JPH06314109A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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Publication number
JPH06314109A
JPH06314109A JP10306693A JP10306693A JPH06314109A JP H06314109 A JPH06314109 A JP H06314109A JP 10306693 A JP10306693 A JP 10306693A JP 10306693 A JP10306693 A JP 10306693A JP H06314109 A JPH06314109 A JP H06314109A
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JP
Japan
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axis
machining
priority
systems
machining program
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Application number
JP10306693A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakada
博之 中田
Takeo Tejima
健夫 手島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH06314109A publication Critical patent/JPH06314109A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工プログラムの作成を容易にする。加工プ
ログラムの優先順序の変更を可能にする。 【構成】 CPU1は、複数の系統の加工プログラムか
ら同一軸が指定されると、系統別優先順位格納エリア2
4から、予め登録された系統ごとの加工の優先順位を読
み出し、優先順位の高い系統から軸制御を行なって、被
切削物を切削する。他の系統は、優先順位の高い系統の
切削が終了してから切削を開始する。 【効果】 同一軸を指定しない等の注意をして加工プロ
グラムを作成する必要がなくなる。登録順を変えれば、
簡単に優先順を変えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、数値制御装置に関
し、特に、複数の軸(制御軸または主軸)の組合せをそ
れぞれ独立した系統とし、各系統に対応する複数の加工
プログラムを同時に多重的に処理する数値制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図11は、特開平3−36606号公報
で開示された従来の数値制御装置のハードウェア構成図
である。この数値制御装置501は、CPU51と、メ
モリ52と、キーボード53と、インタフェース回路5
4と、駆動部55と、データI/O61とを、バスBを
介して接続した構成である。駆動部55は、インタフェ
ース56と、サーボコントロール回路57と、サーボア
ンプ58と、モータ59と、検出器60により、1セッ
トが構成される。
【0003】CPU51は、各部の作動を制御する。メ
モリ52は、各種のプログラムなどを格納している。キ
ーボード53は、機械操作者からの指示やデータを受け
付ける。インタフェース回路54は、外部のスイッチか
らの接点信号を受け入れ、バスBを介して、CPU51
に伝送する。また、ランプ,ソレノイドバルブ等への接
点信号を出力する。駆動部55は、1セットで1軸分
(主軸を含む)の駆動部として機能する。インタフェー
ス56は、CPU51から与えられた位置指令データを
サーボコントロール回路57に伝達する。また、検出器
60から位置検出データを取り込む。サーボコントロー
ル回路57は、位置指令データと検出器60からの位置
検出データの偏差に対応した制御電圧を出力する。サー
ボアンプ58は、サーボコントロール回路57から与え
られた制御電圧に基づいてモータ59を駆動し、指令位
