JPH06250091A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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JPH06250091A
JPH06250091A JP5037797A JP3779793A JPH06250091A JP H06250091 A JPH06250091 A JP H06250091A JP 5037797 A JP5037797 A JP 5037797A JP 3779793 A JP3779793 A JP 3779793A JP H06250091 A JPH06250091 A JP H06250091A
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JP
Japan
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illumination
lens
optical system
light
objective lens
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Withdrawn
Application number
JP5037797A
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English (en)
Inventor
Takashi Fukaya
孝 深谷
Hitoshi Tanai
均 棚井
Hiroshi Fujiwara
宏 藤原
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】観察像の劣化が少なく、十分な対物レンズの移
動量を有している手術用顕微鏡を提供する。 【構成】観察光学系は、対物レンズ12、変倍光学系1
4、結像レンズ16、接眼レンズ18を有している。こ
の観察光学系は立体像を得るために一対の観察光路を有
しており、変倍光学系14と結像レンズ16と接眼レン
ズ18は紙面の垂直な方向においてそれぞれ対になっ
て、固定鏡体46の内部に収容固定されている。一方、
照明光学系は、光源ユニット20、ライトガイド38、
照明レンズ系40、照明プリズム42、対物レンズ12
を有している。対物レンズ12と照明レンズ系40と照
明プリズム42は移動鏡体44の内部に収容固定されて
いる。移動鏡体44は、対物レンズ12が観察光学系の
光軸aに沿って移動できるように、固定鏡体46に対し
て移動可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手術用顕微鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に手術用顕微鏡は、術部を拡大観察
するための観察光学系と術部を照明するための照明光学
系とを有している。その一般的な構成を図7に示す。観
察光学系は、対物レンズ212、変倍光学系214、結
像レンズ216、接眼レンズ218を有している。この
観察光学系は立体像を得るために一対の観察光路を有し
ており、変倍光学系214と結像レンズ216と接眼レ
ンズ218は紙面の垂直な方向においてそれぞれ対にな
っている。いっぽう照明光学系は、照明光源222と集
光レンズ224を含む光源ユニット220、ライトガイ
ド226、照明レンズ系228、照明レンズ系228か
らの照明光を偏向する照明プリズム230、対物レンズ
212を有している。変倍光学系214、結像レンズ2
16、接眼レンズ218、照明レンズ系228、照明プ
リズム230は鏡体232の内部に収容固定されてお
り、対物レンズ212は観察光学系の光軸aに沿って移
動できるように鏡体232に取り付けられている。観察
光学系の焦点位置fにある術部を的確に照明するには、
照明プリズム230以後の照明光学系の光軸gは観察光
学系の光軸aに近いほど好ましく、このため照明プリズ
ム230は観察光学系に近づけて配置されている。
【0003】光源222から射出された照明光は集光レ
ンズ224を介してライトガイド226に入射し、ライ
トガイド226を出た光は照明レンズ系228を通過し
照明プリズム230に入射する。照明プリズム230に
入射した光はそこで対物レンズ212に向けて反射され
る。対物レンズ212を通過した光は、観察光学系の焦
点位置fに集光され、術部を照明する。術部(焦点位置
f)からの光は、対物レンズ212に入射して平行光束
となり、変倍光学系214を通過した後、結像レンズ2
16により結像され、接眼レンズ218により術者によ
り観察される。
【0004】観察光学系の焦点位置fの調整、すなわち
術部に焦点を合わせる作業は、対物レンズ212を観察
