JPH06266274A - ホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置 - Google Patents

ホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置

Info

Publication number
JPH06266274A
JPH06266274A JP5060593A JP5060593A JPH06266274A JP H06266274 A JPH06266274 A JP H06266274A JP 5060593 A JP5060593 A JP 5060593A JP 5060593 A JP5060593 A JP 5060593A JP H06266274 A JPH06266274 A JP H06266274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
dry plate
hard copy
holographic
hologram dry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5060593A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Takahashi
進 高橋
Toshio Honda
捷夫 本田
Masahiro Yamaguchi
雅浩 山口
Nagaaki Ooyama
永昭 大山
Hideaki Endo
秀明 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP5060593A priority Critical patent/JPH06266274A/ja
Publication of JPH06266274A publication Critical patent/JPH06266274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram
    • G03H2001/2685One step recording process

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、3次元物体のハ−ドコピ−として用
いることができ、画質の良いホログラフィック立体ハ−
ドコピ−を得ることを最も主要な目的とする。 【構成】本発明は、ホログラム乾板上の集光部の座標位
置に対応する原画を作成し、この原画を表示手段に表示
し、光学系を用いてホログラム乾板に原画に対応したド
ット状の要素ホログラムを形成し、ホログラム乾板上の
集光部の座標位置を順次移動して表示することおよび要
素ホログラムを形成することを繰り返してドット状の複
数の要素ホログラムをホログラム乾板に形成し、ホログ
ラム乾板に集光される物体光に対して位相変調を加えな
がら要素ホログラムを形成することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元物体のハ−ドコ
ピ−として用いることが可能で、しかも画質の良いホロ
グラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、3次元画像処理技術は、幅広く用
いられてきている。例えば、医療の分野では、X線CT
(Computed Tomography),MRI(Magnetic Resonannce I
maging) 等により、人体の3次元情報を収集し、診断や
手術の計画等に役立てている。また、建築、製品の設計
等には、3次元CADシステムが使われている。そし
て、現在、これらの3次元画像処理システムの出力であ
るハ−ドコピ−としては、2次元の断層像、投影像等の
写真が用いられている。しかし、より効率よく、わかり
易いものとして、平面的なもので立体を表現するハ−ド
コピ−が望まれてきている。
【0003】ところで、コンピュ−タで処理、生成した
3次元物体を立体的に表示できるハ−ドコピ−として
は、ホログラフィック・ステレオグラム(以下、HSと
称する)が最も優れている。このHSは、物体を様々な
角度からみた平面画像を1枚のホログラムに合成するも
のであり、架空の物体の立体的な記録、表示に適してい
る。
【0004】しかし、3次元物体のハ−ドコピ−として
の条件を満たすHSの方法は、現在まで報告されていな
い。従来の方法では、上下方向の視差を記録することが
できず、観察位置によって、再生像に歪みを生じてしま
う。また、2ステップで合成する方法では、自動的にホ
ログラムを記録することができない。この自動的に合成
する方法としては、マルチプレックス・ホログラム、Al
cove Hologram 等が提案されているが、これらは、上下
方向の視差情報を記録することができないだけでなく、
円筒型、半円筒型で、観察に際して再生装置を必要とす
るため、一般的なハ−ドコピ−には向かない。
【0005】一方、最近では、画質の良いハ−ドコピ−
が強く要望されてきているが、現在のところ、画質の良
いホログラムを作成することは困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の方法では、上下方向の視差を記録することができ
ず、観察位置によって再生像に歪みを生じてしまうと
か、自動的に立体ホログラムを記録することができない
とか、画質の良いホログラムを作成できないという問題
があった。
【0007】本発明は、3次元物体のハ−ドコピ−とし
て用いることが可能でしかも画質の良いホログラフィッ
ク立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作
成方法は、ホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応
する原画を作成するステップと、ホログラム乾板上の集
光部の座標位置に対応する原画を表示手段に表示するス
テップと、光学系を用いてホログラム乾板に原画に対応
したドット状の要素ホログラムを形成するステップと、
ホログラム乾板上の集光部の座標位置を順次移動して表
示するステップおよび要素ホログラムを形成するステッ
プを繰り返してドット状の複数の要素ホログラムをホロ
グラム乾板に形成するステップとから成り、ホログラム
乾板に集光される物体光に対して位相変調を加えながら
要素ホログラムを形成するようにしている。
【0009】また、上記の目的を達成するために、本発
明のホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成装置は、
ホログラム乾板を所望の位置に移動させる移動手段と、
3次元画像デ−タからホログラム乾板の各点に対応する
原画パタ−ンを求める原画作成手段と、原画パタ−ンを
表示する表示手段と、表示手段に表示された原画パタ−
ンに対応したドット状の要素ホログラムをホログラム乾
板に形成する光学系と、要素ホログラムが複数形成され
たホログラム乾板を現像する現像手段と、移動手段、原
画作成手段、および現像手段を制御してホログラフィッ
ク立体ハ−ドコピ−を作成する制御手段と、ホログラム
乾板に集光される物体光の光路上に配設され、物体光に
対して位相変調を加える位相変調手段とを備えて構成し
ている。
【0010】ここで、特に上記位相変調手段は、表示手
段の直前、または直後に配設している。
【0011】また、上記位相変調手段は、ランダムに位
相が変化する拡散板としたり、あるいは4つの位相レベ
ル(0,π/2,π,(3/2)π)からなる疑似ラン
ダム位相系列を有し、最隣接項間の位相差(その絶対
値)のみを一定値とする疑似ランダム拡散板としてい
る。
【0012】さらに、上記表示手段としては、液晶パネ
ル等の振幅変調要素が考えられ、また上記ホログラム乾
板は、リップマンホログラム乾板であることが好まし
い。
【0013】
【作用】従って、本発明のホログラフィック立体ハ−ド
コピ−の作成方法および装置においては、平面型で、1
ステップで合成でき、上下方向の視差情報も記録される
ことにより、正確に立体像を記録、表示することができ
る。
【0014】また、本発明の作成方法および装置では、
基材表面にドット状の要素ホログラムを順次記録してゆ
くことにより、従来のドットプリンタと似たような方式
で記録することができる。
【0015】さらに、本発明の作成方法および装置で
は、ホログラム乾板に集光される物体光に対して位相変
調を加えて要素ホログラムを形成することにより、要素
ホログラム内での強度変化が小さくなり、ほとんどの部
分が適正露光域に入るため、要素ホログラムの大きさを
小さくすることができ、要素ホログラムの高密度記録が
可能になる。これにより、ドットの目立たない画質のよ
いホログラムの作成ができる。
【0016】以上により、3次元デ−タのハ−ドコピ−
機としての、3−Dプリンタを実現するには、本発明の
手法が最適である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0018】まず、図1および図2を用いて、本発明の
原理について、ホログラムとしてリップマンタイプのホ
ログラムを用いた場合について説明する。
【0019】図2に示す本発明の作成方法は、図1に示
す従来のマルチプレックス・ホログラムにおける視差情
報の記録方法と似ているが、マルチプレックス・ホログ
ラムは、図1に示すように、左右方向の視差のみを記録
するのに対して、本発明の方法は、上下方向に関しても
視差情報を記録する。これは、厚いホログラムを用いて
リップマンホログラムとすることにより、再生される光
に波長選択性を持たせ、白色光照明で上下方向の視差を
も再生するものである。
【0020】次に、図3を用いて、本発明の作成方法に
使用される光学系について説明する。
【0021】計算機で作成した画像パタ−ンを、振幅変
調要素である液晶パネル10に表示し、その透過光(物
体光)を、位相変調要素である疑似ランダム拡散板18
を介して位相変調し、さらにレンズ12を介してホログ
ラム面(ホログラム乾板)14に集光する。また、この
集光部16に、反対方向から参照光を入射させ、この参
照光との干渉縞パタ−ンを、ドット状の要素ホログラム
として、ホログラム面14に記録する。そして、ホログ
ラムフィルムを、縦、横方向に僅かずつ移動させて順次
露光を行ない、ホログラム全面にドット状の要素ホログ
ラムを露光する。
【0022】ここで、疑似ランダム拡散板18は、4つ
