JPH06280586A - エンジンのターボ・チャージャ制御装置 - Google Patents

エンジンのターボ・チャージャ制御装置

Info

Publication number
JPH06280586A
JPH06280586A JP5073771A JP7377193A JPH06280586A JP H06280586 A JPH06280586 A JP H06280586A JP 5073771 A JP5073771 A JP 5073771A JP 7377193 A JP7377193 A JP 7377193A JP H06280586 A JPH06280586 A JP H06280586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
engine
valve
turbocharger
high speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5073771A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Uemitsu
勲 上光
Makoto Endo
真 遠藤
Akira Yamamoto
山本  明
Hideo Negishi
秀夫 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP5073771A priority Critical patent/JPH06280586A/ja
Publication of JPH06280586A publication Critical patent/JPH06280586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B37/00Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust
    • F02B37/001Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust using exhaust drives arranged in parallel
    • F02B37/002Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust using exhaust drives arranged in parallel the exhaust supply to one of the exhaust drives can be interrupted
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン回転数が比較的低い領域から高い領
域まで連続的に作動する低・高速用のターボ・チャージ
ャと、エンジン回転数が比較的高い領域でのみ作動する
高速用のターボ・チャージャを適切に制御できると共
に、エンジンの排気動圧(排気パルス)を有効に利用で
きる、エンジンのターボ・チャージャ制御装置を提供す
る。 【構成】 エンジン1の回転数が比較的低いときには各
シリンダ2の第1の排気ポート2aのみを開閉制御し、
第2の排気ポート2bは全て閉鎖しておく。この状態で
低・高速用ターボ・チャージャ4のみを作動させること
によって、低速時の少ない排気流によっても一方のター
ボ・チャージャ4を効率良く運転することができる。ま
た、エンジン1の回転数が高くなると、第1の排気ポー
ト2aに加えて第2の排気ポート2bも開閉制御され
る。これにより、低・高速用ターボ・チャージャ4に加
えて高速用ターボ・チャージャ5も作動し、エンジン高
速回転時の大量の排気を有効に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等に搭載されるエ
ンジンのターボ・チャージャ制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載されるエンジンには、所
謂、VGT、2ステージ・ターボ、シーケンシャル・タ
ーボ等、種々の形式のターボ・チャージャを使用してエ
ンジンに過給を行い、所望の性能を得ようとしているも
のがある。しかし、このようなエンジンでは、ターボ・
チャージャの制御が必ずしも容易ではないため、エンジ
ンのあらゆる運転域でターボ・チャージャを適切に制御
することができず、ターボ・チャージャの作動効率が十
