JPH06267027A - 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド

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JPH06267027A
JPH06267027A JP4926993A JP4926993A JPH06267027A JP H06267027 A JPH06267027 A JP H06267027A JP 4926993 A JP4926993 A JP 4926993A JP 4926993 A JP4926993 A JP 4926993A JP H06267027 A JPH06267027 A JP H06267027A
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JP
Japan
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lower shield
shield magnetic
thin film
magnetic
magnetic body
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Application number
JP4926993A
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English (en)
Inventor
Hideo Suyama
英夫 陶山
Norio Saito
憲男 斎藤
Hitoshi Sato
仁 佐藤
Takuji Shibata
拓二 柴田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下シールド磁性体間からMR素子に直接入
るクロストーク成分、並びにバイアス導体や電極の電磁
誘導によるクロストーク成分を低減して、再生信号のS
/Nの向上及びサーボ信号等の信頼性を向上させる。 【構成】 非磁性基板11上に、絶縁層12を介して下
部シールド磁性体2が形成され、この下部シールド磁性
体2上に第1の再生ギャップを形成する絶縁層13が積
層され、この絶縁層13上にMR素子1が形成され、更
にこのMR素子1上に第2の再生ギャップを形成する絶
縁層14が形成され、この絶縁層14上に上部シールド
磁性体3が積層されて構成されたMR薄膜ヘッドにおい
て、MR素子1が無い部分の上下シールド磁性体3及び
2間の距離g1 を、MR素子1が有る部分の距離g2 の
1/2以下にして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体からの記
録磁界によって、抵抗率が変化する磁気抵抗効果薄膜を
用い、その磁気抵抗効果薄膜の抵抗変化を再生出力電圧
として検出する磁気抵抗効果型磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ハードディスク装置における小型
大容量化が進行する中で、特にノート型パソコンに代表
されるような可搬型コンピュータへの適用が考慮される
用途では、例えば2.5インチハードディスク装置に対
する要求が高まっている。
【0003】このような小型ハードディスクではディス
ク径に依存して媒体速度が遅くなるため、再生出力が媒
体速度に依存する従来の誘導型磁気ヘッドでは、再生出
力が低下し、大容量化の妨げとなっている。
【0004】しかし、磁界によって抵抗率が変化する磁
気抵抗効果素子(以下、単にMR素子と記す)の抵抗変
化を再生出力電圧として検出する磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドは、その再生出力が媒体速度に依存せず、低媒体速
度でも高再生出力が得られるという特長を有するため、
小型ハードディスクにおいて大容量化を実現する磁気ヘ
ッドとして注目されている。
【0005】従来では、上記MRヘッドをハードディス
ク装置の磁気ヘッドとして実現させるために、スライダ
材に、薄膜の磁気抵抗効果素子(以下、単にMR素子と
記す)を、再生時の磁路となる下部シールドコアと上部
シールドコアとでサンドイッチした構造の磁気抵抗効果
型薄膜磁気ヘッド(以下、MR薄膜ヘッドと記す)を形
成するようにしている。
【0006】具体的に、例えば縦型のMR薄膜ヘッドを
例にとると、図5及び図6に示すように、非磁性の基板
101上に絶縁層102を介して下部シールド磁性体1
03となる軟磁性膜及び絶縁層104を順次積層し、こ
の絶縁層104上に、MR素子105を、その長手方向
が磁気記録媒体との対向面(ヘッド面a)と垂直になる
