JPH06311637A - 不足電圧引外し装置 - Google Patents

不足電圧引外し装置

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JPH06311637A
JPH06311637A JP9434793A JP9434793A JPH06311637A JP H06311637 A JPH06311637 A JP H06311637A JP 9434793 A JP9434793 A JP 9434793A JP 9434793 A JP9434793 A JP 9434793A JP H06311637 A JPH06311637 A JP H06311637A
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JP
Japan
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switching element
voltage
undervoltage trip
trip coil
output signal
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Application number
JP9434793A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Hatakeyama
善博 畠山
Fumio Ishizaka
文男 石坂
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸引初期には必要な大きい励磁電流を供給
し、吸引状態では最低限必要な保持電流を供給すること
により、引外しコイルの温度上昇を抑制して小形で安価
な不足電圧引外し装置を得る。 【構成】 スイッチング素子の所定時間導通による付勢
電流により不足電圧引外しコイルを励磁して電磁石を吸
引した後は、電源電圧を検出する電圧検出回路の信号と
不足電圧引外しコイルに流れる電流を検出する電圧検出
回路の断続出力信号の両信号により、スイッチング素子
を断続させながら電磁石の吸引状態を継続保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自家用発電機あるい
は船舶の発電機などを電源とする電気系統において、電
源電圧が低下したとき負荷機器を保護するために、回路
遮断機に付属させる不足電圧引外し装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば実公昭58−18441号
公報に示された従来の不足電圧引外し装置を示す回路図
である。図において、制御電源1の両端は整流ダイオー
ドブリッジ2に接続されている。このダイオードブリッ
ジ2の負極は接地され、正極は各回路の制御電源として
供給される。また、上記正極は抵抗器5,6を通してN
ゲートサイリスタ(以下PUTという)7とPゲートサ
イリスタ(以下サイリスタという)8のアノードに接続
され、アノード相互間にはコンデンサ9が介装されてい
る。PUT7のアノードと負極間にはツエナーダイオー
ド10を接続している。PUT7のゲートは接続点11
に接続され、接続点11は可変抵抗12で負極に接続す
ると共に抵抗13で正極に接続されている。サイリスタ
8のゲートはツエナーダイオード14を通して接続点1
5に接続され、接続点15は抵抗16と可変抵抗17で
それぞれ正極と負極に接続されている。サイリスタ8の
アノードは抵抗18でPNPトランジスタ19のベース
に接続され、トランジスタ19のエミッタは正極に、コ
レクタは不足電圧引外しコイル4に接続されている。
【0003】次に上記回路の動作について説明する。入
力制御電源1が一定電圧(例えば定格電圧の80%)ま
で上昇すると接続点即ち分圧点15の電位がツエナーダ
イオード14のツエナー電圧より高くなり、ツエナーダ
イオード14が導通して、サイリスタ8がONする。サ
イリスタ8がONすると抵抗18を通してトランジスタ
19を駆動し、不足電圧引外しコイル4を吸引させる。
この吸引電圧は可変抵抗17で分圧点15の電圧を変化
させることによって任意の値に設定することができる。
またサイリスタ8が導通と同時にコンデンサ9の転流に
よりPUT7を強制的にOFFさせている。吸引後は電
圧が落下電圧に低下するまでこの状態を維持する。
【0004】制御電圧が低下し、他の一定電圧(例えば
定格電圧の50%)以下に低下し、接続点即ち分圧点1
