JPH06312989A - (1rs,2rs,4sr)−2−(6−クロロ−3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンの製造方法 - Google Patents

(1rs,2rs,4sr)−2−(6−クロロ−3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンの製造方法

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JPH06312989A
JPH06312989A JP5128161A JP12816193A JPH06312989A JP H06312989 A JPH06312989 A JP H06312989A JP 5128161 A JP5128161 A JP 5128161A JP 12816193 A JP12816193 A JP 12816193A JP H06312989 A JPH06312989 A JP H06312989A
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Japan
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carbon atoms
pyridyl
alkyl group
formula
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JP5128161A
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Masao Yamamoto
雅夫 山本
Kazuhiko Saigo
和彦 西郷
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Nippon Chemiphar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemiphar Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 鎮痛剤として有用なエピバチジンの合成方法
を提供する。 【構成】 式(1)で表される(1RS,2RS,4S
R)−2−(3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.
2.1]ヘプタン誘導体を、オキシ塩化燐又はホスゲン
と反応させる(1RS,2RS,4SR)−2−(6−
クロロ−3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.
1]ヘプタンの製造方法、式(1)で表される7−アザ
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体ならびに式
(1)の7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導
体を合成するための中間体化合物。 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
基を表し、Yは保護基を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鎮痛作用を有するエキ
ソ−2−(6−クロロ−3−ピリジル)−7−アザビシ
クロ[2.2.1]ヘプタンの新規な製造方法、及びこ
の製造方法で使用する原料又はこの原料を製造するため
の中間体である新規なピリジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の鎮痛剤、例えば、モルヒネ
のような強作用麻薬性鎮痛剤、コデインのような弱作用
麻薬性鎮痛剤、ブプレノルフィンのような強作用麻薬拮
抗性鎮痛剤、ペンタゾシンのような弱作用麻薬拮抗性鎮
痛剤が使用されている。麻薬性鎮痛剤は強い鎮痛作用を
有するが、副作用として連用による主に中枢神経抑制作
用(鎮痛、鎮静、鎮咳、呼吸抑制等)に対して耐性を生
じ、更に精神的及び身体的依存性を形成し、投薬中止に
より強い禁断症状が現れるという問題がある。麻薬拮抗
性鎮痛剤についても同様の問題がある。アスピリンのよ
うな非麻薬性鎮痛剤(非オピオイド鎮痛剤)は、消化管
障害、腎障害等の副作用はあるものの、麻薬性鎮痛剤の
作用と比較して軽度であるが、鎮痛効果が弱い。従っ
て、耐性や依存性がなく、モルヒネと同等又はそれ以上
の鎮痛作用を有する鎮痛剤が求められている。
【0003】J.Am.Chem.Soc.Vol.1
14,No.9,1992,3475〜3478頁に
は、エクアドル産のカエル(Epipedobates tricolor) の
皮膚からモルヒネの約200倍の鎮痛作用を有するアル
カロイド物質が単離され、エピバチジン(epibatidine)
と命名され、この物質の効果はナロキソン(naloxone)に
より拮抗されず、μ受容体との結合がなく、非オピオイ
ド鎮痛剤ではないかと報告されている。上記文献によれ
は、エピバチジンは下記式(Ep):
【0004】
【化9】
【0005】で表されるエキソ−2−(6−クロロ−3
−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ンであると記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記文献にはエピバチ
ジンの合成方法については記載されておらず、本発明の
目的は、鎮痛剤として有用なエピバチジンの合成方法を
提供することにある。本発明の他の目的は、エピバチジ
ンの合成の原料として使用する新規な化合物及びこの化
合物を合成するための中間体として有用な新規な化合物
