JPH0629063B2 - 果実のパック詰め装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、果実・そ菜類を選別荷造りする選果場におい
て、選果コンベアから仕分け排出された果実、そ菜類
（以下単に果実という）をパック詰めする（トレーパッ
クに詰める）装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、果実を自動的にパック詰めする装置として特公昭
55-28930号公報、特開昭61-11318号公報等のものが公知
である。

上記公知の特公昭55-28930号公報のものはコンベアのエ
ンドレスベルト上に斜めに設けられたそらし板により果
実を方向転換させ、該コンベアの側方に設けられた滑降
路（シュート）上に果実を導き、該シュートの先端から
果実がパックの穴にはまり込む如くなして自動的にパッ
ク詰めするものである。

又、前記特開昭61-11318号公報に示される装置は、果実
を搬送体上に受けて移送しつつ進路切替え装置により搬
送体の進路を直進経路から斜行経路へ斜行経路から直進
経路へと切替えてパックの穴に自動供給するものであ
る。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前記公知の特公昭55-28930号公報のもの
は、そらし板により果実を方向転換させるものであるの
で、果実がそらし板に衝突した際に果実を傷めるという
問題があった。

又、前記公知の特開昭61-11318号公報のものは、果実を
載せた搬送体が進行中に進路を切替えるものであるの
で、進路が切替る際に転がり易い果実が慣性により搬送
体上から転がり落ちることが生じて果実を傷めるという
問題があった。

本発明は、上記問題点を解消するためになされたもので
あり、装置の部材に果実を衝突させたり搬送面上から側
方へ果実を転がり落したりして果実を傷めるということ
なくパック詰めすることができる果実のパック詰め装置
を提供することを目的とする ［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段
を講じたものである。

即ち、本発明は、供給される所定階級の果実を搬送しつ
つ始端部を基点として終端部が左右方向に寸動首振りし
該終端部からその下方のトレーパックの各穴に該果実を
一個づつ順次供給してパック詰め可能な搬送コンベアの
上方に、該搬送コンベアに取り付けた支部部材で支持さ
れて搬送コンベアの前記寸動首振りと共に寸動首振りし
且つ搬送コンベアの搬送面と対向する側の搬送帯面が搬
送コンベア上の果実を柔らかく押さえつつ搬送コンベア
の搬送面と同一方向で且つ略水平方向に同一速度で走行
する押さえコンベアを設けたことを特徴とする果実のパ
ック詰め装置の構成としたものである。

尚、本発明では前記搬送コンベア及び前記押さえコンベ
アの搬送帯面にはクッション材が備えられているように
するのが好ましいものである。

［実施例］ 以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図および第２図，第３図において、１は選果コンベ
ア、２は引き出しベルトコンベア、３は定速ベルトコン
ベア、４は本発明のパック詰め装置としての振り分けコ
ンベア、５は資材置場、６はパック供給装置、７は滑り
台、８は空パック引き込み装置、９は空パックスライド
装置、１０はパック送りコンベア、１１は急速送り出し
装置、１２は空箱搬送コンベア、１３は箱詰め降下装
置、１４は製品送り出しコンベア、１５は製品搬送コン
ベアである。

選果コンベア１は、図例では４条並設されており、コン
ベア上で移送される果実１０２の重量又は形状寸法を測
定して該果実１０２を階級別に所定の仕分け排出部１０
１から排出するようになっている。

引き出しベルトコンベア２は、前記仕分け排出部１０１
から排出された所定階級の果実１０２をＶ型トラフ状に
形成されたベルト面で受けて中央路側にセンタリングさ
せ機外に搬出するようになっている。

定速ベルトコンベア３は、前記引き出しベルトコンベア
２に続いて設けられており、該引き出しベルトコンベア
２で搬出される所定階級の果実１０２を後工程のパック
詰めする能力に合わせた速度で搬送するようになってい
る。

