JPH06246773A - 抗菌性プラスチックの製造方法 - Google Patents

抗菌性プラスチックの製造方法

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JPH06246773A
JPH06246773A JP5062889A JP6288993A JPH06246773A JP H06246773 A JPH06246773 A JP H06246773A JP 5062889 A JP5062889 A JP 5062889A JP 6288993 A JP6288993 A JP 6288993A JP H06246773 A JPH06246773 A JP H06246773A
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antibacterial
antibacterial agent
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mold
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JP5062889A
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Zenichi Yamada
善一 山田
Satoshi Takeuchi
聡 竹内
Kiichi Nakajima
紀一 中島
Susumu Minowa
晋 蓑輪
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Sintokogio Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗菌剤が均一にプラスチック表面に転写さ
れ、ブラスチックスの光沢を損なうことがなく、抗菌性
もすぐれた抗菌性プラスチックを製造する方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 平均粒子径0.3μm以下の銀系無機抗菌剤
微粒子、分散剤、及び有機溶媒を含む噴霧液組成物を、
直径が10〜300μmの範囲にある微細な液滴ができ
る2流体ノズルで樹脂成形用の型に予め噴霧塗布してか
ら樹脂成形することにより、型の表面に付着した銀系無
機抗菌剤微粒子を樹脂表面に転写せしめることを特徴と
する抗菌性プラスチックの製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性及び分散性に優
れ、安全性が高い平均粒子径が0.3μm以下の銀系無
機抗菌剤微粒子を含有してなる抗菌・防カビ用噴霧液組
成物を使用した抗菌性プラスチックの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、銀イオンが抗菌・防カビ性
を有していることは知られており、銀イオンを各種の無
機物質に担持した銀系無機抗菌剤について種々の発明が
なされている。例えば、特公昭63−54013号公報
には、比表面積の大きいゼオライトにイオン交換により
銀イオンを担持させた殺菌性ゼオライト組成物が、特開
昭62−210098号公報には、酸化銀を添加溶融し
た抗菌性ガラスが、特開平1−221304号公報に
は、モンモリロナイト等の無機層状化合物の層間にアン
ミン銀を担持させた抗菌剤が、特開平2−96508号
公報には、難溶性リン酸塩や縮合リンリン酸塩に銀イオ
ンを担持させた抗菌剤が、特開平3−83906号公報
には、リン酸ジルコニウムにイオン交換により銀イオン
を担持させた抗菌剤が、特開平3−218765号公報
には、ハイドロキシアパタイトに銀イオンを吸着保持さ
せた抗菌剤が更に、特開平3−275627号公報に
は、マグネシウムアルミノケイ酸塩に銀イオンを担持さ
せた抗菌剤が開示されている。
【0003】上述の銀系無機抗菌剤をプラスチックに練
り込むことにより、抗菌性プラスチックが得られること