分に得られない場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、エンジン回転数が比較的低い領域から高い領域まで
連続的に作動する低・高速用のターボ・チャージャと、
エンジン回転数が比較的高い領域でのみ作動する高速用
のターボ・チャージャを適切に制御できると共に、エン
ジンの排気動圧(排気パルス)を有効に利用できる、エ
ンジンのターボ・チャージャ制御装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を達成するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のターボ・チャージャ制御装置は、複数のシ
リンダを有するエンジンと、前記エンジンの排気流によ
って駆動される、低・高速用ターボ・チャージャと、前
記エンジンの排気流によって駆動され、かつ前記エンジ
ンの回転数が比較的高い領域でのみ作動する、高速用タ
ーボ・チャージャと、前記エンジンの前記各シリンダに
それぞれ開口する第1及び第2の排気ポートと、前記第
1及び第2の排気ポートを開閉するように、前記各排気
ポートにそれぞれ設けられた排気バルブと、前記排気バ
ルブにそれぞれ連結され、かつ前記各排気バルブを個々
に駆動することにより前記排気ポートを開閉させる、バ
ルブ・アクチュエータと、一端が前記第1の排気ポート
にそれぞれ連結され、かつ他端が前記低・高速用ターボ
・チャージャに連結された、第1の排気管路と、一端が
前記第2の排気ポートにそれぞれ連結され、かつ他端が
前記高速用ターボ・チャージャに連結された、第2の排
気管路と、前記高速用ターボ・チャージャのコンプレッ
サが設置された前記エンジンの吸気系路内に設けられ、
かつ前記高速用ターボ・チャージャよりも下流側に配置
された、切替えバルブと、前記切替えバルブを開閉させ
るバルブ・アクチュエータと、前記エンジンの回転数が
比較的低いときには前記第1の排気ポートを開放させる
と共に前記第2の排気ポートと前記切替えバルブを閉鎖
させるように前記バルブ・アクチュエータを制御し、ま
た前記エンジンの回転数が比較的高いときには前記第1
及び第2の排気ポート及び前記切替えバルブを開放させ
るように前記バルブ・アクチュエータを制御する、バル
ブ制御装置とを有することを特徴とする。
【0005】
【作用】このような構成のターボ・チャージャ制御装置
によれば、バルブ・アクチュエータによってエンジンの
各排気バルブを個々に開閉させることができる。そこ
で、エンジン回転数が比較的低いときには各シリンダの
第1の排気ポートのみを開閉制御し、第2の排気ポート
は全て閉鎖しておくことにより、低・高速用ターボ・チ
ャージャのみを作動させる。これによって、低速時の少
ない排気流によっても一方のターボ・チャージャを効率
良く運転することができる。このとき、切替えバルブは
閉じられているから、低・高速用ターボ・チャージャの
コンプレッサで圧縮された吸気が高速用ターボ・チャー
ジャのコンプレッサ方向に逆流することはない。
【0006】また、エンジン回転数が高くなると、第1
の排気ポートに加えて第2の排気ポートも開閉制御され
る。これにより、低・高速用ターボ・チャージャに加え
て高速用ターボ・チャージャも作動し、エンジン高速回
転時の大量の排気を有効に利用することができる。この
とき、切替えバルブは開放され、低・高速用ターボ・チ
ャージャのコンプレッサで圧縮された吸気に加えて、高
速用ターボ・チャージャのコンプレッサで圧縮された吸
気もエンジンに供給される。
【0007】なお、本発明のターボ・チャージャ制御装
置によれば、低・高速用ターボ・チャージャには第1の
排気ポートのみが連結され、また高速用ターボ・チャー
ジャには第2の排気ポートのみが連結されているから、
各排気ポートをターボ・チャージャに連結する排気マニ
ホールド又は排気管路の通路断面積を比較的小さくする
ことができる。したがって、エンジンの排気バルブの開
閉動作に排気の動圧(パルス)を有効に利用することが
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1ないし図3は、直列6気筒型エンジン1に本
発明を適用した場合の実施例を示し、また、図4ないし
図10は、バルブ・アクチュエータ15の一実施例の構
成及び作用を示す。
【0009】エンジン1の各シリンダ2にはそれぞれ一
対の排気ポート、すなわち第1の排気ポート2aと第2
の排気ポート2bが形成されている。各排気ポート2
a、2bにはこれらのポート2a、2bを開閉する排気
バルブ3a、3bが取り付けられ、これらの排気バルブ
3a、3bにはそれぞれ個別にバルブ・アクチュエータ
15が連結されている(図3を参照のこと)。バルブ・
アクチュエータ15の構成及び作用を後述する。エンジ
ン1は6気筒エンジンであるから、排気バルブ2a、2
bを開閉させるために、12個のバルブ・アクチュエー
タ15を有することになる。なお、エンジン1には吸気
ポート及び吸気バルブの記載は省略されているが、各シ
リンダに一対の吸気ポートを形成し、かつ各吸気ポート
の吸気バルブをバルブ・アクチュエータ15で開閉させ
る場合には、排気バルブ3a、3bを開閉させるための
バルブ・アクチュエータ15も考慮に入れて、エンジン
1全体として24個のバルブ・アクチュエータ15が必
要になる。
【0010】エンジン1には、エンジン1の排気流によ
って作動される低・高速用ターボ・チャージャ4と、エ
ンジン1の回転数が比較的高い領域でのみ作動する高速
用ターボ・チャージャ5とが設けられている。ターボ・
チャージャ4のタービン4aには第1の排気ポート2
a,2a、… が排気マニホールド6、6によって連結
され、またターボ・チャージャ5のタービン5aには第
2の排気ポート2b、2b、… が排気マニホールド
7、7によって連結されている。排気マニホールド6、
7自体の形態は任意である。
【0011】ターボ・チャージャ4のタービン4aは排
気管8aに連結され、またターボ・チャージャ5のター
ビン5aは排気管8bに連結されている。ターボ・チャ
ージャ4のコンプレッサ4bは吸気経路9aに介装さ
れ、またターボ・チャージャ5のコンプレッサ5bは吸
気経路9bに介装されている。吸気経路9a、9bは、
共に、エアクリーナ(図示せず)とエンジン1の吸気マ
ニホールド(図示せず)の間に延在している。
【0012】図1又は図3に示すように、吸気経路9b
内にはバルブ・アクチュエータ15によって駆動される
切替えバルブ10が配置されている。切替えバルブ10
は、ターボ・チャージャ5のコンプレッサ5bよりも下
流側で、かつ吸気経路9aと吸気経路9bとの合流部よ
りも上流側に位置し、エンジン1の回転数が比較的低い
ときには吸気経路9bを閉鎖して、コンプレッサ4bで
圧縮されたエアがコンプレッサ5b方向に逆流するのを
防止する。エンジン1の回転数が比較的高くなり、ター
ボ・チャージャ5が作動すると、切替えバルブ10は開
放して圧縮エアを吸気マニホールドに供給する。
【0013】図3にバルブ制御装置11を示す。バルブ
・アクチュエータ15は高圧空気を作動流体とし、各バ
ルブ・アクチュエータ15は制御バルブ12を介して高
圧空気供給源13に連結されている。同図中、12aは
各バルブ・アクチュエータ15と制御バルブ12を連結
する空気通路であり、また、12bは制御バルブ12と
高圧空気供給源13を連結する空気通路である。バルブ
制御装置11はCPU14を有し、CPU14は、エン
ジン1の回転数に基づいて制御バルブ12にバルブ開放
信号を発し、これにより所望のバルブ・アクチュエータ
15に高圧空気を供給して、エンジン1の回転数が比較
的低いときには第1の排気ポート2a、2a、… を開
放させると共に第2の排気ポート2b、2b、… と切
替えバルブ10とを閉鎖させ、またエンジン1の回転数
が比較的高いときには第1及び第2の排気ポート2a、
2b、… 及び切替えバルブ10を開放させる。
【0014】以下、作用を説明する。エンジン1が比較
的低速で回転しているときには排気ポート2a、2a、
… が開放され、排気ポート2b、2b、… が閉鎖さ
れている。したがって、エンジン1の排気は排気ポート
2a、2a、… から排気マニホールド6、6を通って
ターボ・チャージャ4に供給され、ターボ・チャージャ
4のタービン4bを回転させた後、排気管8aに流入す
る。ターボ・チャージャ4のタービン4aが回転すると
コンプレッサ4bも回転し、吸気経路9a内に流入した
エアを圧縮してエンジン1に供給する。エンジン1が比
較的低速で回転しているときにはエンジン1の排気の流
量は小さいが、このような状態のときは一方のターボ・
チャージャ4のみが作動するから、ターボ・チャージャ
4の作動効率を高くすることができる。
【0015】又、エンジン1が比較的高速で回転してい
るときには排気ポート2a、2a、… が開放されると
共に排気ポート2b、2b、… も開放されるから、エ
ンジン1の排気はマニホールド6、7を介してターボ・
チャージャ4、5に供給され、両方のターボ・チャージ
ャ4、5が作動する。これにより、エンジン1の高速回
転時の大量の排気を有効に利用してエンジン1により大
