面図

【符号の説明】

１０ 集草容器 １１ 圧縮機構 １２ 排風部 １６ フィルター ａ 刈草収集部 ｂ 分離部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 刈草を掻上げて吸上げ移送する刈草収集
   部（ａ）と、この刈草収集部（ａ）から吸引風と共に送
   られてくる刈草を、該吸引風を排風部（１２）から排出
   する排風と集草容器（１０）に回収する刈草とに分離す
   る分離部（ｂ）とを備えるとともに、この分離部（ｂ）
   における刈草分離用のフィルター（１６）に付着した刈
   草を掻落として掃除する駆動クリーニング機構（１１）
   を備えてあるスイーパ。