JPH06294104A - 透水性樹脂薄層舗装及び同舗装の施工方法 - Google Patents

透水性樹脂薄層舗装及び同舗装の施工方法

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JPH06294104A
JPH06294104A JP10754293A JP10754293A JPH06294104A JP H06294104 A JPH06294104 A JP H06294104A JP 10754293 A JP10754293 A JP 10754293A JP 10754293 A JP10754293 A JP 10754293A JP H06294104 A JPH06294104 A JP H06294104A
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pavement
aggregate
water
resin
layer
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JP10754293A
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Kaoru Yanagawa
薫 柳川
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SATO DORO KK
Sato Road Co Ltd
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SATO DORO KK
Sato Road Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂舗装において高い透水性を保持するとと
もに、すべり止め効果を発揮させる。 【構成】 下地舗装材3の上に敷き均してコテ仕上げし
た樹脂薄層舗装2の舗装面2aの高分子樹脂被膜4が未
硬化な状態で粉粒骨材たるケイ砂5を散布し、高分子樹
脂被膜4を介して付着させ、樹脂薄層舗装2の舗装面2
aにすべり止め層を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透水性樹脂薄層舗装及び
同舗装の施工方法に係り、特に透水性コンクリート舗装
等の基層上に舗設され、高い透水性を保持するととも
に、表面にすべり止め層が形成した透水性樹脂薄層舗装
及び同舗装の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部等において、雨水の自然へ
の還元を目的として透水性を備えた種々の舗装が開発さ
れてきている。その中で特に遊歩道や公園広場のような
景観を重視した歩行者系道路の舗装に良く使用されるよ
うになってきたのが透水性樹脂舗装である。この透水性
樹脂舗装は基層となる透水性コンクリート等の下地舗装
材の上にエポキシ樹脂等の高分子樹脂をバインダとして
単粒径骨材を所定厚さに敷き均し、樹脂固化させて表層
を形成した透水性を有する特殊舗装である。この種の透
水性樹脂舗装は景観や周囲の色彩とのバランスが重視さ
れる場所で多く施工されており、使用骨材としては適当
な彩りを有する粒径の揃った天然玉砂利が利用されるこ
とが多い。しかし、これらの天然玉砂利は粒形が丸く骨
材表面が平滑な上、表面がエポキシ樹脂等で被覆されて
いるので、歩道等に舗設した場合降雨時等にすべりやす
くなるという問題がある。
【0003】そこで、このような問題を解消可能な技術
として、高分子樹脂を介して透水性樹脂舗装を構成する
砕石等の舗装用骨材(以後、大径骨材と呼ぶ)の周囲に
ケイ砂等の小径骨材を付着させ、舗装を構成する大径骨
材同士の接着強度を増加させるとともに、舗装表面のす
べり止め効果を発揮させるようにした透水性舗装も提案
されている(特公平4−67525号公報参照)。ま
た、この種の透水性樹脂舗装は、樹脂舗装協会において
「モルタル工法樹脂系薄層舗装要領書」内で樹脂モルタ
ル透水性舗装として取り扱われ、その配合や施工方法に
ついて種々の技術標準化が進められている。なお、同書
中、「モルタル」とはエポキシ樹脂等の高分子樹脂をバ
インダーとして砕石、ケイ砂、自然石等の骨材を所定の
配合であらかじめ混合して得られたモルタル状混合物で
あると定義している。
【0004】一方、従来の既設の舗装においても、すべ
