JPH0631604A - 研磨装置および研磨方法 - Google Patents

研磨装置および研磨方法

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JPH0631604A
JPH0631604A JP19397092A JP19397092A JPH0631604A JP H0631604 A JPH0631604 A JP H0631604A JP 19397092 A JP19397092 A JP 19397092A JP 19397092 A JP19397092 A JP 19397092A JP H0631604 A JPH0631604 A JP H0631604A
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JP
Japan
Prior art keywords
polishing
base material
tape
pressing member
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP19397092A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Yoshida
典之 葭田
Satoru Takano
悟 高野
Kozo Fujino
剛三 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ状の金属基材に結晶性の優れた薄膜を
形成するため、より平滑な基材面を調製することができ
る研磨方法および研磨装置を提供する。 【構成】 2つのリール2a、2bに巻かれた2本のテ
ープ基材3、3′は、押圧部材4により所定の荷重で、
回転研磨盤1の研磨面に押しつけられる。このとき、基
材3、3′は、研磨面に対して斜めの方向から研磨盤1
上に供給されるとともに、研磨面に対して斜めの方向に
送り出される。押圧部材4により研磨面に押しつけられ
たテープ基材3、3′は、研磨盤1の回転によって表面
がそれぞれ研磨される。研磨の完了した基材はリール2
bに巻き取られ、研磨されていない基材はリール2aか
ら供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状基材の表面を
研磨するための装置および方法に関し、特に、テープ状
基材の表面に結晶性の優れた薄膜を形成させるため、よ
り平滑な基材表面を鏡面研磨により調製する装置および
方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】テー
プ状基材の表面にその長手方向にわたって結晶性の優れ
た薄膜を形成しようとする場合、より平滑でかつ清浄な
基材表面を調製する必要がある。
【0003】たとえば、可撓性を有するテープ状金属基
材上に酸化物高温超電導体の薄膜を形成して超電導線を
作製する場合、研磨により平滑でかつ清浄な基材面を調
製し、この面に超電導膜を形成させる必要がある。
【0004】このようなテープ状の金属基材について平
滑な表面を得るため、通常、電解研磨が施されてきた。
しかしながら、電解研磨では、半導体ウエハのラッピン
グのような精度の高い研磨を行なうことができず、面粗
さRmax が100Å程度の平滑な面を調製することは困
難である。
【0005】特に、テープ状金属基材上に超電導膜を形
成して超電導線を得ようとする場合、膜を形成すべき基
材面の平滑性が膜の超電導特性に大きく影響するため、
精度の高い研磨を行なうことが困難である電界研磨は、
高い臨界電流密度を有する超電導膜を形成するため不十
分であった。
【0006】本発明の目的は、テープ状の金属基材、特
に酸化物高温超電導膜を形成するためのテープ状基材に
ついて、より平滑な面を調製することができる研磨装置
および研磨方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に従う研磨装
置は、テープ状基材の表面を基材の長手方向に沿って研
磨していくための装置であって、基材表面を研磨するた
め、回転可能に設けられた研磨盤と、基材を所定の力で
押さえつけて、基材表面を研磨盤に接触させる押圧部材
と、押圧部材と研磨盤との間において、基材をその長手
方向に走行させるための走行手段とを備え、上記押圧部
材で基材を押さえつける部分のエッジに面取りが施され
ていることを特徴とする。
【0008】第1の発明に従う研磨装置において、走行
手段は、テープ状基材をその長手方向に送り出す手段で
あれば特に限定されるものではないが、たとえば、回転
駆動される1対のリールを走行手段として用いることが
できる。このようなリールを用いる場合、一方のリール
から巻き付けられたテープ状基材を送り出していき、他
方のリールに巻き取ることでテープ状基材を走行させる
ことができる。
【0009】第1の発明に従う押圧部材において、テー
プ状基材を研磨盤に押さえつける部分のエッジ部には、
面取りが施されている。この面取りでは、たとえば、エ
ッジに所定の曲率を有する丸みがつけられている。
【0010】第1の発明において、押圧部材には、さら
に、テープ状の基材が嵌まり込み、テープ走行方向に垂
直な方向のテープ移動を規制するガイド溝を形成するこ
とができる。このガイド溝は、テープ状基材の厚みより
も十分浅い。
【0011】第2の発明に従う研磨方法は、テープ状基
材の表面を基材の長手方向に沿って研磨していくための
方法であって、押圧部分のエッジに面取りが施された部
材により、複数のテープ状基材を同時に、回転する研磨
盤に押しつけて複数の基材面を研磨する工程と、研磨盤
の研磨面に対して斜め方向から基材を研磨盤上に送り込
み、かつ上記研磨面に対して斜め方向に基材を送り出す
ことにより、基材の未研磨面が研磨盤上に送られる工程
とを備える。
【0012】第2の発明に従う研磨方法では、研磨微粒
粉を懸濁させた研磨剤を用いて研磨盤により研磨仕上げ
を行なうことができる。研磨微粒粉としては、Al2
3 、SiC、Cr2 3 およびコロイダルシリカ等の少
なくともいずれかを用いることができる。また、研磨剤
中に、過酸化水素または硝酸等を加えたものを用いて、
メカノケミカルポリッシングを行なうこともできる。メ
カノケミカルポリッシングは、より平滑で欠陥の少ない
表面を調製するために好ましく用いられる。
【0013】
【作用】図を参照しながら本発明の作用について以下に
説明する。
【0014】図1は、本発明に従う研磨装置の一具体例
を模式的に示す斜視図である。図に示す研磨装置10に
おいて、回転研磨盤1が2つのリール2aおよび2bの
間に設けられ、リール2a、2bには2本のテープ基材
3、3′がそれぞれ巻き付けられている。
【0015】テープ基材3、3′は、これらリールの回
転によってリール2aから2bの方向(図に矢印Aとし
て示す)に移動させられる。また、テープ基材3、3′
は、回転研磨盤1の上方に設けられる押圧部材4により
所定の荷重で回転研磨盤1に押しつけられている。
【0016】テープ基材3,3′が回転研磨盤1に接触
する状態を図2に示す。図2に示すように、所定の張力
で2つのリール間に張られたテープ基材3、3′は、押
圧部材4により所定の荷重で回転研磨盤1の研磨面1a
に押しつけられている。このとき、テープ基材3、3′
は、研磨面1aに対して斜め方向(矢印Bで示す)から
該研磨盤1上に供給されるとともに、研磨面1aに対し
て斜め方向(矢印Cで示す)に該研磨盤1から送り出さ
れる。
【0017】また、押圧部材4のエッジ4aおよび4b
には、面取りが施されており、所定の曲率を有する丸み
がつけられている。
【0018】以上のように構成される装置において、2
本のテープ基材3、3′は、回転研磨盤1の回転によっ
て、研磨面1aに押しつけられた表面がそれぞれ研磨さ
れる。また、基材3、3′において研磨の完了した部分
は、リール2bに巻き取られていき、研磨されていない
部分は、リール2aから回転研磨盤1に供給される。こ
のように基材3、3′をリール2aから2bに走行させ
ることによって、長尺の表面が順次研磨されていく。
【0019】また、このような研磨に際し、押圧部材の
エッジに面取りが施されているため、このエッジで局所
的な荷重がテープ基材にかかることもなく、基材に傷を
つけることもない。
【0020】さらに、テープ基材を研磨面に対して斜め
方向から供給し、斜め方向に送り出すことで、図に示す
ように、基材において研磨を行なう部分以外は、研磨盤
から離れるようにしている。このため、基材が研磨盤の
エッジ等で傷つけられることもない。
【0021】また、押圧部材により複数のテープ基材を
同時に研磨盤に押しつけることで、バランスよく基材に
荷重することができる。一方、テープ基材1本のみを研
磨しようとすると、押しつけのバランスが悪くなり、平
滑な表面を調製することが難しくなる。なお、図では2
本のテープ基材を同時に研磨しているが、本発明に従っ
て、同時に研磨する本数をさらに増やすことができる。
【0022】また、上記装置において、図3に示すよう
な押圧部材を用いることもできる。図3に示す押圧部材
14には、所定の間隔を隔てて平行にガイド溝15aお
よび15bが形成されている。これらガイド溝は、テー
プ基材の厚みよりも浅い。
【0023】この押圧部材14を用いて基材を研磨盤に
押しつける場合、図に示すように、テープ基材13、1
3′をそれぞれガイド溝15a、15b内に入れ、溝を
形成する面でテープ基材13、13′を研磨盤11に押
