JPH06292092A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH06292092A
JPH06292092A JP5093859A JP9385993A JPH06292092A JP H06292092 A JPH06292092 A JP H06292092A JP 5093859 A JP5093859 A JP 5093859A JP 9385993 A JP9385993 A JP 9385993A JP H06292092 A JPH06292092 A JP H06292092A
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JP
Japan
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light
image pickup
time
liquid crystal
image
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JP5093859A
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English (en)
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Kakuji Kunii
嘉久治 国井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 例えば偏光方向が水平(H)方向の撮像光の
み透過させる第1の偏光板1,電圧をオフする毎に上記
H方向の撮像光を偏光方向が垂直(V)方向の撮像光に
変換して出射する第1の液晶板2,偏光方向が垂直
(V)方向の撮像光のみ透過させる第2の偏光板3,電
圧をオフすると上記V方向の撮像光をH方向の撮像光に
変換して出射する第2の液晶板4、及びV方向の撮像光
の光路を所定分シフトしてCCDイメージセンサ10に
照射する水晶板7を設け、上記第1の液晶板2に1フィ
ールド毎に電圧をオンオフし、上記第2の液晶板4に1
フレーム毎に電圧をオンオフする。 【効果】 画像シフトを行う場合におけるCCDイメー
ジセンサ10の実質的な露光時間を3フィールドとする
ことができ、動きの速い被写体をブレなく撮像すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子(CCD
イメージセンサ)や撮像管等の撮像手段を用いて被写体
の撮像を行うビデオカメラ装置やイメージスキャナ等に
用いて好適な撮像装置に関し、特に、液晶板に印加する
電圧をオンオフして上記撮像手段と撮像光との相対的位
置を電気的にシフトさせながら撮像を行う撮像装置にお
いて、上記撮像手段をフレーム読み出しで使用した場合
における露光時間の短縮化等を図った撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子(CCDイメージセンサ)
は、小型で低消費電力であることからビデオカメラ装置
やイメージスキャナ等に広く用いられている。上記ビデ
オカメラ装置等には、通常は40万画素程度のCCDイ
メージセンサが設けられているが、この40万画素程度
のCCDイメージセンサは、撮像管に比べると解像度が
かなり低い。
【0003】また、近年においては、いわゆる高品位テ
レビジョン受像機(HDテレビジョン受像機)と呼ばれ
る高解像度のテレビジョン受像機が普及してきており、
このHDテレビジョン受像機に対応すべく、画素面積を
縮小化し、画素数を200万画素に増やしたCCDイメ
ージセンサが開発された。
【0004】しかし、上記画素面積を縮小化すると、固
体撮像素子から出力される撮像信号のレベルが低くなり
S/N比が低下してしまう。このS/N比の低下を考慮
した場合、上記200万画素の固体撮像素子はもはや限
界に近く、現状では、さらに画素数を増加させて解像度
の向上を図ることは困難となっている。また、上記20
0万画素のCCDイメージセンサでも、印刷原稿等の入
力用として用いるには、まだ解像度が不十分であり、さ
らに高解像度化が求められている。
【0005】こうしたことから、固体撮像素子(CCD
イメージセンサ)と撮像光の相対的位置を画素ピッチの
1以上の整数分の1づつシフトさせて撮像を行うことに
より空間サンプリング領域を増加し、画素数を増やすこ
となく高解像度化を図ることができる撮像装置が開発さ
れた。
【0006】この撮像装置は、CCDイメージセンサを
圧電素子上に設け、このCCDイメージセンサを1/2
画素ピッチの振幅でフィールド毎に1方向に振動させる
ことにより、上記CCDイメージセンサに照射する撮像
光を1/2画素ピッチづらして照射(イメージシフト)
することができ、空間サンプリング領域を増加して画素
数を増やすことなく高解像度の画像を得ることができ
る。
【0007】また、他に、CCDイメージセンサの前面
に薄いガラス板を設け、このガラス板を微小な角度で振
動させながら撮像を行う撮像装置も知られている。この
撮像装置は、上記ガラス板が振動される毎に、該CCD
イメージセンサに照射される撮像光が上記イメージシフ
トされることとなり、空間サンプリング領域を増加する
ことができ、画素数を増やすことなく高解像度の画像を
得ることができる。
