JPH0627215Y2 - 線材巻取機 - Google Patents

線材巻取機

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JPH0627215Y2
JPH0627215Y2 JP2014390U JP2014390U JPH0627215Y2 JP H0627215 Y2 JPH0627215 Y2 JP H0627215Y2 JP 2014390 U JP2014390 U JP 2014390U JP 2014390 U JP2014390 U JP 2014390U JP H0627215 Y2 JPH0627215 Y2 JP H0627215Y2
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靖典 中原
保博 川端
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宮崎鉄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、線材を巻取ドラムに巻取るための線材巻取機
に関する。
〈従来技術〉 従来の下取式線材巻取機において、線材巻取時に線材貯
線用の昇降アームを水平(載置姿勢)に維持する手段とし
て、例えば、ラチエツト機構等(図示せず)が用いられて
いた。そして、巻取ドラムから貯線束を取出す際、昇降
アームは、爪がラチエツトから解除されることにより自
由状態となつて、巻取ドラムから垂下がつた状態(取出
姿勢)になり、貯線束を下方へ落下させていた。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、従来の下取式線材巻取機においては、昇降アー
ムを線材落下時の取出姿勢から再び載置姿勢に戻す際の
自動的な手段がなく、手作業によつて直接昇降アームを
水平に持ち上げなけらばならなかつた。そのため、多大
な労力を要するとともに、連続作業の際の時間のロスが
生じていた。
本考案は、上記課題に鑑み、昇降アームの載置姿勢およ
び取出姿勢を自動的に切換え、労力の削減および作業能
率の向上を図り得る線材巻取機の提供を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案請求項1による課題解決手段は、第1〜7図の如
く、 線材1を巻き取るよう回転駆動され、巻取ブロツク13
とその下側の貯線ブロツク14とが一体回転可能とされ
てなる巻取ドラム2と、 貯線ブロツク14の外周に縦方向に開口された昇降溝6
に沿つて、線材1の巻取ブロツク13から貯線ブロツク
14への落下距離を一定に保つよう昇降自在に設けられ
貯線束1aを載置する昇降アーム3と、 該昇降アーム3を昇降させる昇降装置4と、 巻取ブロツク13と貯線ブロツク14との間に配置さ
れ、貯線ブロツク14の貯線束11aが一定量となつた
ときに線材1を切断する切断具5と を備えた下取式線材巻取機において、 前記昇降アーム3は、前記昇降装置4の支持板23に横
軸17周りに回動自在に支持され、 該昇降アーム3が貯線ブロツク14の最下部に位置した
ときに、昇降アーム3を、貯線ブロツク14から水平方
向に突出させる載置姿勢Aと、昇降アーム3をほぼ垂直
として貯線ブロツク14内に没入させる取出姿勢Bとに
切り換える切換手段7が設けられ、 該切換手段7は、 前記昇降アーム3の一端に固定され前記昇降溝6の内壁
6aに摺接して昇降アーム3を載置姿勢Aとする摺動片
8と、 前記昇降溝6の内壁6aの下部に形成され昇降アーム3
を下降させたときに摺動片8を没入させて昇降アーム3
を取出姿勢Bとするための開口9と から成り、 前記昇降アーム3の取出姿勢Bから昇降装置4により昇
降アーム3を上昇させたときに、前記摺動片8が開口9