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の一般式
(1):
【0008】
【化10】
【0009】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はベンジル基を表し、Yは保護基を表す)で表される
(1RS,2RS,4SR)−2−(3−ピリジル)−
7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体を、オ
キシ塩化燐又はホスゲンと反応させることを特徴とする
(1RS,2RS,4SR)−2−(6−クロロ−3−
ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
の製造方法である。
【0010】他の本発明は、下記の一般式(1):
【0011】
【化11】
【0012】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はベンジル基を表し、Yは保護基を表す)で表される
(1RS,2RS,4SR)−2−(3−ピリジル)−
7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体であ
る。
【0013】他の本発明は、下記の一般式(2):
【0014】
【化12】
【0015】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はベンジル基を表す)で表される(1RS,2RS,
4SR)−2−(3−ピリジル)−7−アザビシクロ
[2.2.1]ヘプタン誘導体である。
【0016】他の本発明は、下記の一般式(3):
【0017】
【化13】
【0018】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はベンジル基を表し、R2 は炭素数1〜4のアルキル
基、フェニル基又はトリル基を表し、Wは水素原子又は
保護基を表す)で表される(1RS,2SR,4RS)
−4−アミノ−2−(3−ピリジル)−1−シクロヘキ
サノール誘導体である。
【0019】他の本発明は、下記の一般式(4):
【0020】
【化14】
【0021】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はベンジル基を表し、Wは水素原子又は保護基を表
す)で表される(1RS,2SR,4RS)−4−アミ
ノ−2−(3−ピリジル)−1−シクロヘキサノール誘
導体である。
【0022】他の本発明は、下記の一般式(5):
【0023】
【化15】
【0024】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はベンジル基を表し、R3 は炭素数1〜4のアルキル
基、炭素数2〜5の脂肪族アシル基、環置換基として炭
素数1〜4のアルキル基を有していてもよいシクロヘキ
シルカルボニル基、環置換基として炭素数1〜4のアル
キル基、ニトロ基若しくはハロゲン原子を有していても
よいベンゾイル基を表し、Yは保護基を表す)で表され
る(1RS,2SR,4RS)−4−アミノ−2−(3
−ピリジル)−1−シクロヘキサノール誘導体である。
【0025】他の本発明は、下記の一般式(6):
【0026】
【化16】
【0027】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はベンジル基を表し、R3 は炭素数1〜4のアルキル
基、炭素数2〜5の脂肪族アシル基、環置換基として炭
素数1〜4のアルキル基を有していてもよいシクロヘキ
シルカルボニル基、環置換基として炭素数1〜4のアル
キル基、ニトロ基若しくはハロゲン原子を有していても
よいベンゾイル基を表す)で表される(1RS,2S
R,4RS)−4−アミノ−2−(3−ピリジル)−1
−シクロヘキサノール誘導体である。
【0028】他の本発明は、下記の一般式(7):
【0029】
【化17】
【0030】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
又はベンジル基を表し、R3 は炭素数1〜4のアルキル
基、炭素数2〜5の脂肪族アシル基、環置換基として炭
素数1〜4のアルキル基を有していてもよいシクロヘキ
シルカルボニル基、環置換基として炭素数1〜4のアル
キル基、ニトロ基若しくはハロゲン原子を有していても
よいベンゾイル基を表す)で表される(3RS,4S
R)−4−置換オキシ−3−(3−ピリジル)シクロヘ
キサノン誘導体である。
【0031】本発明の(1RS,2RS,4SR)−2
−(6−クロロ−3−ピリジル)−7−アザビシクロ
[2.2.1]ヘプタン(以下、「エピバチジン」と言
うことがある)の製造方法は、前記一般式(1)で表さ
れる(1RS,2RS,4SR)−2−(3−ピリジ
ル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体
(1)をオキシ塩化燐又はホスゲンと反応させることに
より製造することができる。
【0032】(1RS,2RS,4SR)−2−(3−
ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
誘導体(1)は新規な化合物であり、既知の化合物から
(1RS,2RS,4SR)−2−(3−ピリジル)−
7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体(1)
を合成し、更にこの(1RS,2RS,4SR)−2−
(3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン誘導体(1)からエピバチジンを合成する経路を
下記に示す。
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】上記の合成経路の式に於て、R1 は炭素数
