JPH06306223A - エチレンプロピレンゴム配合物 - Google Patents
エチレンプロピレンゴム配合物Info
- Publication number
- JPH06306223A JPH06306223A JP5101419A JP10141993A JPH06306223A JP H06306223 A JPH06306223 A JP H06306223A JP 5101419 A JP5101419 A JP 5101419A JP 10141993 A JP10141993 A JP 10141993A JP H06306223 A JPH06306223 A JP H06306223A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epdm
- rubber
- ethylene
- propylene rubber
- rubber compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 粗面加工・プライマー等の前処理をしなくて
も、表面加飾層に対して良好な接着性が得られ、しか
も、加硫ゴムの物性も余り低下しないるエチレンプロピ
レンゴム（ＥＰＤＭ）配合物を提供すること。 【構成】 ＥＰＤＭをゴム成分の全部または主体とする
硫黄加硫系のＥＰＤＭ配合物。表面加飾層に対する接着
性改善剤として、極性樹脂系の粘着付与剤が、通常の粘
着付与剤の配合に加えて配合されてなる。
も、表面加飾層に対して良好な接着性が得られ、しか
も、加硫ゴムの物性も余り低下しないるエチレンプロピ
レンゴム（ＥＰＤＭ）配合物を提供すること。 【構成】 ＥＰＤＭをゴム成分の全部または主体とする
硫黄加硫系のＥＰＤＭ配合物。表面加飾層に対する接着
性改善剤として、極性樹脂系の粘着付与剤が、通常の粘
着付与剤の配合に加えて配合されてなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＥＰＤＭをゴム成分の
全部又は主体とする硫黄加硫系のエチレンプロピレンゴ
ム配合物（ＥＰＤＭゴム配合物）に関する。特に、ウェ
ザストリップ等の押出成形材料として好適な発明であ
る。
全部又は主体とする硫黄加硫系のエチレンプロピレンゴ
ム配合物（ＥＰＤＭゴム配合物）に関する。特に、ウェ
ザストリップ等の押出成形材料として好適な発明であ
る。
【０００２】
【従来の技術】上記ウェザストリップ用の成形材料とし
ては、耐候性、耐オゾン性等に優れているＥＰＤＭ配合
物が多用されている。
ては、耐候性、耐オゾン性等に優れているＥＰＤＭ配合
物が多用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ＥＰＤＭは本
質的に非極性材料であり、通常、表面加飾（塗装・他部
材との接着等）に際しては、粗面加工等の前処理が必要
である。また、複雑な形状の製品は、粗面加工できない
場合もある。
質的に非極性材料であり、通常、表面加飾（塗装・他部
材との接着等）に際しては、粗面加工等の前処理が必要
である。また、複雑な形状の製品は、粗面加工できない
場合もある。
【０００４】本発明は、上記にかんがみて、粗面加工・
プライマー等の前処理をしなくても表面加飾層に対し
て、良好な接着性が得られ、しかも、加硫ゴムの物性も
余り低下しないＥＰＤＭゴム配合物を提供することを目
的とする。
プライマー等の前処理をしなくても表面加飾層に対し
て、良好な接着性が得られ、しかも、加硫ゴムの物性も
余り低下しないＥＰＤＭゴム配合物を提供することを目
的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意開発に努力をする過程で、極性
樹脂系の粘着付与剤を配合すれば、表面加飾層に対する
接着性が格段に改善されることを知見し、下記構成のＥ
ＰＤＭ配合物に想到した。ここで、表面加飾層とは、塗
装、及び、他材質加飾材との間に介在する接着剤層を意
味する。
を解決するために、鋭意開発に努力をする過程で、極性
樹脂系の粘着付与剤を配合すれば、表面加飾層に対する
接着性が格段に改善されることを知見し、下記構成のＥ
ＰＤＭ配合物に想到した。ここで、表面加飾層とは、塗
装、及び、他材質加飾材との間に介在する接着剤層を意
味する。
【０００６】ＥＰＤＭをゴム成分の全部または主体とす
る硫黄加硫系のＥＰＤＭ配合物において、表面加飾層に
対する接着性改善剤として、極性樹脂系の粘着付与剤
が、配合されてなることを特徴とする。
る硫黄加硫系のＥＰＤＭ配合物において、表面加飾層に
対する接着性改善剤として、極性樹脂系の粘着付与剤
が、配合されてなることを特徴とする。
【０００７】
【手段の詳細な説明】以下、本発明の手段について詳細
に説明をする。なお、配合単位は、特に断らない限り、
重量単位とする。
に説明をする。なお、配合単位は、特に断らない限り、
重量単位とする。
【０００８】(1) 本発明は、ＥＰＤＭをゴム成分の全部
または主体とする硫黄加硫系のゴム配合物を前提とす
る。
または主体とする硫黄加硫系のゴム配合物を前提とす
る。
【０００９】ここで、ＥＰＤＭとしては、汎用のものを
使用でき、例えば、ウェザストリップ用成形材料とする
場合は、αオレフィンとして、プロピレンを使用し、プ
ロピレン含量：３０〜４０％、非共役ジエンとして、エ
チリデンノルボルネンを使用し、ヨウ素価：１０〜３５
とする。
使用でき、例えば、ウェザストリップ用成形材料とする
場合は、αオレフィンとして、プロピレンを使用し、プ
ロピレン含量：３０〜４０％、非共役ジエンとして、エ
チリデンノルボルネンを使用し、ヨウ素価：１０〜３５
とする。
【００１０】前記ＥＰＤＭにブレンドできる他のゴム成
分としては、ポリブタジエン等を挙げることができる。
分としては、ポリブタジエン等を挙げることができる。
【００１１】(2) このＥＰＤＭ配合物には、表面加飾層
に対する接着性改善剤として、極性樹脂系の粘着付与剤
が、通常の粘着付与剤の配合量に加えて配合されてい
る。
に対する接着性改善剤として、極性樹脂系の粘着付与剤
が、通常の粘着付与剤の配合量に加えて配合されてい
る。
【００１２】ここで、極性樹脂系の粘着付与剤として