1の電位つまりPUT7のゲート電圧がツエナーダイオ
ード10の電圧つまりPUT7のアノード電圧より低下
すると、PUT7がONし、PUT7がONすることに
よってコンデンサ9の電荷がサイリスタ8に転流し、サ
イリスタ8はOFFする。サイリスタ8がOFFすると
トランジスタ19はOFFし、不足電圧引外しコイル4
は釈放の状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の不足電圧引外し
装置は以上のように構成されているので、不足電圧引外
しコイルの励磁電流は入力電圧とコイルインピーダンス
で決まり、吸引初期(吸引信号により不足電圧引外し装
置の吸引が完了するまでの時間)と吸引が完了して吸引
状態が継続しているときの不足電圧引外しコイルの励磁
電流は変化せず、同じ消費電力が必要であった。即ち、
不足電圧引外し装置は通常鉄心を吸引する電磁石装置で
構成されているので、吸引初期には磁気回路の空隙の関
係で大きい励磁電流が必要である。鉄心が吸引された後
は磁気回路の空隙が小さくなるので励磁電流は小さくて
もよいが、上記構成では吸引状態でも大きい励磁電流に
なる。従って、引外しコイルの温度上昇が高くなるの
で、耐熱性の良い高価な部品を使用するか、放熱条件を
満たすため大形の引外しコイルを使用しなければならな
かった。電磁石装置が大きくなれば回路遮断器の構成に
も関係するなど、小形化、低価格化に問題があった。
【0006】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、吸引初期には必要な大きい励磁電
流を供給し、吸引状態では最低限必要な保持電流を供給
することにより、引外しコイルの温度上昇を抑制して小
形で安価な不足電圧引外し装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る不足電圧
引外し装置は、スイッチング素子の導通による付勢電流
により電磁石に吸引力を発生させる不足電圧引外しコイ
ルと、スイッチング素子が非導通になったとき上記不足
電圧引外しコイルに対し不足電圧引外しコイルの逆起電
圧による電流を発生させる手段と、不足電圧引外しコイ
ルに流れる電流が所定値以下のときは出力信号を発生
し、所定値以上のときは出力信号を発生しないように構
成された第二の電圧検出手段とを備え、第一の電圧検出
手段の出力信号と第二の電圧検出手段の出力信号の両信
号によりスイッチング素子を断続させながら電磁石の吸
引状態を継続保持するようにしたものである。
【0008】また、上記構成において、スイッチング素
子の断続周波数が所定値を超過したとき、スイッチング
素子を所定時間非導通にする手段を備えたものである。
【0009】さらに、上記構成において、スイッチング
素子の断続周期よりも長い周期で所定時間スイッチング
素子を導通させる手段を備えたものである。
【0010】
【作用】この発明における不足電圧引外し装置は、スイ
ッチング素子の導通による付勢電流により不足電圧引外
しコイルを励磁して電磁石を吸引した後は、第一の電圧
検出回路の出力信号と第二の電圧検出回路の出力信号の
両信号により、スイッチング素子を断続させながら電磁
石の吸引状態を継続保持する。この継続保持の構成によ
り小形で低価格の電磁石装置が使用できる。
【0011】また、スイッチング素子の断続周波数が所
定値を超過したとき、スイッチング素子を所定時間非導
通にするので、不足電圧引外しコイルの短絡事故を検出
できる。
【0012】さらに、スイッチング素子の断続周期より
も長い周期で所定時間スイッチング素子を導通させるの
で、電磁石の吸引状態を確実に継続保持できる。
【0013】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1において、1a,1bは電源端子
で、負荷回路の交流電圧に対応した直流電圧が生じてい
る。1cは整流器、2は電源端子1a,1bの間に接続
された第一の電圧検出回路であり、図2(a)に示すよ
うに、電源電圧が所定の正常電圧以上(例えば定格電圧
の80%以上)のときON信号を出力し、所定の不足電
圧以下(例えば定格電圧の50%以下)になればON信
号を停止する。つまり、所定の正常電圧と所定の不足電
圧の間においてヒステリシス特性を備えたものである。
この正常電圧値及び不足電圧値は可変抵抗器2aで任意
設定できるようになされている。3は第一の電圧検出回
路2に接続された第一の時限回路であり、第一の電圧検
出回路2のON信号を受けたとき所定時間(例えば0.
1sec)の間ON信号を出力する。4はOR回路、5
はAND回路で、OR回路4は上記第一の時限回路3の
出力側と上記AND回路5の出力側に接続されている。
AND回路5の入力側は第一の電圧検出回路2の出力側
と後記の第二の電圧検出回路10の出力側とに接続され
ている。6は電源端子1aの回路に挿入されたスイッチ
ング素子で、OR回路4の出力により導通する。
【0014】7は不足電圧引外しコイルで、スイッチン
グ素子6の導通による付勢電流により電磁石に吸引力を
発生させるもので、例えば実開平2−67544号公報
に示されたように電磁石装置を構成し、電源電圧が低下
したとき回路遮断機をトリップさせるものである。8は
不足電圧引外しコイル7を流れる電流を検出する電流検
出センサであり、不足電圧引外しコイル7と電源端子1
bの間に接続されている。不足電圧引外しコイル7と電
流検出センサ8との接続点11は、第二の電圧検出回路
10の入力側に接続されている。第二の電圧検出回路1
0は、図2(b)に示すように、電流検出センサ8にス
イッチング素子6の導通による付勢電流(例えばDC
0.1アンペア)より大きい電流が流れたときはON信
号を停止し、所定の電流値以下(例えばDC0.09ア
ンペア以下)のときはON信号を出力する。つまり、所
定の付勢電流と所定の電流値以下の間においてヒステリ
シス特性を備えたものである。9は不足電圧引外しコイ
ル7のフライホイルダイオードであり、不足電圧引外し
コイル7と電流検出センサ8の回路に対して並列に接続
されている。12は電源端子1a,1bの間に接続され
たコンデンサである。なお、上記構成によるスイッチン
グ素子6のON波形と不足電圧引外しコイル7の電流波
形との関係は図3に示すようになる。
【0015】上記のように構成された不足電圧引外し装
置の動作について説明する。先ず、電源電圧が所定の正
常電圧以上のとき、第一の電圧検出回路2からのON信
号により第一の時限回路3から電磁石吸引に必要な所定
時間(例えば0.1sec)の間ON信号が出力され
る。この信号はOR回路4を介してスイッチング素子6
を例えば0.1sec間導通させる。スイッチング素子
6の導通により不足電圧引外しコイル7が付勢され電磁
石(図示せず)が吸引する。電流検出センサ8は上記不
足電圧引外しコイル7の付勢電流を検出して第二の電圧
検出回路10のON信号を停止する。第二の電圧検出回
路10のON信号を停止するとAND回路5の出力信号
が無くなるので、スイッチング素子6が非導通になる。
これにより不足電圧引外しコイル7が消勢されることに
なるが、逆起電圧による電流がフライホイルダイオード
9の回路を介して不足電圧引外しコイル7に流れ、電磁
石の吸引状態を保持する。
【0016】逆起電圧による電流はスイッチング素子6
の導通による付勢電流よりも小さいので、第二の電圧検
出回路10がON信号を出力する。このON信号により
AND回路5に出力信号を生じ、OR回路4を介してス
イッチング素子6が再び導通状態になされる。この導通
により不足電圧引外しコイル7が付勢されるが、電流検
出センサ8が不足電圧引外しコイル7の付勢電流を検出
して第二の電圧検出回路10のON信号を停止し、スイ
ッチング素子6を非導通にする。上記のようにスイッチ
ング素子6の非導通・導通の繰返し、即ち、不足電圧引
外しコイル7の付勢の断続が繰返される。その繰返しの
周期は回路部品によって定まるものであるが、発明者の
試作品では15kHz〜30kHzであり、スイッチン
グ素子6を断続させながら電磁石の吸引状態が継続保持
される。
【0017】電源電圧が所定の不足電圧以下になれば、
第一の電圧検出回路2からのON信号がなくなるので、
スイッチング素子6が非導通になり、不足電圧引外しコ
イル7が消勢して回路遮断器をトリップ状態にする。な
お、コンデンサ12は電源が瞬時停電したときスイッチ
ング素子6が非導通にならないように保護するものであ
る。
【0018】実施例2.図4は他の回路構成により上記
実施例と同様の作用効果を得るものである。即ち、第一
の電圧検出回路2のON信号を受けたとき、第一の時限
回路3から所定時間(例えば0.1sec)の間OFF
信号(LOWレベルの信号)を出力する。第二の電圧検
出回路10は、電流検出センサ8にスイッチング素子6
の導通による付勢電流(例えばDC0.1アンペア)よ
り大きい電流が流れたときはOFF信号を出力し、所定
の電流値以下(例えばDC0.09アンペア以下)のと