光学系の光軸aに沿って移動させて行なう。これとは異
なる手法で術部に焦点を合わせる手術用顕微鏡として、
鏡体全体を観察光学系の光軸に沿って移動させるものが
あるが、鏡体全体を支持する機構が大型になるため、最
近ではあまり使用されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した構成の手
術用顕微鏡においては、焦点位置を変えるために対物レ
ンズ212を実線位置から破線位置に移動させた場合、
図8に示すように、対物レンズ212の表面212aお
よび212bで反射した光(破斜線部で示す)が変倍光
学系214に入射し易くなり、結果的に観察像の劣化を
招いてしまう。このような劣化を避けるため、対物レン
ズ212の移動量が制限されている。このため、鏡体全
体を観察光学系の光軸方向に移動させるものに比べて十
分な移動量が得られないという不都合がある。本発明
は、観察像の劣化が少なく、十分な対物レンズの移動量
を有している手術用顕微鏡を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は観察光学系と照
明光学系を備えた手術用顕微鏡で、観察光学系と照明光
学系が、観察光学系の光軸に沿って移動可能な対物レン
ズを共有し、照明光学系が、光源からの照明光を対物レ
ンズに導入するための導入光学素子を有している手術用
顕微鏡において、導入光学素子が、対物レンズの移動に
関わらず、その相対位置が変わらぬように設けられてい
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、プリズム等の照明光学系の導入光
学素子と対物レンズは、一定の相対的な位置関係を維持
したまま一緒に移動するように設けられている。これに
より両者の相対的な位置関係は、対物レンズの移動に関
係なく、不変に保たれる。従って、対物レンズの表面で
反射して観察光学系に入射する光が、対物レンズの移動
量に応じて増えるようなことはなくなる。最適な設計で
は、対物レンズの表面での反射光が観察光学系にほとん
ど入射しないようにすることもできる。従って、観察像
の劣化を招くことなく、十分な対物レンズの移動量が得
られる。
【0008】
【実施例】次に図1と図2を参照しながら本発明の第一
実施例について説明しよう。本実施例の手術用顕微鏡で
は、図1に示すように、観察光学系は、対物レンズ1
2、変倍光学系14、結像レンズ16、接眼レンズ18
を有している。この観察光学系は立体像を得るために一
対の観察光路を有しており、変倍光学系14と結像レン
ズ16と接眼レンズ18は紙面の垂直な方向においてそ
れぞれ対になっている。一方、照明光学系は、光源ユニ
ット20、ライトガイド38、照明レンズ系40、照明
プリズム42、対物レンズ12を有している。変倍光学
系14と結像レンズ16と接眼レンズ18は、固定鏡体
46の内部に収容固定されている。また、対物レンズ1
2と照明レンズ系40と照明プリズム42は移動鏡体4
4の内部に収容固定されている。移動鏡体44は、対物
レンズ12が観察光学系の光軸aに沿って移動できるよ
うに、固定鏡体46に対して移動可能に設けられてい
る。光源ユニット20は、二つの照明用ランプ22と2
4と、照明用ランプ22と24からの光をライトガイド
38に入射させる集光レンズ系30とを有している。集
光レンズ系30は、各照明用ランプ22と24からの光
を平行光束にする二枚の集光レンズ32と34と、それ
ぞれのレンズ32と34からの平行光束をライトガイド
38の入射端に向けて偏向する一枚のレンズ36とで構
成されている。また、光源ユニット20は各照明用ラン
プ22と24の点灯・消灯を検知する光センサー26と
28を有している。
【0009】光源ユニット20から射出された照明光
は、ライトガイド38を通って照明レンズ系40に入射
し、照明プリズム42で反射され、対物レンズ12で偏
向されると共に観察光学系の焦点位置fに集光され、術
部を照明する。術部からの光は対物レンズ12に入射
し、変倍光学系14を通って結像レンズ16に入射し結
像され、その像は接眼レンズ18により術者に観察され
る。観察光学系の焦点合わせは、固定鏡体46に対して
移動鏡体44を移動させることにより行なわれる。対物
レンズ12と照明プリズム42は共に移動鏡体44に固
定されているので、この移動によって両者の位置関係が
変わるようなことはない。つまり、対物レンズ12の移
動量とは関係なく、対物レンズ12の表面からの反射光
が観察光学系に入射しない状態が維持される。従って、
観察像の劣化防止のために要求される対物レンズ12の
移動量の制限がなくなり、十分な移動量が得られるよう
になる。
【0010】ここで、図2を参照しながら光源ユニット
20の制御方法について説明する。照明用ランプ22と
24は、それぞれ電圧セレクタ50と52を介して電源
48に接続されている。電圧セレクタ50と52は制御
回路56からの信号に従って、定格電圧または照明用ラ
ンプ22と24の明るさが定格電圧時の半分になる電圧
を選択し、その電圧をそれぞれ照明用ランプ22と24
に供給する。
【0011】通常の使用状態では、電圧セレクタ50と
52は、照明用ランプ22と24の明るさが定格電圧時
の半分になる電圧を選択して、その電圧を照明用ランプ
22と24に供給する。
【0012】照明用ランプ22と24の一方、例えば照
明用ランプ22が切れたとき、検出回路54は光センサ
ー26の出力から照明用ランプ22が消灯していること
を検知し、これに応じた信号を制御回路56に出力す
る。制御回路56は、電圧セレクタ52に定格電圧を選
択する信号を出力するとともに、照明用ランプ22が切
れたことを表示装置58に表示させる信号を出力する。
これにより照明用ランプ24には定格電圧が供給され、
照明光の明るさは、照明用ランプ22が切れた場合で
も、それ以前の明るさに維持される。術者は表示装置5
8の表示から照明用ランプ22のランプ切れを検知し、
照明用ランプ22の交換を行なう。
【0013】照明用ランプ22の交換後、検出回路54
が、光センサー26と28の出力に基づいて照明用ラン
プ22と24が共に点灯していることを検知すると、こ
れに応じた信号を制御回路56に出力する。制御回路5
6は電圧セレクタ50と52に、照明用ランプ22と2
4の明るさが定格電圧時の半分になる電圧を選択する信
号を出力し、電圧セレクタ50と52はその電圧を照明
用ランプ22と24に供給する。なお、照明用ランプ2
4が切れた場合にも同様に作用する。
【0014】従来の光源ユニットでは照明用ランプが切
れた場合にランプ交換をしているあいだ手術が行なえな
かったが、上述の構成によれば、一方の照明用ランプが
切れても一定の明るさの照明光が供給され、ランプ交換
の間も手術が行なえる。なお、実施例では照明用ランプ
22と24が同じ明るさになるように電圧を供給してい
るが、照明用ランプ22と24が同時に切れるのを防止
するために照明用ランプ22と24に印加する電圧の比
を適当に変えてもよい。
【0015】次に図3と図4を参照しながら本発明の第
二実施例について説明しよう。本実施例では、図3に示
すように、観察光学系は、対物レンズ系60、変倍光学
系70、結像レンズ72、接眼レンズ74を有してい
る。変倍光学系70と結像レンズ72と接眼レンズ74
は、立体像を得るために紙面の垂直な方向にそれぞれ対
になって、固定鏡体68の内部に収容固定されている。
対物レンズ系60は、固定鏡体68に固定された第二対
物レンズ62と、固定鏡体68に対して光軸方向に移動
可能な移動鏡体66に固定された第一対物レンズ64と
を有している。この対物レンズ系60は、第一対物レン
ズ64と第二対物レンズ62の間隔が変更でき、これに
より焦点距離を変えられるようになっている。
【0016】一方、照明光学系は、光源ユニット84、
ライトガイド82、照明レンズ系76、第一対物レンズ
64を有している。照明レンズ系76は、固定鏡体68
に固定された固定レンズ系77と、移動鏡体66に固定
された先端レンズ78とを有している。固定レンズ系7
7と先端レンズ78の間の光束は、例えばアフォーカル
光束となっており、これらの間の距離が変化しても照明
光質には影響しないように構成されている。光源ユニッ
ト84は、二つのランプユニット90と100、それぞ
れのランプユニット90と100の点灯・消灯を検知す
る光センサー110と112、各ランプユニット90と
100からの光をライトガイド82の二本の入力端にそ
れぞれ入射させる集光レンズ86と88を有している。
ランプユニット90は、照明用ランプ92と予備ランプ
94、これらを取り付けた回転台96、この回転台96
を回転させるためのモーター98を有している。同様に
ランプユニット100は、照明用ランプ102と予備ラ
ンプ104、これらを取り付けた回転台106、この回
転台106を回転させるためのモーター108を有して
いる。
【0017】光源ユニット84から射出された照明光
は、ライトガイド82を通って照明レンズ系76に入射
し、第一対物レンズ64で偏向されると共に観察光学系
の焦点位置fに集光され、術部を照明する。術部からの
光は対物レンズ系60(第一対物レンズ64と第二対物
レンズ62)に入射し、変倍光学系70を通って結像レ
ンズ72で結像され、接眼レンズ74により術者に観察
される。観察光学系の焦点合わせは、固定鏡体68に対
して移動鏡体66を光軸に沿って移動させることにより
行なわれる。
【0018】上述したように、第一対物レンズ64と先
端レンズ78は共に移動鏡体66に固定されているの
で、両者の位置関係が不変に保たれ、第一対物レンズ6