り止め対策を目的とした舗装表面処理工法としてニート
系すべり止め工法等が樹脂舗装協会により同様に標準化
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の小径
骨材を高分子樹脂と混合して大径骨材の周囲に付着させ
骨材同士の接着強度を向上させるようにした透水性樹脂
舗装や、前記要領書中の樹脂モルタル透水性舗装では、
液状のエポキシ樹脂等の高分子樹脂と粒径の異なる骨材
をミキサー等で混合して舗装用材料を生産するようにな
っている。このとき前記公報記載の透水性樹脂舗装で
は、混合時にまず大径骨材の周囲に高分子樹脂を付着さ
せ、さらにこの高分子樹脂に小径骨材を付着させるよう
になっている。しかし、このときの大径骨材に付着した
高分子樹脂の粘度は高い状態にあり、小径骨材の投入方
法や使用するミキサーの種類や骨材混合時間を適正に設
定しないと、小径骨材を大径骨材の周囲全面に均一に付
着させることができず、均質な材料を提供できないとい
う問題がある。
【0006】また、前記公報記載の透水性樹脂舗装と要
領書記載の樹脂モルタル透水性舗装とでは、敷き均し材
料として粒径の異なる骨材をあらかじめ混合するように
なっている。したがって下地舗装材上に舗設された舗装
材料は図6(a)に示したように小径骨材50を大径骨
材51の周囲に高分子樹脂52を介して付着した状態に
あり、高分子樹脂52の被膜内に小径骨材50が入り込
み、高分子樹脂52の被膜厚が厚くなっている。この状
態で敷き均されてコテ仕上げされるので、大径骨材51
の周囲に付着している高分子樹脂52が大径骨材51間
の空隙54を狭めてしまって雨水等の通路を塞いでしま
い、透水性舗装としての透水能が低下してしまうおそれ
もある。
【0007】さらに、これらの透水性樹脂舗装では、図
6(b)に示したように高分子樹脂52を介して小径骨
材50を付着させた大径骨材51を舗装面に敷き均した
後に、コテ53等で表面仕上げをするため、舗装面に付
着している小径骨材50が削りとられたり、大径骨材5
1間の隙間に押し込まれ目詰まりを起こし、舗装表面の
すべり止め効果と透水能の両方が低下してしまうという
問題もある。
【0008】一方、すべり止めを後施工で行うニート式
すべり止め工法では通常の下地舗装面の表面にプライマ
ー層を形成しし、さらにその上にエポキシ樹脂バインダ
ーを路面に所定の厚さで均一に塗布して接着層を形成
し、この接着層に1.2〜3.2mm程度の単粒の硬質
骨材を散布して、この骨材の一部を接着層に埋設させ、
すべり止め層を形成するようになっている。しかし、こ
の方法を前述の透水性樹脂舗装に適用した場合には形成
された接着層が透水性舗装表面の骨材間の空隙を塞いで
しまい、十分な透水能が得られないおそれもある。
【0009】また、大径骨材の周囲に形成された高分子
樹脂被膜は表面に光沢があるので、樹脂舗装は舗装面が
光沢を有するのが特徴である。このため周囲との調和の
観点からつや消し効果を持たせたい場合には、前述の小
径骨材を混合付着させる方法も使用できる。ところが、
つや消しが部分的な場合には小径骨材を混合していない
ものと混合しているものとをいちいち交換して敷き均さ
なければならないという煩雑さがある。
【0010】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、透水性樹脂薄層舗装の高い
透水性を保持しながら表面に簡易で効率よくすべり止
め、つや消し効果を持たせるようにした透水性樹脂薄層
舗装及び同舗装の施工方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は表面に高分子樹脂被膜が形成された所
定単粒度骨材を下地舗装材上に所定厚に敷き均して樹脂
薄層舗装を舗設した透水性樹脂薄層舗装において、前記
樹脂薄層舗装は、前記高分子樹脂が未硬化な状態で粉粒
骨材が該樹脂薄層舗装の上面に散布付着され該上面にす
べり止め層が形成されたことを特徴とするものである。
【0012】また、第2の発明は、第1の発明を実施す
るための施工方法として所定単粒度骨材と液状にある高
分子樹脂とを混合して前記単粒度骨材の表面に高分子樹
脂被膜を形成し、該単粒度骨材を下地舗装材表面に所定
厚に敷き均して前記高分子樹脂被膜の硬化接着により樹
脂薄層舗装を舗設するとともに、前記高分子樹脂被膜が
未硬化なうちに粉粒骨材を前記樹脂薄層舗装の上面に散
布付着させ、該上面にすべり止め層を形成するようにし
たことを特徴とするものである。
【0013】さらに、第1の発明において、前記粉粒骨
材は粉粒状ケイ砂であるか、粉粒状ケイ砂と反射性粒状
体との混合物であるか、粉粒状ケイ砂と蛍光性粒状体と
の混合物であることが好ましい。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、前記樹脂薄層舗装の表面
の前記高分子樹脂が未硬化な状態で粉粒骨材を散布して
前記高分子樹脂を介して付着させ、該上面にすべり止め
層を形成したので、透水性樹脂舗装としての高い透水性
を保持しつつ、すべり止め効果を発揮することができ
る。
【0015】また、第2の発明によれば、所定単粒度骨
材と液状にある高分子樹脂とを混合して前記単粒度骨材
の表面に高分子樹脂被膜を形成し、該単粒度骨材を下地
舗装材表面に所定厚に敷き均して前記高分子樹脂被膜の
硬化接着により樹脂薄層舗装を舗設するとともに、前記
高分子樹脂被膜が未硬化なうちに粉粒骨材を前記樹脂薄
層舗装の上面に散布付着させ、該上面にすべり止め層を
形成するようにしたので、粉粒骨材を均一に混合するた
めの施工管理が不要となる上、透水性薄層舗装部分を目
詰まりさせることなく高い透水性を保持でき、また舗装
表面のすべり止め材が施工時に脱落するようなことがな
いので、高いすべり止め性能を得ることができる。
【0016】さらに、第1の発明において、粉粒状ケイ
砂と反射性粒状体との混合物としたり、粉粒状ケイ砂と
蛍光性粒状体との混合物とすることによりすべり止め効
果の他、反射効果や発光効果により歩行時の安全確保を
図ることができる。
【0017】
【実施例】以下本発明による透水性樹脂薄層舗装及び同
舗装の施工方法の一実施例を添付図面を参照して説明す
る。図1は本発明による透水性樹脂薄層舗装の一部を拡
大して示した部分断面図である。同図において、本実施
例では舗装用骨材1には単粒度の天然石玉砂利が使用さ
れている。天然石玉砂利は産地、材質によりその色調や
模様が種々異なるため周囲との調和の観点から適宜その
種類を決定すれば良い。また使用する骨材の粒径として
は最大粒径5mmのものが舗設した際の出来映え等から
適当である。なお、いわゆる川砂利の他、JIS A 5
001に規定されている道路用砕石を使用することも可
能である。この場合には砕石7号クラスが前記天然石玉
砂利に相当するが、透水性樹脂薄層舗装の表層として樹
脂薄層舗装2の層厚を厚く設定してある場合にはそれよ
り粒径の大きいものを使用しても良い。
【0018】本実施例では樹脂薄層舗装2は基層3を構
成する透水性コンクリート層(層厚80mm)の上に約
10mmの層厚で舗設されている。この樹脂薄層舗装2
に使用されている舗装用骨材1の表面には高分子樹脂た
るエポキシ樹脂の被膜4が均一な厚さで形成されてい
る。このエポキシ樹脂被膜4は後述するように液状のエ
ポキシ樹脂と舗装用骨材1とをミキサーで混練りしてエ
ポキシ樹脂が舗装用骨材1の表面を一様に覆うようにし
た後に、基層である下地舗装材上に所定厚さに敷き均し
て固化したエポキシ樹脂被膜を介して隣接する骨材同士
が堅固に密着するようにコテ押え等による表面仕上げを
施したものである。
【0019】さらに樹脂薄層舗装2の舗装2aにはその
表面を覆うように散布された粉粒状のケイ砂5が付着し
ている。この粉粒状のケイ砂5は舗装用骨材1の表面の
エポキシ樹脂被膜4にその一部が埋設するように付着し
ているためエポキシ樹脂自体が硬化した状態では舗装用
骨材1の表面にエポキシ樹脂を介して一体的に固着さ
れ、エポキシ樹脂被膜面4が舗装面2aに直接露出せ
ず、ケイ砂5で覆われた舗装面が形成される。この舗装
面2aはすべり止め効果が高く、エポキシ樹脂特有の光
沢も減少するので、景観的にも落ちついた雰囲気を出す
ことができる。本実施例では粉粒骨材としてJIS規格
によるケイ砂7号が使用されているが、ケイ砂の他の種
別、異なる粒度分布であっても使用できることはいうま
でもない。
【0020】ここで、本実施例で示した透水性樹脂薄層
舗装を施工するのにふさわしい舗装構造について図2を
参照して簡単に説明する。図2は本発明による透水性樹
脂薄層舗装を施工するための舗装構造の断面の一例を示
したものである。路盤6には粒度範囲が0〜40mmの
呼び名C−40のクラッシャーランが使用され、層厚は
舗装部分の広場、駐車場等の用途により異なるが、10
0〜150mmに設定されている。路盤6の上層の基層
3には舗装の透水性を確保するために商品名パーミアコ
ン等で知られている透水性コンクリートを使用すること
が好ましい。透水性コンクリート基層はアスファルト基
層に比べ、樹脂薄層舗装2との接着性、透水性が優れて
おり、樹脂薄層舗装2での水の貯留を最小限とすること
ができ、舗装面2aに形成されたすべり止め層の表面摩
擦と相まって降雨時のスリップ防止に効果がある。基層
3を構成する透水性コンクリートの上面に表層2として
の樹脂薄層舗装が施工されている(図1参照)。この樹
脂薄層舗装2の表面には粉粒骨材としてのケイ砂5がエ
ポキシ樹脂被膜4を介して固着されている。このため舗
装面2aにおいてすべり止め効果が得られる。またケイ
砂5が舗装面2aを覆うことにより舗装面2aはつや消
しで仕上げている。またケイ砂5を舗装面2aに散布し
て付着させた副次的効果としてエポキシ樹脂被膜4の表
面がケイ砂5で覆われるので、紫外線によるエポキシ樹
脂の黄変劣化を防止することも期待できる。
【0021】次に、透水性樹脂薄層舗装の表面に散布さ
れる粉粒骨材の変形例について図3を参照して説明す
る。同図(a)は図1で示したケイ砂5にガラスビーズ
あるいはガラス小片を所定の粒径になるように粉砕した
反射性粒状体10を混合して粉粒骨材とした例を示した
ものである。同図に示したように樹脂薄層舗装2の表面
にはケイ砂5とガラスビーズ等の反射粒状体10の混合
物を散布して固着させたので、本発明による透水性樹脂
薄層舗装を、夜間等に自動車等の前照灯を反射できる反
射型すべり止め透水性舗装とすることができる。その他
反射粒状体10の変形例としては真珠顔料や炭化ケイ素
粒がある。真珠顔料は天然雲母の表面を酸化チタン層で
薄くコーティングした粒状体で、この粒状体に入射した
光は干渉して反射し、柔らかな深みのある光沢が得られ
る。通常の顔料に比べ、柔らかい色合いとなり、高級感
のある色となる。炭化ケイ素粒は反射率の具合で骨材粒
径の大きいものを使用すると日中あるいは夜間のライト
の反射によりキラッとした視覚的にはっきりとした反射
光が得られ、また粒径の細かいものを使用するとキラキ
ラと面状に細かく輝くような反射光となる。
【0022】同図(b)は自己発光性の蛍光微粒子材料
11をケイ砂5と混合させ粉粒骨材とした変形例を示し
たものである。この自己発光性の蛍光微粒子材料の具体
的な例としては蛍光材料をエポキシ樹脂に均一に混ぜ、
その樹脂を固化して所定の粒径に粉砕したものが知られ
ている。この種の蛍光微粒子材料は日中紫外線を吸収し
て夜間その蓄積エネルギーを発光させるようになってい
る。使用される蛍光材料はエポキシ樹脂との親和性も良
好であり、樹脂内に混ぜても化学的に安定であり、長期
の発光性を保持できる。これらを混合させた粉粒骨材を
舗装表面に施工することにより夜間の屋外誘導路等、種
々の適用が可能となる。いずれの混合物からなる粉粒骨
材においてもケイ砂に対する重量比はその用途により変
えることができるが、舗装面としてのすべり止め効果を
保持させるために一般に重量混合率として10〜50%
が好ましい。
【0023】図4はケイ砂等の粉粒骨材を舗装面に散布
する際にマスキングを行うようにした例を示した概略断
面図である。ケイ砂5を一例とした粉粒骨材を付着させ
たくない舗装面2aに同図に示したような所定形状のマ
スキング板20を敷いておき、粉粒骨材を所定の舗装面
全面に散布すれば良い。このように従来の透水性樹脂薄
層舗装ではいわゆるゼブラ舗装のような部分的なすべり
止め舗装が行いにくかったのに対して本発明では容易に
自由な平面形状のすべり止め面を舗装面に形成すること
ができる。
【0024】次に、本発明による透水性樹脂薄層舗装の
施工手順について図2及び図5を参照して説明する。ま
ず、下地舗装材である基層3の表面処理を行う。表面処
理としては表面に残存するレイタンス、水分、ゴミ、油
分の除去を行う。このとき薄層舗装用骨材1を施工しな
い部分に適当なマスキングや型枠を施工する(ステップ
10)。バインダーとなる高分子樹脂の主剤と硬化剤、
舗装用骨材及び粉粒骨材の重量を正確に計量する。本実
施例では使用骨材の重量比としては舗装用骨材/粉粒骨
材比が14程度となるように設定されている。この重量
比は要求されているすべり止め効果に応じて適宜設定す
ることが好ましい。
【0025】高分子樹脂としてはエポキシ樹脂が一般的