置に追随させる。データI/O61は、外部との間でデ
ータを授受する。
【0004】図12は、上記の数値制御装置501にお
けるCPU51とメモリ52の抽出図である。メモリ5
2は、系統別加工プログラム記憶領域520と、制御プ
ログラムエリア521と、系統別・軸名称ポートアドレ
ス格納エリア523と、ポート別指令値格納エリア52
7とからなる。系統別加工プログラム記憶領域520に
は、1系統目加工プログラムからn系統目加工プログラ
ムまでの加工プログラムが格納されている。制御プログ
ラムエリア521には、各部の作動を制御したり指定軸
を変更するための制御プログラムが格納されている。系
統別・軸名称ポートアドレス格納エリア523には、各
加工プログラムによる運転状況に応じて、軸名称とポー
トアドレスが格納される。なお、軸名称対応のポートア
ドレスは、予めキーボード53を用いて入力されてい
る。ポート別指令値格納エリア527には、系統別加工
プログラムの運転状況に応じた指令値が、指定軸に対応
するポートアドレスに書き込まれる。
【0005】次に、上記の数値制御装置501の動作を
説明する。CPU51は、制御プログラム521を実行
して、各加工プログラムから指令値を得る。また、系統
別・軸名称ポートアドレス格納エリア523から運転状
況に応じた軸名称とポートアドレスを読み出す。そし
て、各指令値を、ポート別指令値格納エリア527の対
応するポートアドレスに書き込む。駆動部55は、ポー
ト別指令値格納エリア527の対応するポートアドレス
に書き込まれた指令値に従って、対応軸を制御する。C
PU51は、各加工プログラムから軸指定命令(系統と
軸の組合せを指定する命令)が読み出されたときには、
その軸指定命令に従って、系統別・軸名称ポートアドレ
ス格納エリア523の軸名称を書き換える。このように
して、複数の系統に対応した加工を同時に多重的に行な
う。
【0006】なお、この種の数値制御装置に関連する従
来技術として、特開平1−295741号公報には、加
工プログラム中に他の系統の加工プログラムの待機ある
いは待機解除のタイミングを設定する指令を書き込んで
おき、系統間の同期をとる複合工作機械の制御装置が開
示されている。
【0007】また、他の従来技術として、特開昭64−
87102号公報には、第1加工ヘッドと第2加工ヘッ
ドとが干渉する危険が生じたときには、加工パラメータ
(加工開始順序、仕上げ程度、加工内容など)に基づい
て第1加工ヘッドまたは第2加工ヘッドによる加工の優
先順位を決定する2スピンドル旋盤用制御装置が開示さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の数値制御装
置501では、複数の系統の加工プログラムが同一軸を
指定すると、どの加工プログラムが当該軸を制御するか
決められなくなる。そのため、プログラマは、複数の系
統の加工プログラムが同一軸を指定しないように留意し
て加工プログラムを作成するか、又は、上記特開平1−
295741号公報で開示された方法のように、加工プ
ログラム中にタイミングを設定する指令を書き込む必要
があり、プログラマの作業負担が重くなる問題点があ
る。一方、上記特開昭64−87102号公報で開示さ
れた方法を用いた場合には、加工パラメータに基づいて
加工の優先順位を決定するので、プログラマの作業負担
は重くならないが、加工順序の柔軟性に欠ける問題点が
ある。例えば、トラブルが発生した系統を保守している
間に他の系統による加工を行なわせたくても、加工パラ
メータに基づいて優先順位が決定されるため、加工順序
を変更できない問題点がある。
【0009】また、上記従来の数値制御装置501で
は、複数の系統の加工プログラムが同一の作業空間を使
用する場合と、どの加工プログラムが当該作業空間を使
用するか決められなくなる。そのため、プログラマは、
複数の系統の加工プログラムが同一の作業空間を使用し
ないように留意して加工プログラムを作成するか、又
は、上記特開平1−295741号公報で開示された方
法のように、加工プログラム中にタイミングを設定する
指令を書き込む必要があり、プログラマの作業負担が重
くなる問題点がある。または、複数の系統の加工プログ
ラムが同一の作業空間を使用しないように、各系統の被
加工物のサイズを小さくしたり、加工空間全体のスペー
スを大きくしなければならない問題点がある。一方、上
