JPH06303171A - ダイバーシチ受信方式 - Google Patents
ダイバーシチ受信方式Info
- Publication number
- JPH06303171A JPH06303171A JP5108803A JP10880393A JPH06303171A JP H06303171 A JPH06303171 A JP H06303171A JP 5108803 A JP5108803 A JP 5108803A JP 10880393 A JP10880393 A JP 10880393A JP H06303171 A JPH06303171 A JP H06303171A
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- Japan
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- diversity
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Abstract
(57)【要約】
【目的】２つのアンテナを配置したスペースダイバーシ
チ受信方式の無線機のダイバーシチ利得を改善する。 【構成】アンテナ１，１１からの受信信号をリミッタ受
信部２，１２でそれぞれ位相成分のみをとり出して位相
検波部４，１４で検波した出力φ１とφ２を、スイッチ
６で切替え出力し選択ダイバーシチ出力φSEL を得る。
一方、受信レベル検出部３，１３で受信レベルを検出し
て制御部８に与え、そのレベル比が小さいとき位相検波
部４，１４の出力を合成した同相合成出力φCOMBを取り
出し、大きいとき選択ダイバーシチ出力φSEL を取り出
すようにスイッチ６，７を切替え制御するように構成し
た。
チ受信方式の無線機のダイバーシチ利得を改善する。 【構成】アンテナ１，１１からの受信信号をリミッタ受
信部２，１２でそれぞれ位相成分のみをとり出して位相
検波部４，１４で検波した出力φ１とφ２を、スイッチ
６で切替え出力し選択ダイバーシチ出力φSEL を得る。
一方、受信レベル検出部３，１３で受信レベルを検出し
て制御部８に与え、そのレベル比が小さいとき位相検波
部４，１４の出力を合成した同相合成出力φCOMBを取り
出し、大きいとき選択ダイバーシチ出力φSEL を取り出
すようにスイッチ６，７を切替え制御するように構成し
た。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は無線機のダイバーシチ受
信方式に関し、特に、移動通信におけるダイバーシチ受
信方式に関するものである。
信方式に関し、特に、移動通信におけるダイバーシチ受
信方式に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】移動体通信においてフェージングによる
信号の落ち込み（ひずみ）を改善する技術にダイバーシ
チ技術がある。ダイバーシチ受信には、複数のアンテナ
を分散配置した複数ブランチの信号を選択あるいは合成
する方式がある。具体的には両ブランチのうち品質の良
い方を選択する選択ダイバーシチや両ブランチを単純合
成する同相合成ダイバーシチ等の方式がある。図３は、
これらの技術をリミッタ受信を行う位相復調器と組合せ
た場合の、ダイバーシチ利得対２ブランチ受信レベル比
の特性例図である。図３を見ても分かるように、同相合
成ダイバーシチと選択ダイバーシチのダイバーシチ利得
を比べると、両ブランチの受信レベル比が小さいとき
は、同相合成ダイバーシチの方が最大約３ｄＢも大きい
利得が得られる（図３）。しかし、このリミッタ受信
での同相合成ダイバーシチは両ブランチの受信レベル比
が大きいときは、品質の悪い方のブランチの影響が大き
くなり特性が著しく劣化する（図３）。これはリミッ
タ受信により品質の良い方と悪い方の受信レベル差の情
報が合成に反映されなくなるためである。そのため、従
来リミッタ受信を行う位相復調器では、受信レベル比の
大小にかかわらず、ほぼ一定のダイバーシチ利得が得ら
れる選択ダイバーシチを用いるのが一般的である。
信号の落ち込み（ひずみ）を改善する技術にダイバーシ
チ技術がある。ダイバーシチ受信には、複数のアンテナ
を分散配置した複数ブランチの信号を選択あるいは合成
する方式がある。具体的には両ブランチのうち品質の良
い方を選択する選択ダイバーシチや両ブランチを単純合