の口壁に当接することにより昇降溝6の内壁6aに復帰
するよう構成された ものである。
本考案請求項2による課題解決手段は、第8,9図の如
く、 線材1を巻き取るよう回転駆動され、巻取ブロツク13
とその下側の貯線ブロツク14とが一体回転可能とされ
てなる巻取ドラム2と、 貯線ブロツク14の外周に縦方向に開口された昇降溝6
に沿つて、線材1の巻取ブロツク13から貯線ブロツク
14への落下距離を一定に保つよう昇降自在に設けられ
貯線束11aを載置する昇降アーム3と、 該昇降アーム3を昇降させる昇降装置4と、 巻取ブロツク13と貯線ブロツク14との間に配置さ
れ、貯線ブロツク14の貯線束11aが一定量となつた
ときに線材1を切断する切断具5と を備えた下取式線材巻取機において、 前記昇降アーム3は、 貯線束1aの載置部3aと、 該載置部3aに固定された柄部3bとから構成され、 該柄部3bが貯線ブロツク14の外周に開口された昇降
溝6に上下動自在に内装され、 該昇降アーム3が貯線ブロツク14の最下部に位置した
ときに、昇降アーム3を、貯線ブロツク14から水平方
向に突出させる載置姿勢Aと、昇降アーム3をほぼ垂直
として貯線ブロツク14内に没入させる取出姿勢Bとに
切り換える切換手段7が設けられ、 該切換手段7は、 前記昇降装置4の下端に取り付けられた保持体47と、 該保持体47と伸縮自在に嵌合され昇降アーム3の柄部
3bの先端部を支軸53周りに回動自在に支持する支持
部42と、 該支持部42と保持体47との間に介装され支持部42
を下方に付勢する付勢手段43と、 前記保持体47の底部に形成され、支持部42の伸長状
態におけるそれ以上の伸びを規制する規制部48aと、 前記保持体47と昇降アーム3とを連結する押材41
と、 前記貯線ブロツク14の最下位置で付勢手段43の付勢
力に抗して支持部42の下動を規制する当接体56と から成るものである。
〈作用〉 上記課題解決手段において、請求項1では、線材1の巻
き取り時に、線材1の巻取ドラム2上での落下距離を一
定に保つよう、昇降アーム3が昇降装置4により下降し
ながら貯線束1aを載置する。このとき、摺動片8の先端
は昇降溝6の内壁6aに当接し、昇降アーム3および貯線
束1aの自重による内方向への回動を妨げて、昇降アーム
3の載置姿勢Aを維持している。
そして、昇降アーム3上に貯線束1aを一定量貯線し、線
材切断具4で線材1を切断すると、摺動片8は貯線束1a
の取出地点で開口9に没入し、昇降アーム3をその自重
により巻取ドラム2の内方向に回動させる。そうする
と、昇降アーム3は取出姿勢Bとなり、貯線束1aを落下
させる。
一方、昇降装置4により昇降アーム3が上昇する際、摺
動片8は開口9の上端に当接し、昇降アーム3を外方向
に回動させて載置姿勢Aに自動的に切換える。
請求項2では、線材1の巻き取り時に、昇降アーム3に
貯線束1aを載置して下降させる。このとき、昇降アーム
3は、それ自身の自重により横軸40周りに下側へ回動
しようとするが、昇降アーム3の柄部3bの先端部が支持
部42に取付けられており、付勢手段43が支持部42
を介して柄部3bを下方に付勢するので、その結果昇降ア
ーム3はその下回動を阻止され載置姿勢Aを維持する。
その後、昇降アーム3が貯線束1aの取出地点に到達し支
持部42が巻取ドラム2の当接体56に当接しても、昇
降装置4は、下降し続け、付勢手段43を圧縮し押材4
1を介して昇降アーム3を下方に押し下げて昇降アーム
3を取出姿勢Bに切り換える。
一方、昇降アーム3の上昇時には、昇降装置4の上昇と
ともに付勢手段43が伸長して押材41も上昇し、昇降
アーム3を持上げる。そして、付勢手段43により再び
昇降アーム3を載置姿勢Aに切り換える。
以上のことから、切換手段7により昇降アーム3の載置
姿勢Aと取出姿勢Bとを昇降装置4を利用して自動的に
切換えることが可能となり、連続巻取時における手作業
や作業時間のロスを減少させることができる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
[第一実施例] 本考案請求項1に対応する第一実施例を第1図ないし第
7図に基づき説明する。
第1図は本考案の第一実施例を示す下取式線材巻取機の
縦断面図、第2図は同じくその全体構成図、第3図は同
じく昇降アームおよび切換手段の要部縦断面図、第4図
は同じくその横断面図、第5図(a)は昇降アームの平面
図、同図(b)はその側面図、第6図(a)は線材巻取機の巻
取り中の状態を示す図、同図(b)は同じく線材切断の状
態を示す図、同図(c)は同じく昇降アームが取出姿勢に
切換わつた状態を示す図、同図(d)は同じく線材がキヤ
リアに落下した状態を示す図、第7図は線材巻取時のタ
イミングチヤートである。
本実施例に係る下取式線材巻取機は、第1〜3図の如
く、線材1の巻取ドラム2と、該巻取ドラム2の下部に
昇降自在に設けられ線材1の貯線束1aを載置するための
昇降アーム3と、該昇降アーム3を昇降させる昇降装置
4と、線材1を切断する切断具5とを備え、前記昇降ア
ーム3は、巻取ドラム2の外周に開口された昇降溝6に
内装され、昇降アーム3を線材1の載置姿勢Aと取出姿
勢Bとに切換える切換手段7が設けられている。
該切換手段7は、前記昇降アーム3の一端に固定され前
記昇降溝6の内壁6aに摺接して昇降アーム3を載置姿
勢Aとする摺動片8と、前記昇降溝6の内壁6aの下部
に形成され昇降アーム3を下降させたときに摺動片8を
没入させて昇降アーム3を取出姿勢Bとするための開口
9とから成り、前記昇降アーム3の取出姿勢Bから昇降
装置4により昇降アーム3を上昇させたときに、前記摺
動片8が開口9の口壁上部に当接することにより昇降溝
6の内壁6aに復帰するよう構成されたものである。
前記巻取ドラム2は、第1図の如く、線材巻取機本体1
1に軸受11a,11bにより回転自在に支持された円筒
状の支持軸12の下端に固定され、該支持軸12はその
上端のプーリ12aに掛巻されたベルト(図示せず)を介
して線材巻取機本体11の駆動装置により回転駆動する
よう構成されている。
そして、該巻取ドラム2は、円筒状に形成され、上部に
位置された巻取ブロツク13と、該巻取ブロツク13の
下部に位置された貯線ブロツク14とから構成され、貯
線ブロツク14は、第1図の如く、線材1が落下して効
率よく貯線束1aとなるよう巻取ブロツク13より小径
とされており、貯線ブロツク14の上部は、巻取ブロツ
ク13との間に不連続な段差が生じないよう傾斜部15
が形成されている。
また、貯線ブロツク14の外周には、第2,4図の如
く、昇降アーム3を昇降自在に内装した4個の縦長状の
昇降溝6が開口され、貯線ブロツク14の内部には、前
記昇降装置4を内装した中空部16が形成されている。
前記昇降溝6は、開口に対向した内壁6aと側壁6bとで
囲まれており、内壁6aに中空部16の四方とが前記昇
降溝6とを連通する連通口6cが形成されている。ま
た、昇降溝6の下端には、昇降アーム3の過剰な回動を
防止するためのストツパ26が設けられている。
前記昇降アーム3は、第3,4図および第5図(a)(b)の
如く、貯線束1aを載置し得るよう上面にラバー3xがビ
ス止めされた短冊状平板からなり、その巻取ドラム側一
端に軸孔を有するボス部17aが形成されている。
前記昇降装置4は、第1図の如く、静止状態の内管21
bに遊挿されたロッド22と、該ロッド22の下端に軸
受23bを介して回転自在に支持された支持板23とか
らなり、該支持板23の四方に、前記連通口6cから突
出する継手23aが形成され、該継手23aは昇降アーム