記特開昭64−87102号公報で開示された方法を用
いた場合には、加工パラメータに基づいて加工の優先順
位を決定するので、上記のような問題点はないが、加工
順序の柔軟性に欠ける問題点がある。例えば、トラブル
が発生した系統を保守している間に他の系統による加工
を行なわせたくても、加工パラメータに基づいて優先順
位が決定されるため、加工順序を変更できない問題点が
ある。
【0010】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、プログラマが加工プログ
ラムを容易に作成でき且つ加工順序を簡単に変更できる
数値制御装置を得ることを第1の目的とする。また、プ
ログラマが加工プログラムを容易に作成でき且つ各系統
の被加工物のサイズを小さくしたり加工空間全体のスペ
ースを大きくしなければならない制限がなく且つ加工順
序を簡単に変更できる数値制御装置を得ることを第2の
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の構成の
数値制御装置は、複数の軸(制御軸または主軸)の組合
せをそれぞれ独立した系統とし、各系統に対応する複数
の加工プログラムを同時に多重的に処理する数値制御装
置において、複数の系統の加工プログラムから同一軸が
指定されたか否かを判定する同一軸指定判定手段と、同
一軸の指定と判定されたときには予め登録された系統ご
との加工の優先順位を読み出し優先順位の高い系統から
順に選択する系統選択手段と、その系統選択手段に選択
された系統のみに当該軸の制御を許可し且つ他の系統に
よる当該軸の制御を禁止する系統制御手段とを具備した
ものである。
【0012】この発明の第2の構成の数値制御装置は、
複数の軸(制御軸または主軸)の組合せをそれぞれ独立
した系統とし、各系統に対応する複数の加工プログラム
を同時に多重的に処理する数値制御装置において、複数
の系統の工具が同一の作業空間を使用して加工を行なう
か否かを判定する同一作業空間使用判定手段と、同一の
作業空間の使用と判定されたときには予め登録された系
統ごとの加工の優先順位を読み出し優先順位の高い系統
から順に選択する系統選択手段と、その系統選択手段に
選択された系統のみに当該作業空間の使用を許可し且つ
他の系統による当該作業空間の使用を禁止する系統制御
手段とを具備したものである。
【0013】
【作用】上記第1の構成の数値制御装置では、複数の系
統の加工プログラムから同一軸が指定されたときには、
予め定めた優先順位が高い系統から順に軸制御を許可す
るので、同一軸を指定しないように加工プログラムを作
成したり、系統間の同期を考慮して加工プログラムを作
成する必要がなくなり、加工プログラムを容易に作成で
きる。また、加工パラメータと関係なく、優先順位を簡
単に変更することが出来る。
【0014】上記第2の構成の数値制御装置では、複数
の系統で工具が同一の作業空間を使用するときには、加
工の優先順位が高い系統から順に指定作業空間の使用を
許可するので、同一作業空間を使用しないように加工プ
ログラムを作成したり、系統間の同期を考慮して加工プ
ログラムを作成したりする必要がなくなり、加工プログ
ラムを容易に作成できる。また、各系統の被加工物のサ
イズを小さくしたり、加工空間全体のスペースを大きく
したりする必要がなくなる。また、加工パラメータと関
係なく、優先順位を簡単に変更することが出来る。
【0015】
【実施例】
実施例1 図1は、この発明の実施例1の数値制御装置のハードウ
ェア構成図である。この数値制御装置101は、CPU
1と、メモリ2と、キーボード3と、インタフェース回
路4と、駆動部5と、データI/O11とを、バスBを
介して接続した構成である。駆動部5は、インタフェー
ス6と、サーボコントロール回路7と、サーボアンプ8
と、モータ9と、検出器10とにより、1セットが構成
される。
【0016】CPU1は、各部の作動を制御する。メモ
リ2は、各種のプログラムなどを格納している。キーボ
ード3は、機械操作者からの指示やデータを受け付け
る。インタフェース回路4は、外部のスイッチからの接
点信号を受け入れ、バスBを介して、CPU1に伝送す
る。また、ランプ,ソレノイドバルブ等への接点信号を
出力する。駆動部5は、1セットで、1軸分(主軸を含