きはON信号を出力するように、所定の付勢電流と所定
の電流値以下の間においてヒステリシス特性を備えたも
のである。第一の時限回路3の出力側は第二の電圧検出
回路10の入力側と共に接続点11に接続されている。
第二の電圧検出回路10の出力側はAND回路5に接続
され、AND回路5の出力によりスイッチング素子6が
導通するように構成するなど実施例1より若干構成を変
えたものである。そして、スイッチング素子6の導通に
よる付勢電流により不足電圧引外しコイル7を励磁して
電磁石を吸引した後は、第一の電圧検出回路2のON信
号と上記第二の電圧検出回路10の断続出力信号の両信
号により、スイッチング素子6を断続させながら上記電
磁石の吸引状態を継続保持する動作は実施例1のものと
同じである。
【0019】実施例3.図5において、13はハイパス
フイルタ、14は第三の電圧検出回路、15は第二の時
限回路であり、接続点11と第一の電圧検出回路2の出
力側との間に接続されている。他の部分は図1の回路と
同一である。このハイパスフイルタ13の回路は不足電
圧引外しコイル7の短絡保護のために設けたものであ
る。即ち、比較的大形の回路遮断器では、不足電圧引外
しコイル7は、機械的トリップレバなどで構成された引
外し機構の近傍に設置され制御回路部分とリード線によ
り接続される。従って、リード線の短絡事故が発生する
ことがある。不足電圧引外しコイル7が短絡すると、断
続繰返しの周期は100kHz程度まで上昇するので、
これをハイパスフイルタ13と第三の電圧検出回路14
により検出し、第二の時限回路15で定めた時間第一の
電圧検出回路2の出力が出ないようにする。即ちトリッ
プ状態を発生させることにより保護する。上記短絡保護
の手段を実施例2の回路に実施したものを図7に示す。
【0020】実施例4.図6において、16は第三の時
限回路であり、接続点11と第一の時限回路3の出力側
との間に接続されると共に、第一の電圧検出回路2の出
力側に接続されている。他の部分は図5の回路と同一で
ある。この回路は不足電圧引外しコイル7による電磁石
の吸引の継続保持を確実にするものである。即ち、電磁
石の吸引状態を継続保持するが、長時間のうちに吸引状
態がゆるむことがあるので定期的に強い電流で確実な吸
引状態を確保する。この手段として、第三の時限回路1
6から1分間に1回第一の時限回路3と同様の所定時間
(例えば0.1sec)の間スイッチング素子6の導通
による付勢電流により電磁石に吸引力を発生させるよう
に構成されている。なお、上記のように電磁石に吸引力
を発生させる手段を実施例2の回路に実施したものを図
7に示す。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、スイ
ッチング素子の導通による付勢電流により不足電圧引外
しコイルを励磁して電磁石を吸引した後は、第一の電圧
検出手段の出力信号と第二の電圧検出手段の出力信号の
両信号により、スイッチング素子を断続させながら電磁
石の吸引状態を継続保持する。この継続保持はスイッチ
ング素子の連続導通による継続保持に比較して小電力で
なされるので、不足電圧引外しコイルに熱耐量の大きい
高価な材料を必要とせず、放熱の為の構成も簡単になる
ので、小形で低価格の電磁石装置が使用できる。なお、
電源端子間にコンデンサを設けた時延形では吸引継続中
の電流が必要最小限におさえられているので小容量のコ
ンデンサで長時間の保持ができる効果もある。
【0022】また、スイッチング素子の断続周波数が所
定値を超過したとき、スイッチング素子を所定時間非導
通にする手段を備えたものは、不足電圧引外しコイルの
短絡事故を検出できる。
【0023】さらに、スイッチング素子の断続周期より
も長い周期で所定時間スイッチング素子を導通させる手
段を備えたものは、電磁石の吸引状態を確実に継続保持
できるなど多くの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す回路図である。
【図2】この発明の電圧検出回路の動作説明図である。
【図3】この発明の不足電圧引外しコイルの電流波形図
である。
【図4】この発明の実施例2を示す回路図である。
【図5】この発明の実施例3を示す回路図である。
【図6】この発明の実施例4を示す回路図である。
【図7】この発明の実施例3,4を実施例2の回路に実
施した例を示す回路図である。