量の圧縮エアを供給することができる。
【0016】なお、低・高速用ターボ・チャージャ4に
はマニホールド6を介して第1の排気ポート2aのみが
連結され、また高速用ターボ・チャージャ5にはマニホ
ールド7を介して第2の排気ポート2bのみが連結され
ているから、各排気ポート2a、2bをターボ・チャー
ジャ4、5に連結する排気マニホールド6、7の通路断
面積は比較的小さくすることができる。よって、エンジ
ン1の排気バルブ3a、3bの開閉動作に排気の動圧
(パルス)を有効に利用することができる。
【0017】図4ないし図10は、バルブ・アクチュエ
ータ15が種々の作動状態にあるときの縦断面図であ
る。バルブ・アクチュエータ15は上下方向に対象であ
り、下側の部材に対応する上側の部材は、下側の部材と
同一参照番号に添字aを付して示している。
【0018】図4に示すように、バルブ・アクチュエー
タ15は出力軸31を有し、この一端に排気バルブ3
a、3bが固定されている。また、バルブ・アクチュエ
ータ15はそのハウジング39内に、Oリング43を装
備した低質量のメインピストン33、エアバルブ35、
35aを有している。エアバルブ35、35aはそれぞ
れ一定の位置で永久磁石41、41aによって係止され
ると共に、制御装置 によってコイル45、45aがパ
ルス励起されることによってそれぞれの位置から移動す
る。エアバルブ35、35aはそれぞれ延出した中空の
バルブ軸37、37aを有する環状ボディを有してい
る。エアバルブ35、35aはバルブ・アクチュエータ
15の作動中に種々の開閉作用を行うためにメイン・ピ
ストン33及びハウジング39と協働するようになって
いる。ハウジング39は、図示しないポンプによって、
例えば100psiゲージ圧程度に加圧される高圧キャ
ビティ59、59aと、大気に開放される低圧キャビテ
ィ61、61aを有している。
【0019】図4は、メイン・ピストン33が下端位置
にあり、エアバルブ35が閉じた初期状態を示してい
る。この状態では、エアバルブ35の環状リング49は
ハウジング39の環状溝の中にあり、Oリング51に接
触してシールしている。これにより、キャビティ59の
中の圧縮空気を閉じ込めており、メイン・ピストン33
に力を及ぼすことを阻止している。この位置において、
メイン・ピストン33はキャビティ64a内の圧縮空気
の力で下側に押さえ付けられている。この圧縮空気の圧
力はキャビティ61aのものより大きい。キャビティ6
1aは、図4で、エアバルブ35a内で孔42aに平行
でボディ52、52a内で通路71と平行な環状の通路
36aを介して凹みを有するボディ52の表面34と連
通している。環状の通路36、36aはエアバルブ3
5、35aがそれぞれ閉位置にあるときに形成され、エ
アバルブ35、35aがそれぞれ開位置にあるときに閉
じられる。凹みを有するボディ52、52aはメイン・
ピストン33に取り付けられ、これと一体になってい
る。浅い凹み46及び46a、54及び54aがボディ
52、52aにそれぞれ形成されている。メイン・ピス
トン33が下端にあるときには、メイン・ピストン33
の面62はバルブポート53、孔42、通路36を介し
て低圧キャビティ61と連通している。
【0020】図5において、往復動するエアバルブ35
は下に向かって例えば1.5mm移動し、一方メイン・
ピストン33は未だ動いていない状態であるが、そこで
高圧の空気がキャビティ59からボディ52の周りに円
周方向に当間隔で設けられた四つの浅い凹み54を通っ
て駆動力をメイン・ピストン33の下面62に加える。
永久磁石41による接極子40の拘束力を一時的に弱め
又は無力化するコイル45に電気パルスを与えることに
よってエアバルブ35が開かれる。この接極子40はバ
ルブ軸37の端部に固定されている。拘束力が一時的に
無力化されると、エアバルブ35の第一環状面69に応
答した圧力が作用するキャビティ59中の空気圧がエア
バルブ35を開かせる。エアバルブ35の下側への移動
に伴って環状ショルダー44によって第二環状面38と
ハウジング壁47との間に形成されるキャビティ57と
キャビティ(低圧空気排出口)61との間の連通がエア
バルブ35のリング49を介して達成され、メイン・ピ
ストン33を上方向に動かす力が作用する。
【0021】エアバルブ35の環状ショルダー63が凹
み54の端に係合して初めてリング49はハウジング3
9の環状溝の中から離れて凹み54、キャビティ64に
キャビティ59の圧力をフルに伝える(図6参照)。
【0022】図6はエアバルブ35がほぼ全開の約2.