む)の駆動部として機能する。インタフェース6は、C
PU1から与えられた位置指令データをサーボコントロ
ール回路7に伝送する。また、検出器10から位置検出
データを取り込む。サーボコントロール回路7は、位置
指令データと検出器10からの位置検出データの偏差に
対応した制御電圧を出力する。サーボアンプ8は、サー
ボコントロール回路7から与えられた制御電圧に基づい
てモータ9を駆動し、指令位置に追随させる。データI
/O11は、外部との間でデータを授受する。
【0017】図2は、この数値制御装置101における
CPU1とメモリ2の抽出図である。メモリ2は、系統
別加工プログラム記憶領域20と、制御プログラムエリ
ア21と、系統別・軸名称ポートアドレス格納エリア2
3と、系統別優先順位格納エリア24と、ポート別指令
値格納エリア27とからなる。
【0018】系統別加工プログラム記憶領域20には、
第1系統加工プログラムから第n系統加工プログラムま
でが格納されている。制御プログラムエリア21には、
各部の作動を制御したり指定軸を変更するための制御プ
ログラムに加えて、複数の系統の加工プログラムから同
一軸が指定されたときに実行される同一軸指定時用制御
プログラム22が格納されている。なお、同一軸指定時
用制御プログラム22が実行されると、概念的には、C
PU1の内部に同一軸指定時用処理部28が生成され
る。
【0019】系統別・軸名称ポートアドレス格納エリア
23には、各加工プログラムによる運転状況に応じて、
軸名称とポートアドレスが格納される。なお、軸名称対
応のポートアドレスは、予めキーボード3を用いて入力
しておき、バッテリーによりバックアップされている。
【0020】系統別優先順位格納エリア24には、複数
の系統の加工プログラムから同一軸が指定されたときの
実行の優先順位が予め登録されている。図3に、系統別
優先順位格納エリア24の登録内容を例示する。この例
では、複数の系統別加工プログラムからC1軸が指定さ
れると、第1系統加工プログラムを最優先(優先順位
“1”)で実行し、それに続いて(優先順位“2”)で
第2系統加工プログラムを実行することが示されてい
る。
【0021】ポート別指令値格納エリア27には、系統
別加工プログラムの運転状況に応じた指令値が、指定軸
に対応するポートアドレスに書き込まれる。
【0022】図4は、この数値制御装置101における
刃物台近傍図である。C1軸(主軸)31は、被切削物
32を掴み回転させる。第1の刃物台33は、X軸およ
びZ軸方向に移動可能なX1軸およびZ1軸を備えてい
る。第2の刃物台34は、X軸およびZ軸方向に移動可
能なX2軸およびZ2軸を備えている。
【0023】図5は、この数値制御装置101の動作を
示すフローチャートである。なお、説明の都合上、第1
系統制御軸(X1,Y1,C1)(図4)を指定する第
1系統加工プログラムと、第2系統制御軸(X2,Y
2,C1)(図4)を指定する第2系統加工プログラム
により、切削を行なうものとする。CPU1は、各系統
の加工プログラムを時分割制御で実行し、その実行期間
中には逐一、以下のステップS102〜S109に示す
処理を行なう。但し、以下の説明では、第1系統加工プ
ログラムから見たときの処理について述べる。
【0024】ステップS102では、CPU1は、他の
系統の加工プログラムから同一軸が指定されているか否
か判定し、同一軸が指定されていればステップS103
に進み、同一軸が指定されていなければステップS10
6に進む。ここでは、第1系統加工プログラムが指定し
たC1軸が、第2系統加工プログラムからも指定されて
いるので、ステップS103に進む。なお、この判定で
は、各系統の加工プログラムから軸指定命令(系統と軸
の組合せを指定する命令)を検索して、その軸指定命令
による指定軸を求めて、指定軸の一致を判定すればよ
い。図6に、軸指定命令を含むコードフォーマットを例
示する。この例では、軸指定命令“G300”に続い
て、X2軸とY2軸とが指定されている。
【0025】ステップS103では、CPU1は、同一
軸指定時用制御プログラム22を実行して、系統別優先
順位格納エリア24の登録内容(図3)から、当該系統
の加工プログラムの優先順位を読み出して、同一軸を指
定している他の系統の加工プログラムの優先順位と比較
する。当該系統の加工プログラムの優先順位が他の系統
の加工プログラムの優先順位よりも低ければステップS
104に進み、当該系統の加工プログラムの優先順位が
他の系統の加工プログラムの優先順位よりも高ければス
テップS107に進む。ここでは、第1系統加工プログ
ラムの優先順位が、第2系統加工プログラムの優先順位
よりも高いので、ステップS107に進む。
【0026】ステップS104では、当該系統の加工プ
ログラムによる切削を中断して、刃物台を退避させる。
ステップS105では、当該系統の加工プログラムより
も優先順位が高い系統の加工プログラムによる切削が終
了するまで待機する。ステップS106では、当該系統
の加工プログラムの軸指定命令が読み出されたら、運転
状況に応じて系統別・軸名称ポートアドレス格納エリア
23の軸名称を書き換える。この書換えには、従来公知
の方法を用いる。
【0027】ステップS107では、当該系統の加工プ
ログラムの軸指定命令が読み出されたら、運転状況に応
じて系統別・軸名称ポートアドレス格納エリア23の軸
名称を書き換える。ここでは、系統別・軸名称ポートア
ドレス格納エリア23の軸名称を、第1系統加工プログ
ラムが指定した第1系統制御軸(X1,Z1,C1)に
書き換える。この書換えには、従来公知の方法を用い
る。
【0028】ステップS108では、当該系統の加工プ
ログラムを実行して、書き換えられた軸名称に従って軸
制御し、切削を行なう。ここでの処理には、従来公知の
方法を用いる。
【0029】ステップS109では、すべての切削が完
了したか否か判定し、完了していれば終了し、完了して
いなければステップS102に戻る。
【0030】上記実施例1によれば、複数の系統の加工
プログラムから同一軸(例えばC1軸)が指定されたと
きには、加工の優先順位が高い系統から順に軸制御を行
なうので、同一軸を指定しないように加工プログラムを
作成したり、系統間の同期を考慮して加工プログラムを
作成する必要がなくなり、加工プログラムを容易に作成
できる。また、系統別優先順位格納エリア24の登録内
容(図3)を書き換えれば、加工パラメータと関係な
く、簡単に優先順位を変更できる。
【0031】実施例2 図7は、この発明の実施例2の数値制御装置のハードウ
ェア構成図である。この数値制御装置201は、実施例
1の数値制御装置101(図1)と同様の構成である
が、CPU1に代えてCPU1aを用いる点と、メモリ
2に代えてメモリ2aを用いる点が、第1実施例とは異
なっている。
【0032】図8は、この数値制御装置201における
CPU1aとメモリ2aの抽出図である。メモリ2a
は、実施例1のメモリ2とほぼ同じ内部構成であるが、
同一軸指定時用制御プログラム22に代えて、複数の系
統の加工プログラムが同一の作業空間を使用するときに
実行される同一作業空間使用時用制御プログラム222
を備えた点が、第1実施例とは異なる。なお、同一作業
空間使用時用制御プログラム222が実行されると、概
念的には、CPU1aの内部に同一作業空間使用時用処
理部228が生成される。また、系統別優先順位格納エ
リア24aには、複数の系統の加工プログラムが同一の
作業空間を使用するときの実行の優先順位(図3相当)
が、第1実施例と同様に予め登録されている。
【0033】図9は、この数値制御装置201における
刃物台近傍図である。C1軸(主軸)41は、被切削物
42を掴み回転させる。第1の刃物台43は、X軸およ
びZ軸方向に移動可能なX1軸およびZ1軸を備えてい
る。C2軸(主軸)44は、被切削物45を掴み回転さ
せる。第2の刃物台46は、X軸およびZ軸方向に移動
可能なX2軸およびZ2軸を備えている。
【0034】図10は、この数値制御装置201の動作
を示すフローチャートである。なお、説明の都合上、第
1系統制御軸(X1,Z1,C1)(図9)を指定する
第1系統加工プログラムと、第2系統制御軸(X2,Z
2,C2)(図9)を指定する第2系統加工プログラム
により、2つの系統の刃物台43,46が同一の作業空
間を使用して切削を行なうものとする。CPU1aは、
各系統の加工プログラムを時分割制御で実行し、その実
行期間中には逐一、以下のステップS202〜S209
に示す処理を行なう。但し、以下の説明では第1系統加
工プログラムから見たときの処理について述べる。
【0035】ステップS202では、CPU1aは、他
