JPH06302004A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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Publication number
JPH06302004A
JPH06302004A JP5092985A JP9298593A JPH06302004A JP H06302004 A JPH06302004 A JP H06302004A JP 5092985 A JP5092985 A JP 5092985A JP 9298593 A JP9298593 A JP 9298593A JP H06302004 A JPH06302004 A JP H06302004A
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JP
Japan
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thin film
semiconductor laser
face
return light
primary
Prior art date
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Pending
Application number
JP5092985A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Ide
大輔 井手
Nobuhiko Hayashi
伸彦 林
Atsushi Tajiri
敦志 田尻
Yasuyuki Bessho
靖之 別所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP5092985A priority Critical patent/JPH06302004A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスク等からの一次回折戻り光によるト
ラッキングエラー等を防止することのできる半導体レー
ザ装置を得る。 【構成】 半導体レーザ装置10の出射側端面におい
て、一次回折戻り光を受ける部分に、表面の荒れた薄膜
11を形成することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ装置に関
するものであり、特に光ディスク等からの一次回折戻り
光を受けるCD用レーザ等に適した半導体レーザ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】3ビーム方式の光ピックアップにおいて
は、3ビーム用のグレーティングの一次光がレーザの出
射側端面にあたり、光ピックアップの特性に悪影響を与
え、トラッキングエラーが生じるという問題があった。
このような一次光によるレーザの出射側端面での反射を
防止するため、一次光があたるレーザの出射側端面の部
分にカーボンブラック等を含有した黒色の樹脂を塗布す
る方法が採用されている。
【0003】図6は、このような従来の方法を説明する
ための正面図である。半導体レーザ1は、サブマウンド
2の上に載せられており、半導体レーザ1の発光部1a
の下60〜80μmの位置に、黒色塗料が塗布され黒色
樹脂部3が形成されている。このような黒色樹脂部3
は、半導体レーザ1の出射側端面において一次の回折光
を受ける部分をカバーするように形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな黒色樹脂の塗布は、単体の半導体レーザごとに行う
必要があり、通常半導体レーザをサブマウンド等の上に
取り付けた後に溶剤を含んだ黒色樹脂を塗布しこれを乾
燥させることによって形成している。このため、量産性
に乏しく、作業が煩雑であるという問題があった。
【0005】さらに、出射側端面において一次光を受け
る部分は、通常、上述のように発光部の下のおよそ60
〜80μmの位置であるが、場合によっては黒色樹脂が
発光部の上に塗布されたり、あるいは一次光を受ける部
分に塗布されなかったりする場合も生じ得る。従って、
このような黒色樹脂の塗布は、不良品を生じやすいとい
う問題もあった。
【0006】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消し、簡易な作業工程でかつ確実に一次回折戻り光
によるトラッキングエラーを防止することのできる半導
体レーザ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ装
置は、一次回折戻り光を受ける出射側端面の部分に、表
面の荒れた薄膜が形成されていることを特徴としてい
る。
【0008】表面の荒れた薄膜を形成する方法として
は、荒れた表面を与える所定の条件下でスパッタリング
により薄膜を形成する方法や、あるいは逆スパッタリン
グ(スパッタエッチング)等のドライエッチングによ
り、すでに形成された薄膜の表面を荒らす方法等を挙げ
ることができる。また、その他の方法により表面の荒れ
た薄膜を形成してもよい。
【0009】
【作用】本発明に従う半導体レーザ装置は、出射側端面
の一次回折戻り光を受ける部分に、表面の荒れた薄膜を
形成したことを特徴としている。従って、例えばマスク
等の遮蔽部材によって出射側端面の発光部を覆い、表面
の荒れた薄膜を形成することにより、出射側端面の所定
の位置に精度良く表面の荒れた薄膜を形成することがで
きる。
【0010】また出射側端面に薄膜を形成する方法であ
るため、例えばマトリックス状に複数の半導体レーザ素
子部が構成されたマザーをへき開してバーにした後、こ
のバーの状態で複数並べられた半導体レーザ装置に薄膜
を形成し、複数の半導体レーザ装置に対し同時に表面の
荒れた薄膜を形成することができる。また、一般に半導
体レーザ装置の製造工程においては、バーにへき開した
後、端面にAl2 3等からなる反射率調整層を形成し
