JPH06259669A

JPH06259669A - 既設支払いカウンター用磁気タグ不活性化装置および該装置の組み込み方法

Info

Publication number: JPH06259669A
Application number: JP5250386A
Authority: JP
Inventors: David P Montbriand; デイビッド・ポール・モントブライアンド; Peter J Zarembo; ピーター・ジョン・ザレンボ
Original assignee: Minnesota Mining and Manufacturing Co
Current assignee: 3M Co
Priority date: 1992-10-06
Filing date: 1993-10-06
Publication date: 1994-09-16
Also published as: AU668994B2; EP0591853B1; AU4883193A; EP0591853A1; US5410296A; DE69317845D1; CA2107287A1; DE69317845T2

Abstract

(57)【要約】【目的】既設の小売店支払いカウンターに容易に適用
することができる簡単な磁気タグ不活性化装置を提供す
る。【構成】顧客が載せた購入物品がコンベアベルト１６
でキャッシャーのところまで搬送される小売店の支払い
カウンターにおいて、コンベアベルト１６とカウンター
トップ１４との間にある乗り移りプレート１８の下方
に、コンベアベルト幅方向に延在する磁石アセンブリ３
４を固定する。磁石アセンブリ３４は乗り移りプレート
１８の上方に磁界を与え、乗り移りプレート１８上を物
品が通過するときに、物品に固定された磁性変化可能な
タグを不活性化する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、交番磁界の発生した検
知ゾーンにおいて磁気反応タグの存在を検知すると、検
知したことを示す特徴信号を発し、アラーム等の適当な
反応処理を行なう一般タイプの商品電子監視システム
(ＥＡＳ)に関し、さらに詳しくは、既設の小売店支払い
カウンターに適用するのに適した磁気タグ不活性化装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】万引き、すなわち、防護エリアからの商
品が不法に持ち去られるのを見付けるために種々の手段
が用いられてきた。米国特許第４,８７０,３９１号明細
書(クーパー氏)は、電子回路を内臓するターゲットウエ
ハを用い、これを添付して販売品を展示するものであ
る。このターゲトウエハは、権限ある者だけが特殊な工
具を用いて取り外すことができる。もし、店員がターゲ
ットウエハを取り外す前に、顧客が販売品を店から持ち
出そうとすると、顧客が店の出口付近の検知ゾーンに入
ったときに、監視システムがウエハーの共振回路を検知
し、それによって、アラームを発する。このシステンム
の欠点は、万引き対策されたすべての商品から、店員が
ターゲットを物理的に取り外さなければならず、支払い
手続きを遅らせる傾向がある点である。

【０００３】米国特許第５,０２９,２９１号明細書(ゾ
ウ氏他)は、各支払いカウンターのつぎにひとつの検知
ゾーンがあるスーパーマーケットでの万引き対策を開示
している。顧客は、検知ゾーン外の支払いカウンター上
のベルトコンベアに、購入する商品を置く。しかし、顧
客は支払いカウンターの隣に位置する検知ゾーンへ、店
のカートを押さなければならない。このシステムは、つ
ぎのような欠点がある。(１)各支払いカウンター毎に一
つずつ独立した検知ゾーンが必要であり、一店に２０組
以上の検知パネルを必要とする。(２)カートを検知ゾー
ンに通すのは難しい。なぜなら、隣のカウンターとの間
の間隔は既に狭く、１組みの検知パネルを付加すること
によって、ますます窮屈になるからである。

【０００４】米国特許第４,６４８,９３０号明細書(ミ
ナシー氏他)は、支払いカウンターのカウンタートップ
(カウンター上面)に組み込まれた回転自在の円筒形ター
ゲット不活性化装置を開示している。このシステムには
欠点がある。なぜなら、不活性化されるターゲットは円
筒形不活性化装置に接触する必要があるからである。ロ
ーラを用いるので、特に繰り返し使用が原因で詰まる
と、支払い手続きが遅くなる。このシステムは、さらに
他の欠点がある。なぜなら、支払いカウンターのカウン
タートップは、円筒状不活性化装置を組み込めるよう
に、くり抜かれる必要があるからである。