の系統の加工プログラムが同一の作業空間を使用してい
るか否か判定し、同一の作業空間を使用していればステ
ップS203に進み、同一の作業空間を使用していなけ
ればステップS206に進む。ここでは、第1系統加工
プログラムが使用する作業空間が、第2系統加工プログ
ラムでも使用されているので、ステップS203に進
む。
【0036】ステップS203では、CPU1aは、同
一作業空間使用時用制御プログラム222を実行して、
系統別優先順位格納エリア24aの登録内容(図3相
当)から、当該系統の加工プログラムの優先順位を読み
出して、同一の作業空間を使用している他の系統の加工
プログラムの優先順位と比較する。当該系統の加工プロ
グラムの優先順位が他の系統の加工プログラムの優先順
位よりも低ければステップS204に進み、当該系統の
加工プログラムの優先順位が他の系統の加工プログラム
の優先順位よりも高ければステップS207に進む。こ
こでは、第1系統加工プログラムの優先順位が、第2系
統加工プログラムの優先順位よりも高いので、ステップ
S207に進む。
【0037】ステップS204では、当該系統の加工プ
ログラムによる切削を中断して、刃物台を退避させる。
ステップS205では、当該系統の加工プログラムより
も優先順位が高い系統の加工プログラムによる切削が終
了するまで待機する。ステップS206では、当該系統
の加工プログラムの軸指定命令が読み出されたら、運転
状況に応じて系統別・軸名称ポートアドレス格納エリア
23の軸名称を書き換える。この書換えには、従来公知
の方法を用いる。
【0038】ステップS207では、当該系統の加工プ
ログラムの軸指定命令が読み出されたら、運転状況に応
じて系統別・軸名称ポートアドレス格納エリア23の軸
名称を書き換える。この書換えには、従来公知の方法を
用いる。
【0039】ステップS208では、当該系統の加工プ
ログラムを実行して、書き換えられた軸名称に従って軸
制御し、切削を行なう。ここでの処理には、従来公知の
方法を用いる。ステップS209では、すべての切削が
完了したか否か判定し、完了していれば終了し、完了し
ていなければステップS202に戻る。
【0040】上記実施例2によれば、複数の系統の加工
プログラムが同一の作業空間を使用するときには、加工
の優先順位が高い系統から順に指定作業空間を使用させ
るので、同一作業空間を使用しないように加工プログラ
ムを作成したり、系統間の同期を考慮して加工プログラ
ムを作成したりする必要がなくなり、加工プログラムを
容易に作成できる。また、各系統の被切削物のサイズを
小さくしたり、切削機械全体のスペースを大きくする必
要がなくなる。さらに、系統別優先順位格納エリア24
aの登録内容(図3相当)を書き換えれば、加工パラメ
ータと関係なく、簡単に優先順位を変更できる。
【0041】
【発明の効果】この発明の第1の構成の数値制御装置に
よれば、複数の系統の加工プログラムから同一軸が指定
されたときには、加工の優先順位が高い系統から順に軸
制御を行ない、加工を進める。このため、同一軸を指定
しないように加工プログラムを作成したり、系統間の同
期を考慮して加工プログラムを作成したりする必要がな
くなり、加工プログラムを容易に作成できる。また、加
工パラメータと関係なく、簡単に優先順位を変更でき
る。
【0042】この発明の第2の構成の数値制御装置によ
れば、複数の系統の加工プログラムが同一の作業空間を
使用するときには、加工の優先順位が高い系統から順に
作業空間を使用させ、加工を行なわせる。このため、同
一作業空間を使用しないように加工プログラムを作成し
たり、系統間の同期を考慮して加工プログラムを作成し
たりする必要がなくなり、加工プログラムを容易に作成
できる。また、各系統の被加工物のサイズを小さくした
り、加工機械全体のスペースを大きくする必要がなくな
る。さらに、加工パラメータと関係なく、簡単に優先順
位を変更できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の数値制御装置のハードウ
ェア構成図である。
【図2】実施例1のCPUとメモリの抽出図である。
【図3】実施例1の系統別優先順位格納エリアの登録内
容の説明図である。
【図4】実施例1の刃物台近傍図である。
