JPH0630372Y2 - 空気圧式釘打機 - Google Patents

空気圧式釘打機

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JPH0630372Y2
JPH0630372Y2 JP11339189U JP11339189U JPH0630372Y2 JP H0630372 Y2 JPH0630372 Y2 JP H0630372Y2 JP 11339189 U JP11339189 U JP 11339189U JP 11339189 U JP11339189 U JP 11339189U JP H0630372 Y2 JPH0630372 Y2 JP H0630372Y2
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piston
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cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、多数本の釘を連結して成る連結釘を使用する
空気圧式釘打機に関し、特に、圧縮空気によって駆動さ
れる釘の打撃機構の一部を構成し釘を射出するノーズの
先端面から釘打込み前に釘先端部を作業者に目視できる
突出した状態に保持する釘突出出し装置を有する空気圧
式釘打機に関する。
〈従来の技術〉 実開昭64−71076号に示されているように、従
来、圧縮空気によって駆動され、釘打込前に釘先端部を
釘チャック先端から突出し状態に保持する空気圧式釘打
機は、釘の打撃機構と、釘突出し装置と、これらの動作
のシーケンスを空気圧により制御する制御機構とを有す
る。
上記釘の打撃機構は、打撃シリンダと、打撃シリンダ内
に往復動自在に配装された打撃ピストンと、打撃シリン
ダの一端から該打撃シリンダと同軸に突出し、打撃シリ
ンダと同軸に延びた釘射出孔を有するノーズと、打撃ピ
ストンにピストンロッドとして一体結合され釘射出孔を
往復動し、往動の釘打込ストロークにおいて釘の頭部を
打撃するドライバとを有する。
上記釘突出し装置は、打撃シリンダに並列して釘打機本
体に内装されて釘プッシュシリンダと、釘プッシュシリ
ンダ内に往復動自在に配装された釘プッシュピストン
と、釘プッシュピストンにピストンロッドとして一体結
合された釘プッシャ連結ロッドと、ノーズに沿って往復
動し、釘打込ストロークにおいて、釘送り装置によりノ
ーズの釘射出孔内に予め供給されていた釘の頭部に当接
し該釘を連結釘の他の部分から切離してノーズ先端の方
へ押す釘プッシャと、ノーズ先端に設けられ、釘打込前
に釘先端部をノーズ先端面から作業者に目視できる突出
し状態に固定的に保持する釘チャックとを有する。
上記制御機構は、作業者が手動操作するトリガレバー
と、トリガレバーにより操作されるトリガバルブと、ト
リガバルブに接続され、釘打機本体内のメインエアチャ
ンバと打撃シリンダ上室との間および打撃シリンダ上室
と大気との間を開閉するヘッドバルブと、トリガバルブ
に接続され、釘突出し装置の復動ストローク完了後、一
定時間後にヘッドバルブが開いて、ドライバの釘打込ス
トロークが開始するようにタイミングを設定するエアタ
イマとを有する。
一般に、釘突出し装置を備えた空気圧式釘打機において
は、釘の打撃機構の釘打込ストロークが開始する前に、
トリガレバーおよびトリガバルブからの釘打ち指令空気
圧信号によって、釘プッシャおよび釘ホルダによる釘の
固定的保持状態を解除するとともに、釘プッシャをノー
ズの釘射出孔内から退避させる必要がある。また、釘プ
ッシャの退避とともに、釘プッシュピストンも上死点ま
で復帰する必要がある。
上記従来の空気圧式釘打機の釘突出し装置においては、
作業者がトリガレバーを引き、トリガバルブを釘打込ス
トロークに切換えることによって、釘打ち指令空気圧信
号が、まず、釘プッシュシリンダに伝達され、これによ
り、釘プッシュピストンがその上死点まで復帰するとと
もに釘ホルダおよび釘プッシャが解除状態となる。
上記釘打ち指令空気圧信号は、エアタイマを経由して一
定時間地延後にヘッドバルブに伝達される。エアタイマ
による遅延時間は、釘プッシュピストンの摺動抵抗およ
び/またはその他の原因で釘プッシュピストンの戻りが
遅れることを想定して、これらの原因がない場合におけ
る、釘プッシュピストンの上死点までの戻りの時間にあ
る程度の余裕時間を含めた長さに設定されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記の通り、釘突出し装置の釘ホルダおよび釘プッシャ
の解除後、打撃機構の釘打込ストロークが開始するよう
に、エアタイマまたはタイマ手段一般によりシーケンス
を設定した場合において、エアタイマによる遅延時間内
に何らかの障害により釘プッシャがノーズの釘射出孔か
ら退避しない時も、釘プッシャがノーズの釘射出孔から
完全に退避したときと同様に、ヘッドバルブは、釘打ち
指令空気圧信号により開くから、ドライバがノーズの釘