1〜4のアルキル基又はベンジル基を表し、R2 は炭素
数1〜4のアルキル基、フェニル基、又はトリル基を表
し、R3 は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜5の
脂肪族アシル基、環置換基として炭素数1〜4のアルキ
ル基を有していてもよいシクロヘキシルカルボニル基、
環置換基として炭素数1〜4のアルキル基、ニトロ基若
しくはハロゲン原子を有していてもよいベンゾイル基を
表し、Yは保護基を表し、Wは水素原子又は保護基を表
す。
【0037】即ち、既知化合物であるピリジン誘導体
(10)を有機リチウム及びヨウ化銅と反応させて得ら
れたピリジン誘導体(9)と、シクロヘキセノン誘導体
(8)とから(3RS,4SR)−4−置換オキシ−3
−(3−ピリジル)シクロヘキサノン誘導体(7)を
得、(3RS,4SR)−4−置換オキシ−3−(3−
ピリジル)シクロヘキサノン誘導体(7)のカルボニル
基を還元アミノ化によりアミノ基に変えて(1RS,2
SR,4RS)−4−アミノ−2−(3−ピリジル)−
1−シクロヘキサノール誘導体(6)を得、(1RS,
2SR,4RS)−4−アミノ−2−(3−ピリジル)
−1−シクロヘキサノール誘導体(6)のアミノ基に保
護基Yを結合させて(1RS,2SR,4RS)−4−
アミノ−2−(3−ピリジル)−1−シクロヘキサノー
ル誘導体(5)を得、(1RS,2SR,4RS)−4
−アミノ−2−(3−ピリジル)−1−シクロヘキサノ
ール誘導体(5)の−OR3 基を−OH基に変えて(1
RS,2SR,4RS)−4−アミノ−2−(3−ピリ
ジル)−1−シクロヘキサノール誘導体(4)を得、
(1RS,2SR,4RS)−4−アミノ−2−(3−
ピリジル)−1−シクロヘキサノール誘導体の−OH基
を−O−SO2 −R2 基に変えてピリジン誘導体(3)
を得、(1RS,2SR,4RS)−4−アミノ−2−
(3−ピリジル)−1−シクロヘキサノール誘導体
(3)を分子内環化して(1RS,2RS,4SR)−
2−(3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.
1]ヘプタン誘導体(2)を得、(1RS,2RS,4
SR)−2−(3−ピリジル)−7−アザビシクロ
[2.2.1]ヘプタン誘導体(2)から、或はそのア
ミノ基に保護基Yを結合させた(1RS,2RS,4S
R)−2−(3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.
2.1]ヘプタン誘導体(1)から、それらの−OR1
基を塩素原子に変え、必要に応じて保護基Yを脱離させ
てエピバチジンを得る。エピバチジンには光学異性体が
あり、光学活性体を得るためには、上記工程の何れかの
化合物を光学分割すればよい。
【0038】上記の各誘導体を表す一般式に於て、R
1 、R2 又はR3 で表される炭素数1〜4のアルキル基
としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル等が挙げ
られる。
【0039】また、R3 で表される炭素数2〜5の脂肪
族アシル基としては、例えば、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリ
ル、ピバロイル等が挙げられ、シクロヘキシルカルボニ
ル基又はベンゾイル基の環置換基としての炭素数1〜4
のアルキル基としてはR1 について例示したものが挙げ
られ、ハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素等が挙
げられる。
【0040】また、Y又はWで表される保護基として
は、従来使用されている保護基であってよく、例えば、
下記の一般式(11)、(12)、(13)又は(1
4):
【0041】
【化21】
【0042】で表される基が挙げられる。
【0043】上記一般式(11)に於いて、R11で表さ
れる基としては、t−ブチル、1−アダマンチル、シク
ロペンチル、ジイソプロピルメチル、2−トリメチルシ
リルエチル、1−メチル−1−アルキルエチル、1,1
−ジメチル−2−ハロエチル、ビニル、ベンジル、置換
ベンジル(例えば、p−メトキシベンジル、p−ニトロ
ベンジル等)、ジフェニルメチル、9−アンスリルメチ
ル、ジ(2−ピリジル)メチル、4−(1,4−ジメチ
ル)ピペリジニル等が挙げられる。
【0044】上記一般式(12)に於いて、R12で表さ
れる基としては、水素原子、メチル、置換メチル(例え
ば、モノクロロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロ
メチル等)、フェニル等が挙げられる。
【0045】上記一般式(13)に於いて、R13で表さ
れる基としては、2−テトラヒドロピラニル、ジ(p−
メトキシフェニル)メチル、トリフェニルメチル、ベン
ジリデン、ベンジル、置換ベンジル(例えば、p−メト
キシベンジル、p−ニトロベンジル等)、サリシリデ
ン、ジフェニルメチレン等が挙げられる。
【0046】上記一般式(14)に於いて、R14で表さ
れる基としては、メチル、p−トリル等が挙げられる。
【0047】上記の(1RS,2RS,4SR)−2−
(3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン誘導体(1)〜(3RS,4SR)−4−置換オ
キシ−3−(3−ピリジル)シクロヘキサノン誘導体
(7)は何れも新規な化合物であり、エピバチジンを合
成するための中間体としての有用性を有する。各ピリジ
ン誘導体は上記の反応経路から理解できるそれ自体公知
の単位反応を利用して合成することができる。
【0048】上記の反応経路に於て、(3RS,4S
R)−4−置換オキシ−3−(3−ピリジル)シクロヘ