【０００５】米国特許第５,０５９,９５１号明細書(カ
ルトナー氏)は、支払いカウンターのカウンタートップ
に設けられたバーコードスキャナに適した不活性化装置
を用いることを開示している。この不活性化装置は、ス
キャナーカバーの下面に取り付けられる一対のひとまき
のアンテナを備える。アンテナは整合回路に電気的に接
続され、この整合回路は、ラベルを不活性化するの適し
た信号を発信・受信するのに必要な回路を含んでいる。
ラベルは、マーカーの共振回路において短絡が生じるの
に十分な比較的高いエネルギー場に、内臓された共振回
路をさらすことによって、不活性化される。コントロー
ルユニットは、アンテナシステムを調整するのに用いる
信号を供給する。この信号は、トランシーバとスキャナ
ーのケーシングとの間を接続するケーブルによって伝搬
される。このシステムは、複雑なことが欠点である。こ
のシステムはまた、ラベルの連続不活性化が、不活性化
装置を通過するラベル速度と、ラベルと不活性化装置と
の間の距離とに依存する点で、欠点がある。したがっ
て、ラベルが不活性化されたという適切な保証を行なう
ためには、通常、ラベルが実際に不活性化されたことを
確認する検定システムを備える必要がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、既設の小売店の支払いカウン
ターに容易に適用することができ、カウンタートップに
バーコードスキャナーを用いても用いなくてもよい、簡
単な不活性化装置を提供することである。

【０００７】

【発明の要旨】すなわち、本発明は、商品電子監視シス
テム用磁気タグ不活性化装置を含む。不活性化装置は、
既設の小売店支払いカウンターに用いるのに適してい
る。このような支払いカウンターは、一般的に購入商品
をキャッシャーに運ぶコンベアベルトを有する。商品が
キャッシャーに至る前に、キャッシャーが容易に手の届
く範囲にある乗り移りプレートによって、商品は停止さ
れる。

【０００８】本発明の不活性化装置は、乗り移りプレー
トの下方に固定される細長い磁石アセンブリを備えてい
る。磁石アセンブリは乗り移りプレート上に磁界を与
え、乗り移りプレート上を商品が通過するときに、商品
に固定された磁性変化可能なタグを不活性化することが
できる。これによって、キャッシャーは商品をベルトか
らカウンタートップに移動するとき、容易にタグの不活
性化ができる。

【０００９】磁界の強さと向きは、不活性化装置で用い
る磁性変化可能タグの特性と適合している。たとえば、
好ましい実施例では、このようなタグは、磁化部分を有
し、磁化されると、タグは検知されない応答特性に変化
する。すなわち、タグは不活性化される。

【００１０】

【実施例】以下に、図１〜５に示した本発明の実施例に
係る物品監視システム用磁気タグ不活性化装置について
詳細に説明する。

【００１１】本発明の不活性化装置が用いられる様子を
表した代表的なイラストを、図１に示す。従来の小売店
の支払いカウンター１０は、ハウジング１２と、実質的
に平面状のカウンタートップ１４と、一部がカウンター
トップと面一となるコンベアベルト１６と、乗り移りプ
レート１８と、光学スキャナ２０とを備えている。顧客
２６は、商品３０を入れたショッピングカート２８から
商品３０を取り出して、コンベアベルト１６に載せる。
商品３０には、不正な持ちだしを防止するために、磁性
変換可能なタグ３２が取り付けられている。

【００１２】運転中は、コンベアベルト１６がキャッシ
ュレジスター２２を担当するキャッシャー２４に商品３
０を運ぶ。キャッシャー２４はコンベアベルト１６から
商品３０を取って、乗り移りプレート１８を越えてカウ
ンタートップ１４に商品３０を移す。カウンタートップ
１４の光学センサ２０は、その上を商品が通るときに、
商品のバーコードを読み取ることができると、自動的に
販売商品を記録する。あるいは、販売商品はハンドヘル
ドスキャナによって記録されてもよく、また、キャッシ
ャーによって手動でキャッシュレジスター２２に販売価
格が入力されてもよい。