【図8】従来の装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1a,1b 電源端子 2 第一の電圧検出回路 3 第一の時限回路 4 OR回路 5 AND回路 6 スイッチング素子 7 不足電圧引外しコイル 8 電流検出センサ 9 フライホイルダイオード 10 第二の電圧検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自家用発電機あるい
は船舶の発電機などを電源とする電気系統において、電
源電圧が低下したとき負荷機器を保護するために、回路
遮断に付属させる不足電圧引外し装置に関するもので
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る不足電圧
引外し装置は、スイッチング素子の導通による付勢電流
により電磁石に吸引力を発生させる不足電圧引外しコイ
ルと、スイッチング素子が非導通になったとき上記不足
電圧引外しコイルに対し不足電圧引外しコイルの逆起電
圧による電流を通電する手段と、不足電圧引外しコイル
に流れる電流が所定値以下のときは出力信号を発生し、
所定値以上のときは出力信号を発生しないように構成さ
れた第二の電圧検出手段とを備え、第一の電圧検出手段
の出力信号と第二の電圧検出手段の出力信号の両信号に
よりスイッチング素子を断続させながら電磁石の吸引状
態を継続保持するようにしたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】7は不足電圧引外しコイルで、スイッチン
グ素子6の導通による付勢電流により電磁石に吸引力を
発生させるもので、例えば実開平2−67544号公報
に示されたように電磁石装置を構成し、電源電圧が低下
したとき回路遮断をトリップさせるものである。8は
不足電圧引外しコイル7を流れる電流を検出する電流検
出センサであり、不足電圧引外しコイル7と電源端子1
bの間に接続されている。不足電圧引外しコイル7と電
流検出センサ8との接続点11は、第二の電圧検出回路
10の入力側に接続されている。第二の電圧検出回路1
0は、図2(b)に示すように、電流検出センサ8にス
イッチング素子6の導通による付勢電流(例えばDC
0.1アンペア)より大きい電流が流れたときはON信
号を停止し、所定の電流値以下(例えばDC0.09ア
ンペア以下)のときはON信号を出力する。つまり、所
定の付勢電流と所定の電流値の間においてヒステリシス
特性を備えたものである。9は不足電圧引外しコイル7
のフライホイルダイオードであり、不足電圧引外しコイ
ル7と電流検出センサ8の回路に対して並列に接続され
ている。12は電源端子1a,1bの間に接続されたコ
ンデンサである。なお、上記構成によるスイッチング素
子6のON波形と不足電圧引外しコイル7の電流波形と
の関係は図3に示すようになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】上記のように構成された不足電圧引外し装
置の動作について説明する。先ず、電源電圧が所定の正
常電圧以上のとき、第一の電圧検出回路2からのON信
号により第一の時限回路3から電磁石吸引に必要な所定
時間(例えば0.1sec)の間ON信号が出力され
る。この信号はOR回路4を介してスイッチング素子6
を例えば0.1sec間導通させる。スイッチング素子
6の導通により不足電圧引外しコイル7が付勢され電磁
石(図示せず)が吸引する。電流検出センサ8は上記不
足電圧引外しコイル7の付勢電流が所定値(例えばDC
0.1A)を越えたことを検出して第二の電圧検出回路
10のON信号を停止する。第二の電圧検出回路10の
ON信号を停止するとAND回路5の出力信号が無くな
るので、第1の時延回路による所定時間の導通の後、
イッチング素子6が非導通になる。これにより不足電圧
引外しコイル7が消勢されることになるが、逆起電圧に
よる電流がフライホイルダイオード9の回路を介して不
足電圧引外しコイル7に流れ、電磁石の吸引状態を保持
する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】逆起電圧による電流が所定値(例えばDC
0.09A)以下になると、第二の電圧検出回路10が
ON信号を出力する。このON信号によりAND回路5
に出力信号を生じ、OR回路4を介してスイッチング素
子6が再び導通状態になされる。この導通により不足電
圧引外しコイル7が付勢されるが、電流検出センサ8が
不足電圧引外しコイル7の付勢電流が所定値を越えたこ