【0008】しかし、このような撮像装置は、CCDイ
メージセンサ自体を振動させるか、若しくは、CCDイ
メージセンサの前面に設けたガラス板を振動させるよう
な機械的振動により上記CCDイメージセンサに照射す
る撮像光をイメージシフトするようにしていたため、機
械的構造が複雑化するうえ、該イメージシフト自体の信
頼性に乏しかった。
【0009】このため、このような機械的にイメージシ
フトを行う撮像装置の欠点を是正すべく、上記イメージ
シフトを電気的に行うことができるような撮像装置が開
発された。
【0010】上記電気的にイメージシフトを行う撮像装
置は、例えばCCDイメージセンサとレンズとの間に、
いわゆる複屈折現象を示す光学素子として水晶板が設け
られている。また、上記水晶板の前段には、電圧により
オンオフされ、偏光方向が水平(H)方向の撮像光(以
下、単にH方向の撮像光という。)のみを透過させる偏
光フィルムが張り付けられた液晶板が設けられている。
【0011】このような撮像装置は、上記偏光フィルム
を介した偏光方向がH方向の撮像光が上記液晶板に入射
される。上記液晶板には、例えば1フィールド毎に交流
電圧が印加される。上記液晶板は、交流電圧が印加され
ると入射された上記H方向の撮像光を偏光方向を変換す
ることなくそのまま出射し、交流電圧が印加されないと
上記H方向の撮像光を、90度の偏光角度差を有する偏
光方向が垂直(V)方向の撮像光(以下、単にV方向の
撮像光という。)に変換して出射する。この液晶板から
出射された上記H方向の撮像光及びV方向の撮像光は、
それぞれ上記水晶板に入射される。
【0012】上記水晶板は、上記H方向の撮像光が入射
されるとその光路を変換することなくそのまま常光とし
てCCDイメージセンサに照射し、上記V方向の撮像光
が入射されると、上記H方向の撮像光の光路に対して、
例えば1/2画素ピッチ分、V方向の下方向にシフト
し、これを異常光としてCCDイメージセンサに照射す
る。
【0013】すなわち、上記CCDイメージセンサに照
射される撮像光としては、上記常光と、該常光の照射位
置に対して1/2画素ピッチ分V方向の下方向にシフト
された異常光が1フィールド毎に交互に照射されること
となる。このため、空間サンプリング領域を増加するこ
とができ解像度を高めることができる。
【0014】この電気的にイメージシフト行う撮像装置
は、上述の機械的にイメージシフトを行う撮像装置と比
較して、複雑な機構系を必要とする可動部がないことか
らイメージシフトの信頼性を高めることができ、また、
簡単な構造で製作することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記電気的に
イメージシフトを行う撮像装置は、上記CCDイメージ
センサをフレーム読み出しで使用すると、1画像分の撮
像に要する露光時間が、6フィールド分という、かなり
長い露光時間を必要とする。
【0016】このため、被写体の動きが速いと、撮像し
た画像にブレを生ずるという問題があった。
【0017】上記露光時間は、上記CCDイメージセン
サとしていわゆる電子シャッタ機能を有するものを設
け、この電子シャッタ機能を利用して露光時間の調整を
することにより、4フィールド分の露光時間まで短縮す
ることができる。しかし、上記電子シャッタ機能を利用
して露光時間を4フィールド分としても、上記速い動き
の被写体に係る撮像画像のブレの問題を解決することは
できなかった。
【0018】本発明は、上述のような課題に鑑みてなさ
れたものであり、フレーム読み出しで撮像手段を使用す
る場合において、上記撮像手段の露光時間を短縮化する
ことにより、速い動きの被写体の撮像画像にブレを生ず
ることなく、高解像度な撮像を行うことができるような
撮像装置の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮像装置
は、撮像光のうち偏光方向が1方向の撮像光のみを透過
させる第1の偏光手段と、電圧のオンオフに応じて上記
第1の偏光手段からの撮像光の偏光方向を回転させ、こ
の偏光方向を回転させた上記第1の偏光手段からの撮像
光を出射する第1の回転手段と、上記第1の回転手段か
らの撮像光のうち、偏光方向が、上記第1の偏光手段の
偏光方向に対して直交する偏光方向の撮像光のみを透過
させる第2の偏光手段と、電圧のオンオフに応じて上記
第2の偏光手段からの撮像光の偏光方向を回転させ、こ
の偏光方向を回転させた上記第1の偏光手段からの撮像
光を出射する第2の回転手段と、上記第2の回転手段か
らの撮像光の偏光方向に応じて、該撮像光の光路を所定
分シフトし、この光路を所定分シフトした撮像光を異常
光として出射し、また、該撮像光の光路をシフトせず、
この光路をシフトしない撮像光を常光として出射する複
屈折手段と、上記複屈折手段から照射される常光又は異
常光に基づいて撮像信号を形成して出力するフレーム読
み出し型の撮像手段とを有することを特徴として上述の
課題を解決する。
【0020】また、本発明に係る撮像装置は、上記第1
の回転手段を1フィールド毎に電圧をオンオフして制御
し、上記第2の回転手段を1フレーム毎に電圧をオンオ
フして制御する制御手段を有することを特徴として上述
の課題を解決する。
【0021】また、本発明に係る撮像装置は、上記第
1,第2の偏光手段及び上記第1,第2の回転手段は、
撮像レンズの外側にそれぞれ設けられ、上記第1の偏光