射出孔内を往動して釘プッシャを打撃し、該釘プッシ
ャ、ひいては、釘突出し装置の他の部材を損傷する。
他方、釘プッシャがノーズの釘射出孔から完全に退避
し、釘プッシュピストンが完全に上死点に復帰してから
ヘッドバルブが開くようにエアタイマによる遅延時間を
更に長くすると、作業者がトリガレバーを引いてから、
ドライバが実際に釘の頭部を打撃するまでのタイムラグ
が大きくなり過ぎて、作業者にとって釘打ち込み感が不
自然となり、釘打込みの作業性が著しく悪くなる。
このように、従来の空気圧式釘打機においては、釘プッ
シュピストンの上死点への復帰完了は、ヘッドバルブ開
指令信号を生じない。
したがって、本考案の目的は、釘プッシャがノーズの釘
射出孔外へ退避するとともに釘プッシュピストンが上死
点へ復帰した後、ヘッドバルブが開くシーケンスを確保
するために、釘プッシュピストンの上死点への復帰完了
のみがヘッドバルブ開指令信号を生じる、換言すれば、
釘プッシュピストンの上死点への復帰が完了しない間
は、トリガバルブおよびヘッドバルブ間の空気圧信号の
伝達を遮断することにより打撃機構の釘打込ストローク
の開始を禁止する空気圧式釘打機を提供することであ
る。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために本考案は、圧縮エアが供給お
よび排出される打撃シリンダと、打撃シリンダに内装さ
れ圧縮エアにより駆動される打撃ピストンと、打撃ピス
トンにピストンロッドとして一体結合され先端部で釘を
打撃するドライバと、ドライバが往復動する釘射出孔を
有し釘打機本体から突出したノーズと、打撃ピストンを
往復動させるため打撃シリンダに対して圧縮エアを供給
および排出するように開閉されるヘッドバルブと、ノー
ズに対して軸方向に往復動自在に取付けられ、釘射出孔
に対して進出および退避自在であり、往動の釘打込スト
ロークにおいて、かつ、釘射出孔内へ進出時、釘射出孔
内に装填された釘に当接し該釘をノーズ先端の方へ押
し、復動ストロークにおいて、釘から離れ釘射出孔外へ
退避する釘プッシャと、釘打ち指令空気圧信号および釘
打ち終了空気圧信号により釘プッシャをノーズの軸方向
に往復動させる釘プッシュピストンと、ヘッドバルブお
よび釘プッシュピストンに釘打ち指令空気圧信号および
釘打ち終了空気圧信号を送るため手動操作されるトリガ
バルブと、ヘッドバルブとトリガバルブとを接続するエ
ア通路の途中に配置され、釘打込ストロークにおいて、
釘プッシャが釘射出孔外へ退避し釘プッシュピストンが
上死点に位置した瞬時に、上記エア通路を開放してヘッ
ドバルブを開く一方、釘プッシャが釘射出孔内へ進出し
釘プッシャが上死点に位置していない時、上記エア通路
を遮断してヘッドバルブを開閉不能に保持するように、
釘プッシュピストンによって機械操作されるタイミング
バルブとを有することを特徴とする。
〈作用〉 トリガバルブが釘打込ストロークに切換えられていない
場合、および釘打込ストロークに切換えられても、釘プ
ッシャが釘射出孔内に進出し、釘プッシュピストンが復
動ストロークの途中にある場合には、タイミングバルブ
がヘッドバルブとトリガバルブとを接続するエア通路を
閉じており、トリガバルブからの釘打ち指令空気圧信号
は、ヘッドバルブに伝達されない。従って、ドライバが
釘射出孔内を往動し、釘プッシャを打撃することはな
い。
他方、釘プッシャが釘射出孔外へ退避し、釘プッシュピ
ストンが上死点に達した瞬時に、タイミングバルブがプ
ッシュピストンによって機械操作され、上記エア通路を
開放し、トリガバルブからの釘打ち指令空気圧信号がヘ
ッドバルブに達し、ヘッドバルブを開き、ドライバが往
動して釘を打撃する。このように、釘プッシャの釘射出
孔外への退避から実際にドライバが釘を打撃するまでの
時間に不必要なタイムラグがない。
〈実施例〉 以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。第1図は、本考案の空気圧式釘打機の要部縦断
面図であって、打撃ピストンが上死点で静止している状
態を示している。
第1図に示されているように、釘打機本体1の内部に打
撃シリンダ2が配設され、打撃シリンダ2の内部に打撃
ピストン3が往復動自在に配装されている。釘打機本体
1の下端部には、打撃シリンダ2の一端から該打撃シリ
ンダ2と同軸に突出し、打撃シリンダ2と同軸に延びた
釘射出孔4を有するノーズ5が設けられている。打撃ピ
ストン3の下面側には、ピストンロッドとして釘の頭部
を打撃するドライバ6が打撃ピストン3に一体連結され
ている。ドライバ6は、ノーズ5の釘射出孔4内を往復
動する。
上記打撃シリンダ2内において、打撃ピストン3を往復
動させるための圧縮空気は、釘打機本体1の内部におい
て、打撃シリンダ2の周囲に形成されたメインエアチャ
ンバ7から供給される。メインエアチャンバ7は、釘打
機の外部に存在する圧縮エア源(図示せず)に接続さ
れ、該圧縮エア源から圧縮エアを補充される。
上記打撃シリンダ2の上端部の外周には、環状に構成さ