であるが、冬季の硬化温度の低い場合には触媒硬化型ア
クリル樹脂が好適であり、弾性に富む舗装層を施工する
場合にはウレタン樹脂を使用することも可能である。高
分子樹脂の主剤と硬化剤との混合は所定の容器でハンド
ミキサーで行う。さらにこの混合後の高分子樹脂と舗装
用骨材との混練りは強制練りミキサー等により行い、舗
装用骨材の周囲に均一に高分子樹脂被膜が形成させる
(ステップ20)。次いで、高分子樹脂で覆われた舗装
用骨材をレーキまたはスコップ等で基層面上に均一な厚
さとなるように敷き均す。さらに敷き均された骨材の表
面をコテ仕上げにより平滑に仕上げる。ある程度密実な
舗装面を施工したい場合にはパワートロウェル等により
表面仕上げを行えば良い。また必要に応じて所定間隔で
目地を形成することが好ましい(ステップ30)。舗装
用骨材の舗装面の高分子樹脂被膜が硬化する前に所定の
マスキングを行い、スプレッダ等により粉粒骨材を舗装
面に対して均一な散布量となるように機械散布する(ス
テップ40、50)。散布後は降雨等の影響を避けられ
る状態を保ち、舗装面温度との関係で定められた養生時
間をかけて養生する(ステップ60)。以上、実施例で
述べた粉粒骨材を散布する機械は、その機種は何等限定
されたものではなく、未硬化な状態の舗装面を走行で
き、粉粒状体を均一に散布させることができる散布機で
あれば多くのものが使用できる。また、骨材混練り用ミ
キサーや敷き均し施工機械においても舗装材料を適正に
取り扱える種々の機種を選定することができることは言
うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、透水性樹脂薄層舗装の透水性を保持しつつ、
その舗装面にすべり止め構造を容易に施工できるととも
に、高分子樹脂によるすべり止め層の接着効果により耐
久性も期待できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明による透水性樹脂薄層舗装の一実施
例を示した部分拡大断面図。
【図2】図1に示した透水性樹脂薄層舗装を適用するた
めの舗装構造の一例を示した部分断面図。
【図3】第1の発明に使用される粉粒骨材の変形例を示
した部分拡大図。
【図4】第2の発明である透水性樹脂薄層舗装の施工方
法において、マスキング作業の一例を示した断面図。
【図5】第2の発明である透水性樹脂薄層舗装の施工方
法の施工手順の一例を示した作業フロー図。
【図6】従来の透水性樹脂薄層舗装の一例を示した部分
拡大断面図。
【符号の説明】
1 舗装用骨材 2 表層(樹脂薄層舗装) 3 基層(透水性コンクリート) 4 高分子樹脂(エポキシ樹脂) 5 粉粒骨材(ケイ砂)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に高分子樹脂被膜が形成された単粒度
    骨材を下地舗装材上に所定厚に敷き均し、樹脂薄層舗装
    を舗設した透水性樹脂薄層舗装において、 前記樹脂薄層舗装は、前記高分子樹脂が未硬化な状態で
    粉粒骨材が該樹脂薄層舗装の上面に散布付着され該上面
    にすべり止め層が形成されたことを特徴とする透水性樹
    脂薄層舗装。
  2. 【請求項2】単粒度骨材と液状にある高分子樹脂とを混
    合して前記単粒度骨材の表面に高分子樹脂被膜を形成
    し、該単粒度骨材を下地舗装材表面に所定厚に敷き均し
    て前記高分子樹脂被膜の硬化接着により樹脂薄層舗装を
    舗設するとともに、前記高分子樹脂被膜が未硬化なうち
    に粉粒骨材を前記樹脂薄層舗装の上面に散布付着させ、
    該上面にすべり止め層を形成するようにしたことを特徴
    とする透水性樹脂薄層舗装の施工方法。
  3. 【請求項3】前記粉粒骨材は粉粒状ケイ砂であることを
    特徴とする請求項1記載の透水性樹脂薄層舗装。
  4. 【請求項4】前記粉粒骨材は粉粒状ケイ砂と反射性粒状
    体との混合物であることを特徴とする請求項1記載の透
    水性樹脂薄層舗装。
  5. 【請求項5】前記粉粒骨材は粉粒状ケイ砂と蛍光性粒状
    体との混合物であることを特徴とする請求項1記載の透
    水性樹脂薄層舗装。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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