JPH06278248A - シールテープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】伸縮性を有するものであって、貼り易くて密閉
度合いの高いシールテープを提供することである。 【構成】１００％モジュラスが５０kgf/cm² に調整れさ
ているウレタンフィルムからなる基材１と、ボールタッ
クが３０、ＳＰ保持力が１０分、粘着力が３０kg/25mm
に調整されているアクリル系粘着材２とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シールテープに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来この種のシールテープは、天然ゴム
からなる基材の裏面に粘着材を設けて構成されているも
のが知られており、例えば発泡スチロール製活魚輸送容
器の蓋嵌め合せ部分のシール用等として用いられてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では軟らかすぎる基材の伸び過ぎによる貼りづらさと共
に、さらには内部の水が蓋の嵌合部分へ滲み出てくる
と、その水圧によりテープが伸び、外部への流出虞れが
あったもので、密閉度合いの弱さが問題とされていた。

【０００４】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、伸縮性を有するものであって、貼り易くて密閉度合
いの高いシールテープを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、シールテープを構成す
る基材と粘着材とを夫々調整し、詳しくは上記基材を、
１００％モジュラスが３０〜７０kgf/cm² として、一方
粘着材はボールタック１５以上で、ＳＰ保持力が５〜５
０分，粘着力が２．５〜３．５kg/25mm としたことであ
る。

【０００６】基材は、詳しくは１００％モジュラス：
３０〜７０kgf/cm² 、１００％伸び後の残留歪み：０
〜１０％に調整れさている、例えばウレタンフィルム，
軟質ＰＶＣ等であり（JIS K 6301）、１００％モジュラ
スが３０kgf/cm² 以下であると軟らかすぎて貼りづら
く、一方７０kgf/cm² 以上であると硬すぎて貼りづら
い。

【０００７】具体的には、ハニーエース６６１（１００
％モジュラス：５０，残留歪み：４）等である。

【０００８】粘着材は、詳しくはボールタック：１５
〜５０、ＳＰ保持力：５〜５０分、粘着力：２．５
〜３．５kg/25mm に調整されている、例えばアクリル系
粘着材等である。

【０００９】具体的には、クイックマスターＳＰＳ−１
０２９（ボールタック：３０、ＳＰ保持力：１０、粘着
力：３０）等である。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。発泡スチ
ロール製活魚輸送容器Ｂに水２０ｋｇを入れ、シールテ
ープＡにて本体３と蓋４との嵌合部分５をシールする際
の貼り易さ、またコンクリートブロックＣを台にして約
３０度傾斜させた際の基材１の伸び、滲みによる水膨
れ，粘着部のずれ等を観察してシールテープＡの優劣を
評価し、下記表１及び表２に示す。シールテープＡは、
ウレタンフィルムからなる基材１（ハニーエース６６
１，厚さ１２０〜１５０μ）に、アクリル系粘着材２
（クイックマスターＳＰＳ−１０２９，厚さ４０μ）を
コーティング後１週間熟成したものを使用した。

【００１１】

【表１】

【００１２】

【表２】

【００１３】

【発明の効果】本発明は、１００％モジュラスが３０〜
７０kgf/cm² とした基材と、該基材の裏面に設けられる
ボールタック１５〜５０で、ＳＰ保持力が５〜５０分お
よび粘着力が２．５〜３．５kg/25mm とした粘着材とで
構成されているシールテープとしたため、軟らかすぎ
ず、かつ硬すぎない基材と共に、粘着性に優れるため貼
りやすく使用勝手に大変優れるばかりか、発泡スチロー
ル製活魚輸送容器等の蓋嵌合部分に水が滲みでてもその
水圧による膨らみが少なく水洩れ虞れもなく密閉度合い
が良好（伸ばして貼付けるとスチロール面に糊が食込む
ため）となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明シールテープの一実施例を示す縦断側面
図

【図２】使用状態を示す側面図

【符号の説明】

Ａ：シールテープ １：基材 ２：粘着材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】１００％モジュラスが３０〜７０kgf/cm²
   とした基材と、該基材の裏面に設けられるボールタック
   １５以上で、ＳＰ保持力が５〜５０分，粘着力が２．５
   〜３．５kg/25mm とした粘着材とで構成されているシー
   ルテープ。