JPH0625133B2 - ピラゾ−ル誘導体、その製造法および選択性除草剤 - Google Patents

ピラゾ−ル誘導体、その製造法および選択性除草剤

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JPH0625133B2
JPH0625133B2 JP60194476A JP19447685A JPH0625133B2 JP H0625133 B2 JPH0625133 B2 JP H0625133B2 JP 60194476 A JP60194476 A JP 60194476A JP 19447685 A JP19447685 A JP 19447685A JP H0625133 B2 JPH0625133 B2 JP H0625133B2
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規生 田中
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【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式(I): 〔式中,R1はハロゲン原子で置換されてもよい炭素数
2以上の低級アルキル基,ハロゲン原子で置換されても
よい低級アルケニル基またはアラルキル基を表し,Xは
ハロゲン原子,ニトロ基,低級アルキル基,トリフルオ
ロメチル基またはメタンスルホニル基を表し,nは1〜
3の整数を示す。nが2以上の場合は,Xは同一または
相異ってもよい。Zは水素原子,ハロゲン原子で置換さ
れてもよい低級アルキル基,ハロゲン原子で置換されて
もよい低級アルケニル基,ハロゲン原子で置換されても
よい低級アルキニル基,シアノメチル基, 次式: (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を表し,m
は0または1の整数を示す。
2は低級アルキル基,ハロゲン原子,ニトロ基,トリ
フルオロメチル基の中から選ばれた同一または相異った
最大5個までの置換基で置換されてもよいフェニル基ま
たは低級アルキル基を表す。)または有機酸残基を表
す。〕で表される化合物,その製造方法および該化合物
の1種または2種以上を有効成分として含有することを
特徴とする選択性除草剤,さらに,上記一般式(I)で表
される化合物の製造における重要な中間体である 一般式(IV): (式中,R1は前記と同じ意味を表す。)で表されるピ
ラゾール誘導体およびその製造方法に関するものであ
る。
上記一般式(I)で表される文献未載の新規なピラゾール
誘導体(以下,本発明化合物(I)という。)は,除草剤
有効成分化合物として有用で,雑草を白化せしめ枯死に
至らしめる特徴を有し,特に従来水田における難防除雑
草に対しても,極めて少量施用で強力な殺草力を有して
いる。従来,ピラゾール誘導体としては,数多くの化合
物が知られており,これらの中で,すでに水田用除草剤
として実用化され,市販されているものとして,下記構
造式で表されるピラゾレート(一般名)などがある。
(ピラゾレート) 一方,ピラゾール誘導体以外でも,水田用除草剤として
数多くの除草剤が実用化されており,単剤または複合剤
として一般に広く使用されている。しかしながら,水田
で発生する多年生雑草は一般に生長が旺盛であり,また
発生期間も長く防除に困難をきわめており,一年生雑草
に有効な除草剤は数多いが,多年生雑草に卓効を示す除
草剤は,ほとんどないのが現状である。また,最近の水
稲栽培は,機械化の導入,移植 時期の早期化などの要
因により,雑草の発生には好適な条件となっており,1
回の除草剤処理だけでは,一年生雑草および多年生雑草
を完全に防除することを期待することは難しい状況とな
っている。
近年,水稲栽培において田植前後の時期に1回の薬剤散
布で全雑草を完全に防除する試みが種々の単剤または混
合剤でなされているが,除草効果は極めて不充分であ
り,したがって無理に1回だけの処理で効果を得る場合
には単位面積当りの投下薬量は多量を要することとな
る。
