JPH0626510A - パワーナット - Google Patents
パワーナットInfo
- Publication number
- JPH0626510A JPH0626510A JP20594792A JP20594792A JPH0626510A JP H0626510 A JPH0626510 A JP H0626510A JP 20594792 A JP20594792 A JP 20594792A JP 20594792 A JP20594792 A JP 20594792A JP H0626510 A JPH0626510 A JP H0626510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- ring
- bolt
- input
- screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ナット自体に倍力構造を持ち小さな回動入力で
強力な締付けが得られ、倍力工具を用いることなく直接
手動で回動操作して強力に締付けることもできるパワー
ナットの提供を目的とする。 【構成】中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設した当
接リングに、中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設し
回動入力を受ける入力リングを回動可能に保持し、上記
入力リングに、被取付けボルトの雄ネジと同一ピッチの
雌ネジで、該雌ネジ径が上記雄ネジ径より大径に形成し
たナットリングを、該ナットリングの一部の雌ネジが前
記雄ネジに螺合するように偏心させて回動可能に保持し
たパワーナットであって、入力リングを回動することで
ナットリングを公転および自転させてトルクアップさせ
ることで、強力に締付ける。
強力な締付けが得られ、倍力工具を用いることなく直接
手動で回動操作して強力に締付けることもできるパワー
ナットの提供を目的とする。 【構成】中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設した当
接リングに、中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設し
回動入力を受ける入力リングを回動可能に保持し、上記
入力リングに、被取付けボルトの雄ネジと同一ピッチの
雌ネジで、該雌ネジ径が上記雄ネジ径より大径に形成し
たナットリングを、該ナットリングの一部の雌ネジが前
記雄ネジに螺合するように偏心させて回動可能に保持し
たパワーナットであって、入力リングを回動することで
ナットリングを公転および自転させてトルクアップさせ
ることで、強力に締付ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、ハンドグラ
インダの砥石やハンドソーの丸鋸のような回転工具を駆
動軸に刻設した取付けボルトに締付けるためのナットと
して使用し、小さい回動入力で強力に締付けることがで
きるパワーナットに関する。
インダの砥石やハンドソーの丸鋸のような回転工具を駆
動軸に刻設した取付けボルトに締付けるためのナットと
して使用し、小さい回動入力で強力に締付けることがで
きるパワーナットに関する。
【０００２】
【従来の技術】上述例のような砥石や丸鋸のような回転
工具を駆動軸に取付けるには、従来は駆動軸の端部にフ
ランジおよびボルトを形成し、このボルト部分に回転工
具を嵌挿してその外部にナットを螺合し、このナットの
締付けで該ナットと前述のフランジとの間で回転工具を
固定している。
工具を駆動軸に取付けるには、従来は駆動軸の端部にフ
ランジおよびボルトを形成し、このボルト部分に回転工
具を嵌挿してその外部にナットを螺合し、このナットの
締付けで該ナットと前述のフランジとの間で回転工具を
固定している。
【０００３】しかし、上述のナットの締付けは、レンチ
のような倍力工具で行なうのが通常であるが、ナットを
締付ける力の増幅はこの倍力工具のみであるため充分な
増幅が得られない問題点を有する。
のような倍力工具で行なうのが通常であるが、ナットを
締付ける力の増幅はこの倍力工具のみであるため充分な
増幅が得られない問題点を有する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ナット自
体に倍力構造を持ち小さな回動入力で強力な締付けが得
られ、倍力工具を用いることなく直接手動で回動操作し
て強力に締付けることもできるパワーナットの提供を目
的とする。
体に倍力構造を持ち小さな回動入力で強力な締付けが得
られ、倍力工具を用いることなく直接手動で回動操作し
て強力に締付けることもできるパワーナットの提供を目
的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の発明は、中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設した
当接リングに、中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設
し回動入力を受ける入力リングを回動可能に保持し、上
記入力リングに、被取付けボルトの雄ネジと同一ピッチ
の雌ネジで、該雌ネジ径が上記雄ネジ径より大径に形成
したナットリングを、該ナットリングの一部の雌ネジが
前記雄ネジに螺合するように偏心させて回動可能に保持
したパワーナットであることを特徴とする。
の発明は、中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設した
当接リングに、中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設
し回動入力を受ける入力リングを回動可能に保持し、上
記入力リングに、被取付けボルトの雄ネジと同一ピッチ
の雌ネジで、該雌ネジ径が上記雄ネジ径より大径に形成
したナットリングを、該ナットリングの一部の雌ネジが
前記雄ネジに螺合するように偏心させて回動可能に保持
したパワーナットであることを特徴とする。
【０００６】この発明の請求項２記載の発明は、中心部
に被取付けボルトの挿通孔を貫設した当接リングに、中
心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設し回動入力を受け
る入力リングを回動可能に保持し、上記入力リングに、
被取付けボルトの雄ネジと同一ピッチの雌ネジで、該雌
ネジ径が上記雄ネジ径より大径に形成した複数のナット
リングを、各ナットリングの一部の雌ネジが前記雄ネジ
に螺合するように偏心させ、かつ被取付けボルトを中心
とする円周上に均等配置して回動可能に保持したパワー
ナットであることを特徴とする。
に被取付けボルトの挿通孔を貫設した当接リングに、中
心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設し回動入力を受け
る入力リングを回動可能に保持し、上記入力リングに、
被取付けボルトの雄ネジと同一ピッチの雌ネジで、該雌
ネジ径が上記雄ネジ径より大径に形成した複数のナット
リングを、各ナットリングの一部の雌ネジが前記雄ネジ
に螺合するように偏心させ、かつ被取付けボルトを中心
とする円周上に均等配置して回動可能に保持したパワー
ナットであることを特徴とする。
【０００７】
【作用】この発明の請求項１記載のパワーナットは、被
取付けボルトに取付け対象となる、例えば、回転工具な
どの被取付け物を挿通して、その外側に当接リングを被
取付け物に対向させてパワーナットを螺着するが、この
螺着時に当接リングが被取付け物に接触していないとき
は、当接リングと入力リングとナットリングとが一体と
なって回動して、ナットリングの雌ネジと被取付けボル
トの雄ネジとの螺合でパワーナットはネジ送りされる。
取付けボルトに取付け対象となる、例えば、回転工具な
どの被取付け物を挿通して、その外側に当接リングを被
取付け物に対向させてパワーナットを螺着するが、この
螺着時に当接リングが被取付け物に接触していないとき
は、当接リングと入力リングとナットリングとが一体と
なって回動して、ナットリングの雌ネジと被取付けボル
トの雄ネジとの螺合でパワーナットはネジ送りされる。
【０００８】ついで当接リングが被取付け物に当接して
その回動に負荷がかかり、該負荷で当接リングの回動が
止められると、入力リングに与えられている回動入力は
ナットリングに与えられて、このナットリングを公転さ
せることになり、該ナットリングはその雌ネジが被取付
けボルトの雄ネジの周りを転がる転がり運動を行ない、
しかも、雌ネジが雄ネジの周長より長い分、上述の転が
り運動でナットリングに自転が発生し、この自転は入力
リングのネジピッチ送りを減速したことになるので、該
ナットリングにトルクアップが生じ、このトルクアップ
した自転で該ナットリングは被取付けボルトに螺着し、
前述の被取付け物をトルクアップした締付け力で被取付
けボルトに締付け固定することができる。
その回動に負荷がかかり、該負荷で当接リングの回動が
止められると、入力リングに与えられている回動入力は
ナットリングに与えられて、このナットリングを公転さ
せることになり、該ナットリングはその雌ネジが被取付
けボルトの雄ネジの周りを転がる転がり運動を行ない、
しかも、雌ネジが雄ネジの周長より長い分、上述の転が
り運動でナットリングに自転が発生し、この自転は入力
リングのネジピッチ送りを減速したことになるので、該
ナットリングにトルクアップが生じ、このトルクアップ
した自転で該ナットリングは被取付けボルトに螺着し、
前述の被取付け物をトルクアップした締付け力で被取付
けボルトに締付け固定することができる。
【０００９】この発明の請求項２記載のパワーナット
は、上述の請求項１記載の作用に併せて、複数のナット
リングのトルクアップした回動力が被取付けボルトの周
囲に均等に作用して円滑な締付けを行なう。
は、上述の請求項１記載の作用に併せて、複数のナット
リングのトルクアップした回動力が被取付けボルトの周
囲に均等に作用して円滑な締付けを行なう。
【００１０】
【発明の効果】上述の結果、この発明によれば、パワー
ナットはトルクアップした力で締付けられるので、ナッ
ト自体の小さい回動入力で大きな締付け力が得られ、強
力な締付けが得られる。また、この強力な締付け力の発
生により、倍力工具を用いることなく直接手動で締付け
ることもでき、ナット締付けの操作性が向上する。
ナットはトルクアップした力で締付けられるので、ナッ
ト自体の小さい回動入力で大きな締付け力が得られ、強
力な締付けが得られる。また、この強力な締付け力の発
生により、倍力工具を用いることなく直接手動で締付け
ることもでき、ナット締付けの操作性が向上する。
【００１１】上述のトルクアップはパワーナットの当接
リングが被取付け物に接するまでは作用しない、すなわ
ち、減速ネジピッチ送りがないので、パワーナットの螺
着が速くでき、上述の減速ネジピッチ送りで螺着に時間
がかかることがない。
リングが被取付け物に接するまでは作用しない、すなわ
ち、減速ネジピッチ送りがないので、パワーナットの螺
着が速くでき、上述の減速ネジピッチ送りで螺着に時間
がかかることがない。
【００１２】さらに入力リングは被取付け物との間に相
対回動可能に保持した当接リングが介装しているので、
入力リングが被取付け物と共回りすることがなく、その
ため被取付け物の作業回転時にパワーナットが過剰に締
められることが防止できる。
対回動可能に保持した当接リングが介装しているので、
入力リングが被取付け物と共回りすることがなく、その
ため被取付け物の作業回転時にパワーナットが過剰に締
められることが防止できる。
【００１３】さらに、ナットリングの複数を被取付けボ
ルトを中心とする円周上に均等配置することで、各ナッ
トリングの偏荷重を均等配分できてパワーナットの円滑
な回動操作ができ、有効なトルクアップの締付けができ
る。
ルトを中心とする円周上に均等配置することで、各ナッ
トリングの偏荷重を均等配分できてパワーナットの円滑
な回動操作ができ、有効なトルクアップの締付けができ
る。
【００１４】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。
述する。
【００１５】図面はパワーナットを示し、図１、図２に
おいて、該パワーナット１０は、当接リング１１、入力
リング１２、第１のナットリング１３、第２のナットリ
ング１４、ハウジング１５によって形成しており、上述
の当接リング１１、入力リング１２、ハウジング１５の
各中心部には駆動軸１６の取付けボルト１７を挿通する
挿通孔１８、１９、２０を形成している。なお、上述の
駆動軸１６にはフランジ２１を形成し、被取付け物であ
る回転工具２２、例えばハンドグラインダの砥石は上述
の取付けボルト１７に挿通して、フランジ２１とパワー
ナット１０間に締付け固定される。
おいて、該パワーナット１０は、当接リング１１、入力
リング１２、第１のナットリング１３、第２のナットリ
ング１４、ハウジング１５によって形成しており、上述
の当接リング１１、入力リング１２、ハウジング１５の
各中心部には駆動軸１６の取付けボルト１７を挿通する
挿通孔１８、１９、２０を形成している。なお、上述の
駆動軸１６にはフランジ２１を形成し、被取付け物であ
る回転工具２２、例えばハンドグラインダの砥石は上述
の取付けボルト１７に挿通して、フランジ２１とパワー
ナット１０間に締付け固定される。
【００１６】前述の当接リング１１にはベアリング２３
を介して入力リング１２が回動可能に保持され、さら
に、入力リング１２には前述の各ナットリング１３，１
４がそれぞれベアリング２４，２５を介して回動可能に
保持され、さらに、上述の入力リング１２は前述のハウ
ジング１５に圧入されて一体的に固定される。そして、
ハウジング１５の外周には回動操作するためのローレッ
ト１５ａを刻設している。なお、２６は隙間をシールす
るＯリングである。
を介して入力リング１２が回動可能に保持され、さら
に、入力リング１２には前述の各ナットリング１３，１
４がそれぞれベアリング２４，２５を介して回動可能に
保持され、さらに、上述の入力リング１２は前述のハウ
ジング１５に圧入されて一体的に固定される。そして、
ハウジング１５の外周には回動操作するためのローレッ
ト１５ａを刻設している。なお、２６は隙間をシールす
るＯリングである。
【００１７】前述のナットリング１３，１４に刻設され
た雌ネジ２７，２８は、前述の取付けボルト１７の雄ネ
ジ２９と同一のピッチで形成して、雌ネジ２７，２８の
ネジ径は雄ネジ２９よりも大きく形成し、そして、その
雌ネジ２７，２８の各一部が取付けボルト１７の雄ネジ
２９に螺合するように偏心して入力リング１２に各ナッ
トリング１３，１４が保持されている。また、第１のナ
ットリング１３と第２のナットリング１４との相対偏心
位置は、図３に示すように、取付けボルト１７（雄ネジ
２９）の中心２９ａの円周上に均等配置となる１８０度
隔てて配置している。なお、図３は雌ネジ２７，２８、
雄ネジ２９のそれぞれ有効径を示し、２７ａは雌ネジ２
７の中心、２８ａは雌ネジ２８の中心を示し、各中心２
７ａ，２８ａは雄ネジ２９の中心２９ａに対して１８０
度隔てていることを示している。
た雌ネジ２７，２８は、前述の取付けボルト１７の雄ネ
ジ２９と同一のピッチで形成して、雌ネジ２７，２８の
ネジ径は雄ネジ２９よりも大きく形成し、そして、その
雌ネジ２７，２８の各一部が取付けボルト１７の雄ネジ
２９に螺合するように偏心して入力リング１２に各ナッ
トリング１３，１４が保持されている。また、第１のナ
ットリング１３と第２のナットリング１４との相対偏心
位置は、図３に示すように、取付けボルト１７（雄ネジ
２９）の中心２９ａの円周上に均等配置となる１８０度
隔てて配置している。なお、図３は雌ネジ２７，２８、
雄ネジ２９のそれぞれ有効径を示し、２７ａは雌ネジ２
７の中心、２８ａは雌ネジ２８の中心を示し、各中心２
７ａ，２８ａは雄ネジ２９の中心２９ａに対して１８０
度隔てていることを示している。
【００１８】このように構成したパワーナット１０で前
述の回転工具２２を駆動軸１６の取付けボルト１７に取
付けるには、該取付けボルト１７の雄ネジ２９に、パワ
ーナット１０のハウジング１５を手動で直接回動操作し
て、両ナットリング１３，１４の雌ネジ２７，２８を螺
着するが、この螺着時に当接リング１１が回転工具２２
に接触していないときは、ハウジング１５、当接リング
１１、入力リング１２と両ナットリング１３，１４が組
み付け負荷で一体となって回動して、両ナットリング１
３，１４の各雌ネジ２７，２８の接触部と取付けボルト
１７の雄ネジ２９との螺合でパワーナット１０はネジ送
りされる。
述の回転工具２２を駆動軸１６の取付けボルト１７に取
付けるには、該取付けボルト１７の雄ネジ２９に、パワ
ーナット１０のハウジング１５を手動で直接回動操作し
て、両ナットリング１３，１４の雌ネジ２７，２８を螺
着するが、この螺着時に当接リング１１が回転工具２２
に接触していないときは、ハウジング１５、当接リング
１１、入力リング１２と両ナットリング１３，１４が組
み付け負荷で一体となって回動して、両ナットリング１
３，１４の各雌ネジ２７，２８の接触部と取付けボルト
１７の雄ネジ２９との螺合でパワーナット１０はネジ送
りされる。
【００１９】ついで当接リング１１が回転工具２２に当
接してその回動に負荷がかかり、該負荷で当接リング１
１の回動が止められると、ハウジング１５を介して入力
リング１２に与えられている回動入力は両ナットリング
１３，１４に与えられて、これらのナットリング１３，
１４を公転させることになり、各ナットリング１３，１
４はそれぞれの雌ネジ２７，２８が取付けボルト１７の
雄ネジ２９の周りを転がる転がり運動を行ない、しか
も、雌ネジ２７，２８が雄ネジ２９の周長より長い分、
上述の転がり運動で各ナットリング１３，１４に自転が
発生し、この自転は入力リング１２のネジピッチ送りを
減速したことになるので、各ナットリング１３，１４に
トルクアップが生じ、このトルクアップした自転で各ナ
ットリング１３，１４は取付けボルト１７に螺着し、前
述の回転工具２２をトルクアップした締付け力で取付け
ボルト１７に締付け固定することができる。
接してその回動に負荷がかかり、該負荷で当接リング１
１の回動が止められると、ハウジング１５を介して入力
リング１２に与えられている回動入力は両ナットリング
１３，１４に与えられて、これらのナットリング１３，
１４を公転させることになり、各ナットリング１３，１
４はそれぞれの雌ネジ２７，２８が取付けボルト１７の
雄ネジ２９の周りを転がる転がり運動を行ない、しか
も、雌ネジ２７，２８が雄ネジ２９の周長より長い分、
上述の転がり運動で各ナットリング１３，１４に自転が
発生し、この自転は入力リング１２のネジピッチ送りを
減速したことになるので、各ナットリング１３，１４に
トルクアップが生じ、このトルクアップした自転で各ナ
ットリング１３，１４は取付けボルト１７に螺着し、前
述の回転工具２２をトルクアップした締付け力で取付け
ボルト１７に締付け固定することができる。
【００２０】なお、上述のように２個のナットリング１
３，１４が均等配置していると、各ナットリング１３，
１４のトルクアップした偏荷重が取付けボルト１７の周
囲に均等に作用するので、円滑な締付けを行なうことが
できる。
３，１４が均等配置していると、各ナットリング１３，
１４のトルクアップした偏荷重が取付けボルト１７の周
囲に均等に作用するので、円滑な締付けを行なうことが
できる。
