JPH06268973A - 文字放送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信状態が不安定である状況下において、受
信者による番組指定操作で一定の周期で次のページを提
示することができ、受信者に不便さを感じさせることが
ない文字放送受信装置を提供する。 【構成】 文字放送受信装置はマイクロコンピュータ１
５を備える。マイクロコンピュータ１５は、受信誤り計
数処理とページ送り処理とを行う。受信誤り計数処理で
は、番組データが受信されない期間を計数する。ページ
送り処理では、バッファメモリ１４の番組データの中に
キーボード１６からの番組指定データと一致する番組番
号データがあると、以降に続く複数構成の番組データの
全てを提示用番組メモリ２０に転送する。受信誤りメモ
リ２１に記憶されている計数値が予め設定されている所
定値を超えるとき、一定周期でページを送るための自動
ページ送りが設定さる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文字放送受信装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】文字放送システムは、テレビジョン信号
の垂直帰線線期間における特定の水平走査期間に、多種
類の番組のそれぞれに対応する番組データをディジタル
信号の形で繰り返し伝送するシステムである。

【０００３】受信側では、伝送されてくる全ての番組デ
ータを信号抜取操作によって抜き取り、この抜き取られ
た番組データをバッファメモリに一旦格納する。次い
で、受信者は、伝送されてくる複数の番組の中から所定
の番組を指定し、この指定された番組に対応する番組デ
ータがバッファメモリから読み出される。読み出された
番組データは提示用番組メモリに書き込まれる。提示用
番組メモリに格納された番組データは、表示データと付
加音データとに区分され、表示データは画面に表示さ
れ、付加音データは音声として出力される。

【０００４】近年、メモリの大容量化に伴い、前記バッ
ファメモリ、提示用番組メモリなどの記憶容量が大きく
なり、複数のページ分の番組データを記憶することが可
能になり、受信者が番組を指定した時点で、複数のペー
ジ分の番組データを提示することができる。

【０００５】しかし、一般的には、操作の煩わしさなど
によって受信者は、番組指定の操作後、文字放送受信毎
に提示されるページを見ながら情報を得ているが、文字
放送の受信に誤りが発生し、受信不能となるとき、次の
ページが正規に受信されず、次のページが提示されるま
での待ち時間が不規則になる。よって、次のページが提
示されるまでの待ち時間が一定せず、受信者に不便さを
与えることがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の文字放送受信装置では、番組データの受信に誤りが発
生し、受信不能となるなどの受信状態が不安定である状
況下で、受信者による番組指定操作で受信された複数の
ページを見るとき、次のページが提示されるまでの待ち
時間が一定せず、受信者に不便さを与えることがある。

【０００７】本発明は、受信状態が不安定である状況下
において、受信者による番組指定操作で一定の周期で次
のページを提示することができ、受信者に不便さを感じ
させることがない文字放送受信装置を提供することを目
的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、テレビジョン
信号の垂直帰線期間に挿入されている複数の番組データ
を抜き取り、この抜き取られた全ての番組データをバッ
ファメモリに記憶し、番組番号を指定することによって
バッファメモリに記憶されている番組データの中から前
記番組番号に対応する番組データを読み出し、この読み
出された番組データを提示用番組メモリに記憶し、この
提示用番組メモリに記憶されている番組データを画像メ
モリに転送し、この画像メモリに格納された番組データ
を画面に提示し、次に新に受信された前記番組番号に対
応する番組データを前記提示用メモリを介して前記画像
メモリに転送し、この番組データを前記画面に提示する
文字放送受信装置であって、前記番組データが正規に受
信されない期間を示す受信誤り期間を計数し、この受信
誤り期間を記憶する計数手段と、前記受信誤り期間が予
め設定されている所定値を超えるとき、前記提示用番組
メモリに記憶されている番組データをページ単位で前記
画像メモリに転送し、この画像メモリに格納された番組
データを所定の周期で前記画面に提示する提示手段とを
備える。

【０００９】

【作 用】本発明の文字放送受信装置では、前記番組デ
ータが正規に受信されない期間を示す受信誤り期間を計
数し、この受信誤り期間が予め設定されている所定値を
超えるとき、前記提示用番組メモリに記憶されている番
組データをページ単位で前記画像メモリに転送し、この
画像メモリに格納された番組データを所定の周期で前記
画面に提示する。

【００１０】番組データの受信に誤りが発生し、受信不
能となるなどの受信状態が不安定である状況下にあると
き、前記番組データが正規に受信されない期間を示す受
信誤り期間が計数される。この受信誤り期間が予め設定
されている所定値を超えるとき、前記提示用番組メモリ
に記憶されている番組データはページ単位で前記画像メ
モリに転送され、この画像メモリに格納された番組デー
タは所定の周期で前記画面に提示されるから、受信状態
が不安定である状況下において、受信者による番組指定
操作で一定の周期で次のページを提示することができ、
受信者に不便さを感じさせることがない。

【００１１】

【実施例】以下に、本発明の実施例について図を参照し
ながら説明する。

【００１２】図１は本発明の文字放送受信装置の一実施
例を示すブロック図である。

【００１３】文字放送受信装置は、図１に示すように、
入力端子１１から映像復調されたビデオ信号が入力され
る波形整形回路１２を備える。このビデオ信号には特定
の水平走査期間に文字放送データが重畳されている。波
形整形回路１２はビデオ信号を所定のスライスレベルで
スライスする処理によってディジタル２値化信号を生成
する。

【００１４】波形整形回路１２で生成されたディジタル
２値化信号はデータ取込回路１３に与えられ、データ取
込回路１３は前記ディジタル２値化信号を番組データと
してデータライン毎に抜き取り、バッファメモリ１４に
出力する。

【００１５】バッファメモリ１４は、データ取込回路１
３からの番組データを一時的に記憶する。

【００１６】データ取込回路１３のデータライン抜取タ
イミングおよびデータ取込回路１３からバッファメモリ
１４への番組データの転送はマイクロコンピュータ１５
で制御されている。

【００１７】マイクロコンピュータ１５は、テンキーな
どによる番組番号の指定を行うキーが設けられているキ
ーボード１６と、提示用番組メモリ２０と、受信誤り計
数メモリ２１とを備える。

【００１８】マイクロコンピュータ１５は、上述の制御
とともに、受信誤り計数処理とページ送り処理とを行
う。受信誤り計数処理では、番組データが誤りなく受信
されているか否かを判別し、番組データが受信されない
期間を計数し、この計数値は受信誤りメモリ２１に記憶
される。

【００１９】ページ送り処理では、バッファメモリ１４
に記憶されている番組データの中にキーボード１６から
の番組指定データと一致する番組番号データがあるか否
かを検出し、番組指定データと一致する番組番号データ
があるときに以降に続く複数構成の番組データの全てを
提示用番組メモリ２０に転送し、提示用番組メモリ２０
に記憶されている番組データをページ単位毎に表示制御
回路１７を介して画像メモリ１８に転送する。受信誤り
メモリ２１に記憶されている計数値が予め設定されてい
る所定値を超えるとき、自動ページ送りモードが設定さ
れ、提示用番組メモリ２０に記憶されている番組データ
はページ単位で画像メモリ１８に転送される。

【００２０】表示制御回路１７は、画像メモリ１８に書
き込まれた番組データから指定番組データを読み出し、
この指定番組データを出力端子１９からテレビジョン受
像機に送る。指定番組データの表示データは画面に表示
され、指定番組データの付加音データは音声として出力
される。自動ページ送りが設定されているとき、前記指
定番組データは一定の周期で画像メモリ１８から出力端
子１９を経てテレビジョン受像機に送られる。

【００２１】次に、文字放送受信装置の動作について図
を参照しながら説明する。図２は図１の文字放送受信装
置の自動ページ送りモードの設定動作を説明するための
流れ図である。

【００２２】自動ページ送りモードを設定するとき、図
２に示すように、まず、番組データの重畳期間が終了し
たか否かの判別が行われる（ステップ１０１）。判別の
結果が番組データの重畳期間未終了であることを示すと
き、処理が行われない。これに対し、判別の結果が番組
データの重畳期間終了であることを示すとき、この重畳
期間に番組データが存在するか否かの判別が行われる
（ステップ１０２）。

【００２３】番組データ重畳期間に番組データが存在す
るとき、この番組データに誤りがあるか否かの検出が行
われる（ステップ１０３）。誤りがなければ、受信誤り
計数メモリ２１に対する減算処理が行われる（ステップ
１０４）。この減算処理では、受信誤り計数メモリ２１
に記憶されているデータ値ｎから１を減算する。ただ
し、データ値ｎが０であるとき、この減算処理は行われ
ない。

【００２４】次いで、受信誤り計数メモリ２１のデータ
値ｎが０であるか否かの判別が行われる（ステップ１０
５）。このデータ値が０に等しいとき、すなわち受信状
態が良好であることを示すから、自動ページ送りモード
終了の設定が行われ（ステップ１０６）、自動ページ送
りモード終了の設定後、受信される最新ページデータの
提示が行われる。

【００２５】これに対し、データ値ｎが０に一致しない
とき、自動ページ送りモード終了の設定は行われず、処
理は終了する。

【００２６】番組データ重畳期間に番組データが存在し
ないとき（ステップ１０２）、および番組データに誤り
があるとき（ステップ１０３）、受信誤り計数メモリ２
１のデータ値ｎに対する加算処理が行われる（ステップ
１０７）。この加算処理では、受信誤り計数メモリ２１
のデータ値ｎに１を加算し、この加算処理によって得ら
れた値ｎ＋１がデータ値ｎとして受信誤り計数メモリ２
１に記憶される。

【００２７】次いで、受信誤り計数メモリ２１のデータ
値ｎが設定値Ａに等しいか否かの検出が行われる（ステ
ップ１０８）。受信誤り計数メモリ２１のデータ値ｎが
設定値Ａに一致しないとき、処理は終了する。これに対
し、受信誤り計数メモリ２１のデータ値ｎが設定値Ａに
等しいとき、すなわち設定値Ａに対応する期間中受信状
態不良によって番組データが受信されないことを示すか
ら、自動ページ送りモードの開始が設定される（ステッ
プ１０９）。

【００２８】以上により、文字放送に受信状態の良否を
判別し、この判別の結果に応じて提示番組の自動ページ
送りモードの開始および終了の設定を行うから、受信状
態が不安定である状況下において、受信者による番組指
定操作で一定の周期で次のページを提示することがで
き、受信者に不便さを感じさせることがない。

【００２９】次に、マイクロコンピュータ１５における
処理動作について図を参照しながら説明する。図３は図
１の文字放送受信装置のマイクロコンピュータにおける
ページ送り処理動作を説明するための流れ図である。

【００３０】まず、図３に示すように、未処理パケット
があるか否かの判別が行われる（ステップ２０１）。未
処理パケットがあるとき、データ提示処理が行われた
（ステップ２０２）後、ページデータが終了したか否か
を判別する（ステップ２０３）。これに対し、未処理パ
ケットがないとき、ページデータが終了したか否かを判
別する（ステップ２０３）。このページデータの終了判
別は、パケットデータの中のＥＯＴ（End of Transmiss
ion ）、またはＥＴＸ（End of Text ）コードを判別す
ることによって行われる。

【００３１】ページデータが終了しているとき、自動ペ
ージ送りモードの状態を判定する（ステップ２０４）。
自動ページ送りモードの状態が保持されているとき、現
在の提示ページの終了から次のページを提示するまでの
待ち時間を計数するためのページ送りタイマーの初期値
が「０」に設定される（ステップ２０５）。

【００３２】ページ送りタイマーの初期値設定後、ペー
ジ送りタイマーの初期値に１を加算する加算処理が行わ
れる（ステップ２０６）。

【００３３】次いで、ページ送りタイマーの値が待機時
間Ｂより大きいか否かの判定が行われる（ステップ２０
７）。ページ送りタイマーの値が待ち時間Ｂより小さい
とき、再度ステップ２０６の処理が行われ、待ち時間Ｂ
が計測される。これに対し、ページ送りタイマーの値が
待ち時間Ｂを超えるとき、提示番組メモリ２０のデータ
の中から次ページのデータが検索され、このページデー
タの提示が設定される（ステップ２０８）。なお、次ペ
ージとは、現在のページに１ページ加算されたページだ
けではなく、このページが存在しないとき、現在のペー
ジに最も近いページをいう。

【００３４】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明の文字放
送受信装置によれば、受信状態が不安定である状況下に
おいて、受信者による番組指定操作で一定の周期で次の
ページを提示することができ、受信者に不便さを感じさ
せることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の文字放送受信装置の一実施例を示すブ
ロック図である。

【図２】図１の文字放送受信装置の自動ページ送りモー
ドの設定動作を説明するための流れ図である。

【図３】図１の文字放送受信装置のマイクロコンピュー
タにおけるページ送り処理動作を説明するための流れ図
である。

【符号の説明】

１３ データ取込回路 １４ バッファメモリ １５ マイクロコンピュータ １６ キーボード １７ 表示制御回路 １８ 画像メモリ ２０ 提示用番組メモリ ２１ 受信誤り計数メモリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テレビジョン信号の垂直帰線期間に挿入さ
   れている複数の番組データを抜き取り、この抜き取られ
   た全ての番組データをバッファメモリに記憶し、番組番
   号を指定することによってバッファメモリに記憶されて
   いる番組データの中から前記番組番号に対応する番組デ
   ータを読み出し、この読み出された番組データを提示用
   番組メモリに記憶し、この提示用番組メモリに記憶され
   ている番組データを画像メモリに転送し、この画像メモ
   リに格納された番組データを画面に提示し、次に新に受
   信された前記番組番号に対応する番組データを前記提示
   用番組メモリを介して前記画像メモリに転送し、この番
   組データを前記画面に提示する文字放送受信装置であっ
   て、 前記番組データが正規に受信されない期間を示す受信誤
   り期間を計数し、この受信誤り期間を記憶する計数手段
   と、 前記受信誤り期間が予め設定されている所定値を超える
   とき、前記提示用番組メモリに記憶されている番組デー
   タをページ単位で前記画像メモリに転送し、この画像メ
   モリに格納された番組データを所定の周期で前記画面に
   提示する提示手段とを備えることを特徴とする文字放送
   受信装置。