成する同相合成ダイバーシチ等の方式がある。図３は、
これらの技術をリミッタ受信を行う位相復調器と組合せ
た場合の、ダイバーシチ利得対２ブランチ受信レベル比
の特性例図である。図３を見ても分かるように、同相合
成ダイバーシチと選択ダイバーシチのダイバーシチ利得
を比べると、両ブランチの受信レベル比が小さいとき
は、同相合成ダイバーシチの方が最大約３ｄＢも大きい
利得が得られる（図３）。しかし、このリミッタ受信
での同相合成ダイバーシチは両ブランチの受信レベル比
が大きいときは、品質の悪い方のブランチの影響が大き
くなり特性が著しく劣化する（図３）。これはリミッ
タ受信により品質の良い方と悪い方の受信レベル差の情
報が合成に反映されなくなるためである。そのため、従
来リミッタ受信を行う位相復調器では、受信レベル比の
大小にかかわらず、ほぼ一定のダイバーシチ利得が得ら
れる選択ダイバーシチを用いるのが一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式ではダイバーシチで得られる利得を最大限活用
しておらず効率が悪いといえる。本発明は、従来方式で
問題となっている効率の悪さを取り除き、ダイバーシチ
で得られる利得を最大限活用した受信動作を安定に行う
ことのできる受信ダイバーシチ方式を提供することを目
的とする。
来の方式ではダイバーシチで得られる利得を最大限活用
しておらず効率が悪いといえる。本発明は、従来方式で
問題となっている効率の悪さを取り除き、ダイバーシチ
で得られる利得を最大限活用した受信動作を安定に行う
ことのできる受信ダイバーシチ方式を提供することを目
的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によるダイバーシ
チ受信方式は、同相合成ダイバーシチと選択ダイバーシ
チを組み合わせてそれぞれの利点を生かし、最大限のダ
イバーシチ利得を得るように構成したことを要旨として
いる。
チ受信方式は、同相合成ダイバーシチと選択ダイバーシ
チを組み合わせてそれぞれの利点を生かし、最大限のダ
イバーシチ利得を得るように構成したことを要旨として
いる。
【０００５】すなわち、少なくとも２つのアンテナが配
置された無線機のダイバーシチ受信方式において、前記
アンテナの受信入力をそれぞれ振幅制限するリミッタ受
信部と、該リミッタ受信部の出力をそれぞれ位相検波し
て位相差情報を出力する位相検波部と、外部から与えら
れる第１の選択信号に従って前記位相差情報のいずれか
を選択し選択位相差情報として出力する第１のスイッチ
と、前記位相差情報を合成して合成位相差情報を出力す
る合成器と、前記選択位相差情報と前記合成位相差情報
のうち一方を、外部から与えられる第２の選択信号に従
って選択し所望のダイバーシチ受信信号として出力する
第２のスイッチと、前記アンテナの受信入力レベルをそ
れぞれ検出して第１及び第２の受信信号レベルを出力す
る受信レベル検出部と、該第１及び第２の受信信号レベ
ルが入力され、前記第１のスイッチに与える前記第１の
選択信号として該受信信号レベルの大きい方のレベルに
該当するアンテナからの位相差情報を選択するような制
御信号を出力し、かつ、前記第２のスイッチに与える前
記第２の選択信号として該第１及び第２の受信信号レベ
ル比が予め設定されたしきい値より小さいときは前記合
成位相差情報を選択し、大きいときは前記選択位相差情
報を選択するような制御信号を出力する制御部とを備え
たことを特徴とするものである。
置された無線機のダイバーシチ受信方式において、前記
アンテナの受信入力をそれぞれ振幅制限するリミッタ受
信部と、該リミッタ受信部の出力をそれぞれ位相検波し
て位相差情報を出力する位相検波部と、外部から与えら
れる第１の選択信号に従って前記位相差情報のいずれか
を選択し選択位相差情報として出力する第１のスイッチ
と、前記位相差情報を合成して合成位相差情報を出力す
る合成器と、前記選択位相差情報と前記合成位相差情報
のうち一方を、外部から与えられる第２の選択信号に従
って選択し所望のダイバーシチ受信信号として出力する
第２のスイッチと、前記アンテナの受信入力レベルをそ
れぞれ検出して第１及び第２の受信信号レベルを出力す
る受信レベル検出部と、該第１及び第２の受信信号レベ
ルが入力され、前記第１のスイッチに与える前記第１の
選択信号として該受信信号レベルの大きい方のレベルに
該当するアンテナからの位相差情報を選択するような制