キサノン誘導体(7)として、ピリジン環と−OR3
に関してトランス異性体を示したが、(3RS,4S
R)−4−置換オキシ−3−(3−ピリジル)シクロヘ
キサノン誘導体(7)を合成する際にシス異性体も得ら
れる。エピバチジンを合成するためにはトランス体の
(3RS,4SR)−4−置換オキシ−3−(3−ピリ
ジル)シクロヘキサノン誘導体(7)をシス体との混合
物から分離して使用する。
【0049】本発明の製造方法は、(1RS,2RS,
4SR)−2−(3−ピリジル)−7−アザビシクロ
[2.2.1]ヘプタン誘導体(1)にオキシ塩化燐又
はホスゲンを反応させてエピバチジンを製造する。オキ
シ塩化燐と共にジメチルホルムアミドを使用してもよ
い。(1RS,2RS,4SR)−2−(3−ピリジ
ル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体
(1)に、オキシ塩化燐又はホスゲンを反応させる際の
反応条件は、類似の反応に於けるそれ自体公知の条件を
用いることができる。例えば、(1RS,2RS,4S
R)−2−(3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.
2.1]ヘプタン誘導体(1)にオキシ塩化燐及びジメ
チルホルムアミドを反応させる場合は、フィルスマイヤ
ー・ハーク反応(Vilsmeier-Haack reaction)の反応条件
を使用することができる。
【0050】エピバチジンは、下記に示すような反応経
路によっても合成することができる。
【0051】
【化22】
【0052】
【化23】
【0053】上記の反応経路の各式に於て、R1 、R3
及びYは前記の定義と同じであり、R4 及びR5 は炭素
数1〜4のアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表
す。
【0054】即ち、工程(A)又は工程(B)によりピ
リジン誘導体(15)を合成し、ピリジン誘導体(5)
からエピバチジンを合成する方法と同様の方法でピリジ
ン誘導体(15)からエピバチジンを合成することがで
きる。また、工程(C)、工程(D)又は工程(E)に
よりピリジン誘導体(16)を合成し、ピリジン誘導体
(5)からエピバチジンを合成する方法と同様の方法で
ピリジン誘導体(16)からエピバチジンを合成するこ
とができる。
【0055】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0056】[実施例1] (3RS,4SR)4−アセトキシ−3−(6−メトキ
シ−3−ピリジル)シクロヘキサノン[トランス体]
【0057】3−ブロモ−6−メトキシピリジン35.
2g(187ミリモル)を、窒素雰囲気下で乾燥テトラ
ヒドロフラン(THF)580mlに溶解させ、−78
℃で攪拌した。この溶液に1.7M t−ブチルリチウ
ム−ペンタン溶液220ml(374ミリモル)を2時
間かけて滴下し、−78℃で更に1時間攪拌した。この
溶液に99%ヨウ化銅18.0g(93.6ミリモル)
を粉末のまま加えて−78℃で1.5時間攪拌した。こ
の混合物に更に三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル2
3.0ml(185ミリモル)を5分間かけて滴下し
て、−78℃で3時間攪拌した。得られた混合物に、4
−アセトキシ−2−シクロヘキセノン12.0g(7
7.8ミリモル)のTHF(16ml)溶液を10分間
かけて滴下し、−78℃で一晩攪拌した。この混合物
に、−78℃で飽和塩化アンモニウム水溶液40mlを
加えて室温になるまで放置し、不溶物をセライトを用い
て濾別し、濾液をエーテルで抽出した。得られたエーテ
ル抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去して、赤色の粗体油状物を
得た。この油状物を中圧シリカゲルクロマトグラフィー
により精製(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル=3:2)
した後、エーテルから再結晶して、標題の化合物3.8
0g(収率18.5%)を白色結晶として得た。
【0058】また、上記のクロマトグラフィー精製に於
いて、別のフラクションから(3RS,4RS)4−ア
セトキシ−3−(6−メトキシ−3−ピリジル)シクロ
ヘキサノン[シス体]2.44mg(収率11.9%)
も無色油状物として得た。TLCによるRf値はトラン
ス体約0.4、シス体約0.3(展開溶媒;ヘキサン/
酢酸エチル=1/1)であった。なお、上記の赤色の粗
体油状物のガスクロマトグラフィー分析[カラム:Sili
cone OV−17;2m、キャリア:窒素;40ml/
分、カラム温度:230℃、注入温度250℃]の結果
は、粗体油状物中のトランス体/シス体の比が2/1で
あったことを示した。
【0059】トランス体1 H NMR(CDCl3 )δ;1.93(3H,
s),1.8−2.0(1H,m),2.2−2.3
(1H,m),2.5−2.6(2H,m),2.6−
2.7(2H,m),3.23(1H,dd,J=9H
z,17Hz),3.92(3H,s),5.26(1
H,dt,J=4Hz,9Hz),6.72(1H,
d,J=8.5Hz),7.45(1H,dd,J=
2.5Hz,8.5Hz),8.00(1H,d,J=
2.5Hz) FAB−MS(m/e);264(M+1) IR(KBr);2956,1724,1608,14
98,1298,1242,1030. 融点;102〜103℃
【0060】シス体1 H NMR(CDCl3 )δ;2.06(3H,
s),2.0−3.1(6H,m),3.27(1H,
ddd,J=3Hz,5Hz,14Hz),3.92
(3H,s),5.23−5.28(1H,m),6.