【００１３】商品３０に固定された磁気タグ３２は、乗
り移りプレート１８の下方に固定された磁石アセンブリ
３４により磁化され、それによって不活性化される。顧
客２６が支払いを完了すると、顧客は、不活性化された
磁気タグ３２が固定された購入商品の入ったショッピン
グカート２８とともに、間隔を置いて設けられた検知パ
ネル３８と４０との間をまず通り、出口ドア３６から店
の外に出る。しかし、キャッシャー２４に記録されず
に、磁気タグ３２の付いた商品を店から持ち出そうとす
ると、磁気タグが不活性化されていないので、出口ドア
３６から出るために検知パネル３８と４０との間を商品
を持って通るときに、アラーム(図示せず)が発せられ
る。

【００１４】一般に、磁気タグ３２は、パーマロイ、あ
る種のアモルファス合金等の高透磁率、低保磁力のフェ
ロ磁性材料による細長片からなる。細長片は複数の高保
磁力磁化セクションを備えている。このようなセクショ
ンは、一般的にバーカロイ、アルノクロム(arnochrom
e)、シリコンスチールのような材料から形成され、一般
的には、５０〜２４０オーステッドの範囲の保磁力を有
する。このようなセクションが磁化されると、それによ
って残留磁界は低保磁力の細長片に磁気的バイアスを与
え、検知場があると生じる信号反応を実質的に変える。
高保磁力磁化セクションの磁化は、このようなセクショ
ンが乗り移りプレート１８に非常に近付けられるとき、
磁石アセンブリ３４によって供給される磁場を通過する
ことによって、影響を受ける。

【００１５】好ましい磁気タグ３２としては、ＷＨ−０
１１７ウィスパータグ(商標)長方形マーカーとＱＴＮク
ワッドタグ(商標)マーカーとがあり、ミネソタ州セント
ポールの３Ｍ社から販売されており、それぞれ、１７９
オーステッドと８１オーステッドの高保磁力磁化セクシ
ョンを有している。他の好ましい磁気タグ３２には、米
国特許第４,９６７,１８５号明細書(モンタナ氏)に開示
されたものを含む。磁気タグ３２は、好ましくは、商品
３０のバーコードあるいは他の価格情報の隣または上部
に配置される。

【００１６】キャッシャー２４が乗り移りプレート１８
上の購入商品３０をセンサ２０に通すとき、通常、キャ
ッシャーは商品を回転して、バーコードをセンサーに接
近・対向させる。タグ３２を不活性化するためにキャッ
シャー２４がすべきことは、バーコードの読み取り前に
商品３０を回転し、それから、タグを乗り移りプレート
上を通過させるだけであり、その結果、乗り移りプレー
トの下にある磁石アセンブリ３４によってタグが不活性
化される。キャッシャー２４がこのようにすることは非
常に容易であるので、タグ３２がキャッシャーによって
不活性化されることを、顧客２６は気付かないことさえ
有り得る。

【００１７】図２は、磁石アセンブリ３４の拡大図であ
り、従来の支払いカウンター１０内のにおける乗り移り
プレートの位置関係を示している。乗り移りプレート１
８は細長い、非磁性プレートであって、その長さは、コ
ンベアベルト１６の幅と同じである。乗り移りプレート
１８は、幅が約５〜１０cm、長さが約５６cmである。乗
り移りプレート１８の目的は、コンベアベルト１６とカ
ウンタートップ１４との間の空間の渡りとなることであ
る。この空間は、コンベアベルトが、カウンタートップ
１４から支払いカウンター１０のハウジング１２の中
へ、ローラ５０の回りを下方に通過する連続したループ
であるために生じる。

【００１８】磁石アセンブリ３４は、乗り移りプレート
１８の下方、すなわち、乗り移りプレートと、ローラ５０
の回りを通るコンベアベルト１６と、カウンタートップ
１４により形成される空間にはまり込む形状である。ロ
ーラ５０の直径は約１５cmである。磁石アセンブリ３４
は、乗り移りプレート１８の穴６０を通るネジ５６が挿
入されることによって固定される。そして、ネジ５６は
フレーム５４の穴６４を通り、最終的には、ブラケット
７２の穴６８にネジ止めされ、支払いカウンター１０の
ハウジング１２に固定される。同様に、第２ネジ５８が
乗り移りプレート１８の第２穴６２に挿入されている。
そして、第２ネジ５８はフレーム５４のスロット６６を
通り、最終的には第２ブラケット７４の穴７０にネジ止
めされ、支払いカウンター１０のハウジング１２に固定
される。

【００１９】磁石アセンブリ３４は、一列の細長い複数
の磁石５２を備えている。磁石５２は、長さが５１mm、
幅が６mm、深さが１７mmである。それぞれの磁石５２は
フレーム５４に固定され、その長手方向が乗り移りプレ
ート１８の長手方向と平行であり、その幅方向が乗り移
りプレートの幅方向と平行であり、その深さは支払いカ
ウンターのハウジング１２内に垂直方向に延在する。磁
石アセンブリ３４とフレーム５４の長手方向は、実質的
には乗り移りプレート１８の全長さに沿って延在する。
磁石アセンブリ３４の磁石５２全体の長さは、好ましく
は、５、７、９、１１cmの長さの磁石にそれぞれ対応し
て、２５.４、３５.６、４５.７、５５.９cmである。磁
石５２の列の長さはセンサー２０の幅と略同じであるべ
きである。換言すると、一列の磁石５２は、商品３０に
固定された磁気タグ３２が乗り移りプレート１８上を通
過したときに、磁石の上を通過することを保証するだけ
の十分な長さであるべきである。

【００２０】磁石５２は、好ましくは、ネオジウム−鉄
−ボロン磁石であって、約７〜９メガガウスオーステッ
ドの磁気エネルギーを生じる。このような磁石の一つ
に、マグネクエンチI(Ｍagunequench I;商標)があり、
ミネソタ州チャンハッセンのデクスターパーマグ社デク
スター磁性材料部が市販している。

【００２１】好ましくは、図2に示すように、磁石５２
を磁石アセンブリ３４に設け、その磁化が垂直方向に、
Ｎ−Ｓ極を形成する。このような極形成で、磁石は、乗
り移りプレート１８の幅方向に移動される商品３０の移
動方向と実質的に平行な磁界を与える。しかし、実質的
にこの方向の成分を有する磁界が提供される限りは、他
のＮ−Ｓ極形成でも可能である。たとえば、乗り移りプ
レート１８の幅方向に移動される商品３０の移動方向と
平行に極が整列されてもよい。磁石アセンブリ３４によ
って供給される磁界の強さと向きは、不活性化装置に用
いられる磁性変換可能なタグ３２の特性と合致するべき
である。磁石アセンブリ３４によって与えられる磁界の
強さは、乗り移りプレート１８のすぐ上の表面で約９０
０ガウス、プレート上約１.９cmの高さの位置で約８５
ガウスの範囲で可能である。

【００２２】個々の磁石５２の長さは５.１cm必要では
ない。たとえば、その部分については、２.５cmの長さ
の磁石を２個ずつ用いることも、一つの磁石を用いるこ
ともできる。しかし、磁石アセンブリ３４は乗り移りプ
レート１８上に磁界を与えることができ、プレート上を
通過する磁気タグ３２を不活性化できる十分な強さの磁
界を与えて磁気タグを不活性化できなければならない。
好ましくは、磁石アセンブリ３４によって乗り移りプレ
ート１８上に与えられる磁界は、乗り移りプレートの上
方約１.３cmまで、好ましくは約１.９cmまでの高さを通
過する磁気タグ３２を不活性化できる強さである。も
し、磁石アセンブリ３４が最高高さ約１.３cmで磁気タ
グ３２を不活性化できなければ、タグが乗り移りプレー
ト１８の上を通過するときに、不活性化されないおそれ
がある。そして、もし磁石アセンブリ３４によって与え
られる磁界が強過ぎると、購入商品３０が磁界の影響を
受けやすい材料、すなわち、スチールのような第１鉄の
材料でできていると、乗り移りプレートに吸引されるお
それがある。商品３０と乗り移りプレート下方の磁石ア
センブリ３４との間のこのような強い反応があると、支
払いに時間がかかるであろう。