この定速ベルトコンベア３は、乗り継ぎ時の落差を少な
くするため前後のプーリは小径にすることが好ましい。

本発明のパック詰め装置としての振り分けコンベア４
は、第４図，第５図，第６図，第７図に示されている如
く、定速ベルトコンベア３に続いて設けられており、選
果コンベア１により選別されて大きさが揃えられ引き出
しベルトコンベア２を経て該定速ベルトコンベア３から
供給される所定階級の果実１０２を一列で搬送しつつ始
端部４０３を基点として終端部４０５が左右方向に寸動
首振りして終端部４０５からその下方のトレーパック６
１の各穴に果実１０２を一個ずつ順次供給してパック詰
めすることが可能な搬送コンベア４０１と、この搬送コ
ンベア４０１の上方に設けられて、該搬送コンベア４０
１上の果実１０２を搬送コンベア４０１の搬送面４１０
ａと対向する側のベルト面４１０ｂが上から柔らかく押
さえつつ搬送コンベア４０１の搬送面４１０ａと同一方
向で且つ略水平方向に同一速度で走行する押さえコンベ
ア４０２とが支持部材４２０により組み合わされて構成
されており、押さえコンベア４０２は、搬送コンベア４
０１の終端部４０５が始端部４０３を基点として左右方
向に寸動首振りするとき、この寸動首振りと共に寸動首
振りするようになっている。この押さえコンベア４０２
により、該寸動首振りする際に搬送コンベア４０１上の
果実１０２が転がったり、側方に振り落とされたりする
ことがないようになっている。

尚、果実１０２を柔らかく包み押さえるために、搬送コ
ンベア４０１及び押さえコンベア４０２の夫々の搬送帯
面としての、ベルト４１０面には、植毛又は短繊維状の
クッション材が備えられている。

更に詳細に説明すると、前記振り分けコンベア４は、搬
送コンベア４０１の始端部４０３が定速ベルトコンベア
３の終端部３１に接続していると共に、押さえコンベア
４０２が、搬送コンベア４０１に取付けた支持部材４２
０により、搬送コンベア４０１の上方に該コンベア４０
１と所定間隔（所定階級の果実を柔らかく押さえること
のできる間隔）をあけて平行に支持されている。又、搬
送コンベア４０１の始端部４０３は支点ピン４０４によ
り後部フレーム４１に軸支されており、これにより搬送
コンベア４０１はその終端部４０５が始端部４０３を基
点として押さえコンベア４０２と共に左右方向に寸動首
振りするようになっている。

前記搬送コンベア４０１の終端部４０５は、サイドフレ
ーム４２間に掛け渡したスライドレール４３により摺動
可能に支持されている。

この搬送コンベア４０１の終端部４０５は、プーリの外
径を小さくしてコンベアが薄形に形成されており、果実
１０２をトレーパック６１に供給する際の落下距離を小
さくする如く構成されている。

４０６は小型ギャードモーターであり、前記搬送コンベ
ア４０１の駆動プーリ４０７を駆動するようになってい
る。そして、この小型ギャードモータ４０６は、始端部
４０３のフレーム内に組み込まれている。

駆動プーリ４０７の軸の片側と中間軸４０８の片側とに
は、それぞれ平歯車４０９が取付けられて組み合わさ
れ、それぞれが逆方向に回転するようになっている。そ
して、この中間軸４０８に取付けられたプーリと前記押
さえコンベア４０２の駆動プーリとにはベルト４１９が
張設されており、前記小型ギャードモータ４０６の作動
により、搬送コンベア４０１の搬送面４１０ａと押さえ
コンベア４０２の前記対向側ベルト面４１０ｂとが同一
方向で且つ略水平方向に同一速度で走行するようになっ
ている。

押さえコンベア４０２と共に搬送コンベア４０１が左右
方向に寸動首振りする首振り機構は、サイドフレーム４
２に設けたアイドラー４１１と駆動プーリ４１２との間
に、搬送コンベア４０１のフレームを貫通横断させて、
首振りベルト４１３を張設し、該首振りベルト４１３の
両端部を搬送コンベア４０１の終端部４０５の一部に固
着する。

駆動プーリ４１２は、ベルト４１４を介して正逆寸動駆
動モーター４１５により寸動回転し、この回転により搬
送コンベア４０１が押さえコンベア４０２と共に左また
は右に支点ピン４０４を中心として寸動首振りするよう
になっている。

