JPH0627509U - 包装機 - Google Patents

包装機

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JPH0627509U
JPH0627509U JP6210092U JP6210092U JPH0627509U JP H0627509 U JPH0627509 U JP H0627509U JP 6210092 U JP6210092 U JP 6210092U JP 6210092 U JP6210092 U JP 6210092U JP H0627509 U JPH0627509 U JP H0627509U
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heat welding
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱溶着位置にフィルムの繋ぎ合せ位置が一致
している場合の熱溶着によるシール性を構造の複雑化を
招くことなしに確保する。 【構成】 上下のフィルムロール3,5から供給される
フィルム3a,5aによって被包装物としての新聞紙P
の上下を覆い、各フィルム3a,5aの端縁部を重ね合
せてその重ね合せ部分を熱溶着させて前記新聞紙Pを包
装すると共に、前記フィルムロール3,5のフィルム3
a,5aの終端部と予備フィルムロール15,16の予
備フィルム15a,16aの始端部とを重ね合せて繋ぎ
合せることによってフィルムの連続供給を可能にした包
装機に対し、フィルム3a,5aと予備フィルム15
a,16aの繋ぎ合せ位置が前記熱溶着位置に一致した
とき、熱溶着切断機構14A,14Bへの印加電圧を上
昇させる等して3枚以上のフィルムの熱溶着を可能にす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、被包装物をフィルムによって自動的に包装する包装機に係り、特に 、前記フィルムを自動的に繋ぎ合せて該フィルムの連続供給を可能とする機能を 備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば重ね合された複数枚の紙をフィルムによって包装するように した包装機が知られている。この種の包装機の一例として特開昭59−1429 21号公報に示されているように、フィルムが巻き付けられた上下一対の供給フ ィルムロールを備え、各供給フィルムロールから夫々フィルムを引出して被包装 物をその上下から該フィルムによって覆うようにし、上下各フィルムの端縁部同 士を熱溶着することによって前記被包装物を包装するようにしている。
【0003】 また、この種の包装機において、供給フィルムロールに巻き付けられているフ ィルムが無くなった場合、フィルムの連続供給が可能となるように、フィルムを 自動的に繋ぎ合せるようにしたものがある。つまり、前記供給フィルムロールに 近接して予備フィルムロールを備えさせておき、供給フィルムロールのフィルム 終端部が検出されると、この終端部と前記予備フィルムロールのフィルム始端部 とを重ね合せて熱溶着させ、包装運転を連続して行わせることができるようにし ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述したようなフィルムを自動的に繋ぎ合せるようにした包装機に おいて、フィルム同士の繋ぎ合せ位置では、フィルム同士が重ね合されているこ とになるために、このフィルム同士の繋ぎ合せ位置が被包装物を包装する際の熱 溶着位置に一致するような状況が発生した場合、この包装が確実に行えなくなる 虞れがあった。つまり、図7に示すように、包装時の熱溶着位置にフィルムの繋 ぎ合せ位置aが一致している場合、この部分では、フィルムb,c,dが3枚重 ね合された状態となっている。また、この熱溶着を行う熱溶着機e,fは2枚の フィルムを溶着するのに必要な最小限の熱量に設定して、その過熱を防止するよ うになっているため、このように、フィルムb,c,dが3枚重ね合された状態 では、夫々のフィルムb,c,dを溶融することができなくなることがあり、熱 溶着位置のシール不良が発生したり、場合によっては包装できなくなってしまう 虞れがある。更に、図8に示すように、上下のフィルム共に、熱溶着位置に繋ぎ 合せ位置a,a´が一致するような場合には、フィルムb,c,d,gが4枚重 ね合された状態となってしまい、このシール不良や包装不能状態がより発生し易 くなる。
【0005】 この点を考慮し、熱溶着を行う熱量を4枚のフィルムb,c,d,gを溶着で きる程度に常時大きく設定しておき、熱溶着機e,fの過熱を防止するための冷 却構造を備えさせることも考えられるが、これでは、エネルギーロスが大きいば かりでなく装置の大型化を来すことになってしまい実用的ではない。
【0006】 本考案は、これらの点に鑑みてなされたものであって、構造の複雑化を招くこ となく、且つ熱溶着位置にフィルム材の繋ぎ合せ位置が一致している場合でも確 実にシール性を確保することができる構成を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案では、予めフィルムの繋ぎ合せ位置を認 識しておき、この繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致しているような場合にのみ熱 溶着するための熱量等を大きくする等して熱溶着力を高めるようにした。具体的 に、請求項1記載の考案は、供給位置に配置された供給フィルムロールと待機位 置に配置された予備フィルムロールとを備え、前記供給フィルムロールから供給 されたフィルムによって被包装物を包装可能とするように該被包装物に巻設した フィルムの一部を重ね合せてその重ね合せ部分を熱溶着させる熱溶着手段を備え ていると共に、前記供給フィルムロールのフィルムの終端部と前記予備フィルム ロールの予備フィルムの始端部とを重ねて繋ぎ合せることによってフィルムの連 続供給を可能にする繋ぎ合せ手段を備えた包装機を前提としている。そして、前 記繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合されたフィルムの繋ぎ合せ位置が前記熱溶着手段 によるフィルムの熱溶着位置に一致したとき、前記熱溶着手段における熱溶着力 を増大させる熱溶着力変更手段を備えさせるような構成としている。
【0008】 請求項2記載の考案は、前記請求項1記載の包装機において、熱溶着手段を、 印加される電圧に応じて発熱量が変更される一対の熱溶着機構によって成し、こ の熱溶着機構によって被包装物に巻設したフィルムの重ね合せ部分を挾持して該 重ね合せ部分を熱溶着させるように成す。そして、繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合 されたフィルムの繋ぎ合せ位置が熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位置に一致 したとき、熱溶着力変更手段が、前記熱溶着機構に印加する電圧及び該熱溶着機 構によるフィルムの重ね合せ部分の挾持時間を増大させるような構成としている 。
【0009】 請求項3記載の考案は、前記請求項1または2記載の包装機において、供給フ ィルムロール及び予備フィルムロールを、被包装物の搬送路の上下両側に各々一 対設けるようにし、上側の供給フィルムロールから供給されたフィルムによって 被搬送物の上側を覆い且つ下側の供給フィルムロールから供給されたフィルムに よって被搬送物の下側を覆って、上下各フィルム同士を熱溶着手段によって熱溶 着することにより被包装物を包装するような構成としている。
【0010】
【作用】
上記の構成により、本考案では、以下に述べるような作用が得られる。請求項 1記載の考案では、供給位置に配置された供給フィルムロールから供給されたフ ィルムを被包装物に巻設し、該フィルムの一部を重ね合せてその重ね合せ部分を 熱溶着手段により熱溶着させて被包装物の包装を行う。また、前記供給フィルム ロールのフィルムが無くなった際には、この供給フィルムロールのフィルムの終 端部と待機位置に配置された予備フィルムロールの予備フィルムの始端部とを重 ねて繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合せることによってフィルムの連続供給を可能に する。そして、前記繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合されたフィルムの繋ぎ合せ位置 が前記熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位置に一致したときにのみ、熱溶着力 変更手段によって前記熱溶着手段における熱溶着力を増大させる。このため、熱 溶着位置に3枚以上のフィルムが重ね合された状態でもこれらを一体的に溶着す ることができるので、エネルギーロスを生じさせるようなことなしに溶着部分の シール性を確保することができる。
【0011】 請求項2記載の考案では、フィルムの繋ぎ合せ位置が熱溶着手段によるフィル ムの熱溶着位置に一致したときには、熱溶着力変更手段によって、熱溶着機構に 印加する電圧及び該熱溶着機構によるフィルムの重ね合せ部分の挾持時間を増大 させる。これにより、熱溶着機構による確実な熱溶着が行えることになりシール 性を十分に確保することができる。
【0012】 請求項3記載の考案では、上側の供給フィルムロールから供給されたフィルム によって被搬送物の上側を覆い且つ下側の供給フィルムロールから供給されたフ ィルムによって被搬送物の下側を覆って、上下各フィルム同士を熱溶着手段によ って熱溶着することにより被包装物が包装される。従って、このような上下2枚 のフィルムによって包装するような包装機にあっても上述した請求項1記載の考 案における作用を得ることができ、溶着部分のシール性が確保される。
【0013】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図1に本例に係る包装機 1の全体図を示している。包装機1は、包装機本体1aの内部に配置した第1コ ンベア2の上方の供給位置A1に本考案でいう供給フィルムロールとしての上側 フィルムロール3が置かれている一方、同じく包装機本体1aの内部に配置した 第2コンベア4の下方の供給位置A2に同じく本考案でいう供給フィルムロール としての下側フィルムロール5が置かれている。
【0014】 上側フィルムロール3は、上側フィルム3aが芯管3bに巻き付けられたもの で、一対の支持ローラ6,6に回転可能に支持され、この支持ローラ6,6は、 軸間距離が伸縮可能に設けられている。
【0015】 下側フィルムロール5は、下側フィルム5aが芯管5bに巻き付けられたもの で、一対の支持ローラ7,7に回転可能に支持され、この支持ローラ7,7も、 軸間距離が伸縮可能に設けられている。
【0016】 前記上側フィルム3aは、複数のガイドローラ8,8,…を経てピンチローラ 9,9により第3コンベア10に向って供給可能となされている。また、下側フ ィルム5aも同様に、複数のガイドローラ11,11,…を経てピンチローラ1 2,12により第4コンベア13上に供給可能となされている。
【0017】 ピンチローラ9,12と第3,第4コンベア10,13との間には、上側フィ ルム3aと下側フィルム5aの例えば縦シールをして、この縦シールの中間部を 各フィルム3a,5aの幅方向(図1では紙面に対して垂直な方向)に切断する ための本考案でいう熱溶着手段を構成する熱溶着切断機構14A,14Bが所定 間隔を保って上下に対向配置されている。
【0018】 また、前記上側フィルムロール3が置かれた供給位置A1近傍の待機位置B1 と、前記下側フィルムロール5が置かれた供給位置A2近傍の待機位置B2とに 、夫々予備フィルムロール15,16が配置されている。
【0019】 前記予備フィルムロール15,16は、図2にも示すように、基台17,18 上に支持ローラ19,19,…及び保持プレート20,20によって支持されて いる。また、前記基台17,18の中央部には柱体21,21が立設されており 、この柱体21,21の上端部には水平方向に延びるブラケット21a,21a を介してフィルムシール用バー22,22が取付けられている。そして、前記基 台17,18に支持されている予備フィルムロール15,16に巻き付けられて いる予備フィルム15a,16aは、その始端部が引出されて前記フィルムシー ル用バー22,22に取付けられた係止ピン22a,22aに係止されている。 また、この待機位置B1,B2に位置されている予備フィルムロール15,16 は、基台17,18の下側に位置している突上げロッド23の突上げ動作に伴っ て供給位置A1,A2への移動が可能となっている。更に、前記供給位置A1, A2における各フィルムロール3,5の上側位置で前記フィルムシール用バー2 2,22に対向した位置には進退自在なシリンダ付きシール用バー24,24が 配設されており、このシリンダ付きシール用バー24,24の進退移動に伴い、 前記フィルムシール用バー22,22との間において、供給位置A1,A2のフ ィルムロール3,5のフィルム3a,5aと待機位置B1,B2の予備フィルム ロール15,16のフィルム15a,16aとの熱溶着による繋ぎ合せが可能と なっている。つまり、このフィルムシール用バー22とシリンダ付きシール用バ ー24とによって本考案でいう繋ぎ合せ手段25が構成されている。
【0020】 そして、本例の特徴とする構成として、本包装機1の運転状態を制御するコン トローラCには、前記シリンダ付きシール用バー24,24が前進移動した際に その移動信号が入力されるようになっていると共に、前記熱溶着切断機構14A ,14Bに印加する電圧等を変更してその熱溶着性能を可変とするようになって いることにある。
【0021】 次に、上述したように構成された包装機1の包装運転動作について説明する。 図1に示すように、上側の供給位置A1に配置された上側フィルムロール3から 引出された上側フィルム3aは、ガイドローラ8,8,…及びピンチローラ9, 9を経て第3コンベア10に向って供給される。同様にして、下側の供給位置A 2に配置された下側フィルムロール5から引出された下側フィルム5aは、ガイ ドローラ11,11,…及びピンチローラ12,12を経て第4コンベア13に 向って供給される。このようなフィルム3a,5aの供給動作と同時に、第1及 び第2コンベア2,4から第3及び第4コンベア10,13に向って被包装物と して多数枚が重合された新聞紙Pの束が搬送される(矢印D参照)。そして、前 行程において図1において右側に位置する端縁部同士が熱溶着された上側フィル ム3a及び下側フィルム5aの上下間に新聞紙Pが挿入され、この新聞紙Pが第 3及び第4コンベア10,13の配設位置まで搬送された状態で上側の熱溶着切 断機構14Aが降下すると共に下側の熱溶着切断機構14Bが上昇することによ り、この両熱溶着切断機構14A,14Bによって上下のフィルム3A,3Bが 挾持されて熱溶着される。また、この熱溶着動作に続いて、該熱溶着部分の中央 部が切断され(図1の仮想線参照)、これによってフィルム3a,5aによる新 聞紙Pの包装動作が終了し、このフィルム3a,5aによって包装された新聞紙 Pが第3及び第4コンベア10,13の下流側に搬送されることになる。このよ うな動作が連続して行われ、新聞紙Pの連続包装が行われる。
【0022】 次に、本例の特徴とする動作について説明する。また、ここでは、特に、上側 フィルムロール3周辺について説明する。通常の包装動作においては、フィルム 3a,5aの熱溶着位置では、1枚づつのフィルム3a,5aが導入されるよう になっているので、2枚のフィルム3a,5aの熱溶着が可能となる程度の僅か な電圧が印加され熱溶着切断機構14A,14Bによる挾持時間も短く設定され ており、この熱溶着切断機構14A,14Bの過熱を防止するようになっている 。そして、図3に示すように(この図3では上側フィルムロール3周辺部を示し ている)、上側フィルムロール3の上側フィルム3aの残量が少なくなり、図4 に示すように、その残量が無くなると、前記シリンダ付きシール用バー24が前 進移動して、基台17に支持されているフィルムシール用バー22との間でフィ ルム3aの終端部と予備フィルムロール15のフィルム15aの始端部とを挟み 込んで、この両者3a,15aを熱溶着する。その後、直ちに前記シリンダ付き シール用バー24が後退移動し、これにより、図5に示すように、フィルム3a ,15aが繋ぎ合され且つ予備フィルム15aが係止ピン22aから離脱されて 、該フィルム3a,15aの連続供給が可能となる。また、このように、フィル ム3a,15aが繋ぎ合されると、前記突上げロッド23が上昇して予備フィル ムロール15を突上げ、これによって、予備フィルムロール15は、待機位置B 1から供給位置A1へ移動される。そして、このようなフィルム3a,15aの 繋ぎ合せ動作が行われると、その信号が前記コントローラCに送信される。具体 的には、前記シリンダ付きシール用バー24が前進移動すると、図示しないリミ ットスイッチがONされて、該リミットスイッチからコントローラCへ信号が送 信されるようになっている。
【0023】 そして、このように、コントローラCに信号が送信されると、該コントローラ Cがフィルム15aの送り出し量を積算して、前記繋ぎ合わせ位置の認識を行う 。具体的には、供給位置A1に移動した予備フィルムロール15の回転量を検出 することによって前記繋ぎ合せ位置を認識するようにしたり、タイマによってフ ィルム3a,15aが繋ぎ合された時からの時間を計測することによって前記繋 ぎ合せ位置を認識するようにしている。そして、上述の如く認識した繋ぎ合せ位 置が前記熱溶着切断機構14A,14Bによる熱溶着位置に一致するような状況 が発生した場合には、コントローラCが、前記熱溶着切断機構14A,14Bに 印加する電圧を上昇させると共に、前記熱溶着切断機構14A,14Bによるフ ィルム3a,15aの挾持時間を延長させるようにする。具体的には、上下のフ ィルムのうち片側のフィルムにおける繋ぎ合せ位置のみが熱溶着位置に一致する ような状況の場合には、この熱溶着位置には3枚のフィルム3a,15a,5a が重ね合されていることになるので(図7参照)、熱溶着切断機構14A,14 Bに印加する電圧を、例えばそれまでの1.5倍に上昇させ且つその保持時間を 僅かに延長させることにより、3枚のフィルム3a,15a,5aを一体的に溶 着可能とする。
【0024】 また、上下のフィルムの両方のフィルムにおける繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に 一致するような状況の場合には、この熱溶着位置には4枚のフィルム3a,15 a,5a,16aが重ね合されていることになるので(図8参照)、熱溶着切断 機構14A,14Bに印加する電圧を、例えばそれまでの2倍に上昇させ且つそ の保持時間を更に延長させることにより、4枚のフィルム3a,15a,5a, 16aを一体的に溶着可能とする。そして、この動作の後は、再び、熱溶着位置 は、2枚のフィルムが重ね合される状態となるので、印加電圧及び保持時間を元 の状態に戻す。このような動作を繰り返すことにより、包装機の運転状態を停止 することなく、確実な包装運転が連続して行われる。
【0025】 上述した印加電圧の上昇及び挾持時間の延長のコントローラCにおける具体的 な作動手順を図6のフローチャートに沿って説明する。また、このフローチャー トは片側の熱溶着切断機構14Aの制御動作を示している。スタートした後、先 ず、ステップS1においてシリンダ付きシール用バー24が前進移動したか否か が判定される。つまり、このシリンダ付きシール用バー24の前進移動によるフ ィルム3a,15aの繋ぎ合せ動作が行われたか否かが判定される。そして、シ リンダ付きシール用バー24が前進移動したYESの場合にはステップS2に移 ってフィルム3a,15aの繋ぎ合せが検知された後、ステップS3において、 このフィルム3a,15aの繋ぎ合せが行われた位置からのフィルム送りのステ ップ量Fが積算される。つまり、上下の熱溶着切断機構14A,14Bによる今 回の溶着動作と次回の溶着動作が行われるまでに予備フィルムロール15から引 き出されるフィルム量を順次積算していく。その後、ステップS4において、前 記積算量Fが、予め設定されているフィルムシール用バー22と熱溶着切断機構 14Aまでのフィルム搬送路長さTよりも小さいか否かが判定される。ここでは 、フィルム3a,15aの繋ぎ合せ位置が未だ熱溶着切断機構14Aの配設位置 よりも上流側にあるか否かを判定するようにしている。そして、このステップS 4において前記積算量Fがフィルム搬送路長さTよりも小さくないNOに判定さ れた場合、つまり、フィルム3a,15aの繋ぎ合せ位置が熱溶着切断機構14 Aの配設位置よりも上流側にない場合には、ステップS5に移って前記積算量F がフィルム搬送路長さTに等しいか否かが判定される。ここでは、前記フィルム 3a,15aの繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致したか否かを判定するようにな っている。そして、このステップS5において前記積算量Fがフィルム搬送路長 さTに等しいYESに判定された場合、つまり、前記フィルム3a,15aの繋 ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致した場合には、ステップS6に移って上述したよ うに、熱溶着切断機構14A,14Bの印加電圧を上昇させると共に、その挾持 時間を延長させて、3枚以上のフィルムを一体的に溶着可能とする。このように して、熱溶着性能を上昇させた状態で上側フィルムと下側フィルムとの熱溶着を 行った後、ステップS7に移って前記印加電圧及び挾持時間を初期値に戻してリ ターンされる。また、前記ステップS5においてNOに判定された場合には、前 記フィルム3a,15aの繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致することなしに通過 したことになるので、熱溶着切断機構14A,14Bの印加電圧及びその挾持時 間を初期値に維持したまま熱溶着が行われてリターンされる。従って、前記ステ ップS6によって本考案でいう熱溶着力変更手段26が構成されている。
【0026】 また、このような動作は、下側のフィルムにおいても行われており、同様に、 下側のフィルム5a,16aの繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致した場合にも熱 溶着切断機構14A,14Bの印加電圧を上昇させると共に、その挾持時間を延 長させるようにしている。
【0027】 このように、本例の構成によれば、熱溶着位置におけるフィルムの枚数に応じ た熱溶着のための熱量を得ることができるので、従来のようにフィルムの繋ぎ合 せ位置が熱溶着位置に一致するような状況において熱量不足によってフィルム同 士の溶着が不十分となってシール不良が発生するような状況が回避され、正確な 包装作業を連続して、且つエネルギ損失や熱溶着位置における過熱状態の発生を 回避しながら実現することができ、包装機の耐久性を劣化させることなしに信頼 性を向上することができる。
【0028】 尚、本例にあっては、フィルムの繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致した際には 、熱溶着切断機構の印加電圧及び保持時間を増大させるようにしたが、どちらか 一方のみを増大させるような構成としてもよい。
【0029】
【考案の効果】
上述してきたように、本考案では、以下に述べるような効果が発揮される。請 求項1記載の考案によれば、繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合されたフィルムの繋ぎ 合せ位置が熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位置に一致したとき、熱溶着手段 における熱溶着力を増大させる熱溶着力変更手段を備えさせるような構成とした ことで、熱溶着位置に3枚以上のフィルムが重ね合された際にのみ、これらを一 体的に溶着することができるような熱溶着力を発揮させるようにしたために、エ ネルギーロスや装置の大型化などを生じさせるようなことなしに溶着部分のシー ル性を確保することができ実用性の向上を図ることができる。
【0030】 請求項2記載の考案によれば、繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合されたフィルムの 繋ぎ合せ位置が熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位置に一致したとき、熱溶着 力変更手段が、前記熱溶着機構に印加する電圧及び該熱溶着機構によるフィルム の重ね合せ部分の挾持時間を増大させるような構成としたために、熱溶着機構に よる確実な熱溶着が行えることになりシール性の十分な確保を図ることができる 。
【0031】 請求項3記載の考案によれば、供給フィルムロールを被包装物の上下に設け、 上側の供給フィルムロールから供給されたフィルムによって被搬送物の上側を覆 い且つ下側の供給フィルムロールから供給されたフィルムによって被搬送物の下 側を覆って、上下各フィルム同士を熱溶着手段によって熱溶着することにより被 包装物を包装するような構成としたために、このような上下2枚のフィルムによ って包装するような包装機にあっても上述した請求項1記載の考案における効果 を得ることができ、溶着部分のシール性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装機の全体概略図である。
【図2】予備フィルムロール周辺の側面図である。
【図3】フィルムの供給動作を示す図である。
【図4】フィルムの繋ぎ合せ動作を示す図である。
【図5】繋ぎ合されたフィルムの供給動作を示す図であ
る。
【図6】熱溶着力変更動作の手順を示すフローチャート
図である。
【図7】片側のフィルム繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一
致した状態を示す図である。
【図8】両側のフィルム繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一
致した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 包装機 3,5 フィルムロール(供給フィルムロー
ル) 3a,5a 上側フィルム 14A,14B 熱溶着切断機構(熱溶着手段) 15,16 予備フィルムロール 15a,16a 予備フィルム 25 繋ぎ合せ手段 26 熱溶着力変更手段 A1,A2 供給位置 B1,B2 待機位置 P 新聞紙(被包装物)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給位置に配置された供給フィルムロー
    ルと待機位置に配置された予備フィルムロールとを備
    え、前記供給フィルムロールから供給されたフィルムに
    よって被包装物を包装可能とするように該被包装物に巻
    設したフィルムの一部を重ね合せてその重ね合せ部分を
    熱溶着させる熱溶着手段を備えていると共に、前記供給
    フィルムロールのフィルムの終端部と前記予備フィルム
    ロールの予備フィルムの始端部とを重ねて繋ぎ合せるこ
    とによってフィルムの連続供給を可能にする繋ぎ合せ手
    段を備えた包装機において、 前記繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合されたフィルムの繋ぎ
    合せ位置が前記熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位置
    に一致したとき、前記熱溶着手段における熱溶着力を増
    大させる熱溶着力変更手段を備えていることを特徴とす
    る包装機。
  2. 【請求項2】 熱溶着手段は、印加される電圧に応じて
    発熱量が変更される一対の熱溶着機構によって成り、こ
    の熱溶着機構によって被包装物に巻設したフィルムの重
    ね合せ部分を挾持して該重ね合せ部分を熱溶着させるよ
    うに成っており、 熱溶着力変更手段は、繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合され
    たフィルムの繋ぎ合せ位置が熱溶着手段によるフィルム
    の熱溶着位置に一致したとき、前記熱溶着機構に印加す
    る電圧及び該熱溶着機構によるフィルムの重ね合せ部分
    の挾持時間を増大させるように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の包装機。
  3. 【請求項3】 供給フィルムロール及び予備フィルムロ
    ールは、被包装物の搬送路の上下両側に各々一対設けら
    れており、上側の供給フィルムロールから供給されたフ
    ィルムによって被搬送物の上側を覆い且つ下側の供給フ
    ィルムロールから供給されたフィルムによって被搬送物
    の下側を覆って、上下各フィルム同士を熱溶着手段によ
    って熱溶着することにより被包装物を包装するように構
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    包装機。
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