JPH06246801A - 射出成形機の射出制御方法 - Google Patents

射出成形機の射出制御方法

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JPH06246801A
JPH06246801A JP3672293A JP3672293A JPH06246801A JP H06246801 A JPH06246801 A JP H06246801A JP 3672293 A JP3672293 A JP 3672293A JP 3672293 A JP3672293 A JP 3672293A JP H06246801 A JPH06246801 A JP H06246801A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1次射出行程をサーボモータを用いて速度フ
ィードバック制御で実行しても射出圧力が適正範囲を超
えることがなく、以って良品成形が実現可能な射出成形
機の射出制御方法を提供すること。 【構成】 射出用のスクリューをサーボモータの駆動力
によって前進させて射出を行ない、且つ、射出行程中の
1次射出工程を速度フィードバック制御で実行する射出
成形機の射出制御方法において、サーボモータのトルク
を制限可能なトルクリミッタ手段を設けて、1次射出行
程中の加減速領域は、サーボモータに対するトルクリミ
ッタ手段によるトルク制限を解除し、1次射出行程中の
加減速領域以外の他の領域は、サーボモータに対してト
ルクリミッタ手段によりトルク制限をかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の射出制御
方法に係り、特に、射出用の駆動源としてサーボモータ
を用い、射出行程(射出・充填行程たる1次射出行程と
保圧行程とからなる行程)中の射出・充填行程(1次射
出行程)を速度フィードバック制御で行なう射出成形機
における射出制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機においては、射出速度や射出
圧力の制御条件は良品を成形する上での重要なファクタ
ーであり、この射出速度もしくは射出圧力をフィードバ
ック制御するようにした射出成形機は各種提案されてい
る。そして、従来のフィードバック制御を行う射出成形
機では、一般的に、溶融樹脂を金型のキャビティ内に射
出・充填する1次射出行程は、速度設定値に速度実測値
が近づくように射出速度のフィードバック制御(射出速
度を優先したフィードバック制御)を行うようにしてい
る。
【0003】そして、スクリューを前進させるための射
出用の駆動源としてサーボモータを用いる射出成形機に
おいては、速度フィードバック制御を行なう上記した1
次射出行程期間中は、速度の安定制御を優先させるた
め、一般にサーボモータを定格最大トルクが出力可能な
状態で(トルクリミットをかけない状態で)使用して、
速度設定値に速度実測値が必ず一致するようにフィード
バック制御していた。図3は、この場合の1次射出行程
期間のサーボモータの駆動電流と射出速度との関係を示
す図で、同図の(a)が時間軸に沿ったモータ駆動電流
の様子を示し、同図の(b)が時間軸に沿った速度変化
の様子を示している。図3に示すように、加速領域では
モータ駆動電流が急速に立ち上がって、射出速度が速度
設定値まで急速に立ち上がり、減速領域ではモータ駆動
電流が急速に立ち下がった後再度立ち上がり、射出速度
が速度設定値まで急速に立ち下がるようになっている。
しかしながら、サーボモータをトルクリミットをかけな
い状態で使用すると、すなわち、常に設定速度に追従可
能なようにサーボモータの出力トルクに余裕を持たせる
と、射出速度は設定値に常に正しく一致するようにフィ
ードバック制御されるも、モータトルクに対応する射出
圧力は、負荷反力たる樹脂圧変動等に起因して一定とな
らず実質上コントロール不能となる。
【0004】一方、射出圧力を制御するためには、例え
ば特公平4−58371号公報にも記載されているよう
に、トルクリミットをかけてサーボモータのトルク(射
出圧力)を所定値に制限する手法が知られている。図4
は、上記先願公報に開示された制御手法を適用した際
の、1次射出行程期間のサーボモータの駆動電流と射出
速度との関係を示す図で、同図の(a)が時間軸に沿っ
たモータ駆動電流の様子を示し、同図の(b)が時間軸
に沿った速度変化の様子を示している。図4に示すよう
に上記先願においては、射出方向にのみ作動するトルク
リミット手段を設けている。斯様にする所以は、上記先
願公報によれば、パージ等で空打ち動作(樹脂による反
力のない状態でスクリュー前進させる動作)をさせた際
のスクリューオーバーランによる破損を防止するためで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示し前記したよ
うに、サーボモータにトルクリミットをかけないで射出
速度をフィードバック制御すると、速度実測値は速度設
定値に一致するようにコントロールされるも、モータト
ルクに対応する射出圧力はコントロールできない。ここ
で、1次射出行程のための設定値としては、サーボ目標
(フィードバック制御の対象)としての射出速度が設定
されるのは勿論であるが、良品を安定して成形するため
には1次射出行程中の射出圧力も重要なファクターであ
るため、この射出圧力も、サーボ目標ではないが望まし
い適正値が監視指標として設定される。しかしながら、
如何なる状況下にあっても速度設定値に対して射出速度
を一致させるようにフィードバック制御を行なうと(例
えば、樹脂からの反力の如何等によらず、謂わば無理矢
理の速度フィードバック制御を行なうと)、時として射
出圧力が適正値を大きく上回ったりする事態を招来し、
フィードバック制御を行なっているにも拘らず、不良品
を成形してしまうという問題を生じた。
【0006】なお、図4に示した前記した先願公報によ
る手法をそのまま成形運転時の制御に適用すると、加速
領域では目標速度までゆるやかに立ち上がるため高速応
答性に劣り、このため例えば薄肉成形品等のように当初
から高速射出を要求される製品への適用ができないとい
う、大きな問題を生じる。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、1次射出行程をサーボモータ
を用いて速度フィードバック制御で実行しても射出圧力
が適正範囲を超えることがなく、以って良品成形が実現
可能な射出成形機の射出制御方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、射出用のスクリューをサーボモータの駆
動力によって前進させて射出を行ない、且つ、射出行程
中の1次射出工程を速度フィードバック制御で実行する
射出成形機の射出制御方法において、サーボモータのト
ルクを制限可能なトルクリミッタ手段を設けて、1次射
出行程中の加減速領域は、サーボモータに対するトルク
リミッタ手段によるトルク制限を解除し、1次射出行程
中の加減速領域以外の他の領域は、サーボモータに対し
てトルクリミッタ手段によりトルク制限をかけるよう
に、される。
【0009】
【作用】1次射出行程初期の加速領域ではトルクリミッ
トがかかっていないため、この加速領域では高トルク出
力で速度設定値まで急速に射出速度が立ち上がる。加速
領域を過ぎるとサーボモータはトルクリミットがかかっ
た状態となって、サーボモータの出力トルクは所定値を
超えないように制限されて所定トルクを維持され、すな
わち換言するなら、所定の射出圧力を維持され、この状
態で速度フィードバック制御が実行される。このためこ
のトルクリミットのかかった領域では、速度フィードバ
ック制御を行なっても、トルクが所定値以上は出力でき
ないため、通常は充填中の樹脂からの反力(負荷抵抗)
によって、速度設定値に対して速度実測値が少しづつ下
がってゆく。このように射出速度がゆるやかに下がって
ゆく、所謂「ナチュラルフロー」が達成されると、射出
圧力を適正値に維持しながら、射出速度の設定値からの
ずれ量を可及的に小さくしつつ射出・充填が実行される
こととなり、従って、射出速度と射出圧力の両者を良好
なものに保って射出・充填が行なわれることとなって、
良品成形が可能となる。そして、1次射出行程終期の減
速領域に入ると、サーボモータに対するトルクリミット
が解除されて、この減速領域では速度設定値まで急速に
射出速度が立ち下がる。
【0010】斯様にすることにより、加減速時の高速応
答が達成されると共に、1次射出行程中の大部分を占め
る加減速領域以外の領域では、射出速度と射出圧力の両
者を共に良好なものになし得るので、高速に、且つ安定
して良品を成形することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図1および図2に
よって説明する。図1は本実施例に係る射出成形機の1
次射出行程のためのフィードバック制御系等を示す説明
図であり、図2は本実施例の制御方法を適用した際の1
次射出行程期間のサーボモータの駆動電流と射出速度と
の関係を示す説明図である。
【0012】図1において、1は加熱シリンダ、2は該
加熱シリンダ1内に前後進並びに回転可能に配設された
スクリュー、3は原料(樹脂材料)供給用のホッパー、
4はスクリュー2の後端が連結されたスクリュー回転駆
動用のモータ、5は射出用駆動源たるサーボモータ、6
は該サーボモータ5の回転を直線運動に変換する回転−
直線運動変換メカニズムである。図示した例では、回転
−直線運動変換メカニズム6の出力がモータ4のケーシ
ングに伝達されるようになっており、サーボモータ5の
駆動力によって、モータ4と一体となってスクリュー2
が前後進可能となっている。
【0013】上記構成において公知のように、ホッパー
3から供給された樹脂材料は、モータ4の駆動力による
スクリュー2の回転によって混練・可塑化されつつスク
リュー2の先端側に移送され、溶融樹脂がスクリュー2
の先端側に貯えられるに従ってスクリュー2が背圧を制
御されつつ後退し、1ショット分の溶融樹脂がスクリュ
ー2の先端側に貯えられた時点で(計量完了時点で)ス
クリュー回転は停止される。そして、所定秒時を経た後
射出開始タイミングに至ると、スクリュー2がサーボモ
ータ5の駆動力によって前進駆動されて、溶融樹脂が図
示せぬ金型のキャビティ内に射出・充填(1次射出)さ
れるようになっている。射出・充填(1次射出)が完了
すると保圧行程に入って、サーボモータ5の駆動力によ
りスクリュー2に引き続き前進圧力が付与され、金型内
の樹脂に引き続き保圧圧力を付加するようにされる。本
実施例では、上記したスクリュー2の前進による射出・
充填(1次射出)行程時の射出速度が、後で詳述するよ
うにフィードバック制御ブロック10によるプログラム
化された処理によって、フィードバック制御されるよう
になっている。
【0014】7はスクリュー2と一体となって前後進す
るラック体で、該ラック体7と歯車結合された図示せぬ
ギヤと同期回転するように、例えば光学式エンコーダ等
よりなる射出ストロークセンサ8が設けられている。従
って、スクリュー2が前後進すると、射出ストロークセ
ンサ8がこれに見合った数の検出パルスを出力し、これ
が後記フィードバック制御ブロック10に送出されるよ
うになっている。なお本実施例においては、射出ストロ
ークセンサ8は、例えばスクリュー2のストローク0.
003mmにつき、1パルスの検出信号を発生するよう
になっている。
【0015】10は、1次射出行程時のサーボモータの
制御を司るフィードバック制御ブロックで、後記する演
算処理機能や記憶設定機能等は、実際にはマイコンによ
る各種プログラムに基づく処理で具現化されるものであ
るが、本実施例においては説明の便宜上、フィードバッ
ク制御ブロック10は、カウンタ11、プログラマブル
タイマーモジュール(以下PTMと称す)12、実測速
度演算処理部13、フィードバック出力生成処理部1
4、トルクリミッタ手段15、ドライバアンプ16等を
具備したものとして、以下の説明を行なう。なお、20
は同じくマイコン内の処理で具現化される成形条件設定
記憶部で、該成形条件設定記憶部20には、1次射出行
程を含む射出成形機の各種行程の運転制御のための設定
条件が格納されている。
【0016】カウンタ11には、前記射出ストロークセ
ンサ8の検出パルスが入力され、該カウンタ11はこれ
を加算(もしくは減算)してカウントする。PTM12
は、そのクロック入力端に例えば2MHzのクロックが
入力され、内部のカウンタはこのクロックを加算(もし
くは減算)して、例えば0.5μsec単位の時間を計
数する。
【0017】実測速度演算処理部13は、所定のサンプ
リングタイム(周期で)、上記したカウンタ11の計数
値、並びにPTM12の計数値を読み出し、当該サンプ
リング期間内のスクリューストロークSnを、 Sn=(カウンタ11の前回計数値)−(カウンタ11