【００２１】また、ナットリング１３，１４のトルクア
ップ率は雌ネジ２７，２８の大径であるネジ径が、取付
けボルト１７の小径である雄ネジ２９のネジ径に近付く
ほど高くなり、遠のくほど低くなる。換言すれば、雌ネ
ジ２７，２８の周長が雄ネジ２９の周長に近付くほどト
ルクアップ率が高くなる。
ップ率は雌ネジ２７，２８の大径であるネジ径が、取付
けボルト１７の小径である雄ネジ２９のネジ径に近付く
ほど高くなり、遠のくほど低くなる。換言すれば、雌ネ
ジ２７，２８の周長が雄ネジ２９の周長に近付くほどト
ルクアップ率が高くなる。
【００２２】上述の実施例によれば、パワーナット１０
はトルクアップした力で締付けられるので、ナット自体
の小さい回動入力で大きな締付け力が得られ、強力な締
付けが得られる。また、この強力な締付け力の発生によ
り、倍力工具を用いることなく直接手動で締付けること
ができ、ナット締付けの操作性が向上する。
はトルクアップした力で締付けられるので、ナット自体
の小さい回動入力で大きな締付け力が得られ、強力な締
付けが得られる。また、この強力な締付け力の発生によ
り、倍力工具を用いることなく直接手動で締付けること
ができ、ナット締付けの操作性が向上する。
【００２３】上述のトルクアップはパワーナット１０の
当接リング１１が回転工具２２に接するまでは作用しな
い、すなわち、減速ネジピッチ送りがないので、パワー
ナット１０の螺着が速くでき、上述の減速ネジピッチ送
りで螺着に時間がかかることがない。
当接リング１１が回転工具２２に接するまでは作用しな
い、すなわち、減速ネジピッチ送りがないので、パワー
ナット１０の螺着が速くでき、上述の減速ネジピッチ送
りで螺着に時間がかかることがない。
【００２４】さらに、入力リング１２は回転工具２２と
の間にベアリング２３で保持した当接リング１１が介装
しているので、入力リング１２が回転工具２２と共回り
することがなく、そのため回転工具２２の作業回転時に
パワーナット１０が過剰に締められることが防止でき
る。
の間にベアリング２３で保持した当接リング１１が介装
しているので、入力リング１２が回転工具２２と共回り
することがなく、そのため回転工具２２の作業回転時に
パワーナット１０が過剰に締められることが防止でき
る。
【００２５】さらに、各ナットリング１３，１４を取付
けボルト１７を中心とする円周上に１８０度の均等配置
することで、各ナットリング１３，１４の偏荷重を均等
配分できてパワーナット１０の円滑な回動操作ができ、
有効なトルクアップの締付けができる。
けボルト１７を中心とする円周上に１８０度の均等配置
することで、各ナットリング１３，１４の偏荷重を均等
配分できてパワーナット１０の円滑な回動操作ができ、
有効なトルクアップの締付けができる。
【００２６】なお、上述の実施例ではナットリング１
３，１４の２個を使用した例を示したが、１個で構成す
ることもでき、また、３個以上で構成することもでき、
さらに、複数個のナットリングで構成するときは、これ
らの被取付けボルトに対する螺合位置を均等配置するこ
とが、被取付けボルトに対し均等荷重を付与することで
好ましい。また、実施例ではパワーナット１０を手動で
回動操作しているが、レンチなどの倍力工具を使用する
もよい。この場合は一段と軽く締付けることができる。
３，１４の２個を使用した例を示したが、１個で構成す
ることもでき、また、３個以上で構成することもでき、
さらに、複数個のナットリングで構成するときは、これ
らの被取付けボルトに対する螺合位置を均等配置するこ
とが、被取付けボルトに対し均等荷重を付与することで
好ましい。また、実施例ではパワーナット１０を手動で
回動操作しているが、レンチなどの倍力工具を使用する
もよい。この場合は一段と軽く締付けることができる。
【図１】パワーナットの断面図。
【図２】パワーナットの分解断面図。
【図３】ナットリングの偏心状態を示す説明図。
１０…パワーナット １１…当接リング １２…入力リング １３，１４…ナットリング １７…取付けボルト ２７，２８…雌ネジ ２９…雄ネジ
Claims (2)
- 【請求項１】中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設し
た当接リングに、中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫
設し回動入力を受ける入力リングを回動可能に保持し、
上記入力リングに、被取付けボルトの雄ネジと同一ピッ
チの雌ネジで、該雌ネジ径が上記雄ネジ径より大径に形
成したナットリングを、該ナットリングの一部の雌ネジ
が前記雄ネジに螺合するように偏心させて回動可能に保
持したパワーナット。 - 【請求項２】中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫設し
た当接リングに、中心部に被取付けボルトの挿通孔を貫
設し回動入力を受ける入力リングを回動可能に保持し、
上記入力リングに、被取付けボルトの雄ネジと同一ピッ
チの雌ネジで、該雌ネジ径が上記雄ネジ径より大径に形
成した複数のナットリングを、各ナットリングの一部の
雌ネジが前記雄ネジに螺合するように偏心させ、かつ被
取付けボルトを中心とする円周上に均等配置して回動可
能に保持したパワーナット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20594792A JPH0626510A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | パワーナット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20594792A JPH0626510A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | パワーナット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0626510A true JPH0626510A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16515351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20594792A Pending JPH0626510A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | パワーナット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0626510A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108223541A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-06-29 | 中国航发四川燃气涡轮研究院 | 一种偏心自锁托板螺母 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP20594792A patent/JPH0626510A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108223541A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-06-29 | 中国航发四川燃气涡轮研究院 | 一种偏心自锁托板螺母 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0600854B1 (en) | Tightening screw | |
| US5577872A (en) | Torque enhancing tightening screw | |
| JPH0727121A (ja) | 締付け用ネジ | |
| JP4573931B2 (ja) | 締結具 | |
| US5567100A (en) | Torque enhancing clamping nut | |
| JPH0626510A (ja) | パワーナット | |
| JP3386563B2 (ja) | 軸受ナット | |
| JPH05321919A (ja) | パワーナット | |
| JPH05332333A (ja) | パワーナット | |
| JPH0626511A (ja) | パワーナット | |
| US5111575A (en) | Swaging tool for bearing installation | |
| JPH08114256A (ja) | 直交形転がり伝動装置 | |
| JPH0246308A (ja) | 緩み止めネジ | |
| JP2006189065A (ja) | 取付構造 | |
| CA2125502C (en) | Tightening screw | |
| JP2000115968A (ja) | バスダクト接続装置 | |
| CN218747533U (zh) | 一种发动机主轴轴承锁紧螺母安装工具 | |
| JPH0369845A (ja) | アジャスティングハブ | |
| JP2004197840A (ja) | 回転体を軸に締結する締結構造 | |
| JPH10306819A (ja) | 緩み止め部材および緩み止めナット | |
| JPH08174414A (ja) | 締付け用ネジ | |
| JPH0578466U (ja) | 砥石保持装置 | |
| JPH10231910A (ja) | 変速機構付き減速機 | |
| JPH0680030U (ja) | 単一ナットによる軸と回転体の締結装置 | |
| JPH09207101A (ja) | 電動工具における回転刃の取付け装置 |