JPH06275408A - 正特性サーミスタ - Google Patents
正特性サーミスタInfo
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- JPH06275408A JPH06275408A JP5064480A JP6448093A JPH06275408A JP H06275408 A JPH06275408 A JP H06275408A JP 5064480 A JP5064480 A JP 5064480A JP 6448093 A JP6448093 A JP 6448093A JP H06275408 A JPH06275408 A JP H06275408A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C1/00—Details
- H01C1/02—Housing; Enclosing; Embedding; Filling the housing or enclosure
- H01C1/034—Housing; Enclosing; Embedding; Filling the housing or enclosure the housing or enclosure being formed as coating or mould without outer sheath
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01C1/00—Details
- H01C1/14—Terminals or tapping points or electrodes specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points or electrodes on resistors
- H01C1/1406—Terminals or electrodes formed on resistive elements having positive temperature coefficient
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C7/00—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
- H01C7/13—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material current responsive
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B3/00—Ohmic-resistance heating
- H05B3/10—Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor
- H05B3/12—Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material
- H05B3/14—Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material the material being non-metallic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】耐電圧の低下や電極間の短絡を防止するととも
に、異常電流によるPTC素子や接続される機器の破損
を未然に防ぐことができる正特性サーミスタを提供す
る。 【構成】両主表面上に電極が形成された正の抵抗温度特
性を有する素子と、一端が素子の電極上に導電材により
接合され他端が折り返された1対の金属端子と、金属端
子の少なくとも他端の表面を露出させて、前記素子およ
び金属端子をモールドした樹脂とからなるものである。
さらに、金属端子の一部には細幅部分を備えたものであ
る。
に、異常電流によるPTC素子や接続される機器の破損
を未然に防ぐことができる正特性サーミスタを提供す
る。 【構成】両主表面上に電極が形成された正の抵抗温度特
性を有する素子と、一端が素子の電極上に導電材により
接合され他端が折り返された1対の金属端子と、金属端
子の少なくとも他端の表面を露出させて、前記素子およ
び金属端子をモールドした樹脂とからなるものである。
さらに、金属端子の一部には細幅部分を備えたものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に直流モータ等に内
蔵されたうえ、過電流保護用などに使用される正特性サ
ーミスタに関するものである。
蔵されたうえ、過電流保護用などに使用される正特性サ
ーミスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直流モータ25は、図8に示すよ
うな外観を有しており、その内部構造は図9に示すよう
に、電極子(図示しない)の整流子27に給電するブラ
シ28が導電性の内部端子29、30の一端側で支持さ
れており、一方の内部端子30はその他端側で別の導電
性の内部端子31との間で、過電流保護のための正特性
サーミスタ32を挟持する形でモ−タケース26に取り
付けられている。正特性サーミスタ32は図10で示す
ように、正の抵抗温度特性を有する素子(以下PTC素
子という)33の両主表面上にオーミック性の電極34
が形成され、電極34に導電性接着剤35により金属端
子36が接合されている。金属端子36はPTC素子3
3の放熱および電気的導通を得るため熱放散の良好な銅
や黄銅等が用いられ、PTC素子33の機械的な補強と
ともに、正特性サーミスタ32全体の有する体積を大き
くして動作時間を長くする効果も持ち合わせている。そ
して、正特性サーミスタ32は何らかの異常で所定の電
流値以上の過大電流が流れた場合に、自己発熱しその正
の抵抗温度特性により抵抗値が上昇し、直流モータへ流
れる電流を所定の電流値以下になるように動作するもの
である。
うな外観を有しており、その内部構造は図9に示すよう
に、電極子(図示しない)の整流子27に給電するブラ
シ28が導電性の内部端子29、30の一端側で支持さ
れており、一方の内部端子30はその他端側で別の導電
性の内部端子31との間で、過電流保護のための正特性
サーミスタ32を挟持する形でモ−タケース26に取り
付けられている。正特性サーミスタ32は図10で示す
ように、正の抵抗温度特性を有する素子(以下PTC素
子という)33の両主表面上にオーミック性の電極34
が形成され、電極34に導電性接着剤35により金属端
子36が接合されている。金属端子36はPTC素子3
3の放熱および電気的導通を得るため熱放散の良好な銅
や黄銅等が用いられ、PTC素子33の機械的な補強と
ともに、正特性サーミスタ32全体の有する体積を大き
くして動作時間を長くする効果も持ち合わせている。そ
して、正特性サーミスタ32は何らかの異常で所定の電
流値以上の過大電流が流れた場合に、自己発熱しその正
の抵抗温度特性により抵抗値が上昇し、直流モータへ流
れる電流を所定の電流値以下になるように動作するもの
である。
【0003】一方、正特性サーミスタ32は直流モータ
25の内部スペースとの関係から小形化が必要であると
ともに、電圧降下にともなう電力損失を低減する必要か
ら低抵抗化が要求され、そのために、PTC素子33の
厚みは0.1〜1mmという薄いものが使用されてい
る。
25の内部スペースとの関係から小形化が必要であると
ともに、電圧降下にともなう電力損失を低減する必要か
ら低抵抗化が要求され、そのために、PTC素子33の
厚みは0.1〜1mmという薄いものが使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
の正特性サーミスタ32に於いては、PTC素子33の
電極34や、電極34と導通している金属端子36が露
出しているため、その端面に直流モ−タ25のモータケ
ース26内に封入された潤滑用のグリース(図示しな
い)が付着する恐れがあり、この場合、PTC素子33
の耐電圧が低下し、その結果、異常電流が流れPTC素
子33が破損するという危険があった。また、PTC素
子33は低抵抗化のため厚みが薄く設定されており、そ
のため、電極34や導電性接着剤35に含まれる銀のマ
イグレーションで電極間の短絡が発生し易く、その結
果、異常電流が流れPTC素子33の破損を招く恐れも
あった。さらに、PTC素子33の両面の金属端子36
の間隔が狭いため、導電性の異物が付着すると金属端子
36の間で短絡し易くなり、PTC素子33で過大電流
を抑制するという本来の機能が発揮できなくなってい
た。
の正特性サーミスタ32に於いては、PTC素子33の
電極34や、電極34と導通している金属端子36が露
出しているため、その端面に直流モ−タ25のモータケ
ース26内に封入された潤滑用のグリース(図示しな
い)が付着する恐れがあり、この場合、PTC素子33
の耐電圧が低下し、その結果、異常電流が流れPTC素
子33が破損するという危険があった。また、PTC素
子33は低抵抗化のため厚みが薄く設定されており、そ
のため、電極34や導電性接着剤35に含まれる銀のマ
イグレーションで電極間の短絡が発生し易く、その結
果、異常電流が流れPTC素子33の破損を招く恐れも
あった。さらに、PTC素子33の両面の金属端子36
の間隔が狭いため、導電性の異物が付着すると金属端子
36の間で短絡し易くなり、PTC素子33で過大電流
を抑制するという本来の機能が発揮できなくなってい
た。
【0005】本発明は、これらPTC素子の耐電圧の低
下や、短絡事故を防止するとともに、異常電流によるP
TC素子や接続される機器の破損を未然に防ぐことがで
きる正特性サーミスタを提供することにある。
下や、短絡事故を防止するとともに、異常電流によるP
TC素子や接続される機器の破損を未然に防ぐことがで
きる正特性サーミスタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に於いては、両主表面上に電極が形成された
正の抵抗温度特性を有する素子と、一端が素子の電極上
に導電材により接合され他端が折り返された1対の金属
端子と、金属端子の少なくとも他端の表面を露出させ
て、前記素子および金属端子をモールドした樹脂とから
なることを特徴とするものである。また、金属端子は一
部に細幅部分が形成されていることを特徴としている。
に、本発明に於いては、両主表面上に電極が形成された
正の抵抗温度特性を有する素子と、一端が素子の電極上
に導電材により接合され他端が折り返された1対の金属
端子と、金属端子の少なくとも他端の表面を露出させ
て、前記素子および金属端子をモールドした樹脂とから
なることを特徴とするものである。また、金属端子は一
部に細幅部分が形成されていることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、金属端子に折り返し部を
設けることで、折り返し部の内側に樹脂が入り込む空間
ができ、PTC素子を樹脂でモ−ルドすることが可能と
なる。この結果、PTC素子に直接グリースが付着する
ことがない。また、PTC素子の電極や導電材もPTC
素子と同様に全面が樹脂で密閉され、空気と遮断されて
いるため、空気中の湿気の影響を受けにくい。さらに、
導電性の異物が正特性サーミスタに付着しても、金属端
子の間に樹脂層が形成されているため、金属端子間が容
易に短絡することがない。その上、PTC素子表面が樹
脂でモ−ルドされているため、マイグレ−ションが起こ
りにくく、例えマイグレーションが発生して異常電流が
流れても、金属端子に設けた細幅部分により、PTC素
子の破損が発生する以前に異常電流を断つことができ
る。
設けることで、折り返し部の内側に樹脂が入り込む空間
ができ、PTC素子を樹脂でモ−ルドすることが可能と
なる。この結果、PTC素子に直接グリースが付着する
ことがない。また、PTC素子の電極や導電材もPTC
素子と同様に全面が樹脂で密閉され、空気と遮断されて
いるため、空気中の湿気の影響を受けにくい。さらに、
導電性の異物が正特性サーミスタに付着しても、金属端
子の間に樹脂層が形成されているため、金属端子間が容
易に短絡することがない。その上、PTC素子表面が樹
脂でモ−ルドされているため、マイグレ−ションが起こ
りにくく、例えマイグレーションが発生して異常電流が
流れても、金属端子に設けた細幅部分により、PTC素
子の破損が発生する以前に異常電流を断つことができ
る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明による正特性サーミスタの実
施例を図面を用いて説明する。図1および図2に示すよ
うに、正特性サーミスタ9は、薄板状PTC素子1の両
主表面上に設けられた電極2に、断面が略コ字状に折り
返し加工された一対の金属端子3の一端側の外面4が、
電極2のほぼ全面を覆うようにそれぞれ導電材(導電性
接着剤や半田等)5で接合され、PPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)や液晶ポリマー等の耐熱性樹脂6によ
り、PTC素子1の端面のすべてと金属端子3の電極2
と接合された一端側8を覆う形で、かつ金属端子3の他
端側の外面7が露出するようにモールドされている。樹
脂6は、金属端子3を折り返し形状としているため、折
り返し部Eの内側で樹脂層が形成でき、容易にPTC素
子1をモ−ルドすることができる。この正特性サーミス
タ9を例えば従来技術の欄で示したモ−タに適用した場
合、金属端子3が電極2とモータ25の内部端子30、
31とを導通させる外部電極となり、外側表面7を露出
させるのは、モータ25の内部端子30、31で挟持す
るためである。この場合の金属端子3は従来例と同様、
PTC素子1の放熱を考慮して銅や黄銅などの材質が用
いられる。
施例を図面を用いて説明する。図1および図2に示すよ
うに、正特性サーミスタ9は、薄板状PTC素子1の両
主表面上に設けられた電極2に、断面が略コ字状に折り