は、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ｐ−第三−ブ
チルフェノール・アセチレン樹脂、テルペン・フェノー
ル樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂、等を挙げる
ことができる。
は、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ｐ−第三−ブ
チルフェノール・アセチレン樹脂、テルペン・フェノー
ル樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂、等を挙げる
ことができる。
【００１３】そして、この粘着付与剤の接着性改善剤と
しての配合量は、通常、１．５〜３５部、望ましくは、
４〜２５部とする。４部未満では、接着性改善効果が小
さく、３５部を越えると、加硫ゴム物性に悪影響を与え
る。
しての配合量は、通常、１．５〜３５部、望ましくは、
４〜２５部とする。４部未満では、接着性改善効果が小
さく、３５部を越えると、加硫ゴム物性に悪影響を与え
る。
【００１４】(3) そしてこのＥＰＤＭ配合物には、硫黄
加硫系に使用される配合剤、即ち、カーボンブラック、
亜鉛華、加工助剤、老化防止剤、着色剤が配合され、さ
らに、硫黄加硫薬剤（硫黄、加硫促進剤、促進助剤等）
が配合される。
加硫系に使用される配合剤、即ち、カーボンブラック、
亜鉛華、加工助剤、老化防止剤、着色剤が配合され、さ
らに、硫黄加硫薬剤（硫黄、加硫促進剤、促進助剤等）
が配合される。
【００１５】こうした配合処方のＥＰＤＭ配合物は、混
練して成形用材料とした後、通常の押出成形機で押出
後、加硫して、ウェザストリップ等の押出物を得る。
練して成形用材料とした後、通常の押出成形機で押出
後、加硫して、ウェザストリップ等の押出物を得る。
【００１６】
【発明の作用・効果】本発明のＥＰＤＭ配合物は、ＥＰ
ＤＭをゴム成分の全部または主体とする硫黄加硫系のＥ
ＰＤＭ配合物において、表面加飾層に対する接着性改善
剤として、極性樹脂系の粘着付与剤が、配合されてなる
構成により、後述の試験例で示す如く、加硫ゴム物性を
余り低下させずに、接着性を格段に向上させることがで
きる。
ＤＭをゴム成分の全部または主体とする硫黄加硫系のＥ
ＰＤＭ配合物において、表面加飾層に対する接着性改善
剤として、極性樹脂系の粘着付与剤が、配合されてなる
構成により、後述の試験例で示す如く、加硫ゴム物性を
余り低下させずに、接着性を格段に向上させることがで
きる。
【００１７】従って、粗面加工が不要となり、塗装・接
着作業性が向上する。また、汎用のＥＰＤＭ配合物との
共押出が可能となり、製品構成の自由度が増大する。
着作業性が向上する。また、汎用のＥＰＤＭ配合物との
共押出が可能となり、製品構成の自由度が増大する。
【００１８】接着性が増大する理由は、極性基が、ゴム
成形品の表面に顕出し、ファン・デル・ワールス力が増
大するためと推定される。
成形品の表面に顕出し、ファン・デル・ワールス力が増
大するためと推定される。
【００１９】
Ａ．下記基本配合処方において、ＣＢ、プロセスオイ
ル、及び、極性樹脂系粘着付与剤を、表１に示すものと
した各実施例・比較例のＥＰＤＭ配合物を、混練後、押
出用材料とし、押出物を加硫成形した。そして、各加硫
物について下記項目の試験を行った。ＥＰＤＭ基本配合処方 ＥＰＤＭ １００部 ＭＡＦカーボン 変量 パラフィン系プロセスオイル 変量 ステアリン酸 １部 亜鉛華 ５部 脱水剤 ５部 重質炭酸カルシウム ２０部 硫 黄 １．５部 加硫促進剤 ２．２部 極性樹脂系粘着付与剤 変量 （フェノール・ホルムアルデヒド樹脂） (1) 接着性…ゴム加硫物を塗装板（アクリル系塗料塗装
鋼板：１mmｔ）と、ウレタン系接着剤（「ハマタイトＷ
Ｓ−７０」横浜ゴム社製 ）を使用して接着し、塗装板
とゴム加硫物との間の剪断接着力を測定した（引張速
度：５０mm／分）。
ル、及び、極性樹脂系粘着付与剤を、表１に示すものと
した各実施例・比較例のＥＰＤＭ配合物を、混練後、押
出用材料とし、押出物を加硫成形した。そして、各加硫
物について下記項目の試験を行った。ＥＰＤＭ基本配合処方 ＥＰＤＭ １００部 ＭＡＦカーボン 変量 パラフィン系プロセスオイル 変量 ステアリン酸 １部 亜鉛華 ５部 脱水剤 ５部 重質炭酸カルシウム ２０部 硫 黄 １．５部 加硫促進剤 ２．２部 極性樹脂系粘着付与剤 変量 （フェノール・ホルムアルデヒド樹脂） (1) 接着性…ゴム加硫物を塗装板（アクリル系塗料塗装
鋼板：１mmｔ）と、ウレタン系接着剤（「ハマタイトＷ
Ｓ−７０」横浜ゴム社製 ）を使用して接着し、塗装板
とゴム加硫物との間の剪断接着力を測定した（引張速
度：５０mm／分）。
【００２０】(2) 引張強度… JIS K 6301 に準じて測定
した。
した。
【００２１】Ｂ．表１に示す試験結果から、本発明の構
成要件を満たす各実施例は、それ以外の比較例に比し
て、格段に接着性が改善されていることが分かるととも
に、加硫ゴム物性も余り低下していないことが分かる。
成要件を満たす各実施例は、それ以外の比較例に比し
て、格段に接着性が改善されていることが分かるととも
に、加硫ゴム物性も余り低下していないことが分かる。
【００２２】また、カーボンブラック（ＣＢ）の配合量
に無関係に、即ち、ＣＢの低充填処方から高充填処方ま
で、本発明は適用可能であることが分かる。
に無関係に、即ち、ＣＢの低充填処方から高充填処方ま
で、本発明は適用可能であることが分かる。
【００２３】
【表１】
Claims (1)
- 【請求項１】 非晶性エチレン−α−オレフィン−非共
役ジエン三元共重合体（ＥＰＤＭ）をゴム成分の全部ま
たは主体とする硫黄加硫系のエチレンプロピレンゴム配
合物において、 表面加飾層に対する接着性改善剤として、極性樹脂系の
粘着付与剤が、配合されてなることを特徴とするエチレ
