JPH0625315A - 水性ポリマー分散液 - Google Patents

水性ポリマー分散液

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JPH0625315A
JPH0625315A JP5099068A JP9906893A JPH0625315A JP H0625315 A JPH0625315 A JP H0625315A JP 5099068 A JP5099068 A JP 5099068A JP 9906893 A JP9906893 A JP 9906893A JP H0625315 A JPH0625315 A JP H0625315A
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polymer
aqueous
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JP5099068A
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Oral Aydin
アイディン オーラル
Michael Portugall
ポルトゥガル ミヒャエル
Josef Dr Neutzner
ノイツナー ヨーゼフ
Walter Maechtle
メヒトゥレ ヴァルター
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BASF SE
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BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F265/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of unsaturated monocarboxylic acids or derivatives thereof as defined in group C08F20/00
    • C08F265/04Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of unsaturated monocarboxylic acids or derivatives thereof as defined in group C08F20/00 on to polymers of esters
    • C08F265/06Polymerisation of acrylate or methacrylate esters on to polymers thereof

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水性ポリマー分散液。 【構成】 固体容量濃度少なくとも50Vol%を有
し、かつ少なくとも1種のラジカル重合可能なモノマー
を、出発ポリマーの水性分散液の添加下で、ラジカル水
性乳化重合の方法により重合させることによって得られ
る水性ポリマー分散液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重合容器中で、少なく
とも1種のラジカル重合可能なモノマーを、出発ポリマ
ーの少なくとも1種の水性分散液の添加下で、界面活性
物質及びラジカル重合開始剤の存在下で、ラジカル水性
乳化重合の方法により、次のような条件下で: a)少なくとも1種のラジカル重合可能なモノマーの量
及び少なくとも1種の水性分散液の形で添加される出発
ポリマーの量から成る総量に対して、少なくとも1種の
ラジカル重合可能なモノマーの量は、90〜99.5%
であり、 b)少なくとも1種の水性分散液中の出発ポリマーは、
その重量平均の粒径がゼロを含まず50nmよりも小さ
いか又は同等である、分散性の細分された出発ポリマー
粒子の形で存在し、 c)出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の形で
全て添加された、少なくとも1種の水性分散液中で分散
性の、細分されて存在する出発ポリマー粒子の数は、ポ
リマー最終分散液の容量に対して、1 l当り出発ポリ
マー粒子1015〜1020であり、 d)少なくとも1種の重合すべきモノマーの総量のう
ち、ラジカル水性乳化重合の開始前に、予め装入しない
か又は高々総量の10重量%までを、重合容器中に予め
装入し、 e)出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分
散液の総量のうち、ラジカル水性乳化重合の開始前に、
重合容器中に予め装入されないか又は高々、予め装入さ
れる出発ポリマー粒子の総数が、少なくとも1種の水性
分散液の形で全て添加すべき出発ポリマー粒子の10%
よりも多くないような量を、予め装入し、 f)少なくとも1種の重合すべきモノマーの総量のう
ち、少なくとも90重量%を、重合容器に、ラジカル水
性乳化重合の開始後に供給し、しかも、この供給の各時
点で、重合容器中に予め装入されたモノマーを含むすで
に前もって重合容器に供給されたモノマーの重合変換率
が、あらかじめ重合容器に供給されたモノマー及び重合
容器中に予め装入されたモノマーから成る総量に対し
て、少なくとも80%であるようにし、 g)出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分
散液の総量のうち、重合容器に、ラジカル水性乳化重合
の開始後に、少なくとも次の量を供給し、すなわち、少
なくとも1種の添加すべき水性分散液のこの供給された
量中に含有される出発ポリマー粒子の総数が、出発ポリ
マーの少なくとも1種の水性分散液の形で全て添加され
るべき出発ポリマー粒子の少なくとも90%であり、か
つこの供給を次のように行なう、すなわち、 −この供給の各時点で、重合容器中に予め装入されたモ
ノマーを含むすでにあらかじめ重合容器に供給されたモ
ノマーの重合変換率が、前もって重合容器に供給された
モノマー及び重合容器中に予め装入されたモノマーから
成る総量に対して、少なくとも80%であり; −乳化重合の開始後の各時点で、重合容器中に予め装入
された少なくとも1種のモノマー成分を含む、重合容器
にすでに前もって供給された少なくとも1種のモノマー
の量のモル数対重合容器中に前もって装入された出発ポ
リマーの少なくとも1種の水性分散液成分を含む、重合
容器にすでに前もって出発ポリマーの少なくとも1種の
水性分散液の形で供給された出発ポリマー粒子のモル数
の比Veは、全て重合すべき少なくとも1種のモノマー
量のモル数対出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散
液の形で全て供給すべき出発ポリマー粒子のモル数の比
に標準化して、>0〜10の範囲であり; −乳化重合の開始後の各時点で、重合容器中に前もって
装入される出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液
分を含む、出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液
の形で、重合容器にすでに前もって供給された出発ポリ
マー粒子のモル数対重合容器中に予め装入された少なく
とも1種のモノマー分を含む、重合容器にすでに前もっ
て供給された少なくとも1種のモノマー量のモル数の比
Vaは、水性乳化重合の開始後に、出発ポリマーの少な
くとも1種の水性分散液の形で全て供給すべき出発ポリ
マー粒子のモル数対水性乳化重合の開始後に全て供給す
べき少なくとも1種のモノマー量のモル数の比に対して
標準化して、0〜10の範囲にあり; −少なくとも1種のモノマーの供給の終了後に更に、出
発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の形で全て供
給すべき出発ポリマー粒子の高々10%を、重合容器に
供給し; −出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の供給の
終了後に更に、少なくとも1種の重合すべきモノマーの
総量の高々30重量%を、重合容器に供給し; h)水性ポリマー最終分散液は、少なくとも1種のラジ
カル重合可能なモノマーの量及び少なくとも1種の水性
分散液の形で供給すべき出発ポリマーの量から成る総量
に対して、界面活性物質1〜5%を含有し、 i)ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
質の量の総量のうち、ラジカル水性乳化重合の開始前
に、高々15重量%を、重合容器中に予め装入し(部分
量A)、 j)ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
質の量の総量のうち、少なくとも50重量%がすでに、
出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分散液
の成分であり(部分量B)、 k)部分量Aの成分でもなく、部分量Bの成分でもな
い、ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
質の量の総量分(部分量C)は、ラジカル水性乳化重合
の開始後に、重合容器に次のように供給され、すなわ
ち、各時点で、重合容器中にすでに存在する部分量C及
びBの成分から成る総量が、重合容器中に存在するモノ
マー及びポリマーの総量に対して、5重量%よりも少な
くかつ l)ラジカル重合開始剤の全て使用される量は、少なく
とも1種の重合すべきモノマーの総量に対して、0.1
〜5重量%でありかつラジカル水性乳化重合の経過中
に、ラジカル水性乳化重合が、少なくとも90%の、少
なくとも1種の重合すべきモノマーの総量の最低重合変
換率にまで経過するように、重合容器に添加する、重合
させることによって得られる、少なくとも50Vol%
の固体容量濃度(固体容量=固体密度によって割った固
体量)を有する水性ポリマー最終分散液に関する。
【0002】更に本発明は、このような水性ポリマー最
終分散液の製法並びに被覆物及び接着物の製造のための
結合剤として及び素材としてのその使用に関する。
【0003】水性ポリマー分散液は、水性分散液媒体中
の分散相として、分散性の、細分されたポリマー粒子を
含有する系である。
【0004】溶剤の蒸発する際のポリマー溶液と同様
に、水性ポリマー分散液は水性分散媒体の蒸発の際に、
ポリマー薄膜を形成する特性を有し、従って水性ポリマ
ー分散液は色々な方法で、例えば皮革の被覆のための塗
料用の又は素材用の結合剤として使用される。
【0005】高いポリマー分を有する水性ポリマー分散
液は、一方では、その比較的に僅少な水性分散液媒体分
が、例えば薄膜形成のために又はポリマー粉末の製造の
ために、その蒸発のための経費を減らし、かつ他方では
価値のある物質ポリマーが担体媒体としての水相の比較
的僅少量の存在で貯蔵されかつ輸送され得る限りでは、
特別な利点を有する。
【0006】
【従来の技術】しかしながら、ポリマーの容量濃度が増
加すると共に(米国特許(US−A)第4130523
号明細書)、水性ポリマー分散液の製造は問題が多くな
ることは不利なことである。すなわち、一方では、流動
抵抗(粘性)が増大し、かつ反応熱の放出並びに水性分
散液の加工が困難になり、かつ他方では、熱力学的安定
性の理由から、分散されたポリマー粒子の集合傾向が大
きくなる。その際生成する綿状物[a)微小綿状物又は
斑点状物;これらは慣用の濾過によって通例は分離され
得ない;b)巨大綿状物又は凝集体;これらは通例常用
の濾過によって分離可能である;]は、特に水性ポリマ
ー分散液の薄膜中の障害物になりかつ従って通例では不
所望である。
【0007】水性ポリマー分散液の流動抵抗に関する検
査によって、分散されたポリマー粒子の広い粒度分布
(多分散性)を有するものは、同一の固体含量では、通
例、狭い粒度分布(限界の場合、単分散性)を有するも
のよりも僅少な流動抵抗を有する。更に粗大成分の水性
ポリマー分散液は、同一の固体含量の前提下では、微小
成分の水性ポリマー分散液よりも僅少な流動抵抗を示
す。
【0008】欧州特許(EP−A)第129699号明
細書から、水性ポリマー分散液の製法が公知であり、そ
の方法では、ラジカル水性乳化重合の方法により、不飽
和モノマーを自体公知の方法で重合させ、かつその際、
出発ポリマーの水性分散液を添加し、その際、出発ポリ
マーの水性分散液の添加は、全て重合すべきモノマーの
40重量%が重合加入される前に終了されていなければ
ならなず、並びに早くとも、モノマーの重合の際に生じ
る乳化ポリマーの平均粒度が、出発ポリマーの水性分散
液の平均粒度の2倍値を有する時に行なわれる必要があ
る。その際、殊に、出発ポリマーの水性分散液は、長時
間に渡ってではなく、一度に添加される。
【0009】そうして得られる水性ポリマー分散液の欠
点は、その流動抵抗が固体容量濃度50Vol%以上で
は十分に満足し得ず、かつ実施例に依れば、固体容量濃
度が65Vol%以下の値に限定していることである。
【0010】米国特許(US−A)第4130523号
明細書は、水性ポリマー分散液の製法に関し、その方法
では、重合工程の間に継続的にすでに生成した水性ポリ
マー分散液が、反応帯域から除去され、貯蔵され、かつ
後に、1つの方法として、反応帯域に出発ポリマー分散
液を再び供給される。この方法の欠点は、大工業的な実
現には不適当であることである。
【0011】米国特許(US−A)第3424706号
は、そのポリマーが塩化ビニリデン少なくとも70〜9
7重量%を重合加入して含有する水性ポリマー分散液の
製法に関し、その方法では、モノマーの重合が出発ポリ
マーの水性分散液の添加下で行なわれる。殊に、この米
国特許(US−A)第3424706号明細書は、重合
すべきモノマー及び出発ポリマーの水性分散液を相互に
混合させかつこの混合物を、重合成分の一部を含有する
受容器に供給することを指摘している。
【0012】米国特許(US−A)第3424706号
の方法の欠点は、主に塩化ビニリデンを含有するモノマ
ー混合物だけに限定していることである。更に、その実
施例に依れば、この方法により得られる水性ポリマー分
散液においても、50Vol%の固体容量濃度以上の流
動抵抗も、並びになお十分に流動性の状態で達成可能な
固体容量濃度の上限も満足することはできない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、簡単で、大工業的に好適な、再現可能なかつ特殊な
モノマーに限定されない方法で、高められた固体容量濃
度で、減少された流動抵抗並びに減少された綿状物含量
で得られる水性ポリマー分散液を得ることであった。
【0014】
【課題を解決するための手段】相応して、冒頭で定義さ
れた水性ポリマー最終分散液が見い出された。
【0015】本発明による目的は、注目に値すること
に、主に又は排他的にビニル−及び/又はビニリデンハ
ロゲニドから組成されたモノマー混合物のラジカル水性
乳化重合に限らずに、更に、分散相の進展は、ビニル−
及び/又はビニリデンハロゲニドとは異なるモノマーの
場合に、実際により複雑な現象像を示すことが一般に公
知である。
【0016】従って、本発明による方法のために、なか
んずく特に、モノエチレン系不飽和モノマー、例えばオ
レフィン、例えばエチレン、ビニル芳香族モノマー、例
えばスチロール、α−メチルスチロール、o−クロルス
チロール又はビニルトルオール、ビニル−及びビニリデ
ンハロゲニド、例えば塩化ビニル及び−ビニリデン、ビ
ニルアルコール及び1〜18個のC−原子を有するモノ
カルボン酸よりなるエステル、例えばビニルアセテー
ト、ビニルプロピオネート、ビニル−n−ブチレート、
ビニルラウレート及びビニルステアレート、殊に3〜6
個のC−原子を有するα,β−モノエチレン系不飽和モ
ノ−及びジカルボン酸、例えば特にアクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、フマル酸及びイタコン酸と、一般
に1〜12、殊に1〜8及び特に1〜4個のC−原子を
有するアルカノールとから成るエステル、例えば特に、
アクリル酸−及びメタクリル酸メチル−、−エチル−、
−n−ブチル−、−イソ−ブチル−及び−2−エチルヘ
キシルエステル、マレイン酸ジメチルエステル又はマレ
イン酸−n−ブチルエステル、α,β−モノエチレン系
不飽和カルボン酸のニトリル、例えばアクリルニトリル
並びにC4〜C8−共役ジエン、例えば1,3−ブタジエ
ン及びイソプレンが考慮される。前記のモノマーは、通
例、ラジカル水性乳化重合の方法によって重合すべきモ
ノマーの総量に対して、通例50重量%よりも多い割合
をそれだけで合一する主モノマーを形成する。それ自体
重合して通例、高められた水溶性を有するホモポリマー
を生成するモノマーは、普通の場合には、単に変性モノ
マーとして、重合すべきモノマーの総量に対して、50
重量%よりも少ない量で、通例0.5〜20、殊に1〜
10重量%の量で、一緒に重合加入される。
【0017】この種のモノマーの例は、3〜6個のC−
原子を有するα,β−モノエチレン系不飽和モノ−及び
ジカルボン酸及びそのアミド、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリ
ルアミド及びメタクリルアミド、更にビニルスルホン酸
及びその水溶性の塩並びにN−ビニルピロリドンであ
る。通例、水性ポリマー最終分散液の薄膜の内部強度を
高めるモノマーは、通例同様に従属的な量でのみ、大
抵、重合すべきモノマーの総量に対して、0.5〜10
重量%で一緒に重合加入される。この種のモノマーは、
通例、1個のエポキシ−、ヒドロキシ−、N−メチロー
ル−、カルボニル−又は少なくとも2個の非共役エチレ
ン系不飽和二重結合を有する。この例は、3〜10個の
C−原子を有するα,β−モノエチレン系不飽和カルボ
ン酸のN−アルキロールアミド並びに1〜4個のC−原
子を有するアルコールとのそのエステル(そのうちN−
メチロールアクリルアミド及びN−メチロールメタクリ
ルアミドが全て特別に有利である)、2個のビニル基を
有するモノマー、2個のビニリデン基を有するモノマー
並びに2個のアルケニル基を有するモノマーである。こ
の際、2価のアルコールとα,β−モノエチレン系不飽
和モノカルボン酸とのジ−エステルが特に好適であり、
そのうち再びアクリル−及びメタクリル酸が殊に使用さ
れる。この種の、2個の非共役エチレン系不飽和二重結
合を有するモノマーの例は、アルキレングリコールジア
クリレート及びジメタクリレート、例えばエチレングリ
コールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
アクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレ
ート並びにプロピレングリコールジアクリレート、ジビ
ニルベンゾール、ビニルメタクリレート、ビニルアクリ
レート、アリルメタクリレート、アリルアクリレート、
ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、メチレンビ
スアクリルアミド、シクロペンタジエニルアクリレート
又はトリアリルシアヌレートである。不飽和二重結合を
有するモノマーのほかに、分子量を調節する物質、例え
ば三級ドデシルメルカプタンを、重合すべきモノマーに
対して、通例0.01〜2重量%の従属量で、一緒に重
合加入することができる。この種の物質は殊に、重合す
べきモノマーと混合して、重合帯域に加えられる。
【0018】界面活性物質としては、ラジカル水性乳化
重合の実施のために通例使用される保護コロイド並びに
乳化剤が考慮される。好適な保護コロイドは、例えばポ
リビニルアルコール、セルロース誘導体又はビニルピロ
リドンを含有するコポリマーである。他の好適な保護コ
ロイドの詳細な説明は、ホーベン(Houben)−ウ
ィル(Weyl)、メトーデン・デァ・オルガニッシェ
ン・ヒェミー(Methoden der organ
ischen Chemie)、XIV/1巻、マクロ
モレキューラレ・ストッフェ(Makromoleku
lare Stoffe)、ゲオルグ(Georg)−
ティーメ(Thieme)−出版、スツュツガルト、1
961年、411〜420頁にある。勿論、乳化剤及び
/又は保護コロイドよりなる混合物を使用するもでき
る。界面活性物質として、その相対的分子量が保護コロ
イドとは異なり通例1000以下にある乳化剤を独占的
に使用するのが有利である。それは陰イオン性、陽イオ
ン性又は非イオン性であってよい。勿論、界面活性物質
の混合物の使用の場合には、個々の成分は相互に相容性
でなければならず、このことは、疑わしい場合には、僅
かな予備試験で検査することができる。一般に陰イオン
乳化剤は、相互に、かつ非イオン乳化剤と相容性であ
る。これと同様のことが陽イオン乳化剤にもあてはま
り、一方陰イオンと陽イオン乳化剤とはほとんど互いに
非相容性である。慣用の乳化剤は、例えばエトキシル化
モノ−、ジ−及びトリ−アルキルフェノール(EO−
度:3〜50、アルキル基:C4〜C9)、エトキシル化
脂肪アルコール(EO−度:3〜50、アルキル基:C
8〜C36)、並びにアルキルスルフェート(アルキル
基:C8〜C12)の、エトキシル化アルカノール(EO
−度:4〜30、アルキル基:C12〜C18)及びエトキ
シル化アルキルフェノール(EO−度:3〜50、アル
キル基:C4〜C9)の硫酸半エステルの、アルキルスル
ホン酸(アルキル基:C12〜C18)の及びアルキルアリ
ールスルホン酸(アルキル基:C9〜C18)のアルカリ
金属−及びアンモニウム塩である。他の好適な乳化剤
は、ホーベン−ウィル、メトーデン・デァ・オルガニッ
シェン・ヒェミー、XIV/1巻、マクロモレキュラー
レ・ストッフェ、ゲオルグ−ティーメ出版、スツュツガ
ルト、1961年、192〜208頁にある。
【0019】特に好適な界面活性物質としては、一般式
I:
【0020】
【化1】
【0021】[式中R1及びR2は、水素原子又はC4
24−アルキル基を表わし、かつ同時には水素原子では
なく、かつX及びYはアルカリ金属イオン及び/又はア
ンモニウムイオンであってよい]の化合物が実証され
た。式I中、R1及びR2は有利に6〜18個のC−原
子、及び特に6、12及び16個のC−原子を有する直
鎖又は分枝鎖のアルキル基又は水素原子を表わし、この
際、R1及びR2は両者が同時に水素原子ではない。X及
びYは、有利にナトリウム、カリウム又はアンモニウム
イオンであり、この際ナトリウムイオンが特に有利であ
る。式中X及びYがナトリウムイオンであり、R1が1
2個のC−原子を有する分枝鎖のアルキル基でありかつ
2が水素原子又はR1である化合物Iが特に有利であ
る。モノアルキル化生成物50〜90重量%の配量を有
する工業的混合物、例えばドウファックス(Dowfa
x)2A1(ドウ・ケミカル・カンパニー(Dow C
hemical Company)の商標)が屡々使用
される。殊に化合物Iは本発明による方法でそれ自体界
面活性物質として使用される。化合物Iは、例えば米国
特許(US−A)第4269749号明細書から、一般
に公知でありかつ市場で得られる。本発明による水性ポ
リマー最終分散液は、最終ポリマーの量に対して、界面
活性物質1〜3重量%を有利に含有する。
【0022】ラジカル重合開始剤としては、ラジカル水
性乳化重合を引き起こすことができる全てのものが考慮
される。それは過酸化物、例えばアルカリ金属ペルオキ
シジスルフェート、並びにアゾ化合物である。殊に少な
くとも1種の有機還元剤及び少なくとも1種の過酸化物
及び/又はヒドロペルオキシド、例えば三級ブチルヒド
ロペルオキシド及びヒドロキシメタンスルフィン酸のナ
トリウム金属塩又は過酸化水素及びアスコルビン酸から
組成されている組合せ系及び極めて特に有利に、重合媒
体中に可溶性で、その金属成分がいくつかの原子価段階
で出現しうる金属化合物の少量を、更に含有する組合せ
系、例えばアスコルビン酸/硫酸鉄(II)/過酸化水
素を使用し、この際アスコルビン酸の代りに、ヒドロキ
シメタンスルフィン酸のナトリウム金属塩、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸水素ナトリウム又はナトリウム金属ジス
ルフィットを、かつ過酸化水素の代りに、三級ブチルヒ
ドロペルオキシド又はアルカリ金属ペルオキシジスルフ
ェート及び/又はアンモニウムペルオキシジスルフェー
トが同様に屡々使用される。水溶性の鉄(II)−塩の
代りに、水溶性のFe/V−塩よりなる組合せが屡々使
用される。使用されるラジカル重合開始剤系の量は殊
に、重合すべきモノマーの総量に対して、0.1〜2重
量%である。
【0023】本発明によるラジカル水性乳化重合の経過
中にラジカル重合開始剤系を重合容器に添加する方式及
び方法は、本発明による方法の成果に関して、あまり重
要ではない。重合開始剤系を完全に重合容器中に予め装
入することも、ラジカル水性乳化重合の経過中にその消
耗程度に応じて連続的に又は段階的に添加することもで
きる。このことは、詳細には、平均的当業者に自体公知
の方法で、重合開始剤系の化学的性質並びに重合温度に
依存する。
【0024】重合圧及び重合温度は同様にあまり重要で
はない。一般に、室温及び100℃の間の温度で、殊に
50〜95℃の温度で作業する。高めた又は減じた圧力
の使用は可能であり、従って重合温度は100℃を越え
て、かつ130℃にまでになってもよい。殊に易揮発性
のモノマー、例えばエチレン、ブタジエン又は塩化ビニ
ルは高めた圧力下で重合される。
【0025】本発明によるラジカル水性乳化重合に好適
として例挙されたモノマーは、重合すべきモノマー混合
物の成分としてだけ好適であるのではない。むしろこれ
は、本発明によるラジカル水性乳化重合のために推奨さ
れたラジカル重合開始剤及び分子量を調整する化合物と
同様のやり方で、出発ポリマーの成分としても好適であ
り、この際、出発ポリマーの水性分散液のためのモノマ
ー、調整剤−及び開始剤組成は、本発明により重合すべ
きモノマー混合物のためのそれと同じであっても異なっ
ていてもよい。ここに記載された表現は、必要な変更を
加えて、必然的に、出発ポリマーの水性分散液の製造の
ために使用すべき界面活性物質にもあてはまるが、本発
明による方法では、本発明によるポリマー最終分散液中
に全て含有される界面活性物質量の総量の少なくとも5
0、殊に少なくとも60重量%が、すでに、添加すべき
出発ポリマーの水性分散液の成分でなければならない。
勿論、この界面活性物質の量は、ラジカル水性乳化重合
の際にすでに、完全に、出発ポリマーの水性分散液の製
造のために、使用されている必要はない。これはむしろ
部分的に、すでに重合し終った(auspolymer
isierten)出発ポリマーの水性分散液に後に、
添加することもできる。
【0026】出発ポリマーが、ゼロを含まず50nm以
下、殊に10〜40、特に有利に25〜35nmの重量
平均粒径を有する分散性の、細分された出発ポリマー粒
子の形で存在する本発明により添加すべき出発ポリマー
の水性分散液は、自体公知の方法で得られる。相応する
論説は、例えばホーベン−ウィル、メトーデン・デァ・
オルガニッシェン・ヒェミー、E20巻、I部、マクロ
モレキューラレ・ストッフェ、ゲオルグ−ティーメ−出
版、スツュツガルト、1987年、248〜268頁に
ある。通例20〜40重量%の固体含量では、出発分散
液は特に簡単な方法で、例えば、水相(これは例えばア
ンモニア又はNaHCO3をpH一調整のために含有す
ることができる)、モノマー、ラジカル重合開始剤(重
合すべき出発ポリマーの量に対して、通例0.1〜5重
量%)及び界面活性物質(重合すべき出発ポリマーに対
して、通例10〜50重量%)を、低温で、相互に混合
しかつ混合後に重合温度に加熱しかつ重合させる(界面
活性物質の量が増加すると共に粒度は通例小さくなる)
ことによって得られる。重合温度及び圧力に関しては、
本発明による方法に関してなされた記載があてはまる。
勿論、本発明により添加すべき出発ポリマーの水性分散
液の一部を、本来の本発明による方法の開始直前に、同
じ重合容器中で完成することができる。その際、特に、
この時にいわば予め装入された出発ポリマーの水性分散
液のこの一部の製造のために、重合成分の一部を予め装
入し、重合温度まで加熱しかつ重合の維持下に引続いて
残分を場合により空間的に分離された流入口に供給する
流入方法が適用される場合に、2つの乳化重合方法は継
ぎ目なく入り組んで移行し得る。
【0027】出発ポリマーの水性分散液中に含有される
分散性の、細分された出発ポリマー粒子の数は、良好な
近似で、簡単なやり方で、次のようにして得られ、すな
わち、粒子の球形を仮定して、自体公知の方法(例えば
力学的光散乱又は分析学的超遠心機を用いる光子対応分
光器検査(Photonenkorrelations
spektroskopie;後者は特に重量平均粒径
の測定にも好適であり、かつこの際適用された;メッヒ
トレ(W.Maechtle)、マクロモレキュラーレ
・ヒェミェ(Makromolekulare Che
mie)、185巻、(1984年)、1025〜10
39頁参照)により、数平均粒径を測定し、かつ引続い
て出発ポリマーの水性分散液のポリマー含量(使用され
た乳化剤量を差し引いて、乾燥及び秤量によって調査す
る)に3を掛け、かつその際得られる積を、出発ポリマ
ーの密度の4倍の、円周対円径の比及び数平均粒径の3
乗からの積で割る。本発明による方法は、殊に、出発ポ
リマーの少なくとも1種の水性分散液の形で、方法の経
過中に、全て添加される出発ポリマー粒子の数が、ポリ
マー最終分散液の容量に対して、1 l当り出発ポリマ
ー粒子1017〜1019であるように、行なうのが有利で
ある。更に、広い粒度分布を有する出発ポリマーの水性
分散液が有利である。勿論、本発明による水性ラジカル
乳化重合の経過中で、その開始後に重合容器に供給すべ
きモノマーの組成並びにその開始後に重合容器に供給す
べき出発ポリマーの水性分散液の組成が変化してよい。
更に、供給は段階形で並びに連続的に又は傾斜操作法に
より行なうことができる。通例は連続的供給が有利であ
る。
【0028】例えば、カスト(Kast)、Makro
mol.Chem.Suppl.10/11、447〜
461頁(1985年)に記載されているようなやり方
で、最終ポリマーの粒子の特別な構造が得られる。最終
ポリマーの有利な群は、 −アクリル−及び/又はメタクリル酸と1〜12個のC
−原子を有するアルカノール及び/又はスチロールのエ
ステルから70〜100重量%、又は −スチロール及び/又はブタジエンから70〜100重
量%、又は −塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデンから70〜10
0重量%、より構成されているものであり、この際、ア
クリレートの群が特に有利でありかつ殊に次のモノマー
組成を包含する:アクリル−及び/又はメタクリル酸と
1〜8個のC−原子を有するアルカノールとの少なくと
も1種のエステル95〜99重量%及びアクリル酸、メ
タクリル酸又はその混合物1〜5重量%。
【0029】本発明による方法は、殊に、次のようにし
て、実証される。すなわち、場合による重合開始剤含量
を別にして、有利なやり方で水及び界面活性物質だけ、
及び特に有利なやり方で更に、方法の経過中に全て添加
すべき出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の一
部を包含する重合成分の一部を、重合容器に予め装入
し、この際、本発明により、そうして全て予め装入され
た界面活性物質の量は、ポリマー最終分散液中に全て含
有される界面活性物質の総量に対して、高々15重量%
である(すなわち、本発明による水性ポリマー最終分散
液の最初に示された定義でi)〜k)に現われる部分量
A及びBは、共通の部分量(Schnittmeng
e)を有し得る)。引続き受容器を重合温度に加熱しか
つ重合の維持下で重合成分の残分を供給する。重合開始
剤及びモノマー不含の受容器では、例えば重合温度に加
熱された受容器にモノマー及び重合開始剤を同時に(z
eitgleich)供給開始することによって、重合
を出発させることができる。ラジカル重合開始剤は有利
に、空間的に分離された流入口を経て供給され、その
際、その供給は有利なやり方で実際に、重合すべきモノ
マーの供給と同時に行なわれる。重合すべきモノマーは
それ自体でも、水相中に予備乳化させて供給することも
できる。特に高い固体容量濃度を有する水性ポリマー最
終分散液を得ようとする場合には、重合すべきモノマー
の供給は殊にそれ自体で行なわれる。
【0030】本発明によるラジカル水性乳化重合の開始
後に行なわれる、重合すべきモノマー及び出発ポリマー
の少なくとも1種の水性分散液の供給は、有利に次のよ
うに行なわれる。すなわち、場合により重合容器に予め
装入されたモノマーを含む、すでに前もって重合容器に
供給されたモノマーの重合変換率(この明細書中では、
自体通例であるように、常にモル量に対して)、この供
給の各時点で、前もって重合容器に供給されたモノマー
及び場合により重合容器中に予め装入されたモノマーよ
り成る、総量に対して、少なくとも90、特に有利に少
なくとも95%である。出発ポリマーの少なくとも1種
の水性分散液の供給は、重合すべきモノマーの供給と遅
くとも同時に終了するのが有利であり、この際出発ポリ
マーの少なくとも1種の水性分散液の供給の終了後に、
特に有利に、なお、少なくとも1種の重合すべきモノマ
ーの総量の20重量%までを、重合容器に供給する。
【0031】本発明によるラジカル水性乳化重合の開始
後に、出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の成
分ではない界面活性物質でも重合容器に供給する場合に
は、この供給は、有利に、全て使用すべき界面活性物質
のすでに重合容器中にある部分量C及びBから成る総量
が、各時点で、重合容器中にあるモノマー及びポリマー
の総量に対して、3重量%よりも少ないように行なう。
供給はモノマー供給と同時に行なうのが有利である。極
端な場合には、水性ポリマー最終分散液中に全て含有さ
れる界面活性物質の量の50重量%までを、本来の重合
過程の終了後に、水性ポリマー最終分散液の補足的な安
定化のために添加することができる。本発明によるラジ
カル水性乳化重合の開始後に、重合容器に、出発ポリマ
ーの少なくとも1種の水性分散液の成分ではない界面活
性物質を供給しないのが有利である。
【0032】本発明による水性乳化重合の開始後に、出
発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液及び重合すべ
きモノマーの供給は、相対的に互いに有利なやり方で、
本発明によるポリマー最終分散液の冒頭に示された定義
でg)で規定された比Veが、各時点で、>0〜6の範
囲にありかつそれと同じg)で規定された比Vaが0〜
7の範囲にあるように行なう。更に、本発明によるラジ
カル水性乳化重合の開始後に行なわれる出発ポリマー粒
子及びモノマーの供給は殊に連続的に行なう。
【0033】本来の重合方法の終了後に、殊になお若干
の時間、重合温度の維持下に、後撹拌する。それに続い
て、残留モノマー除去、他のpH−値の調整のための常
用手段又は後安定化のための他の方法を行なう。
【0034】勿論、種々の可能な、通例空間的に分離さ
れて行なわれる流入は、重合容器への進入直前に、相互
に混合することができる。
【0035】本発明によるラジカル水性乳化重合では、
通例、次のように特性付けることができる極めて広い粒
度分布を有する水性ポリマー最終分散液が得られる: 最終ポリマーの 5〜25重量% ≦ 200nm 最終ポリマーの15〜40重量% ≦ 400nm 最終ポリマーの35〜75重量% ≦ 600nm 最終ポリマーの45〜90重量% ≦ 800nm 最終ポリマーの 100重量% ≦1600nm この特殊の粒度分布は、おそらく、通例ニュートン(N
ewton’sches)の流動性を有する、本発明に
よる水性ポリマー最終分散液の減少された流動抵抗に対
して責任を有する。この粒度分布は、いわゆるカップリ
ング(Coupling)−PSD−法を用いて、分析
的超遠心機中で測定した(メッヒトレ(W.Maech
tle)、アンゲヴァンテ・マクロモレキュラーレ・ヒ
ェミー(Angewandte Makromolek
ulare Chemie)162(1988年)35
〜42頁(No.2735)参照)。50Vol%の固
体容量濃度以下で、流動抵抗への粒度分布の影響は増々
減少する。
【0036】本発明による水性ポリマー最終分散液は、
記載のように、通例、十分に満足する再現可能性で、か
つ75Vol%までの固体容量濃度で、綿状物の存在な
しで、大工業的に簡単に実現可能な方法で得られる。本
発明による水性ポリマー最終分散液は、その有利な特性
を、65Vol%以上の固体容量濃度で、特に極立って
示し、従って、そのようなポリマー最終分散液が有利で
ある。これは、一般に、被覆物及び接着物の製造のため
の結合剤として並びに素材として好適であり、この際、
これに関して、自体公知の方法で、付加的に、助剤、例
えば薄膜形成助剤、填料又は軟化剤を添加することがで
きる。
【0037】
【実施例】
1)出発ポリマーの水性分散液DA1及びDA2の製造 DA1:水65.4kg、n−ブチルアクリレート25
kg及びドウファックス(Dowfax)2A1に相応
する界面活性物質の45重量%の水溶液22.25kg
よりなる混合物中に、先ず水2kg中のアスコルビン酸
0.0625kg及び硫酸鉄(II)0.005kgの
溶液を、室温で加入撹拌し、引続いて3分間以内に、水
2kg及び30重量%の過酸化水素水溶液0.65kg
よりなる混合物を添加した。引続き、温度を1時間52
℃に保った。次いで室温に冷却しかつ水1kg中のアス
コルビン酸0.05kgの混合物の添加後に、更に2時
間後撹拌した。
【0038】こうして得られる出発ポリマーの水溶液
は、固体含量30.2重量%、重量平均粒径dw32n
m及び粒子1.7・1019/kgの粒子濃度を有した。
【0039】DA2:水1800g、ドウファックス2
A1に相応する界面活性物質の45重量%の水溶液44
5g、25重量%のアンモニア水溶液10g、n−ブチ
ルアクリレート495g及びアクリル酸5gよりなる混
合物を、80℃に加熱し、かつナトリウムペルオキシド
スルフェート25gを一度に加えた。引続き温度を1時
間80℃で保ち、次いで25℃に冷却した。
【0040】こうして得られる出発ポリマーの水性分散
液は、固体含量26重量%、重量平均粒径dw35nm
及び粒子1.1・1019/kgの粒子濃度を有した。
【0041】2)本発明による種々の水性ポリマー最終
分散液DE1〜DE4の製造 DE1:重合容器中に予め装入された、水150g、ド
ウファックス2A1に相応する界面活性物質の20重量
%の水溶液22g及び1)からの水性分散液DA1(1
1g)よりなる混合物を、撹拌下で85℃に加熱し、引
続いて5時間以内に85℃の維持下で供給物IIを連続
的に供給した。供給物IIと同時に、供給物Iの連続的
供給を始め、これは時間的に次のように行なわれた:4
0分間以内に、4重量%、次いで 40分間以内に、8
重量%次いで200分間以内に88重量%。
【0042】供給物IIの開始80分間後に、付加的
に、1)からの水性分散液DA1(549g)を連続的
に次の時間形式により供給することを始めた:80分間
以内に、33.4重量%次いで120分間以内に、6
6.6重量%。
【0043】 供給物I: n−ブチルアクリレート 1345.2g メチルメタクリレート 889.2g メタクリル酸 46.5g 供給物II:水 160g ナトリウムペルオキシジスルフェート 10g 供給物IIの供給の終了後に、反応混合物を更にもう1
時間85℃で保った。
【0044】実際に綿状物不含の水性ポリマー最終分散
液が得られ(2.93 l)、これは固体容量濃度6
7.6Vol%(75.4重量%)、23℃で、速度勾
配487s-1で、DIN53019により測定された動
力学粘度460mPa.s並びに次の粒度分布を有し
た: 7重量% ≦ 200nm 18重量% ≦ 400nm 55重量% ≦ 600nm 85重量% ≦ 800nm 95重量% ≦1000nm 100重量% ≦1200nm。
【0045】DE2:重合容器中に予め装入された、水
160g、ドウファックス2A1に相応する界面活性物
質の20重量%の水溶液11.2g及び1)からの水性
分散液DA1(11g)よりなる混合物を、撹拌下で8
5℃に加熱し、引続いて5時間以内に、85℃の維持下
で、供給物IIを連続的に供給した。供給物IIと同時
に、供給物Iの連続的供給を始め、これは時間的に次の
ように行なった:40分間以内に、4重量%、次いで
40分間以内に、8重量%次いで200分間以内に、8
8重量%。
【0046】供給物IIの開始80分間後に、付加的
に、1)からの水性分散液DA1(549g)を、連続
的に次の時間形式により供給することを開始した:80
分間以内に、26重量%次いで60分間以内に、54重
量%、次いで60分間以内に、20重量%。
【0047】 供給物I: n−ブチルアクリレート 1915.2g エチルアクリレート 114g 2−エチルヘキシルアクリレート 114g メチルメタクリレート 114g アクリル酸 22.8g 三級ドテシルメルカプタン 3.4g 供給物II:水 160g ナトリウムペルオキシジスルフェート 10g 供給物IIの供給の終了後に、反応混合物を更にもう1
時間85℃で保った。
【0048】実際に綿状物不含の水性ポリマー最終分散
液が得られ(3.04 l)、これは固体容量濃度6
9.4Vol%(75.3重量%)、23℃で、速度勾
配487s-1で、DIN53019により測定された動
力学粘度375mPa.s並びに次の粒度分布を有し
た: 20重量% ≦ 200nm 40重量% ≦ 400nm 72重量% ≦ 600nm 90重量% ≦ 800nm 100重量% ≦1000nm。
【0049】DE3:重合容器中に水175gを予め装
入しかつ85℃に加熱した。引続き、85℃の維持下
に、同時に、次の供給物を、開始して、添加し、その供
給は時間的に次のように行なった: 供給物I:n−ブチルアクリレート 2257.2g アクリル酸 22.8g 20分間で、2重量%、次いで 20分間で、4重量
%、次いで 20分間で、8重量%、次いで 180
分間で、86重量%。
【0050】供給物II:1)からの水性分散液DA2
667g 60分間で、 5重量%次いで 60分間で、10重
量%次いで 120分間で、85重量%。
【0051】 供給物III:水 79.7g ナトリウムペルオキシドスルフェート 6.0g 5分間で、20重量%、次いで 115分間で、80
重量%。
【0052】供給物I及びIIの終了後、反応混合物を
更にもう1時間85℃で保ち、引続き冷却した。
【0053】実際に綿状物不含の水性ポリマー最終分散
液が得られ(2.9 l)、これは固体容量濃度69.
5Vol%(75.3重量%)、23℃で、速度勾配4
87s-1で、DIN53019により測定された動力学
粘度430mPa.s並びに次の粒度分布を有した: 16重量% ≦ 200nm 30重量% ≦ 400nm 35重量% ≦ 600nm 45重量% ≦ 800nm 60重量% ≦1000nm 75重量% ≦1200nm 90重量% ≦1400nm 100重量% ≦1600nm。
【0054】DE4:DE3と同様だが、供給は時間的
につぎのように行なった:供給物I:20分間で 1
重量%、次いで 20分間で 2重量%、次いで 2
0分間で 4重量%、次いで300分間で 93重量
%。
【0055】供給物II:5分間で 1重量%、次い
で295分間で 99重量%。
【0056】供給物III:60分間で 5重量%、次
いで 60分間で 5重量%、次いで 240分
間で90重量%。
【0057】供給物I及びIIIの終了後に、反応混合
物を更にもう1時間85℃で保ち、その後に冷却した。
【0058】実際に綿状物不含の水性ポリマー最終分散
液が得られ(2.92 l)、これは固体容量濃度7
0.3Vol%(75.9重量%)、23℃で、速度勾
配487s-1で、DIN53109により測定された動
力学粘度510mPa.s並びに次の粒度分布を有し
た: 23重量% ≦ 200nm 35重量% ≦ 400nm 65重量% ≦ 600nm 90重量% ≦ 800nm 95重量% ≦1000nm 100重量% ≦1200nm。
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重合容器中で、少なく
とも1種のラジカル重合可能なモノマーを、出発ポリマ
ーの少なくとも1種の水性分散液の添加下で、界面活性
物質及びラジカル重合開始剤の存在下で、ラジカル水性
乳化重合の方法により、次のような条件下で: a)少なくとも1種のラジカル重合可能なモノマーの量
及び少なくとも1種の水性分散液の形で添加される出発
ポリマーの量から成る総量に対して、少なくとも1種の
ラジカル重合可能なモノマーの量は、90〜99.5%
であり、 b)少なくとも1種の水性分散液中の出発ポリマーは、
その重量平均の粒径がゼロを含まず50nmよりも小さ
いか又は同等である、分散性の細分された出発ポリマー
粒子の形で存在し、 c)出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の形で
全て添加された、少なくとも1種の水性分散液中で分散
性の、細分されて存在する出発ポリマー粒子の数は、ポ
リマー最終分散液の容量に対して、1 1当り出発ポリ
マー粒子1015〜1020であり、 d)少なくとも1種の重合すべきモノマーの総量のう
ち、ラジカル水性乳化重合の開始前に、予め装入しない
か又は高々総量の10重量%までを、重合容器中に予め
装入し、 e)出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分
散液の総量のうち、ラジカル水性乳化重合の開始前に、
重合容器中に予め装入されないか又は高々、予め装入さ
れる出発ポリマー粒子の総数が、少なくとも1種の水性
分散液の形で全て添加すべき出発ポリマー粒子の10%
よりも多くないような量を、予め装入し、 f)少なくとも1種の重合すべきモノマーの総量のう
ち、少なくとも90重量%を、重合容器に、ラジカル水
性乳化重合の開始後に供給し、しかも、この供給の各時
点で、重合容器中に予め装入されたモノマーを含むすで
に前もって重合容器に供給されたモノマーの重合変換率
が、あらかじめ重合容器に供給されたモノマー及び重合
容器中に予め装入されたモノマーから成る総量に対し
て、少なくとも80%であるようにし、 g)出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分
散液の総量のうち、重合容器に、ラジカル水性乳化重合
の開始後に、少なくとも次の量を供給し、すなわち、少
なくとも1種の添加すべき水性分散液のこの供給された
量中に含有される出発ポリマー粒子の総数が、出発ポリ
マーの少なくとも1種の水性分散液の形で全て添加され
るべき出発ポリマー粒子の少なくとも90%であり、か
つこの供給を次のように行なう、すなわち、 −この供給の各時点で、重合容器中に予め装入されたモ
ノマーを含むすでにあらかじめ重合容器に供給されたモ
ノマーの重合変換率が、前もって重合容器に供給された
モノマー及び重合容器中に予め装入されたモノマーから
成る総量に対して、少なくとも80%であり; −乳化重合の開始後の各時点で、重合容器中に予め装入
された少なくとも1種のモノマー成分を含む重合容器に
すでに前もって供給された少なくとも1種のモノマーの
量のモル数と重合容器中に前もって装入された出発ポリ
マーの少なくとも1種の水性分散液成分を含む重合容器
にすでに前もって出発ポリマーの少なくとも1種の水性
分散液の形で供給された出発ポリマー粒子のモル数との
比Veは、全て重合すべき少なくとも1種のモノマー量
のモル数と出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液
の形で全て供給すべき出発ポリマー粒子のモル数との比
に標準化して、>0〜10の範囲であり; −乳化重合の開始後の各時点で、重合容器中に前もって
装入される出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液
分を除き出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の
形で重合容器にすでに前もって供給された出発ポリマー
粒子のモル数と重合容器中に予め装入された少なくとも
1種のモノマー分を除き重合容器にすでに前もって供給
された少なくとも1種のモノマー量のモル数との比Va
は、水性乳化重合の開始後に、出発ポリマーの少なくと
も1種の水性分散液の形で全て供給すべき出発ポリマー
粒子のモル数と水性乳化重合の開始後に全て供給すべき
少なくとも1種のモノマー量のモル数との比に対して標
準化して、0〜10の範囲にあり; −少なくとも1種のモノマーの供給の終了後に更に、出
発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の形で全て供
給すべき出発ポリマー粒子の高々10%を、重合容器に
供給し; −出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の供給の
終了後に更に、少なくとも1種の重合すべきモノマーの
総量の高々30重量%を、重合容器に供給し; h)水性ポリマー最終分散液は、少なくとも1種のラジ
カル重合可能なモノマーの量及び少なくとも1種の水性
分散液の形で供給すべき出発ポリマーの量から成る総量
に対して、界面活性物質1〜5%を含有し、 i)ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
質の量の総量のうち、ラジカル水性乳化重合の開始前
に、高々15重量%を、重合容器中に予め装入し (部分量A)、 j)ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
質の量の総量のうち、少なくとも50重量%がすでに、
出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分散液
の成分であり(部分量B)、 k)部分量Aの成分でもなく、部分量Bの成分でもな
い、ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
質の量の総量分(部分量C)は、ラジカル水性乳化重合
の開始後に、重合容器に次のように供給され、すなわ
ち、各時点で、重合容器中にすでに存在する部分量C及
びBの成分から成る総量が、重合容器中に存在するモノ
マー及びポリマーの総量に対して、5重量%よりも少な
くかつ 1)ラジカル重合開始剤の全て使用される量は、少なく
とも1種の重合すべきモノマーの総量に対して、0.1
〜5重量%でありかつラジカル水性乳化重合の経過中
に、ラジカル水性乳化重合が、少なくとも90%の、少
なくとも1種の重合すべきモノマーの総量の最低重合変
換率にまで経過するように、重合容器に添加する、重合
させることによって得られる、少なくとも50Vol%
の固体容量濃度(固体容量=固体密度によって割った固
体量)を有する水性ポリマー最終分散液に関する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨーゼフ ノイツナー ドイツ連邦共和国 ノイシュタット エル シッヒヴェーク 32 (72)発明者 ヴァルター メヒトゥレ ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ダッケンハイマー シュトラーセ 23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合容器中で、少なくとも1種のラジカ
    ル重合可能なモノマーを、出発ポリマーの少なくとも1
    種の水性分散液の添加下で、界面活性物質及びラジカル
    重合開始剤の存在下で、ラジカル水性乳化重合の方法に
    より、次のような条件で: a)少なくとも1種のラジカル重合可能なモノマーの量
    及び少なくとも1種の水性分散液の形で添加される出発
    ポリマーの量から成る総量に対して、少なくとも1種の
    ラジカル重合可能なモノマーの量は、90〜99.5%
    であり、 b)少なくとも1種の水性分散液中の出発ポリマーは、
    重量平均の粒径がゼロを含まず50nmよりも小さいか
    又は同等である、分散性の細分された出発ポリマー粒子
    の形で存在し、 c)出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の形で
    全て添加された、少なくとも1種の水性分散液中で分散
    性の、細分されて存在する出発ポリマー粒子の数は、ポ
    リマー最終分散液の容量に対して、1 l当り出発ポリ
    マー粒子1015〜1020であり、 d)少なくとも1種の重合すべきモノマーの総量のう
    ち、ラジカル水性乳化重合の開始前に、予め装入しない
    か又は高々総量の10重量%までを、重合容器中に予め
    装入し、 e)出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分
    散液の総量のうち、ラジカル水性乳化重合の開始前に、
    重合容器中に予め装入されないか又は高々、予め装入さ
    れる出発ポリマー粒子の総数が、少なくとも1種の水性
    分散液の形で全て添加すべき出発ポリマー粒子の10%
    よりも多くないような量を、予め装入し、 f)少なくとも1種の重合すべきモノマーの総量のう
    ち、少なくとも90重量%を、重合容器に、ラジカル水
    性乳化重合の開始後に供給し、しかも、この供給の各時
    点で、重合容器中に予め装入されたモノマーを含むすで
    に前もって重合容器に供給されたモノマーの重合変換率
    が、前もって重合容器に供給されたモノマー及び重合容
    器中に予め装入されたモノマーから成る総量に対して、
    少なくとも80%であるようにし、 g)出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分
    散液の総量のうち、重合容器に、ラジカル水性乳化重合
    の開始後に、少なくとも次の量を供給し、すなわち、少
    なくとも1種の添加すべき水性分散液のこの供給された
    量中に含有される出発ポリマー粒子の総数が、出発ポリ
    マーの少なくとも1種の水性分散液の形で全て添加され
    るべき出発ポリマー粒子の少なくとも90%であり、か
    つこの供給を次のように行なう、すなわち、 −この供給の各時点で、重合容器中に予め装入されたモ
    ノマーを含むすでにあらかじめ重合容器に供給されたモ
    ノマーの重合変換率が、前もって重合容器に供給された
    モノマー及び重合容器中に予め装入されたモノマーから
    成る総量に対して、少なくとも80%であり; −乳化重合の開始後の各時点で、重合容器中に予め装入
    された少なくとも1種のモノマー成分を含む、重合容器
    にすでに前もって供給された少なくとも1種のモノマー
    の量のモル数対重合容器中に予め装入された出発ポリマ
    ーの少なくとも1種の水性分散液成分を含む、重合容器
    にすでに前もって出発ポリマーの少なくとも1種の水性
    分散液の形で供給された出発ポリマー粒子のモル数の比
    Veは、全て重合すべき少なくとも1種のモノマー量の
    モル数対出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の
    形で全て供給すべき出発ポリマー粒子のモル数の比に標
    準化して、>0〜10の範囲であり; −乳化重合の開始後の各時点で、重合容器中に予め装入
    された出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液分を
    含む、出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の形
    で、重合容器にすでに前もって供給された出発ポリマー
    粒子のモル数対重合容器中に予め装入された少なくとも
    1種のモノマー分を含む、重合容器にすでに前もって供
    給された少なくとも1種のモノマー量のモル数の比Va
    は、 水性乳化重合の開始後に、出発ポリマーの少なく
    とも1種の水性分散液の形で 全て供給すべき出発ポリ
    マー粒子のモル数対水性乳化重合の開始後に全て供給
    すべき少なくとも1種のモノマー量のモル数の比に対し
    て標準化して、0〜1 0の範囲にあり; −少なくとも1種のモノマーの供給の終了後に更に、出
    発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の形で全て供
    給すべき出発ポリマー粒子の高々10%を、重合容器に
    供給し; −出発ポリマーの少なくとも1種の水性分散液の供給の
    終了後に更に、少なくとも1種の重合すべきモノマーの
    総量の高々30重量%を、重合容器に供給し; h)水性ポリマー最終分散液は、少なくとも1種のラジ
    カル重合可能なモノマーの量及び少なくとも1種の水性
    分散液の形で供給すべき出発ポリマーの量から成る総量
    に対して、界面活性物質1〜5%を含有し、 i)ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
    質の量の総量のうち、ラジカル水性乳化重合の開始前
    に、高々15重量%を、重合容器中に予め装入し(部分
    量A)、 j)ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
    質の量の総量のうち、少なくとも50重量%がすでに、
    出発ポリマーの少なくとも1種の添加すべき水性分散液
    の成分であり(部分量B)、 k)部分量Aの成分でもなく、部分量Bの成分でもな
    い、ポリマー最終分散液中に全て含有される界面活性物
    質の量の総量分(部分量C)を、ラジカル水性乳化重合
    の開始後に、重合容器に次のように供給し、すなわち、
    各時点で、重合容器中にすでに存在する部分量C及びB
    の成分から成る総量が、重合容器中に存在するモノマー
    及びポリマーの総量に対して、5重量%よりも少なくか
    つ l)ラジカル重合開始剤の全て使用される量は、少なく
    とも1種の重合すべきモノマーの総量に対して、0.1
    〜5重量%でありかつラジカル水性乳化重合の経過中
    に、ラジカル水性乳化重合が、少なくとも90%の、少
    なくとも1種の重合すべきモノマーの総量の最低重合変
    換率にまで経過するように、重合容器に添加する、 重合させることによって得られる、少なくとも50Vo
    l%の固体容量濃度を有する、水性ポリマー最終分散
    液。
  2. 【請求項2】 その固体容量濃度は≧50Vol%であ
    り、かつ次の粒度分布: ポリマーの 5〜25重量% ≦ 200nm ポリマーの15〜40重量% ≦ 400nm ポリマーの35〜75重量% ≦ 600nm ポリマーの45〜90重量% ≦ 800nm ポリマーの 100重量% ≦1600nm を含有する、水性ポリマー分散液。
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