JPH0627020A - 気体屈折計 - Google Patents

気体屈折計

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JPH0627020A
JPH0627020A JP4050799A JP5079992A JPH0627020A JP H0627020 A JPH0627020 A JP H0627020A JP 4050799 A JP4050799 A JP 4050799A JP 5079992 A JP5079992 A JP 5079992A JP H0627020 A JPH0627020 A JP H0627020A
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/41Refractivity; Phase-affecting properties, e.g. optical path length
    • G01N21/45Refractivity; Phase-affecting properties, e.g. optical path length using interferometric methods; using Schlieren methods

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 干渉測定機用の安価で高精度の空気屈折計を
提供する。 【構成】 光ビーム発生用の光源10と、前記光ビーム
の少なくとも一部分を受光すべく位置付けたビーム分割
手段20と、前記ビーム分割手段と相対的に固定関係で
配置されて、ビーム分割手段と共に前記光ビームに対す
る屈折計を通る異なる長さの第1および第2光路を規定
する少なくとも1個の反射器26,28と、気体の屈折
率の変化によって生ずる前記2つの光路長の差の変化を
示す出力信号を発生する検出手段30とを具え、測定し
ようとする屈折率の全変化範囲に対して生じる屈折計内
における前記2つの光路長の差の最大変化が、使用する
光の1波長よりも短くなるように前記ビーム分割手段2
0および前記反射器26,28を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絶対気体(ガス)屈折計
に関するものである。
【0002】測定作動、例えばレーザ干渉計を用いての
距離測定に当っては、検出系の出力が光の多数の波長に
よって距離の目安となる縞数を提供する。
【0003】しかし、光の波長は光源の周波数の変化に
応じて、また大気状態に応じて変化する。
【0004】
【従来の技術】従来、周波数が変化する問題は、レーザ
に閉ループ制御系を設けて、その周波数を安定化するこ
とにより処理されていた。波長が大気状態で変化する問
題は、追跡空気屈折計を設けて測定作業中空気の屈折率
を直接測定することによって解決されていた。この場
合、得られた測定屈折率は、測定干渉計によって行われ
る測定を屈折率の如何なる変化に対しても補償するのに
用いられる。このような追跡干渉計の例は米国特許第
4,215,938号に開示されている。しかし、この
ような装置は空気の屈折率の絶対値を測定するものでな
く、この絶対値は依然として絶対空気屈折計からか、ま
たは地方の温度,大気の圧力および湿度を測定する所謂
測候所から得るようにしなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空気の屈折率の絶対値
を測定するための付加的な要件は測定装置のコストを高
めることになる。
【0006】本発明の目的は、測定作業中に空気の屈折
率の如何なる変化も連続的に測定するだけでなく、空気
の屈折率の絶対値をも測定する干渉計による距離測定装
置用の空気屈折計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ビーム発生
用の光源と、前記光ビームの少なくとも一部分を受光す
べく位置付けたビーム分割手段と、前記ビーム分割手段
と相対的に固定関係で配置されて、前記ビーム分割手段
と共に前記光ビームに対する屈折計を通る異なる長さの
第1および第2光路を規定する少なくとも1個の反射器
と、気体の屈折率の変化によって生ずる前記2つの光路
長の差の変化を示す出力信号を発生する検出手段とを具
えている気体屈折計において、測定しようとする屈折率
の全変化範囲に対して生じる屈折計内における前記2つ
の光路長の差の最大変化が、使用する光の1波長よりも
短くなるように前記ビーム分割手段および前記反射器を
設計して配置したことを特徴とする。
【0008】屈折計はビームが通る光路長が異なる2つ
の固定の物理的光路長を有している干渉計として作用す
るが、これらの光路長は屈折計内の大気の屈折率が変化
する場合に変化する。屈折率が変化すると、差分光路長
の変化によって検出器の縞数に差が生ずる。従って、屈
折計は追跡干渉計として作用する。しかし、光路長差は
現在の設計によって制限されており、しかも屈折計がそ
こで作動する大気の絶対屈折率の範囲がわかっているか
ら、屈折計は絶対屈折計としても作用する。
【0009】光源用にヘリウム−ネオンレーザを用いて
空気中で作動させる屈折計の場合、屈折計を通る光路長
差は6mmとして、空気の屈折率が100万分(pp
m)の100のレンジにわたって変化しても縞数が1つ
分の全体の縞以上変わらないようにすることができる。
【0010】従って、屈折計を先ず標準の温度,圧力お
よび湿度での空気に対して初期較正し、かつ屈折計をス
イッチ・オンさせた場合の大気状態が標準状態とあまり
変わらず、屈折率が±50ppm以上に変化しなけれ
ば、屈折計の読取値は標準状態からの屈折率の絶対変化
を示すことになる。
【0011】なお、干渉計は必ずしも標準状態に対して
較正する必要はなく、任意の適当な既知の条件を用いる
ことができ、しかも光路長差は100ppm以上か、ま
たはそれ以下のレンジにわたって絶対屈折率を測定する
ように設定することができる。
【0012】また、本発明による屈折計は他のタイプの
レーザ、例えばダイオードレーザと一緒に用いることが
でき、しかも他の雰囲気中にて用いることもでき、この
場合には屈折計を100ppmのレンジに対して光路長
差が6mm以外の長さとなるように構成すればよい。
【0013】本発明による屈折計の検出器からの信号は
2通りに有意に使用することができる。先ずは、その信
号を事後処理信号として用い、測定干渉計の測定値を補
正することができる。この目的のためには、測定干渉計
の光源からのビームの一部を用い、かつ同じ大気状態に
曝す屈折計を補助干渉計として用いる。
【0014】第2としては、上記検出器からの信号を光
源の周波数を変えるための事前処理信号として用いるこ
とができ、これにより光ビームの波長を一定値に保つこ
とができる。特に可調整周波数範囲が比較的大きいレー
ザダイオードは本発明による屈折計で事前処理すること
ができる。これにより長さ測定干渉計にダイオードレー
ザを用いても、この測定干渉計により行った測定値を事
後処理する必要がなくなる。
【0015】空気屈折計としては種々の設計のものを用
いることができる。例えば、標準のマイケルソンまたは
マッハ−ツェンダー干渉計、あるいは光ビームに対して
入口から出口まで2つの異なる長さの光路があり、しか
も光ビームが同じ回数反射および透過する対称平面鏡ま
たはガラスブロックを配列したものでも使用することが
できる。
【0016】本発明の好適例で守るべき重要な設計基準
は、屈折計を通過し、かつ2つの異なる光路長に分かれ
るビームが同数の面に出合い、しかも双方の光路長内に
て同じ厚さの材質を通過するようにすることにある。
【0017】本発明の好適例では、屈折計を2個の干渉
計として構成し、各干渉計が内部に光路長差を有してい
るも、2つの干渉計の光路長差の間の差である光路長に
より検出信号を発生させる。
【0018】
【実施例】以下図面を参照して本発明を説明するに、図
1には参照番号18にて総称して示してあるマイケルソ
ンタイプの距離測定干渉計を示してあり、これは屈折率
nの空気中にて公称波長λ(空気)の光ビーム14を発
生するレーザ光源10を具えている。
【0019】マイケルソン干渉計はビーム14を受光し
て、このビームから参照ビーム22と測定ビーム24を
発生するビームスプリッタ20を具えている。本例で
は、ビームスプリッタ20は静止したままとし、測定ビ
ーム24を可動逆反射体26の方へと向け、また基準ビ
ーム22をビームスプリッタ20に固定して取付けた逆
反射体28の方へと向ける。
【0020】逆反射体26および28から戻ってくるビ
ームはビームスプリッタにて再合成され、この合成ビー
ム29は検出器30へと進む。検出器30は可動逆反射
体26とビームスプリッタ20との間の距離Dの変化を
表わす縞の数を既知の方法にて検出する。なお、測定操
作に当り、固定および可動逆反射体は相対移動量を測定
すべき装置の2つの相対的に可動自在の部分に取付け
る。
【0021】距離Dは積mλ(空気)から計算され、こ
こにmは検出系により検出される縞の総数である。しか
し、波長λ(空気)は、空気の屈折率が空気の温度,圧
力および湿度で変化することおよびレーザによって発生
されるビームの周波数が変化することのために可変であ
る。この波長変動をリアルタイムで補正するファクタ
(これは特に、測定干渉計によって与えられる測定値を
補正するのに適用することができる)を提供するため
に、補助干渉計の形態の空気屈折計40をレーザに接近
させ、かつ大気にさらして取付ける。本例ではこの補助
干渉計をマッハ−ツェンダー干渉計とし、これを図2に
詳細に示してある。
【0022】マッハ−ツェンダー干渉計は2個の互いに
傾けたガラスブロック46,48と、平面鏡50とで構
成する。入射する光ビーム14はガラスブロック46の
頂部表面における点Aに当って、一部が平面鏡50の方
へと反射され、他のビームは透過してガラスブロック4
8へと進む。点Aにて反射されたビームは平面鏡50の
点Bに当って、ガラスブロック48の方へと反射され
る。ガラスブロック48では平面鏡50から反射されて
きたビームとガラスブロック46を透過してきたビーム
とが点Cにて合成され、この合成ビームが検出器52へ
と進む。検出器52は合成ビームによる干渉縞を検出す
ることができる。
【0023】マッハ−ツェンダー干渉計は、ビームの反
射部分の光路長ABCと、ビームの透過部分の光路長A
Cが相違して、空気の屈折率の変化や、またはレーザビ
ームの周波数の変化が、検出器52によって観測される
縞模様で検出しうる変化として現われるように設計す
る。
【0024】補助干渉計の部分の熱膨張または圧力変動
による光路長ABCおよびBCの変動がない瞬時を仮定
すると、物理的な光路長の差L=ABC−ACは一定で
ある。しかし、光路長は空気の屈折率(n)で変化する
ため、この空気の屈折率が変化する場合には干渉計40
によって与えられる縞の数が変化し、これが屈折率の変
化の直接的な示度となる。
【0025】従って、補助干渉計は空気の屈折率を追跡
する追跡空気屈折計として作用する。しかし、本発明の
好適なる特徴は、補助干渉計のパラメータを慎重に選択
することによって、この干渉計を絶対空気屈折計として
作用すべく有効に設計し得ることにある。この理論的な
背景は次の通りである。空気の屈折率は標準の周囲条件
のもとでは1.000292であることが知られてい
る。従って、補助干渉計が空気の屈折率の前記値からの
最大の変化を記録する際における縞数の変化よりも少な
い変化を記録する(このようなことは世界中の大抵の国
で測定する際に遭遇される)ように補助干渉計を設計す
る場合に、実際に記録される縞数の変化は、値1.00
0292に屈折率の較正変化を加えるか、または差引く
ことによって屈折率の絶対値を提供する。従って、多く
の測定用途にとっては、補助干渉計検出器が縞数を極め
て少数部にまで(例えば100分の1以下)補間しうる
ようにするのが望ましいが、これは今日の補間装置で十
分できることである。
【0026】補助干渉計を設計するための基準は次の通
りである。
【0027】a)許容するのに必要とされる屈折率の最
大変化範囲Δnを選択する。これは例えばΔn=100
ppm(100万分の1)とすることができる。
【0028】b)使用すべき光の空気中での波長λ(空
気)を選択する。例えば、ヘリウム−ネオンレーザを用
いる場合には、その波長は0.6ミクロンとすることが
できる。
【0029】c)空気の屈折率の変化分Δnが100p
pmだけ変化することによって生ずる光路長の変化が、
1つの完全な縞の干渉計の縞数の変化分Δmだけ変えな
いようにするのに必要とされる物理的な光路長の差Lを
次のように計算する。
【0030】1つの縞数mは1波長変化,λ(空気)に
等しいから、
【0031】
【数1】 maxΔm=λ(空気)=0.6ミクロン=0.6×10-6 …(1)
【0032】
【数2】 maxΔn=100ppm=100×10-6 …(2) 光路長はnLであり、しかもLは一定とするから、光路
長の変化は次のように表わすことができる。すなわち、
【0033】
【数3】 L・Δn=光路長の変化 …(3) 上述した基準を満たすためには、L・Δnはλ(空気)
以下とする必要があり、従ってLはλ(空気)/Δn以
下とする必要がある。すなわち
【0034】
【数4】 L<λ(空気)/Δn …(4) 式(1)および(2)からの代入によりL=6mmとな
る。ABC−ACが6mmまたはそれ以下となるように
干渉計を定めたならば、その干渉計を較正してLが実際
にはどれほどになるかを決めることが必要である。
【0035】可能な較正処理は、真空圧にまで排気した
密閉環境内に干渉計を置いて行うことができる。正確に
周波数の安定化を図ったレーザからの、真空中での既知
の一定波長λV の光を用いて干渉計を作動させる場合に
は、距離測定干渉計の使用条件範囲の中心に近い温度,
圧力および湿度に関する既知の条件で密閉環境に空気を
入れることができる。しかし、この場合には干渉計の縞
数の変化分Δmを記録しておく。
【0036】空気の諸条件がわかれば、その屈折率nを
求めることができる。従って、真空状態から既知の空気
状態までの屈折率の変化がΔnの値となる。本例の場合
には、真空の屈折率が1であるから、Δnの値は実際上
nに等しくなる。
【0037】あるいはまた、正確な空気屈折計に対して
補助干渉計を較正することもできる。
【0038】必要に応じて空気中での光の波長λ(空
気)を関係式λ(空気)=nλV から計算することがで
きる。
【0039】λV ,nおよびΔmの値を得たら、これら
を用いて距離測定干渉計用の補正係数を次のようにして
決定する。
【0040】マッハ−ツェンダー干渉計内の距離ABC
は縞数mと使用する光の波長λとの積によって表わすこ
とができるため、真空中で行われる較正では、
【0041】
【数5】距離ABC=m1 λV 距離AC=m2 λV となり、従って、
【0042】
【数6】ABC−AC=L=(m1 −m2 )・λV となる。
【0043】空気中での測定の場合、λの値がλ(空
気)に変化するが、λ(空気)=n・λV であるから、
Lは次のような一般式として表わすことができる。
【0044】
【数7】 L=(m1 −m2 )・nλV …(5) 干渉計を真空中に設定しての較正時には(m1 −m2
もLもわからない。しかし、真空の場合にはn=1であ
り、λV の値は一定でわかっている。干渉計での読取値
は0に設定することができるが、空気が入っている場合
には、屈折率がn=1からn=n1 に増大するので光路
長ABCおよびACが変化するから、干渉計の読取値が
変化する。
【0045】従って、空気の屈折率n1 がわかっている
場合には次のように表わすことができる。
【0046】
【数8】距離ABC=m1 ′・n1 ・λV 距離AC=m2 ′・n1 ・λV 故に、L=(m1 ′−m2 ′)・n1 ・λV 物理的な長さLは変化しないものとするため、上式は次
のように表わすことができる。
【0047】
【数9】(m1 −m2 )・λV =(m1 ′−m2 ′)・
1 ・λV 較正処理の場合、λV は一定であるから、
【0048】
【数10】m1 −m2 =(m1 ′−m2 ′)・n1 であり、縞数は(m1 ′−m2 ′)=Δm′の値とな
り、これはある数である。n1 も既知の数であるから、
積Δm′・n1 を定数Kとして次のように表わすことが
できる。
【0049】
【数11】 m1 −m2 =K …(6)
【0050】
【数12】 L=KλV =K1 …(7) マッハ−ツェンダー干渉計からの将来の読取りはn1
同じか、またはそれに近い屈折率n2 を有する空気中に
て(すなわち、総縞数の変化を記録することなしに干渉
計を設計した場合の±50ppmの範囲内にて)行うよ
うにする。
【0051】マッハ−ツェンダー干渉計から様々な条件
にて得られる他の読取値は新規の縞数Δm″=m1 ″−
2 ″を提供する。
【0052】この場合にもL=Δm″・λV ″・n2
なり、ここにn2 は空気の新規な未知の屈折率であり、
λV ″は真空中におけるレーザ光の波長に対する新規の
値(これは周波数安定化レーザではλV に等しくなる)
であり、式(7)のLに代入すると次のようになる。
【0053】
【数13】K1 /Δm″=λV ″・n2 レーザの周波数を極めて正確に制御しなければ、λV
はλV に等しくならないかもしれず、屈折率の変化によ
って誘起される誤差と共に距離干渉計の読取りの誤差を
まねくことになる。
【0054】しかし、距離測定干渉計により測定される
距離Dは縞数mにレーザ光の空気中での波長λ(空気)
を掛けることによって、すなわちm・n・λV で表わす
こともできる。
【0055】マッハ−ツェンダー干渉計および距離測定
干渉計はいずれも同じレーザビームを用い、しかも同じ
大気に曝すため、積の値n・λV は両方共同じであり、
またマッハ−ツェンダー干渉計はこの積を提供すること
ができる。
【0056】距離測定装置は周波数の変化による光の波
長の変化と、屈折率の変化による光の波長の変化とを区
別することができないから、積n・λV が双方の変化を
考慮していることからして、この積n・λV の値は距離
測定に適用するのに理想的な係数である。
【0057】マッハ−ツェンダー干渉計が処理できる屈
折率の変化に対して選択される誤差範囲は±50ppm
であった。レーザの周波数が変化することによる誤差は
小さく、すなわち例えば5ppmまでとすれば、マッハ
−ツェンダー干渉計の読取時に縞総数を変化させるよう
な総体的な誤りを生ずる危険はない。現在のレーザ安定
化技術は非常に複雑化しており、しかも周波数を1千万
分の1、さらには1億分の1にまで安定化させるのには
費用がかかる。±50ppmを補正する補助干渉計を組
込み、かつ周波数の変化によりこの誤りの見積り値の例