首振りベルト４１３には、搬送コンベア４０１をはさむ
両側に、左右の折り返し点をセンサー４１６で検出させ
るための検出マーク４１７が設けられている。

搬送コンベア４０１の終端部４０５には、通過する果実
１０２を検出するセンサー４１８が備えられている。

パック送りコンベア１０は、前記振り分けコンベア４の
下方に設けられており、そのテールプーリ1002は、前記
振り分けコンベア４の下方で後述する空パック引き込み
装置８に隣接して設けられている。ヘッドプーリ1001
は、該テールプーリ1002から進行方向に上り傾斜させた
先で振り分けコンベア４の終端部４０５からトレーパッ
ク６１の略１個分程度延びた位置に設けられている。

急速送り出し装置１１は、トレーパック６１の略１個分
程度の長さであり、そのテールプーリ1101は、前記パッ
ク送りコンベア１０のヘッドプーリ1001と隣接して設け
られている。

パック送りコンベア１０と急速送り出し装置１１の駆動
は、２個の寸動駆動モーター1003,1102によりそれぞれ
が単独で駆動可能になっている。そして、パック送りコ
ンベア１０のヘッドプーリ1001の軸と、急速送り出し装
置１１のテールプーリ1101の軸とは、可逆クラッチ1004
を介してベルト1005で連動されており、パック送りコン
ベア１０がトレーパック６１の穴列毎に寸動前進すると
き、急速送り出し装置１１も同期して寸動前進するよう
になっている。このとき急速送り出し装置１１の寸動駆
動モーター1102は電気的に停止(OFF)している。

急速送り出し装置１１は、パック送りコンベア１０から
寸動送りされてくる果実１０２入りトレーパックが、パ
ック送りコンベア１０から急速送り出し装置１１上に乗
り移り終わったときこれをセンサー1103で検出するよう
になっており、このセンサー1103で検出された果実１０
２入りのトレーパック６１は、寸動駆動モーター1102が
作動することにより次工程（箱詰め降下装置１３）に高
速で送り出されるようになっている。急速送り出し装置
１１が高速で運転するとき、テールプーリ1101とパック
送りコンベア１０との連動部は可逆クラッチ1004がフリ
ー状態となり、パック送りコンベア１０とは無関係に急
速送り出し装置１１だけが運転するようになっている。

第１図〜第５図において、空パック引き込み装置８は、
パック送りコンベア１０のテールプーリ1002に隣接し、
パック送りコンベア１０の移送方向と直角方向に走行回
転するベルトコンベアで構成されている。この構成によ
り振り分けコンベア４の側方からトレーパック６１を振
り分けコンベア４の下方所定位置まで供給することがで
きる。

空パックスライド装置９は、前記空パック引き込み装置
８で引き込んだトレーパック６１をパック送りコンベア
１０へ向けて１個ずつ送り出すもので、パック引き込み
装置８と搬送コンベア４０１との間に設けられ送り片９
１付コンベアで構成されている。空パック引き込み装置
８上のトレーパック６１は、送り片９１によりトレーパ
ック６１の縁が押されてパック送りコンベア１０上に供
給される。

この空パックスライド装置９は、パック送りコンベア１
０の搬送速度と同速で連動して空パック引き込み装置８
上のトレーパック６１をパック送りコンベア１０上に送
り込む。そしてスライド移送されるトレーパック６１の
後端がパック送りコンベア１０上に送り出されると、前
記空パック引き込み装置８が作動して次のトレーパック
６１を所定位置まで引き込み停止する。

９２ａ，９２ｂは送りローラーであり、前記空パックス
ライド装置９によりパック送りコンベア１０上に送り出
されたトレーパック６１を、パック送りコンベア１０上
に押さえて先方に移送するようになっている。

この送りローラー９２ａ，９２ｂはその表面がスポンジ
等の柔らかな材料で形成され、パック送りコンベア１０
と連動するようになっている。

資材置場５は、前記選果コンベア１及び振り分けコンベ
ア４の上方所定位置に設置されている。

パック供給装置６は、第１図，第２図に示すように、資
材置場５上に各引き出しコンベア２に対応して設けられ
ている、６２は切り離し爪であり、この切り離し爪６２
の上方にトレーパック６１多数積み上げ、切り離し爪６
２とストッパー６３とを交互に出没させることにより前
記積み上げられたトレーパック６１を最下部から１個ず
つ取り出して滑り台７上に供給するようになっている。

滑り台７は、資材置場５の床に設けた吹き抜き穴から空
パック引き込み装置８の入口まで傾斜させて設けられて
おり、前記パック供給装置６から供給されるトレーパッ
ク６１を滑走させて供給するようになっている。

７１は滑り台７上のトレーパック６１の有無を検出する
パック検出センサーであり、パック供給装置６の作動と
関連するように構成し、滑り台７上のトレーパック６１
が検出されないときにパック供給装置６を作動させ、検
出したときにパック供給装置６を停止させる如くしてト
レーパック６１の供給が途切れないようになっている。

空箱搬送コンベア１２は、箱詰め降下装置１３の上方所
定位置に設けられ、空の段ボール箱１２１を作業者の手
の届く高さで搬送するようになっている。

箱詰め降下装置１３は、第１図と第２図に示す如く、急
速送り出し装置１１の終端に隣接して設置されており、
第８図，第９図にその詳細を示すように、上下方向に走
行回転するチェン１３１が左右両側に張設され、このチ
ェン１３１に箱詰めするための段ボール箱１２１を受け
とめるアタッチメント１３２が左右対称な位置に取り付
けられている。１３３ａ，１３３ｂはアタッチメント１
３２を定位置で停止させるためのスイッチである。１３
４は連動軸であり、左右のチェン１３１を同期連動させ
るようになっている。１３５は前記連動軸１３４を駆動
させるためのブレーキ付きの駆動装置であり、箱詰め完
了スイッチ（図示せず）が作動したときその信号により
駆動するようになっている。

製品送り出しコンベア１４は、第１図，第２図に示す如
く、箱詰め降下装置１３の下部から急速送り出し装置１
１の下方で選果コンベア１に向けて多数のローラー１４
１が配置されて構成しており、出口部１４２が製品搬送
コンベア１５と接続している。

この出口部１４２には、製品箱１２２を一時停止させる
ためのストッパー１４３が設けられている。

この製品送り出しコンベア１４は、チェンコンベアやス
ラットコンベア等の移送装置を用いて構成することもで
きる。

１６は印字装置であり、箱詰めされた果実の階級等を明
示するために、箱詰め降下装置１３の上部所定高さに設
けられ箱詰めされた製品箱１２２に所定の印字をするよ
うになっている。

印字させる機構は、印字板をエアシリンダー等で出没さ
せて行う場合と、印字板を固定しておきこの印字板に製
品段ボール箱１２２をスライドさせて行う場合とあり、
任意に設定することができる。又、この印字装置１６は
製品送り出しコンベア１４の出口部１４２に設けてスト
ッパー１４３で製品箱１２２を一時停止させて印字させ
ることもできる。

製品搬送コンベア１５は、前記製品送り出しコンベア１
４の出口部１４２に隣接し、選果コンベア１と並行する
方向に設けられており、各階級別に送り出される製品箱
１２２を合流させて搬送するようになっている。

以上の構成による動作について説明する。

パック供給装置６から滑り台７を介して空パック引き込
み装置８上に供給されたトレーパック６１は、空パック
スライド装置９によりパック送りコンベア１０上に送り
込まれて前進する。そして、このパック送りコンベア１
０はトレーパック６１の第１列の穴を本発明のパック詰
め装置としての振り分けコンベア４における搬送コンベ
ア４０１の終端部４０５に臨ませるように前進させる。
前進するトレーパック６１の穴が終端部４０５に臨む
と、パック送りコンベア１０が一時停止して振り分けコ
ンベア４の小型ギヤードモータ４０６が駆動する。

そして本発明の振り分けコンベア４においては、上記モ
ータ４０６が駆動すると、搬送コンベア４０１及び押さ
えコンベア４０２が作動し、前段の定速ベルトコンベア
３から搬送コンベア４０１の搬送面４１０ａ上に供給さ
れた所定階級の果実１０２は、押さえコンベア４０２の
ベルト面４１０ｂで柔らかく押されえられつつ、同一方
向で且つ略水平方向に同一速度で走行する該ベルト面４
１０ｂと搬送面４１０ａとで挟まれたまま終端部４０５
に搬送され、該終端部４０５からその下方のトレーパッ
ク６１の第１列の第１穴に供給される。