れたヘッドバルブ8が配置されている。ヘッドバルブ8
は、釘打機本体1のキャップ9の一部により構成された
上側ヘッドバルブシリンダ要素10、およびキャップ9
と打撃シリンダ2との間に介装され、かつ、固定された
下側ヘッドバルブシリンダ要素11と、上側および下側
ヘッドバルブシリンダ要素10および11によって形成
されるほぼ環状のヘッドバルブボア12内において、打
撃シリンダ2の軸方向に往復動自在に配装されたヘッド
バルブボデー13と、上側ヘッドバルブシリンダ要素1
0内に配装された弁バネ12aとから成る。釘打機本体
1のキャップ9において、打撃シリンダ2の上端面と対
抗する部位には、弾性材料から成るピストントップ14
が固定されている。ピストンストップ14は,打撃ピス
トン3が上死点に復帰した時、打撃ピストン3のリバウ
ンドを防止する状態で打撃ピストン3を保持する。
上記ヘッドバルブボデー13は、その下部にメインエア
チャンバ7と打撃シリンダ2の打撃ピストン上室2aと
の間を開閉する主開閉弁部15を有し、中間部内側に打
撃ピストン上室2aと大気との間を開閉する環状の排気
弁部16を有し、中間部外側にトリガバルブ17からの
釘打ち指令空気圧信号および釘打ち終了空気圧信号を受
ける環状の制御部18を有し、上部に上側ヘッドバルブ
シリンダ要素10と摺動係合し、ヘッドバルブボデー1
3の軸方向移動を案内する短円筒状の案内部19を有す
る。
上記主開閉弁部15の下端には、該主開閉弁部15の周
方向に分散して複数本のスリット20が設けられてい
る。また、排気弁部16の上面には、該排気弁部16の
周方向に分散して複数本の溝21が設けられている。
上記ヘッドバルブボデー13が下死点に静止している
時、主開閉弁部15の内周壁は、スリット20よりも上
方位置で下側ヘッドバルブシリンダ要素11の下端外周
面に嵌着されたOリング22と接触し、メインエアチャ
ンバ7と打撃ピストン上室2aとの間を閉鎖する。ま
た、排気弁部16は、溝21を有する部位において、O
リング22の上方位置、かつ、下側ヘッドバルブシリン
ダ要素11の外周面に嵌着されたOリング23と接触
し、打撃ピストン上室2aを大気に開放する。
他方、ヘッドバルブボデー13は上死点に静止している
時、主開閉弁部の内周壁は、スリット20を有する部位
において、Oリング22と接触し、メインエアチャンバ
7と打撃ピストン上室2aとの間を開放する。また、排
気弁部16は、溝21よりも下方位置でOリング23と
接触し、打撃ピストン上室2aと大気との間を閉鎖す
る。
前記打撃シリンダ3の周壁の軸方向、ほぼ中間部位に
は、打撃シリンダ3の周方向に分散して多数の小孔24
が設けられている。これらの小孔24は、打撃シリンダ
3の周壁外周面に嵌着されたゴムバンド等の逆止弁25
を介して、打撃シリンダ3の下部外周に形成されたリタ
ーン用エアチャンバ26に連通している。打撃シリンダ
2の更に下方部分の周壁には、上記リターン用エアチャ
ンバ26と打撃ピストン下室2bとを常時接続している
連通孔2cが設けられている。
上記釘打機本体1のグリップ部27の基端部(第1図
中、グリップ部27の左端)には、釘打ち指令空気圧信
号および釘打ち終了空気圧信号を発するためのトリガバ
ルブ17が設けられ、トリガバルブ17に対向して釘打
機本体1の下部外面には、トリガ28が設けられてい
る。
上記トリガバルブ17は、グリップ部27の基端部に形
成された孔27aに挿入、かつ、固定されたほぼ円筒状
のトリガバルブハウジング29のの下端開口部に嵌込ま
れたキャップ30と、トリガバルブハウジング29とキ
ャップ30とにより形成される室内に摺動自在に配設さ
れたほぼ円筒状のトリガバルブピストン31と、キャッ
プ30とトリガバルブピストン31とにより形成される
室内に配装されるとともに、下端部がトリガ28の方へ
突出したトリガバルブステム32とから成る。
上記トリガバルブハウジング29の周壁のほぼ中間部位
には、トリガバルブハウジング29の周方向に分散して
複数個の連通孔33が設けられている。連通孔33は、
釘打機本体1の下部およびノーズ5を貫通して延びたエ
ア通路34に接続している。エア通路34は、第4図〜
第6図に示されているように、釘チャック35の釘ホル
ダロックピストン・シリンダ機構101のロックシリン
ダ105の内部に接続している。
上記連通孔33は、釘打機本体1の上部内に延び、最終
的にヘッドバルブ8の上側ヘッドバルブシリンダ要素1
0内に形成された制御室40に接続するエア通路38に
接続している。エア通路38は、釘打機本体1の前部上
端に設けられた逆止弁41、タイミングバルブ42およ
びエア通路39を経由して制御室40に接続している。
上記キャップ30とトリガバルブハウジング29との間
には、常時、大気に開放された排気弁部43が設けられ
ている。
上記トリガバルブピストン31は、連通孔33に対して
上下位置にそれぞれ給気弁部31aおよび排気弁部31
bを有する。給気弁部31aは、その外周面にOリング
44を有し、メインエアチャンバ7とトリガバルブハウ
ジング29の内部との間をOリング44により開閉す