65−8.05(3H,m), FAB−MS(m/e);264(M+1)
【0061】[実施例2] (1RS,2SR,4RS)−4−アミノ−2−(6−
メトキシ−3−ピリジル)−1−シクロヘキシルアセテ
ート
【0062】酢酸アンモニウム10.8g(140ミリ
モル)を乾燥メタノール350mlに溶解し、この溶液
に実施例1に於けるようにして製造した(3RS,4S
R)−4−アセトキシ−3−(6−メトキシ−3−ピリ
ジル)シクロヘキサノン3.70g(14.1ミリモ
ル)及び95%ナトリウムシアノボロハイドライド0.
94g(14.2ミリモル)を加え、室温で一晩攪拌し
た。反応混合物からメタノールを減圧留去し、残渣をジ
クロロメタン100mlに溶解した後、溶液を飽和重曹
水100mlで洗浄し、水層をジクロロメタンで抽出
(100ml×2)し、合わせた有機層を飽和食塩水1
80mlで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去して、褐色の油状物4.40
gを得た。この油状物を中圧シリカゲルクロマトグラフ
ィーにより精製(溶出液、クロロホルム:メタノール=
10:1〜3:1)し、標題化合物1.59g(収率4
2.6%)を無色油状物として得た。
【0063】また、上記のクロマトグラフィー精製に於
いて、別のフラクションから(1RS,2SR,4S
R)−4−アミノ−2−(6−メトキシ−3−ピリジ
ル)−1−シクロヘキシルアセテート0.71g(収率
19.0%)も無色油状物として得た。TLCによるR
f値;(1RS,2SR,4RS)−体約0.5、(1
RS,2SR,4SR)−体約0.6(展開溶媒;クロ
ロホルム/メタノール/28%アンモニア水=50/1
0/1)。
【0064】(1RS,2SR,4RS)−体1 H NMR(CDCl3 )δ;1.3−1.6(5
H,m),1.81(3H,s),1.9−2.2(3
H,m),2.73(1H,td,J=3Hz,12H
z,12Hz),2.94(1H,tt,J=4Hz,
4Hz,11Hz),3.91(3H,s),4.84
(1H,td,J=4.5Hz,11Hz,11H
z),6.68(1H,d,J=8Hz),7.43
(1H,dd,J=2Hz,8Hz),7.96(1
H,d,J=2Hz) FAB−MS(m/e);265(M+1)
【0065】(1RS,2SR,4SR)−体1 H NMR(CDCl3 )δ;1.32(2H,br
s),1.6−1.8(4H,m),1.83(3H,
s),1.85−2.0(2H,m),3.14(1
H,td,J=5Hz,5Hz,11Hz),3.37
(1H,quintet,J=3Hz),3.91(3
H,s),4.8−4.93(1H,m),6.67
(1H,d,J=8Hz),7.44(1H,dd,J
=2.5Hz,8Hz),8.00(1H,d,J=
2.5Hz)
【0066】[実施例3] (1RS,2SR,4RS)−4−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−2−(6−メトキシ−3−ピリジル)−
1−シクロヘキシルアセテート
【0067】実施例2に於けるようにして製造した(1
RS,2RS,4RS)−4−アミノ−2−(6−メト
キシ−3−ピリジル)−1−シクロヘキシルアセテート
151mg(0.57ミリモル)、炭酸水素ナトリウム
124mg(1.48ミリモル)及び水0.8mlの混
合物に、室温でカルボベンゾキシクロリド0.05ml
(0.35ミリモル)のクロロホルム0.8ml溶液を
滴下し、2時間攪拌した。この反応混合物に更にカルボ
ベンゾキシクロリド0.05ml(0.35ミリモル)
及び炭酸水素ナトリウム62mg(0.74ミリモル)
を加え、30分間攪拌し、クロロホルムで抽出した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。抽出液から溶媒を減圧
留去した後、残渣をシリカゲルカラム精製(酢酸エチル
/ヘキサン=1/1)し、標題化合物227mgを定量
的収率で無色油状物として得た。
【0068】1H NMR(CDCl3 )δ;1.3−
1.6(3H,m),1.81(3H,s),2.0−
2.3(3H,m),2.7−2.9(1H,m),
3.6−3.8(1H,m),3.90(3H,s),
4.7−4.9(2H,m),5.08(2H,br
s),6.66(1H,d,J=9Hz),7.2−
7.4(6H,m),7.95(1H,d,J=3H
z)