3のボス部17aを横軸17周りに回動自在に支持して
いる。
前記ロッド22の上端は螺刻され、ねじ受け22aに螺
嵌されている。該ねじ受け22aは、巻取機本体11の
駆動モータ(図示せず)に歯車22bを介して連結され、
巻取機本体11に対して回転自在に支持されている。こ
れによりロッド22は巻取ドラム2に対して上下動する
よう構成される。
なお、ロッド22の周囲の内管21bは、前記支持軸1
2内の中心孔21に軸受12b,12cを介して、支持さ
れている。
また、前記駆動モータは、巻取機本体11内の制御装置
により制御される。該制御装置は、第2図の如く、貯線
ブロツク14の上部で線材1が貯線されていることを検
出するための反射鏡24と、該反射鏡24に対向してそ
の外部に設けられた光センサ(図示せず)とを利用して、
貯線束1aが光センサからの光線を遮断したときの貯線
信号に基づき、前記ロッド22のねじ部をモータにより
回転させて昇降アーム3を5〜6mm程度ずつ間欠的に下
降させるものである。
前記線材切断具5は、第2図の如く、エアー式ニツパー
で、先端に上下一対の刃部5aを備え、線材巻取機械本
体11に回動自在に支持されたアーム(図示せず)の先端
に装着されている。そして、貯線ブロツク14に上部に
開口された切断窓25に出入自在とされる。
前記切換手段7の摺動片8は、第5図(a)(b)の如く、前
記昇降アーム3のボス部17aに、昇降アーム3に対し
て120〜130度の角度で突設形成されている。該摺
動片8の先端には、前記内壁6aに摺動して上下に転動
するローラ19が回転自在に取付けられている。
前記開口9は、第3図の如く、線材の取出地点(昇降装
置4の最下点)に相当する昇降溝6の下部で内壁6aのロ
ーラ摺動面の一部が切欠かれたものである。
なお、第1図中、27は線材の切断時に線材1を仮貯線
するための巻取ドラム2の外周に出入自在に支持された
中間線受、28は線受27を線材仮貯線時の突出状態と
線材巻取時の没入状態とを切換える線受切換手段であ
る。
前記中間線受27は、切断時に線材1を巻取ドラム2の
切断窓25に導くとともに巻取ブロツク13での仮貯線
により線材1を覆いかぶせてそのスプリングバツクを防
止するためのもので、巻取ブロツク13の下部外周面の
開口13aに配された線材位置決めレバー27aと、同じ
く3個の開口13bの夫々に出入自在に設けられた線材
貯線レバー27bとから構成されている。
前記線受切換手段28は、第1図の如く、前記位置決め
レバー27aおよび貯線レバー27bに夫々一体とされた
支持片28aと、該各支持片28aを横軸28b周りに回
動させるよう連結され前記巻取ドラム2に上下動自在に
案内された作動杆28cと、該各作動杆28cを上方に付
勢する圧縮ばね28dと、該圧縮ばね28dにより上方に
付勢された各作動杆28cをリング28eおよびローラ2
8fを介して下方に押圧して上下動させるシリンダ28g
とから構成されている。なお、該シリンダ28gは、第
1図の如く、線材位置決めレバー27aと線材貯線レバ
ー27bとを別々のタイミングで突出させるよう一対に
設けられている。
第2図中、30は線材1に予め輪癖をつけるためのベン
デイング装置、31は供給手段(図示せず)から送られる
線材1をターンローラ32へ案内する溝、34は貯線束
1aが昇降アーム3から落下するとき貯線束1aを受ける
リフターアーム、35はリフターアーム34を昇降させ
るリフター、36はリフターアーム34から落下された
貯線束1aを受け入れて運搬するためのキヤリア、37
はキヤリア36を載置して旋回させるターンテーブルで
ある。また、第1図中、39は巻取ブロツク13での線
材1を押えてスリツプまたは外れを防止するローラであ
る。
(動作) 上記構成の線材巻取機において、その巻取動作を図面に
基づいて説明する。