る。排気弁部31bは、その外周にOリング45を有
し、トリガバルブハウジング29の内部(すなわち、連
通孔33)と排気通路43との間を開閉する。トリガバ
ルブピストン31が上死点に静止している時は、Oリン
グ44は、トリガバルブハウジング29の孔壁面から離
れており、メインエアチャンバ7と連通孔33との間を
連通させている。この時、Oリング45は、トリガバル
ブハウジング29の孔壁面に密着しており、連通孔33
と排気通路43との間を閉鎖している。他方、トリガバ
ルブピストン31が下死点に静止している時は、Oリン
グ44は、メインエアチャンバ7と連通孔33との間を
閉をじている。この時、Oリング45は、トリガバルブ
ハウジング29の孔壁面から離れ、連通孔33を排気通
路43を介して大気に開放する。
上記給気弁部31aの中心軸部には、メインエアチャン
バ7とトリガバルブピストン31の内部との間を常時連
通する連通孔46が設けられている。トリガバルブピス
トン31の内部には、トリガバルブステム32をトリガ
28の方へ付勢するリターンバネ47が配装されてい
る。
上記トリガバルブステム32において、キャップ30に
設けられた孔48の壁面と摺動する部位には、Oリング
49および50が嵌着されている。第1図に示されてい
るように、トリガバルブステム32が下死点に静止して
いる場合には、Oリング49および50は、孔48の壁
面に密着し、トリガバルブステム32とキャップ30と
の隙間(図示せず)を閉じ、トリガバルブピストン31
の内部と大気との間をトリガ28のトリガレバー51に
より上死点まで押上げられた場合には、Oリング49お
よび50は、孔48の壁面から離れ、トリガバルブステ
ム32とキャップ30との隙間を開き、トリガバルブピ
ストン31の内部を大気に開放する。上記トリガバルブ
17は、釘打機本体1内のメインエアチャンバ7が圧縮
エア源と接続された状態では、メインエアチャンバ7内
の圧縮エアが連通孔46を経由してトリガバルブピスト
ン31の下方に形成されたキャップ30内の室内に供給
され、該室内の圧縮エアの圧力によってトリガバルブピ
ストン31が上死点に静止するように、動作する。
上記トリガ28は、トリガレバー51と安全装置として
のトリガロック52とから構成されている。トリガレバ
ー51は、一端51aにおいて釘打機本体1に枢支さ
れ、一端51aの外周の一部にラッチ爪55が設けられ
ている。トリガレバー51は、一端51aに近傍に開口
53を有するとともに、開口53よりもトリガレバー5
1の自由端に近い側にトリガレバーストップ54を有す
る。
上記トリガロック52は、釘打機本体1に固定された支
持フレーム56と、支持フレーム56に枢軸57を介し
て枢支されたトリガロックレバー58と、トリガロック
レバー58を第1図中反時計方向に付勢する圧縮バネ5
9と、支持フレーム56に枢軸57を介して枢支され、
トリガロックレバー58と別体のL字型トリガラッチレ
バー60と、トリガラッチレバー60を第1図中時計方
向に付勢する捩りコイルバネ61とを有する。
上記トリガロックレバー58は、枢軸57の下方に延び
た部位にバネ受け片58aを有している。圧縮バネ59
がバネ受け片58aと支持フレーム56との間に介装さ
れており、トリガロックレバー58を第1図中反時計方
向に常時付勢している。トリガロックレバー58の上端
は、トリガレバー51の開口53を突抜けてトリガレバ
ー51の上方に位置する。トリガロックレバー58の上
端には、トリガレバー51の一端部51a近傍において
トリガレバー51の上面と係脱するトリガロック爪63
が設けられている。トリガレバー51の近傍に配置され
る、指掛け部58bを備えたトリガロック操作レバー5
8cが支持フレーム56に枢軸58dによって回動自在
に設けられている。トリガロックレバー58の上端に支
持されているピン58eの突出端部と係合する操作端5
8fが形成されている。作業者は、トリガロック操作レ
バー58cを第2図中時計方向に回動することにより操
作端58fを介してピン58eを第2図中右方に押し、
トリガロックレバー58を第2図中時計方向に回動させ
る。第1図に示された状態からトリガレバー51のみを
引こうとしても、トリガロック爪63がトリガレバー5
1の上面と係合してトリガレバー51をロックするの
で、実際には、トリガレバー51を引くことができな
い。トリガバルブ17に釘打ち指令空気圧信号を発する
ように切換えられるためには、まず、トリガロック操作
レバー58cの指掛け部58bを操作し、これにより、
トリガロックレバー58を第1図中時計方向に回動し
て、トリガレバー51のロックを解除し、次いで、トリ
ガレバー51を引き、トリガバルブステム32を上死点
まで押上げる。この間、トリガレバー51のラッチ爪5
5は、トリガラッチレバー60の上端面と当接して、ト
リガラッチレバー60を反時計方向に回動し、その後捩
りコイルバネ61の力でラッチ爪55とトリガラッチレ
バー60の自由端とがラッチされる。従って、トリガバ
ルブステム32が一旦上死点まで押上げられると、これ