手段及び上記第1の回転手段は、着脱自在であることを
特徴として上述の課題を解決する。
【0022】
【作用】本発明に係る撮像装置は、撮像が開始される
と、第1の偏光手段が、上記撮像光のうち偏光方向が例
えば水平(H)方向の撮像光のみを透過させる。このH
方向の撮像光は、第1の回転手段に入射される。上記第
1の回転手段は、例えば電圧がオフのときは上記H方向
の撮像光の偏光方向を垂直(V)方向に偏光して上記第
2の偏光手段に入射し、電圧がオンのときは、上記H方
向の撮像光をそのまま透過させて第2の偏光手段に入射
する。上記第2の偏光手段は、上記第1の回転手段から
H方向の撮像光が入射されたときには、これを透過させ
ず、上記第1の回転手段からV方向の撮像光が入射され
たときには、これを透過させて第2の回転手段に照射す
る。上記第2の回転手段は、例えば電圧がオンされたと
きには、上記第2の偏光手段から入射されるV方向の撮
像光をそのまま複屈折手段に照射し、電圧がオフされた
ときには上記V方向の撮像光をH方向の撮像光に変換し
て上記複屈折手段に照射する。上記複屈折手段は、上記
H方向の撮像光が入射された場合、該H方向の撮像光の
光路をシフトすることなくそのまま常光として撮像手段
に照射し、上記V方向の撮像光が入射された場合、この
V方向の撮像光の光路を所定分シフトし異常光として上
記撮像手段に照射する。上記撮像手段は、フレーム読み
出し型の撮像手段となっており、上記水晶板から照射さ
れる常光又は異常光に基づいて撮像信号を形成して出力
する。
【0023】ここで、制御手段は、上記第1の液晶板
を、1フィールド毎に電圧をオンオフして制御し、上記
第2の液晶板を、例えば上記第1の液晶板に最初に電圧
をオンするタイミングで1フレーム分電圧をオフし、次
のフレームでは電圧をオンするように電圧をオンオフし
て制御する。
【0024】これにより、撮像開始後の最初の1フィー
ルド目には、上記第1の回転手段に電圧がオンされるた
め、上記第2の偏光手段にH方向の撮像光が入射され
る。上記第2の偏光手段は、上述のように上記V方向の
撮像光のみを透過させるため、この最初の1フィールド
目には、上記撮像手段に撮像光が照射されることはな
い。
【0025】次に、2フィールド目には上記第1,第2
の回転手段に電圧がオフされるため、上記第1の回転手
段からV方向の撮像光が出射され、このV方向の撮像光
が第2の偏光手段を介して第2の回転手段に入射され、
この第2の回転手段によりH方向の撮像光に変換され上
記複屈折手段に照射される。上記複屈折手段は、上記H
方向の撮像光の光路をシフトせず常光として上記撮像手
段に照射する。上記撮像手段は、この2フィールド目
に、上記常光に係る電荷の蓄積を行う。この2フィール
ド目に上記撮像手段に蓄積された上記常光に係る電荷の
うち、偶数ラインの電荷は3フィールド目に読み出され
撮像信号として出力され、奇数ラインの電荷は4フィー
ルド目に読み出され撮像信号として出力される。
【0026】次に、3フィールド目には上記第1の回転
手段に電圧がオンされるため、上記第2の偏光手段にH
方向の撮像光が入射され、上記1フィールド目と同じ
く、上記撮像手段には撮像光は照射されない。
【0027】次に、4フィールド目には、上記第1の回
転手段に電圧がオフされ、上記第2の回転手段に電圧が
オンされるため、上記第1の回転手段からV方向の撮像
光が出射され、このV方向の撮像光が第2の偏光手段及
び第2の回転手段を介して上記複屈折手段に入射され
る。上記複屈折手段は、上記V方向の撮像光の光路を所
定分シフトし異常光として上記撮像手段に照射する。上
記撮像手段は、この4フィールド目に、上記異常光に係
る電荷の蓄積を行う。この4フィールド目に上記撮像手
段に蓄積された上記異常光に係る電荷のうち、偶数ライ
ンの電荷は5フィールド目に読み出され撮像信号として
出力され、奇数ラインの電荷は6フィールド目に読み出
され撮像信号として出力される。
【0028】上記4フィールド目及び6フィールド目に
出力される撮像信号は、上記常光により形成されたもの
であり、上記5フィールド目及び6フィールド目に出力
される撮像信号は、上記常光の光路に対して所定分シフ
トされた光路を有する異常光により形成されたものであ
る。このため、この常光に係る撮像信号及び異常光に係
る撮像信号から形成される画像を、高解像度なものとす
ることができる。
【0029】また、上記撮像手段に撮像光(常光又は異
常光)を照射する時間(露光時間)は、上記2フィール
ド目及び上記4フィールド目である。このため、上述の
ような画像シフト処理を行うための、実質的な露光時間
を2フィールド目〜4フィールド目の計3フィールドと
することができる。
【0030】また、上記第1,第2の回転手段への電圧
をそれぞれ終始オフすることにより、上記第1の偏光手
段を介して上記第1の回転手段に入射されたH方向の撮
像光が、該第1の回転手段によりV方向の撮像光に変換
され、このV方向の撮像光が上記第2の偏光手段を介し
て上記第2の回転手段に入射され、該第2の回転手段に
よりH方向の撮像光に変換されて上記複屈折手段に入射
され、この複屈折手段により常光とされる。そして、こ
の常光のみが、終始、上記撮像手段に照射される。従っ
て、当該撮像装置を画像シフトを行わない撮像装置とし
て用いることができる。
【0031】また、上記第1の回転手段への電圧を終始
