JPH06297882A - 感圧複写伝票 - Google Patents
感圧複写伝票Info
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- JPH06297882A JPH06297882A JP5084464A JP8446493A JPH06297882A JP H06297882 A JPH06297882 A JP H06297882A JP 5084464 A JP5084464 A JP 5084464A JP 8446493 A JP8446493 A JP 8446493A JP H06297882 A JPH06297882 A JP H06297882A
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Abstract
証等の存在を意識させない感圧複写伝票の提供する。 【構成】上層の用紙1の暗証記入欄の裏面には、実質的
に可視光領域に吸収がなく、赤外光を吸収する赤外線吸
収物質を含有する赤外線吸収インキ層2が設けられてお
り、かつ下層の用紙4の表面は、赤外線反射性3を有し
ていることを特徴とする。複写により下層の用紙に部分
的に転移する赤外線吸収インキ層は、下層の用紙に複写
しても目視することは困難である。また、暗証の読み取
りは、赤外線反射性の下層の用紙表面と、その上に複写
された赤外線吸収インキによる赤外線の反射(吸収)の
検知により行なう。
Description
する感圧複写伝票に関するものである。
に使用する感圧複写伝票には、暗証等多数の人間の目に
触れては不都合な暗証(情報)も書き込まれるため、そ
の暗証を目視されないようにする必要があり、感圧複写
伝票には何らかの暗証隠蔽手段が設けられている。
実開昭57−59666号公報には、暗証が複写される
下層の用紙に一定の色彩をもつ縦横線等、複雑模様を印
刷し、暗証記入欄のある上層の用紙の裏面に複雑模様と
は色彩濃度の異なるカーボン層を設けた感圧複写伝票
(複写式伝票)が提案されている。
入欄に暗証を記入することにより、裏面のカーボン層の
一部を下層の用紙の複雑模様上に複写することが可能で
ある。そして上層の用紙は剥離され記入者の控えとし
て、下層の用紙は銀行側の控えとして保管される。尚、
銀行側の控えには暗証が複写されているが、暗証は複雑
模様に隠蔽され目視は困難である。しかし、複雑模様と
同系色の着色フィルターで複雑模様を観察すると、暗証
のみを目視することができる。
蔽効果は認められるものの、下層の用紙の複雑模様の部
分に暗証が複写されていることは一目瞭然であり、その
存在を知らしめることは暗証隠蔽手段としては好ましい
ものではない。
の暗証記入欄に書かれた暗証を下層の用紙に複写する感
圧複写伝票において、暗証等の情報を隠蔽することは無
論のこと、暗証等の存在を意識させない感圧複写伝票の
提供することを目的とする。
上層の用紙の暗証記入欄に書かれた暗証を下層の用紙に
複写する感圧複写伝票を前提とし、上層の用紙の暗証記
入欄の裏面には、実質的に可視光領域に吸収がなく、赤
外光を吸収する赤外線吸収物質を含有する赤外線吸収イ
ンキ層が設けられており、かつ下層の用紙の表面は、赤
外線反射性を有していることを特徴とするものである。
明を前提とし、上記赤外線吸収物質が五二酸化リンを主
成分とし、Fe2+及び/又はCu2+を含有するリン酸塩
系白色結晶粉末であることを特徴とするものである。
より下層の用紙に部分的に転移する赤外線吸収インキ層
は、実質的に可視光領域に吸収がなく、かつ赤外領域の
光を吸収するため、白色あるいは淡色である。よって、
通常白色あるいは淡色である下層の用紙に複写しても目
視することは困難である。また、暗証の読み取りは、赤
外線反射性の下層の用紙表面と、その上に複写された赤
外線吸収インキによる赤外線の反射(吸収)を検知する
ことにより行なうことができる。
まれる赤外線吸収物質としては、白色度の点と赤外線吸
収能から、五二酸化リンを主成分とし、Fe2+及び/又
はCu2+を含有するリン酸塩系白色結晶粉末が最適であ
る。
に説明する。
を示す断面図である。尚、構成では用紙は上層、下層の
2枚だけであるが、それ以上の枚数の構成であっても本
発明の要旨を逸脱するものではない。
設けらた下層の用紙4と、裏面に赤外線吸収インキ層2
が設けられた上層の用紙が重ねられた状態で剥離しない
ように貼着されている。また、可視インキ層が上層の用
紙の赤外線吸収インキ層2が設けられていない部分に形
成されている。
のではないが、上層に設けられる用紙1は暗証記入欄に
記載した暗証の筆圧を下層の用紙に伝える必要があるの
で変形し易い薄手の紙が好ましい。他方、下層に設けら
れる用紙4は少なくとも表面が赤外線反射性を有する必
要があり、また、筆圧により変形してしまうと、その変
形を目視されてしまう恐れがあるため、変形しにくい厚
手の紙が好ましい。尚、用紙単独では十分な赤外線反射
性(近赤外領域において60%以上)が得られない場
合、表面に二酸化チタン等、赤外線反射性の物質を塗布
した赤外線反射層3を形成してもよい。
は、上層の用紙の裏面に形成され実質的に可視光領域に
吸収がなく、赤外光領域に吸収能を有する層であり、表
紙表面の暗証記入欄に書かれた部分が下層の用紙の表面
に複写する層である。尚、本明細書中の実質的に可視光
領域に吸収がないとは、可視光領域(波長380nm〜
700nm)においての吸収率が20%以下であること
を言う。また、赤外光領域に吸収があるとは近赤外領域
において60%以上の吸収率を有することを言う。
インキ化し、バーコート、ブレードコート、エアナイフ
コート、グラビアコート、ロールコート等のソルベント
コート法あるいはスクリーン印刷などの既知の塗布方法
により形成する。
ンを主成分とし、酸化鉄および/又は酸化銅1.0重量
%以上を含有するリン酸塩系白色結晶材料粉末、五二酸
化リンを主成分とし、Fe2+及び/又はCu2+を含有す
るガラス系材料、金属錯体型の赤外線吸収剤、シアニン
系、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、アントラ
キノン系、アミニウム系、クロコニックメチン系、アズ
レニオウム系、ピリリウム系等の赤外線吸収染料であ
る。
は、必要に応じ、以下の化合物を含有する。
点からは白色結晶材料粉末、ガラス系材料が好ましく、
赤外線吸収能からは白色結晶材料粉末、金属錯体型の赤
外線吸収剤、赤外線吸収染料が好ましい。
用いるバインダーとしては、ワックス等が用いられる。
上記バインダーは溶剤を除く赤外線吸収インキ組成中に
20重量%以上含まれることが好ましい。
領域において20%以下の吸収率を示すが、ごく薄い色