このような上記の問題を解決するために,極めて低薬量
で,且つ広範囲の雑草に有効な一回処理用除草剤の出現
が待望されているのが現状である。
本発明者らは,種々検討を重ねてきた結果,広範囲の雑
草に効力を示し,更にこれらの雑草のなかでも,従来特
に防除が困難であり有効な除草剤が皆無に近かったミズ
ガヤツリ,クログワイなどの多年生雑草に著しく効力の
高い本発明化合物(I)を見出し,本発明を完成するに到
った。また,本発明化合物(I)は,水稲に対する薬害が
全くなく,安全に使用できるという効果も有するもので
ある。
本発明化合物(I)は前記の如く一般式(I): 〔式中,R1,X,n,Zは,前記と同じ意味を表
す。〕で表されるピラゾール誘導体である。
従来,除草活性を有するピラゾール誘導体としては,い
くつかの化合物が知られており,例えば特公昭54−3
6648号公報および特公昭56−28885号公報に
は4−ベンゾイル誘導体が除草剤として有用であること
が記載されている。
これらのピラゾール誘導体として実用化され,市販され
ているものは前記のピラゾレート(一般名)および下記
式で示されるピラゾキシフェン(一般名)がある。
上記の特公昭56−28885号公報に記載されている
ピラゾール誘導体は,上記式(I)で表される化合物のピ
ラゾール環の3位がすべてCH8基のみである。
また,上記の特公昭54−366648号公報に記載さ
れているピラゾール誘導体は,上記式(I)で表される化
合物のピラゾール環の3位がほとんど低級アルキル基で
あり,5位の置換基がOH,SH,その塩または特定の有機
酸とのエステルである。このなかで、3−位が水素原子
である場合は下記に示す如く,一例のみが実施例として
具体的に記載されているだけである。
しかし,この化合物Aは,上記の特公昭54−3664
8号公報の生物試験データの記載からも明らかな如く市
販のピラゾレートに比べても除草活性が劣っている。
本発明者らは,本発明化合物と,これらのピラゾレート
および化合物Aと比較試験を行なったところ,本発明化
合物がはるかに優れた除草活性を有していることを確認
した。
従来より数多くのピラゾール誘導体が合成され除草活性
試験が行なわれていたにもかかわらずピラゾール環の3
−位が水素原子である化合物は前記の化合物Aのみであ
った。
その理由は,3−位にアルキル等の置換基を有する化合
物(3−位アルキル誘導体)は,合成が比較的容易であ
るが,3−位が水素原子の場合にはその合成が非常に困
難であったこと,および3−位アルキル誘導体に比べて
除草活性が低く実用性に乏しいことによると考えられて
いたことである。
本発明者らは,ピラゾール環の3−位が水素原子である
化合物について種々検討した結果,容易に合成し得る方
法を見出し,更に5−位の置換部分についても,各種検
討した結果,前記一般式(I)で表される本発明化合物(I)
が強力な殺草力を有し,更に水稲に対する安全性も非常
に高く,水稲用除草剤として極めてすぐれた性質を有す
ることを見出した。
又,前記一般式(I)で表される本発明化合物(I)は,トウ
モロコシ畑,ダイズ畑などで難防除雑草として,極めて
防除が困難なカヤツリグサ科多年草雑草であるハマスゲ
に対しても,著しく高い除草作用を示し,かつトウモロ
コシ,ダイズに対する薬害も認められず,畑作用除草剤
としても極めて有用である。
本発明化合物(I)は,下記の反応式に従って容易に合成
できる。
(1) (2) (式中,Qはハロゲン原子または水酸基を,Haはハ
ロゲン原子を表し,R1,X,n,Zは前記と同じ意味
を表す。) 反応式(1)は,本発明における重要な中間体の一般式(I
V)で表される化合物を、ベンゾイル化することにより,
本発明化合物(I)において,Zが水素原子で表される化
合物(化合物(1′)と称する。)を得る反応を示す。
反応の一例を示せば,化合物(IV)を脱ハロゲン化水素剤
(望ましくは水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸
ナトリウム,トリエチルアミン,ピリジン)の存在下,
反応に不活性な溶媒中で種々のベンゾイルハライドを反