えば5ppmを考慮できるならば、レーザの周波数を補
正するのに最早このような精度は必要でなくなる。従っ
て、より簡単で、安価で、安定な技術を用いてレーザの
波長変化を5ppm以内に抑えることができ、またレー
ザの適切なモードを最大強度に維持するのも簡単であ
る。これは機械較正用の干渉装置に半導体ダイオードレ
ーザを用いる場合に有利に用いることができる。本発明
によれば、5ppmまでの変化を許容できるように周波
数安定化に対する要件をやわらげることにより、このよ
うな装置を実際に安価に作製することができる。
【0058】あるいはまた、本発明によれば、ダイオー
ドレーザビームの事前処理を簡単にして、後述するよう
に測定装置に対する波長を一定とすることもできる。
【0059】図3は本発明による干渉測定装置の電子回
路部分を概略的に示したものである。距離測定干渉計の
検出器30からの縞数のカウント値を乗算ジャンクショ
ン60の片側の入力端に通す。補助干渉計の検出器52
からの縞数のカウント値はアナログ−ディジタル変換器
62に通してから、ルックアップテーブルLUTに通
す。このルックアップテーブルには検出器52の縞数Δ
mに対して予め較正したn・λV についてのある範囲内
の値を記憶させる。n・λV の値を乗算ジャンクション
60の他方の入力端に通す。この乗算ジャンクション6
0の出力は波長変動に対して補正した縞数となる。
【0060】本発明による干渉測長装置には簡単な周波
数安定化技法を使用できることと相俟って、干渉計およ
びその関連する電子機器のコストおよび構成を、絶対屈
折計または環境補償ユニットを組込む従来のものに比べ
てかなり安く、しかも簡単な構成とすることができる。
これは特に、補助干渉計を簡単なマッハ−ツェンダー干
渉計とする場合に云える。
【0061】上述した説明は物理的な光路長の差Lが固
定されたままとなると云う仮定に基づいている。温度に
よる長さLの変化は、構成部品を「ZERODUR」な
る商品名にて市販されているような膨張率の低い材料で
作ることにより最小とすることができる。同様に、気圧
の変化および湿度の変化による距離Lの変化は無視でき
る程度であるため、上記仮定は有効とみなせる。
【0062】光学部品46,48は厚さができるだけ等
しくなるように作って、これらを通る光路長が温度変化
により変わらないようにすべきである。しかし、これら
の差分光路長の変化を無視できる低レベルに保つ限り、
これら光学部品の製造時にある程度の公差は許容するこ
とができる。
【0063】図示のように補助干渉計を測定干渉計に接
近して置くのが不都合な場合には、これらの二者間に温
度差が生ずることになる。このような温度差は簡単に決
定することができ、そして熱電対を用いることが許容さ
れる。
【0064】上述したように、光路長差が短い6mmの
小形補助干渉計は絶対空気屈折計として作用し、これは
既知の空気屈折率1.0002920から出発し、縞数
を1/100まで補間をとって屈折率の変化を100p
pmの選定範囲にわたり最低1ppmまで求めることが
できる。従って、記録される縞数が+0.25であれ
ば、このことは屈折率(周波数の変化または他の誤差は
無視する)が25ppmだけ変化し、1.000317
0となったことを示す。この補間精度は多くの用途にと
って申し分のないものである。光路長差が6mmの上述
した設計のものを用いてさらに大きな精度を達成するに
は補間精度を高くするしかないが、これには補間装置が
複雑となり、コストも高くなる。
【0065】より大きい光路長差Lをもつ大形の計器を
設計することにより補助干渉計の精度を向上させること
ができるが、このようにすると干渉計が実際上屈折計と
して作用し得る範囲、すなわち干渉計が全縞数の変化を
記録し始める前の屈折率の変動範囲を狭くするおそれが
ある。例えば、600mmのような光路長差を選定する
ことにより、1ppmの空気屈折率の変化が縞数を完全
に1つの縞の分だけ変化させ、しかも縞の変化を屈折率
の変化で100分の1まで補間をとることにより0.0
1ppmまで測定することができる。しかし、このよう
な計器はその読取に不確定性があり、先ず初期の屈折率
を測定しなければ任意の時点における屈折率の絶対的読
取値を与えることができない。
【0066】しかし、同じレーザビームで直列に作動す
る小形と大形の2つの補助干渉計を設けることによっ
て、大形干渉計の不確定性をなくし、有効な絶対屈折率
の測定を復活させることができる。このような組合わせ
では、小形の補助干渉計が屈折率の100万分の1の整
数読取値を示し、大形の補助干渉計が最低の1億分の1
までの補間をする。
【0067】例えば、上述したように小形の補助干渉計
が+0.25の読取値を示す場合、屈折率が1.000
2920から1.0003170に変化したことがわか
る。大形補助干渉計が、例えば40.55の縞の読取り
を示し、またこの際、初期の屈折率がわかっているか
ら、40の縞数の変化が不確定であっても、0.55の
縞は整数の縞数の変化に加え、さらに1億分の55変化
したことになる。従って、絶対屈折率の測定値は1.0
0031755となる。
【0068】選択した光路長の差に応ずる2つの補助干
渉計を組合わせることによって、絶対屈折率の測定と同
時に屈折率の変化を正確に追跡することができる。
【0069】図4はこのような組合わせを如何にして使
用できるかを示している。そこで、図4を参照するに、
レーザ10からのビーム14は第1ビームスプリッタ6
4により分けられ、このビームスプリッタはビームの第
1部分14Aを図2に示した補助干渉計40と同様のマ
ッハ−ツェンダータイプの第1補助干渉計400へと反
射し、またビームの第2部分14Bを第2ビームスプリ
ッタ66へと透過する。第2ビームスプリッタ66はビ
ーム14Bの第1部分14Cを図2に示した補助干渉計
40と同様のマッハ−ツェンダータイプの第2補助干渉
計410へと反射し、また第2部分14Dを距離測定干
渉計18へと透過する。第1補助干渉計400はその検
出器52内の空気屈折率に比例する縞数を発生する。同
様に、第2補助干渉計410も検出器68内の空気の屈
折率に比例する縞数を発生する。
【0070】2つの補助干渉計からの双方の信号を合成
して、乗算ジャンクション60の補正信号を形成する。
【0071】あるいはまた、他の形態の補助干渉計、例
えば図5に示すような標準のマイケルソン干渉計を用い
ることもできる。ビームスプリッタ42をレーザビーム
14の通路内に設けて補助干渉計用の偏向ビーム44を
形成する。マイケルソン干渉計内の光路長差は光ビーム
44の通路内に位置させたビームスプリッタ74からの
一定関係で取付けた2個の逆反射体70と72との間に
設定する。一方の逆反射体、例えば70はビームスプリ
ッタ74に一体に取付け、6mmの光路長差は他方の逆
反射体72をビームスプリッタ74から3mmの所に取
付けて形成する。
【0072】上述したマッハ−ツェンダー干渉計は、2
つのビーム通路における各ビームが遭遇する表面の数は
同じとなるようにすべきであると云う設計基準のうちの
ひとつを満足していない。このことは、それぞれの表面
における汚れが表面の光学的特性、従って光路長を変化
させると云う問題を引起すことになる。これは光学特性
が熱的に安定している反射性フィルム材料を用いること
により克服することができる。
【0073】図6は屈折計用のさらに他の装置を示し、
この装置では光ビーム14を2つのビーム部分に分割す
るのにビームスプリッタ80,86および複数の平面鏡
82,84,88,90を用い、これらのビーム部分が
各平面鏡にて同じ回数透過したり、反射したりすると共
に必要な光路長差を形成するようにする。
【0074】本発明を距離干渉計との組合わせにつき説
明してきたが、本発明は測定するのに光路長差が重要と
なる他のタイプの干渉計、例えば角度測定干渉計と組合
わせて使用することもできる。
【0075】上述した例から明らかなように、補助干渉
計のレンジが大きくなるにつれ、すなわち発生する縞当
りの屈折率の変化が大きくなるにつれ、読取の不確定性
が小さくなるため、補助干渉計は大気の屈折率の絶対読
取値を与えるべく作ることができる。しかし、これを達
成するには精度が犠牲になる。例えば、図2につき説明
した好適例は、100ppmのレンジを有する安価な絶
対空気屈折計であるが、精度は僅か1ppmである。図
4につき説明した1ppmのレンジを有する大形計器は
0.01ppmの精度を有するが、これには追加の絶対
空気屈折計を組合わせて、大気の初期屈折率を求めて、
計器の読取値の不確定性を解消する必要がある。これら
両極端のどこかで、本発明によれば、高精度を有する
も、その読取にある程度の不確定性を有する(例えば1
0ppmのレンジで、0.1ppmの精度)屈折計を用
いる低コストの装置を設計することができる。この場
合、不確定性は温度を測定する熱電対またはサーミスタ
および気圧を測定する気圧計を用いている粗野で、低コ
ストの測候所で大気の初期の屈折率を10ppm以内で
求めて補助干渉計の読取値の不確定性を解消する必要が
ある。
【0076】屈折計の精度をそのレンジを犠牲にするこ
となく改善するのに好適な装置は図7および図8に示す
ような一対の干渉計を用いるものである。
【0077】図7には例えば10mm厚の8角形のガラ
ス基板110を有する屈折計を示してある。このガラス
基板の8つの各辺の外側面に平行な辺をもつガラスブロ
ック112,114,116,118,120,12
2,124,126を取付け、これらの各ブロックを基
板から上方に例えば10mm以上延在させて、8つの辺
をもつ開放空胴130を形成する。
【0078】2つのガラスブロック112および114
はビームスプリッタとして構成され、空胴130に対し
外部にある112Aおよび114Aで示すこれらガラス
ブロックの面には反射防止膜を設け、空胴130に対し
て内側にある112Bおよび114Bで示す面には半−
反射膜を設ける。残りのガラスブロックの空胴に対して
内側にある116B,118B,120B,122B,
124Bおよび126Bで示す各面には反射膜を設け
る。
【0079】ビームスプリッタ132および別の反射器
134を互いに、しかもガラス基板110に対して一定
の関係で取付ける。ビームスプリッタ132の面132
Aおよび132Bにはそれぞれ反射防止膜および半−反
射膜を被着する。
【0080】このように配置したガラスブロックは2個
の補助干渉計を構成し、これらの干渉計は入射レーザビ
ーム140から2つの現出ビーム142および144を
発生する。これら2つのビーム142,144を適当に
信号処理して、大気状態の変化とレーザビームの周波数
の変化との双方の変化に起因するレーザビームを構成す
る光の波長の変化に関連する情報を提供する。
【0081】ガラスブロックを上述したように好適に配
置することにより、上記2つの補助干渉計は大気状態お
よびレーザビームの周波数の変化に関連する情報を連続
的に提供し、従って追跡干渉計として作用するだけでな
く、大気の屈折率の絶対的読取りを与え、従って特定の
作動範囲にわたって絶対屈折計としても作用する。
【0082】図7に示す装置の作動は次の通りである。
【0083】入射レーザビーム140はビームスプリッ
タ132に入り、これにより透過ビーム140Tと反射
ビーム140Rとに分けられる。透過ビーム140Tは
ビームスプリッタ112へと進み、これにより点Bにて
別の透過ビーム140TTと別の反射ビーム140TR
とに分けられる。透過ビーム140TTはガラスブロッ
クの面116B,120Bおよび124Bにおける点
C,DおよびEを通る空胴130内の方形通路にて反射
されて、ビームスプリッタ112にて反射ビーム140
TRと一緒になって現出ビーム142を形成する。
【0084】従って、第1干渉計は透過ビーム140T
の2部分140TTと140TRがビームスプリッタ1
32の面132Bにおける点Aからビームスプリッタ1
12の面112Aにおける点Fまでそれぞれ異なる通路
ABCDEBFおよびABFを辿るように形成されてい
ることがわかる。AとBとの間およびBとFとの間のビ
ーム通路部分は共通であるため、ビームの光路長差L1
は距離BCDEBである。この光路長差が合成現出ビー
ム142に干渉を起し、これは干渉縞検出回路(図示せ
ず)により既知の方法にて検出することができる。
【0085】第2干渉計は入射ビーム140の反射ビー
ム部分140Rを用いて形成する。このビームは点Aに
て反射器134の点Gへと反射され、この点Gにてさら
にビームスプリッタ114の方へと反射される。ビーム
140Rはビームスプリッタ114における点Hにて透
過ビーム140RTと反射ビーム140RRとに分けら
れる。透過ビーム140RTはガラスブロックの面11
8B,122Bおよび126Bにおける点I,Jおよび
Kを経て空胴130をめぐる方形通路にて反射され、点
Hにて反射ビーム140RRと再合成されて現出ビーム
144を形成する。
【0086】第1干渉計の場合と同様に、第2干渉計の
光路長差L2 は空胴130内の距離HIJKHである。
この光路長差L2 により合成ビーム144に再び干渉が
生じ、この干渉を検出器(図示せず)により検出するこ
とができる。
【0087】しかし、全てのガラスブロックはガラス基
板に互いに固定して取付けられるため、ビーム140の
様々な部分が通過する物理的な光路長はそれぞれ相違し
ているも、名目上は固定される。すなわち、ガラス基板
の熱膨張または収縮による僅かな変動があるも、これは
ガラス基板を「ZERODUR」なる商品名で市販され
ているような膨張率の低い材料で作れば最小とすること
ができる。
【0088】従って、2つの合成ビーム142と144
とで作動する検出系により検出される干渉縞はいずれも
主として大気の変化によりビーム部分の光路長が変化す
ることにより生ずることになる。
【0089】本例では、2つの干渉計の光路長差L1
よびL2 を比較的大きくして、大きな精度が得られるよ
うにするが、これらL1 とL2 との差、すなわちL1
2は測定の絶対性を維持するために6mm以下となる
ようにする。図示の例では、光路長L1 を75.8mm
とし、光路長L2 を70.71mmとして、差L1 −L
2 を5.09mmとする。
【0090】標準温度および圧力状態での空気の屈折率
1 を1.0003とすれば、屈折率が100ppm増
加するような大気状態の変化は1.0004の新規の屈
折率n2 を与えることになる。次の計算式はこれら2つ
の大気状態に基づくものである。
【0091】物理的な光路長L1 およびL2 は不変であ
るから、2つの異なる大気状態における空気中での光路
長は次のようになる。
【0092】
【数14】L1 ′=n1 ×75.8mm;L2 ′=n1
×70.71mm L1 ″=n2 ×75.8mm;L2 ″=n2 ×70.7
1mm 従って、
【0093】
【数15】 L1 ″−L1 ′=(n2 −n1 )75.8mm; L2 ″−L2 ′=(n2 −n1 )70.71mm 100ppmの変化に対してn2 −n1 =1/104
あるから、
【0094】
【数16】L1 ″−L1 ′=7.58μm;L2 ″−L
2 ′=7.071μm となる。ヘリウム−ネオンレーザからの光の波長λを
0.633μmに設定すれば、各場合における光路長の
差は次のようになる。
【0095】
【数17】
【0096】従って、いずれか一方の干渉計により空気
の屈折率の変化を1つの縞の100分の1の補間をとる
ことにより1千万分の1までの精度で測定することがで
きる。
【0097】しかし、屈折率が標準状態における屈折率
から100万分の10以上変化する場合には、縞数が1
つ以上変化したことになり、測定値が不確定となる。こ
のような不確定性は、2つの干渉計の読取値の差をと
り、上述したようにこの差が実際上5.09mmの光路
長差にわたる縞数の変化を示し、従って屈折率の変化の
絶対値を示すようにすることにより解消することができ
る。
【0098】この場合における屈折率の変化の絶対値は
次の2通りのいずれかの方法でも得ることができる。
【0099】先ず、上述したように第1干渉計(これは
1 を測定する)は屈折率の100ppmの増加に対し
て光路長の増加が12波長(λ)となるように設計し、
第2干渉計は屈折率の同じ増加に対して光路長の増加が
11波長となるように設計した。従って、屈折率が1〜
100ppmまで増加する間には、2つの干渉計の縞数
は0〜12λおよび0〜11λの範囲内でそれぞれ増加
し、かつ2つの干渉計の縞数の差は比12:11に関連
して0から1まで漸次増加する。このように、2つの干
渉計の縞数の差によって屈折率の絶対変化を100pp
mのレンジ内で一意的に決定することができる。
【0100】例えば、装置をスイッチ・オンさせると、
2つの縞カウンタの各々は2つの干渉計によって求めら
れるような縞数の端数のみの光路長の変化(ΔL1 また
はΔL2 )を示すようになる。これは2つのカウンタが
計数するための整数の縞数を有していないから(または
これらカウンタが無意味な整数の縞数とその端数をたし
たものを示しているから)である。2つの端数は波長レ
ンジの比に関連するから、2つの端数の差は、端数がい
ずれかの干渉計の縞数の範囲のどの部分のものかを一意
的に識別し、従って欠落している整数の縞数を提供す
る。これは較正表から屈折率の変化に対する絶対値を与
えるのに用いることができる。
【0101】あるいはまた、各干渉計は0〜100pp
mの範囲内の屈折率の同じ変化に対して0〜11λまた
0〜12λの範囲における縞数をそれぞれ記録して、2
つの読取値が比11:12に関連するようにするので、
これらの範囲内では2つのいずれの読取値に対しても読
取値の差が相違するも、その差は一意的な値となる。読
取値の差は常に1縞数以下であるから、2つの干渉計検
出系の補間装置によって与えられる縞数の2つの端数
は、縞がその範囲内の一点に一緒に発生するだけであ
り、従って上記2つの端数によって縞があるレンジのそ
の部分を一意的に識別することができる。
【0102】従って、予めプログラムしたルック−アッ
プテーブルを検出系に設けて、その検出系の2つの区域
への入力を、1つの縞数の100分の1のステップで第
2干渉計(検出器)の0〜11λの全ての読取値に対す
る第1検出器の0〜12λの対応する可能な全ての読取
値とすることができる。この場合、ルック−アップテー
ブルには2つの読取値が同時に発生する整数波長の干渉
計読取値のいずれか一方の値を与える。
【0103】他の較正テーブルを使用しなくて済ますた
めに、一方の干渉計での検出読取値により較正した屈折
率の変化値(単位はppm)を波長データの代りにテー
ブルに入れることができる。
【0104】これがため、本発明はある幾何学的な形状
によって規定される単一の共通空胴を用いる2個の干渉
計を提供するものであり、共通空胴を規定する構成部品