【0069】[実施例4] (1RS,2RS,4RS)−4−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−2−(6−メトキシ−3−ピリジル)−
1−シクロヘキサノール
【0070】実施例3で得た(1RS,2RS,4R
S)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(6
−メトキシ−3−ピリジル)−1−シクロヘキシルアセ
テート217mg(0.55ミリモル)をメタノール
2.3mlに溶解し、この溶液に1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液0.7mlを加え、室温で1.5時間攪拌し
た。反応液からメタノールを減圧留去した後、残渣を酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、
標題化合物194mgを定量的収率で白色結晶として得
た。
【0071】1H NMR(CDCl3 )δ;1.3−
1.7(3H,m),2.0−2.2(3H,m),
2.5−2.6(2H,m),3.5−3.7(1H,
m),3.92(3H,s),4.5−4.7(1H,
br),5.08(2H,brs),6.73(1H,
d,J=8Hz),7.3−7.4(5H,m),7.
44(1H,dd,J=8Hz),8.03(1H,
d,J=2Hz).
【0072】[実施例5] (1RS,2RS,4RS)−4−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−2−(6−メトキシ−3−ピリジル)−
1−シクロヘキシル メタンスルホネート
【0073】実施例4で得た(1RS,2RS,4R
S)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(6
−メトキシ−3−ピリジル)−1−シクロヘキサノール
194mg(0.55ミリモル)を乾燥ジクロロメタン
3.5mlに溶解し、この溶液に乾燥ピリジン1.4m
lを加えて0℃で攪拌した。この溶液にメタンスルホニ
ルクロリド0.76ml(0.98ミリモル)を滴下
し、室温で17時間攪拌した。反応液から溶媒を減圧留
去した後、残渣をジクロロメタン10mlに再溶解し、
水20mlで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去して、褐色の油状物276mgを得
た。これを中圧シリカゲルクロマトグラフィーにより精
製(溶出液、クロロホルム:メタノール=20:1)
し、標題化合物237mgを定量的収率で黄色油状物と
して得た。
【0074】1H NMR(CDCl3 )δ;1.3−
1.6(2H,m),1.8−1.9(1H,m),
2.1−2.2(1H,m),2.2−2.3(1H,
m),2.3−2.5(1H,m),2.37(3H,
s),2.84(1H,m),3.70(1H,m),
3.91(1H,s),4.53(1H,ddd,J=
4.4Hz,11Hz,11Hz),4.71(1H,
bs),5.08(2H,s),6.73(1H,d,
J=8Hz),7.35(1H,dd,J=2Hz,8
Hz),8.02(1H,d,J=2Hz). FAB−MS(m/e);435(M+1)
【0075】[実施例6] (1RS,2RS,4SR)−2−(6−メトキシ−3
−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ
【0076】実施例5で得た(1RS,2RS,4R
S)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(6
−メトキシ−3−ピリジル)−1−シクロヘキシル メ
タンスルホネート18.0mg(0.042ミリモル)
を酢酸0.1mlに溶解し、この溶液に47%臭化水素
酸水溶液0.2mlと酢酸0.2mlとを加えて室温で
1時間攪拌した。この反応液から溶媒を留去した後、7
0%エタノール水溶液1.5mlと1N水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えてpHを9に調整し、70℃で30分間
攪拌した。反応液から溶媒を減圧留去した後、ジクロロ
メタン5mlで抽出して、水5mlで洗浄した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、標題
化合物8.0mg(収率93.0%)を黄色油状物とし
て得た。
【0077】1H NMR(CDCl3 )δ;1.4−
1.7(6H,m),1.8−1.9(1H,m),
2.76(1H,dd,J=1Hz,22Hz),3.