オフし、上記第2の回転手段への電圧を、例えば1フィ
ールド毎にオンオフすることにより、上記撮像手段に1
フィールド毎に上記常光及び異常光を照射することがで
きる。従って、当該撮像装置を画像シフトを行う撮像装
置として用いることができる。
【0032】また、上記第1の回転手段への電圧をオフ
したときには上記撮像手段に撮像光(常光又は異常光)
の照射がなされ、該第1の回転手段への電圧をオンした
ときには上記撮像手段への撮像光の照射はなされない。
このため、この第1の回転手段への電圧をオフするタイ
ミングを制御することにより、当該撮像装置をシャッタ
機能を有する撮像装置として用いることができる。
【0033】なお、本発明に係る撮像装置は、上記第
1,第2の偏光手段及び上記第1,第2の回転手段は、
それぞれ撮像レンズの外側に設けられているうえ、上記
第1の偏光手段及び上記第1の回転手段は着脱自在とな
っている。
【0034】このため、上記第1の偏光手段及び第1の
回転手段を取り外した場合は、当該撮像装置を画像シフ
トを行う撮像装置及び画像シフトを行わない撮像装置と
して使用することができ、上記第1の偏光手段及び第1
の回転手段を取り付けた場合は、当該撮像装置を、上記
3フィールドの露光時間で画像シフトを行う撮像装置及
び上記シャッタ機能を有する撮像装置として使用するこ
とができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明に係る撮像装置の実施例につい
て図面を参照しながら説明する。
【0036】本発明に係る実施例の撮像装置は、図1に
示すように撮像光のうち偏光方向が例えば水平(H)方
向の撮像光(以下、単にH方向の撮像光という。)のみ
を透過させる第1の偏光板(第1の偏光手段)1と、例
えば電圧がオンされると上記H方向の撮像光をそのまま
透過させ、電圧がオフされると上記H方向の撮像光を偏
光方向が垂直(V)方向の撮像光(以下、単にV方向の
撮像光という。)に変換して出射するねじれマティック
型の第1の液晶板(第1の回転手段)2と、上記第1の
液晶板2からの撮像光のうち、上記V方向の撮像光の撮
像光のみを透過させる第2の偏光板(第2の偏光手段)
3と、例えば電圧がオンされると上記第2の偏光板3か
らのV方向の撮像光をそのまま透過させ、電圧がオフさ
れると上記V方向の撮像光をH方向の撮像光に変換して
出射するねじれマティック型の第2の液晶板(第2の回
転手段)4とを有している。
【0037】また、上記撮像装置は、上記第2の液晶板
4からの上記H方向又はV方向の撮像光を収束して出射
する撮像レンズ5と、上記撮像レンズ5からのH方向又
はV方向の撮像光から赤外線成分を除去して出射する赤
外線カットフィルタ(IRフィルタ)6と、上記IRフ
ィルタ6を介して上記V方向の撮像光が入射されると、
このV方向の撮像光の光路を所定分(例えば1/2画素
ピッチ分)シフトし異常光として出射し、上記H方向の
撮像光が入射されると、このH方向の撮像光の光路をシ
フトせずにそのまま常光として出射する水晶板(複屈折
手段)7とを有している。
【0038】また、上記撮像装置は、上記水晶板7から
入射される常光及び異常光を円偏光化して出射する位相
差板8と、光学ローパスフィルタ(LPF)9と、上記
光学LPF9からの常光又は異常光を受光して光電変換
を行い、該常光に係る撮像信号を形成するとともに上記
異常光に係る撮像信号を形成するCCDイメージセンサ
(撮像手段)10と、上記第1,第2の液晶板2,5に
印加する電圧をオンオフする液晶制御回路(制御手段)
11とを有している。
【0039】なお、上記CCDイメージセンサ10とし
ては、いわゆるフレーム読み出し型のCCDイメージセ
ンサが設けられている。
【0040】次に、このような構成を有する本実施例に
係る撮像装置の動作説明をする。
【0041】上記図1に示した本実施例に係る撮像装置
において、撮像が開始されると、撮像光が上記第1の偏
光板1に入射される。
【0042】上記第1の偏光板1は、上記撮像光のう
ち、偏光方向がH方向の撮像光のみ透過させる。このH
方向の撮像光は、第1の液晶板2に入射される。
【0043】上記第1の液晶板2に印加される電圧は、
液晶制御回路11により、図2(a)に示すように1フ
ィールド毎にオンオフされている。このため、上記第1
の液晶板2に入射された上記H方向の撮像光は、図2
(a)の時刻t1〜時刻t2間である1フィールド目,
時刻t3〜時刻t4間である3フィールド目,時刻t5
〜時刻t6間である5フィールド目・・・には、そのま
まH方向の撮像光として第2の偏光板3に入射され、図
2(a)の時刻t2〜時刻t3間である2フィールド
目,時刻t4〜時刻t5間である4フィールド目,時刻
t6〜時刻t7間である6フィールド目・・・には、偏
光方向がV方向の撮像光に変換されて上記第2の偏光板
3に入射される。
【0044】上記第2の偏光板3は、偏光方向がV方向
の撮像光のみ透過させる。このため、上記2,4,6フ
ィールド目の偶数フィールドに入射されるV方向の撮像
光は、該第2の偏光板3を透過することとなる。また、
上記1,3,5フィールド目の奇数フィールドに入射さ
れるH方向の撮像光は透過しないこととなる。この第2
の偏光板3を透過した上記V方向の撮像光は、次に第2
の液晶板4に入射される。
【0045】上記第2の液晶板4に印加される電圧は、
上記液晶制御回路11により、図2(b)の時刻t1〜
時刻t3間の1フレーム目は電圧がオフされ、時刻t3
〜時刻t5の2フレーム目は電圧がオンされる等のよう
に1フレーム毎に電圧がオンオフされている。また、こ
の第2の液晶板4は、電圧がオフされると入射された撮
像光の偏光方向を回転させることなくそのまま出射し、
電圧がオンされると入射される撮像光の偏光方向を回転
させて出射するようになっている。
【0046】従って、上記2フィールド目には上記第2
の液晶板4への電圧がオフされるため、該2フィールド
目に上記第2の液晶板4に入射された上記V方向の撮像
光は、上記第2の液晶板4により、その偏光方向が回転
されH方向の撮像光として撮像レンズ5に入射される。
【0047】また、上記4フィールド目には上記第2の
液晶板4への電圧がオンされるため、該4フィールド目
に上記第2の液晶板4に入射された上記V方向の撮像光
は、そのまま上記第2の液晶板4を透過して上記撮像レ
ンズ5に入射される。
【0048】上記撮像レンズ5は、上記H方向の撮像光
及び上記V方向の撮像光を収束し、これをIRフィルタ
6に入射する。上記IRフィルタ6は、上記H方向の撮
像光及び上記V方向の撮像光から赤外線成分を除去し、
これを水晶板7に入射する。
【0049】上記水晶板7は、上記V方向の撮像光が入
射されるとその光路を例えば1/2画素ピッチ分シフト
し、この光路をシフトしたV方向の撮像光を異常光とし
て位相差板8に入射する。また、上記H方向の撮像光が
入射されると、その光路をシフトせず、この光路をシフ
トしないV方向の撮像光を常光として上記位相差板8に
入射する。
【0050】上記位相差板8は、上記常光及び異常光を
円偏光化し、これを光学LPF9を介してCCDイメー
ジセンサ10に照射する。
【0051】従って、上記CCDイメージセンサ10に
は、上記2フィールド目に上記常光が照射され、上記4
フィールド目に上記異常光が照射されることとなる。
【0052】上記CCDイメージセンサ10は、上記2
フィールド目に照射される常光に応じて図2(e)の時
刻t2〜時刻t3間に示すように電荷の蓄積を行い、こ
の電荷のうち偶数(Odd)ラインの電荷を、同図
(c)の時刻t3に示すOdd用読み出しパルスによ
り、同図(g)の時刻t3〜時刻t4間の1フィールド
かけて読み出し(3フィールド目に読み出し)、これを
シフトなしOdd用撮像信号として図示しない撮像信号
処理回路に供給する。また、奇数(Even)ラインの
電荷を図2(d)の時刻t4に示すEven用読み出し
パルスにより、同図(h)の時刻t4〜時刻t5間の1
フィールドかけて読み出し(4フィールド目に読み出
し)、これをシフトなしEven用撮像信号として上記
撮像信号処理回路に供給する。
【0053】また、上記CCDイメージセンサ10は、
上記4フィールド目に照射される異常光に応じて図2
(f)の時刻t4〜時刻t5間に示すように電荷の蓄積
を行い、この電荷のうちOddラインの電荷を、同図
(c)の時刻t5に示すOdd用読み出しパルスによ
り、同図(i)の時刻t5〜時刻t6間の1フィールド
かけて読み出し(5フィールド目に読み出し)、これを
シフトありOdd用撮像信号として図示しない撮像信号
処理回路に供給する。また、奇数(Even)ラインの
電荷を図2(d)の時刻t6に示すEven用読み出し
パルスにより、同図(j)の時刻t6〜時刻t7間の1
フィールドかけて読み出し(6フィールド目に読み出
し)、これをシフトありEven用撮像信号として上記
撮像信号処理回路に供給する。
【0054】上記撮像信号処理回路は、上記シフトなし
Odd用撮像信号及びシフトなしEven用撮像信号か
ら1フィールド分の撮像信号(シフトなしフィールド撮
像信号)を形成するとともに、上記シフトありOdd用
撮像信号及びシフトありEven用撮像信号から1フィ
ールド分の撮像信号(シフトありフィールド撮像信号)
を形成する。そして、このシフトなしフィールド撮像信
号及びシフトありフィールド撮像信号を、例えば図示し
ないモニタ装置に供給する。
【0055】上記シフトなしフィールド撮像信号は、上
記常光に基づいて形成されたものであり、上記シフトあ
りフィールド撮像信号は、上記異常光に基づいて形成さ
れたものである。このため、上記シフトありフィールド
撮像信号は、上記シフトなしフィールド撮像信号に対し
て1/2画素ピッチ分シフトされたものとなる。従っ
て、上記シフトされていない1フィールドの撮像信号
(シフトなしフィールド撮像信号)及び上記シフトのさ
れた1フィールドの撮像信号(シフトありフィールド撮
像信号)で上記モニタ装置上に1フレーム分の表示画像
が形成されることとなり、空間サンプリング領域を増加
した撮像信号に係る高解像度な表示画像を上記モニタ装
置上に形成することができる。
【0056】一方、このような画像シフト処理を行うた
めには、上記シフトなしフィールド撮像信号及びシフト
ありフィールド撮像信号を形成する必要があるが、上記
シフトなしフィールド撮像信号は、上記2フィールド目
に上記CCDイメージセンサ10に撮像光(常光)を照
射することにより形成され、上記シフトありフィールド
撮像信号は、上記4フィールド目に上記CCDイメージ
センサ10に撮像光(異常光)を照射することにより形
成される。
【0057】このため、本実施例に係る撮像装置は、上
記2フィールド目〜4フィールド目の計3フィールド分
