JPH06276858A - 閉鎖空間の植物の照明装置 - Google Patents
閉鎖空間の植物の照明装置Info
- Publication number
- JPH06276858A JPH06276858A JP9518493A JP9518493A JPH06276858A JP H06276858 A JPH06276858 A JP H06276858A JP 9518493 A JP9518493 A JP 9518493A JP 9518493 A JP9518493 A JP 9518493A JP H06276858 A JPH06276858 A JP H06276858A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】閉鎖空間におていて、２４時間照明を行ない人
間への安全や保安を確保し、また植物について転流を円
滑に行なうことのできる閉鎖空間における植物の照明装
置を提供することを目的とする。 【構成】植物を５００ｎｍないし５７０ｎｍの範囲の緑
色光と、３００ｎｍないし８００ｎｍの範囲の白色光と
で交互に照明し、また緑色光は白色光より長い時間で照
射するように構成してある。
間への安全や保安を確保し、また植物について転流を円
滑に行なうことのできる閉鎖空間における植物の照明装
置を提供することを目的とする。 【構成】植物を５００ｎｍないし５７０ｎｍの範囲の緑
色光と、３００ｎｍないし８００ｎｍの範囲の白色光と
で交互に照明し、また緑色光は白色光より長い時間で照
射するように構成してある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は閉鎖空間の植物の夜間照
明構造の改良に関する。
明構造の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年は例えば地下室、地下鉄、地下街の
ような無窓建築物が増えている。このような外部の光環
境と隔絶された閉鎖空間において、人間と植物の共存を
目的した照明装置が開発されている。ところで、閉鎖空
間で長時間仕事をしていると、心理的あるいは生理的影
響が大きいことが心配されている。そこで、閉鎖空間の
環境を改善するために植物の導入配置が試みられてい
る。しかし、閉鎖空間では植物に昼夜の変化のある光を
照射しないと、植物の維持成育が図ることができない。
ような無窓建築物が増えている。このような外部の光環
境と隔絶された閉鎖空間において、人間と植物の共存を
目的した照明装置が開発されている。ところで、閉鎖空
間で長時間仕事をしていると、心理的あるいは生理的影
響が大きいことが心配されている。そこで、閉鎖空間の
環境を改善するために植物の導入配置が試みられてい
る。しかし、閉鎖空間では植物に昼夜の変化のある光を
照射しないと、植物の維持成育が図ることができない。
【０００３】従来、植物に人工光を照射する構造とし
て、例えば光ファイバーで外部の光を導入する構造、ま
たは季節ごとに異る光色のランプを交換したりして変化
をもたせる構造が試みられている。また閉鎖空間では、
人間への安全や保安上の見地から２４時間照明を行なう
ことが想定されている。
て、例えば光ファイバーで外部の光を導入する構造、ま
たは季節ごとに異る光色のランプを交換したりして変化
をもたせる構造が試みられている。また閉鎖空間では、
人間への安全や保安上の見地から２４時間照明を行なう
ことが想定されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、２４時間照明
を行なうと昼夜を一定間隔ごとに繰り替えすことができ
ず、植物はある部域から他の部域へ植物を構成する物質
を移動する転流作用ができず、植物の維持と成育が図れ
ない欠点がある。
を行なうと昼夜を一定間隔ごとに繰り替えすことができ
ず、植物はある部域から他の部域へ植物を構成する物質
を移動する転流作用ができず、植物の維持と成育が図れ
ない欠点がある。
【０００５】本発明は上記の点に鑑み発明したものであ
って、２４時間照明を行ない人間への安全や保安を確保
し、さらに植物につて転流作用を円滑に行なうことがで
き、植物の成育を図ることができる閉鎖空間の植物の照
明装置を提供することを目的とする。
って、２４時間照明を行ない人間への安全や保安を確保
し、さらに植物につて転流作用を円滑に行なうことがで
き、植物の成育を図ることができる閉鎖空間の植物の照
明装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために次の構成とする。つまり閉鎖空間における植
物を人工光で照射し、成育する閉鎖空間の植物の照明装
置に関する。閉鎖空間における植物を５００ｎｍないし
５７０ｎｍの範囲の緑色光と、３００ｎｍないし８００
ｎｍの範囲の白色光とで、交互に照射する。また緑色光
の照射時間は白色光の照射時間より短く設定して構成す
る。また植物の成育に関する波長範囲は、主に光合成に
有効な４００ｎｍないし７００ｎｍと、発色色素やクロ
ロフィル反応のある３００ｎｍないし５００ｎｍと、フ
ィトクロムやクロロフィルの反応がある６００ｎｍない
し８００ｎｍとがあるため、３００ｎｍないし８００ｎ
ｍの波長が必要とされる。
するために次の構成とする。つまり閉鎖空間における植
物を人工光で照射し、成育する閉鎖空間の植物の照明装
置に関する。閉鎖空間における植物を５００ｎｍないし
５７０ｎｍの範囲の緑色光と、３００ｎｍないし８００
ｎｍの範囲の白色光とで、交互に照射する。また緑色光
の照射時間は白色光の照射時間より短く設定して構成す
る。また植物の成育に関する波長範囲は、主に光合成に
有効な４００ｎｍないし７００ｎｍと、発色色素やクロ
ロフィル反応のある３００ｎｍないし５００ｎｍと、フ
ィトクロムやクロロフィルの反応がある６００ｎｍない
し８００ｎｍとがあるため、３００ｎｍないし８００ｎ
ｍの波長が必要とされる。
【０００７】
【作用】上記した構造の閉鎖空間の植物の照明装置によ
ると、緑色光と白色光とで交互に照射するので、昼夜の
変化を構成し、植物の転流作用を円滑に行ない、植物の
育成を図ることができる。また５００ｎｍないし５７０
ｎｍの範囲の緑色光は、植物にとっては低レベルである
ので、夜の時間帯となるが、５５５ｎｍの視感度を有す
る人間にとっては、ある程度明るく感じる明るさである
ので、安全と保安を確保し得る。
ると、緑色光と白色光とで交互に照射するので、昼夜の
変化を構成し、植物の転流作用を円滑に行ない、植物の
育成を図ることができる。また５００ｎｍないし５７０
ｎｍの範囲の緑色光は、植物にとっては低レベルである
ので、夜の時間帯となるが、５５５ｎｍの視感度を有す
る人間にとっては、ある程度明るく感じる明るさである
ので、安全と保安を確保し得る。
【０００８】
【実施例】以下本発明を図１ないし図２について説明す
る。図１において、１は閉鎖空間、２は閉鎖空間におけ
る植物であって、例えば各種観賞植物である。３は夜間
点灯する照明灯である。照明灯３の光源は例えば、５０
０ｎｍないし５７０ｎｍの緑色光を主波長とするメタル
ハライドランプかカラー白熱電球あるいはカラー蛍光ラ
ンプ等を用いて構成する。４は昼間点灯する照明灯であ
る。照明灯４は例えば、３００ｎｍないし８００ｎｍを
波長とする白色光のメタルハライドランプを用いて構成
する。
る。図１において、１は閉鎖空間、２は閉鎖空間におけ
る植物であって、例えば各種観賞植物である。３は夜間
点灯する照明灯である。照明灯３の光源は例えば、５０
０ｎｍないし５７０ｎｍの緑色光を主波長とするメタル
ハライドランプかカラー白熱電球あるいはカラー蛍光ラ
ンプ等を用いて構成する。４は昼間点灯する照明灯であ
る。照明灯４は例えば、３００ｎｍないし８００ｎｍを
波長とする白色光のメタルハライドランプを用いて構成
する。
【０００９】また同照明装置で、夜を構成する時間帯は
図１に示すように、５００ｎｍないし５７０ｎｍの範囲
の緑色光で、例えば約８時間照明する。かかる後昼間を
構成する３００ｎｍないし８００ｎｍの範囲の白色光で
約１６時間照明する。この夜と昼の照明を交互に繰り返
す。また夜の照明である緑色光が多い場合は通常、良好
な成育を示すが、昼の照明である白色光の照射時間が長
すぎると成育不良を起こす。また光周性や開花等は通常
１２時間を境に短日、長日植物と別れるため、対称植物
により変化する。
図１に示すように、５００ｎｍないし５７０ｎｍの範囲
の緑色光で、例えば約８時間照明する。かかる後昼間を
構成する３００ｎｍないし８００ｎｍの範囲の白色光で
約１６時間照明する。この夜と昼の照明を交互に繰り返
す。また夜の照明である緑色光が多い場合は通常、良好
な成育を示すが、昼の照明である白色光の照射時間が長
すぎると成育不良を起こす。また光周性や開花等は通常
１２時間を境に短日、長日植物と別れるため、対称植物
により変化する。
【００１０】また、白熱電球、蛍光ランプ、メタルハラ
イドランプ、ＬＥＤ等を予め照明器具に装着し、さらに
照明器具の前面にフィルターを支持し、同フィルターを
機械的に移動または巻取り構造とすることにより緑色光
と白色光をつくり、照明してもよい。
イドランプ、ＬＥＤ等を予め照明器具に装着し、さらに
照明器具の前面にフィルターを支持し、同フィルターを
機械的に移動または巻取り構造とすることにより緑色光
と白色光をつくり、照明してもよい。
【００１１】
【発明の効果】本発明は上記したように、緑色光と白色
光とで交互に照射するので、昼夜の変化を構成し、植物
の転流作用を円滑に行ない、植物の育成を図ることがで
きる特有な効果を有する。また５００ｎｍないし５７０
ｎｍの範囲の緑色光は、植物にとっては低レベルである
ので、夜の時間帯となるが、５５５ｎｍの視感度を有す
る人間にとっては、ある程度明るく感じる明るさである
ので、安全と保安を確保し得る特有な効果を有する。
光とで交互に照射するので、昼夜の変化を構成し、植物
の転流作用を円滑に行ない、植物の育成を図ることがで
きる特有な効果を有する。また５００ｎｍないし５７０
ｎｍの範囲の緑色光は、植物にとっては低レベルである
ので、夜の時間帯となるが、５５５ｎｍの視感度を有す
る人間にとっては、ある程度明るく感じる明るさである
ので、安全と保安を確保し得る特有な効果を有する。
【図１】 本発明に係る光合成作用曲線図。
【図２】 本発明の実施例の正面図。
１ 閉鎖空間 ２ 植物 ３ 照明灯
Claims (1)
- 【請求項１】閉鎖空間における植物を人工光で照射し、
成育する閉鎖空間の植物の照明装置において、 前記、植物を５００ｎｍないし５７０ｎｍの範囲の緑色
光と、３００ｎｍないし８００ｎｍの範囲の白色光と
で、交互に照射し、また緑色光は白色光より少ない時間
で照射するように構成したことを特徴とする閉鎖空間の
植物の照明装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9518493A JPH06276858A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 閉鎖空間の植物の照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9518493A JPH06276858A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 閉鎖空間の植物の照明装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06276858A true JPH06276858A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=14130672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9518493A Pending JPH06276858A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 閉鎖空間の植物の照明装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06276858A (ja) |