53(1H,s),3.76(1H,s),3.91
(3H,s,J=1Hz,22Hz),6.68(1
H,d,J=8Hz),7.64(1H,dd,J=2
Hz,8Hz),8.02(1H,d,J=2Hz). FAB−MS(m/e);205(M+1)
【0078】[実施例7] (1RS,2RS,4SR)−7−ベンジルオキシカル
ボニル−2−(6−メトキシ−3−ピリジル)−7−ア
ザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
【0079】実施例6に於けるようにして得た(1R
S,2RS,4SR)−2−(6−メトキシ−3−ピリ
ジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン2
1.9mg(0.11ミリモル)に、水0.1ml及び
炭酸水素ナトリウム24.0mg(0.29ミリモル)
を加えて攪拌した。この反応液にカルボベンゾキシクロ
リド0.01ml(0.07ミリモル)をクロロホルム
1mlに溶解させた溶液を添加し、室温で更に1時間攪
拌した。更に、炭酸水素ナトリウム12.0mg(0.
15ミリモル)及びカルボベンゾキシクロリド0.01
ml(0.07ミリモル)をクロロホルム1mlに溶解
させた溶液及び水0.1mlを加え、室温で30分間攪
拌した。反応液をクロロホルムで抽出し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して得られる残渣
を薄層シリカゲルクロマトグラフィーにより精製(溶出
液、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)し、標題化合物3
2.5mg(収率87.3%)を黄色油状物として得
た。
【0080】1H NMR(CDCl3 )δ;1.5−
1.7(2H,m),1.7−1.9(3H,m),
1.97(1H,dd,J=8.8Hz,12.2H
z),2.84(1H,dd,J=4.9Hz,8.8
Hz),3.90(3H,s),4.23(1H,br
s),4.47(1H,brs),5.10(2H,
s),6.63(1H,d,J=8.5Hz),7.2
−7.4(5H,m),7.49(1H,dd,J=
2.4Hz,8.5Hz),7.99(1H,d,J=
2.4Hz).
【0081】[実施例8] (1RS,2RS,4SR)−2−(6−クロロ−3−
ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
【0082】実施例7で得た(1RS,2RS,4S
R)−7−ベンジルオキシカルボニル−2−(6−メト
キシ−3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.
1]ヘプタン10.2mg(0.030ミリモル)を乾
燥ジメチルホルムアミド0.2mlに溶解させた。この
溶液に、氷冷下、オキシ塩化燐6μl(0.064ミリ
モル)を滴下して室温で2時間攪拌し、次いで80℃で
12時間攪拌した。反応液を放冷した後、これに水4m
lと炭酸水素ナトリウムとを加えてpHを7.5に調整
して、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去して粗体を得た。この粗体を
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製(溶出液、ク
ロロホルム:メタノール=9:1〜3:1)し、標題化
合物3.0mg(収率93.0%)を黄色油状物として
得た。
【0083】1H NMR(CDCl3 )δ;0.88
−1.98(7H,m),2.81(1H,m),3.
64(1H,s),3.89(1H,s),7.24
(1H,m),7.80(1H,s),8.28(1
H,d,J=2.4Hz), FAB−MS(m/e);209,211
【0084】[実施例9] (1RS,2RS,4RS)−4−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−2−(6−メトキシ−3−ピリジル)−
1−シクロヘキシル p−トルエンスルホネート
【0085】実施例4に於けるようにして得た(1R
S,2RS,4RS)−4−ベンジルオキシカルボニル
アミノ−2−(6−メトキシ−3−ピリジル)−1−シ
クロヘキサノール55.0mg(0.15ミリモル)を
乾燥ピリジン0.6mlに溶解し、この溶液に氷冷下で
p−トルエンスルホニルクロリド35.0mg(0.1
8ミリモル)を加え、このまま17時間攪拌した。更
に、p−トルエンスルホニルクロリド23.0mg
(0.12ミリモル)を加え、室温で3時間攪拌を続け
た。反応液から溶媒を減圧留去した後、残渣をクロロホ
ルムに溶解し、水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した後、残渣を分取TLC(酢酸
エチル:ヘキサン=1:1)で精製し、標題化合物7.