ンプロピレンゴム配合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5101419A JP3024429B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | エチレンプロピレンゴム配合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5101419A JP3024429B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | エチレンプロピレンゴム配合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06306223A true JPH06306223A (ja) | 1994-11-01 |
| JP3024429B2 JP3024429B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=14300196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5101419A Expired - Fee Related JP3024429B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | エチレンプロピレンゴム配合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3024429B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006176579A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Bridgestone Corp | ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP5101419A patent/JP3024429B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006176579A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Bridgestone Corp | ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3024429B2 (ja) | 2000-03-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS61278585A (ja) | 自己接着性かつ深絞り成形可能の多層保護シ−ト | |
| US7423086B2 (en) | Ethylene-propylene-diene rubber composition with improved adhesion properties | |
| JP3598487B2 (ja) | 自動車用ウェザストリップ | |
| JP2836186B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
| EP0472268A2 (en) | Forming abrasion-resistant coatings on elastomeric substrates | |
| CA1078089A (en) | Paintable rubber composition and products prepared therefrom | |
| JPH06306223A (ja) | エチレンプロピレンゴム配合物 | |
| JPH07108835A (ja) | 自動車用ウェザストリップ | |
| JP3778856B2 (ja) | 長尺状樹脂成形部材 | |
| US20050048238A1 (en) | Multi-layer moulding comprising tpv substrate and a weather-resistant surface layer | |
| US20020032284A1 (en) | Use of chemically modified EPDM to improve adhesion properties of thermoset EPDM components | |
| JPH0552335B2 (ja) | ||
| US20030065102A1 (en) | Use of chemically modified elastomeric polymers to improve adhesion properties of thermoset elastomeric polymers components | |
| JPS6397655A (ja) | 軟質ポリプロピレン系樹脂組成物 | |
| JP4599646B2 (ja) | 接着用架橋熱可塑性エラストマー組成物及び積層体 | |
| US11746221B2 (en) | Thermoplastic elastomer composition | |
| JPH08175291A (ja) | 自動車用ウェザストリップ | |
| JP3040539B2 (ja) | 自動車用モール | |
| US20040214958A1 (en) | Use of chemically modified elastomeric polymers to improve adhesion properties of thermoset elastomeric polymers components | |
| JPH08283478A (ja) | ゴム組成物、加硫ゴム組成物及び複合体 | |
| JPH05320444A (ja) | 金属接着ゴム組成物 | |
| JPS61143458A (ja) | 高硬度ゴム組成物 | |
| JP3194813B2 (ja) | サンドイッチ樹脂成形物 | |
| JPS60184583A (ja) | エチレンプロピレン系ゴム用プライマ− | |
| JPH06305097A (ja) | サンドイッチ樹脂成形物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991221 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121 Year of fee payment: 11 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |