JPH0625330Y2 - 透光性装飾シート - Google Patents

透光性装飾シート

Info

Publication number
JPH0625330Y2
JPH0625330Y2 JP1989075585U JP7558589U JPH0625330Y2 JP H0625330 Y2 JPH0625330 Y2 JP H0625330Y2 JP 1989075585 U JP1989075585 U JP 1989075585U JP 7558589 U JP7558589 U JP 7558589U JP H0625330 Y2 JPH0625330 Y2 JP H0625330Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
translucent
plate
sheet
decorative sheet
metal plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989075585U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0316234U (ja
Inventor
久雄 今富
尚男 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP1989075585U priority Critical patent/JPH0625330Y2/ja
Publication of JPH0316234U publication Critical patent/JPH0316234U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0625330Y2 publication Critical patent/JPH0625330Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、金属薄板に形成した孔部を介して背面側を透
かし見ることができ、窓材,透し板材等として使用され
る透光性装飾シートに関する。
【従来の技術】
二枚のガラス板の間に透光性中間膜を挟み込んだ複合ガ
ラスは、ガラスの欠点である破壊時の貫通や破片の脱
落,飛散がない安全ガラスとして使用されている。透光
性中間膜で弾力性を付与し、外力を撓み変形によって吸
収することができるため、強度の向上も図られる。 挟み込む中間膜として半透明の着色シートや孔の開いた
金属薄板を使用するとき、透光量を調節できることは勿
論、透過した光によって審美性のある空間が形成され
る。この特徴を活用し、種々の中間膜を挟み込んだ複合
ガラスが内装材,外装材等として使用され始めている。 たとえば、パンチングメタルの両面に柔軟性のあるシー
トを張り合せ、中間膜として使用することが知られてい
る。パンチングメタルは、金属板に機械的な打抜き加工
を施すことにより直径3〜30mmの貫通孔を設けたもの
である。このパンチングメタルを柔軟性シートに張り合
せた中間膜は、金属板本来の強度によって補強されてい
るため、耐破損性や飛散防止機能が一層向上する。
【考案が解決しようとする課題】
柔軟性シートの間に挟み込むものとしてパンチングメタ
ルを使用するとき、打抜き加工の作業面から使用可能な
金属薄板の下限板厚,形成される貫通孔のサイズ,分布
状態等に制約を受ける。たとえば、数十ミクロン程度の
金属薄板からパンチングメタルを得ようとすると、打抜
き加工時のポンチとダイス間とのクリアランスを狭くす
ることが必要になる。その結果、高精度に仕上げられた
ポンチ,ダイス等を備えた精密プレスの使用を余儀なく
され、製造コストが上昇する。 この点、通常の打抜き加工機でステンレス鋼等を加工す
るとき、パンチングされる原板の板厚は0.3mmが下限
とされている。板厚に対する制約は、金属薄板を挟み込
んだ中間膜を軽量化するときのネックになることは勿
論、中間膜を組み込んだ複合ガラスの見栄えも悪くす
る。すなわち、複合ガラスを観察するとき、貫通孔の内
壁面(板厚部)が視覚に与える印象が強く、貫通孔を透
かしてみた景色等が内壁面(板厚部)の陰影によって縁
どられたものになる。 本考案は、このような問題を解消すべく案出されたもの
であり、穿孔パターンをエッチングで形成することによ
って非常に薄い箔等の金属薄板の使用を可能にすると共
に、見栄えの良い透光性装飾シートを提供することを目
的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明の透光性装飾シートは、その目的を達成するた
め、エッチングによって所定の穿孔パターンが形成され
た金属薄板と、該金属薄板の両面に張り合わされた透光
性シートとを備え、該透光性シートは、前記金属薄板に
の貫通孔に充填された接着剤により直接接合されている
ことを特徴とする。 透光性シートとしては、柔軟性のある合成樹脂シートを
使用することが好ましい。金属薄板を挟み込んだ透光性
シートの片面又は両面に、更にガラス板,硬質プラスチ
ックス等の透光性板材を張り合わされることもできる。
【作用】
本考案の透光性装飾シートを窓材として組み込むとき、
金属薄板に形成した穿孔パターンを介して背面側の景色
を観察することができる。この透かし見た景色は、遮光
部である金属薄板の表面光沢とコントラストを形成し、
強い印象を与える。挟み込まれている金属薄板は、薄肉
であるため、視覚に悪影響を及ぼすことがない。 透光性シートに挟み込まれる金属薄板の穿孔パターン
は、パンチングメタルと異なり、高い自由度で図形,模
様等の一定パターンを再現性良く形成することができ
る。また、従来の打抜き加工では不可能であった微小で
平坦度に優れた貫通孔も容易に形成される。特に、板厚
が小さくなるほど短時間でパターン形成することができ
ることに、エッチングの有意性がある。そして、たとえ
ば微小な貫通孔を多数形成することによって、レースの
カーテンと同様な遮光性を備えた装飾シートになる。 エッチングで形成された貫通孔の端面は、平滑度の高い
表面になっている。そのため、気泡を残留させることな
く、貫通孔が接着剤で完全に充填される。その結果、金
属薄板と透光性シートとの間の接着性が長期間にわたっ
て良好に維持されると共に、透かし見た景色が残留気
泡,層間剥離等で濁ったり歪んだりすることがない。 透光性シートに挟み込まれる金属薄板には、ステンレス
鋼,普通鋼,アルミ板等があり、厚さ数ミクロンの箔を
使用することもできる。金属薄板は、板厚が0.5mm以
下で可能な限り薄いものであることが好ましい。板厚が
薄くなるほど、エッチングを短時間で完了させることが
できると共に、芯材の平滑化も図られる。 金属薄板をエッチングすることにより、第1図の(a)
又は(b)に示すような所定パターンで貫通孔が形成さ
れる。エッチング方法としては、フォトエッチングによ
る穿孔処理を採用することが好ましい。この場合、金属
薄板にレジストを塗布した後、基準パターンを密着さ
せ、露光,バーニング,エッチング等の処理を順次施
す。 貫通孔が形成された金属薄板1の両面に、第2図に示す
ように透光性シート2,2が張り合わされる。透光性シ
ート2,2には、複合ガラスとするとき外側に張り合わ
されるガラス板3,3よりも軟質で、無色透明或いは適
宜の着色を施した透明又は半透明の樹脂,合成樹脂等が
使用される。柔軟性のある透光性シート2,2の使用に
より、金属薄板1を間に挟み込んだ後でもコイル状に巻
き取ることが可能となり、取扱いや運搬,施工等が容易
になる。 透光性シート2,2は、金属薄板1に張り合わされると
共に、金属薄板1に形成した貫通孔に充填される接着剤
4を介し互いに直接接合される。そのため、接着強度が
一層向上し、耐層間剥離性が優れたものとなる。接着剤
4としては、透光性のある熱硬化型接着剤が好ましい。
たとえば、酢酸ビニル系,ポリブチラール系,ホットメ
ルト系等の接着剤が使用される。 接着剤4は、ロールコータ,ブラシ,スプレー等の適宜
の方法により金属薄板1の両面に塗布される。このと
き、金属薄板1の一面或いは両面にやや過剰に接着剤4
を塗布することが好ましい。接着剤4が塗布された金属
薄板4は、透光性シート2,2の間に挟み込まれ、上下
2段の複数のゴム被覆ロール間に通板される。ゴム被覆
ロールによる加圧により、透光性シート2,2に金属薄
板1が接着されると共に、接着剤4の過剰量が金属薄板
1の貫通孔に流動し、貫通孔を充填する。 透光性シート2,2が張り合わされた金属薄板1は、そ
のままで装飾シートとして使用することができる。この
場合、建築等の施工現場で、二枚のガラス板の間に装飾
シートを挟み込み、複合ガラスを構築する。或いは、既
設のガラス板に内側又は外側から装飾シートを張り付け
ることによっても、装飾性に富んだ窓にすることができ
る。このとき、シャー等によって適宜のサイズに裁断す
ることができるため、現場での施工性は優れたものとな
る。 装飾シートをガラス板,硬質プラスチックス等の透明板
材3,3に挟み込み、工場出荷段階で透光性装飾シート
材にすることも可能である。ガラス板,硬質プラスチッ
クス等に対する装飾シートの接着は、市販の接着テープ
を使用して行うことができる。或いは、ポリブチラール
樹脂膜を貼着した後、オートクレーブ中で加圧接着する
ことによっても、装飾シートをガラス板,硬質プラスチ
ックス等に張り合せることができる。
【実施例】
金属薄板1として、板厚0.10mmのステンレス鋼板S
US304を使用した。金属薄板1をフォトエッチング
し、穿孔面積率50%で直径3mmの円形貫通孔が複数設
けられた図1(a)の穿孔パターンを形成した。エッチ
ング後の金属薄板1から、30cm×30cmの試験片を切
り出した。 エッチングされた金属薄板1の両面に、図2に示すよう
に膜厚0.7mmのポリウレタン樹脂製透光性シート2,
2を張り合せた。このとき、接着剤4として、酢酸ビニ
ル系接着剤を予め金属薄板1の両面に塗布した。全体を
赤外線加熱によって60℃に加熱保持した状態でロール
圧延し、金属薄板1を挟み込んだ装飾シートを得た。得
られた装飾シートを観察したところ、金属薄板1に形成
されている貫通孔は、残留気泡がみられず接着剤4で完
全に充填されていた。 更に装飾シートの両面に、酢酸ビニル系接着剤を使用
し、板厚2mmの透明珪酸ガラス3,3を張り合せた。こ
れにより、合計厚み5.5mmの複合ガラスを得た。 得られた複合ガラスをヒートサイクル試験に供した後、
強度試験を行った。ヒートサイクル試験としては、10
0℃に3時間加熱した後で3時間放冷することを1サイ
クルとする加熱・冷却を50サイクル繰り返した。強度
試験では、試験片の周囲を25cm平方の木枠で固定した
状態で、約1Kgの錘を2mの高さから落下させ、飛散し
たガラス破片の大きさを調べた。発生したガラス破片
は、小片であり、量的にも少なくないものであった。こ
れは、外側のガラス板3,3だけが小片となって飛散し
たことに由来するものであり、極めて耐飛散性能に優れ
ていることが判る。 これに対し、板厚0.3mmのパンチングメタルを使用し
た複合ガラスでは、貫通孔を介して透かし見た背面側の
景色の周辺に貫通孔の内壁面に起因する陰影が生じてい
た。また、破壊テストでは、中間膜と外側のガラス板が
接着したままの大きな破片が発生した。これは、ヒート
サイクル試験で金属薄板と透光性シート2,2との間に
熱剥離が発生したことに起因するものと推察され、太陽
光線の照射に繰り返し曝される窓材等として使用したと
きに安全性に問題があることを示している。
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案の透光性装飾シートは、
エッチングにより所定の穿孔パターンが形成された金属
薄板を透光性シートの間に挟み込んでいるため、残留気
泡等に起因した層間剥離等を生じることなく、経時的に
も劣化しない優れた接着性で金属薄板と透光性シートを
一体化している。この装飾シートは、従来のパンチング
メタルに比較して大幅に薄肉の板材を使用することがで
きる。その結果、装飾シート或いは装飾シートを組み込
んだ複合ガラスを軽量化できることは勿論、貫通孔の内
壁面(板厚部)が視覚に与える影響が少なく、意匠性に
優れた建材が得られる。
【図面の簡単な説明】
図1は金属薄板に形成される穿孔パターンの例を示し、
図2は本考案実施例における複合ガラスの層構成を示
し、図3は複合ガラス板の断面斜視図を示す。 1:穿孔された金属薄板、2:透光性シート 3:透明板材、4:接着剤

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エッチングによって所定の穿孔パターンが
    形成された金属薄板と、該金属薄板の両面に張り合わさ
    れた透光性シートとを備え、該透光性シートは、前記金
    属薄板にの貫通孔に充填された接着剤によって直接接合
    されていることを特徴とする透光性装飾シート。
  2. 【請求項2】請求項1記載の透光性シートは、柔軟性の
    ある合成樹脂シートであることを特徴とする透光性装飾
    シート。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の透光性シートに、更
    に透光性板材が接着されていることを特徴とする透光性
    装飾シート。
JP1989075585U 1989-06-29 1989-06-29 透光性装飾シート Expired - Lifetime JPH0625330Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989075585U JPH0625330Y2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 透光性装飾シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989075585U JPH0625330Y2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 透光性装飾シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0316234U JPH0316234U (ja) 1991-02-19
JPH0625330Y2 true JPH0625330Y2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=31616285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989075585U Expired - Lifetime JPH0625330Y2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 透光性装飾シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0625330Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6394963B2 (ja) * 2014-12-19 2018-09-26 日本電気硝子株式会社 ガラス樹脂積層体

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6444697U (ja) * 1987-09-11 1989-03-16
JPH0527464Y2 (ja) * 1989-03-15 1993-07-13

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0316234U (ja) 1991-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE19534420C2 (de) Verfahren zur Herstellung einer von verwerfungsbedingten optischen Störungen freien Verbundsicherheitsglasscheibe, Verwendung einer Trägerfolie und Trägerfolie
US6481476B1 (en) Method of manufacturing artificially figured veneer or artificially figured board
JP2003528791A (ja) 優れた脱気および積層特性を有する積層安全ガラス用中間層およびその製造方法
DE102008052066A1 (de) Gegenstand, enthaltend ein scheibenförmiges Verbundmaterial mit einer transluzenten oder opaken Steinschicht, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
JPH0625330Y2 (ja) 透光性装飾シート
JPH0673863A (ja) 装飾板の製造方法
KR101660897B1 (ko) 장식 무늬층을 갖는 접합유리의 그 제조방법
US20030211267A1 (en) Method for applying designs to a substrate
CN201068429Y (zh) 一种表面可预制凹凸纹理的夹装饰材料的胶合玻璃
JP4820599B2 (ja) 車両用成形天井の製造方法
JP2014015009A (ja) 不燃性化粧板、及びその製造方法
JP2003040656A (ja) 合わせガラス及びその製造方法
DE2639190A1 (de) Folien- oder plattenfoermiger schichtkoerper mit reliefierter oberflaeche sowie verfahren zu dessen herstellung
KR20110018588A (ko) 가전제품의 외면에 부착되는 장식부재 및 그 제조방법
JPH10264312A (ja) 透光性複合石材およびその製造法
JP2013216088A (ja) 装飾パネル及びその製造方法
GB2158780A (en) Producing a strip with an embossed finish
DE3713976A1 (de) Mehrlagige kunststoff-folie mit einer klebschicht
JPS585214A (ja) アルミニウム三層積層板の深絞りプレス方法
JP2513565Y2 (ja) 木質複合材
JPH043835Y2 (ja)
JPH0527464Y2 (ja)
KR20170013806A (ko) 장식 무늬층을 갖는 접합유리
US3264159A (en) Method of laminating metal to wood
US1909220A (en) Plate and panel with inscriptions or designs