ている。従って、このような工程の際に本発明に従う表
面の荒れた薄膜を形成することにより、従来の製造工程
の中で表面の荒れた薄膜を出射側端面に形成させること
が可能である。
【0011】
【実施例】図1は、本発明に従う半導体レーザ装置の一
実施例を示す正面図である。図1は、半導体レーザ装置
10の出射側端面を示しており、発光部10aより下方
の所定の領域に表面の荒れた薄膜11が形成されてい
る。この薄膜11は、一次の回折戻り光を受ける部分を
カバーするように形成され、一般には、発光部10aの
下50μmより下方の部分を覆うように形成される。
【0012】本発明において、表面の荒れた薄膜の形成
方法は、凹凸の表面を有するの薄膜を形成し得る方法で
あれば、特に限定されるものではないが、例えば、スパ
ッタリング法や逆スパッタリング法により形成すること
ができる。また薄膜の材質は、特に限定されるものでは
なく、Al2 3 、SiO2、MgO、MgF2、TiO
2等の誘電体光学薄膜等から形成することができる。半
導体レーザの出射側端面上に形成する反射率調整層の形
成工程において本発明の表面の荒れた薄膜を形成する場
合には、反射率調整層と同じ材質であることが好まし
い。一般には、反射率調整層としてAl2 3 が用いら
れているので、本発明における表面の荒れた薄膜の材質
としても、Al2 3 が好ましい。 図2は、半導体レ
ーザの出射側端面上の反射率調整層の上に表面の荒れた
薄膜を形成した状態を示す断面図である。図2を参照し
て、半導体レーザ20の出射側端面上には、Al2 3
からなる反射率調整層21が形成されている。この反射
率調整層21は、Al又はAl2 3 をターゲット材と
してスパッタリング法により、下記の条件で膜厚0.1
〜0.3μmとなるように形成されている。
【0013】スパッタリング雰囲気圧力(Arガス雰囲
気中):2×10-2〜3×10-2Torr 膜付着速度:100Å/分 基板温度:100〜150℃ 反射率調整層21の上には、発光部20aから所定の距
離隔てた位置に表面の荒れた薄膜22(膜厚1μm)が
形成されている。この薄膜22は、反射率調整層21の
略中央から下方を覆うように形成されている。この薄膜
22も、ターゲット材としてAl又はAl2 3 を用い
てスパッタリング法により形成されている。なお、この
スパッタリングの際、発光部20aの部分に薄膜22が
形成されないように、発光部20a近傍を含む端面の上
方部分をマスクで覆い薄膜22を形成している。なお、
この薄膜22の形成条件は、表面に凹凸が形成される薄
膜形成条件であり、下記に示す条件である。
【0014】スパッタリング雰囲気圧力(Arガス雰囲
気中):2×10-3Torr 膜付着速度:500Å/分 基板温度:200℃ N2 (不純物として):1×10-3Torrリットル/
秒 以上の条件でスパッタリングすることにより、表面の荒
れたAl2 3 の薄膜22を形成している。
【0015】図3は、半導体レーザの出射側端面上に形
成した反射率調整層を部分的に逆スパッタリングするこ
とにより、表面の荒れた薄膜を形成した他の実施例を示
す断面図である。図3を参照して、半導体レーザ30の
出射側端面上に反射率調整層31が形成されている。こ
の反射率調整層31は、上記図2に示す反射率調整層2
1と同様の条件で形成することができる。
【0016】次に、発光部30a近傍の上方部分をマス
ク等で覆い、以下の条件で逆スパッタリングし、凹凸面
31aを形成する。逆スパッタリングの条件は、下記の
通りである。
【0017】スパッタリング雰囲気圧力(Arガス雰囲
気中):10-2〜10-3Torr スパッタリング速度:数十Å/分 到達深さ:数百Å なお、この逆スパッタリングにより薄膜に凹凸面を形成
する際には、レーザ素子を痛めないように、かなり低速
度でスパッタリングを行うことが好ましい。
【0018】本発明に従う半導体レーザ装置は、上述の
ように、複数のレーザ素子部が構成されているマザーを
へき開した後のバーの状態で表面の荒れた薄膜を形成す
ることができる。図4は、このようなバーの状態で表面
の荒れた薄膜を形成する方法の一例を説明するための断
面図である。バーの状態にへき開した後、例えばスパッ
タリング法により半導体レーザの端面に、例えばAl2
3 からなる反射率調整層を形成し、次に、図4に示す
ように、半導体レーザのバー40の出射側端面41の約
半分を覆うような治具42を用いて固定する。
【0019】図5は、このような治具で固定された状態
の半導体レーザのバーを示す平面図である。図5を参照
して、出射側端面41の発光部40aの部分が治具42
によって覆われており、発光部を含む領域以外の部分が
露出された状態になっている。この露出された領域に、
図2を参照して説明したスパッタリング法、あるいは図
3を参照して説明した逆スパッタリング法等により、表
面の荒れた薄膜を形成することができる。このような薄
膜を形成する際、反射率を測定しながら形成することも
可能であり、反射率が所定の値に達するまでこのような
方法で薄膜を形成することができる。
【0020】以上のように、本発明に従う半導体レーザ
装置は、へき開したバーの状態で複数の半導体レーザ装
置に対して一度に表面の荒れた薄膜を形成させることが
できる。従って、本発明に従う半導体レーザ装置は、生
産性良く製造することができる。
【0021】また、上述のようにマスクや治具等を用い
て所定の位置に表面の荒れた薄膜を精度良く形成するこ
とができるので、確実に一次回折戻り光によるトラッキ
ングエラーを防止することができる。
【0022】なお、上記実施例では、治具によって半導
体レーザの出射側端面を覆っているが、本発明の製造方
法はこれに限定されるものではなく、その他の方法によ
り所定の領域に表面の荒れた薄膜を形成させることがで
きる。
【0023】また、すでに形成された薄膜の表面を荒ら
す方法としては、RIE(反応性イオンビームエッチン