御信号を出力し、かつ、前記第２のスイッチに与える前
記第２の選択信号として該第１及び第２の受信信号レベ
ル比が予め設定されたしきい値より小さいときは前記合
成位相差情報を選択し、大きいときは前記選択位相差情
報を選択するような制御信号を出力する制御部とを備え
たことを特徴とするものである。
【０００６】
【実施例】図１は本発明の実施例を示す構成ブロック図
である。この例はダイバーシチの種類として空間ダイバ
ーシチを用い、ブランチ数が２の場合である。まず、図
１の各部の説明を行う。図１において、１，１１は送信
波を受信機内に受信信号として取り込むアンテナであ
る。２，１２はリミッタ受信部であり、各ブランチの受
信信号の振幅成分を除去し、位相成分だけを抽出して振
幅制限位相変調波Ｐ１，Ｐ２としてそれぞれ出力する。
３，１３は受信レベル検出部であり、各ブランチの受信
信号を入力しその時の受信信号レベルを検出し、受信信
号強度表示（Receiving Signal Strength Indicator）
信号ＲＳＳＩ１，ＲＳＳＩ２としてそれぞれ出力する。
４，１４は位相検波部であり、リミッタ受信部２，１２
から出力される振幅制限位相変調波Ｐ１，Ｐ２を入力
し、その位相検波を行ないその検波結果を位相差情報φ
１，φ２としてそれぞれ出力する。
である。この例はダイバーシチの種類として空間ダイバ
ーシチを用い、ブランチ数が２の場合である。まず、図
１の各部の説明を行う。図１において、１，１１は送信
波を受信機内に受信信号として取り込むアンテナであ
る。２，１２はリミッタ受信部であり、各ブランチの受
信信号の振幅成分を除去し、位相成分だけを抽出して振
幅制限位相変調波Ｐ１，Ｐ２としてそれぞれ出力する。
３，１３は受信レベル検出部であり、各ブランチの受信
信号を入力しその時の受信信号レベルを検出し、受信信
号強度表示（Receiving Signal Strength Indicator）
信号ＲＳＳＩ１，ＲＳＳＩ２としてそれぞれ出力する。
４，１４は位相検波部であり、リミッタ受信部２，１２
から出力される振幅制限位相変調波Ｐ１，Ｐ２を入力
し、その位相検波を行ないその検波結果を位相差情報φ
１，φ２としてそれぞれ出力する。
【０００７】５は合成部であり、位相検波部４，１４か
ら出力される位相差情報φ１，φ２を合成して合成位相
差情報φCOMBとして出力する。６は位相検波部４，１４
から出力される位相差情報φ１，φ２を入力し、そのど
ちらかを切替え制御する選択信号ＳSEL に従い選択し
て、選択位相差情報φSEL として出力するスイッチであ
って、選択ダイバーシチ動作に供される。７はスイッチ
６から出力される選択位相差情報φSEL と、合成部５か
ら出力される合成位相差情報φCOMBとを入力し、そのど
ちらかを切替え制御する選択信号ＳS/C に従い選択し
て、所望のダイバーシチ合成後位相差情報φDIV として
出力するスイッチである。８は選択ダイバーシチ、同相
合成ダイバーシチのいずれかを切替えるスイッチ６，７
を制御する制御部であり、受信レベル検出部３，１３か
らの受信信号レベルを示すＲＳＳＩ１，ＲＳＳＩ２を入
力し、その２つのレベルを予め設定した規則に従って判
定し、選択信号ＳSEL ，ＳS/C をスイッチ６，７に対し
てそれぞれ出力する。
ら出力される位相差情報φ１，φ２を合成して合成位相
差情報φCOMBとして出力する。６は位相検波部４，１４
から出力される位相差情報φ１，φ２を入力し、そのど
ちらかを切替え制御する選択信号ＳSEL に従い選択し
て、選択位相差情報φSEL として出力するスイッチであ
って、選択ダイバーシチ動作に供される。７はスイッチ
６から出力される選択位相差情報φSEL と、合成部５か
ら出力される合成位相差情報φCOMBとを入力し、そのど
ちらかを切替え制御する選択信号ＳS/C に従い選択し
て、所望のダイバーシチ合成後位相差情報φDIV として
出力するスイッチである。８は選択ダイバーシチ、同相
合成ダイバーシチのいずれかを切替えるスイッチ６，７
を制御する制御部であり、受信レベル検出部３，１３か
らの受信信号レベルを示すＲＳＳＩ１，ＲＳＳＩ２を入
力し、その２つのレベルを予め設定した規則に従って判
定し、選択信号ＳSEL ，ＳS/C をスイッチ６，７に対し
てそれぞれ出力する。
【０００８】
【作用】次に、図１の構成例図に基づく本発明の動作に
ついて説明する。受信波は２つのアンテナ１，１１を通