の現計数値) として測定し、また、当該サンプリング期間の時間Tn
を、 Tn=(PTM12の前回計数値)−(PTM12の現
計数値) として測定し、これに基づき当該サンプリング期間内の
射出速度Vnを、 Vn=Sn/Tn として算出する。なお、実測速度演算処理部13のサン
プリングタイムは、本実施例では例えば約3msec〜
約30msec程度に設定されており、射出速度が算出
される毎に、これが速度実測値情報Vnとしてフィード
バック出力生成処理部14に送出される。
【0018】前記したように成形条件設定記憶部20に
は、1次射出行程を含む各種行程の運転条件設定値が格
納されており、本実施例においては、1次射出行程時の
射出速度条件として、計量完了点(位置)から保圧切替
点(位置)までのスクリュー前進位置に対応して設定さ
れた射出速度値が格納されている。そして、1次射出行
程中には、成形条件設定記憶部20に格納された射出速
度値は、適宜メモリコントローラの制御によって、現在
のスクリュー位置に合わせたタイミングで現在のスクリ
ュー位置に応じた射出速度値が読み出され、これが速度
設定値情報Voとしてフィードバック出力生成処理部1
4に送出される。
【0019】フィードバック出力生成処理部14では、
実測速度演算処理部13で算出された速度実測値Vn
と、成形条件設定記憶部20に格納された対応する位置
における速度設定値Voとを、リアルタイムで比較し、
この比較結果に応じてサーボモータ駆動出力値を出力す
る。すなわち、フィードバック出力生成処理部14は、
速度設定値Voに対し速度実測値Vnがずれ込んでいる
場合には、速度実測値Vnを速度設定値Voに近づける
ための修正値を算出し、これに基づくサーボモータ駆動
出力値を出力する。そして、フィードバック出力生成処
理部14の出力は、図示せぬD/A変換器を介してドラ
イバアンプ16に送出され、これに基づき、ドライバア
ンプ16がフィードバック出力生成処理部14からの指
令値に応じたモータ駆動電流で前記サーボモータ5を駆
動する。
【0020】ここで、前記成形条件設定記憶部20に
は、1次射出行程中のどの領域(どのスクリューストロ
ーク領域)においてトルクリミットをかけるか否かの設
定情報と、トルクリミットをかける場合のトルク制限値
も格納されており、これらトルクリミット条件設定情報
も、適宜メモリコントローラの制御によって、現在のス
クリュー位置に合わせたタイミングで現在のスクリュー
位置に応じたトルクリミット条件設定情報が読み出さ
れ、これがトルクリミッタ手段15に送出される。トル
クリミッタ手段15は、入力されたトルクリミット条件
設定情報に基づき、サーボモータ5の出力トルクにトル
クリミットをかけるか否かを判断して、トルクリミット
をかける場合は、トルク制限値情報をフィードバック出
力生成処理部14に送出する。フィードバック出力生成
処理部14では、このトルク制限値情報が入力された期
間中は、モータトルクがトルク制限値となるような演算
処理を行なって、このトルク制限値が維持されることを
優先させつつ、制限されたトルク値範囲内で速度設定値
Voに対し速度実測値Vnが最も近づくサーボモータ駆
動出力値を出力する。また、トルク制限値情報が入力さ
れない期間(トルクリミットをかけない期間)には、フ
ィードバック出力生成処理部14は図3で述べた前記従
来例と同様に、定格最大トルクが出力されることを前提
として、速度制御を最優先させてサーボモータ駆動出力
値を出力する。本実施例においては、1次射出行程中の
加減速領域がトルクリミットをかけない期間とされ、加
減速領域以外の1次射出行程の領域(1次射出行程中の
大部分の領域)がトルクリミットをかける領域とされて
いる。
【0021】図2は、上述した本実施例によるフィード
バック制御手法を適用した際の1次射出行程期間のサー
ボモータの駆動電流と射出速度との関係を示す説明図で
あり、同図の(a)が時間軸に沿ったモータ駆動電流の
様子を示し、同図の(b)が時間軸に沿った速度変化の
様子を示している。
【0022】図2に示すように、1次射出行程初期の加
速領域ではトルクリミットがかかっていないため、この
加速領域ではモータ駆動電流は急速に立ち上げられて
(サーボモータ5のトルクが急速に立ち上げられて)、