の位相レベル(0,π/2,π,(3/2)π)からな
る疑似ランダム位相系列を有し、最隣接項間の位相差
(その絶対値)のみを一定値とする。
【0023】また、液晶パネル10に表示する原画パタ
−ンは、図4に示すように、パ−スペクティブな投影変
換によって作成する。投影の中心点は、そのパタ−ン1
0を露光するホログラム面14上の点であり、図3に示
す光学系におけるレンズ12の口径と焦点距離により、
計算する光線の範囲が決まる。一般のコンピュ−タ・グ
ラフィックスの手法と異なるのは、投影の中心点と視点
が異なるため、隠面消去の処理は、図4において、右側
を手前にして行なう。これは、物体からの反射光線のう
ち、ホログラム面14上のある一点を通過する光線の方
向と強度を計算するものである。
【0024】HSの記録においては、原画パタ−ン計算
の際と同じ向きに光線が集光され、リップマンホログラ
ムとして記録される。ホログラムフィルムは、縦、横方
向に移動され、図4に示すように、ホログラム面14の
全面を塗りつぶすように露光する。
【0025】次に、本発明のホログラムの再生方法の原
理について説明する。
【0026】上記のように記録したHSを再生すると、
図5に示すように、ホログラム面14上の各点からの光
線が正しく再生され、立体像を観察することができる。
これは、言換えると、ホログラム14を窓として、その
窓を透過する全ての光線の方向と強度を正しく記録し、
再生するものである。従って、本発明の方法では、全く
歪みのない立体像を再生することができる。
【0027】次に、図6を用いて、1ステップ・リップ
マンHSによる立体像作成システムについて、具体的に
説明する。
【0028】図6は、そのシステムの具体的構成例を示
す概要図である。図6において、ヘリウム・ネオンレ−
ザ20からのレ−ザビ−ムは、ビ−ムスプリッタ22に
より物体光と参照光に分離される。このうち、物体光
は、レンズ24を介して平行光となり、液晶パネル10
を照明し、液晶パネル10により振幅(強度)変調され
る。さらに、この振幅変調された物体光は、疑似ランダ
ム拡散板18により位相変調される。そして、この位相
変調された物体光は、レンズ26、スリット28、さら
にレンズ30、ミラ−32を介して、パワ−の大きい球
面レンズ34に導かれ、このレンズ34によって、ホロ
グラム面14上に集光される。ここで、レンズ26、ス
リット28、さらにレンズ30は、液晶パネル10のマ
トリックス構造を取り除くための空間フィルタリング系
を構成している。
【0029】一方、ホログラム面14は、X−Yステ−
ジ36に固定され、縦、横方向に移動可能である。そし
て、液晶パネル10の情報を変えると共に、X−Yステ
−ジ36を移動して、ホログラム面14の全面にドット
状の要素ホログラムを形成する。全体のシステムは、パ
−ソナル・コンピュ−タによりコントロ−ルする。な
お、ホログラム面14に使用する感材としては、例え
ば、銀塩感材を用いることができる。
【0030】次に、本発明によるHSには、以下のよう
な特長がある。
【0031】(a)水平、垂直方向の視差をつけること
が可能で、正確に立体像を表示できる。
【0032】(b)リップマンタイプのホログラムを用
いれば、基本的にリアル・カラ−化が可能である。
【0033】(c)シリンドリカルレンズ等の特殊な光
学部品を用いずに、小型の装置で合成できる。
【0034】(d)大型のホログラムを作成する時も、
まったく同じ光学系を用い、露光点数を多くするのみで
よい。
【0035】(e)光線を集光して用いるので、光源の
パワ−を有効に使用でき、高度な光学系の安定性は要求
されない。
【0036】(f)1ステップで合成できるので、自動
的なシステムに用いることができる。
【0037】(g)ホログラム面14に集光される物体
光に対して、位相変調要素である疑似ランダム拡散板1
8により位相変調を加えて要素ホログラムを形成するの
で、要素ホログラム内での強度変化が小さくなり、ほと
んどの部分が適正露光域に入る。そのため、要素ホログ
ラムの大きさを小さくすることができ、要素ホログラム
の高密度記録が可能になる。これにより、ドットの目立
たない画質のよいホログラムが作成できる。
【0038】次に、図7および図8を用いて、本発明に
係るホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成装置(プ
リンタ)の構成例について説明する。
【0039】本発明のHSを用いると、架空の3次元物
体のハ−ドコピ−を出力する、実用的なホログラフィッ
ク・プリンタを実現することができる。図7は、そのシ
ステムを示す概要図である。このプリンタは、ビデオ・
プリンタの3次元版のようなイメ−ジで用いるものであ
る。オペレ−タは、モニター上で3次元物体を色々な角
度から観察し、出力させる方向を設定すると、その3次
元物体の立体的なハ−ドコピ−を得ることができる。
【0040】すなわち、まず、図8のステップAにおい
て、3次元画像デ−タをホストコンピュ−タ40に入力
する。
【0041】次に、ステップBにおいて、ホログラム乾
板14をフィルム移動コントロ−ラ46により移動し
て、ホログラム乾板14を所望の位置に設定する。
【0042】次に、ステップCにおいて、グラフィック
・プロセッサ42により、オリジナルの3次元デ−タか
らホログラムの各点に露光する原画パタ−ンを計算し、
フレ−ムメモリ44に蓄積する。
【0043】次に、ステップDにおいて、液晶パネル1
0に原画パタ−ンを表示する。
【0044】次に、ステップEにおいて、光学系48の
シャッタを開き、液晶パネル10を露光する。レ−ザ装
置20より取り出されたレ−ザ光は、ビ−ムスプリッタ
22により物体光と参照光に分けられ、物体光は、液晶
パネル10の原画パタ−ンにより振幅変調され、さらに
疑似ランダム拡散板18により位相変調されて、ホログ
ラム面14に集光され、参照光と共に一つの要素ホログ
ラムを形成する。
【0045】次に、ステップFにおいて、ホログラム乾
板14は、フィルム移動コントロ−ラ46により順次移
動され、ステップGを介してホログラム面14の全面を
塗りつぶすように露光される。
【0046】その後、ステップHにおいて、ホログラム
14の現像処理が現像機50により行なわれ、ホログラ
ムが自動的に作成される。
【0047】なお、グラッフィク・プロセッサ42、フ
ィルム移動コントロ−ラ46、および現像機50は、C
PUにより制御される。
【0048】このようなホログラフィック・3次元プリ
ンタシステムを用いることにより、画質のよい立体的な
ハ−ドコピ−を完全に自動的に作成することが可能であ
り、ホログラムを3次元物体のハ−ドコピ−として、広
く使用することができる。
【0049】上述したように、本実施例では、ホログラ
ム面14上の集光部の座標位置に対応する原画を作成
し、この原画を表示手段である液晶パネル10に表示
し、光学系を用いてホログラム面14に原画に対応した
ドット状の要素ホログラムを形成し、ホログラム面14
上の集光部の座標位置を順次移動して表示することおよ
び要素ホログラムを形成することを繰り返してドット状
の複数の要素ホログラムをホログラム面14に形成し、
ホログラム面14に集光される物体光に対して、位相変
調要素である疑似ランダム拡散板18により位相変調を
加えながら要素ホログラムを形成するようにしたもので
ある。
【0050】従って、次のような種々の効果が得られる
ものである。
【0051】(a)本実施例によるホログラフィック立
体ハ−ドコピ−には、3次元画像情報を有する微小なド
ット状の要素ホログラムが複数形成されているので、上
下方向にも視差を有する立体的なハ−ドコピ−を得るこ
とができる。また、ドット状の要素ホログラムにより像
を再生できるので、ホログラムの大きさの制限がなく、
ホログラム全面においてムラがない。
【0052】(b)本実施例の作成方法によると、1つ
の光学系で立体的なハ−ドコピ−を作成することがで
き、ハ−ドコピ−の自動システムを実現できる。また、
レ−ザ光を有効に利用でき、露光時間が短いので外部振
動に影響されることがない。
【0053】(c)本実施例のホログラム作成装置(プ
リンタ)によれば、ホログラフィック立体ハ−ドコピ−
を自動的に作成することができる。
【0054】(d)画質のよいホログラフィック立体ハ
−ドコピ−を自動的に作成することができる。
【0055】すなわち、液晶パネル10のパタ―ンを平
行光で照明し、レンズ12で集光して要素ホログラムを
記録する場合、要素ホログラムの大きさを小さくするた
めには、要素ホログラムをレンズ12の焦点位置近くで
撮影する必要がある。画質を向上させるために、各要素
ホログラムを小さくして高密度化すると、図9に示すよ
うに、要素ホログラムの中心部の強度が強く、周辺部で
の強度が弱くなる。そのため、ホログラムの記録材料の
適正な露光域に入る部分が少なく、画質が低下するた
め、要素ホログラムの大きさを小さくすることができな
い。
【0056】この点、本実施例では、ホログラム面14
に集光される物体光に対して、位相変調要素である疑似
ランダム拡散板18により位相変調を加えて要素ホログ
ラムを形成するので、スペックルの影響を抑えながら、
要素ホログラム内での光強度変化を小さくすることがで
き、図9に示すように、ほとんどの部分が適正露光域に
入る。そのため、要素ホログラムの大きさを小さくする
ことができ、要素ホログラムの高密度記録が可能にな
る。
【0057】すなわち、マルチドット・ホログラムのド
ットを小さくすることができ、ホログラムの高密度記録
が可能になり、ドットの目立たない画質のよいホログラ
ムを作成することができる。
【0058】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、次のよう
に種々に変形して実施できるものである。
【0059】(a)上記実施例では、位相変調要素とし
て、4つの位相レベル(0,π/2,π,(3/2)
π)からなる疑似ランダム位相系列を有し、最隣接項間
の位相差(その絶対値)のみを一定値とする疑似ランダ
ム拡散板18を用いる場合について説明したが、これに
限らず、例えばランダムに位相が変化する拡散板や、そ
れ以外の位相変調要素を用いるようにしてもよい。
【0060】(b)上記実施例では、位相変調要素であ
る疑似ランダム拡散板18を、振幅変調要素である液晶
パネル10の直後に配設する場合について説明したが、
これに限らず、疑似ランダム拡散板18を、液晶パネル
10の直前に配設したり、あるいは物体光の光路上のそ
の他の任意の部所に配設するようにしても、前述と全く
同様の効果が得られるものである。
【0061】(c)上記実施例では、表示手段として、
レ−ザ光を原画パタ−ンによって変調するための振幅変
調要素である液晶パネル10を用いる場合について説明
したが、これに限らず、このシステムに用いるために
は、画素数が256×256以上で、8ビットの階調を
表現でき、コヒ−レント光照明においても低ノイズで画
像を表示できるような振幅変調要素が好ましい。例え
ば、マスクを用いるようにしてもよい。
【0062】(d)上記実施例では、ホログラム乾板と
して、リップマンホログラム乾板を用いる場合について
説明したが、これに限らず、その他のホログラム乾板を
用いるようにしてもよい。
【0063】(e)上記実施例では、感材として銀塩感
材を使用したが、リップマンホログラムを高画質で記録
するために、高分子感光材料を使用することも可能であ
る。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
ログラム乾板上の集光部の座標位置に対応する原画を作
成し、この原画を表示手段に表示し、光学系を用いてホ
ログラム乾板に原画に対応したドット状の要素ホログラ
ムを形成し、ホログラム乾板上の集光部の座標位置を順
次移動して表示することおよび要素ホログラムを形成す
ることを繰り返してドット状の複数の要素ホログラムを
ホログラム乾板に形成し、ホログラム乾板に集光される
物体光に対して位相変調を加えながら要素ホログラムを
形成するようにしたので、3次元物体のハ−ドコピ−と
して用いることが可能でしかも画質の良いホログラフィ
ック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のマルチプレックス・ホログラムの原理を
説明するための図。
【図2】本発明のマルチドット・ホログラムの原理を説
明するための図。
【図3】本発明による1ステップ・リップマンHSの光
学系を示す概要図。
【図4】本発明に使用される原画パタ−ンの作成方法を
説明するための図。
【図5】本発明のホログラムの再生方法を説明するため
の図。
【図6】本発明のリップマンHS合成のための詳細な光
学系を示す概要図。
【図7】本発明のホログラフィックプリンタシステムの
構成例を示す概要図。
【図8】図7におけるホログラフィックプリンタシステ
ムのフロ−図。
【図9】本発明のホログラムの作用効果を説明するため
の図。
【符号の説明】
10…液晶パネル、12,24,26,30,34…レ
ンズ、14…ホログラム面、16…集光部、18…疑似
ランダム拡散板、20…レ−ザ、22…ビ−ムスプリッ
タ、28…スリット、32…ミラ−、36…X−Yステ
−ジ、40…ホストコンピュ−タ、42…グラフィック
・プロセッサ、44…フレ−ムメモリ、46…フィルム
移動コントロ−ラ、48…光学系、50…現像機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 進 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 本田 捷夫 神奈川県横浜市緑区北八朔町1913−12 (72)発明者 山口 雅浩 東京都世田谷区鎌田4−1−31−502 (72)発明者 大山 永昭 神奈川県川崎市川崎区観音2−3−9 (72)発明者 遠藤 秀明 東京都大田区北馬込1−18−8

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面にドット状の複数の要素ホログ
    ラムを形成してなるホログラフィック立体ハ−ドコピ−
    の作成方法において、 ホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応する原画を
    作成するステップと、 前記ホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応する前
    記原画を表示手段に表示するステップと、 光学系を用いて前記ホログラム乾板に前記原画に対応し
    たドット状の要素ホログラムを形成するステップと、 前記ホログラム乾板上の集光部の座標位置を順次移動し
    て前記表示するステップおよび要素ホログラムを形成す
    るステップを繰り返してドット状の複数の要素ホログラ
    ムを前記ホログラム乾板に形成するステップとから成
    り、 前記ホログラム乾板に集光される物体光に対して位相変
    調を加えながら前記要素ホログラムを形成するようにし
    たことを特徴とするホログラフィック立体ハ−ドコピ−
    の作成方法。
  2. 【請求項2】 基材表面にドット状の複数の要素ホログ
    ラムを形成してなるホログラフィック立体ハ−ドコピ−
    の作成装置において、 ホログラム乾板を所望の位置に移動させる移動手段と、 3次元画像デ−タから前記ホログラム乾板の各点に対応
    する原画パタ−ンを求める原画作成手段と、 前記原画パタ−ンを表示する表示手段と、 前記表示手段に表示された原画パタ−ンに対応したドッ
    ト状の要素ホログラムを前記ホログラム乾板に形成する
    光学系と、 前記要素ホログラムが複数形成された前記ホログラム乾
    板を現像する現像手段と、 前記移動手段、前記原画作成手段、および前記現像手段
    を制御してホログラフィック立体ハ−ドコピ−を作成す
    る制御手段と、 前記ホログラム乾板に集光される物体光の光路上に配設
    され、前記物体光に対して位相変調を加える位相変調手
    段と、 を備えて成ることを特徴とするホログラフィック立体ハ
    −ドコピ−の作成装置。
  3. 【請求項3】 前記位相変調手段は、前記表示手段の直
    前、または直後に配設することを特徴とする請求項2に
    記載のホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成装置。
  4. 【請求項4】 前記位相変調手段は、ランダムに位相が
    変化する拡散板であることを特徴とする請求項2または
    3に記載のホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記位相変調手段は、4つの位相レベル
    (0,π/2,π,(3/2)π)からなる疑似ランダ
    ム位相系列を有し、最隣接項間の位相差(その絶対値)
    のみを一定値とする疑似ランダム拡散板であることを特
    徴とする請求項2または3に記載のホログラフィック立
    体ハ−ドコピ−の作成装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、液晶パネル等の振幅変
    調要素であることを特徴とする請求項2に記載のホログ
    ラフィック立体ハ−ドコピ−の作成装置。
  7. 【請求項7】 前記ホログラム乾板は、リップマンホロ
    グラム乾板であることを特徴とする請求項2に記載のホ
    ログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成装置。
JP5060593A 1993-03-11 1993-03-11 ホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置 Pending JPH06266274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5060593A JPH06266274A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 ホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5060593A JPH06266274A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 ホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06266274A true JPH06266274A (ja) 1994-09-22

Family

ID=12863606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5060593A Pending JPH06266274A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 ホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06266274A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002003145A1 (fr) * 2000-07-05 2002-01-10 Optware Corporation Appareil et procede d'enregistrement d'information optique, appareil et procede de reproduction d'information optique, et appareil et procede d'enregistrement/reproduction d'information optique
US7099058B2 (en) 2001-11-30 2006-08-29 Hamamatsu Photonics K.K. Hologram preparing method
JP2007079592A (ja) * 2006-10-23 2007-03-29 Konica Minolta Holdings Inc ホログラム露光装置とホログラム露光方法
US7573491B2 (en) 2004-04-02 2009-08-11 David Hartkop Method for formatting images for angle-specific viewing in a scanning aperture display device
US8289598B2 (en) 2007-11-06 2012-10-16 Sony Corporation Image recording method, image recording apparatus, and image recording medium