り受信信号として受信機内部へ導かれる。各受信信号は
フェージングによる影響を受けており、また位置の異な
る別々のアンテナからの入力なので各ブランチの受信信
号レベルはそれぞれ異なっている。まず、リミッタ受信
部２，１２ではこの異なった両ブランチの受信信号レベ
ルを制限（定レベル化）し、位相情報のみを含む振幅制
限位相変調波Ｐ１，Ｐ２として位相検波部４，１４に出
力する。この定レベル化により、振幅変動の影響が簡単
に取り除かれるので、位相検波部の回路構成が簡易化で
きる。一方、受信信号レベル検出部３，１３は、各ブラ
ンチの受信信号レベルのみを抽出しそれぞれＲＳＳＩ
１，ＲＳＳＩ２として制御部８へ出力する。制御部８で
は、このＲＳＳＩ１とＲＳＳＩ２の違いを利用し最大限
ダイバーシチ利得が得られるように系を制御する。
ついて説明する。受信波は２つのアンテナ１，１１を通
り受信信号として受信機内部へ導かれる。各受信信号は
フェージングによる影響を受けており、また位置の異な
る別々のアンテナからの入力なので各ブランチの受信信
号レベルはそれぞれ異なっている。まず、リミッタ受信
部２，１２ではこの異なった両ブランチの受信信号レベ
ルを制限（定レベル化）し、位相情報のみを含む振幅制
限位相変調波Ｐ１，Ｐ２として位相検波部４，１４に出
力する。この定レベル化により、振幅変動の影響が簡単
に取り除かれるので、位相検波部の回路構成が簡易化で
きる。一方、受信信号レベル検出部３，１３は、各ブラ
ンチの受信信号レベルのみを抽出しそれぞれＲＳＳＩ
１，ＲＳＳＩ２として制御部８へ出力する。制御部８で
は、このＲＳＳＩ１とＲＳＳＩ２の違いを利用し最大限
ダイバーシチ利得が得られるように系を制御する。
【０００９】図２は図１の制御部８の一構成例図であ
る。２１は受信レベル比較器であり、入力されるＲＳＳ
Ｉ１とＲＳＳＩ２の値の大小を比較し、その結果を次の
アルゴリズムに従って選択信号ＳSEL として出力する。
この回路はマグニチュードコンパレータなどにより簡単
に構成することができる。選択信号ＳSEL は次のように
スイッチ６を切替え制御する。ＲＳＳＩ１＞ＲＳＳＩ２
の時 φSEL としてφ１を出力する。ＲＳＳＩ１＜Ｒ
ＳＳＩ２ の時 φSEL としてφ２を出力する。即ち、
スイッチ６の出力は常に受信レベルの高い方のアンテナ
からの位相差情報が選択出力される。
る。２１は受信レベル比較器であり、入力されるＲＳＳ
Ｉ１とＲＳＳＩ２の値の大小を比較し、その結果を次の
アルゴリズムに従って選択信号ＳSEL として出力する。
この回路はマグニチュードコンパレータなどにより簡単
に構成することができる。選択信号ＳSEL は次のように
スイッチ６を切替え制御する。ＲＳＳＩ１＞ＲＳＳＩ２
の時 φSEL としてφ１を出力する。ＲＳＳＩ１＜Ｒ
ＳＳＩ２ の時 φSEL としてφ２を出力する。即ち、
スイッチ６の出力は常に受信レベルの高い方のアンテナ
からの位相差情報が選択出力される。
【００１０】２２は受信レベル比判定器であり、入力さ
れるＲＳＳＩ１とＲＳＳＩ２のレベル比を求め、そのレ
ベル比としきい値ａとの大小比較を行ない、その結果を
選択信号ＳS/C として出力する。この受信レベル比判定
器２２は、減算器２３、絶対値化回路２４、レベル比判
定回路２５（マグニチュードコンパレータ）、しきい値
記憶回路２６（レジスタ）から構成される。減算器２３
にてＲＳＳＩ１とＲＳＳＩ２のレベル比を求め（各ＲＳ
ＳＩは対数値なので減算により比が求まる）、絶対値化
回路２４にてレベル比を絶対値化した後、レベル比判定
回路２５にてしきい値記憶回路２６に記憶されているし
きい値ａとレベル比との大小比較を行ないその結果を選
択信号ＳS/C として出力する。選択信号ＳS/C は、次の
アルゴリズムに従ってスイッチ７を切替え制御する。｜
ＲＳＳＩ１−ＲＳＳＩ２｜＜ａ の時 φDIV としてφ
COMBを出力する。｜ＲＳＳＩ１−ＲＳＳＩ２｜＞ａ の
時 φDIV としてφSEL を出力する。但し、ＲＳＳＩは
いずれも対数値〔ｄＢ〕である。以上、制御部８の構成
及び作用について簡単に説明したが、この制御部はＣＰ
Ｕなどによっても簡単に構成することができる。
れるＲＳＳＩ１とＲＳＳＩ２のレベル比を求め、そのレ
ベル比としきい値ａとの大小比較を行ない、その結果を
選択信号ＳS/C として出力する。この受信レベル比判定
器２２は、減算器２３、絶対値化回路２４、レベル比判