の露光時間で、上記画像シフト処理に係る1画像分(1
フレーム分)の撮像信号を形成することができる。
【0058】従って、動きの速い被写体の撮像を行う場
合、上記3フィールドの露光時間で1画像分の撮像を行
うことができるため、ブレのない、高解像度な表示画像
を得ることができる。
【0059】なお、液晶板は、電圧をオフしてからも電
圧オン時の特性をしばらく維持してしまう(電圧オフ時
の反応が鈍い)問題がある。これは、電圧をオンしてい
る時間が長いほど顕著となる。
【0060】しかし、上記第1の液晶板2は1フィール
ド毎という短い間隔で電圧がオンオフされるため、上記
電圧オン時の特性を維持する時間が上記露光時間に影響
を及ぼすことはない。また、上記第2の液晶板4は、1
フレーム毎に電圧がオンオフされるが、図2(b)の斜
線で示すように電圧がオフされたときに上記電圧オン時
の特性を維持してしまっても、この電圧オン時の特性を
維持する時間は、上記撮像手段に撮像光が照射されてい
ない時間内(時刻t1〜時刻t2,時刻t5〜時刻t6
・・・)であるため、上記露光時間に影響を及ぼすこと
がない。
【0061】このため、上記第1,第2の液晶板2,4
として安価な液晶板を設けることができ、当該撮像装置
のローコスト化に貢献することができる。
【0062】次に、本実施例に係る撮像装置は、上記第
1の液晶板2への電圧の印加時間を制御することによ
り、例えば1フィールド内において複数回のシャッタを
きることができる。
【0063】すなわち、1フィールド内において3回の
シャッタをきる場合、上記液晶制御回路11は、図3
(a)の時刻t11〜時刻t16の2フィールド目にお
いて、上記第1の液晶板2への電圧を、同図(a)の時
刻t11〜時刻t12間はオフし、時刻t12〜時刻t
13間はオンし、時刻t13〜時刻t14間はオフし、
時刻t14〜時刻t15間はオンし、時刻t15〜時刻
t16間はオフする。
【0064】また、上記液晶制御回路11は、図3
(b)の時刻t10〜時刻t16に示す1フレーム目に
は上記第2の液晶板4への電圧をオフする。
【0065】これにより、上記第1の液晶板2への電圧
がオンされる上記時刻t12〜t13間及び時刻t14
〜t15間において、上記第1の偏光板1を介して上記
第1の液晶板2に入射された上記H方向の撮像光は、偏
光方向がそのままで該第1の液晶板2を透過するため、
偏光方向がV方向の撮像光のみ透過させる上記第2の偏
光板3を透過することがない。このため、上記時刻t1
2〜t13間及び時刻t14〜t15間は、上記CCD
イメージセンサ10に撮像光は照射されない。
【0066】また、上記第1の液晶板2への電圧がオフ
される上記時刻t11〜t12間,時刻t13〜t14
間、及び、時刻t15〜t16間において、上記第1の
偏光板1を介して上記第1の液晶板2に入射された上記
H方向の撮像光は、該第1の液晶板2によりV方向の撮
像光として上記第2の偏光板3に入射され、この第2の
偏光板3を透過して第2の液晶板4に入射される。上記
第2の液晶板4には、上述のように時刻t10〜時刻t
16の1フレーム間において、電圧がオフされているた
め、上記V方向の撮像光は、偏光方向がH方向の撮像光
とされ上記IRフィルタ6を介して水晶板7に入射され
る。上記水晶板7は、上記H方向の撮像光の光路をシフ
トすることなく、これを常光として位相差板8及び光学
LPF9を介して上記CCDイメージセンサ10に照射
する。
【0067】すなわち、上記CCDイメージセンサ10
には、上記2フィールド目において、上記時刻t11〜
t12間,時刻t13〜t14間、及び、時刻t15〜
t16間の3回に分けて上記常光が照射されることとな
る。言い換えれば、1フィールド間に3回のシャッタが
きられたこととなる。
【0068】上記CCDイメージセンサ10は、上記3
回に分けて照射される常光を受光して図3(e)の時刻
t11〜時刻t16に示すように電荷の蓄積を行い、こ
の蓄積した電荷のうちOddラインの電荷を同図(c)
の時刻t16に示すOdd用読み出しパルスにより1フ
ィールドかけて読み出し、これを同図(g)の時刻t1
6〜時刻t17に示すようなシフトなしOdd用撮像信
号として上記撮像信号処理回路に供給する。また、Ev
enラインの電荷を図3(d)の時刻t17に示すEv
en用読み出しパルスにより1フィールドかけて読み出
し、これを同図(h)の時刻t17〜時刻t22に示す
ようなシフトなしOdd用撮像信号として上記撮像信号
処理回路に供給する。
【0069】また、上記液晶制御回路11は、図3
(a)の時刻t17〜時刻t22の4フィールド目にお
いて、上記第1の液晶板2への電圧を、同図(a)の時
刻t17〜時刻t18間はオフし、時刻t18〜時刻t
19間はオンし、時刻t19〜時刻t20間はオフし、
時刻t20〜時刻t21間はオンし、時刻t21〜時刻
t22間はオフする。
【0070】また、上記液晶制御回路11は、図3
(b)の時刻t16〜時刻t22に示す2フレーム目に
は上記第2の液晶板4への電圧をオンする。
【0071】これにより、上記第1の液晶板2への電圧
がオンされる上記時刻t18〜t19間及び時刻t20
〜t21間において、上記第1の偏光板1を介して上記
第1の液晶板2に入射された上記H方向の撮像光は、偏
光方向がそのままで該第1の液晶板2を透過するため、
偏光方向がV方向の撮像光のみ透過させる上記第2の偏