を下死点まで戻す場合には、作業者は、トリガロック操
作レバー58cの指掛け部58bから指を離してトリガ
ロック操作レバー58cを解放し、これにより、トリガ
ロックレバー58を圧縮バネ59の付勢力で反時計方向
に回動させて、ラッチ爪55とトリガラッチレバー60
のラッチ状態を解除した後、トリガレバー51から指を
離さなければならない。
上記トリガバルブハウジング29の連通孔33に接続し
たエア通路38は、図示しない連結釘を装填するマガジ
ン64に設けられ、ノーズ5の釘射出孔4とマガジン6
4との間に連結釘が装填される時、作業者により開閉さ
れるドア(図示せず)の開閉動作によりエア通路38を
釘突出し装置71の釘プッシュシリンダ73中の釘プッ
シュピストン上室73aに対して開閉するドアバルブ6
5の内部に接続している。ドアバルブ65は、上側環状
エア通路85とエア通路38との間に配置されており、
連結釘装填操作等のためドアを開放した時に釘プッシュ
ピストン67を上死点へ復帰させるために、上側環状エ
ア通路85とエア通路38とを遮断すると同時に該上側
環状エア通路85を大気に接続する。他方、ドアバルブ
65は、ドアが閉じられている時には、上側環状エア通
路85をエア通路38に接続する。釘打ち作業前(すな
わち、メインエアチャンバ7に圧縮エアが供給されてい
るが、トリガレバー51が引かれていない時)のドア閉
鎖時に、ドアバルブ65を経由して供給される圧縮エア
圧によって、釘プッシュピストン67は、下死点方向へ
ピストンロッド68および釘プッシャ69を移動させ、
釘プッシャ69を釘射出孔4内へ進出させ、連結釘のう
ちノーズ5の釘射出孔4内に装填された1本の釘を連結
釘の他の部分から切離して釘チャック35にチャックさ
せる。この間、釘プッシャ69は、釘射出孔4内で釘頭
部に当接する。マガジン64とノーズ5との間には、釘
送りピストン・シリンダ機構(図示せず)によって駆動
される釘送り装置70が設けられている。
釘突出し装置71は、釘打機本体1の前部において、打
撃シリンダ2の軸に対して傾斜して設けられたほぼ円筒
状の釘突出し装置ハウジング72と、釘突出し装置ハウ
ジング72内に嵌込まれた釘プッシュシリンダ73と、
釘突出し装置ハウジング72内において、釘プッシュシ
リンダ73の下方位置からノーズ5の方へ突出、かつ、
固定された円筒状のアジャスタガイド74と、アジャス
タガイド74に内装され、該アジャスタガイド74に対
して軸方向、かつ、周方向に移動自在であり、釘の長さ
が異なる少なくとも2種類の連結釘に対して釘突出し装
置71が対応できるように、釘チャック35からの釘突
出し量をいずれの連結釘に対しても一定に調整する釘突
出し量アジャスタ75と、釘プッシュシリンダ73に内
装された釘プッシュピストン67と、釘プッシュピスト
ン67を上死点へ戻す圧縮バネ67aと、釘プッシュピ
ストン67に一体結合されたピストンロッド68と、ピ
ストンロッド68の下端と釘プッシャ69とを連結する
コネクタ76と、ノーズ5に対してその軸方向にスライ
ド自在となるようにノーズ5に組み付けられ、ノーズ5
の釘射出孔4に対して進出および退避する釘プッシャ6
9と、ノーズ5の先端に設けられた釘チャック35とか
ら成る。
上記釘プッシュシリンダ73の上端面は、釘打機本体1
のキャップ9において、タイミングバルブ42が挿入さ
れた部位に配置されたスペーサ80に当接されている。
また、釘プッシュシリンダ73の上端外周には、釘突出
し装置ハウジング72の内壁面に密封的に当接する円環
状の外向きフランジ84が設けられている。釘プッシュ
シリンダ73の上端内周には、短円筒状のブッシュ77
aが嵌着されている。ブッシュ77aの上端および下端
には、該ブッシュ77aの周壁を貫通するそれぞれ複数
本の溝77bおよび77cが設けられている。ブッシュ
77aは、釘プッシュシリンダ73の内径よりも小さな
外径を有する小径部77dと、釘プッシュシリンダ73
の内径と等しい外径を有し、Oリング77eを嵌着した
大径部77fとを有する。
上記釘プッシュシリンダ73の上端近傍には、上から下
の方へ順に連通孔77、78および79が設けられてい
る。連通孔78および79が設けられた釘プッシュシリ
ンダ73の部位には、環状のゴムバンド78aおよび7
9aが嵌着され、釘プッシュシリンダ73の内部から外
部への圧縮エア流出のみが可能な逆止弁を構成してい
る。連通孔77および78は、ブッシュ77aの小径部
77dと釘プッシュシリンダ73との隙間に接続し、連
通孔79は、ブッシュ77aの溝77を介してブッシュ
77aの内部に接続する。釘プッシュシリンダ73の中
間高さ位置より若干下側には、釘突出し装置ハウジング
72の内壁面に密封的に当接する円筒状の外向きフラン
ジ81が設けられている。釘プッシュシリンダ73の下
端にも、釘突出し装置ハウジング72の内壁面に当接す
る円筒状の外向きフランジ82が設けられている。外向
きフランジ82の下面および釘プッシュシリンダ73の
周壁を径方向に貫通して複数本の溝83が形成されてい
る。
上述したところから理解できるように、釘突出し装置ハ