定回路２５（マグニチュードコンパレータ）、しきい値
記憶回路２６（レジスタ）から構成される。減算器２３
にてＲＳＳＩ１とＲＳＳＩ２のレベル比を求め（各ＲＳ
ＳＩは対数値なので減算により比が求まる）、絶対値化
回路２４にてレベル比を絶対値化した後、レベル比判定
回路２５にてしきい値記憶回路２６に記憶されているし
きい値ａとレベル比との大小比較を行ないその結果を選
択信号ＳS/C として出力する。選択信号ＳS/C は、次の
アルゴリズムに従ってスイッチ７を切替え制御する。｜
ＲＳＳＩ１−ＲＳＳＩ２｜＜ａ の時 φDIV としてφ
COMBを出力する。｜ＲＳＳＩ１−ＲＳＳＩ２｜＞ａ の
時 φDIV としてφSEL を出力する。但し、ＲＳＳＩは
いずれも対数値〔ｄＢ〕である。以上、制御部８の構成
及び作用について簡単に説明したが、この制御部はＣＰ
Ｕなどによっても簡単に構成することができる。
【００１１】ここで、しきい値ａは、図３に示した選択
ダイバーシチと同相合成ダイバーシチの利得の優劣の入
れ替わり点に設定される。上記のように点ａをしきい値
としてスイッチ７を制御すると、図３の太い実線で示し
たダイバーシチの特性を得ることが明らかである。つま
り、両ブランチのレベル比がしきい値ａより小さい時は
同相合成ダイバーシチを用いて最大約３ｄＢの利得を確
保し、両ブランチのレベル比がしきい値ａより大きくな
ったときは選択ダイバーシチに切替えて利得劣化を防止
する。その結果、レベル比の全域に亘って効率のよいダ
イバーシチ利得を維持することができる。
ダイバーシチと同相合成ダイバーシチの利得の優劣の入
れ替わり点に設定される。上記のように点ａをしきい値
としてスイッチ７を制御すると、図３の太い実線で示し
たダイバーシチの特性を得ることが明らかである。つま
り、両ブランチのレベル比がしきい値ａより小さい時は
同相合成ダイバーシチを用いて最大約３ｄＢの利得を確
保し、両ブランチのレベル比がしきい値ａより大きくな
ったときは選択ダイバーシチに切替えて利得劣化を防止
する。その結果、レベル比の全域に亘って効率のよいダ
イバーシチ利得を維持することができる。
【００１２】上記の実施例では、スペースダイバーシチ
構成の場合について説明したが、時間ダイバーシチ、偏
波ダイバーシチなど他のダイバーシチにも応用すること
ができる。
構成の場合について説明したが、時間ダイバーシチ、偏
波ダイバーシチなど他のダイバーシチにも応用すること
ができる。
【００１３】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、選択及び同相合成ダイバーシチの両方の良い利得
特性の部分を最大限活用することになり、受信データの
誤り確率を低下し安定した受信動作を実現することがで
き、かつ、これを実現する上で必要となるハードウェア
の規模は比較的少ないので小型化に寄与し実用上極めて
大きい効果がある。
れば、選択及び同相合成ダイバーシチの両方の良い利得
特性の部分を最大限活用することになり、受信データの
誤り確率を低下し安定した受信動作を実現することがで
き、かつ、これを実現する上で必要となるハードウェア
の規模は比較的少ないので小型化に寄与し実用上極めて
大きい効果がある。
【図１】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図２】本発明の部分詳細ブロック図である。
【図３】従来と本発明の特性比較図である。
１，１１ アンテナ ２，１２ リミッタ受信部 ３，１３ 受信レベル検出部 ４，１４ 位相検波部 ５ 合成部 ６，７ スイッチ ８ 選択・同相合成ダイバーシチ制御部 ２１ 受信レベル比較器 ２２ 受信レベル比判定器 ２３ 減算器 ２４ 絶対値化回路 ２５ レベル比判定回路 ２６ しきい値記憶回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々 寿一 東京都港区虎ノ門二丁目３番13号 国際電 気株式会社内 (72)発明者 藤井 拓三 東京都港区虎ノ門二丁目３番13号 国際電 気株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも２つのアンテナが配置された
無線機のダイバーシチ受信方式において、 前記アンテナの受信入力をそれぞれ振幅制限するリミッ
タ受信部と、 該リミッタ受信部の出力をそれぞれ位相検波して位相差
