JPH06314058A - ホログラム形成シートの製造方法 - Google Patents
ホログラム形成シートの製造方法Info
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- JPH06314058A JPH06314058A JP5102258A JP10225893A JPH06314058A JP H06314058 A JPH06314058 A JP H06314058A JP 5102258 A JP5102258 A JP 5102258A JP 10225893 A JP10225893 A JP 10225893A JP H06314058 A JPH06314058 A JP H06314058A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03H—HOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
- G03H1/00—Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
- G03H1/02—Details of features involved during the holographic process; Replication of holograms without interference recording
- G03H1/0276—Replicating a master hologram without interference recording
- G03H1/028—Replicating a master hologram without interference recording by embossing
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03H—HOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
- G03H2250/00—Laminate comprising a hologram layer
- G03H2250/36—Conform enhancement layer
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シート上の任意の位置に2つの異なるホログラ
ムを所望のパターンで容易に設けることが可能なホログ
ラム形成シートの製造方法を提供すること。 【構成】溶融押出し成形機のT−ダイより押出された熱
可塑性樹脂又は、基材シートの片面に溶融押出し成形機
のT−ダイより押出された熱可塑性樹脂を、表面にレリ
ーフ型ホログラムのスタンパーを有する冷却ロールにて
押圧し冷却することにより、表面にホログラムが形成さ
れた熱可塑性樹脂シートを作製し、該熱可塑性樹脂シー
ト上のホログラム形成面に、冷却ロールに装着されたも
のとは異なる画像を有するレリーフ型ホログラムのスタ
ンパーを用いて部分的に加熱・加圧を行ないエンボス成
形した後、金属反射層を設けるホログラム形成シートの
製造方法である。
ムを所望のパターンで容易に設けることが可能なホログ
ラム形成シートの製造方法を提供すること。 【構成】溶融押出し成形機のT−ダイより押出された熱
可塑性樹脂又は、基材シートの片面に溶融押出し成形機
のT−ダイより押出された熱可塑性樹脂を、表面にレリ
ーフ型ホログラムのスタンパーを有する冷却ロールにて
押圧し冷却することにより、表面にホログラムが形成さ
れた熱可塑性樹脂シートを作製し、該熱可塑性樹脂シー
ト上のホログラム形成面に、冷却ロールに装着されたも
のとは異なる画像を有するレリーフ型ホログラムのスタ
ンパーを用いて部分的に加熱・加圧を行ないエンボス成
形した後、金属反射層を設けるホログラム形成シートの
製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レリーフ型ホログラム
を押出し成形により形成するホログラム形成シートの製
造方法に関するもので、さらに詳しくは、シート上に2
つの異なるホログラムを所定の位置に所望のパターンで
容易に付け得るようにしたホログラム形成シートの製造
方法に関するものである。
を押出し成形により形成するホログラム形成シートの製
造方法に関するもので、さらに詳しくは、シート上に2
つの異なるホログラムを所定の位置に所望のパターンで
容易に付け得るようにしたホログラム形成シートの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光による二光束干渉法など既知
の方法により、感光性樹脂上に干渉縞を凹凸形状で記録
する事により、マスター・ホログラムが形成される。ホ
ログラムスタンパーは、薄い金属製のものであり、前記
マスター・ホログラム表面に施されたメッキ層を剥離
し、この表面にメッキと剥離を何度も繰り返す事によっ
て得られる。かかるスタンパーを樹脂の溶融押出し成形
機の冷却ロールに装着して、押出された溶融状態の樹脂