グ)等のドライエッチングを採用してもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明に従えば、半導体レーザ装置の出
射側端面の一次回折戻り光を受ける部分に表面の荒れた
薄膜が形成される。この薄膜により、半導体レーザ素子
の端面に戻ってきた一次回折戻り光を乱反射させ、反射
率を小さくすることによって、一次回折戻り光によるト
ラッキングエラー等を防止することができる。
【0025】本発明は、薄膜形成による方法であるの
で、例えば、複数の半導体レーザ素子部が並んだバーの
状態で各レーザ素子部の出射側端面に表面の荒れた薄膜
を形成することができ、生産性良く製造することができ
る。また薄膜形成によるものであるため、半導体レーザ
の出射側端面に反射率調整層を形成する工程において、
表面の荒れた薄膜を形成することができ、所定の位置に
精度良く薄膜を形成し、かつ生産性良く製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う一実施例の出射側端面を示す正面
図。
【図2】本発明に従う一実施例における出射側端面を示
す断面図。
【図3】本発明に従う他の実施例の出射側端面を示す断
面図。
【図4】本発明に従う半導体レーザ装置を製造する工程
であって、出射側端面にスパッタリング又は逆スパッタ
リングにより表面の荒れた薄膜を形成する工程を示す断
面図。
【図5】図4に示す状態における半導体レーザ装置のバ
ーを示す正面図。
【図6】従来の半導体レーザ装置を示す正面図。
【符号の説明】
10,20,30,40…半導体レーザ装置 11…表面の荒れた薄膜 21,31…反射率調整層 22…表面の荒れたAl2 3 薄膜 31a…凹凸面部 42…治具 10a,20a,30a,40a…発光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別所 靖之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次回折戻り光を受ける出射側端面の部
    分に、表面の荒れた薄膜が形成されていることを特徴と
    する、半導体レーザ装置。
JP5092985A 1993-04-20 1993-04-20 半導体レーザ装置 Pending JPH06302004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5092985A JPH06302004A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 半導体レーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5092985A JPH06302004A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 半導体レーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06302004A true JPH06302004A (ja) 1994-10-28

Family

ID=14069677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5092985A Pending JPH06302004A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 半導体レーザ装置

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JP (1) JPH06302004A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000133871A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Sharp Corp 半導体レーザ素子の製造方法
JP2002100830A (ja) * 2000-07-18 2002-04-05 Nichia Chem Ind Ltd 窒化ガリウム系発光素子
US6678298B2 (en) 2000-05-19 2004-01-13 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor laser chip and optical pickup using the same
JP2005136080A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Sharp Corp 半導体レーザ素子、その製造方法及び光ピックアップ素子
JP2016189391A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 日亜化学工業株式会社 半導体素子の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000133871A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Sharp Corp 半導体レーザ素子の製造方法
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JP2002100830A (ja) * 2000-07-18 2002-04-05 Nichia Chem Ind Ltd 窒化ガリウム系発光素子
JP2005136080A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Sharp Corp 半導体レーザ素子、その製造方法及び光ピックアップ素子
JP2016189391A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 日亜化学工業株式会社 半導体素子の製造方法

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