こうして果実１０２が供給されると、この供給の際通過
する果実１０２を検出したセンサー４１８からの信号に
より正逆寸動駆動モーター４１５が駆動して押さえコン
ベア４０２と共に搬送コンベア４０１が寸動首振りし、
終端部４０５をトレーパック６１の第１列の第２の穴に
臨ませる。このときパック送りコンベア１０は、引き続
き停止している。尚、この寸動首振りする際には、搬送
コンベア４０１と押さえコンベア４０２は引き続き走行
して後続の果実１０２を搬送しているが、該搬送コンベ
ア４０１上の果実１０２は、搬送コンベア４０１と共に
寸動首振りする押さえコンベア４０２のベルト面４１０
ｂにより柔らかく押さえられつつ、同一方向で且つ略水
平方向に同一速度で走行するベルト面４１０ｂと搬送面
４１０ａとで挟まれたまま搬送されるので、搬送面４１
０ａ上で転がったり、搬送面４１０ａ上から側方へ振り
落とされたりすることなく搬送される。そして次の果実
１０２は第１列の第２の穴に供給される。

この供給動作はＣＰＵを内蔵させた制御装置（図示せ
ず）により制御される。該制御装置は予め設定されたパ
ックパターン（トレーパックの穴配置パターン）に基づ
いて、搬送コンベア４０１の寸動首振り動作とパック送
りコンベア１０の寸動前進動作とを制御する。

このパックパターンは第１１図（イ），（ロ）に示す如
く、NO.１とNO.２との２個のトレーパックを１組とし、
各トレーパックの各穴を進行方向に対し前から第１列，
第２列…とし、第１１図（イ）の如く列数が奇数のとき
は、NO.１の第１列の第１穴とNO.２の第１列の第１穴と
は左右方向が対称になるようにする。即ち、NO.２の第
１列は、NO.１の最後列の次の列（第６列）と見なすよ
うに設定する。

このパックパターンの設定は、各穴間のステップ寸法に
応じて、搬送コンベア４０１の寸動首振りを動作させる
正逆寸動駆動モーター４１５と、パック送りコンベア１
０を寸動前進させる寸動駆動モーター1003とを回転角を
デジタル化して制御する如く制御装置（図示せず）に電
子回路が構成されている。

果実１０２が詰められたトレーパック６１は、箱詰め降
下装置１３上に一側面を外方に開放して載せられた段ボ
ール箱１２１内に、急速送り出しコンベア１１により送
り込まれる。そして作業者によりトレーパック６１内の
果実１０２の姿勢を修正して前記開放した一側面を閉じ
て製品箱１２２とする。この製品箱１２２は箱詰め完了
スイッチ（図示せず）を作動させることにより下方の製
品送り出しコンベア１４上に降ろされる。

尚、製品箱１２２を複数段に積み重ねて降ろす場合に
は、第８図に示すように１箱詰め終わる毎に箱の高さ寸
法だけ箱を降下させて停止させるためのスイッチ１３３
ａ（１段目），１３３ｂ（２段目）を設けて複数段に積
み重ね、上記同様にして降ろせばよい。