ウジング72内において、外向きフランジ84と81と
の間に釘プッシュシリンダ73の上部を取巻く上側環状
エア通路85が形成され、該上側環状エア通路85は、
上述したドアバルブ65を介してエア通路38に接続し
ている。他方、外向きフランジ81と82との間に、釘
プッシュシリンダ73の下部を取巻く下側環状エア通路
86は、メインエアチャンバ7に接続している。
上記釘プッシュピストン67は、2段ピストン形状に構
成されており、上側に小径ピストン87を有し、下側に
大径ピン88を有する。第1図に示されているように、
釘プッシュピストン67が上死点に静止している時に
は、小径ピストン87は、ブッシュ77aと係合してお
り、大径ピン88は、ブッシュ77aの下面位置で釘プ
ッシュシリンダ73と係合している。
第1図および第3図に示されているように、コネクタ7
6は、釘プッシュピストン67およびピストンロッド6
8が上死点および下死点間を移動する場合、打撃シリン
ダ2の軸に対して傾斜したピストンロッド68の下端部
がノーズ5に対して離間または近接するのを補償するた
めに、打撃シリンダ2の軸に対してほぼ横軸方向に延び
た長孔89には、ネジ付ボルト90が遊嵌されている。
第3図に示されているように、ボルト90は、ノーズ5
の外面に設けられた軸方向溝91にスライド自在に取付
けられたスライダ92に螺着されている。スライダ92
は、ピン93によってノーズ5に固定されたスライダ押
え94により、溝91から外れないように保持されてい
る。
第4図に示されているように、スライダ92には、レバ
ー状の釘プッシャ69が枢軸95を介して枢支されてい
る。釘プッシャ69の自由端の先端面は、釘の頭部上面
に当接する釘頭部当接面69aを形成する。釘プッシャ
69の枢支端には、スライダ92に形成された釘プッシ
ャストップ92aと係合して、釘頭部当接面69aがノ
ーズ5の釘射出孔4内の釘の頭部上面に重なるように釘
プッシャ69の姿勢を保つ(第4図中、二点鎖線で示さ
れた部分参照)ストップ当り面69bが形成されてい
る。釘プッシャ69は、捩りコイルバネ96によって、
第4図中、反時計方向(釘射出孔4から釘プッシャ69
が退避する向き)に常時付勢されている。第4図に示さ
れているように、釘プッシャ69は、スライダ92が上
死点に静止している時、ノーズ5の上端部から下方へ突
出した突起部97に当たって、釘射出孔4内から強制的
に退避させられる。
第1図および第4図〜第6図に示されているように、釘
チャック35は、ノーズ5の先端部においてノーズ5の
前後に設けられた一対の枢軸ピン98によりそれぞれ前
後に回動自在の一対の釘ホルダ99および100と、こ
れらの釘ホルダ99および100と釘プッシャ69とが
釘をノーズ5の軸と同時に保持した状態で、釘ホルダ9
9および100をロックするための釘ホルダロックピス
トン・シリンダ機構101とを有する。
上記一対の釘ホルダ99および100は、閉じられた状
態において釘射出孔4に連続するテーパ孔102を形成
する。テーパ孔102の傾斜壁面が釘胴部の側面に当接
する。各釘ホルダ99および100の上端には、釘ホル
ダロックピストン・シリンダ機構101のピストンロッ
ド103および104と係脱するロック操作端99aお
よび100aが設けられている。
上記釘ホルダロックピストン・シリンダ機構101は、
第3図に示されているように、ノーズ5の軸に対して直
角方向に延びたボア105aを有し、ノーズ5と一体形
成されたロックシリンダ105と、ロックシリンダ10
5に内装された一対のロックピストン106および10
7と、ロックピストン106および107からそれぞれ
釘ホルダ99および100のロック操作端99aおよび
100aの方へ突出したピストンロッド103および1
04と、ロックシリンダ105に段差部とスナップリン
グ108とにより固定された一対のシリンダキャップ1
09とからなる。第5図および第6図において、図示省
略されているが、ロックピストン106および107
は、Oリングを有している。シリンダキャップ109
は、ピストンロッド103および104の移動をガイド
するための円筒状スライドガイド部を有する。
上記エア通路34は、ロックシリンダ105の長さ方向
の中間位置でロックシリンダ105の内部に開口してお
り、エア通路34内のエア圧は、前側のロックピストン
106の後面および後側のロックピストン107の前面
に作用する。第4図に示されているように、エア通路3
4に圧縮エアが供給されている場合には、各ロックピス
トン106および107は、それぞれ前後のシリンダキ
ャップ109に当接する位置まで進出し、ピストンロッ
ド103および104の先端がそれぞれ釘ホルダ99お
よび100のロック操作端99aおよび100aに圧接
されている。これにより、釘ホルダ99および100
は、互いに当接し、テーパ孔102の壁面が釘の胴部に
圧接された状態で釘プッシャ69と共働して釘を釘射出
孔4と同軸に固定する。
上記タイミングバルブ42は、釘打機本体1のキャップ
9内において、釘プッシュシリンダ73の上方位置に設