4の表面からの反射光が観察光学系に入射しない状態に
維持される。従って、観察像を劣化させることなく、第
一対物レンズ64を十分に移動させることができるよう
になる。続いて、図4を参照しながら光源ユニット84
の制御について説明する。図中、図2の部材と同等の部
材は同一符号で示し、その詳しい説明は省略する。
【0019】通常の使用状態では、電圧セレクタ50と
52は、照明用ランプ92と102の明るさが定格電圧
時の半分になる電圧を選択して、その電圧を照明用ラン
プ92と102に供給する。
【0020】一方の照明用ランプ92(または102)
が切れたとき、検出回路54は光センサー110(また
は112)の出力から照明用ランプ92(または10
2)が消灯していることを検知し、これに応じた信号を
制御回路56に出力する。制御回路56は、電圧セレク
タ52(または50)に定格電圧を選択する信号を出力
する。これにより照明用ランプ102(または92)に
定格電圧が供給され、光源ユニット84の出力する照明
光は、照明用ランプ92(または102)が切れる前の
明るさに維持される。これと同時に制御回路56は、モ
ーター駆動回路114(または116)に駆動信号を出
力する。モーター駆動回路114(または116)は駆
動信号を受けてモーター98(または108)を駆動さ
せて回転台96(または106)を回転させ、照明用ラ
ンプ92(または102)を予備ランプ94(または1
04)に切り換える。
【0021】照明用ランプの切換後、検出回路54が、
光センサー110と112の出力からランプユニット9
0と100が共に点灯していることを検知すると、これ
に応じた信号を制御回路56に出力し、制御回路56は
電圧セレクタ50と52に、照明用ランプの明るさが定
格電圧時の半分になる電圧を選択する信号を出力する。
【0022】この構成によれば、照明用ランプが切れた
とき、自動的に予備ランプに切り換えられ、照明光は一
定の明るさに維持される。これにより、術者の手を煩わ
せることなく、手術が行なえる。
【0023】次に本発明の第三実施例について説明す
る。本実施例では、図5と図6に示すように、観察光学
系は、対物レンズ122、変倍光学系124、結像レン
ズ126、接眼レンズ128を有している。この観察光
学系は立体像を得るために一対の観察光路を有してお
り、変倍光学系124と結像レンズ126と接眼レンズ
128は紙面の垂直な方向に対になっており、固定鏡体
132の内部に固定されている。対物レンズ122は、
固定鏡体132に対して光軸方向に移動可能に設けられ
た移動鏡体130に固定されている。
【0024】一方、照明光学系は、照明光を光源(図示
せず)から導くライトガイド134、照明レンズ系13
6、照明光を偏向するプリズム138、対物レンズ12
2を有している。プリズム138は、照明レンズ系13
6からの入射光を反射する底部反射面138aと、底部
反射面138aからの反射光の半分を反射し半分を透過
する半反射半透過面138bを有している。照明レンズ
系136は、半反射半透過面138bで反射された照明
光の主光線が観察光学系の光軸aに一致する位置関係に
配置されている。また、プリズム138の側面138c
には光吸収部材140が設けられている。照明レンズ系
136とプリズム138は移動鏡体130の内部に収容
固定されており、また照明光を照明レンズ系136へ導
くためのライトガイド134の出力端部が移動鏡体13
0に取り付けられている。
【0025】光源(図示せず)からの照明光はライトガ
イド134を介して照明レンズ系136に導かれ、照明
レンズ系136を通過した後、プリズム138に入射
し、底部反射面138aで反射される。底部反射面13
8aで反射された照明光は半反射半透過面138bに入
射し、その半分が反射されて対物レンズ122に入射
し、観察光学系の焦点位置fに集光され、術部を照明す
る。術部(焦点位置f)からの光は対物レンズ122に
入射し、平行光束となり、プリズム138を透過し、変
倍光学系124を通過した後、結像レンズ126により
結像され、その像が接眼レンズ128を介して術者によ
り観察される。
【0026】なお、プリズム138の半反射半透過面1
38bを透過した照明光は、プリズム138の上面13
8dで反射された後、半反射半透過面138bで再度反
射され、光吸収体140に入射し一部が吸収される。光
吸収体140を透過した光は移動鏡体130の内側面1
30aで反射し、再び光吸収体140に入射し、そこで
一部が吸収される。さらに光吸収体140を透過した光
は、半反射半透過面138bで反射された後、プリズム
上面138dから射出する。プリズム上面138dから
射出した光は、図8に示すようにプリズム138が固定
鏡体132に非常に接近している状態では変倍光学系1
24に入射することもあるが、光吸収体140を二回通