まず、第6図(a)の如く、巻取ドラム2は、供給手段よ
り送られる線材1を巻取ブロツク13の溝31およびタ
ーンローラー32を介して巻取ブロツク13で巻取る。
そして、線材1は自重により滑り落ち斜め下方向へと巻
き取られながら昇降アーム3に載置され、貯線束1aと
なつて貯線される。
このとき、第3図の如く、昇降アーム3は、摺動片8の
ローラ19が溝6の内壁6aに当接することにより、昇
降アーム3および線材1の自重による貯線ブロツク14
の内方向(P方向)への回動を妨げ、昇降アーム3は水平
すなわち載置姿勢Aに維持されている。
そして、線材1の落下距離を一定に保つよう、光センサ
(図示せず)からの線材1の巻取り量を確認するごとにモ
ーターが駆動され、ねじロッド22は下方へ移動し、昇
降アーム3を断続的に5〜6mmずつ一定量下降させてい
く。
昇降アーム3の上に線材1が一定量貯線(満尺)される
と、第7図の如く、満尺信号により巻取ドラム2は減速
(40m/min)し、ベンデイング装置30により線材1を
巻取ドラム2の径より小さいコイル径に湾曲する。ま
た、同時に昇降アーム3が8カウント分下降して第6図
(b)の状態になる。
次に、位置決め線受レバー27aおよび貯線用線受レバ
ー27bが線受切換手段28により巻取ドラム2の外周
へ突出し、線材1は位置決め線受レバー27aに導かれ
て切断窓25を斜めに横切る。そして、線材切断具5は
切断窓25まで接近し線材1を切断する。
切断後、昇降アーム3は、第6図(c)のように下降し、
貯線束1aの取出地点すなわち巻取ドラム2の最下端ま
で下降すると、第3図の如く、溝6の内壁6aを転動し
ていたローラ19が開口9に没入され、昇降アーム3の
自重により巻取ドラム2の内方向(P方向)に回動する。
そして、昇降アーム3は、取出姿勢Bとなつて貯線束1
aをリフターアーム34上に落下させる。
しかる後、第6図(d)の如く、リフター35が最下端ま
で下降し、リフターアーム34が下側に回動して、貯線
束1aをキヤリア36に落下させる。その後、ターンテ
ーブル37が旋回して、貯線束1aを受け入れたキヤリ
ア36が搬送され、線束未装着のキヤリア36が巻取ド
ラム2の下方に搬送される。
一方、昇降アーム3の上昇時には、第3図の如く、昇降
アーム3は、ロッド22の上昇につれてローラ19が溝
6の開口9の上端に当接することにより、貯線ブロツク
14の外方向(Q方向)に回動され、ローラ19が内壁6
aに当接して転動しながら昇降アーム3を載置姿勢Aに
維持して上昇する。そして、貯線ブロツク14の溝6の
上限に達すると同時に、線受レバー27a,27bが巻取
ドラム2内に没入し、仮貯線された線材1は昇降アーム
3上に落下する。そして、巻取ドラム2が再び回転し始
め、線材1を巻き取つていく。
このように、切換手段7が、昇降溝6の内壁6aと、昇
降アーム3の一端の摺動片8と、内壁6aの開口9とか
ら構成されているので、昇降装置4の作動により切換手
段7が昇降アーム3の載置姿勢Aと取出姿勢Bとを自動
的に切換えることが可能となり、従来のように線材1の
連続巻取時における昇降アーム3を元に戻す手作業と作
業時間のロスをなくすことができ、労力の削減および作
業効率の向上を図ることができる。
[第二実施例] 第8図は本考案請求項2に対応する第二実施例を示す線
材巻取機の要部縦断面図、第9図は同じく巻取ドラムの
横断面図である。
図示の如く、本実施例の線材巻取機は、昇降アーム3
が、貯線束1aの載置部3aと、該載置部3aに固定さ
れた柄部3bとから構成され、該柄部3bが貯線ブロツ
ク14の外周に開口された昇降溝6に上下動自在に内装
され、該昇降アーム3が貯線ブロツク14の最下部に位
置したときに昇降アーム3を貯線ブロツク14から水平
方向に突出させる載置姿勢Aと昇降アーム3をほぼ垂直
として貯線ブロツク14内に没入させる取出姿勢Bとに
切り換える切換手段7が設けられたものである。
該切換手段7は、昇降装置4の下端に取り付けられた保
持体47と、該保持体47と伸縮自在に嵌合され昇降ア
ーム3の柄部3bの先端部を支軸53周りに回動自在に
支持する支持部42と、該支持部42と保持体47との
間に介装され支持部42を下方に付勢する付勢手段43
と、前記支持部42をその伸長状態においてそれ以上の
伸びを規制するよう形成された保持体47の底部48a
(規制部)と、前記保持体47と昇降アーム3とを連結
する押材41と、前記貯線ブロツク14の最下位置で付
勢手段43の付勢力に抗して支持部42の下動を規制す
る当接体56とから成る。
前記昇降装置4は、第8図の如く、モータ(図示せず)
と、該モータにより上下動するロツド44と、該ロツド
44の下端に取り付けられたロツド保持体45と、該ロ
ツド保持体45にベアリング46aを介して回転自在に
嵌入された回転体46とからなる。
該保持体47は、巻取ドラム2内で昇降自在とされてお
り、内部に上面開放とする中空部48が形成され、下端
に貫通孔49が穿設されている。該保持体47の中空部
48の上面開放部には、前記昇降装置4の回転体46が
被装されている。
前記支持部42は、前記保持体47の中空部48から貫
通孔49にかけて遊嵌された移動体50と、該移動体5
0を貫通して螺合された固定軸51と、該固定軸51の
下端にねじ止めされた昇降アーム取付体52とからな
る。
前記固定軸51は、前記保持体47の中空部48を貫通
して配され、その上部が前記回転体46の中心に形成さ
れた中心孔46bに上下動自在に遊貫されている。
前記昇降アーム3は、載置部3aと、柄部3bとからな
る。該柄部3bの先端のボス部17aには、前記昇降アー
ム取付体52が支軸53を介して回動自在に取付けられ
ている。そして、昇降アーム3の載置部3aと柄部3bと
の接合部は、前記押材41の下端に横軸40を介して連
結支持されている。なお、押材41の他端は、前記保持
体47に上軸55により連結されており、これにより、
昇降アーム3は昇降装置4と共に上下動するよう構成さ
れる。
前記付勢手段43は、前記中空部48に内挿された圧縮
コイルばねであり、その上端が回転体46の下面に取付
けられ、下端が移動体50の上面に取付けられ、中空部
48内で移動体50を保持体47の底部48aに押しつ
けるよう付勢している。
前記当接体56は、昇降アーム3の姿勢を切換えるとき
に前記取付体52が当接して取付体52の下動を規制す
るもので、第9図の如く、貯線ブロツク14の下面開放
部に嵌入されている。該当接体56の外周部には、四方
に昇降アーム3を取出姿勢Bに回動可能とするための略
円弧形の側孔57が形成され、該側孔57は前記昇降溝
6と連通している。該当接体56の中央には、前記取付
体に直接当接する凸部58が突出形成されている。
その他の構成は第一実施例と同様である。
(動作) 上記構成において、第8図の如く、線材1の巻き取り時
には、線材1は昇降アーム3に載置されながら、昇降装
置4の保持体47が下降するにつれて、付勢手段43に
より支持部42の移動体50が保持体47の底部48a
に押えつけられながら下降し、昇降アーム3が下降して
いく。
このとき、昇降アーム3および線材1の自重により、昇
降アーム3は下横軸40周りにP方向に回動しようとす
る。そうすると、昇降アーム3の柄部3bは、支軸53
を介して支持部42の取付体52を昇降装置4に対して
相対的に上方に移動させようとする。ところが、取付体
52に固定軸51を介して一体とされた移動体50は、
付勢手段43のばねにより下方に付勢され保持体47の
底部48aに押し付けられている。このため、取付体5
2は昇降装置4に対して相対的に上昇せず、故に、柄部
3bを下方に付勢して昇降アーム3を水平に保ち、昇降
アーム3はその載置姿勢Aを維持し線材Aを載置する。
貯線束を取り出すとき巻取ドラム2の下部位置で昇降装
置4の作動により更に昇降アーム3を下降させると、取
付体52が巻取ドラム2の当接体56の凸部58に当接
し、取付体52の下動が規制される。昇降装置4を更に
作動すると、保持体47および回転体46は、付勢手段
43に抗してそのばねを押し縮めながら移動体50と共
に押材41を下降させる。そして、押材41が昇降アー
ム取付体52の支軸53を中心として昇降アーム3の柄
部3bが支軸53周りにP方向へ回動し、昇降アーム3
が当接体56の側孔57に挿入されて取出姿勢Bに自動
的に切り替える。
一方、昇降アーム3を上昇させる際、昇降装置4のロツ
ド44を上昇させると、保持体47の上昇とともに押材
41も上昇し、昇降アーム3を支軸53周りにQ方向に
持上げる。そして、さらに保持体47が上昇すると、保
持体47の底部48aが移動体50に当接する。該移動
体50は、付勢手段43の付勢力により保持体47に押
え付けられ、昇降アーム3を載置姿勢Aに切り替える。
しかる後、そのままの姿勢を維持しながら上昇を続け
る。
その他の作用・効果は、第一実施例と同様である。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
例えば、本実施例では、昇降アーム3は四つ設けられて
いるが、それ以外の数量に配設されていてもよい。
〈考案の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案請求項1による
と、昇降アームの姿勢切換手段を、昇降アームの一端の
摺動片と、昇降溝の内壁の開口とから構成しているの
で、昇降装置の作動により昇降アームを取出姿勢から上
昇させた際、摺動片を開口の口壁に当接させて載置姿勢
に自動的に復帰させ得、昇降アームを元に戻すための手
作業と作業時間のロスを省略できる。
本考案請求項2によると、昇降アームの姿勢切換手段
を、昇降装置の下端の保持体と、保持体に伸縮自在とさ
れ昇降アームの柄部を回動自在に支持する支持部と、支
持部を下方に付勢する付勢手段と、支持部の伸びを規制
する規制部と、保持体と昇降アームとを連結する押材
と、貯線ブロツクの最下位置で支持部の下動を規制する
当接体とから構成しているので、請求項1と同様に、昇
降装置の作動により昇降アームを取出姿勢と載置姿勢と
に自動的に切り換えることが可能となる。
以上のことから、労力の削減および作業効率の向上を図
ることができるといつた優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例を示す下取式線材巻取機の
縦断面図、第2図は同じくその全体構成図、第3図は同
じく昇降アームおよび切換手段の要部縦断面図、第4図
は同じくその横断面図、第5図(a)は昇降アームの平面
図、第5図(b)はその側面図、第6図(a)は線材巻取機の
巻取り中の状態を示す図、同図(b)は同じく昇降アーム
下降時の状態を示す図、同図(c)は同じく昇降アームが
取出姿勢に切換わつた状態を示す図、同図(d)は同じく
線材がキヤリアに落下した状態を示す図、第7図は線材
巻取機の各部の動作を示すタイミングチヤート、第8図
は本考案の第二実施例を示す線材巻取機の要部縦断面
図、第9図は同じく巻取ドラム横断面図である。 1:線材、1a:貯線束、2:巻取ドラム、3:昇降ア
ーム、3a:載置部、3b:柄部、4:昇降装置、5:切
断具、6:昇降溝、6a:内壁、7:切換手段、8:摺
動片、9:開口、40:横軸、41:押材、42:支持
部、43:付勢手段、56:当接体、A:載置姿勢、
B:取出姿勢。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材を巻き取るよう回転駆動され、巻取ブ
