JPH0625624A - 帯状物の巻回固定用シール及び巻回固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーコードストリップのような帯状物を、簡
単かつ確実に取り付けることができるシール及び巻回固
定構造を提供することである。 【構成】 第１の発明のシールは、柔軟な基材２の一面
に粘着剤層３を設け、この粘着剤層３を離型紙４で被覆
し、この離型紙４の一側辺に略コ字状切り目５を設けた
のである。また、第２の発明の固定構造は、前記粘着剤
層３に帯状物の一端部を固着し、対象物に巻き付けた帯
状物の他端部を前記一端部と共にシールで包み込んで固
着したのである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば病院におい
て、患者の腕等に帯状物を巻き付けて固定するために用
いるシールに関する。

【０００２】

【従来の技術】患者の識別番号その他のデータをバーコ
ード化し、帯状物に印字して腕に巻き付けておくと、診
察検査等のデータをコンピュータにインプットして整理
するのに非常に便利である。

【０００３】

【発明の課題】上記のような帯状物（以下バーコードス
トリップと言う）を腕等に装着する場合、通常のピンな
どを用いるのは作業性が悪く、患者を傷付けたり外れ易
い問題がある。

【０００４】また、予めバーコードストリップにスナッ
プボタンや面ファスナ或はフックのような係止具を取り
付けておくのは、コスト面で高くつくほか、コンピュー
タ処理の際に邪魔になる問題がある。

【０００５】そこで、この発明の課題は、バーコードス
トリップの取り付け作業性がよく、また簡単に外れるこ
とがなく、コスト的にも低廉な係止具及びその取り付け
構造を提供することである。

【０００６】

【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、第１の
発明においては、柔軟な基材に粘着剤層を設け、この粘
着剤層を離型紙で被覆し、この離型紙の一側辺に略コ字
状の切り目を設けたのである。

【０００７】第２の発明の固定構造においては、前記シ
ールの粘着剤層に帯状物の一端部を固着し、対象物に巻
き付けた帯状物の他端部を前記一端部と共にシールで包
み込んで固着した構成を採用したのである。

【０００８】

【作用】コ字状に切り目を入れた部分の離型紙を剥離す
ると、粘着剤層が現れる。その部分に例えばバーコード
ストリップのような帯状物の一端部を貼り付け、腕など
に巻き付ける。そして残る部分の離型紙を剥離した後、
帯状物の一端部と他端部を重ね合せて、粘着剤層を有す
る基材で止着する。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。

【００１０】図１及び図２に示すように、この発明のシ
ール１は、織布、不織布、合成樹脂フィルム、合成紙等
からなる柔軟な基材２に、粘着剤層３を設け、さらにこ
の粘着剤層３を離型紙４で被覆したものであって、離型
紙４の一側辺には、図２のような略コ字状の切り目５が
設けられている。この切り目５は、離型紙４の一部を予
め剥離できるものであればよく、連続切り目でもミシン
目のような不連続切り目でもよい。

【００１１】シール１の形状は、長方形が普通である
が、シール１の機能を損わない範囲で、多角形や楕円形
など、適宜選択可能である。

【００１２】図３に示すように、前記粘着剤層３を有す
る基材２の一側辺に突出部６を形成することができる。
この場合、離型紙４は、基材２の形状に対応させてもよ
いが、図４に示すように、通常の長方形にしてもよい。

【００１３】上記のようなシールを用いた固定構造を図
５乃至図７に基づいて説明する。

【００１４】まず、離型紙４の切り目５で区画された部
分を剥離して粘着剤層３を露出させ、図５のように、バ
ーコード８を印字した帯状物７の一端部を固着する。そ
して、例えば手首のまわりに帯状物７を巻き付け、残る
離型紙４を剥離し、帯状物７の他端部を、先に固着して
ある一端部に重ね合せ、図７のように、両側から基材２
で包み込むように折り曲げると、帯状物７の両端部がリ
ンク状に接続される。

【００１５】上記帯状物７の材質は、バーコードを印字
し易く、破断し難い柔軟性のあるものであれば何でもよ
い。また、バーコード以外にもＯＣＲなど、コンピュー
タのＩ／Ｏ機器で読み取り可能な文字などを印字するこ
とができる。

【００１６】そのほか、切り目５の形状も、略コ字状で
あればよく、半円形や台形等を含んでいる。

【００１７】

【効果】この発明によれば、以上のように、基材の表面
に粘着剤層を設け、この粘着剤層を離型紙で被覆して、
離型紙の一側辺に略コ字状の切り目を設けたので、この
切り目の部分の離型紙を剥離して、例えばバーコードス
トリップの一端部を接続し、手首などに巻き付けた後、
残る離型紙を剥離して、ストリップの他端部を一端部に
重ね合せた部分を包み込むように接着することにより、
ストリップをリンク状にしっかりと接続することができ
るので、作業性がよく、コスト的にも低廉である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のシールの一例を示す断面図

【図２】同上の平面図

【図３】基材の他の例を示す平面図

【図４】シールの他の例を示す平面図

【図５】帯状物の固定順序を示す平面図

【図６】同上の次の順序を示す斜視図

【図７】同上の固定完成斜視図

【符号の説明】

１ 固定用シール ２ 基材 ３ 粘着剤層 ４ 離型紙 ５ 切り目 ７ 帯状物 ８ バーコード

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔軟な基材に粘着剤層を設け、この粘着
   剤層を離型紙で被覆し、この離型紙の一側辺に略コ字状
   の切り目を設けた帯状物の巻回固定用シール。
2. 【請求項２】 柔軟な基材に粘着剤層を設けたシールに
   帯状物の一端部を固着し、対象物に巻き付けた帯状物の
   他端部を前記一端部と共にシールで包み込んで固着した
   帯状物の巻回固定構造。