JPH06249384A - 接着接合用合成樹脂製管継手 - Google Patents

接着接合用合成樹脂製管継手

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JPH06249384A
JPH06249384A JP3538693A JP3538693A JPH06249384A JP H06249384 A JPH06249384 A JP H06249384A JP 3538693 A JP3538693 A JP 3538693A JP 3538693 A JP3538693 A JP 3538693A JP H06249384 A JPH06249384 A JP H06249384A
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JP
Japan
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pipe
synthetic resin
length
joining
taper
Prior art date
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Pending
Application number
JP3538693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Hamano
幸雄 浜野
Yoshitaka Matsumoto
義隆 松元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤によって接着接合する場合の、管継手
の軸線と管軸が傾く首振れ状態の接合、管の抜け出しに
よる接着不良をなくし、信頼性の高い配管施工を可能と
する。 【構成】 受口部2は接合しようとする合成樹脂管Pの
外径Dより僅かに大きい内径D1 の先端部から接合しよ
うとする合成樹脂管Pの外径Dより僅かに小さい内径D
2 の奥部に向かってテーパ部21が形成され、テーパ部21
に続き奥部と同じ内径D2 でテーパ部の長さL1 の20
%以上の長さL2 を有する直管状部22が設けられている
ソケット1(接着接合用合成樹脂製管継手)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着剤を用いて合成樹
脂管を接合する場合に使用される、接着接合用合成樹脂
製管継手(以下「管継手」と称する)に関するものであ
る。
【従来の技術】接着剤を用いて管と接合する管継手とし
ては、水道用硬質塩化ビニル管継手(JIS K 6743)が広
く知られ、且つ使用されている。上記水道用硬質塩化ビ
ニル管継手Fは、図3に示すように、その受口部sの内
面は、接合しようとする硬質塩化ビニル管Pの外径Dよ
り大きい内径d1 の先端部から、管Pの外径Dより小さ
い内径d2 の奥部へ向かって、テーパ1/30〜1/63のテー
パ状に形成されている。ここに、テーパ1/T は、1/T =
(d1 −d2 )/L(但しLは受口の長さ)で示され
る。
【0002】この管継手Fと管Pを接合するには、管P
の外面及び受口部sの内面に接着剤を薄く均一に塗布
し、両接着剤塗布表面が接着剤中の溶剤で溶解されるま
で数秒間放置した後、受口部sの内面に管Pを一気に挿
入し、通常30秒〜数分間、力をかけたままで保持して接
合するという方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
管継手Fは、受口部sの内面が全長にわたってテーパ状
に形成されているために、 テーパ状の受口部sの内面に管端部外縁が線状に当接
するので、図4に示されるように受口部sの軸線と管P
の管軸が傾いて接合される「首振れ」が起こりやすく、
管Pの口径が大きい場合、管壁の厚さTが厚い場合、配
管が混み入っている場合、配管長が長い場合等には、
「首振れ」のために配管施工上支障をきたすことがあ
る。また、管端が斜めに切断されている場合には、特に
「首振れ」が発生しやすい。 溶剤によって接着剤塗布面が溶解され、また挿入力に
よって管壁及び管継手壁が弾性変形して、管Pの先端部
は受口部sの奥部まで挿入されるが、受口部sの内面が
テーパ状であることと、変形が弾性復元しようとするこ
とによって管Pが抜け出ようとする。更に接着剤の潤滑
作用が加わって一層抜け出しやすくなる。そのため、接
合後管Pが管継手Fから抜け出さないように保持するた
めの時間が長くなったり、保持時間が充分でない場合に
は管Pが抜け出してしまうこともあり、その結果接着不
良となって、漏水等の事故が発生することがある。 等の問題がある。
【0004】本発明は上記のような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであって、従来技術の問題点を解消
し、管継手の軸線と管軸が傾いて首振れ状に接合された
り、接合時あるいは接合後に管が管継手から抜け出した
り、それを防止するため接着後の保持時間が長くなる等
の問題が起こりにくい、管継手を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の接着接合用合成樹脂製管継手は、受口部
内面に、接合しようとする合成樹脂管の外径より僅かに
大きい内径を有する先端部から接合しようとする合成樹
脂管の外径より僅かに小さい内径を有する奥部へ向かう
テーパ部と、テーパ部に続いて奥部と同じ内径及びテー
パ部の長さの20%以上の長さを有する直管状部が形成
されていることを要旨とするものである。
【0006】本発明において、管継手及び管に使用され
る合成樹脂としては、通常の施工に際し接着剤によって
接合されるものであって、例えば、硬質塩化ビニル、A
BS等が挙げられる。
【0007】テーパ部の先端部及び奥部の内径、テー
パ、テーパ部の長さについては、概ね前記水道用硬質塩
化ビニル管継手と同様とすることが好ましい。
【0008】また、直管状部の長さは、テーパ部の長さ
の20%以上とする。20%未満では、管端部が斜めに
切断されている場合等に、管端部を受口部の軸と同軸も
しくは平行に把持できる長さが得られないことがある。
【作用】本発明の管継手は、受口部は接合しようとする
合成樹脂管の外径より僅かに大きい内径を有する先端部
