JPH0631173B2 - 多孔性シリカ担体の製造法 - Google Patents

多孔性シリカ担体の製造法

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JPH0631173B2
JPH0631173B2 JP61093660A JP9366086A JPH0631173B2 JP H0631173 B2 JPH0631173 B2 JP H0631173B2 JP 61093660 A JP61093660 A JP 61093660A JP 9366086 A JP9366086 A JP 9366086A JP H0631173 B2 JPH0631173 B2 JP H0631173B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は多孔性シリカの製造方法に関するものであっ
て、さらに詳しくは大きな細孔容積と強い粒子強度を有
する多孔性シリカ担体の製造法に係る。
[従来の技術] 多孔性シリカ粒子は、食品、医薬品の分野で、また触媒
担体、吸着剤、乾燥剤等として、従来から広く使用され
ているが、その用途によって多孔性シリカ粒子は、使用
目的に適った性状を有していなければならない。例え
ば、触媒担体として使用する多孔性シリカ粒子には、大
きな細孔容積と強い粒子強度が要求される。
触媒担体に使用される多孔性シリカ粒子の製造方法とし
て、特開昭61−40813号公報には、酸性シリカゾ
ルのpHを急激にアルカリ側に上昇させてゲル化させる
方法により、細孔容積が大きく、シャープな細孔分布を
有する多孔性シリカ粒子を製造する技術が開示されてい
る。また、特開昭58−135119号公報には、Si
濃度が特定されたシリカゾルをゲル化させ、これに
アンモニア水のようなアルカリを加えてpHを5〜10に
調整してから、ゲル化物に50〜95℃で水熱処理を施し、
次いでこれを酸水溶液で処理し、しかる後、低い温度で
乾燥することにより、細孔容積の大きいシリカ粒子の製
造方法が記載されている。さらにまた、特開昭59−2
32911号公報には、アルカリケイ酸塩と鉱酸との反
応によりシリカ粒子を製造する方法に於いて、反応液中
のSiO濃度を12〜25wt%の範囲に保持すると共に反
応温度を30℃以下に保持しながら、反応時のpHを第1
段目では1.5〜5.0に、第2段目では6〜10に維持して反
応を2段階で行わせ、吸油量の大きいシリカ粒子を得る
方法が教示されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上に紹介した方法で製造されるシリカ粒子を含めて、従
来の多孔性シリカ粒子は、一般にその細孔容積が0.6〜
1.2ml/g程度である。然るに、或る種の化学反応系で
使用される触媒では、細孔容積が1.0〜2.5ml/g程度
で、平均細孔直径が100〜1000Åの範囲にあり、しかも
粒子強度が大きいシリカ担体が要求されているが、従来
のシリカ粒子ではこの要請に応えることができない。ち
なみに、シリカ粒子として大きな細孔容積を備えていて
も、粒子強度が小さいものは触媒担体として使用した際
に粉化しやすく、触媒反応の実施に支障を来す原因にな
るので、この種のシリカ粒子は触媒担体として工業的に
は利用できない。
シリカ担体も他の触媒担体同様、その細孔容積及び平均
細孔直径が大きくなればなるほど、粒子強度は低下する
のが通例である。しかして、本発明の目的は、非常に大
きな細孔容積と細孔直径を有しながら、粒子強度も大き
い多孔性シリカ担体の製造法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の方法は、シリカゲル粒子を骨材に、ケイ酸液を
バインダーにそれぞれ使用して、シリカゲル粒子を、バ
インダーに用いたケイ酸液由来のシリカによって相互に
結合させるものであって、その方法は、SiO濃度が
1〜60wt%の範囲にあるシリカゲルスラリーに、アルカ
リ水溶液を添加してスラリーのpHを8.5以上に保持し
つつ液温を50℃以上に保持しながら、1分間当りのケイ
酸液の添加量がSiO量に換算して、前記シリカゲル
スラリーに含まれるSiO量の1/1000以下になる添
加速度で、且つケイ酸液の添加総量がSiO量に換算
して、前記シリカゲルスラリーに含まれるSiO量の
50wt%を越えない範囲内で、ケイ酸液を前記のシリカゲ
ルスラリーに添加し、次いでこの混合スラリーを乾燥し
て焼成することからなる。
本発明に係る第2の方法は、SiO濃度が1〜60wt%
の範囲にあるシリカゲルスラリーに、アルカリ水溶液を
添加してスラリーのpHを8.5以上に保持しつつ、液温
を50℃以上に保持しながら、1分間当りのケイ酸液の添
加量がSiO量に換算して、前記シリカゲルスラリー
に含まれるSiO量の1/1000以下になる添加速度
で、且つケイ酸液の添加総量がSiO量に換算して、
前記シリカゲルスラリーに含まれるSiO量の50wt%
を越えない範囲内で、ケイ酸液を前記のシリカゲルスラ
リーに添加し、次いで (a)ケイ酸液が添加されたシリカゲルスラリーに酸を加
えてpHを7以下に低下させる操作、 (b)操作(a)の後、アルカリ水溶液を添加してスラリーの
pHを8.5以上に保持しつつ、液温を50℃以上に保持し
ながら、1分間当りのケイ酸液の添加量がSiO量に
換算して、前記ケイ酸液が添加されたシリカゲルスラリ
ーに含まれる総SiO量の1/1000以下になる添加速
度で、且つケイ酸液の添加総量がSiO量に換算し
て、前記ケイ酸液が添加されたシリカゲルスラリーに含
まれる総SiO量の50wt%を越えない範囲内で、ケイ
酸液をシリカゲルスラリーに添加する操作、 を1回又は複数回繰り返し、得られた混合スラリーを乾
燥して焼成することからなる。
[作 用] 本発明の方法で使用されるシリカゲルスラリーは、市販
のシリカゲルを水に分散させたものであっても差し支え
ないが、シリカゲルは骨材となるものなので、ゲル構造
が強いものを選ぶことが好ましい。本発明のシリカゲル
スラリーはまた、市販のシリカゾルから調製することも
できる。この場合のシリカゾルには、その濃度が1wt%
以上、好ましくは5〜40wt%の範囲にあるものを使用す
ることを可とする。シリカゾルの濃度が1wt%以下であ
ると、これから得られるシリカゲルには強固なゲル構造
を期持できないからである。シリカゲルのゲル化には、
公知の方法がいずれも採用可能であるが、シリカゲルに
酸を添加してpHを一旦酸性域にした後、アルカリ水溶
液を添加してゲル化させる方法は、ゲル構造が強いシリ
カゲルが得られる点で好ましい。市販のシリカゲルを水
に分散させる場合でも、或いはシリカゾルから調製する
場合でも、本発明で使用するシリカゲルスラリーは、そ
のSiO濃度が1〜60wt%の範囲に調整される。60wt
%以上では撹拌によってスラリー全体を均一に所望のp
Hに維持することが難しく、また、1wt%以下ではシリ
カ担体の生産効率が低く、経済的でない。
バインダーとして使用されるケイ酸液は、水ガラスをイ
オン交換樹脂にて脱アルカリすることで得ることができ
る。ケイ酸液にバインダーとしての機能を発揮させるた
めには、その濃度(SiO濃度)は8wt%以下、一般
的には1〜5wt%の範囲にあることが望ましい。これ以
上高濃度であると、ケイ酸液はゾル化ないしはゲル化し
やすくなり、ゾル化ないしはゲル化すると、バインダー
としての機能が著しく低下するからである。
本発明の方法に於いては、シリカゲルスラリーに対する
ケイ酸液の添加を、連続的にもまた断続的にも行うこと
ができるが、ケイ酸液の添加に際しては次の条件が順守
されなければならない。
第1の条件はケイ酸液が添加されるスラリーの液温を50
℃以上、好ましくは80℃以上に保持し、pHを8.5以
上、好ましくは9以上に保持することである。その理由
は液温やpH値が低いと、シリカの溶解度を充分高める
ことができないことによる。尚、液温を100℃以上にす
る場合は、加圧容器が通常使用される。スラリーのpH
はケイ酸液が添加される間中、常に8.5以上、好ましく
は9以上に保持される関係で、ケイ酸液の添加に際して
は、これと同時にアルカリ水溶液がスラリーに添加され
る。この場合のアルカリ水溶液としては、アンモニア
水、水溶性アミン類、水酸化ナトリウム水溶液などが使
用可能である。このうち、アンモニア水の使用は、アル
カリ金属などの不純物をスラリーに持ち込まず、従って
不純物の洗浄除去を省略できる点で、極めて望ましい。
ケイ酸液添加に際しての第2の条件は、添加速度と添加
総量に関するものであって、ケイ酸液の添加速度は、1
分間当りのケイ酸液の添加量がSiO量換算で、シリ
カゲルスラリーに含まれるSiO量の1/1000以下で
なければならず、また添加総量は、SiO量換算で、
シリカゲルスラリーに含まれるSiO量の50wt%を越
えない範囲にある。
本発明者等が得た知見によれば、ケイ酸液の添加速度を
上記の規定値より増大させてシリカゲルスラリーにケイ
酸液を添加した場合には、他の条件を本発明と同一に維
持しても、大細孔容積で高粒子強度の多孔性シリカ担体
を得ることができない。このことから、本発明の方法に
より、大細孔容積で高粒子強度の多孔性シリカ担体が製
造できる理由を、次のように考えることができる。
すなわち、ケイ酸液を上記の添加速度でシリカゲルスラ
リーに添加すると、当初はスラリー中に溶解するが、添
加を続ける間にケイ酸は過飽和になって分散状態にある
シリカゲル粒子(骨材)上に析出し、これがバインダー
となって粒子同志を結合させる。ケイ酸液の添加を低速
度で行えば、上記の溶解−過飽和−析出を反復させるこ
とができるので、先に結合した粒子同志がさらに互いに
結合する事態が繰り返され、その結果として当初スラリ
ーに分散していた個々のシリカゲル粒子は、適当な粒子
間隙を保ちながら凝集して結合するため、これを乾燥、
焼成することで大細孔容積で高粒子強度の多孔性シリカ
担体が製造できるものと推察される。これに引き換え、
ケイ酸液の添加速度が速い場合は、添加されたケイ酸が
独自にゲル化してしまうため、バインダーとしての機能
を発揮できず、それ故に所望の多孔性シリカ担体を得る
ことができないものと考えられる。従って、本発明では
ケイ酸液の添加速度が極めて重要であって、シリカゲル
スラリーに対する1分間当りのケイ酸液の添加量は、S
iO量換算でシリカゲルスラリーに含まれるSiO
量の1/1000以下とすることが必要であり、好ましい添
加速度は1/4000〜1/20000の範囲内にある。
ケイ酸液の添加総量について言えば、その量が余り多す
ぎると、適当な粒子間隙を保ちながら凝集して結合した
シリカゲル粒子の間隙部が、ケイ酸の析出によって閉塞
されてしまう心配がある。この意味から、ケイ酸液の添
加総量は、ケイ酸液を添加せんとするシリカゲルスラリ
ーの濃度を考慮して選定することが好ましいが、一般的
には添加総量はSiO量換算で、シリカゲルスラリー
に含まれるSiO量の50wt%を越えない範囲内にあ
る。
本発明の方法に於いて、シリカゲルスラリーに対するケ
イ酸液の添加を断続的に行う場合には、各回のケイ酸添
加操作の間に、酸を添加してスラリーのpHを7以下に
低下させる操作を介在させることが好ましい。そして、
この操作で使用する酸としては、塩酸、硫酸、硝酸等の
鉱酸、酢酸、シュウ酸、ギ酸等の有機酸を任意に使用す
ることができる。
スラリーのpHを7以下に低下させる操作を介在させる
ことが、スラリー中のシリカゲルに如何なる作用を及ぼ
すかは、現在のところ、必ずしも明らかではない。しか
しながら、スラリーのpHを酸性域にシフトさせる操作
を介在させた方が、介在させない場合より、最終的に得
られるシリカ担体の粒子強度が向上する事実から見て、
酸性域へのシフトは、シリカゲル粒子間の結合力増強
に、大いに貢献しているものと推察される。
スラリーを酸性域にシフトさせる操作を介在させたか否
かに拘らず、所定量のケイ酸液を添加し終わったシリカ
ゲルスラリーは、常法通り乾燥される。シリカ担体を成
型物として取得したい場合には、必要に応じてスラリー
を脱水後、所望の寸法及び形状に成型してから乾燥する
ことが望ましい。また、球状粒子を取得したい場合に
は、スラリーを噴霧乾燥することが好ましい。乾燥後
は、空気中で300〜1100℃の温度で焼成することによ
り、本発明の目的物たる大細孔容積で高粒子強度の多孔
性シリカ担体を得ることができる。
このようにして製造されたシリカ担体は、いろいろな用
途に使用できる。例えば、特願昭60−11719号の
方法によって、平均粒径5μのシリカマイクロビーズを
作ることができる。このシリカマイクロビーズの細孔容
積は1.0〜2.5cc/gと大きいため、これらを液体クロマ
トグラフの担体として使用すれば非常に有効である。ま
た同様にタンパク質等の分取用担体などにも使用でき
る。さらに、濾過助剤としても有効である。また、この
大きな細孔容積の中に、例えば色素を含浸させれば、色
素担体としても利用できる。色素にて直接蒲鉾に模様を
入れると、色素が不必要な所までにじんで鮮明な模様が
得られない欠点がある。しかし、色素担体を用いて模様
を入れると、にじむことがないので明確な模様を有する
かまぼこを得ることができる。しかもこの担体の粒径は
5μと小さいため、口当たりに関しても不都合がない。
また、本発明のシリカ担体の細孔に香水を含浸させる
と、従来のマイクロビーズに比較して細孔容積が3〜8
倍もあるため、含浸量を増加させることにより、長持ち
する香水含有シリカ担体を得ることができる。同様にし
て、防カビ剤を含浸させれば、効果が大きく、長持ちす
る防カビ剤含有シリカマイクロビーズを得ることができ
る。
さらにまた、本発明のシリカ担体を噴霧乾燥によって平
均粒径60〜100μの球状粒子とし、これを所定の温度で
焼成することにより、触媒担体とすることも可能であ
る。例えばこの種の触媒担体に、硫酸バナジルと硫酸カ
リウムを含浸させて、500℃で焼成すれば、無水フタル
酸触媒を製造することができる。
上記した以外にも、本発明の方法で製造されるシリカ担
体は、細孔容積が大きく、粒子強度が高いことから、様
々な用途に使用できる可能性を有している。
[実施例] 実施例1 内容積50のスチームジャケット付きタンクに、SiO
濃度20%のシリカゾル20kgを収め、これを撹拌しつつ
濃度63%の硝酸を加えてpHを0.75とした後、撹拌を続
けながら濃度15%のアンモニア水を加えてpHを9.5と
することにより、シリカヒドロゲルを得た。
このゲルを高速撹拌機に供給してSiO濃度16%のシ
リカゲルスラリーを調製し、これを80℃に加温後、濃度
15%のアンモニア水を加えてpHを9.5に調節し、これ
にSiO濃度5%、pH2.83のケイ酸液を18.5g/分
の速度で、総量8880g添加してスラリー(X)を得た。
前記のケイ酸液はSiO濃度5%の水ガラスを陽イオ
ン交換樹脂で処理して調整したものであり、ケイ酸液の
添加に際しては、濃度15%のアンモニア水を同時に添加
すると共に、加温を継続して常時スラリーのpHを9.5
に、液温を80℃に保持した。
上記のようにして得られたスラリー(X)を噴霧乾燥し、
次いで400℃で3時間焼成してシリカ担体を製造した。
この担体の水銀圧入法による細孔容積は1.6cc/g、B
ET法による表面積は155m2/gであった。また、下記の
ような粒子強度評価法による粒子強度は、11.9であっ
た。
粒子強度評価法 シリカ担体を目開き44μの篩にかけて篩上の試料10gを
採取する。この試料を50gの水と共に100ccのビーカー
に入れて軽く撹拌した後、出力300W、19.5kHzの超
音波発振器の先端をビーカーに入れ、10分間粉砕する。
次いで、ビーカーの内容物を目開き44μの篩にあけ、篩
上を水で洗い、篩下全量を110℃で16時間乾燥する。こ
の乾燥物を秤量し、次式に従って粒子強度を算出した。
実施例2 実施例1と同様にして得られたスラリー(X)を80℃に保
持しながら、濃度63%の硝酸を加えてpHを6.1とし
た。の状態で10分間撹拌した後、濃度15%のアンモニア
水をこれに加えてpHを再度9.5とした。
このスラリーにSiO濃度5%のケイ酸液を実施例1