【００２３】図３に示した磁石アセンブリ１００は、磁
石アセンブリ３４の他の実施例である。磁石アセンブリ
１００は、２つの細長いフレーム１０２及び１０４と、
断面がＪ字状またはＬ字状の細長いフレーム１２２と、
一列に並んだ複数の磁石１０６とを備える。磁石１０６
は、磁石５２と同様のものである。磁石１０６は、Ｊ字
状フレーム１２２に固定されている。Ｊ字状フレーム１
２２が必要であるのは、それによって、磁石アセンブリ
１００が長手方向に対して直角方向に曲がらないように
するためである。

【００２４】Ｊ字状フレーム１２２と磁石１０６とは、
ボルト１１６および１１８と第１ナット１２４および第
２ナット(図示せず)によって互いにそれぞれ取り付けら
れるフレーム１０２及び１０４の間に挾持される。各フ
レーム１０２及び１０４は垂直な２つのフランジ１０８
及び１１０、１１２及び１１４をそれぞれ有している。
フランジ１０８,１１０,１１２,１１４は、両面圧感接
着剤のような接着剤によって、乗り移りプレート１８の
下面に接着できる。

【００２５】磁石アセンブリ１００は、もし、乗り移り
プレートが長手方向にゆがんでいても、乗り移りプレー
ト１８の接着を保持するようにデザインされている。こ
のようなゆがみは、支払いカウンター１０のハウジング
１２内に、磁石アセンブリの固定された乗り移りプレー
トが組み込まれるときに発生する。

【００２６】図４(Ｂ)の磁石アセンブリ１５０は、磁石
アセンブリ３４の別の実施例である。磁石アセンブリ１
５０はフレーム１５２を備えている。フレーム１５２
は、図４(Ａ)に示すように、幅が約２.５cm、長さが約
４０.６cmの細長い金属板に、長さ１.３cmのスロット１
５４を１０.２cm間隔で切り欠くことによって形成でき
る。スロット１５４はフランジ１５６を形成し、このフ
ランジは点線１５８に沿って折りまげられて、フレーム
１５２の非切欠き部分１６０と直角になる。フランジ１
５６は、図４(Ａ)において矢印１６２及び１６４に示す
ように、非切欠き部分１６０の両側に交互に折り曲げら
れる。

【００２７】このようにして、一旦フレーム１５２が曲
げられると、磁石１７０は、長手方向と直交する断面が
Ｊ字状の細長いブラケット１７２にまずそれぞれの磁石
を接着してから、フレームに固定されることが可能であ
る。磁石１７０は磁石５２と同じものである。接着され
た磁石１７０を有するブラケット１７２は、フレーム１
５２の非切欠き部分１６０に、図４(Ｂ)に示すように、
フレームに対して交互に取り付けられる。磁石アセンブ
リ１５０は、フランジ１５６を乗り移りプレートの下面
に接着することによって、乗り移りプレート１８の下面
に固定することができる。たとえば、両面圧感接着パッ
ド１７４を用いることによって、このように固定でき
る。パッド１７４の個数は、好ましくは、磁石１７０と
同じ個数である。磁石アセンブリ１００のように、磁石
アセンブリ１５０もまた、たとえ乗り移りプレートが長
手方向に沿ってゆがんでいても、乗り移りプレートの接
着を保持するようにデザインされている。

【００２８】図５に示す磁石アセンブリ２００は、磁石
アセンブリ３４の他の実施例である。磁石アセンブリ２
００は、長手方向に対して直角な断面がＪ字状の細長い
フレーム２０２と、磁石２０４と、ブラケット２０６及
び２０８を備えている。磁石２０４は磁石５２と同じで
あり、フレーム２０２に固定される。各ブラケット２０
６と２０８は、それぞれ、２つのフレーム２１０及び２
１２、２１４及び２１６を有する。

【００２９】磁石アセンブリ２００は、固定された磁石
２０４を有するフレーム２０２を、ブラケット２０６及
び２０８の凹み２２２及び２２４にそれぞれ降ろすこと
によって、組み立てられる。フレーム２０２は、柔軟で
低密度の発泡両面圧感接着剤２１８及び２２０によりブ
ラケット２０６および２０８に接着される。