が観察される場合がある。また、下層の用紙の表面も淡
色である場合がある。よって、赤外線吸収インキ及び/
又は用紙の表面を形成する材料に、実質的に赤外光を吸
収せず、可視光領域を吸収する着色物質を添加し、赤外
線吸収インキと下層の用紙の表面を同系色に調整するこ
とも有効である。
てもよい情報を下層の用紙に複写するための層であり、
例えばワックスに黒色顔料を分散したインキを塗布、形
成した層である。
写するための他の構成としては、上層の用紙の裏面と下
層の用紙の表面に、例えば筆圧程度の圧力で容易に破壊
するマイクロカプセルに封入したロイコ染料と顕色剤の
ような2成分発色系の材料の各成分を、各々塗布する構
成が挙げられる。
端部を接着することにより、感圧複写伝票を得た。
例を図面を用いて説明する。まず、図1に記載の感圧複
写伝票の可視インキ層が形成されている部分に対応する
上層の用紙表面と、赤外線吸収インキ層が形成されてい
る部分に相当する上層の用紙の暗証記入欄にそれぞれ情
報、暗証を記入した。
すると、図2のように、下層の用紙4には筆圧が懸かっ
た部分の可視インキ層5が複写されており、書き込んだ
情報は下層の用紙に表示されていた。また、複写された
赤外線吸収インキ層2の目視での確認は困難であった
が、赤外線スコープを用いて暗証を観察することができ
た。
明する。まず、実質的に可視光領域に吸収がなく、赤外
光を吸収する赤外線吸収物質を含むインキを製造する。
組成物について融解しかつこれを結晶化させて第二銅含
有リン酸塩系白色結晶化合物を求めた。
α)を用いてX線回折を行ったところ、回折角(2θ)
=28.14、30.07、30.34、44.01に
強いピークが表れ、結晶化されていることが確認されて
いる。
を粉砕して粉末化し、これを赤外線吸収性顔料として下
記組成の赤外線吸収インキを調製した。
0nm〜700nm)においての吸収率が10%以下で
あるが、780nmの近赤外線において80%以上の吸
収を示す。
の白色用紙の暗証記入欄に対応する部分の裏面に塗布す
るとともに、黒色顔料をワックスに分散したインキをそ
れ以外の部位に塗布した。また、下層となる厚手の用紙
の表面に二酸化チタンを含有するインキを全面的に塗布
した。
し、感圧複写伝票を得た。
上層の用紙と下層の用紙を剥離した。複写した赤外線吸
収インキ層は目視不可能であったが、赤外線スコープを
用いて暗証を観察することができた。
圧複写伝票によれば、複写により下層の用紙に部分的に
転移する赤外線吸収インキ層は、実質的に可視光領域に
吸収がなく、かつ赤外領域の光を吸収するため、白色あ
るいは淡色である。よって、通常白色あるいは淡色であ
る下層の用紙に複写しても目視することは困難であるが
赤外線スコープなどにより暗証の読み取りが可能とな
る。
させない感圧複写伝票を提供することができる。
である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】上層の用紙の暗証記入欄に書かれた暗証を
下層の用紙に複写する感圧複写伝票において、上層の用
紙の暗証記入欄の裏面には、実質的に可視光領域に吸収
がなく、赤外光を吸収する赤外線吸収物質を含有する赤
外線吸収インキ層が設けられており、かつ下層の用紙の
表面は、赤外線反射性を有していることを特徴とする感
圧複写伝票。 - 【請求項2】上記赤外線吸収物質が五二酸化リンを主成
分とし、Fe2+及び/又はCu2+を含有するリン酸塩系
白色結晶粉末であることを特徴とする請求項1記載の感
圧複写伝票。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08446493A JP3319019B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 感圧複写伝票 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08446493A JP3319019B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 感圧複写伝票 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06297882A true JPH06297882A (ja) | 1994-10-25 |
JP3319019B2 JP3319019B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=13831355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08446493A Expired - Fee Related JP3319019B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 感圧複写伝票 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3319019B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007069552A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Toppan Printing Co Ltd | 情報隠蔽伝票用複写シート及び情報隠蔽伝票類及び情報読取装置及び情報読取方法 |
JP2007245439A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 赤外吸収インキ印刷物 |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP08446493A patent/JP3319019B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007069552A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Toppan Printing Co Ltd | 情報隠蔽伝票用複写シート及び情報隠蔽伝票類及び情報読取装置及び情報読取方法 |
JP2007245439A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 赤外吸収インキ印刷物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3319019B2 (ja) | 2002-08-26 |
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