JPH06246U - 出し入れ自在な花台を具備する仏壇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 花を入れて仏壇に供える花瓶を載せる花台を
仏壇から出し入れ自在にして、小さい仏壇でも、又狭い
部屋でも花台がじゃまにならないようにする。 【構成】 基台２に設けた収容凹部３内に、花瓶１０を
載せる花台５ａ、５ｂを前面に有する左右一対の引出し
４ａ、４ｂを収容するとともに、それぞれの引出し４
ａ、４ｂを引き出したとき、左花台５ａは左側へ、右花
台５ｂは右側へそれぞれ回動するよう、それぞれの引出
し４ａ、４ｂに蝶番６などで枢着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、花を入れて仏壇に供える花瓶を載せる花台を、仏壇から出し入れ 自在にした仏壇に関する。

【０００２】

【従来の技術】

花瓶は仏壇内に置くか、仏壇の前に置くかする。しかし仏壇内には香炉その他 の仏具が置かれるため、小さい仏壇では花瓶を置く余裕のない場合が多い。又狭 い部屋では仏壇の前に置かれない場合がある。仏壇の前に置いた場合も人やペッ トが触れて倒れることがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案が解決しようとする課題は、花台を仏壇から出し入れ自在にすること にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、基台に設けた収容凹部内に、花瓶を載せる花台を前面に有する左 右一対の引出しを収容するとともに、それぞれの引出しを引き出したとき、左側 の花台は左側へ、右側の花台は右側へそれぞれ９０度回動するよう、それぞれの 引出しに枢着されていることに特徴がある。

【０００５】

【実施例】

図１ないし図４は比較的小型の仏壇の実施例を示す。２は仏壇の基台で、その 上に位牌などを収容する本体１が載せられるようになっている。３は基台２の内 部に設けられた収容凹部で、前面のみが開口されている。

【０００６】 ４ａは左引出し、４ｂは右引出しであって、それぞれ前面に、花瓶１０を載せ る左花台５ａ、右花台５ｂが取付けられている。これら左花台５ａは、蝶番６に よって左引出し４ａの左縁部に枢着されて、実施例では９０度左側へ回動自在で あり、又右花台５ｂは、蝶番６によって右引出し４ｂの右縁部に枢着されて、９ ０度右側へ回動自在である。この回動角度は任意に選択できる。

【０００７】 なお、花台５ａ、５ｂを引出し４ａ、４ｂに枢着する手段として、蝶番にかえ て一方に耳軸を、他方に耳軸が嵌め込まれる小孔を設けてもよい。

【０００８】 ７ａは左引出し４ａの前面右縁部に、７ｂは右引出し４ｂの前面左縁部に固定 された磁石片であり、左右花台４ａ、４ｂを閉じたとき、左花台５ａの背面右縁 部に固定された磁石片８ａは磁石片７ａに、右花台５ｂの背面左縁部に固定され た磁石片８ｂは磁石片７ｂに、それぞれ吸着されて固定されるようになっている 。引出し側及び花台側の磁石片の一方を鉄片にかえることは任意である。

【０００９】 そして図３、図４で示すように、左右花台５ａ、５ｂを閉じて左右引出し４ａ 、４ｂを収容凹部３に押し込んだとき、左右花台５ａ、５ｂの前面は基台２の前 端面２′と同一面になるよう収容凹部３の深さ（奥行き）は設定されている。

【００１０】 又図１、図２で示すように、左右引出し４ａ、４ｂを引き出して、それぞれ左 右花台５ａ、５ｂを回動させて開いたたとき、左右花台５ａ、５ｂは基台２の左 右の前端面２′に当たって停止するよう構成されている。

【００１１】 なお図示しないが、左右の前端面２′に磁石片を、左右花台５ａ、５ｂにも、 花台５ａ、５ｂを開いたとき、花台側の磁石片に吸着される磁石片を取付けるこ とも可能である。又同様に図示しないが、基台２に開いた花台の底面を支える支 持具を取付けてもよい。さらに左右の花台５ａ、５ｂの前面に装飾を兼ねた把手 や、手掛かりとなる凹部を設けることも任意である。

【００１２】 図５は大型の仏壇の場合の実施例である。この場合は左右の花台５ａ、５ｂの 間に花台を取付けない引出し９（又は仕切り板）を設けるとよい。

【００１３】 ここで引出し４ａ、４ｂは、実施例のように上面が開口して仏具などを収容で きるようにするのが便利であるが、箱体とすることもできる。花台５ａ、５ｂも 上面を着脱自在な蓋とすることもでき、前面或いは側面を開けるようにすること もできる。さらに花台５ａ、５ｂ内に花瓶１０を収容し、上面に花瓶１０の口が 覗くようにすることも可能である。

【００１４】

【考案の効果】

必要としないとき花台が仏壇の基台内に収容されるので場所を取らないうえ、 実施例のように構成すれば、引出しを花台を仏具などの収納場所として利用でき るので便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】花台を開いたときの収容凹部の平面図である。

【図２】花台を開いたときの仏壇要部の正面図である。

【図３】花台を収容凹部へ収容したときの収容凹部の平
面図である。

【図４】花台を収容凹部へ収容したときの仏壇要部の正
面図である。

【図５】花台を収容凹部へ収容したときの大型の仏壇要
部正面図である。

【符号の説明】

２ 基台 ３ 収容凹部 ４ａ 左引出し ４ｂ 右引出し ５ａ 左花台 ５ｂ 右花台 ６ 蝶番 １０ 花瓶

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台に設けた収容凹部内に、花瓶を載せ
   る花台を前面に有する左右一対の引出しを収容するとと
   もに、それぞれの引出しを引き出したとき、左側の花台
   は左側へ、右側の花台は右側へそれぞれ回動するよう、
   それぞれの引出しに枢着されている出し入れ自在な花台
   を具備する仏壇。