【００３０】磁石アセンブリ２００は、乗り移りプレー
トの下面にフランジ２１０,２１２,２１４,２１６を接
着することによって、乗り移りプレート１８の下面に固
定されることが可能である。この固定は、たとえば、両
面圧感接着パッド２２６,２２８,２３０,２３２を用い
て、行なわれる。パッド２２６,２２８,２３０,２３２
の上面は、磁石２０４の上面と同一面をなすべきであ
る。磁石アセンブリ２００は、ブラケット２０６,２０
８が３次元的に移動できる一方、磁石２０４を乗り移り
プレート１８に対してしっかり保持するように、デザイ
ンされている。

【００３１】本発明の磁石アセンブリは、スーパーマー
ケットを含む最も一般的な既設の小売店の支払いカウン
ターに、容易に組み込むことが可能である。もし、既設
の乗り移りプレートが非磁性であれば、本発明に係る磁
石アセンブリは、既設の乗り移りプレートにネジ止めす
ることなく、乗り移りプレート下面に磁石アセンブリを
取り付け、乗り移りプレートを支払いカウンターに対し
てネジ止めすることによって、組み込むことが可能であ
る。もし、既設のプレートが磁性材であると、乗り移り
プレートを非磁性プレートと交換するべきである。

【００３２】既設の支払いカウンターに現在組み込まれ
ている乗り移りプレートの中には、その長手方向にそっ
て折り曲げられたものも有り得る。この場合、乗り移り
プレートは、本発明を用いるために、折り曲げれらてい
ない、非磁性乗り移りプレートと交換されるべきであ
る。

【００３３】本発明の磁石アセンブリはまた、複雑な回
路や、電源を必要とせず、消耗品が不要である点で、好
都合である。さらに、磁石アセンブリは、乗り移りプレ
ートから１.３cmまでの高さで通過させた磁気タグが、
乗り移りプレート上を移動する速度とは関係なく、不活
性化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る実施例を用いた小売店の支払い
カウンターの斜視図である。

