JPH0627884Y2 - メカニカルシール - Google Patents
メカニカルシールInfo
- Publication number
- JPH0627884Y2 JPH0627884Y2 JP10431389U JP10431389U JPH0627884Y2 JP H0627884 Y2 JPH0627884 Y2 JP H0627884Y2 JP 10431389 U JP10431389 U JP 10431389U JP 10431389 U JP10431389 U JP 10431389U JP H0627884 Y2 JPH0627884 Y2 JP H0627884Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral side
- alumina ceramic
- copper alloy
- outer peripheral
- carbon material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、機器の軸周をシールするメカニカルシール、
とくに耐スラリー性を向上させたメカニカルシールに関
する。
とくに耐スラリー性を向上させたメカニカルシールに関
する。
従来、メカニカルシールの一種として、第３図に示すよ
うに、ハウジング１０７側に密嵌される断面略コ字形の
環状の金属ケース１０２に軸方向移動自在かつ回り止め
された状態に支持され、ばね１０３によって該金属ケー
ス１０２から抜け出す方向に押圧付勢されるとともに、
ゴムベローズ１０４によって金属ケース１０２との間の
気密が保持されたカーボン樹脂製のシールリング（静止
側密封環）１０１と、回転軸１０８側にガスケット１０
６を介して装着されるアルミナセラミック製のメイティ
ングリング（回転側密封環）１０５とを備え、両リング
１０１，１０５が互いに密接摺回動することにより、外
周側の密封対象液Ａが大気Ｂ側へ漏洩するのを阻止する
メカニカルシールが、ポンプ等の機器の軸封装置として
広く使用されている。
うに、ハウジング１０７側に密嵌される断面略コ字形の
環状の金属ケース１０２に軸方向移動自在かつ回り止め
された状態に支持され、ばね１０３によって該金属ケー
ス１０２から抜け出す方向に押圧付勢されるとともに、
ゴムベローズ１０４によって金属ケース１０２との間の
気密が保持されたカーボン樹脂製のシールリング（静止
側密封環）１０１と、回転軸１０８側にガスケット１０
６を介して装着されるアルミナセラミック製のメイティ
ングリング（回転側密封環）１０５とを備え、両リング
１０１，１０５が互いに密接摺回動することにより、外
周側の密封対象液Ａが大気Ｂ側へ漏洩するのを阻止する
メカニカルシールが、ポンプ等の機器の軸封装置として
広く使用されている。
しかし、上記従来のメカニカルシールは、密封対象液Ａ
中にスラリーを含むような場合、両リング１０１，１０
５の摺動面１０１ａ，１０５ａ間にスラリーが侵入する
ことにより、カーボン樹脂からなるシールリング１０１
の摺動面１０１ａが面荒れまたは異常摩耗を惹起し、密
封性能の低下をもたらしていた。
中にスラリーを含むような場合、両リング１０１，１０
５の摺動面１０１ａ，１０５ａ間にスラリーが侵入する
ことにより、カーボン樹脂からなるシールリング１０１
の摺動面１０１ａが面荒れまたは異常摩耗を惹起し、密
封性能の低下をもたらしていた。
本考案は、このような点に鑑み、メカニカルシールの耐
スラリー性を向上させることを課題としてなされたもの
である。
スラリー性を向上させることを課題としてなされたもの
である。
上記課題を解決するため、本考案に係るメカニカルシー
ルは、回転側の密封環と、静止側の密封環の互いに密接
する摺動面のうち、一方の摺動面が、内周側の自己潤滑
性を有するカーボン材と、外周側の銅合金で形成され、
また、他方の摺動面が、前記カーボン材と対向する内周
側のアルミナセラミックと、前記銅合金と対向する外周
側の高純度アルミナセラミックで形成されてなる構成と
した。
ルは、回転側の密封環と、静止側の密封環の互いに密接
する摺動面のうち、一方の摺動面が、内周側の自己潤滑
性を有するカーボン材と、外周側の銅合金で形成され、
また、他方の摺動面が、前記カーボン材と対向する内周
側のアルミナセラミックと、前記銅合金と対向する外周
側の高純度アルミナセラミックで形成されてなる構成と
した。
上記本考案によると、両密封環の摺動面は、内周側がカ
ーボン樹脂とアルミナセラミックで構成され、外周側が
銅合金と高純度のアルミナセラミックで構成される。そ
して摺動面外周側では密封対象液の侵入により適度な潤
滑液膜を介在させながら良好な潤滑状態で密接摺動する
とともに、スラリーの侵入を阻止し、銅合金と高純度の
アルミナセラミックの組み合わせにより耐異物摩耗性が
向上している。また、摺動面内周側は大気と接している
ので十分な厚さの潤滑液膜は形成されにくいが、カーボ
ン樹脂とアルミナセラミックは摺動材としての相性がよ
く、自己潤滑作用による良好な潤滑性を奏する。
ーボン樹脂とアルミナセラミックで構成され、外周側が
銅合金と高純度のアルミナセラミックで構成される。そ
して摺動面外周側では密封対象液の侵入により適度な潤
滑液膜を介在させながら良好な潤滑状態で密接摺動する
とともに、スラリーの侵入を阻止し、銅合金と高純度の
アルミナセラミックの組み合わせにより耐異物摩耗性が
向上している。また、摺動面内周側は大気と接している
ので十分な厚さの潤滑液膜は形成されにくいが、カーボ
ン樹脂とアルミナセラミックは摺動材としての相性がよ
く、自己潤滑作用による良好な潤滑性を奏する。
以下、本考案を、図示の実施例を参照しながら説明す
る。
る。
第１図に示す実施例においては、１はハウジング側に密
嵌される金属ケース２に軸方向移動自在かつ回り止めさ
れた状態に支持されるとともにばね３によって軸方向に
付勢された静止側密封環としてのシールリング、４は、
回転軸側にガスケット５を介して装着される回転側密封
環としてのメイティングリングで、両リング１，４は対
向する摺動面１ａ，４ａにおいて互いに密接摺動する。
嵌される金属ケース２に軸方向移動自在かつ回り止めさ
れた状態に支持されるとともにばね３によって軸方向に
付勢された静止側密封環としてのシールリング、４は、
回転軸側にガスケット５を介して装着される回転側密封
環としてのメイティングリングで、両リング１，４は対
向する摺動面１ａ，４ａにおいて互いに密接摺動する。
シールリング１は自己潤滑性の優れたカーボン材１１で
成形されるとともに、その摺動面１ａ側の端部の外周部
には銅合金１２が埋設接合されており、すなわち摺動面
１ａは、内周側のカーボン材１１表面と、外周側の銅合
金１２表面で構成されている。また、メイティングリン
グ４は、内周側のアルミナセラミック４１と外周側の高
純度アルミナセラミック４２を接合したもので、すなわ
ち摺動面４ａは、その内周部におけるアルミナセラミッ
ク４１表面が前記カーボン材１１表面と摺動し、外周部
における高純度アルミナセラミック４２表面が前記銅合
金１２表面と摺動する。
成形されるとともに、その摺動面１ａ側の端部の外周部
には銅合金１２が埋設接合されており、すなわち摺動面
１ａは、内周側のカーボン材１１表面と、外周側の銅合
金１２表面で構成されている。また、メイティングリン
グ４は、内周側のアルミナセラミック４１と外周側の高
純度アルミナセラミック４２を接合したもので、すなわ
ち摺動面４ａは、その内周部におけるアルミナセラミッ
ク４１表面が前記カーボン材１１表面と摺動し、外周部
における高純度アルミナセラミック４２表面が前記銅合
金１２表面と摺動する。
このため、密封対象液Ａ側である摺動面１ａ，４ａ外周
部における銅合金１２表面と高純度アルミナセラミック
４２表面間は、密封対象液Ａによる潤滑膜が介在して良
好な流体潤滑が行なわれるとともに、密封対象液Ａ中の
スラリーに対する耐性が大きくなっており、また、大気
Ｂ側であってドライ状態になりやすい摺動面１ａ，４ａ
内周部におけるカーボン材１１表面とアルミナセラミッ
ク４１表面同士は、摺動材としての相性がよく、面荒れ
や異常摩耗が起こりにくいものとなっている。
部における銅合金１２表面と高純度アルミナセラミック
４２表面間は、密封対象液Ａによる潤滑膜が介在して良
好な流体潤滑が行なわれるとともに、密封対象液Ａ中の
スラリーに対する耐性が大きくなっており、また、大気
Ｂ側であってドライ状態になりやすい摺動面１ａ，４ａ
内周部におけるカーボン材１１表面とアルミナセラミッ
ク４１表面同士は、摺動材としての相性がよく、面荒れ
や異常摩耗が起こりにくいものとなっている。
次に第２図の実施例は、上記第１図の構成に加えて、シ
ールリング１の摺動面１ａに銅合金１２とカーボン材１
１の境界に位置して環状溝６を形成し、この環状溝６内
に密封対象液Ａを満たすことによって、大気Ｂ側である
内周のカーボン材１１表面とアルミナセラミック４１表
面間にも密封対象液Ａによる潤滑膜を介在させて潤滑性
を向上させているものである。
ールリング１の摺動面１ａに銅合金１２とカーボン材１
１の境界に位置して環状溝６を形成し、この環状溝６内
に密封対象液Ａを満たすことによって、大気Ｂ側である
内周のカーボン材１１表面とアルミナセラミック４１表
面間にも密封対象液Ａによる潤滑膜を介在させて潤滑性
を向上させているものである。
以上、本考案によると、摺動面外周側では、銅合金と高
純度アルミナセラミックの組み合わせにより耐異物摩耗
性が向上し、また、摺動面内周側は、摺動材としての相
性のよいカーボン樹脂とアルミナセラミックの組み合わ
せとなっているとともに、前記外周側の銅合金と高純度
アルミナセラミックによって外周からのスラリーの侵入
が阻止されていることから潤滑性が良好であり、したが
ってシール性および耐久性が向上するといった優れた効
果を奏する。
純度アルミナセラミックの組み合わせにより耐異物摩耗
性が向上し、また、摺動面内周側は、摺動材としての相
性のよいカーボン樹脂とアルミナセラミックの組み合わ
せとなっているとともに、前記外周側の銅合金と高純度
アルミナセラミックによって外周からのスラリーの侵入
が阻止されていることから潤滑性が良好であり、したが
ってシール性および耐久性が向上するといった優れた効
果を奏する。
第１図は本考案の第一実施例を示す要部断面図、第２図
は第二実施例を示す要部断面図、第３図は従来例を示す
半裁断面図である。 １……シールリング、１ａ，４ａ……摺動面 ４……メイティングリング、１１……カーボン材 １２……銅合金、４１……アルミナセラミック ４２……高純度アルミナセラミック
は第二実施例を示す要部断面図、第３図は従来例を示す
半裁断面図である。 １……シールリング、１ａ，４ａ……摺動面 ４……メイティングリング、１１……カーボン材 １２……銅合金、４１……アルミナセラミック ４２……高純度アルミナセラミック
Claims (1)
- 【請求項１】回転側の密封環と、静止側の密封環の互い
に密接する摺動面のうち、一方の摺動面が、内周側の自
己潤滑性を有するカーボン材と、外周側の銅合金で形成
され、また、他方の摺動面が、前記カーボン材と対向す
る内周側のアルミナセラミックと、前記銅合金と対向す
る外周側の高純度アルミナセラミックで形成されたこと
を特徴とするメカニカルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10431389U JPH0627884Y2 (ja) | 1989-09-05 | 1989-09-05 | メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10431389U JPH0627884Y2 (ja) | 1989-09-05 | 1989-09-05 | メカニカルシール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0343175U JPH0343175U (ja) | 1991-04-23 |
| JPH0627884Y2 true JPH0627884Y2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=31653108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10431389U Expired - Lifetime JPH0627884Y2 (ja) | 1989-09-05 | 1989-09-05 | メカニカルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0627884Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006118069A1 (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Eagle Industry Co., Ltd. | メカニカルシール装置 |
| CN103649608B (zh) * | 2011-09-03 | 2016-06-15 | 伊格尔工业股份有限公司 | 滑动部件 |
| JP2020125805A (ja) * | 2019-02-04 | 2020-08-20 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
-
1989
- 1989-09-05 JP JP10431389U patent/JPH0627884Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0343175U (ja) | 1991-04-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |