JPH06272776A - バイパス装置の浮上多方向流路切替コック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】バイパス装置を小型化し組立を容易にする。 【構成】バイパス装置の浮上多方向流路切替コック２
の、コック浮上スピンドル４を、コック浮上スピンドル
接続スナップリング１０で接続し流路切替指示針６とコ
ック浮上スピンドル４も固定スナップリング５で固定す
る。コック浮上ハンドル７はハンドルネジ８に固定され
コック浮上ハンドル７でコック２を浮上するとコック２
は自由になり流路切替指示針６で目的流路にしてコック
浮上ハンドル７でコック２を浮上多方向流路切替コック
本体１に押えて流路を固定する。浮上多方向流路切替コ
ック本体１とボンネット３はパッキン１２でシールす
る。ボンネット３とコック浮上スピンドル４の間にグラ
ンドパッキン１１を入れてグランドパッキン押え９でシ
ールする。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】この発明は、流路内を輸送される
種々の流体（液体、気体および粉体、粒状体等の固体を
含む）を通過させる。例えば、流量計、圧力計等の各種
計測機器、制御弁、仕切弁などの各種弁装置、ポンプ、
その他、サイトグラスやストレーナなど、取替え及び補
修等の保守管理を必要とするあらゆる流体機器Ａに対し
て、当該流体機器Ａを介設した流路をバイパスして、上
記流体機器（Ａ）の上流側から下流側に流体を通過せし
めるバイパス装置の浮上多方向流路切替コックに関す
る。

【従来の技術】従来、流体機器（Ａ）のバイパス装置と
しては、例えば第三図に示すように、流体機器（Ａ）を
介設した主管路と並行してバイパス管路を設け、このバ
イパス管路にバイパス弁（Ｄ）を介設するとともに、上
記主管路の流体機器（Ａ）の上流側に流体機器入口弁
（Ｂ）を設けたものが、一般的である。そして、通常時
には、上記バイパス弁（Ｄ）を閉じるとともに流体機器
入口弁（Ｂ）を開き、主管路を介して（つまり流体機器
Ａを介して）流体を下流側に通過させる一方、流体機器
（Ａ）の補修や取替えなどのメンテナンス時には、上記
流体機器入口弁（Ｂ）を閉じるとともにバイパス弁
（Ｄ）を開き、流体機器（Ａ）をバイパスして流体を下
流側に通過させるようにしている。尚、上記流体機器
（Ａ）下流側に介設された流体機器出口弁（Ｃ）は逆流
防止用のもので、バイパス弁（Ｄ）の開弁に伴って閉弁
操作される。弁体（Ｂ、Ｃ、Ｄ、）は各々個別の弁体に
なっている。

【発明が解決しようとする課題】上記従来のバイパス装
置では、多くの管、継手部品弁体を必要とし、組立て作
業に多くの時間と、作業の熟練が必要である。又、流体
機器（Ａ）の面間寸法が変わった場合にバイパス装置を
分解して流体機器（Ａ）の面間寸法に会うように新たに
組立て直さないといけないという欠点がある。主管路及
びバイパス管路のそれぞれに開閉弁を設ける必要があ
り、装置が不可避的に大型化になる難点があった。この
発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、流体機器
（Ａ）の入口側にバイパス装置本体に浮上多方向流路切
替コックを装入一体化し、流体機器（Ａ）の出口側流路
も一体として、バイパス装置本体入口側と出口側流路を
接続部材で接続することにより、管、継手部品を少なく
して、流体機器（Ａ）の、バイパス装置の組立等のメン
テナンスが非常に容易になる。流体機器（Ａ）の面間寸
法に関係なく、バイパス装置を小形化できることを目的
とする。

【課題を解決するための手段】バイパス装置は第一図
（平面断面図）で、浮上多方向流路切替コックから入り
流体機器（Ａ）の入口側にゴミとりスクリーンと伸縮可
能な略筒状の接続部材で流路を配設し流体機器（Ａ）の
出口側流路に浮上多方向流路切替コックの、閉回路で構
成されている。第二図は浮上多方向流路切替コック断面
組立図で、コック（２）はコック浮上スピンドル（４）
を、コック浮上スピンドル接続スナップリング（１０）
で接続し流路切替指示針（６）とコック浮上スピンドル
（４）も固定スナップリング（５）で固定する。コック
浮上ハンドル（７）はハンドルネジ（８）に固定されコ
ック浮上ハンドル（７）でコック（２）を浮上するとコ
ック（２）は自由になり流路切替指示針（６）で目的流
路にしてコック浮上ハンドル（７）でコック（２）を浮
上多方向流路切替コック本体（１）に押えて流路を固定
する。浮上多方向流路切替コック本体（１）とボンネッ
ト（３）はパッキン（１２）でシールする。ボンネット
（３）とコック浮上スピンドル（４）の間にグランドパ
ッキン（１１）を入れてグランドパッキン押さえ（９）
でシールする。

【作用】いろいろの大きさの流体機器を容易に新設又は
取替え又補修等の、メンテナンスができ、作業の標準化
ができる。

【実施例】以下、この発明の一実施例を、添付図面に基
づいて説明する。第一図、第二図、に示すように、本実
施例に係わる流体機器のバイパス装置は、流体機器
（Ａ）を介設するバイパス装置本体入口側（イ）と、バ
イパス装置本体出口側（ロ）を備え、流体機器（Ａ）の
入口側に接続され伸縮が自由な接続部材（ハ）で構成さ
れている。尚、流体機器（Ａ）としては、例えば、流量
計、などの各種計測機器、制御弁などの各種弁装置、ポ
ンプ、その他サイトグラスやストレーナーなど、取換え
あるいは補修などの保守管理を必要とするあらゅる流体
機器（Ａ）が適用される。また、上記流体機器（Ａ）の
バイパス装置は、液体、気体、粉体等を流路を通じて輸
送されるあらゆる流体に対して適用することができる。
流体は浮上多方向流路切替コック本体入口（２０）より
入り、バイパス装置入口流路を通り流体機器（Ａ）を通
過して、流体機器（Ａ）バイパス装置出口流路を通って
浮上多方向流路切替コック本体出口（２１）に出てい
く。例えば、浮上多方向流路切替コックのコック（２）
を、時計方向に９０度回転させると流路は全閉する。さ
らに９０度回転させると流路はバイパス装置をバイパス
する。第一図に示す通り、バイパス装置本体入口側
（イ）と流体機器（Ａ）とバイパス装置本体出口側
（ロ）は接続部材（ハ）で接続され流体機器（Ａ）の面
間寸法に合わせて接続部材（ハ）を移動しボルト（ホ）
を固定ナット（ニ）で固定しグランドパッキン押さえ
（ト）をグランドパッキン押さえナット（チ）で押さえ
てシールする。

【発明の効果】多くの部品と、組み立て時間と組み立て
の熟練が不要になる。流体機器の大きさに関係なく補修
又は取換え、新設等のメンテナンスが容易になり作業の
標準化ができる。

【図面の簡単な説明】

【図面１】本発明の浮上多方向流路切替コックのバイパ
ス装置平面断面図（全開状態）

【図面２】本発明の浮上多方向流路切替コックの断面組
立図

【図面３】従来のバイパス装置

【符号の説明】

１．浮上多方向流路切替コック本体 ２．コック ３．ボンネット ４．コック浮上
スピンドル ５．固定スナップリング ６．流路切替指
示針 ７．コック浮上ハンドル ８．ハンドルネ
ジ ９．グランドパッキン押さえ １０．コック浮上スピンドル接続スナップリング １１．グランドパッキン １２．パッキン ２０．浮上多方向流路切替コック本体入口 ２１．浮上多方向流路切替コック本体出口 イ．バイパス装置本体入口側 ロ．バイパス
装置本体出口側 ハ．接続部材 ニ．固定ナット
ホ．ボルト ヘ．グランドパッキン ト．グランドパッキ
ン押え チ．グランドパッキン押えナット Ａ．流体機器 Ｂ．流体機器入口弁 Ｃ．流
体機器出口弁 Ｄ．バイパス弁 Ｅ．バイパス装置出口 Ｆ．バ
イパス出口管 Ｇ．バイパス装置入口 尚・浮上多方向流路切替コック本体の取り付け方向によ
って ２０．浮上多方向流路切替コック本体入口又は出口 ２１．浮上多方向流路切替コック本体出口又は入口とな
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 流体機器（Ａ）を介設する主流路と上記流体機器（Ａ）
   をバイパスして流体を通過せしめるバイパス流路とを備
   えてなる流体機器（Ａ）のバイパス装置内の浮上多方向
   流路切替コックである。ハンドルでコックを持上げれば
   コックは自由になり流路切換え指示針で目的流路にし
   て、ハンドルでコックを本体に押さえて流路を固定す
   る。浮上多方向流路切替コックは、流体機器（Ａ）の入
   口側に接続されるバイパス装置本体と、浮上多方向流路
   切替コックを流体機器（Ａ）の出口側に接続される出口
   側流路を有し、バイパス装置本体内に浮上多方向流路切
   替コックを配設しバイパス装置本体と出口側流路を略筒
   状の接続部材で接続した閉回流路で構成される。バイパ
   ス装置本体と出口側流路間は略筒状の接続部材を配設し
   上記流体機器（Ａ）の面間寸法に比例して上記流体機器
   （Ａ）入口側流路を自由に伸縮できバイパス装置の浮上
   多方向流路切替コックで流路を変えることにより、全
   開、全閉、バイパスと流路を変えることができることを
   特徴とするバイパス装置の浮上多方向流路切替コック。