【図２】本発明の第１実施例に係る磁石アセンブリの
拡大斜視図である。

【図３】本発明に第２実施例に係る磁石アセンブリの
斜視図である。

【図４】本発明の第３実施例に係る磁石アセンブリの
斜視図である。(Ａ)は磁石アセンブリのフレームを示
し、(Ｂ)は磁石アセンブリの組み立てを示す。

【図５】本発明に第４実施例に係る磁石アセンブリの
拡大斜視図である。

【符号の説明】

１０支払いカウンター１２ハウジン
グ１４カウンタートップ１６コンベア
ベルト１８乗り移りプレート２０光学スキ
ャナ２２キャッシュレジスター２４キャッシ
ャー２６顧客２８ショッピ
ングカート３０商品３２磁気タグ３４磁石アセンブリ３６出口ドア３８、４０検知パネル５０ローラ５２磁石５４フレーム５６、５８ネジ６０、６２、６
４穴６６スロット６８、７０穴７２、７４ブラケット１００磁石ア
センブリ１０２、１０４フレーム１０６磁石１０８、１１０、１１２、１１４フランジ１１６、１１８ボルト１２２フレー
ム１２４ナット１５０磁石ア
センブリ１５２フレーム１５４スロッ
ト１５６フランジ１５８点線１６０非切欠き部分１６２、１６４
矢印１７２ブラケット１７４圧感接
着パッド２００磁石アセンブリ２０２フレー
ム２０４磁石２０６、２０８
ブラケット２１０、２１２、２１４、２１６フレーム２１８、２２０圧感接着剤２２２、２２４
凹み２２６、２２８、２３０、２３２圧感パッド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ピーター・ジョン・ザレンボアメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セント・ポール、スリーエム・センター（番地の表示なし)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】既設の小売店支払いカウンター(１０)に
おいて用いるのに適した商品監視システム用磁気タグ不
活性化装置であって、支払いカウンターは、実質的に平
面状表面を有するカウンタートップ(１４)と、一部分が
カウンタートップと同一面をなし、かつ、購入される商
品(３０)をカウンタートップに搬送するためのコンベア
ベルト(１６)とを備え、不活性化装置は、細長い非磁性乗り移りプレート(１８)
と、細長い磁石アセンブリ(３４,１００,１５０,２０
０)とを備え、乗り移りプレートは、コンベアベルト上の商品がカウン
タートップ上を移動することができるためのものであっ
て、コンベアベルトの一部とカウンタートップとの間に
位置し、コンベアベルトの幅方向に延在し、磁石アセンブリは、該乗り移りプレートの下方に固定さ
れ、乗り移りプレートの長さに沿って長さが実質的に延
在し、乗り移りプレート上方に磁界を与え、それによっ
て、コンベアベルト上の商品が乗り移りプレート上をカ
ウンタートップへ向け通過するとき、磁界が商品に固定
された磁性変換可能なタグ(３２)を不活性化できること
を特徴とする商品監視システム用磁気タグ不活性化装
置。
【請求項２】上記磁石アセンブリが、上記乗り移りプ
レートの長手方向と平行に一列に並んだ複数の細長い磁
石(５２)を備えることを特徴とする請求項１記載の商品
電子監視システム用磁気タグ不活性化装置。
【請求項３】上記乗り移りプレート上方の上記磁界
が、上記磁性変換可能なタグが上記乗り移りプレートか
ら約１．３cm以下の高さで上記乗り移りプレートの長手
方向に対して直角方向に上記乗り移りプレート上を通過
したときに、上記磁性変化可能なタグを不活性化するの
に十分な強さであることを特徴とする請求項１記載の商
品電子監視システム用磁気タグ不活性化装置。
【請求項４】上記磁石アセンブリが少なくとも一つの
細長い磁石(５２)を備え、該磁石は細長いフレーム(５
４)に固定され、該フレームは実質的にプレートの長手
方向に沿って延在することを特徴とする請求項１記載の
商品電子監視システム用磁気タグ不活性化装置。
【請求項５】上記乗り移りプレートは、その長手方向
の各端が少なくとも１本のネジ(５６,５８)で受け止め
るようになっており、上記フレームは少なくとも２本の
ネジで乗り移りプレートに固定されることを特徴とする
請求項４記載の商品電子監視システム用磁気タグ不活性
化装置。
【請求項６】上記フレームが圧感接着剤によって上記
乗り移りプレートに固定されることをことを特徴とする
請求項４記載の商品電子監視システム用磁気タグ不活性
化装置。
【請求項７】上記フレームは、長手方向に対して直角
な断面がＪ字状であり、それによって、磁石アセンブリ
がその長手方向に対して直角な方向の曲げに抵抗するこ
とをことを特徴とする請求項４記載の商品電子監視シス
テム用磁気タグ不活性化装置。
【請求項８】上記Ｊ字状フレームの長さに実質的に等
しい長さを有する一対の細長いフレーム(１０２,１０
４)をさらに備え、該一対のフレームと上記Ｊ字状フレ
ームとは実質的に平行で、上記Ｊ字状フレームが一対の
フレームの間に挾持されることを特徴とする請求項７記
載の商品電子監視システム用磁気タグ不活性化装置。
【請求項９】上記一対の細長いフレームは、圧感接着
剤によって、上記乗り移りプレートに固定されることを
特徴とする請求項８記載の商品電子監視システム用磁気
タグ不活性化装置。
【請求項１０】カウンタートップ(１４)と、購入され
る商品をカウンタートップに搬送するためのコンベアベ
ルト(１６)とを備え、ベルトがカウンタートップから少
し距離を離して配置されたローラ(１６)の回りを通過
し、ベルトとカウンタートップとの間には空間があき、
ベルトの幅方向がローラの長手方向と平行である既設の
小売店支払いカウンター(１０)に磁気タグ不活性化装置
を組み込む方法であって、長さがベルトの幅と実質的に一致し、長さと直交する幅
が上記空間を渡るのには十分な寸法である乗り移りプレ
ート(１８)を既設の支払いカウンターから取り外す第１
のステップと、乗り移りプレート(１８)の長手方向に沿って実質的に延
在する細長い磁石アセンブリ(３４)を、乗り移りプレー
ト(１８)の底表面に固定する第２のステップと、乗り移りプレートと磁石アセンブリとを既設の支払いカ
ウンターに組み込む第３のステップとを備えることを特
徴とする磁気タグ不活性化装置の組み込み方法。