8mm開いた状態で且つメイン・ピストン33が上に向
かって約3.5mm動いた状態を示す。図5で高圧空気
がキャビティ57とメイン・ピストン33の面62に供
給され、上側に動かし始めた所を示した。このキャビテ
ィ64への高圧空気の供給は凹み54の端がハウジング
39の環状のショルダー75を通過すると止められる。
しかし、メイン・ピストン33はキャビティ64内の高
圧空気の力で上方向に動き続ける。エアバルブ35の周
囲には複数の孔42がある。エアバルブ35とメイン・
ピストン33の軸方向の相対運動によってエアバルブ3
5の環状ショルダー65がキャビティ59とキャビティ
57を凹み46と孔42を介して連通させると、面38
に作用する高圧力によりエアバルブ35に閉じる方向
(上方向)の力が作用する。エアバルブ35、35aの
内側の環状面48、48aはそれぞれエアバルブの作動
中ずっと低圧の大気圧である。
【0023】図7ではメイン・ピストン33は約6.1
mm動き且つ図7で上方向に更に動き続ける。エアバル
ブはまだ2.8mmの位置であり、最も下の全開位置に
ある。ショルダー65は協働する凹み46の端から完全
に離れ、キャビティ59から高圧空気をシール面47を
通りキャビティ57に導き、面38に圧力を作用させ
る。エアバルブ35は、環状面69とこれに連なる面に
作用する圧縮空気のため、この位置に短い時間止まろう
とするが、面38の面積は面69の面より大きいので、
エアバルブ35はエアバルブ35を閉じる方向(上方
向)に力を受ける。これは開位置(下端)からエアバル
ブを戻すのに必要とされる力を大幅に減少させるので、
接極子40上の永久磁石41に要求される磁力が大幅に
減少する。キャビティ59の高圧空気を凹み54の後ろ
に位置する凹み46を通して放出することにより、面3
8の圧力はメイン・ピストン33が十分に進行して且つ
エアバルブ35がまだ閉まり切る前まで遅れる。
【0024】このバルブ・アクチュエータ15の特徴
は、軸方向に平行な通路71がボディ52、52aとメ
イン・ピストン33に存在することである。これらは円
周方向に間隔を開けて配置され、エアバルブ35、35
aとメイン・ピストン33の作動中も常にキャビティ5
0、50a内の圧力を均等化している。これは、少なく
ともキャビティ50、50aの何れか一つが低圧キャビ
ティ61、61aと流体的な連通を保っているからであ
る。これは、常に面48、48aを低圧に保つ効率のよ
い方法である。したがって、キャビティ57、57a、
エアバルブ35、35aに高い圧力が作用すると、空気
力により効率良く閉まるのである。
【0025】図8において、エアバルブ35はその閉位
置から約2.0mmの位置にあり、面38に空気力を受
けて閉位置に戻りつつあり、接極子40に対する磁石4
1の吸引力が接極子40を磁石ラッチの方へ戻そうとし
ている。図8では、メイン・ピストン33は約6.1m
m動いている。図9では、メイン・ピストン33は約
6.1mm動いている。図9では、エアバルブ35は閉
位置から約1.5mmであり、メイン・ピストン33は
約10mm動いている。
【0026】キャビティ64の中の高圧空気を中間圧力
まで低下させるように、ゲージ圧で4psi程度の中間
圧力が中間ポート67からキャビティ64に導入され
る。ポート67はメイン・ピストン33の表面62に作
用していた圧力空気の圧力を排出し、ピストンから加速
力を除く。ポート67は、また、ピストンの反対側の面
62aにも中間圧力を与え、これが閉じ込められ、圧縮
され、第二の位置に接近した時にスピードを落とすよう
に作用する。また、ポート67は中間圧力をピストンの
この作用面に加え、エアバルブ35aが次の開作動を開
始するまでの間、ピストンを一時的に第二の位置に固定
する機能も果たす。
【0027】図10は、エアバルブ35、35aが共に
全閉の状態で、且つメイン・ピストン33が上端に達し
ようとしている状態を示す。キャビティ64a内の高圧
に圧縮された空気は凹み54a、孔42、キャビティ5
7a、及びキャビティ61を通して大気中に放出され
る。
【0028】以上、バルブ・アクチュエータ15の一方
向の動きに関して説明したが、このバルブ・アクチュエ
ータ15の構造は上下方向に対象であるので、エアバル
ブ35aとメイン・ピストン33の戻りの動きは前述し
た動作を上下逆にしたのと同じであり、その説明は省略
する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエンジン
のターボ・チャージャ制御装置によれば、エンジン回転
数が比較的低いときには各シリンダの第1の排気ポート
のみを開閉制御し、第2の排気ポートは全て閉鎖してお
くことにより、低・高速用ターボ・チャージャのみを作
動させ、エンジン低速回転時の比較的小さい流量の排気
を有効に利用してターボ・チャージャの作動効率を上げ
ることができる。
【0030】また、エンジン回転数が高くなると、第1
の排気ポートに加えて第2の排気ポートも開閉制御され
る。これにより、低・高速用ターボ・チャージャに加え
て高速用ターボ・チャージャも作動し、エンジン高速回
転時の大量の排気を有効に利用することができる。
【0031】そして、本発明のターボ・チャージャ制御
装置によれば、低・高速用ターボ・チャージャには第1
の排気ポートのみが連結され、また高速用ターボ・チャ
ージャには第2の排気ポートのみが連結されているか
ら、各排気ポートをターボ・チャージャに連結する排気
マニホールド又は排気管路の通路断面積を比較的小さく
することができる。これにより、エンジンの排気バルブ
の開閉動作に排気の動圧(パルス)を有効に利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のターボ・チャージャ制御装置を直列
6気筒型エンジンに適用したときの要部構成図である。
【図2】 図1のエンジンのシリンダ部分の拡大断面図
である。
【図3】 本発明のバルブ制御装置の要部構成図であ
る。
【図4】 バルブ・アクチュエータの縦断面図である。
【図5】 バルブ・アクチュエータの縦断面図である。
【図6】 バルブ・アクチュエータの縦断面図である。
【図7】 バルブ・アクチュエータの縦断面図である。
【図8】 バルブ・アクチュエータの縦断面図である。
【図9】 バルブ・アクチュエータの縦断面図である。
【図10】 バルブ・アクチュエータの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…直列6気筒エンジン 2…シリンダ 2a…第1の排気ポート 2b…第2の排気ポート 3a、3b…排気バルブ 4…低・高速用ターボ・チャージャ 5…高速用ターボ・チャージャ 6、7…排気マニホールド 8a、8b…排気経路 9a、9b…吸気経路 10…切替えバルブ 11…バルブ制御装置 12…制御バルブ 13…高圧空気供給源 14…CPU 15…バルブ・アクチュエータ
フロントページの続き (72)発明者 根岸 秀夫 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車工業株式会社日野工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダを有するエンジンと、 前記エンジンの排気流によって駆動される、低・高速用
    ターボ・チャージャと、 前記エンジンの排気流によって駆動され、かつ前記エン
    ジンの回転数が比較的高い領域でのみ作動する、高速用
    ターボ・チャージャと、 前記エンジンの前記各シリンダにそれぞれ開口する第1
    及び第2の排気ポートと、 前記第1及び第2の排気ポートを開閉するように、前記
    各排気ポートにそれぞれ設けられた排気バルブと、 前記排気バルブにそれぞれ連結され、かつ前記各排気バ
    ルブを個々に駆動することにより前記排気ポートを開閉
    させる、バルブ・アクチュエータと、 一端が前記第1の排気ポートにそれぞれ連結され、かつ
    他端が前記低・高速用ターボ・チャージャに連結され
    た、第1の排気管路と、 一端が前記第2の排気ポートにそれぞれ連結され、かつ
    他端が前記高速用ターボ・チャージャに連結された、第
    2の排気管路と、 前記高速用ターボ・チャージャのコンプレッサが設置さ
    れた前記エンジンの吸気系路内に設けられ、かつ前記高
    速用ターボ・チャージャよりも下流側に配置された、切
    替えバルブと、 前記切替えバルブを開閉させるバルブ・アクチュエータ
    と、 前記エンジンの回転数が比較的低いときには前記第1の
    排気ポートを開放させると共に前記第2の排気ポートと
    前記切替えバルブを閉鎖させるように前記バルブ・アク
    チュエータを制御し、また前記エンジンの回転数が比較
    的高いときには前記第1及び第2の排気ポート及び前記
    切替えバルブを開放させるように前記バルブ・アクチュ
    エータを制御する、バルブ制御装置と、を有することを
    特徴とする、エンジンのターボ・チャージャ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記バルブ・アクチュエータは高圧空気
    を作動流体とし、前記各バルブ・アクチュエータは制御
    バルブを介して高圧空気供給源に連結されている、請求
    項1に記載のエンジンのターボ・チャージャ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記バルブ制御装置はCPUを有し、前
    記CPUは、前記エンジンの回転数に基づいて前記制御
    バルブにバルブ開放信号を発することにより前記バルブ
    ・アクチュエータのうち所定のバルブ・アクチュエータ
    に前記高圧空気を供給し、これにより前記エンジンの回
    転数が比較的低いときには前記第1の排気ポートを開放
    させると共に前記第2の排気ポートと前記切替えバルブ
    とを閉鎖させ、また前記エンジンの回転数が比較的高い
    ときには前記第1及び第2の排気ポート及び前記切替え
    バルブを開放させる、請求項2に記載のエンジンのター
    ボ・チャージャ制御装置。
JP5073771A 1993-03-31 1993-03-31 エンジンのターボ・チャージャ制御装置 Pending JPH06280586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5073771A JPH06280586A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 エンジンのターボ・チャージャ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5073771A JPH06280586A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 エンジンのターボ・チャージャ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06280586A true JPH06280586A (ja) 1994-10-04

Family