JP2014528569A (ja) * 2012-03-12 2014-10-27 株式会社積水インテグレーテッドリサーチ 三次元形状測定装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002003145A1 (fr) * 2000-07-05 2002-01-10 Optware Corporation Appareil et procede d'enregistrement d'information optique, appareil et procede de reproduction d'information optique, et appareil et procede d'enregistrement/reproduction d'information optique
US7065032B2 (en) 2000-07-05 2006-06-20 Optware Corporation Apparatus and method for recording/reproducing optical information
US7099058B2 (en) 2001-11-30 2006-08-29 Hamamatsu Photonics K.K. Hologram preparing method
US7573491B2 (en) 2004-04-02 2009-08-11 David Hartkop Method for formatting images for angle-specific viewing in a scanning aperture display device
JP2007079592A (ja) * 2006-10-23 2007-03-29 Konica Minolta Holdings Inc ホログラム露光装置とホログラム露光方法
US8289598B2 (en) 2007-11-06 2012-10-16 Sony Corporation Image recording method, image recording apparatus, and image recording medium
JP2014528569A (ja) * 2012-03-12 2014-10-27 株式会社積水インテグレーテッドリサーチ 三次元形状測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0589558B1 (en) Stereoscopic display method and display apparatus
US7738151B2 (en) Holographic projector
US5138471A (en) Holocomposer
US4969700A (en) Computer aided holography and holographic computer graphics
US6486982B1 (en) System for making a hologram of an image by manipulating object beam characteristics to reflect image data
US20050122549A1 (en) Computer assisted hologram forming method and apparatus
TWI390369B (zh) 減少光斑的方法和裝置
Yamaguchi et al. Holographic 3-D printer
JPS5820023B2 (ja) 3次元対象物の層状再生方法
JPH0675514A (ja) 合成ホログラムを形成する装置および方法
JPH06186901A (ja) 3次元画像表示装置
JP3338479B2 (ja) ホログラムの作成および立体表示方法並びに立体表示装置
US6870651B2 (en) Apparatus and method for generating a dynamic image
US6694882B2 (en) Holographic stereogram printing apparatus and a method therefor
JPH06266274A (ja) ホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および装置
JP2001142380A (ja) ホログラム作成装置及び方法、並びにホログラム
CN107253400A (zh) 数字全息影像打印机及打印方法
JP3415872B2 (ja) ホログラムの作成方法および装置
JP3324328B2 (ja) ホログラフィック立体ハ−ドコピ−の作成方法および作成装置
JP2778362B2 (ja) ホログラムの作製方法
JP2899496B2 (ja) ホログラフィック立体ハードコピーとその作成方法および装置
JPH03249686A (ja) ホログラフィック立体ハードコピーとその作成方法及び装置
JP2000019935A (ja) ホログラフィックステレオグラムの作製装置及び作製方法
JPS5827482B2 (ja) 立体画像から中間像を合成する方法
JP3583611B2 (ja) 3次元動画像表示装置およびそのための光変調パターンデータの作成方法