は公知である。しかし、プラスチックに練り込まれた抗
菌剤のうち、樹脂表面に露出するのは僅か1%に過ぎ
ず、内部に練込まれた抗菌剤は抗菌効果に全く寄与しな
いので、資源の浪費になるばかりでなく、十分な抗菌効
果を得るためには抗菌剤を多量に練込む必要があるため
非常に高価になり、更に、樹脂を著しく変色させるなど
の問題があった。そこでこれら問題点を解決するため
に、特願平4−273354号が出願されていてこれに
は、抗菌剤を射出成形機の金型内面に噴霧塗布すること
により、成形されたプラスチックの表面に間接的に抗菌
剤を転写した抗菌性プラスチックを得る方法が開示され
ている。
【0004】しかし、前述の銀系無機抗菌剤は、公知の
乾式粉砕機を用いて微粒子化しても、一般的に平均粒子
径を1μm以下にすることは実際上不可能であり、この
ようなものでは、液体に分散してもすぐに沈降凝集する
ため噴霧ノズルが詰まりやすく、又、射出成形機の金型
内面に噴霧塗布したとき、金型表面で分散媒が気化する
際にも凝集し易く、凝集して固まった抗菌剤がそのまま
プラスチックに転写されるので、表面の光沢を著しく損
なうという欠点があった。又、大きい粒子及びそれらが
凝集した抗菌剤は樹脂に食い込んで転写され、樹脂に食
い込んだ部分の抗菌剤は抗菌効果に寄与しないので無駄
であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の問題点を解決する
ために、平均粒子径が0.3μm以下の銀系無機抗菌剤
微粒子、分散剤、及び有機溶媒を含む噴霧液組成物を、
直径が10〜300μmの範囲にある微細な液滴ができ
る2流体ノズルで、樹脂成形用の型に予め噴霧塗布して
から樹脂成形することにより、型の表面に付着した銀系
無機抗菌剤微粒子を樹脂表面に転写せしめることを特徴
とする抗菌性プラスチックの製造方法を提供するもので
ある。
【0006】本発明に関わる銀系無機抗菌剤は、銀イオ
ンを各種の無機物質に担持した銀系無機抗菌剤、例え
ば、抗菌・防カビ性リン酸塩前述の殺菌性ゼオライト組
成物、抗菌性ガラス、モンモリロナイト等の無機層状化
合物の層間にアンミン銀を担持させた抗菌剤、難溶性リ
ン酸塩や縮合リン酸塩に銀イオンを担持させた抗菌剤、
リン酸ジルコニウムにイオン交換により銀イオンを担持
させた抗菌剤、ハイドロキシアパタイトに銀イオンを吸
着保持させた後焼成して得た抗菌剤、及びアルミニウム
アルミノケイ酸塩に銀イオンを担持させた抗菌剤などを
制限無く利用できる。本発明に関わる銀系無機抗菌剤微
粒子の平均粒子径は、長期間に亘って沈降しない分散性
に優れた噴霧液組成物を得るため、又、樹脂表面の光沢
を損なわないために0.3μm以下とすることが望まし
い。平均粒子径が0.3μmを越えると短時間に沈降す
るようになり、安定した噴霧液組成物が得られず、又、
樹脂表面の光沢を損なうようになるので好ましくない。
【0007】本発明に係わる分散剤は、粉砕を促進さ
れ、又、金型に噴霧塗布された液滴中でも抗菌剤微粒子
を分散させ凝集を防ぐために用いるもので、ナフタレン
スルホン酸ホルムアルデヒド系、アルキンアミン塩系、
ポリカルボン酸系、フッ素系などの界面活性剤、シラン
系、チタネ−ト系、アルミネ−ト系などのカップリング
剤、トリエタノ−ルアミンなどのポリアミン、メチルト
リメトキシシランなどのシラン、ジメチルシリコ−ンな
どのシリコ−ンオイルなどの少なくとも1種類以上を用
いる。又、カップリング剤、シランなどは、例え微粒子
が沈降凝集しても再分散を容易にする効果があるのでよ
り好ましい。
【0008】本発明に用いる有機溶媒は、n−ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、塩化メチレ
ン、四塩化炭素、1,1,1−トリクロルエタン、フロ
ン141b、フルオロベンゼンなどのハロゲン化炭化水
素類、エタノ−ル、メタノ−ル、n−プロパノ−ル、イ
ソプロパノ−ル、第二ブタノ−ルなどのアルコ−ル類、
エチレングリコ−ルなどの多価アルコ−ル類、アセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチルな
どのエステル類、ジメチルシリコ−ンオイルなどのシリ
コン油類など用途に応じて単独で、または2種以上を混
合して使用できる。これら有機溶媒は、水と違って、銀
系無機抗菌剤の表面エネルギ−を下げることから、凝集
力が小さくなって粉砕を可能とし、更に銀系無機抗菌剤
を溶解することがなく、銀イオンもほとんど有機溶媒に
移行することがないので、噴霧液組成物が光で変色する
などの変質がないので好都合である。
【0009】本発明に係わる噴霧液組成物は、銀系無機
抗菌剤、分散剤、及び有機溶媒を直径0.5〜5mmの範
囲にある粉砕媒体を用いて湿式粉砕することにより得ら
れる。湿式粉砕は、粉砕媒体を用いて湿式で粉砕できる
公知の媒体ミル、遊星ミル、振動ボ−ルミル、ボ−ルミ
ル、などの湿式粉砕機を利用して行うことができる。用
いる粉砕媒体の直径は、0.1〜5mmの範囲にあるもの
が望ましく、その材質としてはガラス、アルミナ、ジル
コニアなどがあるが湿式粉砕する銀系無機抗菌剤より硬
い材質の粉砕媒体を用いるのが一般的である。本発明に
係わる2流体のノズルは、気体と液体を混合する機構を
持ったノズルで、直径が10〜300μmmの範囲にある
微細な液滴ができることが望ましい。噴霧液滴径が30
0μmを越えると、隣接した合一しやすくなり、分布が
不均一になるので好ましくない。噴霧液滴径が10μm
未満になると、金型などに当っても跳ね返ってしまっ
て、ほとんど濡れなくなるので使えない。
【0010】本発明が適用できる樹脂は、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂および架橋ゴム類を単独または複合し
て用いることができ、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ABS樹脂、AAS樹脂、ACS樹脂、ナイロン、ポリ
アミド、ポリエステル、塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリアセタ−ル、ポリカ−ボネ−
ト、ビニリデン、セルロ−スブラスチック、エバ樹脂、
アクリル樹脂、弗素樹脂、フェノ−ル樹脂、ユリア樹
脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタンエラストマ−、ポリ
エステルエラストマ−、天然ゴム及び合成ゴムなどを挙
げることができるがこれらに限定されるものではない。
【0011】
【作用】本発明に係わる噴霧液組成物を2流体ノズルで
噴霧すると、生成した直径が10〜300μmの範囲に
ある微細な液滴が表面に均一に付着し、有機溶媒が気化
する際にも凝集しないで抗菌剤微粒子がそのまま型の表
面に均一に分布するようになり、それが樹脂に転写され
るので、光沢を損なわず、抗菌効果に優れた抗菌性プラ
スチックが得られる。
【0012】
【実施例】
1.抗菌剤の調整 [参考実施例1]抗菌・防カビ性リン酸塩の調整 25%リン酸水溶液750mlを50℃に加熱し、撹拌し
ながら酸化亜鉛(ZnO)194.7gを加えて反応さ
せ、更に水酸化カルシウム(Ca(OH)2)35.4g
を加えて反応させる。反応スラリ−を温室に冷却したあ
と、2lボ−ルミルに移し、6時間連和してから硝酸銀
(AgNO3)25.2gを添加し、更に4時間連和を続
けた。得られた反応スラリ−を水洗いし、濾過した後、
250℃で乾燥し、粉砕して粉末(以下「粉末1」とい
う)とした。粉末1に担持された銀イオンの含有量は、
3.0重量%、平均粒子径は2.7μmであった。
【0013】[参考実施例2]ゼオライトを担持体とし
た抗菌剤の調整 1/20M硝酸銀水溶液1500mlにナトリウムタイプ
のA型ゼオライト(東ソ−製トヨビルダ−)の乾燥物2
50gを加え、温室にて3時間撹拌してから濾過し、水
洗して過剰の銀イオンを除去した。これを110℃で乾
燥し、粉砕して粉末(以下「粉末2」という)とした。
粉末2に担持された銀イオンの含有量は3.1重量%、
平均粒子径は3.1μmであった。
【0014】[参考実施例3]リン酸ジルコニウムを担
持体とした抗菌剤の調整 1/20M硝酸銀水溶液1500mlにリン酸ジルコニウ
ム(IXE−100;東亜合成化学製)の乾燥物250
gを加え、温室にて3時間撹拌してから濾過し、水洗し
て過剰の銀イオンを除去した。これを110℃で乾燥
し、粉砕して粉末(以下「粉末3」という)とした。粉
末3に担持された銀イオンの含有量は3.0重量%、平
均粒子径は0.72μmであった。
【0015】2.噴霧液組成物の調整 [参考実施例4]エタノ−ル3kgにチタネ−ト系カップ
リング剤(味の素(株)、製品番KRTTS)90gと
参考実施例1で得た「粉末1」1kgを加え、ホモジナイ
ザ−で10分間分散混合してから、媒体ミル(1lパ−
ルミルPMIRL−V型、アシザワ製)を用いて湿式粉
砕した。2mm¢のアルミナ製の粉砕ビ−ズ(Vセラック
ス;新東工業製)1150gを用い、1パス500ml/mi
nの処理スピ−ドで50パス行ったものを抗菌剤濃度が
3%となるようにエタノ−ルで希釈して噴霧液(以下
「噴霧液1」という)を得た。平均粒子径は0.15μ
mであった。
【0016】[比較実施例1]エタノ−ル2.91kgに
チタネ−ト系カップリング剤(味の素(株)、製品番K
R TTS)0.9gと参考実施例1で得た「粉末1」9
0gを加え、ホモジナイザ−で10分間分散混合して抗
菌剤濃度が3%の噴霧液(以下「噴霧液2」という)を
得た。
【0017】[参考実施例5]エタノ−ル3kgにチタネ
−ト系カップリング剤(味の素(株)、製品番KRTT
S)90gと参考実施例2で得た「粉末2」1kgを加
え、ホモジナイザ−で10分間分散混合してから、媒体
ミル(1lパ−ルミルPMIRL−V型、アシザワ製)
を用いて湿式粉砕した。1mm¢のアルミナ製の粉砕ビ−
ズ(Vセラックス;新東工業製)1150gを用い、1
パス500ml/minの処理スピ−ドで100パス行ったも
のを抗菌剤濃度が3%となるようにエタノ−ルで希釈し
て噴霧液(以下「噴霧液3」という)を得た。平均粒子
径は0.25μmであった。
【0018】[比較実施例2]エタノ−ル2.91kgに
チタネ−ト系カップリング剤(味の素(株)、製品番K
R TTS)0.9gと参考実施例2で得た「粉末2」9
0gを加え、ホモジナイザ−で10分間分散混合して抗
菌剤濃度が3%の噴霧液(以下「噴霧液4」という)を
得た。
【0019】[参考実施例6]エタノ−ル3kgにチタネ
−ト系カップリング剤(味の素(株)、製品番KRTT
S)90gと参考実施例3で得た「粉末3」1kgを加
え、ホモジナイザ−で10分間分散混合してから、媒体
ミル(1lパ−ルミルPMIRL−V型、アシザワ製)
を用いて湿式粉砕した。2mm¢のアルミナ製の粉砕ビ−
ズ(Vセラックス;新東工業製)1150gを用い、1
パス500ml/minの処理スピ−ドで60パス行ったもの
を抗菌剤濃度が3%となるようにエタノ−ルで希釈して
噴霧液(以下「噴霧液5」という)を得た。平均粒子径
は0.22μmであった。
【0020】[比較実施例3]エタノ−ル2.91kgに
チタネ−ト系カップリング剤(味の素(株)、製品番K
R TTS)0.9gと参考実施例2で得た「粉末3」9
0kgを加え、ホモジナイザ−で10分間分散混合して抗
菌剤濃度が3%の噴霧液(以下「噴霧液6」という)を
得た。
【0021】3.抗菌性プラスチックの調整 [実施例1]参考実施例4,5及び6で得た噴霧液1,
3及び5をそれぞれ撹拌機付きのタンク(スプレ−イン
グ システムス ジャパン(株)製、SCU−RA型スプ
レ−・カ−ト・ユニット)に入れ、2流体ノズルを用い
射出成形機の金型に噴霧液を1秒間噴霧した後、樹脂を
成形した。成形品から切り取って試験片(25mm×50
mm)を得た。(以下それぞれ「試験片1,3及び5とい
う」)。樹脂はポリプロピレン(三井東圧製、ノ−ブレ
ンJHG)を用いた。成形加工温度は230℃であっ
た。また、噴霧液ょスプレ−しないで、金型を清浄にし
