JPH0625821A - 摺動部材の耐摩耗処理方法 - Google Patents

摺動部材の耐摩耗処理方法

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JPH0625821A
JPH0625821A JP18385092A JP18385092A JPH0625821A JP H0625821 A JPH0625821 A JP H0625821A JP 18385092 A JP18385092 A JP 18385092A JP 18385092 A JP18385092 A JP 18385092A JP H0625821 A JPH0625821 A JP H0625821A
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義則 尾崎
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隆司 友田
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昇一 瀬古
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動条件の変化による摩擦係数の変動量が少
なく、耐摩耗性に優れた摺動部材の耐摩耗処理方法。 【構成】 摺動部材の摺動表面に対し、Fe−C粉末
と、その重量の10〜50%のアルミニウム青銅粉末と
の混合物の溶射を施す。Fe−C−Cr粉末を用いずに
Fe−C粉末を用いたので、硬度が高くなく所望のレベ
ルの摩擦係数を確保することができる。さらに、アルミ
ニウム青銅粉末を混合することにより、制動条件の差に
よるロータ皮膜厚さの差が少なくなり、これに伴って摩
擦係数の変動量が少なくなり、摩擦係数を安定化させる
ことができた。また、有機成分を含んだロータ皮膜を生
成するため、溶射層の保護膜の役目を果たし、耐摩耗性
を著しく向上するので、溶射層の厚さを300μm程度
に抑えることが可能であって、熱応力によるクラック、
剥がれを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摺動部材、特にアルミニ
ウム製のブレーキロータの耐摩耗処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のディスク式ブレーキは、ブレー
キドラムの代わりに鋳鉄製のブレーキロータの両面に油
圧ピストンでブレーキパッドを押し付け、ディスクとロ
ータに生ずる摩擦によって制動力を発揮する構造のもの
である。このブレーキロータの材質としては、通常鋳鉄
等が用いられてきたが、最近では自動車の高出力化と低
燃費化に伴う軽量化の要請から、アルミニウム製のブレ
ーキーロータを用いることが考えられている。
【0003】しかし、アルミニウム製ブレーキロータ
は、鋳鉄製のものに比べ、摺動部の耐熱性、耐摩耗性に
劣ることから、ブレーキロータの摺動部をステンレス
鋼、銅、鋳鉄等の材料で溶射するか、あるいは鋳ぐるみ
により形成する技術が知られている。
【0004】また、特公昭61−59393号公報の摺
動部材の耐摩耗処理方法の発明においては、摺動部材の
摺動表面に対し、アルミニウムブロンズ粉末と、その重
量の5〜85%の高炭素フェロクロム粉末との混合物の
溶射を施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ごとく摺動部を溶射で形成する場合、鋳鉄材料を用いる
と摩擦係数は良好であるが、耐摩耗性が現状使用されて
いるブレーキロータに近いため、溶射層を片側で0.7
〜1.0mm必要とし、高温時にアルミニウム材との熱
膨張差のため、溶射層が剥離するという問題点がある。
【0006】ステンレス鋼を用いると、耐摩耗性は良好
であるが、摩擦係数が低く、特に高速時の安全性を考え
ると、充分なものではない。また、焼結パッドなどで、
摩擦係数の低さをカバーしても、鳴きのレベルが高く、
実用性に乏しい。その上、熱だまりとなりやすく、やは
り剥がれのおそれがある。
【0007】ステンレス鋼と銅との混合溶射の場合、あ
る程度摩擦係数の改善はみられるものの、充分なものと
は言えない。また、硬質粒子などを添加した場合、摩擦
係数および耐摩耗性はかなり良くなるが、パッド材の耐
摩耗性、硬質粒子脱落による溶射層の傷つきなどがあ
り、完全なものとは言えない。
【0008】前記特公昭61−59393号公報の発明
も、材料は非常に優れているが、Crを含有しているた