過しているので非常に弱くなっており、光学観察には影
響がない。
【0027】本実施例によれば、プリズム138と対物
レンズ122が移動鏡体130の内部に固定されてお
り、対物レンズ122の移動により観察像の劣化が生じ
ることもないので、対物レンズ122の十分な移動量を
得ることができる。
【0028】ところで、本発明とは別の手法により、上
述した従来例の欠点を解決した手術用顕微鏡として図9
に示す構成のものがある。図9において、図7と同等の
部材は同一符号で示し、その詳しい説明は省略する。こ
の装置では、ハーフミラー234が変倍光学系214と
対物レンズ212の間に観察光学系の光軸に45度傾け
て配置されており、照明光学系228はライトガイド2
26からの射出された照明光を平行光束にしてハーフミ
ラー234に向けて射出する。ハーフミラー234で反
射された照明光は対物レンズ212に入射し、観察光学
系の焦点位置fすなわち術部に集光される。ハーフミラ
ー234を透過した照明光は、鏡体232の内側に設け
た傾斜面236によりハーフミラー234に戻らない方
向に反射される。この構成では、照明光を偏向する光学
素子にハーフミラー234を使用しており、ハーフミラ
ー234は観察光学系の光軸aに対して45度傾けて配
置しなければならないため、このハーフミラー234が
光軸方向に関する小型化の障害になっている。
【0029】上述した第三実施例の手術用顕微鏡は、照
明光を偏向する光学素子にプリズム138を使用してい
るので、図9に示した顕微鏡と比較して、装置をさらに
小型に構成することができるという利点がある。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、対物レンズの移動によ
って観察像の劣化が生じないので、十分な対物レンズの
移動量を有する手術用顕微鏡が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手術用顕微鏡の第一実施例の構成を示
す図である。
【図2】図1中の光源ユニットの制御を説明するための
ブロック図である。
【図3】本発明の手術用顕微鏡の第二実施例の構成を示
す図である。
【図4】図3中の光源ユニットの制御を説明するための
ブロック図である。
【図5】本発明の手術用顕微鏡の第三実施例の構成を示
す図である。
【図6】図5中のプリズムの近傍を拡大して示す図であ
る。
【図7】従来例の手術用顕微鏡の構成を示す図である。
【図8】図7中の円Cの中を拡大して示す図である。
【図9】本発明とは異なる手法で従来の欠点を解消した
手術用顕微鏡の構成を示す図である。
【符号の説明】
12…対物レンズ、20…光源ユニット、42…照明プ
リズム。
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】なお、プリズム138の半反射半透過面1
38bを透過した照明光は、プリズム138の上面13
8dで反射された後、半反射半透過面138bで再度反
射され、光吸収体140に入射し一部が吸収される。光
吸収体140を透過した光は移動鏡体130の内側面1
30aで反射し、再び光吸収体140に入射し、そこで
一部が吸収される。さらに光吸収体140を透過した光
は、半反射半透過面138bで反射された後、プリズム
上面138dから射出する。プリズム上面138dから
射出した光は、図に示すようにプリズム138が固定
鏡体132に非常に接近している状態では変倍光学系1
24に入射することもあるが、光吸収体140を二回通
過しているので非常に弱くなっており、光学観察には影
響がない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察光学系と照明光学系とを備えた手術
    用顕微鏡であって、観察光学系と照明光学系は、観察光
    学系の光軸に沿って移動可能な対物レンズを共有し、照
    明光学系は、光源からの照明光を対物レンズに導入する
    ための導入光学素子を有している手術用顕微鏡におい
    て、 導入光学素子が、対物レンズの移動に関わらず、その相
    対位置が変わらぬように設けられていることを特徴とす
    る手術用顕微鏡。
JP5037797A 1993-02-26 1993-02-26 手術用顕微鏡 Withdrawn JPH06250091A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5898518A (en) * 1994-11-19 1999-04-27 Carl-Zeiss-Stiftung Stereo microscope arrangement
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