Cited By (22)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19900616A1 (de) * | 1999-01-11 | 2000-07-20 | Guenther Scherer | Verfahren zur Förderung der Anthocyanbildung in Pflanzen und/oder Früchten |
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| WO2007105599A1 (ja) | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Shikoku Research Institute Incorporated | 病害の防除方法と病害防除用の装置 |
| WO2011007868A1 (ja) * | 2009-07-16 | 2011-01-20 | 四国電力株式会社 | 緑色光照射を利用した果菜類の栽培方法および緑色光照射システム |
| JP2011155948A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Seiwa Electric Mfg Co Ltd | 植物育成用発光装置 |
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| WO2013021675A1 (ja) | 2011-08-05 | 2013-02-14 | 昭和電工株式会社 | 藻類培養方法及び藻類培養装置 |
| JP2013201902A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Showa Denko Kk | 栽培植物観察用照明具 |
| CN103355110A (zh) * | 2012-03-27 | 2013-10-23 | 昭和电工株式会社 | 植物栽培用led灯 |
| EP2761986A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Method for cultivating plant |
| EP2761989A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Method for cultivating plant |
| EP2761992A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Method for cultivating plant |
| EP2761995A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Plant cultivation lamp and plant cultivation method using the same |
| EP2761994A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Plant cultivation method and plant cultivation apparatus |
| EP2761988A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Method for cultivating plant |
| EP2761991A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Method for cultivating plant |
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| EP2761990A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Method for cultivating plant |
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| KR102416246B1 (ko) * | 2022-02-18 | 2022-07-05 | 더웨이(주) | 식물생장 친화적 가로등 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP9518493A patent/JPH06276858A/ja active Pending
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| EP2761990A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Method for cultivating plant |
| EP2761992A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Method for cultivating plant |
| EP2761995A1 (en) | 2013-02-04 | 2014-08-06 | Showa Denko K.K. | Plant cultivation lamp and plant cultivation method using the same |
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