は簡単な形状のものとし、従って比較的容易に製造でき
るものとすることができる。ガラス基板として8角形以
外の形状のものを用いうることは明らかである。
【0105】しかし、2つの干渉計を形成するのに、8
角形のガラス基板を用いるようにすれば、この基板の各
辺のガラスブロックを通る光路が正方形となり、良好な
対称性を呈するため、鏡およびビームスプリッタを形成
するのに簡単な長方形のガラスブロックを使用すること
ができる。空胴130内では、ビームはどのガラスブロ
ックをも通過せず、ビーム140TTおよび140RT
の双方が同じ回数反射を受けることも明らかである。こ
のために温度変動および表面の汚れ具合の差がほとんど
問題にならなくなる。
【0106】干渉計空胴をめぐる光路は正方形であるか
ら、面112B,114B,116B,118B,12
0B,122B,124Bおよび126Bにおける反射
被膜は全反射性としていないので、光ビーム140TT
および140RTが正方形の光路を一周して反射される
と、これらの光ビームの強度が目立って低下するように
なる。これにより正方形の光路での光ビームの干渉問題
が低減する。例えば、面112Bと114Bにおける被
膜は10%反射し、90%透過するものとすることがで
きる。次いで残りのガラスブロックにおける反射被膜の
係数を計算して、合成ビーム142および144の透過
および反射部分の強度をほぼ等しくする。
【0107】空胴130内でのビームの干渉を低減させ
る他の手段として、ビームスプリッタ114Aを極めて
僅か(例えば0.2°)傾けて、合成ビーム144の反
射ビーム部分140RRおよび透過ビーム部分140R
Tが正確に整列せずに、合成ビームで発生される干渉縞
が空間的に広がるようにすることができる。これによ
り、空胴内において、正方形の光路を回って通過した後
にビームスプリッタ114の面114Bから反射される
ビーム140RTの一部分が正方形の光路を2回目に回
るビーム140RTと一致しなくなるため、干渉が起こ
る傾向が少なくなる。
【0108】ビームスプリッタ112も僅かに整列状態
から外して、合成ビーム142の干渉パターンが空間的
に広がり、干渉空胴内にて透過ビーム140TTが干渉
しないようにすることもできる。
【0109】上述した2つの干渉計は測定処理中に大気
の屈折率の変化に起因して生じる干渉測定装置によって
成される測定の誤差を補正するための補助干渉計として
干渉測定装置において用いることができる。この目的の
ために、補助干渉計で用いるレーザビームは測定装置で
用いられるレーザビームからビームスプリッタにより取
出し、かつ種々のガラスブロックによって規定される8
角形の空胴130は測定装置と同じ大気に開放される。
【0110】屈折計を一対のマイケルソン干渉計により
形成する本発明の他の実施例を図8に示す。この例では
レーザビーム200をビームスプリッタ202,204
により2つの干渉計210,212に向う2つのビーム
206,208によって2回分割する。各干渉計は2つ
の固定の内部光路長AおよびBと、CおよびDをそれぞ
れ生ぜしめるビームスプリッタ207,209および反
射鏡215,216と217,218を有しており、検
出器214,216は大気の屈折率の変化によって光路
長が変わる場合にそれぞれ縞数を提供する。
【0111】個々の光路長差A−BおよびC−Dが比較
的長くなるように保つものの、双方の光路差の差L=
(A−B)−(C−D)を上述したように6mmに近付
けることにより、この例でも追跡干渉計として高精度を
得ることができ、また大気の屈折率の絶対値を測定する
こともできる。
【0112】これまで述べた各実施例は、屈折率の変化
に対して測定干渉計の測定値を補正するのに使用する場
合につき説明したが、本発明による干渉計の検出器から
の信号は他の目的に用いることもできる。
【0113】図9は空気屈折計からの信号を用いて、屈
折率の変化に応答してレーザ光源の周波数を変えて、測
定干渉計および屈折計を通過する光の波長が一定となる
ようにする方法を示している。このように、レーザを事
前処理することにより測定干渉計により行った測定値を
補正する必要がなくなる。
【0114】これは特に、光源としてダイオードレーザ
を用いる場合に有利である。その理由は、この種のレー
ザは調整可能な周波数範囲が比較的大きいからである。
【0115】この図9に示す全体のシステムはコヒーレ
ントな光ビーム302を発生するレーザダイオード30
0を具えており、光ビーム302はコリメータ304へ
と向けられ、このコリメータからの平行光ビーム306
はビームスプリッタ308へと向けられる。ビームスプ
リッタ308は光ビーム306を測定干渉計312に使
用すべき透過ビーム310と、空気屈折計316に通す
反射ビーム314とに分ける。空気屈折計316は本発
明によるいずれもの形態のものとすることができる。
【0116】空気屈折計316からの信号318は縞数
として比較器320に供給され、この比較器320には
比較用の一定値も供給する。この一定値は、ルックアッ
プテーブルを含み、かつ所望な測定値を得るのに必要と
される計算を行うコンピュータ322により発生させる
ことができる。
【0117】空気の屈折率が変化する場合に、比較器3
20は制御ユニット326に通す誤差信号324を発生
する。制御ユニット326はレーザダイオード300に
供給される電流を制御し、これによりレーザダイオード
300により発生されるレーザビームの周波数が変わっ
て、屈折計を経るレーザビーム、従って測定干渉計を経
るレーザビームの波長が一定値に保たれるようになる。
【0118】このようにすることにより、測定干渉計に
より行った測定を補正する必要がなくなる。屈折率の絶
対測定値を与える本発明による屈折計を用いることによ
りレーザダイオードの波長を調整し、かつそれを特性値
に維持して、測定干渉計で追跡可能な標準に対する測定
をすることができる。
【0119】制御信号を本発明による空気屈折計から取
出すレーザダイオード用の波長制御システムは、二重干
渉計式の屈折計と共に使用すれば、波長の安定性を長期
にわたり維持することができる。屈折計の二重干渉計の
各モード特性を共通とすることによって、すなわち各ビ
ーム光路長の反射回数を同じとし、しかも各ビームが同