    ロツクとその下側の貯線ブロツクとが一体回転可能とさ
    れてなる巻取ドラムと、 貯線ブロツクの外周に縦方向に開口された昇降溝に沿つ
    て、線材の巻取ブロツクから貯線ブロツクへの落下距離
    を一定に保つよう昇降自在に設けられ貯線束を載置する
    昇降アームと、 該昇降アームを昇降させる昇降装置と、 巻取ブロツクと貯線ブロツクとの間に配置され、貯線ブ
    ロツクの貯線束が一定量となつたときに線材を切断する
    切断具と を備えた下取式線材巻取機において、 前記昇降アームは、前記昇降装置の支持板に横軸周りに
    回動自在に支持され、 該昇降アームが貯線ブロツクの最下部に位置したとき
    に、昇降アームを、貯線ブロツクから水平方向に突出さ
    せる載置姿勢と、昇降アームをほぼ垂直として貯線ブロ
    ツク内に没入させる取出姿勢とに切り換える切換手段が
    設けられ、 該切換手段は、 前記昇降アームの一端に固定され前記昇降溝の内壁に摺
    接して昇降アームを載置姿勢とする摺動片と、 前記昇降溝の内壁の下部に形成され昇降アームを下降さ
    せたときに摺動片を没入させて昇降アームを取出姿勢と
    するための開口と から成り、 前記昇降アームの取出姿勢から昇降装置により昇降アー
    ムを上昇させたときに、前記摺動片が開口の口壁に当接
    することにより昇降溝の内壁に復帰するよう構成された ことを特徴とする線材巻取機。
  2. 【請求項2】線材を巻き取るよう回転駆動され、巻取ブ
    ロツクとその下側の貯線ブロツクとが一体回転可能とさ
    れてなる巻取ドラムと、 貯線ブロツクの外周に縦方向に開口された昇降溝に沿つ
    て、線材の巻取ブロツクから貯線ブロツクへの落下距離
    を一定に保つよう昇降自在に設けられ貯線束を載置する
    昇降アームと、 該昇降アームを昇降させる昇降装置と、 巻取ブロツクと貯線ブロツクとの間に配置され、 貯線ブロツクの貯線束が一定量となつたときに線材を切
    断する切断具と を備えた下取式線材巻取機において、 前記昇降アームは、 貯線束の載置部と、 該載置部に固定された柄部と から構成され、 該柄部が貯線ブロツクの外周に開口された昇降溝に上下
    動自在に内装され、 該昇降アームが貯線ブロツクの最下部に位置したとき
    に、昇降アームを、貯線ブロツクから水平方向に突出さ
    せる載置姿勢と、昇降アームをほぼ垂直として貯線ブロ
    ツク内に没入させる取出姿勢とに切り換える切換手段が
    設けられ、 該切換手段は、 前記昇降装置の下端に取り付けられた保持体と、該保持
    体と伸縮自在に嵌合され昇降アームの柄部の先端部を支
    軸周りに回動自在に支持する支持部と、 該支持部と保持体との間に介装され支持部を下方に付勢
    する付勢手段と、 前記保持体の底部に形成され、支持部の伸長状態におけ
    るそれ以上の伸びを規制する規制部と、 前記保持体と昇降アームとを連結する押材と、 前記貯線ブロツクの最下位置で付勢手段の付勢力に抗し
    て支持部の下動を規制する当接体と から成ることを特徴とする線材巻取機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8858796B2 (en) 2005-08-22 2014-10-14 Evoqua Water Technologies Llc Assembly for water filtration using a tube manifold to minimise backwash

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