しつけるようにする。このようなガイド溝は、テープの
移動方向を制御し、円滑なテープ走行に寄与する。
【0024】
【実施例】図1に示す装置において、図3に示すような
ガイド溝が2本形成された押圧部材を用い、他は図1に
示すと同様にしてテープ基材の研磨を行なった。
【0025】押圧部材のエッジに設けられた丸みの曲率
(R)は20mmであり、押圧部材による荷重は2kg
/cm2 とした。また、押圧部材に形成されるガイド溝
の深さは、約40μmであった。
【0026】このような装置において、ハステロイC
(16.5%Cr、〜2.5%Co、17%Mo、5%
Fe、残部Ni)で形成される厚さ約50μmのテープ
基材を2本、同時に研磨盤により研磨した。研磨におい
て、テープ基材は研磨面に対して5°の角度で研磨盤上
に供給され、5°の角度で研磨盤から送り出された。
【0027】テープ基材の送り速度を10mm/分と
し、テープを送りながら連続的に基材表面を研磨した結
果、基材全長にわたり傷のない平滑な表面を調製するこ
とができた。
【0028】一方、押圧部材のエッジについて、図に示
すような丸みをつけず、尖った状態とし、テープ基材の
供給および送り出しの角度を0°として研磨を行なっ
た。この場合、1μm〜3μm程度の深さの傷がテープ
基材の全長にわたって観察された。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の研磨装置
および研磨方法によれば、長尺のテープ基材について、
その長手方向に効率よく表面を研磨していくことができ
る。このため、本発明は、たとえば、テープ基材に酸化
物高温超電導膜を形成して超電導線を製造する技術にお
いて、超電導膜を形成すべき平滑な基材表面を調製する
ため、効果的に利用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う研磨装置の一具体例を模式的に示
す斜視図である。
【図2】図1に示す装置において、テープ基材が研磨盤
上に押しつけられる状態を示す断面図である。
【図3】本発明に従う装置において、押圧部材の他の例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11 回転研磨盤 2a、2b リール 3、3′、13、13′ テープ基材 4、14 押圧部材 10 研磨装置 15a、15b ガイド溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状基材の表面を前記基材の長手方
    向に沿って研磨していくための研磨装置であって、 前記基材の表面を研磨するため、回転可能に設けられた
    研磨盤と、 前記基材を所定の力で押さえつけて、前記基材の表面を
    前記研磨盤に接触させるための押圧部材と、 前記押圧部材と前記研磨盤との間において、前記基材を
    その長手方向に走行させるための走行手段とを備え、 前記押圧部材で前記基材を押さえつける部分のエッジに
    面取りが施されている、研磨装置。
  2. 【請求項2】 テープ状基材の表面を前記基材の長手方
    向に沿って研磨していくための研磨方法であって、 押圧部分のエッジに面取りが施された部材により、複数
    のテープ状基材を同時に、回転する研磨盤に押しつけて
    複数の基材表面を研磨する工程と、 前記研磨盤の研磨面に対して斜めの方向から、基材を前
    記研磨盤上に送り込み、かつ前記研磨面に対して斜めの
    方向に前記基材を送り出すことにより、前記基材の未研
    磨面が前記研磨盤上に送られる工程とを備える、研磨方
    法。
JP19397092A 1992-07-21 1992-07-21 研磨装置および研磨方法 Pending JPH0631604A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004170A1 (fr) * 2000-07-11 2002-01-17 Sintokogio, Ltd. Procede et dispositif de finition superficielle de produit long
JP2016055413A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 株式会社東芝 表面処理装置、および表面処理方法
JP2020171987A (ja) * 2019-04-10 2020-10-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 研磨装置および研磨方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020827