に押しつけてホログラム形成シートを製造する方法は公
知である。(特開昭62−191872号公報) 上記のホログラム形成シートにおいて、2つの異なるホ
ログラムをシート上に形成する方法としては、それぞれ
のスタンパーを冷却ロールに装着し、成形を行なう方法
が採用されていた。
の方法により、感光性樹脂上に干渉縞を凹凸形状で記録
する事により、マスター・ホログラムが形成される。ホ
ログラムスタンパーは、薄い金属製のものであり、前記
マスター・ホログラム表面に施されたメッキ層を剥離
し、この表面にメッキと剥離を何度も繰り返す事によっ
て得られる。かかるスタンパーを樹脂の溶融押出し成形
機の冷却ロールに装着して、押出された溶融状態の樹脂
に押しつけてホログラム形成シートを製造する方法は公
知である。(特開昭62−191872号公報) 上記のホログラム形成シートにおいて、2つの異なるホ
ログラムをシート上に形成する方法としては、それぞれ
のスタンパーを冷却ロールに装着し、成形を行なう方法
が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法ではホログラムを形成する位置・パターンやホログラ
ムの組み合わせが変わる度にスタンパーを装着し直さな
ければならず、さらに複雑なパターンではスタンパーの
装着が不可能であった。本発明は上述のような問題を解
決するためになされたもので、シート上の任意の位置に
2つの異なるホログラムを所望のパターンで容易に設け
ることが可能なホログラム形成シートの製造方法を提供
することを目的とする。
法ではホログラムを形成する位置・パターンやホログラ
ムの組み合わせが変わる度にスタンパーを装着し直さな
ければならず、さらに複雑なパターンではスタンパーの
装着が不可能であった。本発明は上述のような問題を解
決するためになされたもので、シート上の任意の位置に
2つの異なるホログラムを所望のパターンで容易に設け
ることが可能なホログラム形成シートの製造方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は溶融押出し成形機のT−ダイ
より押出された熱可塑性樹脂を、表面にレリーフ型ホロ
グラムのスタンパーを有する冷却ロールにて押圧し冷却
することにより、表面にホログラムが形成された熱可塑
性樹脂シートを作製し、該熱可塑性樹脂シート上のホロ
グラム形成面に、冷却ロールに装着されたものとは異な
る画像を有するレリーフ型ホログラムのスタンパーを用
いて部分的に加熱・加圧を行ないエンボス成形した後、
金属反射層を設けるホログラム形成シートの製造方法で
ある。
め、請求項1記載の発明は溶融押出し成形機のT−ダイ
より押出された熱可塑性樹脂を、表面にレリーフ型ホロ
グラムのスタンパーを有する冷却ロールにて押圧し冷却
することにより、表面にホログラムが形成された熱可塑
性樹脂シートを作製し、該熱可塑性樹脂シート上のホロ
グラム形成面に、冷却ロールに装着されたものとは異な
る画像を有するレリーフ型ホログラムのスタンパーを用
いて部分的に加熱・加圧を行ないエンボス成形した後、
金属反射層を設けるホログラム形成シートの製造方法で
ある。
【0005】また請求項2の発明は、基材シートの片面
に溶融押出し成形機のT−ダイより押出された熱可塑性
樹脂を、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパーを有
する冷却ロールにて押出しラミネートすることにより、
表面にホログラムが形成された積層シートを作製し、該
積層シート上のホログラム形成面に、冷却ロールに装着
されたものとは異なる画像を有するレリーフ型ホログラ
ムのスタンパーを用いて部分的に加熱・加圧を行ないエ
ンボス成形した後、金属反射層を設けるホログラム形成
シートの製造方法である。
に溶融押出し成形機のT−ダイより押出された熱可塑性
樹脂を、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパーを有
する冷却ロールにて押出しラミネートすることにより、
表面にホログラムが形成された積層シートを作製し、該
積層シート上のホログラム形成面に、冷却ロールに装着
されたものとは異なる画像を有するレリーフ型ホログラ
ムのスタンパーを用いて部分的に加熱・加圧を行ないエ
ンボス成形した後、金属反射層を設けるホログラム形成
シートの製造方法である。
【0006】実施態様としては、熱可塑性樹脂にポリオ
レフィン系樹脂を用いるものや、基材シートに9μm〜
200μmの厚さのポリエステルフィルムを用いるもの
や、熱可塑性樹脂を押出しラミネートする基材シート面
に予め接着剤層を設けておくものや、金属反射層を設け
る熱可塑性樹脂面に予め表面処理を行なうものが挙げら
れる。
レフィン系樹脂を用いるものや、基材シートに9μm〜
200μmの厚さのポリエステルフィルムを用いるもの
や、熱可塑性樹脂を押出しラミネートする基材シート面
に予め接着剤層を設けておくものや、金属反射層を設け
る熱可塑性樹脂面に予め表面処理を行なうものが挙げら
れる。