と同様な条件で添加した後(但し、添加総量は2340gと
した)、これを噴無乾燥し、さらに400℃で3時間焼成
してシリカ担体を得た。このシリカ担体の水銀圧入法に
よる細孔容積は2.33cc/g、平均細孔直径は700Å、表
面積は161m2/gであった。また粒子強度は26.5であっ
た。
比較例1 実施例1と同様にして得たシリカヒドロゲルスラリー
を、液温80℃、pH9.5の条件で8時間熟成した後、こ
れを噴無乾燥し、さらに実施例1と同様な条件で焼成し
てシリカ担体を得た。このシリカ担体の水銀圧入法によ
る細孔容積は0.9cc/g、平均細孔直径は170Å、表面積
は122m2/gであった。また粒子強度は91.2であった。
比較例2 シリカヒドロゲルスラリーの熟成時間を8時間から10.1
時間に変更した以外は比較例1と同様にしてシリカ担体
を得た。このシリカ担体の水銀圧入法による細孔容積は
0.9cc/g、表面積は120m2/g、粒子強度は89.5であっ
た。
実施例3 実施例1に於けるケイ酸液の添加総量だけを変更し、44
40gとした以外は実施例1と全く同様にしてシリカ担体
を得た。この担体の水銀圧入法による細孔容積は1.25cc
/g、平均細孔直径は190Å、表面積は151m2/gであっ
た。また粒子強度は13.0であった。
実施例4 実施例1に於けるケイ酸液の添加速度だけを変更し、75
g/分とした以外は実施例1と全く同様にしてシリカ担
体を得た。この担体の水銀圧入法による細孔容積は1.52
cc/g、平均細孔直径は205Å、表面積は148m2/gであ
った。また粒子強度は11.4であった。
実施例5 実施例1に於けるケイ酸液の添加総量だけを変更し、72
000gとした以外は実施例1と全く同様にしてシリカ担
体を得た。この担体の水銀圧入法による細孔容積は1.71
cc/g、平均細孔直径は220Å、表面積は147m2/gであ
った。また粒子強度は2.1であった。
実施例6 実施例1に於けるpHを8.6とした以外は実施例1と全
く同様にしてシリカ担体を得た。この担体の水銀圧入法
による細孔容積は1.55cc/g、平均細孔直径は200Å、
表面積は158m2/gであった。また粒子強度は14.7であ
った。
比較例3 実施例1に於けるpHを8.0とした以外は実施例1と全
く同様にしてシリカ担体を得た。この担体の水銀圧入法
による細孔容積は0.92cc/g、平均細孔直径は170Å、
表面積は150m2/gであった。また粒子強度は90.8であ
った。
実施例7 実施例1に於ける温度を53℃とした以外は実施例1と全
く同様にしてシリカ担体を得た。この担体の水銀圧入法
による細孔容積は1.53cc/g、平均細孔直径は195Å、
表面積は153m2/gであった。また粒子強度は15.1であ
った。
比較例4 実施例1に於ける温度を35℃とした以外は実施例1と全
く同様にしてシリカ担体を得た。この担体の水銀圧入法
よる細孔容積は0.87cc/g、平均細孔直径は140Å、表
面積は155m2/gであった。また粒子強度は87.2であっ
た。
実施例8 実施例1に於けるシリカゲルスラリーのSiO濃度16
%を、55%に増大させた以外は実施例1と全く同様にし
てシリカ担体を得た。この担体の水銀圧入法による細孔
容積は1.52cc/g、平均細孔直径は220Å、表面積は157
m2/gであった。また粒子強度は12.4であった。
実施例9 スラリー(X)のpHを酸性域にシフトさせた実施例2に
於いて、ケイ酸液の添加総量を2340gから38000gに変
更した以外は実施例2と全く同様にしてシリカ担体を得
た。この担体の水銀圧入法による細孔容積は2.45cc/
g、平均細孔直径は850Å、表面積は152m2/gであっ
た。また粒子強度は4.6であった。
応用例 三酸化クロム1gをイオン交換水200mlに溶解し、この
溶液に実施例3で得られたシリカ担体50gを浸漬して室
温にて1時間撹拌した。次いで、このスラリーを湯浴上
で加熱し、水を除去後、120℃で10時間減圧乾燥した。
しかる後、この乾燥物を酸素気流下、800℃で5時間焼