光板3を透過することがない。このため、上記時刻t1
8〜t19間及び時刻t20〜t21間は、上記CCD
イメージセンサ10に撮像光は照射されない。
【0072】また、上記第1の液晶板2への電圧がオフ
される上記時刻t17〜t18間,時刻t19〜t20
間、及び、時刻t21〜t22間において、上記第1の
偏光板1を介して上記第1の液晶板2に入射された上記
H方向の撮像光は、該第1の液晶板2によりV方向の撮
像光として上記第2の偏光板3に入射され、この第2の
偏光板3を透過して第2の液晶板4に入射される。上記
第2の液晶板4には、上述のように時刻t16〜時刻t
22の1フレーム間において、電圧がオンされているた
め、上記V方向の撮像光は、そのまま上記IRフィルタ
6を介して水晶板7に入射される。上記水晶板7は、上
記V方向の撮像光の光路を1/2画素ピッチ分シフトし
これを異常光として位相差板8及び光学LPF9を介し
て上記CCDイメージセンサ10に照射する。
【0073】すなわち、上記CCDイメージセンサ10
には、上記4フィールド目において、上記時刻t17〜
t18間,時刻t19〜t20間、及び、時刻t21〜
t22間の3回に分けて上記異常光が照射されることと
なる。言い換えれば、1フィールド間に3回のシャッタ
がきられたこととなる。
【0074】上記CCDイメージセンサ10は、上記3
回に分けて照射される異常光を受光して図3(f)の時
刻t17〜時刻t22に示すように電荷の蓄積を行い、
この蓄積した電荷のうちOddラインの電荷を同図
(c)の時刻t22に示すOdd用読み出しパルスによ
り1フィールドかけて読み出し、これを同図(i)の時
刻t22〜時刻t23に示すようなシフトありOdd用
撮像信号として上記撮像信号処理回路に供給する。ま
た、Evenラインの電荷を図3(d)の時刻t23に
示すEven用読み出しパルスにより1フィールドかけ
て読み出し、これを同図(j)の時刻t23〜時刻t2
4に示すようなシフトなしOdd用撮像信号として上記
撮像信号処理回路に供給する。
【0075】上記撮像信号処理回路は、上記シフトなし
Odd用撮像信号,シフトなしEven用撮像信号、及
び、上記シフトありOdd用撮像信号,シフトありEv
en用撮像信号に基づいて、上述のように高解像度用の
撮像信号を形成し、これを上記モニタ装置に供給する。
【0076】このように、本実施例に係る撮像装置は、
上記第1の液晶板2への電圧をオフするタイミングを例
えば1フィールド間において複数回制御することによ
り、1フィールド内において複数回のシャッタをきるこ
とができる。
【0077】また、上記第1の液晶板2への電圧を1フ
ィールド内において1回のみオフ制御するようにし、こ
の1回のみ電圧をオフするタイミングを、上記Odd用
読み出しパルスが供給されるタイミングから逆算して設
定することにより、所望のシャッタ速度を実現すること
ができる。
【0078】次に、本実施例に係る撮像装置は、図1に
点線で囲って示す、上記第1の偏光板1及び第1の液晶
板2が着脱自在となっている。
【0079】このため、上記第1の偏光板1及び第1の
液晶板2が取り外して使用する場合、上記第2の液晶板
4への電圧を終始オンし、若しくは、終始オフすること
により、上述の画像シフトを行わない撮像装置として使
用することができる。また、上記第2の液晶板4への電
圧を、例えば1フィールド毎にオンオフ制御することに
より、上記CCDイメージセンサ10に1フィールド毎
に常光又は異常光を照射することができ、上記画像シフ
トを行う撮像装置として使用することができる。
【0080】また、上記第1の偏光板1及び第1の液晶
板2が取り付けて使用する場合は、当該撮像装置を、上
記画像シフトを行わない撮像装置及び画像シフトを行う
撮像装置として使用することができるうえ、上述のよう
に、3フィールドの露光時間で画像シフトを行う撮像装
置、及び、上記シャッタ機能を有する撮像装置として使
用することができる。
【0081】このため、撮像する被写体に応じて上述の
各機能を使い分けることを可能とすることができる。
【0082】また、既存の画像シフトを行う撮像装置
は、上記第1の偏光板1及び第1の液晶板2を取り外し
た構造、すなわち、第2の偏光板3〜CCDイメージセ
ンサ10で構成されている。このため、既存の撮像装置
の光学系を変更することがなく、上記第2の偏光板3の
前段に、着脱自在とした上記第1の偏光板1及び第1の
液晶板2を設けるのみの簡単な構成で上述の効果を得る
ことができる撮像装置を構成することができる。従っ
て、当該撮像装置をローコストで作製することができ
る。
【0083】また、上記画像シフトを行うためには上記
第2の偏光板3及び第2の液晶板4が必要であり、上記
シャッタ機能を設けるためには上記第1の偏光板1,第
1の液晶板2及び第2の偏光板3が必要であるが、この
撮像装置のように、上記第2の偏光板3の前段に、上記
第1の偏光板1及び第1の液晶板2を設けることで、上
記第2の偏光板3を、上記画像シフト時及びシャッタ機
能使用時で共用することができる。このため、偏光板1
枚分の材料費を節約することができ、上記ローコスト化
を達成することができる。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係る撮像装置は、画像シフトを行う場合における1画像
分の実質的な露光時間を3フィールド分とすることがで