ように配置し、かつその一方の端面がヘッド面aに露出
するかたちに形成し、更に、このMR膜105の両端に
センス電流を供給するための前端電極106a及び後端
電極106bを形成する。
【0007】その後、上記MR素子105及び前端電極
106a,後端電極106bを含む全面に絶縁層107
を積層した後、下層のMR素子105を長手方向に横切
るようにバイアス導体108を形成し、その後、全面に
絶縁層109及び上部シールド磁性体110となる軟磁
性膜を順次積層することにより、従来におけるMR薄膜
ヘッドが構成される。なお、図示の例では、後端電極1
06bとバイアス導体109とが直列接続されたかたち
となっている。
【0008】一方、横型のMR薄膜ヘッドにおいては、
図7及び図8に示すように、MR素子105を、その長
手方向がヘッド面aと平行となるように配置され、その
長手方向端部の一方をヘッド面aに露出させたかたちに
形成されている。そして、上記MR素子105上に絶縁
層107を介してバイアス導体108が形成され、ま
た、MR素子105の長手方向両端にそれぞれ第1の電
極111a及び111bが形成されて、MR素子105
の長手方向に沿って(即ち、ヘッド面aに沿って)セン
ス電流が流れるように構成されている。
【0009】上記縦型及び横型MR薄膜ヘッドはいずれ
も、MR膜105を上部シールド磁性体110及び下部
シールド磁性体103で挟む構造としているため、シー
ルド磁性体110及び103のないものと比して、再生
出力の記録密度依存性を向上させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の例え
ば縦型MR薄膜ヘッドにおいては、図9に示すように、
MR素子105を磁気的にシールドする上部及び下部シ
ールド磁性体110及び103は、ほぼ平行に対向して
形成され、MR素子105が位置する箇所での上部及び
下部シールド磁性体110及び103間の距離と、MR
素子105が位置しない箇所での上部及び下部シールド
磁性体110及び103間の距離とがほとんど同じにな
っている。
【0011】この場合、上部及び下部シールド磁性体1
10及び103間の距離を再生ギャップとして入力され
たある程度低い周波数成分を有する磁束がMR素子10
5そのものを通過して、目的の信号成分以外のクロスト
ーク成分として出力されたり、MR素子105の感知部
の両端に接続された前端電極106a及び後端電極10
6bにおいて電磁誘導で発生したクロストーク成分が、
本来のMR素子105から出力される信号成分に重畳し
て出力されるという問題があった。
【0012】これらクロストーク成分は、本来の信号成
分のS/Nを劣化させるという問題があり、特に、ハー
ドディスク装置の場合、再生ヘッド(MR薄膜ヘッド)
でサーボ信号やトラッキング信号を記録媒体面から取り
出した際、そのサーボ信号等の質を上記クロストーク成
分が重畳することにより劣化させることになる。
【0013】図10に従来のMR薄膜ヘッドのオフトラ
ック特性を示す。このオフトラック特性から、上部及び
下部シールド磁性体110及び103の幅方向におい
て、MR素子105が位置する箇所(区間B−Cで示
す)の出力レベルを0dBとしたとき、MR素子105
が位置しない箇所(区間A−B及び区間C−Dで示す)
に、出力レベルが−20数dBのクロストーク成分が入
っていることがわかる。
【0014】これは、横型MR薄膜ヘッドでも同じで、
第1の電極111a、MR素子105及び第2の電極1
11bで形成されるループで発生する電磁誘導で上部及
び下部シールド磁性体110及び103からのクロスト
ーク成分がMR素子105に入り、図10と同じ出力レ
ベルのクロストーク成分が出力されることになる。
【0015】このように、従来のMR薄膜ヘッドにおい
ては、上下シールド磁性体110及び103間からMR
素子105に直接入るクロストーク成分、並びにバイア
ス導体108や電極(縦型においては前端電極106a
及び後端電極106b、横型においては第1及び第2の
電極111a及び111b)の電磁誘導によるクロスト
ーク成分が本来の信号成分に重畳されて出力されること
になり、再生信号のS/Nが劣化すると共に、サーボ信
号等の信頼性も低下するという問題があった。
【0016】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、本来の信号成分に重畳
される上下シールド磁性体間からMR素子に直接入るク
ロストーク成分、並びにバイアス導体や電極の電磁誘導
によるクロストーク成分を低減することができ、再生信
号のS/Nの向上及びサーボ信号等の信頼性を向上させ
ることができる磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドを提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気抵抗効果
を有する磁気抵抗効果素子1を記録媒体摺動面aに露出
させ、この磁気抵抗効果素子1を膜厚方向に挟む非磁性
層13及び14を介してそれぞれ軟磁性体層からなる上
部及び下部シールド磁性体3及び2で磁気的にシールド
された構成の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドにおいて、
記録媒体摺動面に露出した部分における磁気抵抗効果素
子1の形成置での上部シールド磁性体3と下部シールド
磁性体2間の距離g2 に比べて、磁気抵抗効果素子1の
非形成位置での上部シールド磁性体3と下部シールド磁
性体2間の距離g1 を1/2以下にして構成する。
【0018】
【作用】本発明に係る磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドに
おいては、上下シールド磁性体3及び2のヘッド面aに
露出した部分において、磁気抵抗効果素子(以下、単に
MR素子と記す)1の無いところの上下シールド磁性体
3及び2間の距離g1 がMR素子1の有るところの距離
g2 よりも小さくなる、あるいはMR素子1が無いとこ
ろの上下シールド磁性体3及び2が磁気的に短絡するこ
とになる。
【0019】このMR素子1が無いところの上下シール
ド磁性体3及び2間の距離g1 が小さくなることによっ
て、その部分の磁気抵抗が小さくなり、低い周波数成分
の磁束の入力が低下する。また、MR素子1の有るとこ
ろ(磁気抵抗が大きい)と比較して、ヘッド面aから入
った本来の信号成分以外のクロストーク成分の磁束をよ
り多く流す(落とす)。
【0020】その結果、バイアス導体及びセンス電流を
流すための電極で発生する電磁誘導によるクロストーク
成分や上下シールド磁性体3及び2からMR素子1に直
接入るクロストーク成分が大幅に低減されることにな
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る磁気抵抗効果型薄膜磁気
ヘッドの実施例(以下、単に実施例に係るMR薄膜ヘッ
ドと記す)を図1〜図4を参照しながら説明する。
【0022】この実施例に係るMR薄膜ヘッドは、図1
に示すように、磁気抵抗効果素子(以下、単にMR素子
と記す)1が、再生時の磁路となる下部シールド磁性体
2と上部シールド磁性体3とでサンドイッチされた構造
となっている。
【0023】具体的には、非磁性基板11上に、絶縁層
12を介してNi−Fe等の磁性膜による下部シールド
磁性体2が形成され、この下部シールド磁性体2上に第
1の再生ギャップを形成するアルミナ等の絶縁層13が
積層されている。そして、この絶縁層13上に例えばF
e−Ni膜によるMR素子1が形成され、更にこのMR
素子1上に第2の再生ギャップを形成する絶縁層14が
形成され、この絶縁層14上にFe−Ni等の磁性膜に
よる上部シールド磁性体3が積層されて本実施例に係る
MR薄膜ヘッドが構成されている。
【0024】そして、縦型のMR薄膜ヘッドにおいて
は、図3に示すように、MR素子1を、その長手方向が
磁気記録媒体との対向面、即ち記録媒体摺動面aと垂直
となるように配置し、その一方の端面を記録媒体摺動面
aに露出させたかたちとなっている。このMR素子1の
記録媒体摺動面側端(以下、前端と記す)部分と、その
前端部分から所定距離隔てた箇所に、それぞれ軟磁性膜
による電極(前端電極21a及び後端電極21b)が形
成されている。
【0025】この前端電極21a及び後端電極21b
は、MR素子1の長手方向に沿って(即ち、記録媒体摺
動面aと直交する方向に)センス電流を流す目的で形成
される。本実施例においては、前端電極21aを独立分
離した形に形成しているため、絶縁層14を形成した
後、平坦化処理して前端電極21aの上面を露出させ、
その後に上部シールド磁性体3を形成するようにして、
前端電極21aと上部シールド磁性体3とを電気的に接
続するようにしている。従って、この場合、前端電極2
1aにて第2の再生ギャップが形成される。
【0026】そして、この縦型のMR薄膜ヘッドにおい
ては、MR素子1中、前端電極21aの後端と後端電極
21bの前端の間の領域が磁気抵抗効果を示すことにな
り、この領域がMR素子1の感知部1aを構成すること
になる。また、MR膜1の感知部1a上には、このMR
膜1にバイアス磁界を印加するためのバイアス導体22
がMR膜1の上方を横切るように形成されている。
【0027】一方、横型のMR薄膜ヘッドにおいては、
図4に示すように、MR素子1を、その長手方向が記録
媒体摺動面aと平行となるように配置され、その長手方
向端部の一方を記録媒体摺動面aに露出させたかたちに
形成されている。そして、上記MR素子1上に絶縁層1
4を介してバイアス導体(図示せず)が形成され、ま
た、MR素子1の長手方向両端にそれぞれ電極23a及
び23bが形成されて、MR素子1の長手方向に沿って
(即ち、記録媒体摺動面aに沿って)センス電流が流れ
るように構成されている。
【0028】そして、本実施例に係るMR薄膜ヘッドに
おいては、図1、図3及び図4に示すように、MR素子
1、バイアス導体22及び電極(縦型においては前端電
極21a及び後端電極21b、横型においては第1及び
第2の電極23a及び23b)を除いて、記録媒体摺動
面aからその奥行き近傍にかけて意図的に上下シールド
磁性体3及び2間の距離を小さくする凹部領域24が形
成されて構成されている。
【0029】この凹部領域24の形成方法としては、縦
型のMR薄膜ヘッドを例にとると、例えばMR素子1を
形成する前に、予め下層の下部シールド磁性体2上の絶
縁層13(例えばAl23)をリフトオフ法やエッチン
グ法にて一部除去することにより、上記凹部領域24を
形成することができる。その結果、MR素子1が無い部
分の上下シールド磁性体3及び2間の距離g1 (図1参
照)が、上記絶縁層13の厚み分だけ減り、具体的に
は、MR素子1が有る部分の距離g2 に比べて1/2程
度になる。
【0030】その他、上下シールド磁性体3及び2間の
距離g1 を小さくする方法としては、例えばMR素子1
上に形成する絶縁層14、例えばSiO2 やSi34
一部(図3における縦型のMR薄膜ヘッドにおいて、前
端電極21aの長手方向の長さを大きくした場合は、前
端電極21aの一部も含める)をエッチング法にて除去
して、上記凹部領域24を形成するようにしてもよい。
【0031】ここで、MR素子1が無い部分の上下シー
ルド磁性体3及び2間の距離g1 が、MR素子1が有る
部分の距離g2 に比べて1/2程度である場合のオフト
ラック特性は、図2に示すように、上部及び下部シール
ド磁性体3及び2の幅方向において、MR素子1が位置
する箇所(区間B−Cで示す)の出力レベルを0dBと
したとき、MR素子1が位置しない箇所(区間A−B及
び区間C−Dで示す)におけるクロストーク成分iの出
力レベルは、従来の場合(二点鎖線で示す)jと比べて
3dB以上低下していることがわかる。
【0032】また、上記2つの方法を組み合わせること
により、より深い凹部領域24が形成され、その部分に
おける上部及び下部シールド磁性体3及び2は、ほとん
ど磁気的に結合した状態になる。実際には、上部シール
ド磁性体3の密着強度確保のために、上下シールド磁性
体3及び2間に、Ti(チタン)やCr(クロム)など
の非磁性金属層を厚さ約0.03μm程度介在させる
が、この程度の小さい間隔になると、磁気的にほとんど
短絡した状態となる。
【0033】この場合のオフトラック特性は、図2に示
すように、上部及び下部シールド磁性体3及び2の幅方
向において、MR素子1が位置する箇所(区間B−Cで
示す)の出力レベルを0dBとしたとき、MR素子1が
位置しない箇所(区間A−B及び区間C−Dで示す)に
おけるクロストーク成分k(破線で示す)の出力レベル
が、−30数dBとなり、従来の場合と比べて大幅に低
下することになる。
【0034】このように、上記実施例に係るMR薄膜ヘ
ッドにおいては、上下シールド磁性体3及び2の記録媒
体摺動面aに露出した部分において、MR素子1が無い
ところの上下シールド磁性体3及び2間の距離g1 が、
MR素子1の有るところの距離g2 よりも小さくなる、
あるいはMR素子1が無いところの上下シールド磁性体
3及び2が磁気的に短絡することになることとなるた
め、MR素子1が無いところの上下シールド磁性体3及
び2間の磁気抵抗が小さくなり、低い周波数成分の磁束
の入力が低下することになる。また、MR素子1の有る
ところ(磁気抵抗が大きい)と比較して、記録媒体摺動
面aから入った本来の信号成分以外のクロストーク成分
の磁束をより多く流す(落とす)。
【0035】その結果、バイアス導体22及びセンス電
流を流すための電極(縦型においては前端電極21a及
び後端電極21b、横型においては第1及び第2の電極
23a及び23b)で発生する電磁誘導によるクロスト
ーク成分や上下シールド磁性体3及び2からMR素子1
に直接入るクロストーク成分が大幅に低減されることに
なる。
【0036】このように、本実施例に係るMR薄膜ヘッ
ドにおいては、本来の信号成分に重畳される上下シール
ド磁性体3及び2間からMR素子1に直接入るクロスト
ーク成分、並びに上記導体の電磁誘導によるクロストー
ク成分を低減することができることから、再生信号のS
/Nの向上及びサーボ信号等の信頼性を向上させること
ができ、エラーレートの少ない再生信号及び誤差の少な
いサーボ信号を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る磁気抵抗効
果型薄膜磁気ヘッドによれば、磁気抵抗効果を有する磁
気抵抗効果素子を記録媒体摺動面に露出させ、この磁気
抵抗効果素子を膜厚方向に挟む非磁性層を介してそれぞ
れ軟磁性体層からなる上部及び下部シールド磁性体で磁
気的にシールドされた構成の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘ
ッドにおいて、上記記録媒体摺動面に露出した部分にお
ける上記磁気抵抗効果素子の形成位置での上部シールド
磁性体と下部シールド磁性体間の距離に比べて、磁気抵
抗効果素子の非形成位置での上部シールド磁性体と下部
シールド磁性体間の距離を1/2以下にしたので、本来
の信号成分に重畳される上下シールド磁性体間からMR
素子に直接入るクロストーク成分、並びにバイアス導体
や電極の電磁誘導によるクロストーク成分を低減するこ
とができ、再生信号のS/Nの向上及びサーボ信号等の
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの
実施例(以下、単に実施例に係るMR薄膜ヘッドと記
す)を記録媒体摺動面から見て示す要部の斜視図であ
る。
【図2】本実施例に係るMR薄膜ヘッドの上部及び下部
シールド磁性体の幅方向におけるオフトラック特性を示
す特性図である。
【図3】本実施例に係る縦型MR薄膜ヘッドの構成を上
部シールド磁性体を取り除いて示す平面図である。
【図4】本実施例に係る横型MR薄膜ヘッドの構成を上
部シールド磁性体を取り除いて示す平面図である。
【図5】従来例に係る縦型MR薄膜ヘッドの構成を示す
断面図である。
【図6】従来例に係る縦型MR薄膜ヘッドの構成を上部
シールド磁性体を取り除いて示す平面図である。
【図7】従来例に係る横型MR薄膜ヘッドの構成を示す
断面図である。
【図8】従来例に係る横型MR薄膜ヘッドの構成を上部
シールド磁性体を取り除いて示す平面図である。
【図9】従来例に係るMR薄膜ヘッドを記録媒体摺動面
から見て示す要部の斜視図である。
【図10】従来例に係るMR薄膜ヘッドの上部及び下部
シールド磁性体の幅方向におけるオフトラック特性を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 MR素子 2 下部シールド磁性体 3 上部シールド磁性体 11 基板 12,13,14 絶縁層 21a及び21b 前端及び後端電極 22 バイアス導体 23a及び23b 第1及び第2の電極 24 凹部領域 g1 MR素子が無い部分の上下シールド磁性体間の距
離 g2 MR素子が有る部分の上下シールド磁性体間の距
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 拓二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果を有する磁気抵抗効果素子
    を記録媒体摺動面に露出させ、この磁気抵抗効果素子を
    膜厚方向に挟む非磁性層を介してそれぞれ軟磁性体層か
    らなる上部及び下部シールド磁性体で磁気的にシールド
    された構成の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドにおいて、 上記記録媒体摺動面に露出した部分における上記磁気抵
    抗効果素子の形成位置での上部シールド磁性体と下部シ
    ールド磁性体間の距離に比べて、上記磁気抵抗効果素子
    の非形成位置での上部シールド磁性体と下部シールド磁
    性体間の距離が1/2以下であることを特徴とする磁気
    抵抗効果型薄膜磁気ヘッド。
JP4926993A 1993-03-10 1993-03-10 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド Pending JPH06267027A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597545B2 (en) * 2000-05-25 2003-07-22 Seagate Technology Llc Shield design for magnetoresistive sensor
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