【0007】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は本発明にて使用されるホログラム形成シート
の製造ラインの一部を示す説明図である。すなわち、溶
融押出し成形機1のT−ダイ2より押出された熱可塑性
樹脂11aを、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパ
ー5を有する冷却ロール3及びニップロール4にて押出
し、冷却することにより熱可塑性樹脂11a表面にホロ
グラムが連続的に形成される。
る。図1は本発明にて使用されるホログラム形成シート
の製造ラインの一部を示す説明図である。すなわち、溶
融押出し成形機1のT−ダイ2より押出された熱可塑性
樹脂11aを、表面にレリーフ型ホログラムのスタンパ
ー5を有する冷却ロール3及びニップロール4にて押出
し、冷却することにより熱可塑性樹脂11a表面にホロ
グラムが連続的に形成される。
【0008】その結果、図2にその断面図を示す様な、
表面にホログラムを有する熱可塑性樹脂シート11が連
続的に得られる。次に図3に示す通り、該熱可塑性樹脂
シート11上のホログラム形成面に、冷却ロール3に装
着されたものとは異なる画像を有するレリーフ型ホログ
ラムのスタンパー9を用いて部分的に加熱・加圧を行な
い、エンボス成形した後、金属反射層を設けることによ
り、図4及び図9に示す様なホログラム形成シートが得
られる。
表面にホログラムを有する熱可塑性樹脂シート11が連
続的に得られる。次に図3に示す通り、該熱可塑性樹脂
シート11上のホログラム形成面に、冷却ロール3に装
着されたものとは異なる画像を有するレリーフ型ホログ
ラムのスタンパー9を用いて部分的に加熱・加圧を行な
い、エンボス成形した後、金属反射層を設けることによ
り、図4及び図9に示す様なホログラム形成シートが得
られる。
【0009】本発明では、次の様なことも可能である。
すなわち図5に示す様に、基材シート13の片面に溶融
押出し成形機1のT−ダイ2より押出された熱可塑性樹
脂11aを表面にレリーフ型ホログラムのスタンパー5
を有する冷却ロール3及びニップロール4にて押出しラ
ミネートすることにより、熱可塑性樹脂11a表面にホ
ログラムが連続的に形成される。その結果、図6にその
断面図を示す様な、表面にホログラムを有する積層シー
ト14が連続的に得られる。
すなわち図5に示す様に、基材シート13の片面に溶融
押出し成形機1のT−ダイ2より押出された熱可塑性樹
脂11aを表面にレリーフ型ホログラムのスタンパー5
を有する冷却ロール3及びニップロール4にて押出しラ
ミネートすることにより、熱可塑性樹脂11a表面にホ
ログラムが連続的に形成される。その結果、図6にその
断面図を示す様な、表面にホログラムを有する積層シー
ト14が連続的に得られる。
【0010】次に図7に示す通り、該積層シート14上
のホログラム形成面に、冷却ロール3に装着されたもの
とは異なる画像を有するレリーフ型ホログラムのスタン
パー9を用いて部分的に加熱・加圧を行ない、エンボス
成形した後、金属反射層を設けることにより図8及び図
9に示す様なホログラム形成シートが得られる。以上の
様に、本発明はシート上の任意の位置に2つの異なるホ
ログラムを所望のパターンで設けることができる様にし
たものであり、再現性が良好で生産収率が格段に優れた
経済的で高能率なホログラム形成シートの製造方法を提
供するものである。
のホログラム形成面に、冷却ロール3に装着されたもの
とは異なる画像を有するレリーフ型ホログラムのスタン
パー9を用いて部分的に加熱・加圧を行ない、エンボス
成形した後、金属反射層を設けることにより図8及び図
9に示す様なホログラム形成シートが得られる。以上の
様に、本発明はシート上の任意の位置に2つの異なるホ
ログラムを所望のパターンで設けることができる様にし
たものであり、再現性が良好で生産収率が格段に優れた
経済的で高能率なホログラム形成シートの製造方法を提
供するものである。
【0011】本発明に利用できる熱可塑性樹脂11とし
ては、冷却ロール3に装着されたレリーフ型ホログラム
のスタンパー5上の微細な凹凸を精度良く再現し、スタ
ンパー5からの離型性が良好で、金属反射層12と密着
することが必要で、これらを満たす樹脂としてポリオレ
フィン系樹脂、中でもポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂が好ましいものとして使用できる。厚みとしては
10μm〜200μm程度が適当である。本発明に述べ
る熱可塑性樹脂シート11もしくは積層シート14上の
ホログラム形成面に部分的に異なるホログラムをエンボ
ス成形する方法としては、図3及び図7に示した様にエ
ンボス成形する部分の形状に合わせたスタンパー9を用
いて平圧プレス機10や、加熱ロール及びニップロール
(図示せず)により加熱・加圧を行なう方法が例示でき
る。また加熱温度は加圧圧力や加工速度により変化する
が、原則として用いる熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度
が必要である。
ては、冷却ロール3に装着されたレリーフ型ホログラム
のスタンパー5上の微細な凹凸を精度良く再現し、スタ
ンパー5からの離型性が良好で、金属反射層12と密着
することが必要で、これらを満たす樹脂としてポリオレ
フィン系樹脂、中でもポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂が好ましいものとして使用できる。厚みとしては
10μm〜200μm程度が適当である。本発明に述べ
る熱可塑性樹脂シート11もしくは積層シート14上の
ホログラム形成面に部分的に異なるホログラムをエンボ
ス成形する方法としては、図3及び図7に示した様にエ
ンボス成形する部分の形状に合わせたスタンパー9を用
いて平圧プレス機10や、加熱ロール及びニップロール
(図示せず)により加熱・加圧を行なう方法が例示でき
る。また加熱温度は加圧圧力や加工速度により変化する
が、原則として用いる熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度
が必要である。
【0012】金属反射層12すなわち金属蒸着層は表面
の反射率が高い金属が好ましく、具体的にはアルミニウ
ム、金、銀、銅等及びこれらの金属を含む合金を使用す
ることができ、通常よく知られている真空蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンプレーティング法などの方法によ
って設けることができる。厚みとしては100Åから1
0,000Åの範囲が適当である。なお、金属反射層1
2を設ける熱可塑性樹脂面には、金属反射層との密着性
を向上させるために、コロナ放電処理、グロー放電処
理、オゾン処理、プラズマ処理等の乾式の表面処理を行
なうことが望ましい。ただし熱可塑性樹脂表面に形成さ
れたホログラムの微細な凹凸を消失させる様な、プライ
マーコーディング、化学薬品処理等の湿式処理は用いる
ことができない。
の反射率が高い金属が好ましく、具体的にはアルミニウ
ム、金、銀、銅等及びこれらの金属を含む合金を使用す
ることができ、通常よく知られている真空蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンプレーティング法などの方法によ
って設けることができる。厚みとしては100Åから1
0,000Åの範囲が適当である。なお、金属反射層1
2を設ける熱可塑性樹脂面には、金属反射層との密着性
を向上させるために、コロナ放電処理、グロー放電処
理、オゾン処理、プラズマ処理等の乾式の表面処理を行
なうことが望ましい。ただし熱可塑性樹脂表面に形成さ
れたホログラムの微細な凹凸を消失させる様な、プライ
マーコーディング、化学薬品処理等の湿式処理は用いる
ことができない。
【0013】本発明に述べる基材シート11は取扱も容
易で比較的安価なポリエステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、セロファン等の樹脂から成るシートが使用できる
が、表面平滑性、透明性、表面耐性、汎用性の点で、厚
さ9μmから200μmのポリエステル樹脂が最も適当
である。また、基材シート上に熱可塑性樹脂を押し出し
ラミネートする場合、接着性を向上させるため必要に応
じ基材シートのラミネート面に予め接着剤層を設けてお
くことも可能である。
易で比較的安価なポリエステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、セロファン等の樹脂から成るシートが使用できる
が、表面平滑性、透明性、表面耐性、汎用性の点で、厚
さ9μmから200μmのポリエステル樹脂が最も適当
である。また、基材シート上に熱可塑性樹脂を押し出し
ラミネートする場合、接着性を向上させるため必要に応
じ基材シートのラミネート面に予め接着剤層を設けてお
くことも可能である。
【0014】
【作用】本発明のホログラム形成シートの製造方法を用
いると、溶融押出し成形機のT−ダイより押出された熱
可塑性樹脂又は、基材シートの片面に溶融押出し成形機
のT−ダイより押出された熱可塑性樹脂の表面に、冷却
ロールにレリーフ型ホログラムのスタンパーを設けて押
圧することにより、ホログラムを形成し、さらに該ホロ
グラムの画像と異なる画像をスタンパーを用いて部分的
に加熱・加圧することにより、シート上の任意の位置に
2つの異なるホログラムを所望のパターンで容易に設け
ることが可能になる。
いると、溶融押出し成形機のT−ダイより押出された熱
可塑性樹脂又は、基材シートの片面に溶融押出し成形機
のT−ダイより押出された熱可塑性樹脂の表面に、冷却
ロールにレリーフ型ホログラムのスタンパーを設けて押
圧することにより、ホログラムを形成し、さらに該ホロ
グラムの画像と異なる画像をスタンパーを用いて部分的
に加熱・加圧することにより、シート上の任意の位置に
2つの異なるホログラムを所望のパターンで容易に設け
ることが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。 <実施例1>図1に示した装置を用い、熱可塑性樹脂と
