JPH0626892Y2 - カメラ用シャッタの秒時調整装置 - Google Patents

カメラ用シャッタの秒時調整装置

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JPH0626892Y2
JPH0626892Y2 JP1988003470U JP347088U JPH0626892Y2 JP H0626892 Y2 JPH0626892 Y2 JP H0626892Y2 JP 1988003470 U JP1988003470 U JP 1988003470U JP 347088 U JP347088 U JP 347088U JP H0626892 Y2 JPH0626892 Y2 JP H0626892Y2
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iron
adjusting
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彰 鈴木
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はフォーカルプレーンシャッタやレンズシャッタ
等のカメラ用シャッタの秒時調整装置に関するものであ
る。
[従来の技術] シャッタ羽根の開閉時期の両方又はいずれかを電磁石装
置によって電磁制御するようなタイプのフォーカルプレ
ーンシャッタやレンズシャッタにおいては、電磁石装置
に開き信号又は閉じ信号が入力してから実際にシャッタ
羽根が走行を開始するまでに若干の遅れ(所謂「メカ遅
れ」と一般に称されている)が生じるので、正確なシャ
ッタ秒時を得るためにいろいろな調整がなされている。
この秒時調整の方法として、電気的方法やメカ的方法が
各種試みられている(例えば、本出願人自身の出願によ
る実願昭57−76788等)。
[考案が解決しようとする課題] この様な従来の電磁石装置を用いるカメラ用シャッタの
秒時調整装置においては、シャッタを組立てた後の秒時
調整時に、キズなどによる鉄芯の吸着面の精度不良や組
立誤差などによる吸着面の位置寸法不良等が生じた場合
に電磁石装置の鉄芯を交換する必要が生じる。この場合
に、電磁石装置の鉄芯が鉄片を吸着保持する位置を調整
する調整部材を前記実願昭57−76788号(実開昭
58−180539号公報)に開示された一実施例の如
く、偏芯ピンを鉄芯に係合させて構成した場合、鉄芯の
交換のために偏芯ピンを除去するのが困難である。
また、例えば実開昭62−167230号公報に開示さ
れた秒時調整装置の様に、偏芯ピンをU字型鉄芯の股の
部分と係合させて該U字型鉄芯を背面からスプリングで
付勢しているような場合は、背面のスプリングを除去す
れば鉄芯を交換しうるが、この方法はスプリングの除去
に手間どると同時に、スプリングを設けるためのスペー
スを必要とし、小型化に適さないという難点がある。
本考案は、従来のカメラ用シャッタの秒時調整装置の以
上の様な欠点を解消し、鉄芯を極めて容易に交換でき、
かつ広いスペースも必要としない、小型化に適したカメ
ラ用シャッタ秒時調整装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本考案になるカメラ用シャッタの秒時調整装置は、アパ
ーチャが形成された基板と、シャッタ羽根を走行させる
ための駆動力源を有する駆動部材と、該駆動部材に取り
付けられた鉄片と、前記基板上に固設された中空状コイ
ルの中空部に移動自在に支持され、前記鉄片を前記シャ
ッタ羽根のスタート位置で吸着保持可能な鉄芯を有する
電磁石装置と前記電磁石装置の鉄芯の凹部に係合可能な
偏芯ピンを有し、該偏芯ピンの回動によって前記鉄芯が
前記鉄片を吸着保持する位置を調整する調整部材とを備
え、該調整部材によって前記シャッタ羽根のアパーチャ
に対するスタート位置を変化させることによりシャッタ
の秒時を調整するようにしたカメラ用シャッタの秒時調
整装置において、一端を前記基板に固定され、他端側に
前記偏芯ピンを前記鉄芯を係合する位置と係合を解除す
る位置とに移動可能に保持する偏芯ピン取付部を有する
固定部材を設けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案のカメラ用シャッタの秒時調整装置においては、
偏芯ピンを保持する固定部材を偏芯ピンと鉄芯との係合
を解除する方向へ容易に移動し得るようにしているの
で、固定部材を移動することにより該固定部材と鉄芯の
係合を容易に解除し得ると同時に、余分なスペースを必
要としない。
[実施例] 以下図面を参照しながら本考案の一実施例を説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例の一部を示す断面
図である。
図において、電磁石装置1はボビン1aに捲回されたコ
イル1b及び鉄芯1cから成り、偏芯ピンのピン部2a