応させてエステルとし,これを転位させて化合物
(I′)を高収率で得ることができる。エステル化反応
の溶媒としては例えばジオキサン,アセトニトリル,ベ
ンゼン,トルエン,クロロホルム等を単一で用いること
ができるのはもちろんであるが,例えば水−トルエン,
水−クロロホルム等の二相系も利用することができる。
転位反応は無溶媒もしくは反応に不活性な溶媒(望まし
くはジオキサン,アセトニトリル等)中で塩化アルミニ
ウム,塩化スズ,塩化亜鉛等のルイス酸もしくは水酸化
カルシウム,炭酸カリウム,炭酸ナトリウム等の塩基の
存在で容易に進行させることができる。
反応式(2)は,化合物(I′)と適当なハライド類を縮
合させて本発明化合物(I)を得る反応を示す。この反応
は反応に不活性な溶媒(例えばジエチルエーテル,テト
ラヒドロフラン,ジオキサン等のエーテル類,ベンゼ
ン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類,アセト
ン,メチルエチルケトン等のケトン類,ジクロルメタ
ン,クロロホルム,四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類,酢酸エチル,N,N−ジメチルホルムアミド,アセ
トニトリル等を単一,もしくは混合して用いることがで
きる。)中で脱ハロゲン化水素剤(例えば、炭酸ナトリ
ウム,炭酸カリウム等の無機塩基類,ピリジン,トリエ
チルアミン,N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基類
があげられる。)の存在下で行なうことが望ましい。反
応温度は室温から、用いられる溶媒の沸点の間で可能で
あるが,溶媒の沸点に設定することが操作上もっとも有
利である。反応式(2)に示す縮合反応を上記諸条件を考
慮した適当な条件下で行なえば,本発明化合物(I)を極
めて良好な収率で得ることができる。
また,前記反応式(1)で用いる本発明の重要中間体であ
る一般式(IV)(以下本発明化合物(IV)という。)で表さ
れるピラゾール誘導体は,文献未載の新規化合物であ
り,本発明化合物(I)をはじめとして,農薬,医薬等の
合成において,その有用性は,今後特に高く期待できる
化合物である。本発明化合物(IV)は,前述のように,3
−位にアルキル基等の置換基を有するピラゾール誘導体
は,合成が比較的容易であるが,ピラゾールの3−位が
水素原子の場合には,合成が非常に困難であったため現
在までに,その合成例が報告されていなかったものと考
えられる。本発明者らが検討した本発明化合物(IV)の製
造法を反応式で示せば,次の通りである。
(3) (4) (反応式中,R1は,前記と同じ意味を表す。)上記反
応工程(3)で示される反応は,ヒドラジン誘導体(V)とエ
トキシメチレンマロン酸ジエチルエステル(VI)の両者
を,付加・環化反応させて,相当すれ1−位置換の4−
エトキシカルボニル−5−ヒドロキシピラゾール(VII)
を得る反応を示す。この反応は無溶媒でも可能であるが
適当な有機溶媒(例えばメタノール,エタノール等)中
で行うことが望ましい。反応温度は反応開始時は低温が
望ましく,反応終了時に近づくにつれて閉環反応を促進
するために加熱することが望ましい。反応式(4)で示さ
れる反応は,反応式(3)で得られた化合物(VII)を原料と
して,この化合物と鉱酸とを,水の存在下で加熱して,
加水分解と脱炭酸反応とを同時に行って本発明化合物(I
V)を得る反応を示す。反応終了時は,本発明化合物が鉱
酸塩の型で得られるが,適当な塩基を用いて中和するこ
とにより,本発明化合物を容易に得ることができる。
以上述べたように,本発明化合物(I)および(IV)は,そ
の有用性,新規性が非常に高く,また,その製造の方法
も,全く新規なものであり,価値あるものと考えられ
る。以下に,本発明について実施例を具体的に挙げて説
明する。但し,本発明は,これらのみに限定されるもの
ではない。
〔実施例1〕1−ノルマルブチル−5−ヒドロキシピラ
ゾールの合成 エトキシメチレンマロン酸ジエチルエステル10.8g(0.
05モル)のエタノール20m溶液を0℃に冷却し,反
応温度を5℃以下に保ちながら,ノルマルブチルヒドラ
ジンの30%水溶液14.7g(0.05モル)を滴下した。滴
下終了後,室温で1時間攪拌し,次いで8時間還流し
た。反応終了後,減圧下で溶媒を留去,濃縮したのち
に,残渣に,35%塩酸を20m加え,3時間還流温
度で加水分解,脱炭酸反応を行った。反応終了後,減圧
下で溶媒を留去,乾燥することにより,目的の1−ノル
マルブチル−5−ヒドロキシピラゾールを塩酸塩とし
て,6.2g得た。
性 状 : 油状物 収 率 : 70%1 H-NMR(δ,ppm.CDC3-DMSO-d6): 0.92(3H,t,J=7Hz,-CH 8),1.16〜1.90(4H,m,-CH 2-CH 2-CH
3),4.18(2H,t,J=7Hz, 5.99(1H,d,J=3.5Hz, 7.91(1H,d,J=3.5Hz, 11.45(2H,broads,-OH,HC) 次に,実施例1に準じて合成される本発明に含まれる化
合物の例をその塩酸塩として以下の第1表に示すが,本
発明化合物は,これらのみに限定されるものではない。
〔実施例2〕4−(2,4−ジクロルベンゾイル)−1−
エチル−5−ヒドロキシピラゾールの合成 1−エチル−5−ヒドロキシピラゾールの塩酸塩14.85
g(0.1モル)を,水酸化カリウム(純度85%)13.2
g(0.2モル)を,水55mに溶解した水溶液中に氷
冷下,攪拌しつつ少しずつ加え,中和後,カリウム塩と
した。その後,クロロホルム60mを加えて2層とし
た中に,温度を5℃以下に保ちながら、2,4−ジクロル
ベンゾイルクロライド20.95g(0.1モル)を滴下し,室
温で2時間,さらに,温度を40℃に上げて1時間攪拌
して反応を完結させた。反応液を冷却後有機層を分取
し,5%炭酸水素ナトリウム水溶液,水,飽和食塩水で
順次洗浄後,無水硫酸ナトリウムで乾燥し,溶媒を減圧
下で留去し,乾固させることにより5−(2,4−ジクロ
ルベンゾイルオキシ)−1−エチルピラゾールの粗物を
得た。
続いて,上記で得られたエステルの粗物に,1,4−ジオ
キサン10mを加えて溶解後,反応温度を120℃に
上げ,無水炭酸カリウム20.7g(0.15モル)を添加し,
攪拌しつつ加熱を約1時間続けることにより反応混合物
は固化した。得られた固体に,水50mを加え,加熱
して溶解後室温にもどし,塩酸を加えてpH<1とした。
析出した固体を取し、乾燥後,n−ヘキサン−ベンゼ
ンで再結晶することにより,目的の4−(2,4−ジクロ
ロベンゾイル)−1−エチル−5−ヒドロキシピラゾー
ルを22.5gを得た。
収率 : 79% 融点 : 144〜146℃1 H-NMR(δ,ppm.CDC3):1.43(3H,t,J=7Hz,-CH 3),4.04
(2H,q,J=7Hz,-CH 2-),7.30〜7.47(4H,m),9.57(1H,s,-O
H) 〔実施例3〕4−(2,4−ジクロルベンゾイル)−1−
エチル−5−ベンジルオキシピラゾールの合成 4−(2,4−ジクロルベンゾイル)−1−エチル−5−
ヒドロキシピラゾール1.43g(0.005モル)をベンゼン
30m中に加え,さらにトリエチルアミン0.51 g
(0.005モル)を添加して均一溶液とした。
上記溶媒中に,ベンジルブロマイド0.86g(0.005モ
ル)を室温で攪拌しながら加えたのちに,加熱して還流
温度で4時間反応させた。反応混合物を冷却後,生成し
た塩を別し,得られたベンゼン溶液を,5%炭酸水素
ナトリウム水溶液,水,飽和食塩水で順次洗浄し,無水
硫酸ナトリウムで乾燥後,ベンゼンを減圧下にて留去し
て,油状の残渣を得た。得られた油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:ベンゼン)により精
製することにより,目的の4−(2,4−ジクロルベンゾ
イル)−1−エチル−5−ベンジルオキシピラゾール
を,無色の油状物として1.41g得た。
収率:75%1 H-NMR(δ,ppm.CDC3):1.19(3H,t,J=7Hz,-CH 3),3.83
(2H,t,J=7Hz,-CH 2,CH3),5.48(2H,s,-CH 2O-),7.20〜7.4
0(m,9H) 次に,実施例2および3と同様の方法により合成される
本発明に含まれる化合物の例を実施例2,3の化合物も
含めて以下の第2表に示すが本発明化合物は,これらの
みに限定されるものではない。
次に第2表で挙げられた化合物の物性値を第3表に示
す。
次に本発明化合物を除草剤として施用するにあたって
は,一般には適当な担体,例えばクレー,タルク,ベン
トナイト,珪そう土等の固体担体あるいは水,アルコー
ル類(メタノール,エタノール等),芳香族炭化水素
類,エーテル類,ケトン類,エステル類(酢酸エチル
等),酸アミド類(ジメチルホルムアミド等)などの液
体担体と混用して適用することができ,所望により乳化
剤,分散剤,懸濁剤,浸透剤,展着剤,安定剤などを添