返し加工された一対の金属端子3の一端側の外面4が、
電極2のほぼ全面を覆うようにそれぞれ導電材(導電性
接着剤や半田等)5で接合され、PPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)や液晶ポリマー等の耐熱性樹脂6によ
り、PTC素子1の端面のすべてと金属端子3の電極2
と接合された一端側8を覆う形で、かつ金属端子3の他
端側の外面7が露出するようにモールドされている。樹
脂6は、金属端子3を折り返し形状としているため、折
り返し部Eの内側で樹脂層が形成でき、容易にPTC素
子1をモ−ルドすることができる。この正特性サーミス
タ9を例えば従来技術の欄で示したモ−タに適用した場
合、金属端子3が電極2とモータ25の内部端子30、
31とを導通させる外部電極となり、外側表面7を露出
させるのは、モータ25の内部端子30、31で挟持す
るためである。この場合の金属端子3は従来例と同様、
PTC素子1の放熱を考慮して銅や黄銅などの材質が用
いられる。
【0009】図3および図4に本発明の第2の実施例を
示す。同図に於いて、薄板状PTC素子11の両主表面
上に設けられた電極12に、断面が略コ字状に折り返し
加工された一対の金属端子13の一端側の内面14が、
電極12のほぼ全面を覆うようにそれぞれ導電材(導電
性接着剤や半田等)15で接合され、PTC素子11の
端面のすべてと金属端子13の電極12と接合された一
端側18を覆う形で、かつ金属端子13の他端側の外面
17が露出するように、耐熱性樹脂16でモールドされ
ている。なお、これら2つの実施例とも金属端子の折り
返し部の形状が略コ字状となっているが、この形状に限
ることはなくU字状やV字状等でもよい。
示す。同図に於いて、薄板状PTC素子11の両主表面
上に設けられた電極12に、断面が略コ字状に折り返し
加工された一対の金属端子13の一端側の内面14が、
電極12のほぼ全面を覆うようにそれぞれ導電材(導電
性接着剤や半田等)15で接合され、PTC素子11の
端面のすべてと金属端子13の電極12と接合された一
端側18を覆う形で、かつ金属端子13の他端側の外面
17が露出するように、耐熱性樹脂16でモールドされ
ている。なお、これら2つの実施例とも金属端子の折り
返し部の形状が略コ字状となっているが、この形状に限
ることはなくU字状やV字状等でもよい。
【0010】上述した実施例では、金属端子3、13の
折り返し部E、Fが露出した構成を示したが、図5およ
び図6に示すように、金属端子3、13の折り返し部
E、Fの大部分を樹脂6、16内にモールドしてもよ
く、この場合、導電性の異物の付着による短絡事故の防
止効果を高めることができる。
折り返し部E、Fが露出した構成を示したが、図5およ
び図6に示すように、金属端子3、13の折り返し部
E、Fの大部分を樹脂6、16内にモールドしてもよ
く、この場合、導電性の異物の付着による短絡事故の防
止効果を高めることができる。
【0011】なお、図1乃至図6の構成では、金属端子
の露出する部分が、相対する表裏面と側面に別れていて
同一平面上に現れないため、異物が金属端子間にまたが
って付着しにくくなっているが、例えば、図2に示す金
属端子3の露出する部分の先端部Jを樹脂6の側端部K
よりPTC素子1の中心部に向かって間隔を開けるよう
にしておけば、より金属端子どうし間の距離が広がり短
絡事故が起こりにくい。
の露出する部分が、相対する表裏面と側面に別れていて
同一平面上に現れないため、異物が金属端子間にまたが
って付着しにくくなっているが、例えば、図2に示す金
属端子3の露出する部分の先端部Jを樹脂6の側端部K
よりPTC素子1の中心部に向かって間隔を開けるよう
にしておけば、より金属端子どうし間の距離が広がり短
絡事故が起こりにくい。
【0012】図7は本発明の更に他の実施例を示す。同
図に於いて、金属端子23は一部に細幅部24が設けら
れるもので、この構成によれば、PTC素子にマイグレ
ーションが発生し異常電流が流れても、細幅部24が熱
で断線してヒューズとしての働きをし、PTC素子やP
TC素子に接続される機器を保護することができる。こ
こで、細幅部24は図7の位置に限定されることはな
く、PTC素子の電極と外部端子(例えばモ−タの内部
端子)に接続する金属端子の接点間に設ければよい。
図に於いて、金属端子23は一部に細幅部24が設けら
れるもので、この構成によれば、PTC素子にマイグレ
ーションが発生し異常電流が流れても、細幅部24が熱
で断線してヒューズとしての働きをし、PTC素子やP
TC素子に接続される機器を保護することができる。こ
こで、細幅部24は図7の位置に限定されることはな
く、PTC素子の電極と外部端子(例えばモ−タの内部