じ長さのガラスを通過するようにすることにより、屈折
率の測定にドリフトが加わらなくなる。
【0120】図7の補助干渉計システムは2つの干渉計
に対するガラスブロックをそれぞれ別の4辺に配置した
ものを示してある。このような配置とすれば、検出器に
発生する縞の間隔が入射レーザビームの入射角に無関係
となるので好適である。しかし、辺数が4辺でない多辺
形図形となるようにするガラスブロックの他の配置を用
いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による屈折計を具えている干渉測定装置
の概略線図である。
【図2】図1の装置に屈折計として用いられる補助干渉
計を詳細に示す線図である。
【図3】図1の装置に用いる事後の信号処理のための電
子回路部分のブロック図である。
【図4】図1の干渉測定装置の変形例を示す線図であ
る。
【図5】補助干渉計の変形例を示す拡大図である。
【図6】補助干渉計のさらに他の例を示す拡大図であ
る。
【図7】本発明による屈折計を形成する補助干渉計のさ
らに他の変形例を詳細に示す線図である。
【図8】一対のマイケルソン干渉計を用いた補助干渉計
の他の変形例を示す線図である。
【図9】補助干渉計の情報を用いてダイオードレーザの
パラメータを制御する制御システムを概略的に示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 レーザ光源 14 光ビーム 20 ビームスプリッタ 22 参照ビーム 24 測定ビーム 26,28 逆反射体 30 検出器 46,48 ガラスブロック(ビームスプリッタ) 50 平面鏡 52 検出器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビーム(14;140;200;30
    2)発生用の光源(10;300)と、 前記光ビームの少なくとも一部分を受光すべく位置付け
    たビーム分割手段(46;74;80;112,11
    4;207,209)と、 前記ビーム分割手段と相対的に固定関係で配置されて、
    前記ビーム分割手段と共に前記光ビームに対する屈折計
    を通る異なる長さの第1および第2光路を規定する少な
    くとも1個の反射器(50;70,72;82,84,
    86,88,90;116,118,120,122,
    124,126)と、 気体の屈折率の変化によって生ずる前記2つの光路長の
    差の変化を示す出力信号を発生する検出手段(52;2
    14,216)とを具えている気体屈折計において、 測定しようとする屈折率の全変化範囲に対して生じる屈
    折計内における前記2つの光路長の差の最大変化が、使
    用する光の1波長よりも短くなるように前記ビーム分割
    手段(46;74;80;112,114;207,2
    09)および前記反射器(50;70,72;82,8
    4,86,88,90;116,118,120,12
    2,124,126)を設計して配置したことを特徴と
    する気体屈折計。
  2. 【請求項2】 前記ビーム分割手段(46;74;8
    0)が単一の反射ビームと単一の透過ビームを発生し、
    光路長の差(L)を制御すべき異なる長さの第1および
    第2の光路を、それぞれ、反射ビームおよび透過ビーム
    がとる光路とするようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の気体屈折計。
  3. 【請求項3】 前記ビーム分割手段が2個のビームスプ
    リッタ(112,114;207,209)を具え、各
    ビームスプリッタが透過ビーム(140TT,140R
    T;B,D)および反射ビーム(140TR,140R
    R;A,C)をこれらのビーム間に異なる光路長(L
    1 ,L2 ;A−B,C−D)をもって発生し、光路長の
    差(L)を制御すべき異なる長さの第1および第2の光
    路長は差(L1 −L2 ;(A−B)−(C−D))をも
    つようにしたことを特徴とする請求項1に記載の気体屈
    折計。
  4. 【請求項4】 前記光源をヘリウム−ネオンレーザと
    し、かつ前記異なる長さの2つの光路長の差を6mm以
    下としたことを特徴とする請求項1に記載の気体屈折
    計。
  5. 【請求項5】 前記光源を半導体ダイオードレーザと
    し、かつ前記異なる長さの2つの光路長の差を6mm以
    下としたことを特徴とする請求項1に記載の気体屈折
    計。
  6. 【請求項6】 屈折計を通る異なる長さの前記2つの光
    路は同じ長さの固体媒体を含むことを特徴とする請求項
    1に記載の気体屈折計。
  7. 【請求項7】 屈折計を通る長さの異なる光路を走行す
    る光ビームが同数の面に出会うようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の気体屈折計。
  8. 【請求項8】 測定出力信号(M)を発生し、かつ請求
    項1〜7のいずれかに記載の気体屈折計により特徴付け
    られた測定干渉計(18)を具えている干渉測定システ
    ムにおいて、前記気体屈折計の検出手段(52)からの
    出力信号を補正信号(n・λV )として前記測定出力信
    号(M)に供給して、大気の屈折率の変化に対して測定
    出力信号を補正するようにしたことを特徴とする干渉測
    定システム。
  9. 【請求項9】 光源としてレーザダイオード(300)
    を有し、かつ請求項1〜7のいずれかに記載の気体屈折
    計(316)によって特徴付けられた測定干渉計(31
    2)を具えている干渉測定システムにおいて、レーザダ
    イオード(300)を気体屈折計(316)用の光源と
    して用い、かつ検出器からの出力信号(318)を用い
    てレーザダイオード制御用の誤差信号(324)を発生
    させて、レーザダイオードからのレーザビームの波長を
    一定値に維持するようにしたことを特徴とする干渉測定
    システム。
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