から接合しようとする合成樹脂管の外径より僅かに小さ
い内径を有する奥部に向かってテーパ部が形成され、テ
ーパ部に続いて奥部と同じ内径及びテーパ部の長さの2
0%以上の長さを有する直管状部が形成されているの
で、管の外面と受口部の内面に接着剤を塗布し、管を受
口部内に挿入すると、管は容易に先端部に挿入され、更
に管壁と管継手壁の弾性変形、接着剤による表面の溶解
及び潤滑作用によって、直管状部の奥に達する。
【0009】次いで、管はその端部が直管状部によって
受口部の軸と管軸が同軸状態もしくは平行の状態で強く
把持され、その状態のまま接着されるので、受口部の軸
線に対し管軸が傾いて接合される首振れが起こりにく
い。
【0010】また、管の先端部は直円筒状部まで挿入さ
れるので、テーパ面によって押し出されようとすること
がなく、挿入後の保持時間が短くてよい。また、接着不
良も起こりにくい。
【0011】
【実施例】以下、本発明を、呼び径50の硬質塩化ビニ
ル管(JIS K 6741)用ソケットの実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明管継手の実施例を
示す断面図である。
【0012】図1に示すソケット1は、硬質塩化ビニル
樹脂の射出成形によって製造され、両側の受口部2の内
面には、テーパ部21と、テーパ部21に続いて直管状部22
が形成されている。そして、最奥部にはストッパ3が形
成されていて、管Pを挿入すると、管端面がストッパ3
の側面31に当接して止まり、それ以上奥まで挿入できな
い構造となっている。
【0013】長さL1 のテーパ部21は、先端部の内径D
1 が管Pの外径Dより僅かに大きく、奥部の内径D2
Dより僅かに小さく形成されている。また、直管状部22
は、内径D2 がテーパ部21の奥部の内径と同じに形成さ
れ、その長さL2 は、テーパ部21の長さL1 の20%に
形成されている。なお、呼び径50のソケット1の主要
寸法及び呼び径50の管の寸法を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】図2は、上記呼び径50のソケット1と、
管端が6度の角度をもって斜めに切断された呼び径50
の管Pとを接合する状態を示した断面図である。なお、
通常の管の施工においては、このような甚だしい管端部
の斜め切れが発生することはほとんどない。上記の管P
とソケット1との組み合わせにおいては、管の斜め切れ
による寸法mは、m=60mm×tan6°=6.3mm である。従
って、n=L2 −m=6.3mm となって、このnの長さ6.
3mm で、管Pの先端部は受口部2の軸と同軸または平行
に強く把持され、首振れが防止される。
【0016】なお、実際の施工例においては、首振れや
管の蛇行による配管不良、接着個所の抜け、水圧漏れ等
の事故は皆無であった。また、受口部へ管を挿入後すぐ
に手を放しても、管の抜け戻りは見られなかった。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の接着接合用合成樹脂製管継手を用いることによって、
管継手受口の軸線と管軸が傾いて接合される首振れ、接
合時あるいは接合後の管の抜け出し、それを防止するた
めに長い保持時間を要するという問題がなくなり、その
結果、配管工事の信頼性が高められる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明管継手の実施例を示す断面図。
【図2】本発明管継手の使用態様を示す断面図。
【図3】従来技術を示す断面図。
【図4】従来技術の使用態様を示す断面図。
【符号の説明】
1 ソケット 2 受口部 21 テーパ部 22 直管状部 3 ストッパ D 管外径 D1 受口部先端部の内径 D2 受口部奥部の内径 L1 テーパ部の長さ L2 直管状部の長さ P 合成樹脂管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受口部内面に、接合しようとする合成樹
    脂管の外径より僅かに大きい内径を有する先端部から接
    合しようとする合成樹脂管の外径より僅かに小さい内径
    を有する奥部へ向かうテーパ部と、テーパ部に続いて奥
    部と同じ内径及びテーパ部の長さの20%以上の長さを
    有する直管状部が形成されていることを特徴とする、接
    着接合用合成樹脂製管継手。
JP3538693A 1993-02-24 1993-02-24 接着接合用合成樹脂製管継手 Pending JPH06249384A (ja)

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JP3538693A JPH06249384A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 接着接合用合成樹脂製管継手

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002081592A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Tsukiji Works Co Ltd 硬質塩化ビニル管用継手
JP2002213677A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂配管材の接続方法
JP2005282637A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Showa Denko Kenzai Kk 合成樹脂管の接合構造および接合方法
JP2018025310A (ja) * 2017-11-07 2018-02-15 積水化学工業株式会社 配管構造及び配管構造の検査方法
KR200487515Y1 (ko) * 2017-12-05 2018-10-01 박영수 배관 이음용 커플링
JP2018169005A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 積水化学工業株式会社 管継手

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031217