端子)に接続する金属端子の接点間に設ければよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる正
特性サーミスタによれば、PTC素子が樹脂でモールド
されているため、正特性サーミスタを直流モ−タに適用
した場合、PTC素子に直接モータ内部のグリースが付
着することがなくなり、PTC素子の耐電圧の低下によ
る破損が防止できる。さらに、PTC素子に形成される
電極や導電材も樹脂で密閉されるので、電極や導電材に
含まれる銀によるマイグレーションを抑制することがで
きる。たとえ、マイグレーションが発生しても金属端子
に設けた細幅部分がヒューズの役割を果し、PTC素子
やPTC素子に接続される機器の破損を防止することが
できる。また、PTC素子の電極から引き出した二つの
金属端子の樹脂から露出した間には、樹脂による層が形
成されるため金属端子の距離が広がり、さらに、同一平
面上に金属端子が露出しないことから、導電性の異物が
付着しても容易に金属端子間で短絡することがなくな
る。その上、樹脂によりPTC素子全体をモールドして
いるため、PTC素子の機械的な補強がなされ、また、
折り返し部を設けて金属端子の形状を長く構成している
ため、金属端子を介してPTC素子の発熱を効率よく放
熱でき、正特性サーミスタとしての動作時間を長くする
ことができるという効果も併せ持つものである。
特性サーミスタによれば、PTC素子が樹脂でモールド
されているため、正特性サーミスタを直流モ−タに適用
した場合、PTC素子に直接モータ内部のグリースが付
着することがなくなり、PTC素子の耐電圧の低下によ
る破損が防止できる。さらに、PTC素子に形成される
電極や導電材も樹脂で密閉されるので、電極や導電材に
含まれる銀によるマイグレーションを抑制することがで
きる。たとえ、マイグレーションが発生しても金属端子
に設けた細幅部分がヒューズの役割を果し、PTC素子
やPTC素子に接続される機器の破損を防止することが
できる。また、PTC素子の電極から引き出した二つの
金属端子の樹脂から露出した間には、樹脂による層が形
成されるため金属端子の距離が広がり、さらに、同一平
面上に金属端子が露出しないことから、導電性の異物が
付着しても容易に金属端子間で短絡することがなくな
る。その上、樹脂によりPTC素子全体をモールドして
いるため、PTC素子の機械的な補強がなされ、また、
折り返し部を設けて金属端子の形状を長く構成している
ため、金属端子を介してPTC素子の発熱を効率よく放
熱でき、正特性サーミスタとしての動作時間を長くする
ことができるという効果も併せ持つものである。
【図1】本発明の第一の実施例に於ける正特性サーミス
タの斜視図である。
タの斜視図である。
【図2】図1のB−B線に沿う内部構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第二の実施例に於ける正特性サーミス
タの斜視図である。
タの斜視図である。
【図4】図3のC−C線に沿う内部構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明の第三の実施例に於ける正特性サーミス
タの断面図である。
タの断面図である。
【図6】本発明の第四の実施例に於ける正特性サーミス
タの断面図である。
タの断面図である。
【図7】本発明の第五の実施例に於ける正特性サーミス
タの断面斜視図である。
タの断面斜視図である。
【図8】直流モータの外観形状を簡略化した斜視図であ
る。
る。
【図9】図8のA−A線に沿う内部構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図10】従来例の正特性サーミスタの斜視図である。
1、11、 PTC素子 2、12 電極 3、13、23 金属端子 5、15 導電材 6、16 樹脂 9 正特性サーミスタ 24 細幅部
Claims (2)
- 【請求項1】両主表面上に電極が形成された正の抵抗温
度特性を有する素子と、一端が素子の電極上に導電材に
より接合され他端が折り返された1対の金属端子と、金
属端子の少なくとも他端の表面を露出させて、前記素子
および金属端子をモールドした樹脂とからなることを特
徴とする正特性サーミスタ。 - 【請求項2】前記金属端子の一部に、細幅部分を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の正特性サーミスタ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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