に係合する凹条1dがその上面に設けられている。
偏芯ピン2は可撓性を有する固定部材3に植立されてい
る。
一方、図示しないシャッタ羽根を走行させるための駆動
力源を有する駆動部材4の一端には凸起4aが設けられ
ており、該凸起4aに、駆動部材4のオーバーチャージ
を吸収するためのスプリング6を介して鉄片5が取り付
けられている。
本実施例においては、偏芯ピン2を回転させることによ
り鉄芯1cを図の左右方向に摺動させ、鉄片5を吸着保
持する位置を調整することにより、シャッタ秒時の調整
を行う。
本実施例において鉄芯1cを交換するには、第2図に示
すように、コイル1bへの通電を遮断し、駆動部材4及
び鉄片5を退避させた状態で、固定部材3を矢印A方向
に持ち上げることにより鉄芯1cと偏芯ピン2との係合
を解除せしめ、該鉄芯1cを矢印B方向に移動させて容
易にボビン1bから鉄芯1cを除去することが出来る。
新たな鉄芯をボビン1bに挿入するには、新たな鉄芯を
矢印B方向の反対方向から挿入すれば、該鉄芯の上面に
設けられた斜面1eに沿って偏芯ピン2が上方に移動せ
しめられ、固定部材3を矢印A方向へ特に持ち上げなく
とも、容易に鉄芯を挿入できる。
なお、本実施例においては固定部材3として可撓性を有
する部材を用いたが、非可撓性の部材を用い、該部材の
一端(図の左側の図示しない端部)をヒンジ等の部材で
固定して移動しうるようにしても良い。
また、図では凹条1dを鉄芯1cの上面に設けたが、コ
イル1bによって障害とならない位置であれば側面、下
面等どこに設けても良いことは言うまでもない。
更にオーバーチャージ吸収用のスプリング6は第1図の
位置に設けずに、駆動部材4の固定軸の近傍に設け、駆
動部材4自体を固定軸に対して弾力的に保持して、鉄片
5は凸起4aに固定的に取り付けても良い。
次に、第1図及び第2図に示した電磁石装置と調整部材
を用いてフォーカルプレーンシャッタのシャッター秒時
調整装置を構成した場合の本考案の一実施例の平面図を
第3図ないし第5図に示す。
第3図はシャッタセット状態を示す。同図において、シ
ッャタ駆動部品を搭載する基板10には、アパーチャ1
0a,円弧状の溝10b,10cが形成されている。1
1は開き用電磁石装置であり、第1図及び第2図に示し
たものと同一のものであるが、各部の符号は第1図・第
2図の符号にプラス10をした符号を用いている。即
ち、前記基板10に固着されているボビン11aにはコ
イル11bが捲回されており、更に、該ボビン11a中
には該ボビン11aに対して摺動しうる鉄芯11cが挿
入されている。また、該鉄芯11cの上面には、該鉄芯
11cの位置を調整するための凹条11dが穿設され、
該凹条11dには偏芯ピン2のピン部12aが係合して
いる。なお、第3図ないし第5図では、第1図及び第2
図に示した固定部材3及び偏芯ピン2の蓋部の図示は省
略している。
先羽根用の駆動部材14には、前記溝10bに嵌合する
シャッタ羽根作動ピン14b及びシャッタ羽根をチャー
ジ位置にセットするセットローラ14cが植立されてお
り、前述の如く、一端部に設けられた凸起14aには、
オーバーチャージ吸収用のスプリング16を介して鉄片
15が取り付けられている。また、該駆動部材14は軸
17によって前記基板10に軸支されており、該軸17
に捲回して設けられた図示しないスプリングによって右
旋性の駆動力が付勢されているが、前記鉄片15が前記
鉄芯11cに吸着保持されることによって抑止されてい
る。
以上は先羽根用の構成の説明であるが、後羽根用の構成
についてもまったく同様であるので、後羽根用の構成は
先羽根用の構成符号にプラス10をした符号を付してそ
の説明を省略する。
30は、先羽根用駆動部材14と後羽根用駆動部材24
とをチャージ位置にセットするチャージカムであり、軸
31により前記基板10に軸支され、該軸31に捲回さ
れて設けられた図示しないスプリングによって左旋方向
に付勢されている。また、該チャージカム30には、カ
メラ側のチャージピン32に押動せしめられ前記駆動部
材14,24をチャージ位置にセットするための凸起3
0a、及び前記セットローラ14c,24cと係合する
端面30b,30cが設けられている。
次に本実施例の動作を説明する。
前回のシャッタ露光動作後、カメラのチャージ動作によ
り、チャージピン32が下方に移動し凸起30aが押圧
されて、チャージカム30が右旋し、先羽根及び後羽根
を第3図の位置にセットしシャッタがチャージされる。
この状態ではチャージピン32が、凸起30aを介して
チャージカム30を同図の位置に固定しているため、鉄
片15,25は鉄心11c,21cに押圧されスプリン
グ16,26の付勢力に抗して図のオーバーチャージ位
置に保持されている。
なお、鉄心11c,21cの位置は、第1図及び第2図
に示した偏芯ピン2及び固定部材3により、その位置を
調整された上で、同部材により、第3図の位置に固定さ
れている。
次に、シャッタボタンが押圧され露光動作が開始される
と電磁石装置11,21に通電され鉄片15,25が鉄
芯11c,21cに吸着され磁力により保持されると、
第4図に示すように、チャージピン32は退避し、チャ
ージカム30も不図示のスプリングの付勢力により左旋
して図の位置に復帰する。この状態では、鉄片15,2
5は鉄芯11c,21cに吸着されているが、チャージ
カム30が復帰し、駆動部材14,24のセットローラ
14c,24cとチャージカム30との係合が解除され
ているので、スプリング16,26の付勢力により駆動
部材14,24は、前記鉄芯11c,21cの位置によ
り規制された第4図のスタート位置に停止する。
続いて、電磁石装置11,21への通電が順次遮断され
ると、鉄片15,25が順次鉄芯11c,21cから釈
放されて、駆動部材14,24が、不図示のスプリング
の付勢力により順次右旋してシャッタ羽根が走行し露光
が終了し第5図の状態となる。
この後、カメラのチャージ動作により、チャージピン3
2が図の下方に移動し、チャージカム30が不図示のス
プリングの付勢力に抗して右旋して、駆動部材14,2
4がそれぞれ不図示のスプリングの付勢力に抗して左旋
し、第3図のオーバーチャージ位置にセットされる。
なお、本実施例では、鉄芯11c,21cの鉄片15,
25の保持位置を双方とも調整しうるように構成した
が、いずれか一方のみ調整しうるようにしても良い。ま
た、フォーカルプレーンシャッタでなくとも、2組の羽
根を順次動作させて露光するタイプのものであれば、レ
ンズシャッタであっても良い。
そのほか、電磁石装置についても上述のタイプに代え
て、鉄芯11c,21cを永久磁石で構成し、コイルに
通電し逆励磁させることにより鉄片15,25の吸着保
持を解除するタイプでも良く、また、先羽根,後羽根の
いずれかを機械式レリーズとするものにおいても実施可
能である。
[考案の効果] 本考案になるカメラ用シャッタの秒時調整装置において
は、電磁石装置の鉄芯が駆動部材に取り付けられた鉄片
を吸着保持する位置を調整する調整部材に偏芯ピンを用
い、該偏芯ピンを保持する固定部材を偏芯ピンと鉄芯と
の係合を解除する方向へ容易に移動し得るようにせしめ
たので、固定部材を移動することにより該偏芯ピンと鉄
芯の係合を容易に解除し得るようになり、該鉄芯を極め
て容易に交換でき、かつ、全体の形状を極めてコンパク
トに構成できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例の一部を示す断面
図、第3図ないし第5図は第1図及び第2図の実施例を
シャッタ秒時調整装置として構成した場合の実施例を示
す平面図である。 1,11,21……電磁石装置 1a,11a,21a……ボビン 1b,11b,21b……コイル 1c,11c,21c……鉄芯 1d,11d,21d……凹条 1e……斜面 2……偏芯ピン 3……固定部材 4,14,24……駆動部材 5,15,25……鉄片 6,16,26……スプリング 10……基板 30……チャージカム

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アパーチャが形成された基板と、 シャッタ羽根を走行させるための駆動力源を有する駆動
    部材と、 該駆動部材に取り付けられた鉄片と、 前記基板上に固設された中空状コイルの中空部に移動自
    在に支持され、前記鉄片を前記シャッタ羽根のスタート
    位置で吸着保持可能な鉄芯を有する電磁石装置と 前記電磁石装置の鉄芯の凹部に係合可能な偏芯ピンを有
    し、該偏芯ピンの回動によって前記鉄芯が前記鉄片を吸
    着保持する位置を調整する調整部材と を備え、 該調整部材によって前記シャッタ羽根のアパーチャに対
    するスタート位置を変化させることによりシャッタの秒
    時を調整するようにした カメラ用シャッタの秒時調整装置において、 一端を前記基板に固定され、他端側に前記偏芯ピンを前
    記鉄芯を係合する位置と係合を解除する位置とに移動可
    能に保持する偏芯ピン取付部を有する固定部材を設けた ことを特徴とするカメラ用シャッタの秒時調整装置。
  2. 【請求項2】固定部材は可撓性を有している実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のカメラ用シャッタの秒時調整
    装置。
  3. 【請求項3】固定部材は一端をヒンジで固定されている
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のカメラ用シャッタ
    の秒時調整装置。
JP1988003470U 1988-01-14 1988-01-14 カメラ用シャッタの秒時調整装置 Expired - Lifetime JPH0626892Y2 (ja)

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