JPH06297471A - 金型洗浄用ゴム組成物 - Google Patents

金型洗浄用ゴム組成物

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Publication number
JPH06297471A
JPH06297471A JP9337293A JP9337293A JPH06297471A JP H06297471 A JPH06297471 A JP H06297471A JP 9337293 A JP9337293 A JP 9337293A JP 9337293 A JP9337293 A JP 9337293A JP H06297471 A JPH06297471 A JP H06297471A
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JP
Japan
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mold
rubber
rubber composition
cleaning
amino alcohol
Prior art date
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Pending
Application number
JP9337293A
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English (en)
Inventor
Yasushi Nakahara
靖 中原
Satoshi Ota
智 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゴムの加硫速度を早めても発泡が生ずることは
なく、離型性、アルコール残存の問題を解消することが
できる。 【構成】 金型洗浄用ゴムはEPDM100重量部に対
してシリカゲル40重量部、アミノアルコール25重量
部、1,1−ジ−tーブチルパーオキシ3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン4重量部を添加した未加硫ゴム
を得た。この金型洗浄用ゴム組成物を通常の加硫成形と
同様の手法で成形処理すると、ゴム組成物は約150〜
200℃の加熱下で加圧成形される。ゴム組成物からは
洗浄効果を有するアミノアルコールが金型表面へ抽出さ
れる。金型表面に付着した汚染物は、ゴム組成物から抽
出されたアミノアルコールにより、溶解、膨潤して金型
評論から遊離する。そして、遊離した汚染物はゴム組成
物はゴム組成物と相溶性の良いアミノアルコールにより
ゴム組成物へ確実に転着される。このとき発泡はないと
ともに、アミノアルコールが金型に残ることもなく、洗
浄効果は良好な結果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はゴムや合成樹脂等の成
形によって汚染物が付着した金型を洗浄するための金型
洗浄用ゴム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴムや合成樹脂等の成形により汚
染物が付着した金型の洗浄方法としては、鋼粒等のショ
ットを金型の洗浄面に衝突させて行ういわゆるショット
ブラスト法が広く採用されている。しかし、このショッ
トブラスト法は金型を取り外して行う必要があるため、
洗浄に伴う取り外し作業に時間及び労力を費やしてい
た。又、ショットブラスト法は物理的な洗浄方法である
ため、金型表面を摩耗させたり傷つけたりしてしまう虞
があり、洗浄時には金型が室温まで冷えてしまうため、
使用時には再び金型を加熱しなければならなかった。
【0003】上記のショットブラスト法の欠点を補う方
法として金型洗浄用ゴム組成物を用いた洗浄方法が提案
されている。金型洗浄用組成物には洗浄効果を有する成
分が含まれており、一般的にはアミノアルコールが使用
されている。このゴム組成物を通常の加硫成形と同様の
手法で成形処理することにより金型に付着した汚染物が
洗浄除去される。従って、金型を取付たままで金型洗浄
ができるうえ、洗浄時には金型が冷えてしまうことがな
い。又、この方法によれば、ショットブラスト法のよう
に金型表面を傷つけたり摩耗させてしまうような問題も
なく、金型の細部に至る洗浄が可能となる。
【0004】上記のようなアミノアルコールを含有する
洗浄ゴムを使用する技術としては特開平1−26313
4号、特公平3−71461号等に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載のゴム組成物は、一応の洗浄効果が認められるもの
の、必ずしも安定した洗浄効果が得らるわけではなかっ
た。この理由としては金型洗浄を行う加硫時にアミノア
ルコールが洗浄用ゴムと相溶性が悪く、しかもアミノア
ルコールが金型と結合しやすいため、洗浄用ゴムに戻ら
ず金型に残りやすいためである。そのため、洗浄後に前
記アミノアルコールが付着した金型で成形を行った場
合、不良品の発生の原因となっていた。
【0006】このアミノアルコールを金型に残さないよ
うにするためにゴムの加硫速度を早めることが考えられ
る。しかし、ゴムの加硫速度を早めるために加硫系の成
分を増量すると、アミノアルコールとの反応によりガス
量が増えて発泡し、金型に洗浄用ゴムが残って離型でき
ないばかりか、洗浄性も落ちる問題がある。