製品送り出しコンベア１４上に降ろされた製品箱１２２
は、その出口部１４２から製品搬送コンベア１５上へ合
流のタイミングをはかって送り出される。

［発明の効果］ 本発明では、上記の如く、供給される所定階級の果実を
搬送しつつ始端部を基点として終端部が左右方向に寸動
首振りする搬送コンベアの上方に、搬送コンベアに取付
けた支持部材で支持されて搬送コンベアの該寸動首振り
と共に寸動首振りし且つ搬送コンベアの搬送面と対向す
る側の搬送帯面が搬送コンベア上の果実を柔らかく押さ
えつつ搬送コンベアの搬送面と同一方向で且つ略水平方
向に同一速度で走行する押さえコンベアを設けて搬送コ
ンベアの終端部から果実をパック詰めするものであるか
ら、搬送コンベアが該寸動首振りする際には、搬送コン
ベア上の果実は、搬送コンベアと共に寸動首振りする押
さえコンベアの該対向側の搬送帯面により柔らかく押さ
えられつつ、同一方向で且つ略水平方向に同一速度で走
行する該搬送帯面と搬送コンベアの搬送面とで挟まれた
まま搬送されるので、搬送面上で果実が転がることがな
く、従って、装置の部材に果実を衝突させたり、搬送面
上から側方へ果実を転がり落したりして果実を傷めると
いうことなくパック詰めすることができる効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図から第１１図はいずれも本発明を選別荷造り包装
装置において実施したその一実施例を示す説明図であ
る。 第１図は本発明を説明するための選別荷造り包装装置の
要部斜視図、第２図は第１図のＡ矢印方向の断面図、第
３図は第１図の平面図、第４図は寸動首振りしてパック
詰めする本発明を主とした部分の詳細平面図、第５図は
第４図の側面図、第６図は本発明のパック詰め装置の要
部の斜視図、第７図は第５図のＸ−Ｘに沿った断面図、
第８図は第１図Ｂ矢印方向の正面図、第９図は第８図の
平面図、第１０図は一側面図を開放した段ボール箱の説
明図、第１１図の（イ），（ロ）はパック２個を１組と
するパックパターン説明図。 １…選果コンベア ２…引き出しベルトコンベア ３…定速ベルトコンベア ４…振り分けコンベア ５…資材置場、６…パック供給装置 ７…滑り台 ８…空パック引き込み装置 ９…空パックスライド装置 １０…パック送りコンベア １１…急速送り出し装置 １２…空箱搬送コンベア １３…箱詰め降下装置 １４…製品送り出しコンベア １５…製品搬送コンベア １６…印字装置、３１…終端部 ４１…後部フレーム、４２…サイドフレーム ４３…スライドレール ６１…トレーパック、６２…切り離し爪 ６３…ストッパー ７１…パック検出センサー ９１…送り片 ９２ａ，９２ｂ…送りローラー １０１…仕分け排出部 １０２…果実、１２１…段ボール箱 １２２…製品箱、１３１……チェン １３２…アタッチメント １３３ａ，１３３ｂ…スイッチ １３４…連動軸、１３５…駆動装置 １４１…ローラー、１４２…出口部 １４３…ストッパー ４０１…搬送コンベア ４０２…押さえコンベア ４０３…始端部、４０４…支点ピン ４０５…終端部 ４０６…小型ギャードモーター ４０７…駆動プーリ、４０８…中間軸 ４０９…平歯車、４１０…ベルト ４１０ａ…搬送面 ４１０ｂ…対向側ベルト面 ４１１…アイドラー、４１２…駆動プーリ ４１３…首振りベルト ４１４…ベルト ４１５…正逆寸動駆動モーター ４１６…センサー、４１７…検出マーク ４１８…センサー、４１９…ベルト ４２０…支持部材、1001…ヘッドプーリ 1002…テールプーリ 1003…寸動駆動モーター 1004…可逆クラッチ、1005…ベルト 1101…テールプーリ 1102…寸動駆動モーター 1103…センサー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−156797（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−21308（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−149677（ＪＰ，Ａ)

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】供給される所定階級の果実を搬送しつつ始
   端部を基点として終端部が左右方向に寸動首振りし該終
   端部からその下方のトレーパックの各穴に該果実を一個
   づつ順次供給してパック詰め可能な搬送コンベアの上方
   に、該搬送コンベアに取り付けた支持部材で支持されて
   搬送コンベアの前記寸動首振りと共に寸動首振りし且つ
   搬送コンベアの搬送面と対向する側の搬送帯面が搬送コ
   ンベア上の果実を柔らかく押さえつつ搬送コンベアの搬
   送面と同一方向で且つ略水平方向に同一速度で走行する
   押さえコンベアを設けたことを特徴とする果実のパック
   詰め装置。
2. 【請求項２】前記搬送コンベア及び前記押さえコンベア
   の搬送帯面にはクッション材が備えられていることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項に記載の果実のパック詰
   め装置。