て同様に樹脂を成形し、ブランクの試験片を得た(以下
「試験片0」という)。
【0022】[比較実施例4]比較実施例1,2及び3
で得た噴霧液2,4及び6をそれぞれ撹拌機付きのタン
ク(スプレ−イング システムス ジャパン(株)製、S
CU−PA型スブレ−・カ−ト・ユニット)に入れ、1
流体ノズルを用い射出成形機の金型に噴霧した後、樹脂
を成形した。成形品から切り取って試験片(25mm×5
0mm)を得た(以下それぞれ「試験片2,4及び6」と
いう)。樹脂はポリプロピレン(三井東圧製、ノ−ブレ
ンJHG)を用いた。成形加工温度は230℃であっ
た。
【0023】4.試験片表面の光沢の観察 [実施例2]実施例1及び比較実施例4で得た試験片
1、3及び5並びに2,4及び6の表面を金属顕微鏡
(オリンパス製、型式PMG3)で観察した。倍率は2
00倍で行った。観察した結果(表1)から、本発明に
よる試験片1、3及び5が良いことが分かる。
【0024】
【表1】
【0025】5.抗菌性試験 [実施例3]実施例1および比較実施例4で得た試験片
1、3及び5並びに2,4及び6について抗菌性試験を
行った。試験片(25mm×50mm)が丁度入るようにポ
リエチレンフィルムをヒ−トシ−ルして袋を作った。こ
の袋に試験片を入れて、大腸菌(IFO 3301)お
よびブドウ球菌(IFO 3060)を用い加圧密着法
により抗菌性試験を行った。これらの試験片を入れたポ
リエチレン袋の中に、ブイヨウ培地で培養した菌液を滅
菌リン酸緩衝液で100倍に希釈したものを0.1ml滴
下した後、テストピ−スの両面に菌液が隈なく行き渡る
ようにした後、フィルム内部の空気を排出し密開した。
その後、重しで加圧してふ卵器に入れ、24時間後にリ
ン酸緩衝液(10ml)で袋中の生殖菌を洗い出し、この
洗い出し液1mlについて、SCDLP寒天培地を用い混
釈平板培養法により生殖菌数を測定した。その結果(表
2)から、本発明による試験片1,3及び5は、より顕
著な抗菌性が認められた。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明による抗菌性プラスチックの製造
方法は、広くプラスチック成形加工法である射出成形
法、真空成形法、圧空成形法、加圧成形法、真空注型
法、吹込み成形法、発泡成形法、カレンダ−成形法、溶
融押出しラミネ−ト法、RIM成形法などにおいて利用
できるものであり、光沢を損なうことなく抗菌性に優れ
た抗菌性樹脂が安価に得られるので広く身の回りの生活
用品(例えば台所用品、衛生用品、建築などの内装資材
など)に広く応用でき、資するところ大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が0.3μm以下の銀系無機
    抗菌剤微粒子、分散剤、及び有機溶媒を含む噴霧液組成
    物を、直径が10〜300μmの範囲にある微細な液滴
    ができる2流体ノズルで、樹脂成形用の型に予め噴霧塗
    布してから樹脂成形することにより、型の表面に付着し
    た銀系無機抗菌剤微粒子を樹脂表面に転写せしめること
    を特徴とする抗菌性プラスチックの製造方法
JP5062889A 1993-02-26 1993-02-26 抗菌性プラスチックの製造方法 Pending JPH06246773A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332130A (ja) * 2006-05-17 2007-12-27 Lion Corp 抗菌・消臭組成物およびこれを用いた抗菌・消臭方法
CN104479215A (zh) * 2014-11-13 2015-04-01 苏州威尔德工贸有限公司 一种用于婴儿饮水杯的聚丙烯复合材料的制备方法
KR102173064B1 (ko) * 2020-06-22 2020-11-03 주식회사 경향산업 내변색성 항균제 폴리올레핀 조성물

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