高パワー出力によって射出速度は速度設定値まで急速に
立ち上げられる。加速領域を過ぎるとサーボモータ5は
トルクリミットがかかった状態となって、サーボモータ
5の出力トルクは所定値(例えば、最大定格トルクの数
十%程度)を超えないように制限されて所定トルクを維
持され、すなわち換言するなら、所定の射出圧力を維持
され、この状態で速度フィードバック制御が実行され
る。このためこのトルクリミットのかかった領域では、
速度フィードバック制御を行なっても、トルクが所定値
以上は出力できないため、通常は充填中の樹脂からの反
力(負荷抵抗)によって、速度設定値に対して速度実測
値が少しづつ下がってゆく。このように射出速度がゆる
やかに下がってゆく、所謂「ナチュラルフロー」が達成
されると、射出圧力を適正値に維持しながら、射出速度
の設定値からのずれ量を可及的に小さくしつつ射出・充
填が実行されることとなり、従って、射出速度と射出圧
力の両者を良好なものに保って射出・充填を行なうこと
によって良品成形が可能となる。そして、1次射出行程
終期の減速領域に入ると、サーボモータ5に対するトル
クリミットが再び解除されて、この減速領域では速度設
定値まで急速に射出速度が立ち下げられる。
【0023】以上のように本実施例によれば、加減速時
の高速応答が達成されると共に、1次射出行程中の大部
分を占める加減速領域以外の領域では、射出速度と射出
圧力の両者を共に良好なものになし得るので、高速に、
且つ安定して良品を成形することが可能となる。また、
薄肉成形品等のように当初から高速射出を要求される製
品への適用が可能となり、薄肉で小型の精密成形品を精
度良く成形できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1次射出
行程をサーボモータを用いて速度フィードバック制御で
実行しても射出圧力が適正範囲を超えることがなく、ま
た、薄肉成形品等のように当初から高速射出を要求され
る製品への適用が可能で、薄肉で小型の精密成形品であ
っても、良品成形が実現可能な射出成形機の射出制御方
法が提供でき、その価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る射出成形機の1次射出
行程のためのフィードバック制御系等を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の1実施例による制御方法を適用した際
の1次射出行程期間のサーボモータの駆動電流と射出速
度との関係を示す説明図である。
【図3】従来技術による制御方法を適用した際の1次射
出行程期間のサーボモータの駆動電流と射出速度との関
係を示す説明図である。
【図4】従来技術による制御方法を適用した際の1次射
出行程期間のサーボモータの駆動電流と射出速度との関
係を示す説明図である。
【符号の説明】
2 スクリュー 5 サーボモータ 6 回転−直線運動変換メカニズム 7 ラック体 8 射出ストロークセンサ 10 フィードバック制御ブロック 11 カウンタ 12 プログラマブルタイマーモジュール(PTM) 13 実測速度演算処理部 14 フィードバック出力生成処理部 15 トルクリミッタ手段 16 ドライバアンプ 20 成形条件設定記憶部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出用のスクリューをサーボモータの駆
    動力によって前進させて射出を行ない、且つ、射出行程
    中の射出・充填行程(1次射出工程)を速度フィードバ
    ック制御で実行する射出成形機の射出制御方法におい
    て、 上記サーボモータのトルクを制限可能なトルクリミッタ
    手段を設けて、上記射出・充填行程中の加減速領域は、
    上記サーボモータに対する上記トルクリミッタ手段によ
    るトルク制限を解除し、上記射出・充填行程中の加減速
    領域以外の他の領域は、上記サーボモータに対して上記
    トルクリミッタ手段によりトルク制限をかけるようにし
    たことを特徴とする射出成形機の射出制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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