【0007】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたものであって、ゴムの加硫速度を早めても発泡
が生ずることはなく、離型性、アルコール残存の問題を
解消することができる洗浄用ゴムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、汎用ゴム組成物100重量部に対し、加
硫剤として1分間の半減期を得るための温度が130〜
150℃であるパーオキサイド化合物2〜5重量部と、
アミノアルコール5〜60重量部とを添加したことを要
旨とするものである。
【0009】前記汎用ゴム組成物はEPDM(エチレン
−プロピレン−ジエン共重合ゴム)、EPM(エチレン
−プロピレン共重合ゴム)、NR(天然ゴム)、SBR
(スチレン−ブタジエン共重合ゴム)、BR(ブタジエ
ンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、IIR(ブチル
ゴム)等が挙げられる。これらの汎用ゴム組成物は離型
性を考慮すると、ヨウ素価が20〜17のEPDMが望
ましい。ヨウ素価がこの範囲外であると、金型離型時に
おいてヤブレ等の不具合が発生するため好ましくない。
【0010】アミノアルコールは炭素数3〜4の直鎖又
は分岐アルキル基を備えた脂肪属アルコールが好まし
い。例えば、アミノエチルエタノールアミン、N−プロ
パノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール
等を挙げられる。
【0011】パーオキサイド化合物は1分間の半減期を
得ることができる温度が低いものほどゴムの加硫速度が
速まるため好適である。このようなパーオキサイド化合
物としては2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ド、ベンゾイルオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパ
ーオキシ3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが挙げ
られる。これらのバーオキサイド化合物においては1分
間の半減期を得ることができる温度は2,4−ジクロロ
ベンゾイルパーオキサイドが121℃、ベンゾイルオキ
サイドが130℃、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが148℃であ
る。パーオキサイドの配合量は通常1〜5重量部とす
る。1重量部未満では効果が少なく、5重量部を越える
と、発泡するおそれがある。
【0012】
【作用】上記の構成により、アミノアルコールにより金
型に付着した汚染物は除去される。そして、ゴムの加硫
速度は速くされて、加硫剤とアミノアルコールとの反応
が制限されることにより、発泡が抑制される。そのた
め、離型が円滑に行われる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の金型洗浄用ゴムを具体化した
実施例について比較例を参照しつつ説明する。
【0014】まず、実施例1及び実施例2として表1に
示すゴム組成物を用意した。同表に示すように実施例1
の金型洗浄用ゴムはEPDM100重量部に対してシリ
カゲル40重量部、アミノアルコールであるアミノエチ
ルエタノールアミン(日本乳化剤製、商品名 A−E
A)25重量部、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日本油脂製、
商品名パーヘキサ3M−40)4重量部を添加したもの
である。また、実施例2の金型洗浄用ゴムは実施例1の
1,1−ジターシャルブチルパーオキシ3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン(日本油脂製、商品名パーヘキ
サ3M−40)4重量部の代わりに、1,1−ジ−tー
ブチルパーオキシ3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン(日本油脂製、商品名パーヘキサ3M−40)2重量
部及びジクミルパーオキサイド(三井石油化学製、商品
名DCP−40C)を添加したものである。なお、ジク
ミルパーオキサイドの1分間の半減期を得ることができ
る温度は171℃である。
【0015】実施例1及び実施例2においては、まず、
EPDM、シリカゲル、パーオキサイド化合物からなる
汎用ゴム組成物を公知の方法で混練調整した。その後、
アミノエチルエタノールアミンを加え、未加硫ゴムを得
た。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】さらに、比較例として表2に示す配合比よ
りなる金型洗浄用ゴム組成物を調整した。すなわち、実
施例1のパーオキサイド化合物の1,1−ジ−tーブチ
ルパーオキシ3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
(日本油脂製、商品名パーヘキサ3M−40)4重量部
の代わりに、比較例1はパーオキサイド化合物としてジ
クミルパーオキサイド(三井石油化学製、商品名DCP
−40C)4重量部、比較例2はジクミルパーオキサイ
ド(三井石油化学製、商品名DCP−40C)6重量
部、比較例3はn−ブチル−4,4−ジ−t−ブチルパ