きる。このため、被写体の動きが速くても、ブレが無く
且つ高解像度の撮像画像を得ることができる。
【0085】また、第1,第2の偏光手段への電圧のオ
ンオフの仕方により、画像シフトを行わない撮像装置,
画像シフトを行う撮像装置,画像シフトを3フィールド
の露光時間で行う撮像装置、及び、シッタ機能を有する
撮像装置として用いることができる。このため、被写体
に応じて上記各機能を使い分けることができる。
【0086】また、上記第1の偏光手段及び第1の回転
手段が着脱自在となっているため、既存の画像シフトを
行う撮像装置に上記第1の偏光手段及び第1の回転手段
を取り付けるだけの簡単な構成で、上記4つの機能を有
する撮像装置を実現することができる。
【0087】なお、第1,第2の回転手段として液晶板
を設けるとすると、該液晶板は、電圧をオフしてからも
電圧オン時の特性をしばらく維持してしまう(電圧オフ
時の反応が鈍い)問題がある。これは、電圧をオンして
いる時間が長いほど顕著となる。
【0088】しかし、上記第1の回転手段は1フィール
ド毎という短い間隔で電圧がオンオフされるため、上記
電圧オン時の特性を維持する時間が上記露光時間に影響
を及ぼすことはない。また、上記第2の回転手段は、1
フレーム毎に電圧がオンオフされるが、電圧がオフされ
たときに上記電圧オン時の特性を維持してしまっても、
この電圧オン時の特性を維持する時間は、上記撮像手段
に撮像光が照射されていない時間内であるため、上記露
光時間に影響を及ぼすことがない。このため、上記第
1,第2の回転手段として安価な液晶板を設けても、上
述の効果を達成することができる。従って、上記安価な
液晶板を設けられる分、当該撮像装置を安価に作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置の実施例のブロック図で
ある。
【図2】3フィールドの露光時間で画像シフトを行う場
合における上記実施例の撮像装置の動作を説明するため
のタイムチャートである。
【図3】上記実施例の撮像装置のシャッタ機能を説明す
るためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・第1の偏光板 2・・・・・・・・・・第1の液晶板 3・・・・・・・・・・第2の偏光板 4・・・・・・・・・・第2の液晶板 5・・・・・・・・・・撮像レンズ 6・・・・・・・・・・赤外線カットフィルタ(IRフ
ィルタ) 7・・・・・・・・・・水晶板 8・・・・・・・・・・位相差板 9・・・・・・・・・・光学ローパスフィルタ(LP
F) 10・・・・・・・・・CCDイメージセンサ 11・・・・・・・・・液晶制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像光のうち偏光方向が1方向の撮像光
    のみを透過させる第1の偏光手段と、 電圧のオンオフに応じて上記第1の偏光手段からの撮像
    光の偏光方向を回転させ、この偏光方向を回転させた上
    記第1の偏光手段からの撮像光を出射する第1の回転手
    段と、 上記第1の回転手段からの撮像光のうち、偏光方向が、
    上記第1の偏光手段の偏光方向に対して直交する偏光方
    向の撮像光のみを透過させる第2の偏光手段と、 電圧のオンオフに応じて上記第2の偏光手段からの撮像
    光の偏光方向を回転させ、この偏光方向を回転させた上
    記第1の偏光手段からの撮像光を出射する第2の回転手
    段と、 上記第2の回転手段からの撮像光の偏光方向に応じて、
    該撮像光の光路を所定分シフトし、この光路を所定分シ
    フトした撮像光を異常光として出射し、また、該撮像光
    の光路をシフトせず、この光路をシフトしない撮像光を
    常光として出射する複屈折手段と、 上記複屈折手段から照射される常光又は異常光に基づい
    て撮像信号を形成して出力するフレーム読み出し型の撮
    像手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の回転手段を1フィールド毎に
    電圧をオンオフして制御し、上記第2の回転手段を1フ
    レーム毎に電圧をオンオフして制御する制御手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記第1,第2の偏光手段及び上記第
    1,第2の回転手段は、撮像レンズの外側にそれぞれ設
    けられ、上記第1の偏光手段及び上記第1の回転手段
    は、着脱自在であることを特徴とする請求項1記載の撮
    像装置。
JP5093859A 1993-03-30 1993-03-30 撮像装置 Withdrawn JPH06292092A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010286828A (ja) * 2009-05-15 2010-12-24 Nikon Corp 測距装置および撮像装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010286828A (ja) * 2009-05-15 2010-12-24 Nikon Corp 測距装置および撮像装置
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