とを検出して第二の電圧検出回路10のON信号を停止
し、スイッチング素子6を非導通にする。上記のように
スイッチング素子6の非導通・導通の繰返し、即ち、不
足電圧引外しコイル7の付勢の断続が繰返される。その
繰返しの周期は回路部品によって定まるものであるが、
発明者の試作品では15kHz〜30kHzであり、ス
イッチング素子6を断続させながら電磁石の吸引状態が
継続保持される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】実施例2.図4は他の回路構成により上記
実施例と同様の作用効果を得るものである。即ち、第一
の電圧検出回路2のON信号を受けたとき、第一の時限
回路3から所定時間(例えば0.1sec)の間LOW
レベルの信号を出力する。第二の電圧検出回路10は、
電流検出センサ8にスイッチング素子6の導通による付
勢電流が所定値(例えばDC0.1アンペア)より大き
いときは、OFF信号を出力し、所定の電流値以下(例
えばDC0.09アンペア以下)のときはON信号を出
力するように、所定の付勢電流と所定の電流値の間にお
いてヒステリシス特性を備えたものである。第一の時限
回路3の出力側は第二の電圧検出回路10の入力側と共
に接続点11に接続されている。第二の電圧検出回路1
0の出力側はAND回路5に接続され、AND回路5の
出力によりスイッチング素子6が導通するように構成す
るなど実施例1より若干構成を変えたものである。そし
て、スイッチング素子6の導通による付勢電流により不
足電圧引外しコイル7を励磁して電磁石を吸引した後
は、第一の電圧検出回路2のON信号と上記第二の電圧
検出回路10の断続出力信号の両信号により、スイッチ
ング素子6を断続させながら上記電磁石の吸引状態を継
続保持する動作は実施例1のものと同じである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例3.図5において、13はハイパス
フイルタ、14は第三の電圧検出回路、15は第二の時
限回路であり、接続点11と第一の電圧検出回路2の出
力側との間に接続されている。他の部分は図1の回路と
同一である。このハイパスフイルタ13の回路は不足電
圧引外しコイル7の短絡保護のために設けたものであ
る。即ち、比較的大形の回路遮断器では、不足電圧引外
しコイル7は、機械的トリップレバなどで構成された引
外し機構の近傍に設置され制御回路部分とリード線によ
り接続される。従って、リード線の短絡事故が発生する
ことがある。不足電圧引外しコイル7が短絡すると、断
続繰返しの周期は100kHz程度まで上昇するので、
これをハイパスフイルタ13と第三の電圧検出回路14
により検出し、第二の時限回路15で定めた時間第一の
電圧検出回路2の出力が出ないようにする。即ち異常な
スイッチングによる回路素子の破壊を防止する。上記短
絡保護の手段を実施例2の回路に実施したものを図7に
示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】実施例4.図6において、16は第三の時
限回路であり、接続点11と第一の時限回路3の出力側
との間に接続されると共に、第一の電圧検出回路2の出
力側に接続されている。この場合、第一の電圧検出回路
2の出力は、電源電圧が定格電圧の70%以上で、か
つ、接続点11の部分に所定の電圧があるとき第三の時
限回路16が作動するように構成されている。他の部分
は図5の回路と同一である。この回路は不足電圧引外し
コイル7による電磁石の吸引の継続保持を確実にするも
のである。即ち、電磁石の吸引状態を継続保持するが、
長時間のうちに吸引状態がゆるむことがあるので定期的
に強い電流で確実な吸引状態を確保する。この手段とし
て、第三の時限回路16から1分間に1回第一の時限回
路3と同様の所定時間(例えば0.1sec)の間スイ
ッチング素子6の導通による付勢電流により電磁石に吸
引力を発生させるように構成されている。この構成にお
いて、瞬時停電中や不足電圧引外しコイル7が吸引状態
ではないタイミングの場合にスイッチング素子6を強制
的にONすることは誤動作につながるので、第一の電圧
検出回路2の出力および接続点11の部分の出力を監視
することで上記誤動作が発生しないようにしている。
お、上記のように電磁石に吸引力を発生させる手段を実
施例2の回路に実施したものを図7に示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧が所定の正常電圧以上になった