けられている。タイミングバルブ42は、タイミングバ
ルブシリンダ110と、タイミングバルブシリンダ11
0に内装され、下端部から突出し、軸方向貫通孔112
を有するタイミングバルブステム111と、タイミング
バルブステム111を下死点方向に付勢するバルブスプ
リング113とを有する。タイミングバルブシリンダ1
10は、エア通路38と接続する連通孔114と、エア
通路39と接続する連通孔115とを有する。タイミン
グバルブステム111の下端部は、釘プッシュピストン
67の上面(第1図の場合は、ピストンロッド68の上
端面)と係脱する。第1図に示されているように、釘プ
ッシュピストン67が上死点に静止している時、タイミ
ングバルブステム111の下端部が釘プッシュピストン
67の上面と当接し、タイミングバルブステム111
は、上死点まで押し上げられている。この時、タイミン
グバルブステム111の大径部117に嵌着されたOリ
ング116は、タイミングバルブシリンダ110の内壁
面から離脱しており、連通孔114と115とが接続
し、これにより、エア通路38と39とが接続する。釘
プッシュピストン67が上死点から下死点へ移動してい
る途中において、タイミングバルブステム111もバル
ブスプリング113により上死点から下死点方向へ移動
する。タイミングバルブステム111が下死点に達する
と、Oリング116は、タイミングバルブシリンダ11
0の壁面に圧接され、連通孔114と115との間を閉
鎖する。これにより、エア通路38と39との間が閉鎖
される。このように、タイミングバルブステム111
は、釘プッシュピストン67との接触および離間関係に
より操作されるから、釘プッシュピストン67が上死点
に達した後、ヘッドバルブ8が開くシーケンスが確保さ
れる。
上記逆止弁41は、エア通路38および39に対してタ
イミングバルブ42と並列に配置されている。逆止弁4
1は、釘打機本体1のキャップ9に形成されたボア12
2に挿入された逆止弁シリンダ118と、ゴムバンド状
の逆止弁体119とから成る。逆止弁シリンダ118
は、底付円筒状であって、ボア112の径よりも小さい
外径の小径部123を有する。逆止弁シリンダ118
は、その周壁の上下位置に連通孔120および121を
有する。連通孔120は、小径部123に設けられてお
り、該小径部123の外周に嵌着された逆止弁体119
を介してエア通路39と接続し得る。連通孔121は、
エア通路38を開放状態に維持するためのものである。
従って、第7図に示されているように、逆止弁シリンダ
の形状を変更すれば、不要となる。逆止弁41は、タイ
ミングバルブ42の開閉にかかわりなく、順に、エア通
路38、連通孔121、逆止弁シリンダ118の内部、
連通孔120およびエア通路39を経てトリガバルブ1
7からヘッドバルブ8の制御室40に至る一方向圧縮エ
ア通路を成立させ、逆に、ヘッドバルブ8の制御室40
からトリガバルブ17に至る圧縮エア通路の成立を阻止
するように機能する。
以下、本考案の空気圧式釘打機の動作について説明す
る。釘打機本体1内のメインエアチャンバ7が圧縮エア
源に接続され、連結釘がマガジン64とノーズ5の釘射
出孔4との間に装填され、ドアが閉じられた釘打作業前
においては、トリガバルブ17のトリガバルブステム3
2は、下死点に静止しており、トリガバルブピストン3
1は、キャップ30内に導入された圧縮エア圧によって
上死点に静止している。従って、エア通路34および3
8にはメインエアチャンバ7内の圧縮エアが供給されて
いる。このため、釘射出孔4内の釘は、釘プッシュピス
トン67の下死点への移動により連結釘の他の部分から
切離され、釘プッシャ69および釘チャック35により
釘射出孔4の軸と同軸に保持され、釘チャック35の釘
ホルダ99および100は、釘ホルダロックピストン・
シリンダ機構101によりロックされている。
他方、タイミングバルブ42のタイミングバルブステム
111は、下死点にあり、連通孔114と115との間
は閉じられている。従って、エア通路38と39とは、
逆止弁41を介して接続しており、トリガバルブ17か
らヘッドバルブ8の方へは、圧縮エアが供給されている
が、ヘッドバルブ8からトリガバルブ17の方への圧縮
エアの抜けは、阻止されている。従って、釘プッシュピ
ストン67が上死点まで復帰しない限り、トリガレバー
51が引かれてもヘッドバルブ8の制御室40から圧縮
エアは抜けず、ヘッドバルブ8は開かない。
この状態から、トリガレバー51を引くと、トリガバル
ブステム32は、下死点から上死点へ移動し、エア通路
34および38内の圧縮エアがトリガバルブ17の排気
通路43を経て大気中に放出される。このため、釘ホル
ダロックピストン・シリンダ機構101のロックピスト
ン106および107のロック作用が解除され、釘プッ
シュシリンダ73内の釘プッシュピストン上室内の圧縮
エアも大気中に放出され、釘プッシュピストン67は、
下死点から上死点へ復帰し、上死点でタイミングバルブ
111を上死点まで押上げる。このため、連通孔114
と115とが接続し、ヘッドバルブ8の制御室40内の