ID=13527814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5073771A Pending JPH06280586A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 エンジンのターボ・チャージャ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06280586A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1398482A1 (fr) * 2002-09-16 2004-03-17 Renault s.a.s. Moteur suralimenté ayant un couple optimisé à bas régime
DE102006042443A1 (de) * 2006-09-09 2008-03-27 Bayerische Motoren Werke Ag Abgasanlage für eine Brennkraftmaschine
DE102006047322A1 (de) * 2006-10-06 2008-04-10 Audi Ag Verbrennungsmotor mit Abgasturboladeranordnung
US7540151B2 (en) * 2005-11-24 2009-06-02 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Drive device for a motor vehicle
US7587898B2 (en) * 2004-01-14 2009-09-15 Lotus Cars Limited Internal combustion engine
US8000878B2 (en) 2008-05-15 2011-08-16 Honeywell International Inc. Parallel sequential turbocharger architecture using engine cylinder variable valve lift system
US20110197582A1 (en) * 2008-10-17 2011-08-18 Loughborough University exhaust arrangement for an internal combustion engine
US20140174076A1 (en) * 2008-08-05 2014-06-26 Vandyne Superturbo, Inc. Super-turbocharger having a high speed traction drive and a continuously variable transmission
JP2016017521A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft 燃焼機関用強制導入装置、燃焼機関及び燃焼機関の動作方法
US9303555B2 (en) 2013-04-04 2016-04-05 GM Global Technology Operations LLC Exhaust manifold
JP2016102464A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 ダイハツ工業株式会社 内燃機関
JP2017187041A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft 過給式内燃機関を動作させる方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1398482A1 (fr) * 2002-09-16 2004-03-17 Renault s.a.s. Moteur suralimenté ayant un couple optimisé à bas régime
FR2844546A1 (fr) * 2002-09-16 2004-03-19 Renault Sa Moteur suralimente ayant un couple optimise a bas regime
US7587898B2 (en) * 2004-01-14 2009-09-15 Lotus Cars Limited Internal combustion engine
US7540151B2 (en) * 2005-11-24 2009-06-02 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Drive device for a motor vehicle
DE102006042443A1 (de) * 2006-09-09 2008-03-27 Bayerische Motoren Werke Ag Abgasanlage für eine Brennkraftmaschine
DE102006047322A1 (de) * 2006-10-06 2008-04-10 Audi Ag Verbrennungsmotor mit Abgasturboladeranordnung
US8000878B2 (en) 2008-05-15 2011-08-16 Honeywell International Inc. Parallel sequential turbocharger architecture using engine cylinder variable valve lift system
US9217363B2 (en) * 2008-08-05 2015-12-22 Vandyne Superturbo, Inc. Super-turbocharger having a high speed traction drive and a continuously variable transmission