成し、固体触媒を得た。この固体触媒はクロムを1wt%
含有し、このものを窒素雰囲気下、室温にてしばらく保
存した。
次に、この固体触媒を使用して下記のような重合を行っ
た。
窒素置換し、撹拌機を付した内容量2のステンレスス
チール製オートクレープに、1のヘキサン、1ミリモ
ルのジエチルアルミニウムエトキシド及び上記の固体触
媒500mgを加えて、80℃に加温した。エチレン分圧が10k
g/cm2となるようにエチレンをオートクレープに連続的
に供給し、1時間重合を行った。しかる後、オートクレ
ープを開放して溶媒を除去し、重合物を乾燥して嵩密度
0.40g/cm3の真球状ポリエチレンを得た。
[発明の効果] 本発明の方法で得られるシリカ担体は、細孔容積が1.0
〜2.5cc/g程度で、平均細孔直径が100〜1000Åの範囲
にあり、しかも粒子強度が大きいため、各種担体として
極めて好適である。例えば、液体クロマトグラフの担
体、蒲鉾に模様を描く際などに使用される色素担体、香
水を含有させる担体などとして使用できる外、濾過助剤
としても有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO濃度が1〜60wt%の範囲にあるシ
    リカゲルスラリーに、アルカリ水溶液を添加してスラリ
    ーのpHを8.5以上に保持しつつ、液温を50℃以上に保
    持しながら、1分間当りのケイ酸液の添加量がSiO
    量に換算して、前記シリカゲルスラリーに含まれるSi
    量の1/1000以下になる添加速度で、且つケイ酸液
    の添加総量がSiO量に換算して、前記シリカゲルス
    ラリーに含まれるSiO量の50wt%を越えない範囲内
    で、ケイ酸液を前記のシリカゲルスラリーに添加し、次
    いでこの混合スラリーを乾燥して焼成することからなる
    多孔性シリカ担体の製造法。
  2. 【請求項2】ケイ酸液の濃度がSiOとして8wt%以
    下である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】SiO濃度が1〜60wt%の範囲にあるシ
    リカゲルスラリーに、アルカリ水溶液を添加してスラリ
    ーのpHを8.5以上に保持しつつ、液温を50℃以上に保
    持しながら、1分間当りのケイ酸液の添加量がSiO
    量に換算して、前記シリカゲルスラリーに含まれるSi
    量の1/1000以下になる添加速度で、且つケイ酸液
    の添加総量がSiO量に換算して、前記シリカゲルス
    ラリーに含まれるSiO量の50wt%を越えない範囲内
    で、ケイ酸液を前記のシリカゲルスラリーに添加し、次
    いで (a)ケイ酸液が添加されたシリカゲルスラリーに酸を加
    えてpHを7以下に低下させる操作、 (b)操作(a)の後、アルカリ水溶液を添加してスラリーの
    pHを8.5以上に保持しつつ、液温を50℃以上に保持し
    ながら、1分間当りのケイ酸液の添加量がSiO量に
    換算して、前記ケイ酸液が添加されたシリカゲルスラリ
    ーに含まれる総SiO量の1/1000以下になる添加速
    度で、且つケイ酸液の添加総量がSiO量に換算し
    て、前記ケイ酸液が添加されたシリカゲルスラリーに含
    まれる総SiO量の50wt%を越えない範囲内で、ケイ
    酸液をシリカゲルスラリーに添加する操作、 を1回又は複数回繰り返し、得られた混合スラリーを乾
    燥して焼成することからなる多孔性シリカ担体の製造
    法。
  4. 【請求項4】ケイ酸液の濃度がSiOとして8wt%以
    下である特許請求の範囲第3項記載の方法。
JP61093660A 1986-04-23 1986-04-23 多孔性シリカ担体の製造法 Expired - Fee Related JPH0631173B2 (ja)

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