ーオキシヴァリレート(日本油脂製、商品名パーヘキサ
V40)4重量部を添加した。なお、n−ブチル−4,
4−ジ−t−ブチルパーオキシヴァリレートの1分間の
半減期を得ることができる温度は166℃である。
【0019】この比較例1,2,3においても、まず、
EPDM、シリカゲル、パーオキサイド化合物からなる
汎用ゴム組成物を公知の方法で混練調整し、その後、ア
ミノエチルエタノールアミンを加え、未加硫ゴムを得
た。
【0020】そして、上記のように得られた各未加硫ゴ
ム組成物を汚染された金型内に流し込み、通常の加硫成
形と同様の手法で成形処理し、各ゴム組成物の洗浄効
果、アミノアルコール残存性及び発泡性について調べ
た。その結果を表3に示す。
【0021】
【表3】
【0022】同表から明らかなように実施例1及び実施
例2では発泡はないとともに、アミノアルコールが金型
に残ることもなく、洗浄効果は良好な結果が得られた。
それに対して、比較例1ではアミノアルコールが残り、
又、比較例2及び比較例3では発泡があったため、金型
に汚染物の残存が認められ、洗浄効果は不充分であっ
た。また、実施例2のように1分間の半減期を得るため
の温度が150℃よりも大きいパーオキサイドを併用す
ることより、貯蔵性を向上させ、洗浄性も優れる洗浄ゴ
ムが得られる。この場合、1分間の半減期を得るための
温度が130〜150℃のものを1〜3重量部、150
℃を越えるものを1〜3重量部を合わせて5重量部以下
となるように使用する。
【0023】次に、本実施例の金型洗浄用ゴムの洗浄メ
カニズム及び効果について説明する。金型洗浄用ゴム組
成物を通常の加硫成形と同様の手法で成形処理すると、
ゴム組成物は約150〜200℃の加熱下で加圧成形さ
れる。このとき、ゴム組成物からは洗浄効果を有するア
ミノアルコールが金型表面へ抽出される。金型表面に付
着した汚染物は、ゴム組成物から抽出されたアミノアル
コールにより、溶解、膨潤して金型表面から遊離する。
そして、遊離した汚染物はゴム組成物はゴム組成物と相
溶性の良いアミノアルコールによりゴム組成物へ確実に
転着される。
【0024】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、上記実施例のゴム組成物にTiO2 、Z
nO等の着色剤を添加する等、この発明の趣旨から逸脱
しない範囲で任意に変更可能である。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ゴムの加硫速度を早めても発泡が生ずることはなく、離
型性、アルコール残存の問題がなく、優れた洗浄効果を
発揮することができるという優れた効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汎用ゴム組成物100重量部に対し、1分
    間の半減期を得るための温度が130〜150℃である
    パーオキサイド化合物2〜5重量部と、アミノアルコー
    ル5〜60重量部とを添加したことを特徴とする金型洗
    浄用ゴム組成物。
JP9337293A 1993-04-20 1993-04-20 金型洗浄用ゴム組成物 Pending JPH06297471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9337293A JPH06297471A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 金型洗浄用ゴム組成物

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JP9337293A JPH06297471A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 金型洗浄用ゴム組成物

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JPH06297471A true JPH06297471A (ja) 1994-10-25

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ID=14080476

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JP9337293A Pending JPH06297471A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 金型洗浄用ゴム組成物

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JP (1) JPH06297471A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034979A (ja) * 2007-07-06 2009-02-19 Mitsuboshi Belting Ltd ベルトスリーブの加硫用ジャケット

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JP2009034979A (ja) * 2007-07-06 2009-02-19 Mitsuboshi Belting Ltd ベルトスリーブの加硫用ジャケット

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