してポリプロピレン樹脂(FL25T;三菱油化(株)
製)を、下記の加工条件(A)にてT−ダイより厚み1
00μmとなる様に押出し、表面にレリーフ型ホログラ
ムのスタンパーが装着された温度15℃の冷却ロール及
びニップロールにより押圧し冷却することにより、図2
にその断面図を示す様な熱可塑性樹脂シートを連続して
得た。またこの熱可塑性樹脂シートを巻き取る前に、ホ
ログラム形成面にコロナ放電処理を行なった。
説明する。 <実施例1>図1に示した装置を用い、熱可塑性樹脂と
してポリプロピレン樹脂(FL25T;三菱油化(株)
製)を、下記の加工条件(A)にてT−ダイより厚み1
00μmとなる様に押出し、表面にレリーフ型ホログラ
ムのスタンパーが装着された温度15℃の冷却ロール及
びニップロールにより押圧し冷却することにより、図2
にその断面図を示す様な熱可塑性樹脂シートを連続して
得た。またこの熱可塑性樹脂シートを巻き取る前に、ホ
ログラム形成面にコロナ放電処理を行なった。
【0016】(A)押出し加工条件 (a)装置:図1の装置。 (b)押出機:ψ=60mm、L/D=26 (c)ニップロール:ウレタンゴムロール(ゴム硬度8
5度) (d)押出機の温度設定 (イ)シリンダー1温度:180℃ (ロ)シリンダー2温度:240℃ (ハ)シリンダー3温度:270℃ (ニ)アダプター温度:280℃ (ホ)T−ダイ 温度:280℃ (e)冷却ロール温度:15℃ (f)押し出し厚み:100μm (g)エアーギャップ:90mm (h)ニップ圧(エアーゲージ圧):4kgf/cm2
5度) (d)押出機の温度設定 (イ)シリンダー1温度:180℃ (ロ)シリンダー2温度:240℃ (ハ)シリンダー3温度:270℃ (ニ)アダプター温度:280℃ (ホ)T−ダイ 温度:280℃ (e)冷却ロール温度:15℃ (f)押し出し厚み:100μm (g)エアーギャップ:90mm (h)ニップ圧(エアーゲージ圧):4kgf/cm2
【0017】次いで、図3に示すようにこの熱可塑性樹
脂シート上のホログラム形成面に、中空リング形状のス
タンパーを取り付けた平圧プレス機により、下記の加工
条件(B)にて加熱・加圧を行ない、異なるホログラム
をエンボス成形した後、約500Åの厚さにアルミニウ
ム蒸着を施し、図4及び図9に示すようなホログラム形
成シートを得た。
脂シート上のホログラム形成面に、中空リング形状のス
タンパーを取り付けた平圧プレス機により、下記の加工
条件(B)にて加熱・加圧を行ない、異なるホログラム
をエンボス成形した後、約500Åの厚さにアルミニウ
ム蒸着を施し、図4及び図9に示すようなホログラム形
成シートを得た。
【0018】(B)加熱・加圧加工条件 (a)装置:図3の装置(平圧プレス機) (b)加熱温度:155℃ (c)加圧圧力:3kgf/cm2 (d)時間:1秒
【0019】<実施例2>図5に示した装置を用い、厚
さ12μmのポリエステルシート(T4100;東洋紡
績(株)製)の片面に、熱可塑製樹脂として低密度ポリ
エチレン樹脂(M−10P;三井石油化学工業(株)
製)を、下記加工条件(A)にてT−ダイより厚み50
μmとなる様に押出し、表面にレリーフ型ホログラムの
スタンパーが装着された温度15℃の冷却ロール及びニ
ップロールにより押圧し冷却することにより、図6にそ
の断面図を示す様な積層シートを連続して得た。また、
この積層シートを巻き取る前にホログラム形成面にコロ
ナ放電処理を行なった。
さ12μmのポリエステルシート(T4100;東洋紡
績(株)製)の片面に、熱可塑製樹脂として低密度ポリ
エチレン樹脂(M−10P;三井石油化学工業(株)
製)を、下記加工条件(A)にてT−ダイより厚み50
μmとなる様に押出し、表面にレリーフ型ホログラムの
スタンパーが装着された温度15℃の冷却ロール及びニ
ップロールにより押圧し冷却することにより、図6にそ
の断面図を示す様な積層シートを連続して得た。また、
この積層シートを巻き取る前にホログラム形成面にコロ
ナ放電処理を行なった。
【0020】(A)押出し加工条件 (a)装置:図5の装置。 (b)押出機:ψ=60mm、L/D=26 (c)ニップロール:シリコンゴムロール(ゴム硬度8
0度) (d)押出機の温度設定 (イ)シリンダー1温度:180℃ (ロ)シリンダー2温度:240℃ (ハ)シリンダー3温度:300℃ (ニ)アダプター温度:310℃ (ホ)T−ダイ 温度:310℃ (e)冷却ロール温度:15℃ (f)押し出し厚み:40μm (g)エアーギャップ:90mm (h)ニップ圧(エアーゲージ圧):4kgf/cm2
0度) (d)押出機の温度設定 (イ)シリンダー1温度:180℃ (ロ)シリンダー2温度:240℃ (ハ)シリンダー3温度:300℃ (ニ)アダプター温度:310℃ (ホ)T−ダイ 温度:310℃ (e)冷却ロール温度:15℃ (f)押し出し厚み:40μm (g)エアーギャップ:90mm (h)ニップ圧(エアーゲージ圧):4kgf/cm2
【0021】次いで、図7に示すように、この積層シー