情報を出力する位相検波部と、 外部から与えられる第１の選択信号に従って前記位相差
情報のいずれかを選択し選択位相差情報として出力する
第１のスイッチと、 前記位相差情報を合成して合成位相差情報を出力する合
成器と、 前記選択位相差情報と前記合成位相差情報のうち一方
を、外部から与えられる第２の選択信号に従って選択し
所望のダイバーシチ受信信号として出力する第２のスイ
ッチと、 前記アンテナの受信入力レベルをそれぞれ検出して第１
及び第２の受信信号レベルを出力する受信レベル検出部
と、 該第１及び第２の受信信号レベルが入力され、前記第１
のスイッチに与える前記第１の選択信号として該受信信
号レベルの大きい方のレベルに該当するアンテナからの
位相差情報を選択するような制御信号を出力し、かつ、
前記第２のスイッチに与える前記第２の選択信号として
該第１及び第２の受信信号レベル比が予め設定されたし
きい値より小さいときは前記合成位相差情報を選択し、
大きいときは前記選択位相差情報を選択するような制御
信号を出力する制御部とを備えたことを特徴とするダイ
バーシチ受信方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5108803A JPH06303171A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | ダイバーシチ受信方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5108803A JPH06303171A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | ダイバーシチ受信方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06303171A true JPH06303171A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=14493884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5108803A Pending JPH06303171A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | ダイバーシチ受信方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06303171A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004038956A1 (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-06 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | ダイバーシチ受信装置およびダイバーシチ受信方法 |
| JP2006222851A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Clarion Co Ltd | デジタル放送受信装置 |
| WO2007108057A1 (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ダイバーシチ受信装置 |
| US7363016B2 (en) | 2002-03-27 | 2008-04-22 | Lg Electronics Inc. | Diversity receiving apparatus and method |
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| WO2017007025A1 (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-12 | トヨタ自動車 株式会社 | 車載アンテナ及び車載通信装置 |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP5108803A patent/JPH06303171A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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