圧縮エアがエア通路39、連通孔114、タイミングバ
ルブ42の内部、連通孔115およびエア通路38を経
て大気中に放出される。これにより、ヘッドバルブ8
は、開き、打撃ピストン3が下降し、ドライバ6の先端
部が釘を被打込材に打込む。
次いで、トリガレバー51が解放されると、トリガバル
ブステム32は、上死点から下死点へ移動し、連通孔3
3を排気通路43に対して閉鎖すると同時にメインエア
チャンバ7と接続する。このため、エア通路34および
38に圧縮エアが供給され、ヘッドバルブ8が打撃ピス
トン上室2aをメインエアチャンバ7から遮断すると同
時に大気に対して開放し、打撃ピストン3を上死点まで
リターンエアチャンバ26内の圧縮エアによって復帰さ
せ、釘プッシュピストン67を上死点から下死点まで移
動させ、その過程で釘プッシャ69は、釘送り装置70
によりノーズ5の釘射出孔4内へ送り込まれた連結釘の
先頭の釘を連結釘の他の部分から切離し、釘胴部が釘チ
ャック35に保持されるまで押す。この後、釘ホルダロ
ックピストン・シリンダ機構101のロックピストン1
06および107は、それぞれ前後に進出し、釘ホルダ
99および100をロックしている。従って、釘は、次
の釘打作業のため、釘ホルダ99および100と釘プッ
シャ60によって固定的に一定長さ釘チャック35先端
から突出した状態で保持される。
〈考案の効果〉 本考案によれば、釘プッシャがノーズの釘射出孔外へ退
避し、釘プッシュピストンが上死点に戻ることのみによ
り、ドライバが釘を打撃するタイミングバルブを決める
タイミングバルブを機械的に操作するので、何らかの原
因で釘プッシュピストンが上死点まで戻らない時は、ド
ライバの釘打込ストロークが開始されないので、ドライ
バが釘プッシャを打撃することがない。
また、釘プッシャの釘射出孔からの退避のタイミングと
ドライバの釘打込ストロークの開始のタイミングとのシ
ーケンスがエアタイマにより設定されていないので、こ
れらのタイミング間に過大なタイムラグを確保する必要
がない。このため、作業者の釘打込み感に不自然さがな
く、釘打込みの作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の空気圧式釘打機の縦断面図、第2図
は、第1図の空気圧式釘打機の外観図、第3図は、第1
図におけるIII−III線断面図、第4図は、第3図におけ
るIV−IV線断面図、第5図は、第4図におけるV−V線
断面図であって、釘チャックがアンロックされている状
態を示し、第6図は、第5図と同様の断面図であって、
釘チャックがロックされている状態を示し、第7図は、
第1図におけるタイミングバルブ近傍の拡大図である
が、逆止弁の一部は設計変更されている。 1……釘打機本体、2……打撃シリンダ、 3……打撃ピストン、4……釘射出孔、 5……ノーズ、6……ドライバ、 8……ヘッドバルブ、17……トリガバルブ、 38および39……エア通路、 42……タイミングバルブ、 67……釘プッシュピストン、 69……釘プッシャ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮エアが供給および排出される打撃シリ
    ンダと、打撃シリンダに内装され圧縮エアにより駆動さ
    れる打撃ピストンと、打撃ピストンにピストンロッドと
    して一体結合され先端部で釘を打撃するドライバと、ド
    ライバが往復動する釘射出孔を有し釘打機本体から突出
    したノーズと、打撃ピストンを往復動させるため打撃シ
    リンダに対して圧縮エアを供給および排出するように開
    閉されるヘッドバルブと、ノーズに対して軸方向に往復
    動自在に取付けられ、釘射出孔に対して進出および退避
    自在であり、往動の釘打込ストロークにおいて、かつ、
    釘射出孔内へ進出時、釘射出孔内に装填された釘に当接
    し該釘をノーズ先端の方へ押し、復動ストロークにおい
    て、釘から離れ釘射出孔外へ退避する釘プッシャと、釘
    打ち指令空気圧信号および釘打ち終了空気圧信号により
    釘プッシャをノーズの軸方向に往復動させる釘プッシュ
    ピストンと、ヘッドバルブおよび釘プッシュピストンに
    に釘打ち指令空気圧信号および釘打ち終了空気圧信号を
    送るため手動操作されるトリガバルブと、ヘッドバルブ
    とトリガバルブとを接続するエア通路の途中に配置さ
    れ、釘打込ストロークにおいて、釘プッシャが釘射出孔
    外へ退避し釘プッシュピストンが上死点に位置した瞬時
    に、上記エア通路を開放してヘッドバルブを開く一方、
    釘プッシャが釘射出孔内へ進出し釘プッシャが上死点に
    位置していない時、上記エア通路を遮断してヘッドバル
    ブを開閉不能に保持するように、釘プッシュピストンに
    よって機械操作されるタイミングバルブとを有する空気
    圧式釘打機。
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