【図5】実施例1の数値制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】実施例1の軸指定命令を含むコードフォーマッ
トの例示図である。
【図7】この発明の実施例2の数値制御装置のハードウ
ェア構成図である。
【図8】実施例2のCPUとメモリの抽出図である。
【図9】実施例2の刃物台近傍図である。
【図10】実施例2の数値制御装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図11】従来の数値制御装置のハードウェア構成図で
ある。
【図12】従来の数値制御装置のCPUとメモリの抽出
図である。
【符号の説明】
101,201,501 数値制御装置 1,1a,51 CPU 2,2a,52 メモリ 3,53 キーボード 4,54 インタフェース回路 5,55 駆動部 6,56 インタフェース 7,57 サーボコントロール回路 8,58 サーボアンプ 9,59 モータ 10,60 検出器 11,61 データI/O 20,520 系統別加工プログラム領域 21,521 制御プログラムエリア 22 同一軸指定時用制御プログラム 23,523 系統別・軸名称ポートアドレス格納エリ
ア 24,24a 系統別優先順位格納エリア 27,527 ポート別指令値格納エリア 28 同一軸指定時用処理部 31,41 C1軸 32,42,45 被切削物 33,43 第1の刃物台 34,46 第2の刃物台 44 C2軸 222 同一作業空間使用時用制御プログラム 228 同一作業空間使用時用処理部 B バス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の軸(制御軸または主軸)の組合せ
    をそれぞれ独立した系統とし、各系統に対応する複数の
    加工プログラムを同時に多重的に処理する数値制御装置
    において、 複数の系統の加工プログラムから同一軸が指定されたか
    否かを判定する同一軸指定判定手段と、同一軸の指定と
    判定されたときには予め登録された系統ごとの加工の優
    先順位を読み出し優先順位の高い系統から順に選択する
    系統選択手段と、その系統選択手段に選択された系統の
    みに当該軸の制御を許可し且つ他の系統による当該軸の
    制御を禁止する系統制御手段とを具備したことを特徴と
    する数値制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の軸(制御軸または主軸)の組合せ
    をそれぞれ独立した系統とし、各系統に対応する複数の
    加工プログラムを同時に多重的に処理する数値制御装置
    において、 複数の系統の工具が同一の作業空間を使用して加工を行
    なうか否かを判定する同一作業空間使用判定手段と、同
    一の作業空間の使用と判定されたときには予め登録され
    た系統ごとの加工の優先順位を読み出し優先順位の高い
    系統から順に選択する系統選択手段と、その系統選択手
    段に選択された系統のみに当該作業空間の使用を許可し
    且つ他の系統による当該作業空間の使用を禁止する系統
    制御手段とを具備したことを特徴とする数値制御装置。
JP10306693A 1993-04-28 1993-04-28 数値制御装置 Pending JPH06314109A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251969A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Mitsubishi Electric Corp 数値制御装置及び数値制御工作機械
JP2019012472A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 ファナック株式会社 数値制御装置

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US11226609B2 (en) 2017-06-30 2022-01-18 Fanuc Corporation Numerical controller

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