め、硬度が高くなり、摩擦係数が不安定である。すなわ
ち、Fe−Cr−C合金になると、Cr炭化物の存在に
より、硬くなるため、ブレーキロータの耐摩耗性は向上
するが、摩擦係数が低くなり、摩擦係数と耐摩耗性を同
時に満足するのが困難となる。また、固いために、低温
での繰り返し制動を行うと、パッド材からの転移膜が厚
くなりすぎて、摩擦係数の低下を生じる。制動条件によ
り摩擦係数の変動量が大きいなどFe−C合金に比べて
実用性に乏しい。
【0009】本発明は摺動部材、特にアルミニウム製の
ブレーキロータの摺動面の耐摩耗処理方法の前記のごと
き問題点を解決するために発明されたものであって、耐
摩耗性に優れ、摩擦係数の変動量の少ない、摺動部材が
得られる耐摩耗処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者等は先ず従来の鋳
鉄製ブレーキロータと、アルミニウム製のブレーキロー
タの摺動面に鋳鉄、ステンレス鋼、ステンレス鋼とCu
合金をそれぞれ溶射したものについて、ロータ皮膜の厚
さおよび摩擦係数の変化について検討した。
【0011】ブレーキロータに油圧ピストンによりブレ
ーキパッドを押し付けて制動すると、主にパッド材料成
分の転移によりブレーキロータ摺動面にフィルム状のロ
ータ皮膜が付着する。このロータ皮膜の厚さは制動条件
によって大きく違ってくる。また、このロータ皮膜厚さ
により摩擦係数が変化する。
【0012】図5は速度130km/h、油圧30kg
f/cm2と、速度50km/h、油圧30kgf/c
2のロータ皮膜厚さの差を示すものである。また、図
3は同じ制動条件で摩擦係数の変化を示すものである。
【0013】その結果、図5に示したようにステンレス
鋼溶射のブレーキロータは、溶射層に形成されるロータ
膜厚が制動条件によって、大きく違ってくるため、図3
に示したように摩擦係数の変動量が大きくなってしま
う。この傾向はステンレス鋼の場合、Cu合金などを混
ぜれは改善されるが、摩擦係数のレベル自体が低くなっ
てしまう。また、ロータ皮膜の厚さの差および摩擦係数
の変化は、鋳鉄溶射のブレーキロータがこれに次ぎ、鋳
鉄製ブレーキロータが最も優れていた。
【0014】そこで、発明者等はFe−C系の溶射材料
が最も有利であるとの着想の元に、Fe−C系の溶射材
料について、鋭意検討を進めた。しかしながら、Fe−
C系でもC含有量が多いと、気孔率が大きくなり、パッ
ド材料からの転移がし易くなるため、ロータ皮膜の厚さ
が制動条件によって大きく変化し、摩擦係数の安定性が
失われる。そのため、Fe−C系の溶射材料のC含有量
を一定値以下に規制すべきことを知見した。
【0015】また、Fe−C系溶射材料を単味で用いる
と、軽制動時には温度も低く、ロータ皮膜が付着しにく
いためロータ皮膜厚さが薄く、逆に高負荷時には付着し
易いためロータ皮膜が厚くなり、摩擦係数の変動量を最
適レベルにすることができないことが判明した。そこ
で、アルミニウム青銅が有機成分を付着させやすい性質
を持っていることに着目しさらに研究進めた結果、Fe
−C系溶射材料にアルミニウム青銅を混合して溶射層を
形成すると、有機成分を含んだロータ皮膜が生成すると
共に、溶射層の保護膜の役目を果たし、耐摩耗性も向上
することを見出して本発明を完成した。
【0016】本発明の摺動部材の耐摩耗処理方法は、摺
動部材の摺動表面に対し、Fe−C粉末と、その重量の
10〜50%のアルミニウム青銅粉末との混合物の溶射
を施すことを要旨とする。
【0017】Fe−C粉末に含有されるC含有量は2%
未満とすることが好ましい。図6および図7は、Cを
0.8〜3%の範囲で含有するFe−C粉末に、アルミ
ニウム青銅粉末を種々の%で混合した溶射材料を用い
て、アルミニウム製ブレーキロータの摺動面に溶射層を
形成した場合のブレーキロータの摩耗量と摩擦係数を示
すものである。ブレーキロータ摩耗量については、図6
に示したようにFe−C粉末のC含有量が多いほどブレ
ーキロータ摩耗量が多く、また図7に示したように、ア
ルミニウム青銅粉末混合量が0のときは、C含有量が高
い程摩擦係数が高く、アルミニウム青銅粉末混合量が増
加すると、Fe−C粉末のC含有量が多いほど摩擦係数
の低下量が大きくなるが、ブレーキロータ摩耗量と摩擦
係数の要求レベルを同時に満足するのはC含有量が2%
未満のときである。
【0018】本発明に用いられるアルミニウム青銅粉末
は、5〜15重量%のアルミニウムを含有するCuを主
成分とする合金である。このアルミニウム青銅は少量の
Fe、Ni、Mnを含有することができる。例えば、J
IS C6161、C6191、C6241等は本発明
方法に使用することができる。
【0019】本発明方法における溶射操作は、通常の方
法に従って行うことができる。すなわち、Fe−C粉末
とアルミニウム青銅粉末との混合物をプラズマジェット
または火炎によって溶融し、これをノズルから所望の摺
動面に吹き付ける。このとき溶射層の平均厚さは300
μm程度に抑える必要がある。なお、溶射層の耐剥離性
を向上させるためには、アルミニウム製のブレーキロー
タの摺動面に溶射層を形成するに先立って、Ni基ベー
ス材料からなるアンダーコートを施すことが好ましい。
【0020】
【作用】本発明では、Fe−C−Cr粉末を用いずにF
e−C粉末を用いたので、硬度が高くなく所望のレベル
の摩擦係数を確保することができる。さらに、アルミニ
ウム青銅粉末を混合することにより、制動条件の差によ
るロータ皮膜厚さの差が少なく、これに伴って摩擦係数
の変動量が少なくなり、摩擦係数を安定化させることが
できた。また、有機成分を含んだロータ皮膜を生成する
ため、溶射層の保護膜の役目を果たし、耐摩耗性を著し
く向上するので、溶射層の厚さを300μm程度に抑え
ることが可能であって、熱応力によるクラック、剥がれ
を防止することができる。
【0021】既に述べたように、本発明においては、F
e−C粉末のC含有量は2%未満にすることが好まし
い。C含有量が2%以上では、気孔率が大きくなり、パ
ッドからの転移がし易くなり、ロータ皮膜厚さが制動条
件によって大きく変化し、摩擦係数の安定性が損なわれ
るからであり、またロータ摩耗量が大きくなり、所望の
レベルの摩擦係数を確保することができないからであ
る。
【0022】また、アルミニウム青銅粉末の混合量を1
0〜50%としたのは、混合量が10%未満であると、
有機成分を含んだロータ皮膜が生成せず、制動条件の差
による摩擦係数の変動量が大きくなると共にロータ摩耗
量が大きくなるからであり、混合量が50%を越える
と、Fe−C粉末の減少により、却って耐摩耗性が劣化
するからである。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を従来例および比較例と対比
して説明し、本発明の効果を明らかにする。 (実施例1)本発明の実施例として、図8の正面図およ
び図9の断面図に示すアルミニウム製ブレーキロータ1
の摺動面にNi基ベース材料からなるアンダーコート3
を施し、さらにFe−0.8%C粉末に30%のアルミ
ニウム青銅粉末を混合した溶射材料を溶射して、300
μmの厚さの溶射層2を形成した。
【0024】得られた本発明品のブレーキロータと、従
来の鋳鉄製ブレーキロータおよびアルミニウム製のブレ
ーキロータの摺動面に鋳鉄、ステンレス鋼、ステンレス
鋼とCu合金をそれぞれ溶射したものについて、第2効
力(速度50km/h、油圧20kgf/cm2)の摩
擦係数を測定し、得られた結果を図2に示した。
【0025】図2に示したように、摩擦係数はステンレ
ス鋼+Cu合金溶射のブレーキロータが最も低く、鋳鉄
溶射のブレーキロータがこれに次ぎ、本発明品は鋳鉄製
ブレーキロータに最も近い摩擦係数を有することが判明
した。
【0026】続いて、これらブレーキロータのロータ皮
膜の厚さおよび摩擦係数の変動量について測定した。ロ
ータ皮膜の厚さは、制動条件を速度130km/h、油
圧30kgf/cm2と、速度50km/h、油圧30
kgf/cm2に変化させ、それぞれの場合に形成され
たロータ皮膜厚さの差を測定したものである。得られた
結果は図5に示した。また、摩擦係数の変動量は、制動
条件を速度50km/h、油圧30kgf/cm2から
速度130km/h、油圧30kgf/cm2に変化さ
せ、摩擦係数の変動量を測定したものである。得られた
結果は図3に示した。
【0027】図5に示したように、ロータ皮膜の厚さの
差は、ステンレス鋼溶射のものが最も多く、鋳鉄溶射と
ステンレス鋼+Cu合金溶射がこれに次ぎ、何れも高い
水準であった。本発明品は最も低く、制動条件の差によ
るロータ皮膜の厚さの差が非常に小さいことが確認され
た。また、図3に示したように、摩擦係数の変動量はロ
ータ皮膜厚さの差に比例して、ステンレス鋼溶射のもの
が最も多く、鋳鉄溶射とステンレス鋼+Cu合金溶射が
これに次ぎ、本発明品は鋳鉄製ブレーキロータに次いで
摩擦係数変動量が小さく、摩擦係数の安定性の高いこと
が判明した。
【0028】次ぎに、これらブレーキロータの耐摩耗料
を評価した。得られた結果は図4にまとめて示した。
【0029】図4に示したように、鋳鉄溶射の摩耗量が
最も多く、12μmであり、ステンレス鋼溶射がこれに
次ぎ6μmであった。鋳鉄製が5μmであったのに対
し、本発明品は、ステンレス鋼+Cu合金溶射の0.1
μmに次いで0.2μmであり、本発明品は耐摩耗性に
優れていることが確認された。
【0030】(実施例2)C含有量0.8%のFe−C
粉末に0〜70%のアルミニウム青銅粉末を含有する溶
射材料を用いて、アルミニウム製ブレーキロータの摺動
面に溶射層を形成し、摩擦係数の変動量およびブレーキ
ロータ摩耗量を測定した。なお、摩擦係数の変動量およ
びブレーキロータ摩耗量の測定条件は実施例1と同じ条
件で行った。得られた結果は図1に示す。
【0031】図1に示したように、摩擦係数の変動量に
ついては、アルミニウム青銅粉末混合量が10%になる
と、急減して目標レベルを下回り、以下混合量の増加に
伴って漸次減少した。一方、ブレーキロータ摩耗量は、
アルミニウム青銅粉末の混合量が10%になると、急減
して目標レベルを下回り、20%で最小になった後、漸
次増加し、50%を越えると目標レベルを越えてしまっ
た。以上の結果より、アルミニウム青銅粉末の混合量が
10〜50%において最良の結果が得られることが確認
された。
【0032】(実施例3)Cを0.8〜3%の範囲で含
有するFe−C粉末に、アルミニウム青銅粉末を0〜7
0%の割合で混合した溶射材料を用いて、アルミニウム
製ブレーキロータの摺動面に溶射層を形成した。得られ
たブレーキロータの摩耗量と摩擦係数を測定し、得られ
た結果を図6および図7にまとめて示した。なお、ブレ
ーキロータ摩耗量測定の条件および摩擦係数測定の条件
はそれぞれ実施例1および実施例2と同一条件で行っ
た。
【0033】図6のFe−C粉末のC含有量別のアルミ
ニウム青銅粉末含有量とブレーキロータの摩耗量との関
係図、図7のFe−C粉末のC含有量別のアルミニウム
青銅粉末含有量と摩擦係数との関係図から明らかなよう
に、ブレーキロータの摩耗量と摩擦係数の要求レベルを
同時に満足するのは、Fe−C粉末のC含有量が2%未
満の場合であることが確認された。
【0034】
【発明の効果】本発明の摺動部材の耐摩耗処理方法は以
上詳述したように、摺動部材の摺動表面に対し、Fe−
C粉末と、その重量の10〜50%のアルミニウム青銅
粉末との混合物の溶射を施すことを特徴とするものであ
って、Fe−C−Cr粉末を用いずにFe−C粉末を用
いたので、硬度が高くなく所望のレベルの摩擦係数を確
保することができる。さらに、アルミニウム青銅粉末を
混合することにより、制動条件の差によるロータ皮膜厚
さの差が少なくなり、これに伴って摩擦係数の変動量が
少なくなり、摩擦係数を安定化させることができた。ま
た、有機成分を含んだロータ皮膜を生成するため、溶射
層の保護膜の役目を果たし、耐摩耗性を著しく向上する
ので、溶射層の厚さを300μm程度に抑えることが可
能であって、熱応力によるクラック、剥がれを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミニウム青銅粉末混合量と形成された溶射
層の摩擦係数の変動量およびブレーキロータ摩耗量の関
係を示す線図である。
【図2】本発明例および従来例の摩擦係数を示す図であ
る。
【図3】本発明例および従来例の摩擦係数変動量を示す
図である。
【図4】本発明例および従来例のブレーキロータ摩耗量
を示す図である。
【図5】本発明例および従来例のロータ皮膜厚さの差を
示す図である。
【図6】Fe−C粉末のC含有量別のアルミニウム青銅
粉末含有量とブレーキロータの摩耗量との関係を示す線
図である。
【図7】Fe−C粉末のC含有量別のアルミニウム青銅
粉末含有量と摩擦係数との関係を示す線図である。
【図8】アルミニウム製ブレーキロータの正面図である
【図9】図8のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキロータ 2 溶射層 3 アンダーコート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下田 健二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動部材の摺動表面に対し、Fe−C粉
    末と、その重量の10〜50%のアルミニウム青銅粉末
    との混合物の溶射を施すことを特徴とする摺動部材の耐
    摩耗処理方法。
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