ト上のホログラム形成面に中空リング形状のスタンパー
を取り付けた平圧プレス機により、下記の加工条件
(B)にて加熱・加圧を行ない、異なるホログラムをエ
ンボス成形した後、約500Åの厚さにアルミニウム蒸
着を施し、図8及び図9に示すようなホログラム形成シ
ートを得た。
ト上のホログラム形成面に中空リング形状のスタンパー
を取り付けた平圧プレス機により、下記の加工条件
(B)にて加熱・加圧を行ない、異なるホログラムをエ
ンボス成形した後、約500Åの厚さにアルミニウム蒸
着を施し、図8及び図9に示すようなホログラム形成シ
ートを得た。
【0022】(B)加熱・加圧加工条件 (a)装置:図7の装置(平圧プレス機) (b)加熱温度:100℃ (c)加圧圧力:3kgf/cm2 (d)時間:1秒
【0023】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば熱可塑
性樹脂のシート成形と該樹脂表面へのホログラム形成を
同時に行なうことにより、簡便に安定性が良く収率の高
いホログラム形成が可能になると共に、シート上の任意
の位置に2つの異なるホログラムを所望のパターンで、
容易に設けることができるようになり、再現性が良好で
生産収率が格段に優れたホログラム形成シートの製造が
可能である。
性樹脂のシート成形と該樹脂表面へのホログラム形成を
同時に行なうことにより、簡便に安定性が良く収率の高
いホログラム形成が可能になると共に、シート上の任意
の位置に2つの異なるホログラムを所望のパターンで、
容易に設けることができるようになり、再現性が良好で
生産収率が格段に優れたホログラム形成シートの製造が
可能である。
【0024】
【図1】ホログラム形成シートの製造ラインの概略を示
す説明図。
す説明図。
【図2】製造工程中での表面にホログラムを有する熱可
塑性樹脂シートの断面説明図。
塑性樹脂シートの断面説明図。
【図3】部分的に加熱・加圧を行ない異なるホログラム
をエンボス成形する工程の概略を示す説明図。
をエンボス成形する工程の概略を示す説明図。
【図4】ホログラム形成シートの断面説明図。
【図5】ホログラム形成シートの、他の製造ラインの概
略を示す説明図。
略を示す説明図。
【図6】製造工程中での、表面にホログラムを有する積
層シートの断面説明図。
層シートの断面説明図。
【図7】部分的に加熱・加圧を行ない、異なるホログラ
ムをエンボス成形する工程の概略を示す説明図。
ムをエンボス成形する工程の概略を示す説明図。
【図8】ホログラム形成シートの断面説明図。
【図9】ホログラム形成シートの一実施例を示す説明
図。
図。
1…溶融押出し成形機 2…T−ダイ 3…冷却ロール 4…ニップロール 5…レリーフ型ホログラムスタンパー(A) 6…引き取りロール 7…巻き取りロール 8…巻き出しロール 9…レリーフ型ホログラムスタンパー(B) 10…平圧プレス機 11a…溶融押出しされた熱可塑性樹脂 11…熱可塑性樹脂 12…金属反射層 13…基材シート 14…積層シート 20、30…ホログラム形成シート A…ホログラム画像(A)形成部 B…ホログラム画像(B)形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 11:00 4F
Claims (6)
- 【請求項1】溶融押出し成形機のT−ダイより押出され
た熱可塑性樹脂を、表面にレリーフ型ホログラムのスタ
ンパーを有する冷却ロールにて押圧し冷却することによ
り、表面にホログラムが形成された熱可塑性樹脂シート
を作製し、該熱可塑性樹脂シート上のホログラム形成面
に、冷却ロールに装着されたものとは異なる画像を有す
るレリーフ型ホログラムのスタンパーを用いて部分的に
加熱・加圧を行ないエンボス成形した後、金属反射層を
設けることを特徴とするホログラム形成シートの製造方
法。 - 【請求項2】基材シートの片面に、溶融押出し成形機の
T−ダイより押出された熱可塑性樹脂を、表面にレリー
フ型ホログラムのスタンパーを有する冷却ロールにて押
出しラミネートすることにより、表面にホログラムが形
成された積層シートを作製し、該積層シート上のホログ
ラム形成面に、冷却ロールに装着されたものとは異なる
画像を有するレリーフ型ホログラムのスタンパーを用い
て部分的に加熱・加圧を行ないエンボス成形した後、金
属反射層を設けることを特徴とするホログラム形成シー
トの製造方法。 - 【請求項3】熱可塑性樹脂として、ポリオレフィン系樹
脂を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に
記載のホログラム形成シートの製造方法。 - 【請求項4】前記金属反射層を設ける際、予め熱可塑性
樹脂表面に、金属反射層との密着性を向上させるため
に、コロナ放電処理、グロー放電処理、オゾン処理、プ
ラズマ処理等の乾式の表面処理を行なうことを特徴とす
る請求項1〜請求項3の何れかに記載のホログラム形成
シートの製造方法。 - 【請求項5】基材シートとして、9μm〜200μmの
厚さのポリエステルフィルムを用いることを特徴とする