5mg(収率9.8%)を白色結晶として得た。
【0086】1H NMR(CDCl3 )δ;1.3−
1.9(3H,m),2.1(2H,m),2.39
(3H,s),2.7−2.8(1H,m),3.6−
3.8(1H,m),3.90(3H,s),4.5−
4.7(1H,br),4.8−4.9(1H,m),
5.06(2H,brs),6.34(1H,d,J=
8Hz),7.0−7.1(1H,m),7.2−7.
4(9H,m),7.74(1H,d,J=3Hz).
【0087】
【発明の効果】本発明は、鎮痛剤として有用なエピバチ
ジンを合成法により有利に製造することができるという
効果を奏する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1): 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
    基を表し、Yは保護基を表す)で表される(1RS,2
    RS,4SR)−2−(3−ピリジル)−7−アザビシ
    クロ[2.2.1]ヘプタン誘導体を、オキシ塩化燐又
    はホスゲンと反応させることを特徴とする(1RS,2
    RS,4SR)−2−(6−クロロ−3−ピリジル)−
    7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンの製造方法。
  2. 【請求項2】 下記の一般式(1): 【化2】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
    基を表し、Yは保護基を表す)で表される(1RS,2
    RS,4SR)−2−(3−ピリジル)−7−アザビシ
    クロ[2.2.1]ヘプタン誘導体。
  3. 【請求項3】 下記の一般式(2): 【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
    基を表す)で表される(1RS,2RS,4SR)−2
    −(3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]
    ヘプタン誘導体。
  4. 【請求項4】 下記の一般式(3): 【化4】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
    基を表し、R2 は炭素数1〜4のアルキル基、フェニル
    基又はトリル基を表し、Wは水素原子又は保護基を表
    す)で表される(1RS,2SR,4RS)−4−アミ
    ノ−2−(3−ピリジル)−1−シクロヘキサノール誘
    導体。
  5. 【請求項5】 下記の一般式(4): 【化5】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
    基を表し、Wは水素原子又は保護基を表す)で表される
    (1RS,2SR,4RS)−4−アミノ−2−(3−
    ピリジル)−1−シクロヘキサノール誘導体。
  6. 【請求項6】 下記の一般式(5): 【化6】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
    基を表し、R3 は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2
    〜5の脂肪族アシル基、環置換基として炭素数1〜4の
    アルキル基を有していてもよいシクロヘキシルカルボニ
    ル基、環置換基として炭素数1〜4のアルキル基、ニト
    ロ基若しくはハロゲン原子を有していてもよいベンゾイ
    ル基を表し、Yは保護基を表す)で表される(1RS,
    2SR,4RS)−4−アミノ−2−(3−ピリジル)
    −1−シクロヘキサノール誘導体。
  7. 【請求項7】 下記の一般式(6): 【化7】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
    基を表し、R3 は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2
    〜5の脂肪族アシル基、環置換基として炭素数1〜4の
    アルキル基を有していてもよいシクロヘキシルカルボニ
    ル基、環置換基として炭素数1〜4のアルキル基、ニト
    ロ基若しくはハロゲン原子を有していてもよいベンゾイ
    ル基を表す)で表される(1RS,2SR,4RS)−
    4−アミノ−2−(3−ピリジル)−1−シクロヘキサ
    ノール誘導体。
  8. 【請求項8】 下記の一般式(7): 【化8】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル
    基を表し、R3 は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2
    〜5の脂肪族アシル基、環置換基として炭素数1〜4の
    アルキル基を有していてもよいシクロヘキシルカルボニ
    ル基、環置換基として炭素数1〜4のアルキル基、ニト
    ロ基若しくはハロゲン原子を有していてもよいベンゾイ
    ル基を表す)で表される(3RS,4SR)−4−置換
    オキシ−3−(3−ピリジル)シクロヘキサノン誘導
    体。
JP5128161A 1993-04-30 1993-04-30 (1rs,2rs,4sr)−2−(6−クロロ−3−ピリジル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンの製造方法 Withdrawn JPH06312989A (ja)

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