加し,乳剤,水和剤,粉剤,粒剤等任意の剤型にて実用
に供することができる。これらの製剤中における本発明
化合物の含有量は,特に限定されるものではないが通常
0.1〜95重量(%)が望ましい。また,必要に応じて
製剤または散布時に他種の除草剤例えばファーム・ケミ
カル・ハンドブック70
(1984)に記載された化合物,各種殺虫剤,殺菌
剤,共力剤などと混合施用してもよい。
次に具体的に本発明化合物を用いる場合の製剤の配合例
を示す。部は重量部を示す。但し,本発明の配合例は,
これらのみに限定されるものではない。
配合例1 粒剤 以上を均一に混合粉砕して後,少量の水を加えて,攪拌
混合捏和し,押出式造粒機で造粒し,乾燥して粒剤にす
る。
配合例2 粒剤 以上を均一に混合粉砕して後、少量の水を加えて,攪拌
混合捏和し,押出式造粒機で造粒し,乾燥して粒剤にす
る。
配合例3 粒剤 以上を均一に混合粉砕して後,少量の水を加えて,攪拌
混合捏和し,押出式造粒機で造粒し,乾燥して粒剤にす
る。
配合例4 粒剤 以上を均一に混合粉砕して後、少量の水を加えて,攪拌
混合捏和し,押出式造粒機で造粒し,乾燥して粒剤にす
る。
配合例5 粒剤 以上を均一に混合粉砕して後、少量の水を加えて,攪拌
混合捏和し,押出式造粒機で造粒し,乾燥して粒剤にす
る。
配合例6 粒剤 以上を均一に混合粉砕して後、少量の水を加えて,攪拌
混合捏和し,押出式造粒機で造粒し,乾燥して粒剤にす
る。
次に,本発明化合物の有用性について具体的に試験例を
挙げて説明する。
試験例1 湛水条件における除草効果試験1/10,000ア
ールのノイバウエルポット中に沖積土壌を入れたのち,
水道水を入れて混和し水深2cmの湛水条件とする。
タイヌビエ,広葉雑草(コナギ,アゼナ,キカシグ
サ),ホタルイのそれぞれの種子を,上記ポットに混播
し,更にウリカワ,ミズガヤツリ,クログワイの塊莖を
ポット中に植えつける。
1日後,その水面へ所定の薬量になるように,薬剤希釈
液をメスピペットで滴下処理する。薬液滴下後3週間目
に各種雑草に対する除草効果を下記の判定基準に従い調
査した。
結果は第4表に示す。
判定基準 5…殺草率90%以上(ほとんど完全枯死) 4… 〃 70〜90% 3… 〃 40〜70% 2… 〃 20〜40% 1… 〃 5〜20% 0… 〃 5%以下(ほとんど効力なし) 但し,上記の殺草率は,薬剤処理区の地上部生草重およ
び無処理区の地上部生草重を測定して下記の式により求
めたものである。
試験例2 湛水条件における除草効果試験及び薬害試験 1/5,000アールのワグネルポット中に沖積土壌を入れ
たのち,水道水を入れて混和し,水深2cmの湛水条件と
する。
前年度に多年生雑草多発水田から採取したミズガヤツリ
塊莖,クログワイ塊莖のそれぞれ5個,3個ずつ上記の
湛水下条件のそれぞれのワグネルポットの土壌中に植え
つける。さらにあらかじめ育苗箱で育成させた2.5葉期
の水稲を移植する。ミズガヤツリ,クログワイが発芽し
たのち,所定の薬量になるように薬剤希釈液を水面へメ
スピペットで滴下処理する。薬液滴下後3週間目に各種
雑草に対する除草効果を試験例1の判定基準に従い調査
した。
結果は第5表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−106738(JP,A) J.Prakt.Chem.,313(1) 115〜128(1971)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): 〔式中、R1はハロゲン原子で置換されてもよい炭素数
    2以上の低級アルキル基またはアラルキル基を表し、X
    はハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基、トリフル
    オロメチル基またはメタンスルホニル基を表し、nは1
    〜3の整数を示す。nが2以上の場合は、Xは同一また
    は相異ってもよい。Zは水素原子、ハロゲン原子で置換
    されてもよい低級アルキル基、ハロゲン原子で置換され
    てもよい低級アルケニル基、ハロゲン原子で置換されて
    もよい低級アルキニル基、シアノメチル基、 次式: (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を表し、m
    は0または1の整数を示す。R2は低級アルキル基、ハ
    ロゲン原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基の中から
    選ばれた同一または相異った最大5個までの置換基で置
    換されてもよいフェニル基または低級アルキル基を表
    す。)または有機酸残基を表す。〕で表されるピラゾー
    ル誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(II): (式中、R1はハロゲン原子で置換されてもよい炭素数
    2以上の低級アルキル基またはアラルキル基を表し、X
    はハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基、トリフル
    オロメチル基またはメタンスルホニル基を表し、nは1
    〜3の整数を示す。nが2以上の場合は、Xは同一また
    は相異ってもよい。)で表される化合物と、 一般式(III): Hal-Z (III) 〔式中、Zはハロゲン原子で置換されてもよい低級アル
    キル基、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルケニ
    ル基、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキニル
    基、シアノメチル基、 次式: (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を表し、m
    は0または1の整数を示す。 R2は低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、トリ
    フルオロメチル基の中から選ばれた同一または相異った
    最大5個までの置換基で置換されてもよいフェニル基ま
    たは低級アルキル基を表す。)または有機酸残基を表
    す。またHalは、ハロゲン原子を表す。〕で表される化
    合物とを反応させることを特徴とする 一般式(I): (式中、R1、X、n、Zは前記と同じ意味を表す。)
    で表されるピラゾール誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】一般式(I): 〔式中、R1はハロゲン原子で置換されてもよい炭素数
    2以上の低級アルキル基またはアラルキル基を表し、X
    はハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基、トリフル
    オロメチル基またはメタンスルホニル基を表し、nは1
    〜3の整数を示す。nが2以上の場合は、Xは同一また
    は相異ってもよい。Zは水素原子、ハロゲン原子で置換
    されてもよい低級アルキル基、ハロゲン原子で置換され
    てもよい低級アルケニル基、ハロゲン原子で置換されて
    もよい低級アルキニル基、シアノメチル基、 次式: (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を表し、m
    は0または1の整数を示す。 R2は低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、トリ
    フルオロメチル基の中から選ばれた同一または相異った
    最大5個までの置換基で置換されてもよいフェニル基ま
    たは低級アルキル基を表す。)または有機酸残基を表
    す。〕で表される化合物の1種または2種以上を有効成
    分として含有することを特徴とする選択性除草剤。
  4. 【請求項4】一般式(IV): (式中、R1はハロゲン原子で置換されてもよい炭素数
    2以上の低級アルキル基またはアラルキル基を表す。)
    で表される化合物と、 一般式(V): (式中、Qは水酸基またはハロゲン原子を表し、Xはハ
    ロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基、トリフルオロ
    メチル基またはメタンスルホニル基を表し、nは1〜3
    の整数を示す。nが2以上の場合は、Xは同一または相
    異ってもよい。)で表される化合物とを反応させること
    を特徴とする 一般式(II): (式中、R1、Xおよびnは前記と同じ意味を表す。)
    で表されるピラゾール誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】一般式(IV): (式中、R1はハロゲン原子で置換されてもよい炭素数
    2以上の低級アルキル基またはハロゲン原子で置換され
    てもよい低級アルケニル基を表す。)で表されるピラゾ
    ール誘導体。
  6. 【請求項6】一般式(VI): R1NHNH2 (VI) (式中、R1はハロゲン原子で置換されてもよい炭素数
    2以上の低級アルキル基、ハロゲン原子で置換されても
    よい低級アルケニル基またはアラルキル基を表す。)で
    表されるヒドラジン誘導体と、 一般式(VII): R3OCH=C(COOR4)2 (VI) (式中、R3およびR4はそれぞれ低級アルキル基を表
    す。)で表される化合物とを、縮合、環化反応させたの
    ちに、鉱酸とともに加熱、加水分解および脱炭酸するこ
    とを特徴とする 一般式(IV): (式中、R1は前記と同じ意味を表す。)
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