請求項2に記載のホログラム形成シートの製造方法。 - 【請求項6】熱可塑性樹脂を押出しラミネートする基材
シート面に、予め接着剤層を設けておくことを特徴とす
る請求項2に記載のホログラム形成シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5102258A JPH06314058A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ホログラム形成シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5102258A JPH06314058A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ホログラム形成シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06314058A true JPH06314058A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14322571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5102258A Pending JPH06314058A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | ホログラム形成シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06314058A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997015435A1 (fr) * | 1995-10-24 | 1997-05-01 | Nippon Carbide Kogyo Kabushiki Kaisha | Procede de fabrication en continu d'un dispositif optique, ensemble et appareil prevu a cet effet |
JP2007253377A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Sumitomo Chemical Co Ltd | プロピレン系樹脂製位相差フィルム用原反シートの製造方法 |
US7604706B2 (en) | 2001-03-30 | 2009-10-20 | Minolta Co., Ltd. | Method for producing resin-molded substrate and method for producing reversible image display medium |
JP2012118516A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-06-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | ホログラム画像形成方法、静電荷像現像用トナーおよびホログラム画像形成装置 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5102258A patent/JPH06314058A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997015435A1 (fr) * | 1995-10-24 | 1997-05-01 | Nippon Carbide Kogyo Kabushiki Kaisha | Procede de fabrication en continu d'un dispositif optique, ensemble et appareil prevu a cet effet |
US7604706B2 (en) | 2001-03-30 | 2009-10-20 | Minolta Co., Ltd. | Method for producing resin-molded substrate and method for producing reversible image display medium |
JP2007253377A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Sumitomo Chemical Co Ltd | プロピレン系樹脂製位相差フィルム用原反シートの製造方法 |
JP2012118516A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-06-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | ホログラム画像形成方法、静電荷像現像用トナーおよびホログラム画像形成装置 |
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