US20140174076A1 (en) * 2008-08-05 2014-06-26 Vandyne Superturbo, Inc. Super-turbocharger having a high speed traction drive and a continuously variable transmission
US20110197582A1 (en) * 2008-10-17 2011-08-18 Loughborough University exhaust arrangement for an internal combustion engine
US8539770B2 (en) * 2008-10-17 2013-09-24 Loughborough University Exhaust arrangement for an internal combustion engine
DE102014104402B4 (de) * 2013-04-04 2017-11-02 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Abgasanlage
US9303555B2 (en) 2013-04-04 2016-04-05 GM Global Technology Operations LLC Exhaust manifold
JP2016017521A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft 燃焼機関用強制導入装置、燃焼機関及び燃焼機関の動作方法
JP2016102464A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 ダイハツ工業株式会社 内燃機関
JP2017187041A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft 過給式内燃機関を動作させる方法
KR20170114962A (ko) * 2016-04-06 2017-10-16 독터. 인제니어. 하.체. 에프. 포르쉐 악티엔게젤샤프트 과급형 내연 기관을 동작시키기 위한 방법
CN107269385A (zh) * 2016-04-06 2017-10-20 保时捷股份公司 用于运行增压的内燃机的方法
CN107269385B (zh) * 2016-04-06 2019-10-11 保时捷股份公司 用于运行增压的内燃机的方法
US10641163B2 (en) 2016-04-06 2020-05-05 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Method for operating a supercharged internal combustion engine
DE102016106306B4 (de) 2016-04-06 2023-08-10 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Verfahren zum Betreiben einer aufgeladenen Brennkraftmaschine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06280586A (ja) エンジンのターボ・チャージャ制御装置
US4377070A (en) Turbocharger control actuator
US5609134A (en) Operating mechanism for an engine brake valve of an internal combustion engine
JP2002514706A (ja) 内燃機関に適合された空気−燃料モジュール
JP2002520536A5 (ja)
KR101010393B1 (ko) 압력 펄스 발생 방법 및 장치
US20020005185A1 (en) Method and a supplemental valve assembly for controlling combustion air-supply in an internal combustion engine
US6467269B1 (en) Altitude compensation for turbocharger wastegate
EP0377250B1 (en) Enhanced efficiency valve actuator
JPS63179134A (ja) エンジンの吸気装置
CN101397921B (zh) 气动发动机电气驱动全可变气门机构
JPH0791969B2 (ja) 内燃機関の弁駆動装置
JPH06280520A (ja) エンジンのスワール制御装置
WO2003029653A1 (fr) Generateur de pression
KR100319120B1 (ko) 엔진보조브레이크장치
RU2022135C1 (ru) Способ работы двигателя внутреннего сгорания и двигатель внутреннего сгорания
JPH05176501A (ja) 往復振動発生機
JPH0346179Y2 (ja)
JPH05125953A (ja) 2/4サイクル切替デイーゼルエンジン
EP1314862A2 (en) Electromagnetic valve actuator
JPH0542652U (ja) 可変気筒エンジン
JP2501655Y2 (ja) 二段タ―ボエンジンのタ―ボチャ―ジャ配設構造
JP3624540B2 (ja) エンジンの吸気装置
JPH0536993Y2 (ja)
JPS6231628Y2 (ja)