    とき出力信号を導出し、所定の不足電圧以下になれば上
    記出力信号を停止する第一の電圧検出手段と、上記電源
    に接続されたスイッチング素子と、このスイッチング素
    子の導通によって付勢される不足電圧引外しコイルと、
    上記スイッチング素子が非導通になったとき上記不足電
    圧引外しコイルに対しこの不足電圧引外しコイルの逆起
    電圧による電流を通電する手段と、上記不足電圧引外し
    コイルに流れる電流が所定値以下のときは出力信号を発
    生し、所定値以上のときは出力信号を発生しないように
    構成された第二の電圧検出手段とを備え、上記第一の電
    圧検出手段の出力信号と上記第二の電圧検出手段の出力
    信号が共に存在する場合に上記スイッチング素子を介し
    て上記不足電圧引外しコイルを付勢するようにしたこと
    を特徴とする不足電圧引外し装置。
  2. 【請求項2】 電源電圧が所定の正常電圧以上になった
    とき出力信号を導出し、所定の不足電圧以下になれば上
    記出力信号を停止する第一の電圧検出手段と、上記電源
    に接続されたスイッチング素子と、上記第一の電圧検出
    回路の出力信号により所定時間上記スイッチング素子を
    導通させる手段と、上記スイッチング素子の導通によっ
    て付勢される不足電圧引外しコイルと、上記スイッチン
    グ素子が非導通になったとき上記不足電圧引外しコイル
    に対し上記不足電圧引外しコイルの逆起電圧による電流
    を通電する手段と、上記不足電圧引外しコイルに流れる
    電流が所定値以下のときは出力信号を発生し、所定値以
    上のときは出力信号を発生しないように構成された第二
    の電圧検出手段とを備え、上記第一の電圧検出手段の出
    力信号と上記第二の電圧検出手段の出力信号が共に存在
    する場合に上記スイッチング素子を介して上記不足電圧
    引外しコイルを付勢するようにしたことを特徴とする不
    足電圧引外し装置。
  3. 【請求項3】 電源電圧が所定の正常電圧以上になった
    とき出力信号を導出し、所定の不足電圧以下になれば上
    記出力信号を停止する第一の電圧検出手段と、上記電源
    に接続されたスイッチング素子と、上記スイッチング素
    子の導通によって付勢される不足電圧引外しコイルと、
    上記スイッチング素子が非導通になったとき上記不足電
    圧引外しコイルに対し上記不足電圧引外しコイルの逆起
    電圧による電流を通電する手段と、上記不足電圧引外し
    コイルに流れる電流が所定値以下のときは出力信号を発
    生し、所定値以上のときは出力信号を発生しないように
    構成された第二の電圧検出手段と、上記第一の電圧検出
    手段により電源電圧が所定の正常電圧以上になったとき
    所定時間上記第二の電圧検出回路から出力信号を発生さ
    せることによりこの所定時間の間上記スイッチング素子
    を導通させる手段とを備え、上記第一の電圧検出手段の
    出力信号と上記第二の電圧検出手段の出力信号が共に存
    在する場合に上記スイッチング素子を介して上記不足電
    圧引外しコイルを付勢するようにしたことを特徴とする
    不足電圧引外し装置。
  4. 【請求項4】 スイッチング素子の断続周波数が所定値
    を超過したとき、スイッチング素子を所定時間非導通に
    する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか一項記載の不足電圧引外し装置。
  5. 【請求項5】 スイッチング素子の断続周期よりも長い
    周期で所定時間スイッチング素子を導通させる手段を備
    えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記
    載の不足電圧引外し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160114655A (ko) 2014-05-23 2016-10-05 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 전자석 구동 장치

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